JPH07267195A - 航空機の機体姿勢角表示方法 - Google Patents

航空機の機体姿勢角表示方法

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JPH07267195A
JPH07267195A JP6350994A JP6350994A JPH07267195A JP H07267195 A JPH07267195 A JP H07267195A JP 6350994 A JP6350994 A JP 6350994A JP 6350994 A JP6350994 A JP 6350994A JP H07267195 A JPH07267195 A JP H07267195A
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angle
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scale
aircraft
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Application number
JP6350994A
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English (en)
Inventor
Masahide Tokunaga
正秀 徳永
Takashi Hashimoto
敬 橋本
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 航空機の方位角またはピッチ角等の機体姿勢
角を実際の操縦感覚に合うように表示すること。 【構成】 航空機の機体姿勢角θを指示する機体基準W
を固定表示するとともに、この機体基準Wに対向した位
置で直線に沿って現在の機体姿勢角θを含む一定角度範
囲内の所定角度5°間隔の目盛り(例えば、0°、5
°、10°の目盛り)およびこの目盛りが表す姿勢角θ
の数値(例えば、0,5,10等)を配置し、現在の機
体姿勢角θを表す目盛りを前記機体基準(W)に対向す
る位置に表示する航空機の機体姿勢角表示方法におい
て、前記所定角度間隔の各目盛りが表示する角度(例え
ば5°)の前記機体姿勢角(例えばθ=2°)に対する
角度をTn°(Tn=5°−2°=3°)とした場合、K
を整数としてsin(KTn°)の値に比例した位置に前記
各目盛りを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機の操縦者の前方
視野内にコンバイナを配し、その操縦者が外界の景色と
情報投光装置に表示された光学的情報とを、それらが重
なりあった状態で視認できるようにしたヘッドアップデ
ィスプレイにおける、機体のピッチ姿勢または方位角等
の機体状態を表示する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】前記ヘッドアップディスプレイは、航空
機の操縦者が前方外界の景色を見ながら操縦する際に、
その操縦者が見ている前方の景色に様々な情報を重ねて
表示する際等に使用される。このようなヘッドアップデ
ィスプレイを用いれば、操縦者は一々外界から視線をそ
らせて計器類を見る必要がなくなるので、外界から視線
をそらせている間に生じる不慮の事故を防ぐことができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記ヘッドアップディ
スプレイとしては、従来、例えば図11に示したような
ものが知られている。図11に示したヘッドアップディ
スプレイは、操縦者01の視野前方にハーフミラーから
構成されたコンバイナ02が前方に降傾斜するように配
置されており、その下方に情報投光装置03が配置され
ている。この情報投光装置03は、CRTから構成され
たディスプレイ04、リレーレンズ系05、ターニング
ミラー06およびコリメーティングレンズ07から構成
されている。そして、前記ディスプレイ04の水平偏向
コイル04a、垂直偏向コイル04bおよび電子銃04
cには表示信号出力手段08からの表示信号が入力され
ている。このヘッドアップディスプレイを用いることに
より、操縦者01はコンバイナ02を通して前方外界か
らの景色を視認するとともに、ディスプレイ04に表示
された光学的情報を、リレーレンズ系05、ターニング
ミラー06、コリメーティングレンズ07およびコンバ
イナ02を介して視認することができる。
【0004】ところで、一般にCRTディスプレイはラ
スタ走査またはストローク走査により表示されるが、図
11に示したようなヘッドアップディスプレイにおける
CRTディスプレイ04では、従来、航空機の高度スケ
ール、ヘディング、ピッチラダー等のシンボルを表示す
るのにストローク走査が採用されている。この理由は、
ストローク走査の方が高輝度で線の滑らかな視認し易い
シンボルを表示できるからである。
【0005】図12,13は従来のヘッドアップディス
プレイの表示例の説明図である。図12,13におい
て、表示領域Dの左右方向の中央部にはピッチ角表示部
D1が設けられている。このピッチ角表示部D1では、ピ
ッチ角指標である機体基準「W」が図12,13で上下
方向の所定位置に固定表示される。この機体基準「W」
に対して左右方向に対向した位置で上下方向(前記左右
方向に対して垂直な方向)に沿ってピッチ角目盛りが5
°間隔で表示されている。すなわち、ピッチ角θ=0°
を表す線分の位置から下方に略等間隔で5,10の数字
およびその数字に付属する線分(点線)が表示されてお
り、上方にも同じ間隔で5の数字および線分(実線)が
表示されている。前記線分が点線の場合は下向きである
ことを表し、実線の場合は上向きであることを表してい
る。このピッチ角表示部D1では、機体のピッチ角θが
変化すると、図示されている数字0,5,10の値およ
びそれに付属する線分(実線または点線の種類)の表示
位置が変化するが、機体基準「W」の表示位置は不動で
ある。図12では、機体基準「W」に対して左右方向に
対向する位置にθ=0°の目盛りが表示されている。こ
れは現在の航空機のピッチ角θ=0°であることを示し
ている。図13は現在の航空機のピッチ角θ=2°であ
ることを示している。
【0006】また、前記表示領域Dの左右方向の中央上
部には方位角表示部D2が設けられている。図12,1
3において方位角表示部D2では、方位角指標である三
角印が所定位置に固定表示される。この三角印の方位角
指標に対して上下方向に対向した位置で左右方向(前記
上下方向に対して垂直な方向)に沿って方位角目盛りが
2°間隔で表示されている。この方位角表示部D2は北
を0(または360)度の方向、真東を90度の方向、
真南を180度の方向、真西を270度の方向として、
機体の方位が表示される。方位角表示部D2の数値では
普通、数字「0」が1個省略されており、図12の表示
では機体の方位角ψが160度の方向(真南から20度
東寄りの方向)であることを表示している。また、図1
3の方位角表示部D2には、航空機の方位角ψが163
°の方向であることを表示している。この方位角表示部
D2では、機体の方位角ψが変化すると、図示されてい
る数字15,16,17とそれに対応する目盛りとが左
右方向に移動するが、三角印の方位角指標の位置は不動
である。なお、前述の説明から分かるように、ピッチ角
表示部D1および方位角表示部D2は左右方向の位置が重
なっており、且つピッチ角θ°の目盛りの表示位置が上
下するので、ピッチ角θ°の値によっては、ピッチ角と
方位角とが重なって表示されることがある。
【0007】また、表示領域Dの上下方向略中央部の左
側には速度表示部D3が設けられており、右側には高度
表示部D4が設けられている。前記速度表示部D3の数値
の単位は(kt)であり、高度表示部D4の数値の単位
は(ft)である。速度表示部D3では、速度が変化す
ると表示されている数値とそれに対応する目盛りとが上
下に移動するが、三角印の指標の位置は不動である。高
度表示部D4の表示方法も前記速度表示部D3と同様であ
る。図12では速度V=200kt、高度H=300f
tであることを示しており、図13では速度V=220
kt、高度H=340ftであることを示している。
【0008】前述の従来の方位角表示部D2での方位角
ψを示す目盛り、またはピッチ角表示部D1でのピッチ
角θを示す目盛りは等間隔であるため、実際に操縦して
いるときの感覚と一致しないという問題点があった。本
発明は前述の事情に鑑み、下記(O01)の記載内容を課
題とする。(O01)航空機の方位角またはピッチ角等の
機体姿勢角を実際の操縦感覚に合うように表示するこ
と。
【0009】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。な
お、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0010】(本発明)前記課題を解決するために、本
発明の航空機の機体姿勢角表示方法は、航空機の機体姿
勢角(θ)を指示する機体基準(W)を固定表示すると
ともに、この機体基準(W)に対向した位置で直線に沿
って現在の機体姿勢角(θ)を含む一定角度範囲内の所
定角度(5°)間隔の目盛り(例えば、0°、5°、1
0°の目盛り)およびこの目盛りが表す姿勢角(θ)の
数値(例えば、0,5,10等)を配置し、現在の機体
姿勢角(θ)を表す目盛り(例えば、0°、2°)を前
記機体基準(W)に対向する位置に表示する航空機の機
体姿勢角表示方法において、下記の要件を備えたことを
特徴とする、(Y01)前記所定角度間隔の各目盛りが表
示する角度(例えば5°)の前記機体姿勢角(例えばθ
=2°)に対する角度をTn°(Tn=5°−2°=3
°)とした場合、Kを定数としてsin(KTn°)の値に
比例した位置に前記各目盛りを表示すること。
【0011】(本発明の実施態様1)前記本発明の航空
機の機体姿勢角表示方法の実施態様1は、前記本発明に
おいて下記の要件(Y001)を備えたことを特徴とす
る、(Y001)K=4に設定したこと、(Y002)前記一
定角度範囲は、マイナス22.5°〜プラス22.5°の
範囲に設定したこと。
【0012】(本発明の実施態様2)本発明の実施態様
2の航空機の機体姿勢角表示方法は、前記本発明または
本発明の実施態様1の航空機の機体姿勢角表示方法にお
いて、下記の要件を備えたことを特徴とする、(Y00
3)前記機体姿勢角はピッチ角であること。
【0013】(本発明の実施態様3)本発明の実施態様
3の航空機の機体姿勢角表示方法は、前記本発明または
本発明の実施態様1の航空機の機体姿勢角表示方法にお
いて、下記の要件を備えたことを特徴とする、(Y00
4)前記機体姿勢角は方位角であること。
【0014】
【作用】
(本発明の作用)次に、前述の特徴を備えた本発明の作
用を説明する。前述の特徴を備えた本発明の航空機の機
体姿勢角表示方法では、航空機の機体姿勢角(θ)を指
示する機体基準(W)が固定表示される。現在の機体姿
勢角を含む一定角度範囲内の所定角度間隔の目盛りおよ
びこの目盛りに対応した姿勢角の数値は、前記機体基準
(W)に対向した位置で直線に沿って配置される。そし
て、現在の機体姿勢角を表す目盛りが前記機体基準に対
向する位置に表示される。前記所定角度間隔の目盛り
(例えば、0°、5°、10°の目盛り)は、その目盛
りの前記機体姿勢角に対する角度(各目盛りが表す角度
と現在の機体姿勢角との差)の数値をTn°とした場
合、Kを定数としてsin(KTn°)の値に比例した位置
に表示される。この場合前記所定角度間隔の目盛りは、
現在の機体姿勢角に近い部分の目盛りの表示間隔が大き
く、遠い部分の目盛りの表示間隔が狭くなる。そして、
現在の機体姿勢角を表す目盛りが前記機体基準に対向す
る位置に表示されるので、前記現在の機体姿勢角を含む
一定角度範囲内の所定角度間隔の目盛りおよびこの目盛
りに対応した姿勢角の数値は、前記現在の機体姿勢角が
変わると前記直線に沿って移動する。すなわち、前記目
盛りおよび数値は現在の機体姿勢角が変化すると、前記
機体基準に対向する直線に沿って移動しながら表示され
る。その際前記目盛りの表示間隔は、現在の機体姿勢角
の近くで大きく、遠くで小さくなっているので、実際の
操縦感覚に合った表示を行うことができる。
【0015】(本発明の実施態様1の作用)前記本発明
の航空機の機体姿勢角表示方法の実施態様1では、K=
4に設定し、且つ、前記一定角度範囲は、マイナス2
2.5°〜プラス22.5°の範囲に設定したので、現在
の機体姿勢角を基準としてマイナス22.5°〜プラス
22.5°内(すなわち、合計45°内)の機体姿勢角
の目盛りが実際の操縦感覚に合うように表示される。
【0016】(本発明の実施態様2の作用)本発明の実
施態様2の航空機の機体姿勢角表示方法では、機体のピ
ッチ角の目盛りが実際の操縦感覚に合うように表示され
る。
【0017】(本発明の実施態様3の作用)本発明の実
施態様3の航空機の機体姿勢角表示方法では、機体の方
位角の目盛りが実際の操縦感覚に合うように表示され
る。
【0018】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1)図1は本発明の航空機の機体姿勢角表示方
法の実施例1の表示例の説明図であり、ピッチ角(機体
姿勢角)θ=0°、方位角ψ=360°(=0°)、速
度V=200kt、高度H=300ftの状態を示して
いる図である。図2は同実施例1の表示例の説明図であ
り、ピッチ角θ=2°、方位角ψ=163°速度V=2
00kt、高度H=300ftの状態を示している図で
ある。図3は同実施例1のピッチ角目盛りの表示例の詳
細説明図で、図3Aは前記図1の状態の詳細説明図、図
3Bは前記図2の状態の詳細説明図である。図4は同実
施例1の方位目盛りの表示例の詳細説明図で、図4Aは
前記図1の状態の詳細説明図、図4Bは前記図2の状態
の詳細説明図である。
【0019】図1,2において、表示領域Dの左右方向
の中央部にはピッチ角表示部D1が設けられ、前記表示
領域Dの左右方向の中央上部には方位角表示部D2が設
けられている。このピッチ角表示部D1では、ピッチ角
指標である機体基準「W」が上下方向の所定位置に固定
表示される。この機体基準「W」に対して左右方向に対
向した位置で上下方向(前記左右方向に対して垂直な方
向)に沿って(すなわち、上下方向の直線に沿って)ピ
ッチ角目盛りが5°間隔で表示されている。図1,3A
に示す表示例ではピッチ角θ=0°の状態を表示してい
る。また、図2,3Bに示す表示例ではピッチ角θ=2
°の状態を表示している。
【0020】次に図3により、ピッチ角表示部D1のピ
ッチ角目盛りの表示間隔について説明する。図3Aにお
いて、表示されるピッチ角目盛りは現在の航空機のピッ
チ角θ=0°とすれば、図3Aに示すように、ピッチ角
表示部D1にはピッチ角θ=5N°(Nは−4≦N≦4
の整数)のピッチ角目盛りが表示されるようになってい
る。図3Aは航空機の現在のピッチ角(機体姿勢角)θ
=0°であるので、ピッチ角指標である機体基準「W」
に対向する左右の位置にθ=0°の目盛りおよびその目
盛りに対応する数値「0」が表示されている。そして、
図3Aの右側に記載された半円の半径はR、この半円周
上のピッチ角5°の表示位置は、0°の表示をした半径
方向に対して5°×K(Kは角度倍率用の比例定数で、
この実施例の場合K=4)の位置である。すなわち、図
3Aにおいて、ピッチ角表示部D1における機体基準
「W」の表示位置(ピッチ角θ=0°の表示位置)と、
ピッチ角θ=5°の目盛りの表示位置との上下方向の距
離L5は次式で表される。 L5=Rsin(5°×K)=Rsin20°
【0021】また図3Aにおいて、ピッチ角表示部D1
における機体基準「W」の位置(ピッチ角θ=0°の表
示位置)と、ピッチ角θ=10°の目盛りの表示位置と
の距離L10は次式で表される。 L10=Rsin10°×K=Rsin40° 同様に図3Aにおいて、ピッチ角θ=0°の目盛りの表
示位置に対するピッチ角θ=15°、20°の目盛りの
表示位置L15、L20は次式で表される。 L15=Rsin(15°×K)=Rsin60° L20=Rsin(20°×K)=Rsin80° なお、図3Aにおいては、機体基準「W」の表示位置か
らマイナス側の目盛りの表示位置までの距離は前記プラ
ス側と同じになる。
【0022】図3Bは航空機の現在のピッチ角(機体姿
勢角)θ=2°であるので、ピッチ角指標である機体基
準「W」に対向する左右の位置にはθ=2°の目盛りが
配置されることになるが、表示目盛りは5°間隔の目盛
りであるので、θ=2°の目盛りは表示されない。図3
Bにおいて、機体基準「W」の位置に対するピッチ角θ
=0°の目盛りの表示位置までの距離をL0、ピッチ角
θ=5°の目盛りの表示位置までの距離をL5、ピッチ
角θ=10°の目盛りの表示位置までの距離をL10とす
ると、L0,L5,L10の表示位置は次式で表される。 L0=Rsin{(0−θ)°×K}=Rsin{(0°−2°)×4} =−Rsin8° L5=Rsin{(5−θ)°×K}=Rsin{(5°−2°)×4} =Rsin12° L10=Rsin{(10−θ)°×K}=Rsin{(10°−2°)×4} =Rsin32° ピッチ角θ=20°、−5°、−10°、−15°、−
20°の目盛りの表示位置も同様に定まる。例えば機体
基準「W」の表示位置からピッチ角θ=−5°の目盛り
の表示位置までの上下方向の距離L-5は次式で表され
る。 L-5=Rsin{(−5−θ)°×K}=Rsin{(−5°−2°)×4} =−Rsin28°
【0023】以上の説明から分かるように、図3A,3
Bにおいて、機体基準「W」の表示位置に対する、ピッ
チ角θの表示目盛り(θ=5N、(Nは整数で、−4≦
N≦4)の表示位置までの距離(上下方向の距離)L5N
は、一般に次式で表される。 L5N=Rsin{(5N−θ)°×K}
【0024】次に前記方位角表示部D2の方位角目盛り
について説明する。なお、方位角目盛りに付された数値
は100位および10位の数字であり、1位の数字の
「0」の表示は省略されている。図1,4Aに示す表示
例では方位角ψ=0°(=360°、すなわち、北向
き)の状態を表示している。また、図2,4Bに示す表
示例では方位角ψ=163°の状態を表示している。
【0025】次に図4により、方位角表示部D2の方位
角目盛りの表示間隔について説明する。図4Aにおい
て、表示される方位角目盛りは現在の航空機の方位角ψ
=0°(=360°)とすれば、図4Aに示すように、
方位角表示部D2には2N°(Nは(0−22.5)/2
≦N≦(0+22.5)/2の整数)の方位角目盛りが
表示されるようになっている。ただし、目盛りに対応し
た数値の表示はNが5の倍数のときのみ表示するように
なっている。図4Aは航空機の現在の方位角(機体姿勢
角)ψ=0°(=360°)であるので、方位角指標で
ある三角印に対向する上方位置にψ=0°(=360
°)の目盛りおよびその目盛りに対応する数値「36
0」が表示されている。そして、図4Aの下側に記載さ
れた半円の半径をR、この半円上の方位角2°の表示位
置は、0°の表示をした半径方向に対して2°×K(K
は角度倍率用の比例定数で、この実施例の場合はK=4
である)の位置である。すなわち、図4Aにおいて、方
位角表示部D2における三角印の位置(方位角ψ=0°
の表示位置)と、方位角ψ=2°の目盛りの表示位置と
の距離L2は次式で表される。 L2=Rsin(2°×K)=Rsin8°
【0026】また図4Aにおいて、方位角表示部D2に
おける三角印の位置(方位角ψ=0°の表示位置)と、
方位角ψ=10°の目盛りの表示位置との距離L10は次
式で表される。 L10=Rsin(10°×K)=Rsin40° そしてこの目盛りL10の位置に対応して数値「01」が
表示されている。この「01」は、最後の桁の「0」が
省略されており、10°を意味する。前述と同様に図4
Aにおいて、方位角ψ=0°の目盛りの表示位置に対す
る方位角ψ=20°の目盛りの表示位置L20は次式で表
される。 L20=Rsin(20°×K)=Rsin80° そしてこの目盛りL20の位置に対応して数値「02」が
表示される。この「02」は、最後の桁の「0」が省略
されており、20°を意味する。なお、図4Aにおいて
は、マイナス側の目盛りの表示間隔は前記プラス側と同
じである。
【0027】図4Bは航空機の現在の方位角(機体姿勢
角)ψ=163°であるので、方位角指標である三角印
に対向する上方位置にはψ=163°の目盛りが配置さ
れることになるが、表示目盛りは0°を含む2°間隔の
目盛りであるので、ψ=163°の目盛りは表示されな
い。図4Bにおいて、三角印の位置に対する方位角ψ=
162°の目盛りの表示位置までの距離をL162、方位
角ψ=160°の目盛りの表示位置までの距離をL16
0、方位角ψ=164°の目盛りの表示位置までの距離
をL164とすると、L160,L162,L164の表示位置は次
式で表される。 L160=Rsin{(160−ψ)°×K} =Rsin{(160°−163°)×4} =−Rsin12° L162=Rsin{(162−ψ)°×K} =Rsin{(162°−163°)×4} =−Rsin4° L164=Rsin{(164−ψ)°×K} =Rsin{(164°−163°)×4} =Rsin4°
【0028】以上の説明から分かるように、図4A,4
Bにおいて、三角印の表示位置に対する、方位角ψの表
示目盛り2N(ただし、Nは整数で、ψ−22.5≦2
N≦(ψ+22.5)の表示位置までの距離(左右方向
の距離)L2Nは、一般に次式で表される。 L2N=Rsin{(2N−ψ)×K}=Rsin4(2N−
ψ) この式によって定まる位置に方位角ψの目盛りを表示す
るとともに、Nが5の倍数の値の目盛りには数値も表示
している。
【0029】前記表示領域Dの上下方向略中央部の左側
には速度表示部D3が設けられており、右側には高度表
示部D4が設けられている。前記速度表示部D3の数値の
単位は(kt)であり、高度表示部D4の数値の単位は
(ft)である。この部分D3,D4の表示方法は従来と
同様であるので、説明は省略する。
【0030】次に図5〜8により、前記図1〜4に示し
た表示を行うためのヘッドアップディスプレイについて
説明する。図5は同実施例の構成を示すブロック図であ
る。図6は前記図5に示すCSG(Computer Symbol Ge
nerator)の処理を示すフローチャートの全体図であ
る。図7は前記図6に示すフローチャートのステップS
T4およびステップST5の詳細説明図である。図8は前
記図6に示すフローチャートのステップST6の詳細説
明図である。図9は前記図8のフローチャートの次の処
理のフローチャートである。
【0031】図5において、ヘッドアップディスプレイ
Uは、操縦者Pの視野前方にハーフミラーから構成され
たコンバイナCを有している。コンバイナCは、前方に
降傾斜するように配置されており、その下方に情報投光
装置Kが配置されている。この情報投光装置Kは、CR
Tから構成されたディスプレイ(光学的情報表示手段)
D、および、このディスプレイDから出射した情報表示
光を前記コンバイナCに入射させる光学部材Aを有して
いる。前記光学部材Aは、リレーレンズ系A1、ターニ
ングミラーA2およびコリメーティングレンズA3から構
成されている。そして、前記ディスプレイDの水平偏向
コイルDx、垂直偏向コイルDyおよび電子銃Dzには表
示信号出力手段Ucからの表示信号X,Y,Zが入力さ
れている。これらの表示信号X,Y,Zにより、前記デ
ィスプレイDにはストローク走査により、航空機のピッ
チ角、方位角、速度、高度等のシンボルが表示されるよ
うになっている。このヘッドアップディスプレイUを用
いることにより、操縦者PはコンバイナCを通して前方
外界からの景色を視認するとともに、ディスプレイDに
表示された光学的情報を、リレーレンズ系A1、ターニ
ングミラーA2、コリメーティングレンズA3およびコン
バイナCを介して視認することができる。
【0032】前記表示信号出力手段Ucは、ピッチセン
サ1、方位センサ2、高度センサ3、速度センサ4等の
各種センサと、前記各種センサの検出信号が入力される
CSG(Computer Symbol Generator)から構成されて
いる。前記CSGは、入出力インターフェースI/F、
CPU、ROMおよびRAM等のメモリM、発振およびタイミ
ング制御装置6、シンボルストローカ7等から構成され
ている。
【0033】(実施例1の作用)次に、図6〜9のフロ
ーチャートにより、前述の構成を備えた前記実施例の作
用を説明する。図6〜9のフロ−チャ−トの各ステップ
の処理は、前記CSG(Computer Symbol Generator)
のメモリMのROMに記憶されたプログラムに従って行
われる。図6において、前記図1,2に示す表示を行う
ためのフローが開始されると、ステップST1におい
て、各種データ(速度データ、高度データ、ピッチ角デ
ータ、方位角データ等)をセンサ1〜4から取り込む。
次にステップST2において、取り込んだデータを前記
メモリMのRAMにセーブする。
【0034】次にステップST3において全てのデータ
の取り込が終了したかどうか判断する。ノー(N)の場
合は前記ステップST1に戻り、イエス(Y)の場合は
次のステップST4に移る。ステップST4において、前
記ディスプレイDに航空機の速度を表示する。次にステ
ップST5において前記ディスプレイDに高度を表示す
る。前記ステップST4,ST5のフローは従来例と同様
であるので、図7により簡単に説明する。図7におい
て、速度表示フローまたは高度表示フローが開始される
と、ステップST11においてRAMからデータをロード
する。次にステップST12において、入力データに応じ
た表示信号を出力する。次にステップST13において速
度目盛りまたは高度目盛りを表示する。
【0035】次に再び図6に戻る。ステップST6にお
いて、ピッチ角を表示する。前記ステップST6のフロ
ー(ピッチ角表示フロー)は図8,9に示すサブルーチ
ンによって行う。図8において、ピッチ角表示フローが
開始されると、ステップST21において、RAMからデ
ータ(ピッチ角データ)をロードする。このデータをD
ATA1とする。次にステップST22において前記DA
TA1の5°の倍数からのずれを算出する。次にステッ
プST23において、前記ずれをDATA2としてRAM
にセーブする。次にステップST24において表示するピ
ッチ角度(5*N)°を読み込む。このピッチ角度(5
*N)°をDATA3とする。
【0036】次にステップST25において、DATA2
+DATA3を算出してその結果をDATA4とする。
次にステップST26においてDATA4をRAMにセー
ブする。次にステップST27においてすべてのDATA
2+DATA3の算出結果DATA4をRAMにセーブ
したかどうか判断する。ノー(N)の場合は前記ステッ
プST24に戻る。イエス(Y)の場合は次のステップS
T31に移る。次にステップST31においてDATA4を
ロードする。次にステップST32においてDATA4×
K(K=4)を算出する(すなわち、DATA4を2
2.5°スケールから90°スケールに変換する)。次
にステップST33において、Rsin{DATA4×K}
を計算してこれをDATA5とする。このDATA5は
ピッチ角目盛りの表示位置を決定する値である。
【0037】次にステップST34においてDATA5を
RAMにセーブする。次にステップST35において全て
のDATA4×KについてRsin{DATA4×K}を
計算しかつセーブしたか判断する。ノー(N)の場合は
前記ステップST31に戻る。イエス(Y)の場合は次の
ステップST36に移る。次にステップST36においてR
AMよりDATA1を取り込む。次にステップST37に
おいて表示数値を決定する。例えば、前記DATA1の
前記5°*NからのずれDATA2の値は、DATA1
の値が2°の場合でも7°の場合でも同じ値(2°)と
なる。この場合、ピッチ角目盛りの表示位置(図1,2
で上下方向の表示位置)は同一となるが、その目盛りに
付ける数値が5°単位で異なる。次にステップST38に
おいて、前記DATA5で決定される全ての位置に目盛
りと数値とを表示する表示信号X,Y,Zを出力する。
次に再び前記図6のステップST7に移る。
【0038】図6のステップST7において方位角表示
を行う。この方位角表示フローは、前記図8,9に示す
ピッチ角表示フローとほぼ同様である。但し、この方位
角表示フローは、前記ピッチ角表示フローのステップS
T21において、DATA1が方位角データであり、ステ
ップST22において2°の倍数からのずれを算出する点
で、前記ピッチ角表示フローと異なっている。その他の
点では前記図8,9に示すフローと同様のフローによっ
て方位角表示を行うことができる。
【0039】(実施例2)次に図10により本発明のヘ
ッドアップディスプレイの実施例2を説明する。この実
施例2はピッチ角表示の方法が前記実施例1と相違して
いるが他の点では相違が無い。この実施例2の図10
は、前記実施例1の図3に対応する図である。図10に
おいて、ピッチ角表示部D1のピッチ角目盛りの表示間
隔は、前記実施例1(図3参照)と同一である。但しピ
ッチ角目盛りの左右方向に延びる線の長さが中央部分で
長く、上下両端部で短く表示されている。すなわち、前
記ピッチ角目盛りを表示する左右方向の線分の両端は、
ピッチ角指標である機体基準Wを中心とする所定半径の
円の円周上の配置されている。なお、前記ピッチ角目盛
りを表示する左右方向の線分の両端は、ピッチ角指標で
ある機体基準Wを中心とする所定半径の円の円周上に配
置する代わりに楕円の円周上に配置することが可能であ
る。このようにすることにより操縦感覚をより実際の感
覚に近づけることができる。
【0040】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)航空機の機体軸回りの回転角(ロール角)に応
じて、ピッチ角目盛りを機体基準を中心にして回転させ
て表示することが可能である。
【0041】
【発明の効果】前述の本発明のヘッドアップディスプレ
イは、下記の効果を奏することができる。 (E01)航空機の方位角またはピッチ角等の機体姿勢角
を実際の操縦感覚に合うように表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の航空機の機体姿勢角表示方法
の実施例1の表示例の説明図であり、ピッチ角θ=0
°、方位角ψ=360°速度V=250kt、高度H=
300ftの状態を示している図である。
【図2】 図2は同実施例の表示例の説明図であり、ピ
ッチ角θ=2°、方位角ψ=163°速度V=250k
t、高度H=300ftの状態を示している図である。
【図3】 図3は同実施例のピッチ角目盛りの表示例の
詳細説明図で、図3Aは前記図1の状態の詳細説明図、
図3Bは前記図2の状態の詳細説明図である。
【図4】 図4は同実施例の方位目盛りの表示例の詳細
説明図で、図4Aは前記図1の状態の詳細説明図、図4
Bは前記図2の状態の詳細説明図である。
【図5】 図5は同実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】 図6は前記図5に示すCSG(Computer Sym
bol Generator)の処理を示すフローチャートの全体図
である。
【図7】 図7は前記図6に示すフローチャートのステ
ップST4およびステップST5の詳細説明図である。
【図8】 図8は前記図6に示すフローチャートのステ
ップST6の詳細説明図である。
【図9】 図9は前記図8のフローチャートの次の処理
のフローチャートである。
【図10】 図10は本発明の航空機の機体姿勢角表示
方法の実施例2のピッチ角目盛りの表示例の詳細説明図
で、図10Aは前記実施例1の図3Aに対応する図、図
10Bは前記実施例1の図3Bに対応する図である。
【図11】 図11は従来のヘッドアップディスプレイ
の説明図である。
【図12】 図12は従来のヘッドアップディスプレイ
の表示例の説明図である。
【図13】 図13は従来のヘッドアップディスプレイ
の表示例の説明図で、前記図12とは異なる状態を示す
図である。
【符号の説明】
W…機体基準(ピッチ角指標)、θ…機体姿勢角(ピッ
チ角)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機の機体姿勢角を指示する機体基準
    を固定表示するとともに、この機体基準に対向した位置
    で直線に沿って現在の機体姿勢角を含む一定角度範囲内
    の所定角度間隔の目盛りおよびこの目盛りが表す姿勢角
    の数値を配置し、現在の機体姿勢角の位置を表す目盛り
    を前記機体基準に対向する位置に表示する航空機の機体
    姿勢角表示方法において、下記の要件を備えたことを特
    徴とする航空機の機体姿勢角表示方法、(Y01)前記所
    定角度間隔の各目盛りが表示する角度の前記機体姿勢角
    に対する角度をTn°とした場合、Kを定数としてsin
    (KTn°)の値に比例した位置に前記目盛りを表示す
    ること。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014132332A (ja) * 2012-11-29 2014-07-17 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives 視覚的快適性が改善されたヘッドアップディスプレイ
EP3327707A1 (en) * 2016-11-25 2018-05-30 Funai Electric Co., Ltd. Light-projecting device

Cited By (3)

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US10558032B2 (en) 2016-11-25 2020-02-11 Funai Electric Co., Ltd. Light-projecting device

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