JPH07268596A - 溶射装置および溶射方法 - Google Patents

溶射装置および溶射方法

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JPH07268596A
JPH07268596A JP6060761A JP6076194A JPH07268596A JP H07268596 A JPH07268596 A JP H07268596A JP 6060761 A JP6060761 A JP 6060761A JP 6076194 A JP6076194 A JP 6076194A JP H07268596 A JPH07268596 A JP H07268596A
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JP
Japan
Prior art keywords
thermal spraying
powder
powder material
jet flame
jet
Prior art date
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Pending
Application number
JP6060761A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Shiratori
哲也 白鳥
Shigeo Suzuki
茂夫 鈴木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 融点の異なる溶射材料を一つの溶射トーチで
溶射し得る溶射装置を実現する。 【構成】 粉末材料7−i(i=1〜m)の融点とジェ
ットフレーム5下流方向の温度分布とから決定される位
置に且つジェットフレーム5をはさんで対向するように
粉末材料供給ポート8−i(i=1〜m)を配設する。 【効果】 単一のジェットフレーム発生条件に対して如
何なる粉末材料でも常に最適な溶融状態が実現でき、ま
たジェットフレーム中での粒子の分散状態もジェットフ
レーム軸に対して対称となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属とセラミックスなど
融点の異なる材料を溶射する溶射トーチに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】以下図面を参照しながら、従来の溶射装
置トーチの一例について説明する。
【0003】図4は一般的な溶射トーチの一例の断面図
である。例えば銅からなる陽極101と先端が例えばタ
ングステンからなる陰極102との間でアーク103を
発生させ、後方から供給される作動ガス104をこれに
より熱することにより高温のジェットフレーム105と
して前記陽極101のノズル部101aから噴出させ
る。
【0004】この状態で搬送ガス106により粉末溶射
材料107を溶射材料供給孔108を通じて前記ジェッ
トフレーム105中へ投入・溶融させ、液体微粒子10
9として素材110表面に高速度で衝突させ、偏平粒子
111aの積層により被膜111を形成する。
【0005】また図5は、特開平4−66656号公報
に示されている溶射トーチの下面要部図である。例えば
タングステン電極202に対して対称に配置した4つの
粒子投入孔Pa、Pb、Pc、Pdのうち、相対する各
々の投入孔から2種類の粉末材料を投入することにより
混合組成の溶射皮膜を形成するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな溶射トーチでは、以下に述べるような問題点を有し
ていた。
【0007】図4に示す構成では、材料供給位置は一つ
であるから融点の異なる粉末材料を溶射するには、ジェ
ットフレームの温度状態、つまりプラズマ条件設定をそ
の都度変化させる必要があり、工程が煩雑であった。
【0008】また、混合組成の溶射皮膜を得たい場合に
は、粉末材料の時点で混合したものをジェットフレーム
に投入・溶射を行なうことが必要であり、偏析などの発
生がないよう、粉末粒子の混合、保管、搬送の各プロセ
スでの厳密な状態管理が必要であり、これもまた工程の
煩雑化になっていた。
【0009】ましてや膜厚方向に材料混合組成を連続的
に変化させた、いわゆる「傾斜機能材料膜」を形成する
ことは不可能であった。
【0010】また図5に示す構成では、粉末材料の種類
毎に粉末供給ポートを設けてはいるが、投入位置はジェ
ットフレームの流れ方向に対して同一であるため、融点
の異なる材料の場合には溶融状態の最適化のため、例え
ば粉末粒径を調整する等といったことが必要であった。
しかしながらこのような方法だと粉末材料に厳密な粒度
管理が必要となる。
【0011】本発明は上記問題点に鑑み、融点の異なる
溶射粉末材料の溶射を容易におこなえて、且つ同時溶射
をも可能とする溶射トーチを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの手段は、次の通りである。
【0013】即ち、本願の請求項1記載の発明は、融点
の異なるm種類(m≧2)の粉末材料の溶射を一つの溶
射トーチで行なう溶射装置であって、前記粉末材料の供
給ポートの位置は前記溶射トーチから発生するジェット
フレームの下流方向に対して前記粉末材料各々の融点に
応じた位置にmヶ所とし、また各々の供給位置での供給
ポートの個数は前記ジェットフレームをはさんで対向す
るようにn個、2π/n(n≧2)の等間隔角度に設け
たことを特徴とする溶射装置である。
【0014】また請求項4記載の発明は、融点の異なる
m種類(m≧2)の粉末材料を一つの溶射トーチで溶射
する溶射方法であって、前記粉末材料を前記溶射トーチ
から発生するジェットフレームの下流方向に対して前記
粉末材料の融点に応じた位置から且つ前記ジェットフレ
ームをはさんで対向するように投入し溶射することを特
徴とする溶射方法である。
【0015】
【作用】この技術的手段による作用は次のようになる。
【0016】上記の手段によれば、各々の粉末材料に対
してその融点とプラズマジェットフレームの温度分布と
から決定される適切な位置に粒子投入ポートを設けてお
り、このことより一つのジェットフレーム発生条件に対
して如何なる粉末材料でも常に最適な溶融状態が実現で
きる。
【0017】また、各々の位置での投入ポートはジェッ
トフレームをはさんで対向するように且つ等角度間隔で
設けられており、このことよりジェットフレーム中での
粉末材料の分散状態はジェットフレーム軸に対して対称
となる。
【0018】以上により、融点の異なる溶射材料の溶射
が容易となり且つ同時溶射も可能となる。
【0019】
【実施例】以下本発明の一実施例の溶射トーチについ
て、図面を参照しながら説明する。
【0020】図1は本発明の溶射装置(図示せず)の溶
射トーチ要部図である。図2は、同溶射トーチの下部面
要部図である。
【0021】例えば銅からなる陽極1と先端が例えばタ
ングステンからなる陰極2との間でアーク3を発生さ
せ、後方から供給される作動ガス4をこれにより熱する
ことにより高温のジェットフレーム5として前記陽極1
のノズル部1aから噴出させる。
【0022】また粉末材料供給ポート8−i;i=1〜
mは、m種類(m≧2)の粉末材料7−i;i=1〜m
の融点およびジェットフレーム5の温度分布とから決定
される適切な位置Z−i;i=1〜mにジェットフレー
ム5をはさんで対向するように且つ複数個(n)が等角
度間隔(2π/n)で配設されている。
【0023】搬送ガス6−i;i=1〜mによりm種類
の粉末材料7−i;i=1〜mを粉末材料供給ポート8
−i;i=1〜mを通じて前記ジェットフレーム5中へ
投入・溶融させ、液体微粒子9−i;i=1〜mとして
素材10表面に高速度で衝突させ、偏平粒子11−i;
i=1〜mの積層により被膜12を形成する。
【0024】ここでm種類の融点の異なる溶射材料7−
i;i=1〜mは、m種類の粉末材料の融点およびジェ
ットフレームの温度分布とから決められた適切な位置Z
−i;i=1〜mに配設された粒子投入ポート8−i;
i=1〜mよりジェットフレーム5中に投入されるの
で、単一のジェットフレーム発生条件に対して如何なる
粉末材料でも常に最適な溶融状態が実現できる。
【0025】また、各々の位置Z−i;i=1〜mでは
投入ポートはジェットフレームをはさんで対抗するよう
に複数個(n)、且つ等角度間隔(2π/n)で配設さ
れており、このことより各粉末材料のジェットフレーム
5中での分散状態はジェットフレーム軸に対して対称と
なる。
【0026】以上により、融点の異なる溶射材料の溶射
が容易となり且つ同時溶射も可能となる。
【0027】例えば、図3(a)に示すように、まず第
一の材料17−1(図中白)を溶射した後第二の材料1
7−2(図中黒)を溶射することや、図3(b)に示す
ような、第一の材料17−1と第二の材料17−2をあ
る一定比率で混在させた溶射膜や、さらには粉末材料1
7−1、17−2の供給に関して供給量制御機能をもた
せることによって、第一の材料17−1と第二の材料1
7−2の比率を膜厚方向で連続的に変化させた、いわゆ
る傾斜機能材料膜等が実現できる。
【0028】また溶射雰囲気の気圧を調整機構を付加す
ることにより機能的な溶射膜の形成をさらに促進するこ
とができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明は、融点の異なるm
種類の粉末材料の同時溶射を可能とした。その結果、プ
ロセスの簡易化、傾斜材料膜形成を可能性ならしめた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の溶射装置のトーチ要部図
【図2】本発明の実施例の溶射装置のトーチの下部面要
部図
【図3】本発明の実施例の溶射装置で形成した溶射膜例
を示す図
【図4】従来の溶射トーチの要部断面図
【図5】従来の溶射トーチの下面要部図
【符号の説明】
1 陽極 1a ノズル 2 陰極 5 ジェットフレーム 7 粉末材料 8 粉末材料供給ポート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】融点の異なるm種類(m≧2)の粉末材料
    の溶射を一つの溶射トーチで行なう溶射装置であって、
    前記粉末材料の供給ポートの位置は前記溶射トーチから
    発生するジェットフレームの下流方向に対して前記粉末
    材料各々の融点に応じた位置にmヶ所とし、また各々の
    供給位置での供給ポートは、前記ジェットフレームをは
    さんで対向するようにn個を2π/n(n≧2)の等間
    隔角度に設けたことを特徴とする溶射装置。
  2. 【請求項2】粉末材料の供給を制御する供給量制御手段
    を更に具備したことを特徴とする請求項1記載の溶射装
    置。
  3. 【請求項3】融点の異なるm種類(m≧2)の粉末材料
    を一つの溶射トーチで溶射する溶射方法であって、前記
    粉末材料を前記溶射トーチから発生するジェットフレー
    ムの下流方向に対して前記粉末材料の融点に応じた位置
    から且つ前記ジェットフレームをはさんで対向するよう
    に投入し溶射することを特徴とする溶射方法。
  4. 【請求項4】溶射が減圧下において行われることを特徴
    とする請求項3記載の溶射方法。
JP6060761A 1994-03-30 1994-03-30 溶射装置および溶射方法 Pending JPH07268596A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013124378A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Chugoku Electric Power Co Inc:The プラズマ溶射装置及びその制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013124378A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Chugoku Electric Power Co Inc:The プラズマ溶射装置及びその制御方法

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