JPH0726740U - 圧力スイッチ - Google Patents

圧力スイッチ

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JPH0726740U
JPH0726740U JP6035993U JP6035993U JPH0726740U JP H0726740 U JPH0726740 U JP H0726740U JP 6035993 U JP6035993 U JP 6035993U JP 6035993 U JP6035993 U JP 6035993U JP H0726740 U JPH0726740 U JP H0726740U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、圧力スイッチの接点部をタイヤ内
の腐蝕環境から隔絶して、接点に不活性被膜が形成され
にくくし、接触抵抗が大きくなったり、あるいは、設定
圧力付近の微妙な抵抗の変動をなくすことを目的とする
ものである。 【構成】 本考案の圧力スイッチは、筒状のハウジング
17の下部開口部にダイヤフラム19をかしめ固定する
と共にその上面には、接点部20を形成してなる接点プ
レート21を固定し、一方、コンタクトの接点部22を
設けたコンタクト23、絶縁シート24、ターミナル2
5、ブッシュ27、前記ブッシュ27とターミナル25
との間を電気的に絶縁し且つ気密にシールする絶縁シー
ル体28とによりコンタクトサブアッシー29を形成
し、タイヤ空気圧が所定値よりも大きい時にコンタクト
の接点部22と接点プレートの接点部20を開放するよ
うに構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、タイヤ空気圧警報装置に使用される圧力スイッチの改良に関する もので、スイッチの接点部分をタイヤ内の腐蝕環境から隔絶した位置に配置させ ることにより、接点部のスイッチ特性を向上させるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、タイヤ空気圧警報装置に使われている警報発信機(図示せず)のON・ OFF動作を制御させる圧力検出スイッチ1は、図2に示すように、側部にタイ ヤ内圧を導くための導通孔3を有し、下部には接点位置を調整するための、頂部 に金メッキが施されているコンタクトスクリュ4が設られたカップ状のベローズ ケース2と、軸の上方と下方にそれぞれターミナル5とストッパー6を設けると 共に中間部分にフランジ7を設けたコマ状の金属製支持ベース8と、前記下方の ストッパー6を包み込むように支持ベースのフランジ7下面に一体的に設けられ た金属製ベローズ9と、前記金属製ベローズ9の下面中心部に金メッキを施すこ とによりコンタクトスクリュ4との接点を形成する接点部10と、前記支持ベー ス8のフランジ7部の上面および外周面を覆うごとく形成した絶縁パッキン11 と、該絶縁パッキン11の上方に載置され、前記金属製支持ベース8上方のター ミナル5を包み込むように形成されたハウジング12とで構成されている。 なお、13はグロメット、14はホイールリム、15は平座金、16はブッシュ である。
【0003】 次に、上記した従来の圧力スイッチの動作およびその作用を説明する。 図2は、タイヤ空気圧が規定値以下になった時の圧力スイッチ1の状態を示すも ので、この状態の圧力スイッチ1においては、タイヤ空気圧に抗して金属製ベロ ーズ9が下方に伸び、金属製ベローズ9の下端中心部に金メッキを施すことによ って形成された接点部10とコンタクトスクリュ4が電気的に接続されるため、 電流は接点部10→金属製ベローズ9→金属製支持ベースのフランジ7→上方の ターミナル5と流れ、図示していない警報発信機が作動するようになっている。 反対に、タイヤ空気圧が規定値に達すると、タイヤ空気圧によって金属製ベロー ズ9が上方に縮み、金属製ベローズ9の下端中心部に金メッキを施すことによっ て形成された接点部10とコンタクトスクリュ4の接点が離れるようになってい る。なお、図中符号6で示すストッパーは、前記金属製ベローズが過度に縮むの を防止するためのものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の圧力スイッチは、以上の如く構成されているため、タイヤ内空気が常時 多湿で汚れた状態にあるため、ベローズ9の接点部10とコンタクトスクリュ4 の接点部分の表面に接触抵抗の小さい金メッキが施されているとしても、長年に わたり使用すると不活性被膜が形成されることがある。このような時には接点部 の抵抗が極めて大となり、水銀電池等のバッテリーの消耗を早め所定の機能が果 たせないと言う欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、圧力スイッチの接点部をタイヤ内の腐蝕環境から隔絶することによ り、接点に不活性被膜が形成されにくくし、接触抵抗が大きくなったり、あるい は、設定圧力付近の微妙な抵抗の変動をなくすことを目的とするものである。
【0006】 すなわち、本考案の圧力スイッチは、下方に段付開口部を有する筒状のハウジ ング17の下部開口部にリッド18を介してダイヤフラム19をかしめ固定する と共に該ダイヤフラム19の上面には、薄板を横コの字状に折り曲げると共に上 方の片をくびれ状に折り曲げて接点部20を形成してなる接点プレート21を固 定し、一方、下方を球状に形成してコンタクトの接点部22を設けたコンタクト 23と、該コンタクト23の下端部に固定された絶縁シート24と、コンタクト 23の中心部に圧入されたターミナル25と、前記筒状ハウジング17の中程に 形成しためねじ部26に螺合されるブッシュ27と、前記ブッシュ27とターミ ナル25との間を電気的に絶縁し且つ気密にシールする絶縁シール体28とによ りコンタクトサブアッシー29を形成し、タイヤ空気圧が所定値よりも大きいと きにコンタクトの接点部22と接点プレートの接点部20を開放するようにした ことを特徴とするものである。 また、前記ダイヤフラム19と絶縁シール体28との間に形成される基準圧室3 0内に不活性ガスを封入したものである。
【0007】
【作用】
本考案の圧力スイッチにおいては、タイヤ内圧が規定値以上であれば、ダイヤ フラム19が上方にたわんで接点プレート21が押し上げられる。そうすると、 図1の状態にある接点プレートの接点部20がコンタクトの接点部22から離れ る。また、タイヤ内圧が規定値以下になると図1に示す如く、ダイヤフラム19 が下方にたわんで接点プレート21が下がり、接点プレートの接点部20がコン タクトの接点部22に押し付けられてターミナル25を介して警報発信機(図示 しない。)に導通するようになっている。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図1〜図4に基づいて説明する。 図1は、本考案の圧力スイッチの縦断面図であり、この図は導通時の状態を示 している。 本考案の圧力スイッチは、筒状のハウジング17とダイヤフラム19に固定さ れた接点プレート21とコンタクトサブアッシー29とで構成されている。 前記筒状のハウジング17は、その下部が段付状に開口されると共に該筒状ハ ウジング17の中程にめねじ部26が形成されている。 接点プレート21は、薄板を横コの字状に折り曲げると共に上方の片をくびれ状 に折り曲げて接点部20が形成されており、該接点プレート21は、ダイヤフラ ム19の上面に超音波溶着等により一体的に固定されている。 そして、接点プレート21が溶接されたダイヤフラム19は、リッド18を介し て筒状のハウジング17の下部開口端部にかしめにて固定されている。なお、1 8aは、導通孔である。
【0009】 前記コンタクトサブアッシー29は、下方を球状に形成すると共に、この部分 に金メッキを施すことによりコンタクトの接点部22を設けたコンタクト23と 、該コンタクト23の下端部に固定された絶縁シート24と、コンタクト23の 中心部に圧入されたターミナル25と、前記ブッシュ27とターミナル25との 間を電気的に絶縁し且つ気密にシールする絶縁シール体28とにより構成されて いる。なお、27aは絶縁シール体28(ハーメチックシール)が容易に行える ようにするスリーブであるが、これは必ずしも必要とするものできない。従って 、筒状のハウジング17とターミナル25とは絶縁するようになっている。 そして、前記コンタクトサブアッシー29のブッシュ27を筒状ハウジングのめ ねじ部26にねじ込み、一旦コンタクトの接続部22を接点プレートの接続部2 0から離れるまで下方に押し込み、その後ターミナルの先端部を逆方向にまわし て前記コンタクトの接点部22を接点プレートの接点部20にて挟持させるよう にし、ハウジング17とブッシュ27とのねじの隙間より、基準圧室30に規定 圧の窒素ガス等の不活性ガスを封入し、その後ブッシュ27と筒状ハウジング1 7は、不活性ガス室内で高周波加熱によりはんだ付けにて固定されるようになっ ている。 従って、接点部が不活性ガスの中にあるため、接点部の抵抗が極めて安定的にな り、水銀電池等のバッテリーの消耗が極めて少なくなる。
【0010】 次に、本考案の圧力スイッチ1の動作および作用を説明する。 図1は、タイヤ空気圧が規定値以下になった時の圧力スイッチ1の状態をしめす もので、この状態の圧力スイッチ1においてタイヤ空気圧に抗してダイヤフラム 19が下方にたわみ、ダイヤフラム19の中央部にある接点プレート21とコン タクトの接点部22が接触し、電気的に接続されるため、電流は、ハウジング1 2→ダイヤフラム19→接点プレート21→コンタクト23→ターミナル5と流 れ、図示していない警報発信機に導通し、作動するようになっている。 反対に、タイヤ空気圧が規定値に達するとタイヤ空気圧によってダイフラム19 が上方にたわみ、ダイヤフラム19の中央部にある、接点プレート21がコンタ クトの接点部22から離れるようになっている。なお、図中に示すコンタクト2 3の下端部に接着固定された絶縁シート24は、ダイヤフラム19が過度にたわ むことを防止すると共に接点プレート21がコンタクト23に接触して、導通す ると共に接点プレート21がコンタクト23に接触して、導通することを防ぐも のである。例えば、通常走行時にタイヤ空気圧が適正圧力より減少して、危険圧 になると、警報を発信してくる。即ち、タイヤ空気圧が正常圧になっていれば、 接点プレート21とコンタクト23は、隙間のある状態となる。
【0011】
【考案の効果】
以上のように、本考案の圧力スイッチは、接点に不活性被膜が形成されにくく し、接点部の経時変化による導通不安定領域がなくなり、また電池の消耗を均一 化してON/OFF信号を確実に伝えることができ、圧力スイッチの信頼性を高 めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の圧力スイッチの非導通時の状態を示
す縦断側面図。
【図2】 本考案の圧力スイッチの導通時の状態を示す
縦断側面図。
【図3】 本考案の固定接点部サブアッシー18Aを示
す拡大斜視図。
【図4】 本考案の可動接点部サブアッシー18Bを示
す拡大斜視図。
【図5】 本考案の可動接点荷重特性を示すグラフ。
【図6】 従来の圧力スイッチを示す縦断側面図。
【符号の説明】
1 圧力検出スイッチ、 2 カップ状のベローズケー
ス、 3 導通孔、4 コンタクトスクリュ、 5 上
方のターミナル、 6 ストッパー、7 フラン
ジ、 8 金属製支持ベース、 9 金属製ベロー
ズ、10 接点部、 11 絶縁パッキン、 1
2 ハウジング、17 筒状のハウジング、 18 リ
ッド、 19 ダイヤフラム、20 接点部、
21 接点プレート、 22 コンタクトの接点部、
23 コンタクト、 24 絶縁シート、 25
ターミナル、26 めねじ部、 27 ブッシュ、
28 絶縁シール体、29 コンタクトサブアッ
シー、 30 基準圧室。
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の圧力スイッチの導通時の状態を示す
縦断側面図。
【図2】 従来の圧力スイッチを示す縦断側面図。
【符号の説明】 1 圧力検出スイッチ、 2 カップ状のベローズケー
ス、 3 導通孔、4 コンタクトスクリュ、 5 上
方のターミナル、 6 ストッパー、7 フラン
ジ、 8 金属製支持ベース、 9 金属製ベロー
ズ、10 接点部、 11 絶縁パッキン、 1
2 ハウジング、17 筒状のハウジング、 18 リ
ッド、 19 ダイヤフラム、20 接点部、
21 接点プレート、 22 コンタクトの接点部、
23 コンタクト、 24 絶縁シート、 25
ターミナル、26 めねじ部、 27 ブッシュ、
28 絶縁シール体、29 コンタクトサブアッ
シー、 30 基準圧室。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方に段付開口部を有する筒状のハウジ
    ング17の下部開口部にリッド18を介してダイヤフラ
    ム19をかしめ固定すると共に該ダイヤフラム19の上
    面には、薄板を横コの字状に折り曲げると共に上方の片
    をくびれ状に折り曲げて接点部20を形成してなる接点
    プレート21を固定し、一方、下方を球状に形成してコ
    ンタクトの接点部22を設けたコンタクト23と、該コ
    ンタクト23の下端部に固定された絶縁シート24と、
    コンタクト23の中心部に圧入されたターミナル25
    と、前記筒状ハウジング17の中程に形成しためねじ部
    26に螺合されるブッシュ27と、前記ブッシュ27と
    ターミナル25との間を電気的に絶縁し且つ気密にシー
    ルする絶縁シール体28とによりコンタクトサブアッシ
    ー29を形成し、タイヤ空気圧が所定値よりも大きいと
    きにコンタクトの接点部22と接点プレートの接点部2
    0を開放するようにしたことを特徴とする圧力スイッ
    チ。
  2. 【請求項2】 前記ダイヤフラム19と絶縁シール体2
    8との間に形成される基準圧室30内に不活性ガスを封
    入したものである請求項1記載の圧力スイッチ。
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