JPH07266677A - ゴム印材及びその製造方法 - Google Patents

ゴム印材及びその製造方法

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JPH07266677A
JPH07266677A JP8417394A JP8417394A JPH07266677A JP H07266677 A JPH07266677 A JP H07266677A JP 8417394 A JP8417394 A JP 8417394A JP 8417394 A JP8417394 A JP 8417394A JP H07266677 A JPH07266677 A JP H07266677A
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Tsutomu Shioyama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 独立気孔型の発泡ゴムでありながら、適度な
インク浸透性と弾性、硬度を有したゴム印材及びその製
造方法を提供することを目的とする。 【構成】 体積発泡率が50〜180 %の独立気泡型発泡ゴ
ムであって、該ゴムマトリックス中には架橋性ゴム 100
重量部に対し、該橋性ゴムと非相溶の親水性ポリマー 5
〜80重量部が均一分散されてなり、架橋性ゴム 100重量
部に対し、該橋性ゴムと非相溶の親水性ポリマー 5〜80
重量部及び発泡剤その他必要な添加剤を添加して、前記
発泡剤を発泡させ体積発泡率が50〜180 %として製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はゴム印材に関し、詳し
くはレーザー彫刻に好適に使用されるゴム印材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、氏名印、社名印、住所印さらには
無端印字ベルトを使用した回転印例えばナンバーリン
グ、日付印などのゴム印材として、連続印字できるよう
にインクを浸透可能とした連続気泡型の発泡ゴムスラブ
あるいは多孔質プラスチックが一般に使用されている。
そして、これら連続気泡型の発泡ゴムスラブ等の製造手
段として粒子凝結法又は塩抽出法などが公知である。前
者の凝結法は熱可塑性弾性体粒子を型に込め、圧縮加熱
して粒子同志を熱融着させ、空隙部を気孔とするもので
あり、後者の塩抽出法は、架橋製ゴムに無機塩などの水
溶性粒子を混入し、ゴムを架橋後塩を溶解抽出しこの抽
出経路を気孔とするものである。
【0003】
【従来技術の問題点】ところで、上記従来の連続気泡型
の発泡ゴム等は、前者は粒子間の気孔確保のためプレス
圧を強くすることができない、後者は抽出経路確保のた
め一定量以上の塩の添加を必要とし、このため発泡率が
高くならざるを得ず、押印圧力に適した弾性率と硬度と
するのが困難となり、印材として使用した場合、押圧時
のインクのにじみや字面の変形を生じ印字特性に劣ると
いった欠点があった。また、上記製造方法は、いずれも
多工程を要し生産性も悪いといった問題もある。このよ
うな問題点に鑑み、ゴム印材として弾性と硬度の調整が
容易な独立気泡型の発泡ゴムあるいは発泡プラスチック
を使用する場合もあるが、この場合は印材のインク浸透
性が無くなるので連続押印可能な印材には向かない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、独立気孔型の発泡ゴムでありながら、適度なイ
ンク浸透性と弾性、硬度を有したゴム印材及びその製造
方法を提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、第一の発明はゴム
印材に係り、体積発泡率が50〜180 %の独立気泡型発泡
ゴムであって、該ゴムマトリックス中には架橋性ゴム 1
00重量部に対し、該架橋性ゴムと非相溶の親水性ポリマ
ー 5〜80重量部が均一分散されてなることを特徴とする
ものである。
【0006】第二の発明は上記ゴム印材の製造方法に係
り、架橋性ゴム 100重量部に対し、該架橋性ゴムと非相
溶の親水性ポリマー 5〜80重量部及び発泡剤その他必要
な添加剤を添加して、前記発泡剤を発泡させ体積発泡率
が50〜180 %とすることを特徴とするものであり、第三
の発明は上記ゴム印材及び製造方法の改良に関し、上記
2つの発明において、橋性ゴムと非相溶の親水性ポリマ
ーが水溶性でかつ熱可塑性であることを特徴とするもの
である。
【0007】この発明において使用される架橋性ゴムと
しては、天然ゴム、SBR,BR,NBR,CR,EP
M,EPDM等の合成ゴムあるいはこれらの混合物を任
意に使用可能である。上記架橋性ゴムと非相溶の親水性
ポリマーとしては、アクリル酸系、ビニルアルコール
系、ポリエチレングリコール系、HEAM系の樹脂又は
繊維、アミド系、アクリル系等の繊維表面をグラフト、
加水分解等により親水処理した繊維が使用される。架橋
性ゴムと非相溶の熱可塑性親水性ポリマーとしては、上
記の内ポリエチレングリコール系の樹脂が好適に使用さ
れる。
【0008】また、上記架橋性ゴムに対しては従来と同
様、その他の添加剤として、カーボンブラック、シリ
カ、炭酸カルシウムなどの補強剤、充填剤、硫黄、パー
オキサイドなどの架橋剤とその促進剤、活性剤、共架橋
剤、発泡剤とその助剤、粘着付与剤、滑剤等の加工助剤
及びその他の一般的なゴム配合剤が適宜従来公知のよう
に添加される。
【0009】
【作用】この発明において、上記架橋性ゴム 100重量部
に対し、該架橋性ゴムと非相溶の親水性ポリマー 5〜80
重量部を添加するのは、発泡ゴムマトリックス中に均一
分散させた親水性ポリマーを通じて水性インクを浸透さ
せ、独立気泡型でありながらこの発泡ゴムにインク浸透
性を付与するためである。架橋性ゴム 100重量部に対し
前記親水性ポリマーが 5重量部より少ないと充分な浸透
性が得られず、また80重量部より多くなると浸透性過多
より「にじみ」などの原因となる。即ち、従来の凝結法
又は塩抽出法と同様な問題点が生じる。
【0010】また、体積発泡率を50〜180 %とするの
は、ゴム印材の弾性と硬度とを適当な値とするためで、
特に、レーザー照射刻印法に適する発泡率とするためで
ある。即ち、体積発泡率を50%より低くすると、添加し
たポリマーの補強効果と相まってゴム印材の弾性が少な
く、硬度が高くなりすぎる。従って、押印時の圧縮変形
性が充分に得られず、浸透インクの表面への浸出がスム
ーズでなくなり、「かすれ」の原因となる。またレーザ
ーの彫刻能率(彫刻深さ/必要エネルギ)が低下する。
また180 %より大きくなると、前記と逆にインク浸透性
が良くなり過ぎ「にじみ」の原因となる。またレーザー
彫刻を実施した時、特徴的に現れる凸印部のエッジの形
状との相関により、印を繰り返し使用した時の前記「に
じみ」の問題が顕著化される。
【0011】なお、上記において、架橋性ゴムと非相溶
の親水性ポリマーを水溶性のものとすれば発泡ゴム成形
後水で溶出することによって、塩抽出法と同様に連続気
孔の発泡ゴムとすることができる。
【0012】次にこの発明の実施例を説明する。 〔実施例1〜8〕基材となる架橋性ゴムの配合として表
1に示す配合に対し、表2に示す配合で親水性ポリマー
(クラレ社製吸水樹脂 商品名「KIゲル」、住友化学社
製吸水樹脂 商品名「スミカゲル S520 」、東洋紡績社
製表面親水化処理アクリル短繊維商品名「ランシール
F」)を添加し、ロールで混練後シート出しを行い、一
次加硫を 140℃×13分、二次加硫を 160℃×10分の条件
でプレス加硫を行い、10mm厚の独立発泡ゴムスラブを得
た。上記発泡ゴムスラブの体積発泡率は70〜140 %、ア
スカーC硬度は50〜70度であった。なお、表1において
PHRとは、ゴム 100重量部に対する添加重量部数を示
す。
【0013】次いで、この独立発泡ゴムスラブの片面に
レーザを照射して2mm 間隔で幅1mm深さ1mm の縞模様の
彫刻を行った。次いで、上記で得た彫刻ゴムスラブの表
面にインクを 0.5cc滴下し、浸透終了時間を測定した。
その結果は表2下欄に示す通りであった。表2において
親水性ポリマーを全く含まない比較例はインクは全く浸
透しなかったが、これに対し実施例1〜8のものはいず
れも浸透性を示し、親水性ポリマーの添加量に比例して
浸透性が向上するのが確認された。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】 *1 浸透時間は「分−秒」で示す。 *2 全くインク
浸透なし。
【0016】〔実施例9〜11〕次に、表3に示すように
親水性ポリマーとして水溶性熱可塑性樹脂(第一工業製
薬社製 商品名 PAOGEN )を使用した他は実施例1と同
様にして、独立気泡型発泡ゴムを製造しかつ刻印を行っ
た。表3から明らかなように浸透時間の短縮化が図られ
ることが判明した。
【0017】
【表3】
【0018】〔実施例12〜14〕次に、実施例9〜11で得
た独立気泡型発泡ゴムスラブを半分の厚さにスライス
し、約5時間水中に浸漬し水溶性親水性ポリマーを抽出
した後に乾燥した。その後スライス面と逆の面にレーザ
照射法により実施例1と同じ印を刻印し、実施例1と同
じ浸透性評価を行った。その結果は表3右欄に示す通り
である。水溶性親水性ポリマーを水抽出した場合、さら
に浸透性が改良されることが判明した。なお、実施例9
〜14についても体積発泡率は70〜140 %、アスカーC
硬度は50〜70度であった。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のゴム印
材は、弾性率、硬度調整の容易な独立気泡型発泡ゴムで
ありながら、親水性ポリマーの添加によって水性インク
の浸透が可能な浸透性印材として機能する効果を有す
る。また、親水性ポリマーとして熱可塑性のものを使用
すれば、ゴム印材の弾性、硬度を犠牲とすることなく浸
透速度が顕著に早くなり、性能の優れた印材となるので
ある。なお、上記親水性ポリマーとして水溶性親水性ポ
リマーを使用し水抽出すればさらに良好な浸透性を発揮
させることができ、独立気泡型発泡ゴムから連続気泡型
に変わりインク浸透性に優れた印材とすることが可能と
なる。また、この発明の製造方法によれば、単に材料配
合のみで浸透性発泡ゴムの製造が可能となり、従来の連
続気孔型発泡ゴムの製造のような抽出工程や圧縮工程な
どが不要となり、浸透性発泡ゴムの製造が容易となるな
どの効果を有する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体積発泡率が50〜180 %の独立気泡型発
    泡ゴムであって、該ゴムマトリックス中には架橋性ゴム
    100重量部に対し、該架橋性ゴムと非相溶の親水性ポリ
    マー 5〜80重量部が均一分散されてなることを特徴とす
    るゴム印材。
  2. 【請求項2】 架橋性ゴム 100重量部に対し、該架橋性
    ゴムと非相溶の親水性ポリマー 5〜80重量部及び発泡剤
    その他必要な添加剤を添加して、前記発泡剤を発泡させ
    体積発泡率が50〜180 %とすることを特徴とするゴム印
    材の製造方法。
  3. 【請求項3】 架橋性ゴムと非相溶の親水性ポリマーが
    水溶性でかつ熱可塑性であることを特徴とする請求項1
    に記載のゴム印材又は請求項2に記載のゴム印材の製造
    方法。
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