JPH07266548A - 輪転印刷機 - Google Patents

輪転印刷機

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Publication number
JPH07266548A
JPH07266548A JP6057130A JP5713094A JPH07266548A JP H07266548 A JPH07266548 A JP H07266548A JP 6057130 A JP6057130 A JP 6057130A JP 5713094 A JP5713094 A JP 5713094A JP H07266548 A JPH07266548 A JP H07266548A
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JP
Japan
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plate cylinder
printing
rotary printing
unit
registration
Prior art date
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Pending
Application number
JP6057130A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Okano
良則 岡野
Kiyoshi Naito
清 内藤
Masami Shiina
正己 椎名
Katsuyuki Misawa
勝征 三澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eiko Sokki Kk
Fuji Kikai Kogyo Co Ltd
Toppan Inc
Original Assignee
Eiko Sokki Kk
Toppan Printing Co Ltd
Fuji Kikai Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Eiko Sokki Kk, Toppan Printing Co Ltd, Fuji Kikai Kogyo Co Ltd filed Critical Eiko Sokki Kk
Priority to JP6057130A priority Critical patent/JPH07266548A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラインシャフトを用いずに各版胴の回転速度
を同期させ、かつ、印刷開始時点から印刷画のズレを少
なくできる輪転印刷機を提供する。 【構成】 各印刷ユニット1〜4毎に、版胴10を回転
駆動させる駆動手段(駆動モータ14)を設け、印刷開
始時に印刷画の重ね合わせのズレが生じないように、印
刷開始前に版胴10の初期角度位置を所定の角度に制御
する初期角度制御手段(プリセット制御部18,27)
と、印刷運転中に各版胴10の周速度を一致させる運転
制御手段(モータドライバA16)と、印刷運転中にお
ける印刷画の重ね合わせのズレを検知する見当誤差検知
手段(マークセンサー19,見当誤差演算部20)と、
見当誤差検知手段からの信号に基づき、このズレを補正
する見当合わせ制御手段(差動ユニット21)とを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、グラビア印刷機等に
おいてロール紙に順次、多色印刷していく輪転印刷機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種のものとしては、例え
ば、図12に示すようなものがある。
【0003】この輪転印刷機は、グラビア印刷方式のも
のであり、一対の版胴10と圧胴11とを有する印刷ユ
ニット1〜4が直列に配置されている。第1印刷ユニッ
ト1の前方には、ロール状に巻かれたロール紙7をシー
ト状に広げて、第1印刷ユニット1にロール紙を供給す
る給紙装置(図示せず)が設置され、さらに、第4印刷
ユニット4の後方には、印刷されたロール紙7を巻き取
る巻取り装置(図示せず)が設置されている。各印刷ユ
ニット1〜4の間には、ロール紙7を誘導するガイドロ
ーラー8が複数配置され、また、印刷されたロール紙7
を乾燥させる乾燥器9が設置されている。そして、ロー
ル紙7を順次印刷ユニット1〜4に通過させて、多色印
刷していくというものである。
【0004】第1印刷ユニット1から第4印刷ユニット
4にかけて、一体のラインシャフト12が配置され、こ
のラインシャフト12はメインモータ(図示せず)によ
り回転駆動する。そして、このラインシャフト12の回
転が、印刷ユニット1〜4に設けられたクラッチ(図示
せず)、歯車(図示せず)等を介して、各版胴10に伝
達される。
【0005】印刷ユニット2〜4には、上下に移動可能
な見当合わせローラー13が設けられ、この見当合わせ
ローラー13を上下動させて、ロール紙7を伸縮させる
ことによって、各印刷ユニット1〜4間での印刷の重ね
合わせのズレ、即ち、見当誤差を補正するものである。
【0006】各印刷ユニット1〜4では、目的とする印
刷画とは別に、ロール紙7にレジスタマーク(図示せ
ず)が記され、直前の印刷ユニット1〜3で記されたレ
ジスタマークと、当印刷ユニット2〜4で記されたレジ
スタマークとの間隔により、見当誤差が判断される。こ
の見当誤差は、目視によって判定することもできるし、
また、センサーによって自動検知することもできる。そ
して、この見当誤差に応じて各見当合わせローラー13
が上下動され、見当誤差が補正される。なお、この見当
合わせローラー13の上下動は、手動調整と自動制御と
の選択が可能となっている。
【0007】この輪転印刷機の動作について、説明す
る。
【0008】まず、各版胴10を各印刷ユニット1〜4
に装着し、ロール紙7を各印刷ユニット1〜4に通し
て、ロール紙7の先端部を巻取り装置に巻き付ける。そ
して、印刷運転を開始して、一旦これを停止する。作業
者は、各印刷ユニット1〜4でのレジスタマークのズレ
を検視し、そのズレ量に応じて各見当合わせローラー1
3を上下動させるか、または、各版胴10を手で回転し
て調整する。これを何度か繰り返し、ズレ量が適当な範
囲内に収まったところで、見当合わせローラー13の上
下動制御を自動制御に切り換えて、印刷運転を開始す
る。
【0009】その後、自動制御が進むにつれてズレ量が
補正され、その時点から正規印刷として扱われることと
なる。このとき、各版胴10の回転速度はラインシャフ
ト12により、一律に同期制御され、ズレ量は見当合わ
せローラー13の上下動により補正される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、各版胴10の回転速度を同
期させるために、第1印刷ユニット1から第4印刷ユニ
ット4にかけて、一体のラインシャフト12が配置され
ているため、各印刷ユニット1〜4間で、版胴10のク
ラッチとの切換操作やインキの供給等の作業を行う場合
に、このラインシャフト12が邪魔となり、作業性が悪
く、また、計器等の機器の取付位置も、これにより大き
な制約を受けていた。
【0011】また、一つの印刷ユニット1〜4の駆動系
等が故障し、その印刷ユニット1〜4のみが使用不可能
な場合であっても、各印刷ユニット1〜4はラインシャ
フト12により連結されているため、他の印刷ユニット
1〜4のみを運転させることができない。即ち、一つの
印刷ユニット1〜4を修理中に、他の印刷ユニット1〜
4のみを運転し、三色刷り等を行って、輪転印刷機の稼
働率の向上を図るということが不可能であった。
【0012】さらに、正規印刷がされる前に、各印刷ユ
ニット1〜4間のズレ量を補正するのに、作業者が大ま
かにズレ量を補正した後、自動制御にて補正をしていく
ため、正規印刷が開始されるまでに長時間を要し、ま
た、その間に使用されるロール紙7の無駄も大きなもの
となっていた。
【0013】そこでこの発明は、ラインシャフトのよう
な一体の回転伝達部材を用いずに、各版胴の回転速度を
同期させ、かつ、印刷開始時点から正規印刷がされるま
での初期調整時間を短縮することができるとともに、印
刷運転中に各印刷ユニット間での見当誤差を補正するこ
とができる輪転印刷機を提供することを課題としてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
課題を解決するため、シート状の被印刷体に回転しなが
ら塗工剤を転写する円筒状の版胴と、該版胴との間に前
記被印刷体を挟む形で該被印刷体に圧力を加える円筒状
の圧胴とを有する輪転印刷ユニットを複数直列に配置
し、前記被印刷体を各輪転印刷ユニットの前記版胴と前
記圧胴との間を通して、順次印刷していく輪転印刷機に
おいて、前記各輪転印刷ユニット毎に、前記版胴を円筒
軸周りに回転駆動させる駆動手段を設け、印刷運転開始
時に、第(n−1)番目の輪転印刷ユニットでの第(n
−1)印刷画と、第n番目の輪転印刷ユニットでの前記
第n印刷画との、前記印刷体の送り方向に対する重ね合
わせのズレが生じないように、印刷運転前における、第
(n−1)版胴の初期角度位置と第n版胴の初期角度位
置とを、所定の角度に制御する初期角度制御手段と、印
刷運転中に、前記各輪転印刷ユニットの前記版胴の周速
度を一致させるように、前記駆動手段を制御する運転制
御手段と、印刷運転中における、前記印刷体の送り方向
に対する、前記第(n−1)印刷画と前記第n印刷画と
の重ね合わせのズレである見当誤差を検知する見当誤差
検知手段と、該見当誤差検知手段からの信号に基づき、
前記見当誤差を補正する見当合わせ制御手段とを設けた
ことを特徴とする。
【0015】前記初期角度制御手段は、前記第1番目の
輪転印刷ユニット、または、予め基準として定めた輪転
印刷ユニットのニップ点から、前記第n番目の輪転印刷
ユニットのニップ点までの前記被印刷体の介在長を、前
記第n版胴の円周長で除算した余りの長さに応じた回転
角度だけ前記第n版胴を、該第n版胴の原点位置が予め
設定された初期設定角度位置に配置された状態から回転
させるように、前記第n駆動手段の回転を制御するもの
でもよい。
【0016】また、前記運転制御手段は、前記第n版胴
の回転速度が、予め設定された前記被印刷体の送り速度
を前記版胴の円周長で除算した回転速度となるように、
前記第n駆動手段の回転部に取り付けられた第n駆動用
パルス発生器からの信号に基づき、前記第n駆動手段を
制御するものでもよい。
【0017】さらに、前記見当合わせ制御手段は、前記
見当誤差検知手段からの見当誤差に基づき、前記版胴の
角度位相をずらすように、前記駆動手段の回転速度を一
時的に変化させ、前記見当誤差の補正後に、再び前記駆
動手段の回転速度を元に戻すものでもよい。
【0018】
【作用】このような手段によれば、各輪転印刷ユニット
毎に、版胴を回転駆動させる駆動手段を設け、運転制御
手段により各版胴の周速度を一致させて、各版胴の回転
速度を同期させているため、従来、作業面、メンテナン
ス面、および、印刷機の稼働率面等で、問題となってい
たラインシャフトを排除することができる。
【0019】即ち、ラインシャフトを排除することによ
り、各輪転印刷ユニット間での作業空間の確保、計器等
の機器の取付位置の制限の緩和を図れるとともに、一つ
の輪転印刷ユニットを修理している場合でも、他の輪転
印刷ユニットのみを稼働させることによる、輪転印刷機
の稼働率の向上を図ることができる。
【0020】さらに、各輪転印刷ユニット毎に版胴の駆
動手段が設けられており、従来のように一体のラインシ
ャフトからの回転を、クラッチ等を介して各版胴に伝達
する場合に比べ、その間での伝達損失、伝達誤差が少な
いため、駆動源からの伝達効率、および、版胴の回転速
度の制御精度を高めることができる。
【0021】また、印刷運転前に、初期角度制御手段に
より、第(n−1)番目の輪転印刷ユニットでの第(n
−1)印刷画と、第n番目の輪転印刷ユニットでの前記
第n印刷画との重ね合わせのズレが、印刷運転開始時点
から生じないように、第(n−1)版胴の初期角度位置
と第n版胴の初期角度位置とが、所定の角度に制御され
るため、印刷運転を開始した時点から各輪転印刷ユニッ
ト間での印刷画のズレを最小限に抑え、初期調整時間の
短縮、調整用印刷紙の縮減を図ることができる。
【0022】一方、駆動手段の回転速度を一時的に変化
させて、版胴の角度位相をずらすことにより、各輪転印
刷ユニット間での見当誤差を補正することができるた
め、従来のように見当合わせローラーを別途設け、これ
を制御する必要がなく、印刷機全体の簡素化、低コスト
化を図ることができる。
【0023】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて説明す
る。
【0024】図1から図6は、この発明の第1実施例を
示すものである。なお、図2は第1印刷ユニット1の制
御回路を示し、図3は印刷ユニット2〜4の制御回路を
示すものであり、印刷ユニット1のA〜Dと、印刷ユニ
ット2のA’〜D’とが接続し、印刷ユニット2〜3の
A〜Fと、印刷ユニット3〜4のA’〜F’とが接続し
て、全体の回路が構成される。
【0025】まず全体の構成を説明すると、この輪転印
刷機はグラビア印刷方式のものであり、図1に示すよう
に、輪転印刷ユニットとしてのグラビア印刷ユニット1
〜4が直列に配置されている。第1印刷ユニット1の前
方には、ロール状に巻かれた被印刷体としてのロール紙
7をシート状に広げて、第1印刷ユニット1にロール紙
7を供給する給紙装置(図示せず)が設置され、さら
に、第4印刷ユニット4の後方には、印刷されたロール
紙7を巻き取る巻取り装置(図示せず)が設置されてい
る。また、各印刷ユニット1〜4の間には、ロール紙7
を誘導するガイドローラー8が複数配置され、印刷され
たロール紙7を乾燥させる乾燥器9が設置されている。
なお、ロール紙7には、通常の印刷紙の他、クラフト
紙、樹脂製のフィルム等も含む。
【0026】詳細に説明すると、各印刷ユニット1〜4
には、ロール紙7を挟む形で、その下側に塗工剤として
のインキを転写する円筒状の版胴10が、上側にロール
紙7に圧力を加える円筒状の圧胴11が、それぞれ円筒
軸周りに回転自在に取り付けられている。この一対の版
胴10と圧胴11の給紙側(入口側)、および、排紙側
(出口側)には、ロール紙7が適正な角度で給排紙され
るように、それぞれ給紙ローラー12,排紙ローラー1
3が配設されている。
【0027】各印刷ユニット1〜4の間、および、第4
印刷ユニット4と巻取り装置との間には、ロール紙7が
各印刷ユニット1〜4の上方を迂回して、次の印刷ユニ
ット2〜4、または、巻取り装置に送られるように、複
数のガイドローラー8が配置されている。この迂回経路
にブロー式の乾燥器9が、ロール紙7の印刷面を乾燥さ
せるのに必要な数だけ配設されている。このように、ロ
ール紙7を上方に迂回させて乾燥工程を経ているため、
各印刷ユニット1〜4の間隔、および、第4印刷ユニッ
ト4と巻取り装置との間隔を狭め、印刷機全長を短くす
ることができる。
【0028】一方、図4に示すように、版胴10の両端
部には、シャンク部10aが設けられ、ローラーベアリ
ング6にこのシャンク部10aが挿入されている。そし
て、このローラーベアリング6に支えられた状態で、版
胴10が印刷ユニット1〜4に装着されている。駆動ボ
ックス5には、版胴10の駆動手段としてACサーボモ
ータ14(図2および図3参照、以下「駆動モータ」と
いう)、その回転駆動を伝達するための歯車郡(図示せ
ず)、および、クラッチ5aが設けられている。このク
ラッチ5aと片方のシャンク部10aとが噛み合って、
版胴10がその円筒軸周りに回転駆動される。このクラ
ッチ5aには、予め原点位置を示す原点マークが記さ
れ、後述するように、この原点マークと、版胴10の原
点位置を示す原点マークとが、一致した状態で版胴10
が装着されるようになっている。なお、ここでは駆動手
段としてACサーボモータを用いているが、DCサーボ
モータ、ACモータ等、回転制御可能なものであればよ
い。
【0029】図2、および、図3に示すように、駆動モ
ータ(図中ASM)14の操作源であり、運動制御手段
を担うモータドライバA16には、駆動モータ14に直
結された駆動用パルス発生器(図中MPG)15からの
信号と、スイッチ1を介して、プリセット制御部A18
からの信号が、または、ラインスピード設定器22、お
よび、版胴円周長設定器23からの信号が伝達されるよ
うに接続されている。また、印刷運転前に版胴10の初
期角度位置を、所定の角度に制御する初期角度制御手段
の粗調整部たるプリセット制御部A18には、駆動用パ
ルス発生器15からの信号、および、クラッチ5aの原
点マークを検出する版胴用パルス発生器17からの信号
が伝達されるように接続されている。
【0030】版胴10には、後に詳細に説明する見当合
わせ制御手段をなす差動ユニット(図中DEF)21が
装着され、この差動ユニット21は、ACサーボモータ
である差動用モータ(図中DASM)24により駆動さ
れる。差動用モータ24の操作源であるモータドライバ
B26には、差動用モータ24に直結された差動用パル
ス発生器(図中DPG)25からの信号と、プリセット
制御部B27からの信号が伝達さえるように接続されて
いる。また、初期角度制御手段の微調整部たるプリセッ
ト制御部B27には、差動用パルス発生器25からの信
号と、版胴用パルス発生器17からの信号、および、印
刷ユニット2〜4においては、スイッチSW3を介して
版胴円周長設定器23からの信号が、伝達されるように
接続されている。
【0031】印刷ユニット2〜4においては、排紙ロー
ラー13の後方に、見当誤差検知手段の検出部たるマー
クセンサー19が取り付けられ、直前の印刷ユニット1
〜3にて記されたレジスタマーク(多色印刷において、
重ね合わせのズレ量を検知するために用いられるマー
ク)と、当印刷ユニット2〜4にて記されたレジスタマ
ークとを検出する。このマークセンサー19には、誤検
出を防止するために、センサー開閉ゲートが設けられ、
所望のレジスタマークが接近した時だけセンシングが行
われるように、版胴用パルス発生器17からの信号に基
づき、このゲートの開閉が制御される。このマークセン
サー19からの検出信号、および、版胴用パルス発生器
17からの信号が、見当誤差検知手段の演算部たる見当
誤差演算部20に伝達されるように、それぞれが接続さ
れている。
【0032】また、後述する自動見当合わせ制御時に、
版胴10の角度位相の補正量を演算する補正量演算部A
29には、見当誤差演算部20、および、版胴円周長設
定器23からの信号が伝達されるように、それぞれが接
続されている。一方、後述する手動見当合わせ調整時
に、版胴10の角度位相の補正量を演算する補正量演算
部B30には、版胴用パルス発生器17と差動用パルス
発生器25からの信号、および、スイッチSW4を介し
て、第1版胴用パルス発生器17、または、直前の印刷
ユニット2〜3の版胴用パルス発生器17が伝達される
ように、それぞれが接続されている。この補正量演算部
A29、または、補正量演算部B30からの信号が、ス
イッチSW2,SW1’を介して、モータドライバB2
6に伝達されるように接続されている。
【0033】さらに、各駆動モータ14の同期をとる必
要がある場合に、駆動モータ14の回転速度の補正分を
演算する位相補正部28には、駆動用パルス発生器15
からの信号と、スイッチSW5を介して、第1駆動用パ
ルス発生器15、または、直前の印刷ユニット2〜3の
駆動用パルス発生器15からの信号が伝達されるように
接続されている。
【0034】ここで、スイッチSW4、および、スイッ
チSW5の切り換えにより、第1版胴用パルス発生器1
7からの信号と、直前の版胴用パルス発生器17からの
信号との選択、および、第1駆動用パルス発生器15か
らの信号と、直前の版胴用パルス発生器15からの信号
との選択を可能としているのは、両者による補正結果に
応じて、より適正な入力信号が選択できるようにするた
めである。
【0035】一方、ラインスピード設定器22には、各
種印刷物に応じた最適ラインスピード、即ち、ロール紙
7の送り速度が記憶されている。また、版胴円周長設定
器23には、予め測定された各版胴10の円周長、また
は、設計に基づく円周長が記憶されている。このライン
スピードの値は作業者の外部入力により、印刷運転中に
おいても変更できるようになっている。
【0036】差動ユニット21には、株式会社ハーモニ
ックドライブシステムズ社製のハーモニックデファレン
シャルユニットを用いており、その原理と構造について
は周知であるので、ここでは、本実施例での使用方法と
その動作について説明する。なお、図5は、差動ユニッ
ト21を本実施例で使用した場合の概念図である。
【0037】この差動ユニット21は、ウェーブジェネ
レータ21a,フレクスプライン21b,サーキュラス
プライン21c、および、サーキュラスプライン21d
より構成され、サーキュラスプライン21c側には入力
歯車31が取り付けられ、サーキュラスプライン21d
側には出力歯車32が取り付けられている。この入力歯
車31と噛合する入力伝達歯車33が、駆動モータ14
の出力軸に取り付けられ、出力歯車32と噛合する出力
伝達歯車34が版胴10の入力軸側に取り付けられてい
る。また、入力歯車31の入力軸には差動用モータ24
が取り付けられている。
【0038】いま、差動用モータ24が停止していると
きの版胴10の回転速度をNoとし、差動用モータ24
を回転速度Nwで駆動したときの版胴10の回転速度を
Nとすると、 N=No±(Z2×Nw)/{Z1(R+1)} で表わされる。ここで、Z1は出力伝達歯車34の歯数
を、Z2は出力歯車32の歯数を示し、Rは差動ユニッ
ト21種毎に定格されている変速比を示す。また、符号
はウェーブジェネレータ21aがサーキュラスプライン
21dと同方向に回転する場合には「+」、逆方向に回
転する場合には「−」となる。
【0039】即ち、差動用モータ24を一回転させるこ
とにより、版胴10の角度位相を±Z2/{Z1(R+
1)}だけ変化させることができるものである。従っ
て、逆に、変化させたい角度位相分だけ差動用モータ2
4を、その分解能(回転速度を速度Aから速度Bへ変化
させるのに要する最短時間、および、回転速度精度)に
応じた回転速度で回転させることで、版胴10の角度位
相を変化させることができる。
【0040】このように、この差動ユニット21を用い
ることにより、駆動モータ14の回転速度を変化させず
に、差動用モータ24を駆動制御することで、版胴10
の角度位相を微調整できるものである。
【0041】なお、この実施例では、差動ユニット21
として、このようなハーモニックデファレンシャルユニ
ットを用いているが、遊星歯車の回転により角度位相を
変化させる差動歯車装置を用いてもよい。
【0042】ここで、この実施例における構成要素を明
確にすると、駆動モータ14が「駆動手段」を、プリセ
ット制御部A18,プリセット制御部B27、および、
差動ユニット21が「初期角度制御手段」を、モータド
ライバA16が「運転制御手段」を、マークセンサー1
9と見当誤差演算部20とが「見当誤差検知手段」を、
そして、補正量演算部A29,補正量演算部B30、お
よび、差動ユニット21が「見当合わせ制御手段」を成
している。
【0043】次に、このような構成からなる輪転印刷機
の動作制御について説明する。
【0044】この動作制御は、印刷運転開始前に各版胴
10の初期角度位置を所定の角度に制御する「初期角度
制御」と、印刷運転中に各版胴10の回転速度を制御す
る「運転制御」と、印刷運転中に各版胴10の角度位相
を制御する「見当合わせ制御」とに大別される。さら
に、「見当合わせ制御」は、人手を介さず自動制御によ
り行われる「自動見当合わせ制御」と、作業者の判断に
より行われる「手動見当合わせ調整」とに分けられる。
【0045】「初期角度制御」では、印刷運転を開始し
た時点から、印刷ユニット2〜4において、ロール紙7
の送り方向に対する重ね合わせのズレが生じないよう
に、印刷運転に入る前に各版胴10の初期角度位置を制
御する。このとき、各スイッチSW1,SW1’はプリ
セット制御部A18、および、プリセット制御部B27
側に接続されている。なお、各印刷ユニット1〜4のプ
リセット制御部A18、および、プリセット制御部B2
7には、予め同一の初期設定角度が記憶されている。
【0046】まず、第1印刷ユニット1に第1版胴10
を装着する前に、第1クラッチ5aの原点マークが、初
期設定角度位置に位置するよう駆動モータ14、およ
び、差動用モータ24が駆動制御される。
【0047】即ち、プリセット制御部A18において、
入力された駆動用パルス発生器15からの駆動モータ1
4の回転角度位置と、版胴用パルス発生器17からの第
1クラッチ5aの原点マークの検出角度位置とに基づ
き、第1クラッチ5aの原点マークが初期設定角度位置
に、ほぼ位置するように、駆動モータ14の駆動を停止
制御する。その後、プリセット制御部B27において、
入力された差動用パルス発生器25からの差動用モータ
の回転角度位置と、版胴用パルス発生器17からの第1
クラッチ5aの原点マークの検出角度位置とに基づき、
第1クラッチ5aの原点マークが、初期設定角度位置に
位置するように、差動用モータ24を前記差動ユニット
21の作動原理に従って回転制御して、版胴10の角度
位相を微動させる。
【0048】このように、駆動モータ14の駆動制御に
より初期設定角度位置へのおおよその移動が高速で行わ
れ、差動用モータ24の駆動制御により初期設定角度位
置への微調整が行われるため、初期設定角度位置への移
動を短時間、かつ、高精度に行うことができる。このこ
とは、以下に説明する第2〜第4印刷ユニットについて
も、同様に言えることである。
【0049】この後、第1版胴10に記された原点マー
クを第1クラッチ5aの原点マークに合わせて、第1版
胴10を第1印刷ユニット1に装着する。これにより、
第1版胴10が所定の初期角度位置に位置されたことに
なる。即ち、第1版胴10の初期角度位置と初期設定角
度位置とは、同位置になる。
【0050】同様に、第2印刷ユニット2に第2版胴1
0を装着する前に、第2クラッチ5aの原点マークが所
定の初期角度位置に位置するように、駆動モータ14、
および、差動用モータ24を駆動制御する。
【0051】このときの制御方法は、前記第1クラッチ
5aの場合と同様であるが、ここでの初期角度位置は初
期設定角度位置とは同位置ではなく、以下のようにし
て、初期角度位置を算出する。
【0052】即ち、第1印刷ユニット1のニップ点(版
胴10と圧胴11との中心点を結ぶ直線とロール紙7と
の交点)から第2印刷ユニット2のニップ点までのロー
ル紙7介在長を、第2版胴10の円周長で除算し、その
余りの介在長に相当する第2版胴10の回転角を算出す
る。そして、初期設定角度に対し、この回転角だけ第2
クラッチ5aの原点マークを、ロール紙7の送り方向と
逆方向にずらした角度位置を初期角度位置とする。
【0053】このとき、第2版胴10の円周長はスイッ
チSW3を介して版胴円周長設定器23から入力され、
第1,第2印刷ユニットのニップ点間のロール紙7介在
長は、以下のようにして算出される。
【0054】図6に示すように、第1印刷ユニット1に
おいて、給紙ローラー12に最も近いガイドローラー8
とロール紙7との接触点をA1とし、排紙ローラー13
に最も近いガイドローラー8とロール紙7との接触点を
B1とし、第2印刷ユニット2におけるこれらの接触点
をA2,B2とする。これらの接触点A1〜B2は、図
中二点鎖線に示すように、版胴10の直径が変化した場
合でも、その位置が変化しない点である。この接触点B
1からA2までのロール紙7の介在長L1が第2プリセ
ット制御部A18、および、プリセット制御部B27に
予め記憶されている。この介在長L1に、版胴10の円
周長、即ち、版胴10の直径、および、ガイドローラー
8、給紙ローラー12、排紙ローラー13の位置関係よ
り算出される、第1ニップ点からB1点までのロール紙
7の長さL2、および、A2点から第2ニップ点までの
ロール紙7の長さL3を加算した長さ(L1+L2+L
3)を、第1,第2印刷ユニットのニップ点間のロール
紙7介在長とする。
【0055】このようにして算出された初期角度位置に
第2クラッチ5aの原点マークが移動された後、第2版
胴10の原点マークを第2クラッチ5aの原点マークに
合わせて、第2版胴10を第2印刷ユニット2に装着す
る。
【0056】同様にして、印刷ユニット3,4において
も、第1印刷ユニット1のニップ点から印刷ユニット
3,4のニップ点までのロール紙7介在長から、初期角
度位置を算出してクラッチ5aの角度位置が制御された
後、版胴10を装着してゆき、初期角度制御を終了す
る。
【0057】なお、この実施例では、版胴10を印刷ユ
ニット1〜4に装着する前にクラッチ5aの角度位置を
制御し、その後、版胴10を装着するようにしている
が、先に、版胴10の原点マークを第2クラッチ5aの
原点マークに合わせて装着し、その後、クラッチ5aの
角度位置を制御するようにしてもよい。また、この実施
例では、第1印刷ユニット1の版胴10を基準に他の印
刷ユニット2〜4の版胴10の角度を制御しているが、
印刷ユニット2〜4の何れかの版胴10を基準にして、
初期角度制御を行ってもよい。
【0058】「運転制御」は、各印刷ユニット1〜4に
おいて、ラインスピード設定器22から受信したロール
紙7の送り速度に、各版胴10の周速度(版胴10の外
周面上の速度)が一致するように、各版胴10の回転速
度を制御する。これにより、各版胴10の同期をとり、
各印刷ユニット1〜4間でのロール紙7のたるみや、引
張過ぎを防止するものである。即ち、従来のラインシャ
フトの役目を果たすものである。このとき、スイッチS
W1はラインスピード設定器22側に接続され、差動用
モータ24は停止した状態である。
【0059】モータドライバA16において、各版胴1
0の回転速度が、ラインスピード設定器22から受信し
たロール紙7の送り速度を、版胴円周長設定器23から
受信した各版胴10の円周長で除算した回転速度(以下
これを「基本回転速度」という)となるように、駆動用
パルス発生器15からの信号に基づき、駆動モータ14
の回転速度を帰還制御する。即ち、図5に示すように、
駆動モータ14の回転速度と版胴10の回転速度との関
係は、その間の伝達歯車の歯車比により決定されるた
め、目的とする版胴10の回転速度に要する駆動モータ
14の回転速度を割り出し、その回転速度に制御する。
さらに、印刷ユニット2〜4では、位相補正部28にお
いて、自己の駆動用パルス発生器15からの信号と、第
1駆動用パルス発生器15、または、直前の駆動用パル
ス発生器15からの信号とを比較し、その差が設定範囲
以上に達した場合に、その差を補正するのに要する駆動
モータ14の回転速度を演算し、その演算結果を基本回
転速度に加減する。これにより、駆動用パルス発生器1
5から誤信号が受信された場合でも、適正な運動制御が
行えるものである。
【0060】しかし、実際には、各印刷ユニット1〜4
間において、印刷工程、乾燥工程を経ることにより、ロ
ール紙7自体が膨張、収縮をするため、初期角度制御に
より各版胴10の初期角度位置を所定の角度にし、各版
胴10の周速度を一致させただけでは各印刷ユニット1
〜4での印刷画が一致しない。そのため、自動見当合わ
せ制御では、印刷運転中に各印刷ユニット1〜4での印
刷画が一致するように、自動制御により各版胴10の角
度位相を微調整する。このとき、スイッチSW2は補正
量演算部A29側に接続されている。
【0061】「自動見当合わせ制御」は、印刷運転が開
始されると、第1印刷ユニット1で記された第1レジス
タマークと、第2印刷ユニット2で記された第2レジス
タマークとがマークセンサー19にて検出され、その検
出信号が見当誤差演算部20に入力される。この見当誤
差演算部20において、第1レジスタマークと第2レジ
スタマークとの検出時間のズレと、第2版胴用パルス発
生器17からの入力信号による第2版胴10の回転速度
とに基づき、第1,第2レジスタマークのズレ量(角度
位相のズレ)が演算され、その演算結果が補正量演算部
A29に入力される。この補正量演算部A29におい
て、このズレ量を補正するのに要する差動用モータ24
の回転速度、および、駆動時間が、前記差動ユニット2
1の作動原理に従って演算される。この演算結果に基づ
きモータドライバB26により第2差動用モータ24が
駆動制御され、第2版胴10の角度位相が変化されて、
第1,第2印刷ユニット間の見当誤差が補正される。そ
して、所定回転数だけ差動ユニット21を回転させた
後、差動用モータ24は停止し、再び、マークセンサー
19の検出信号に基づき差動ユニット21を回転させて
見当誤差を補正する。このように、マークセンサー19
からの受信毎、即ち、版胴10の一回転毎に見当誤差が
補正されるため、印刷運転の進行に伴い見当誤差が許容
範囲以上に拡大し、印刷不良が発生することを防止する
ことができる。
【0062】同様にして、第3,第4印刷ユニットにお
いても、第3,第4版胴10の角度位相が制御される。
即ち、第3印刷ユニット3では、第2レジスタマークと
第3レジスタマークとのズレ量に基づき、第3差動用モ
ータ24が駆動制御され、第4印刷ユニット4では、第
3レジスタマークと第4レジスタマークとのズレ量に基
づき、第4差動用モータ24が駆動制御される。
【0063】このようにして、この実施例では、各版胴
10の基本回転速度を変えることなく、差動ユニット2
1、即ち、差動用モータ24を駆動制御することによ
り、各印刷ユニット1〜4間の見当誤差を補正するもの
でる。
【0064】一方、作業者が各印刷ユニット2〜4での
見当誤差をレジスタマークのズレ量により目視で検査
し、早急に見当誤差の補正を行う必要があると認めた場
合には、以下のようにして、手動見当合わせ調整を行う
ことができる。
【0065】「手動見当合わせ調整」において、作業者
は、補正をする必要のある印刷ユニット2〜4のスイッ
チSW2を補正量演算部B30側に切り換え、再び、ス
イッチSW2を補正量演算部A29側に戻す。このとき
の補正量演算部B30側への切り換え時間は、標準作業
データ、即ち、作業結果に基づく見当誤差補正量と切り
換え時間の換算表に基づいて判断される。補正量演算部
B30には、この切り換え時間の単位時間当りに、版胴
10の角度位相を補正する補正角度(以下「定格補正角
度」という)が予め記憶されており、この単位時間が経
過する毎に定格補正角度だけ版胴10の角度位相を変化
させるように、自動見当合わせ制御時と同様に差動用モ
ータ24を駆動制御する。そして、定格補正角度だけ角
度位相が補正される毎に順次、角度位相が補正されてゆ
き、結果的に切り換え時間に応じた角度位相分だけ補正
が行われることとなる。
【0066】なお、切り換え時間の単位時間と定格補正
角度は、実験結果、作業結果等に基づいて定められてい
る。ただし、自動見当合わせ制御時よりも早く見当誤差
の補正が行われるように、これらは設定されている。ま
た、版胴10の角度位相を版胴10の回転方向にずらす
か、その逆方向にずらすかは、作業者が判断し、切り換
えスイッチ(図示せず)を選択する。
【0067】ここでは、単位時間経過毎に定格補正角度
だけ、版胴10の角度位相を順次変化させるようにして
いるが、切り換え時間を測定後に、この切り換え時間に
相当する角度位相を演算し、一時に版胴10の角度位相
を変化させるようにしてもよい。
【0068】以上説明してきたように、この実施例の輪
転印刷機では、各印刷ユニット1〜4毎に設けられた版
胴10の駆動モータ14を駆動制御することにより、各
印刷ユニット1〜4の版胴10の回転速度を同期させて
いるため、従来、作業面、メンテナンス面、および、印
刷機の稼働率面等で、問題となっていたラインシャフト
を排除することができる。
【0069】即ち、ラインシャフトを排除することによ
り、各印刷ユニット1〜4間での作業空間の確保、計器
等の機器の取付位置の制限の緩和を図れるとともに、一
つの印刷ユニット1〜4を修理している場合でも、他の
印刷ユニット1〜4のみを稼働させることによる、輪転
印刷機の稼働率の向上を図ることができる。
【0070】また、各版胴10の回転速度が、予め設定
されたロール紙7の送り速度を各版胴10の円周長で除
算した回転速度となるように、各印刷ユニット1〜4毎
に駆動モータ14を制御しており、従来のようにライン
シャフトからの回転を、クラッチ等を介して各版胴10
に伝達する場合に比べ、その間での伝達損失、伝達誤差
が少ないため、駆動源からの伝達効率、および、版胴1
0の回転速度の制御精度を高めることができる。
【0071】一方、印刷運転前に、各印刷ユニット1〜
4のニップ点間のロール紙7介在長と、各版胴10の円
周長とに基づき、各版胴10の初期角度位置を演算し、
各版胴10の原点位置を予め移動させているため、印刷
運転を開始した時点から各印刷ユニット1〜4間での印
刷画のズレを最小限に抑え、初期調整時間の短縮、調整
用印刷紙の縮減を図ることができる。
【0072】さらに、見当合わせ制御手段をなす差動ユ
ニット21として、前記のようなハーモニックデファレ
ンシャルユニットを用いているため、見当合わせローラ
ーのような大規模な装置が不要となり、各印刷ユニット
1〜4間の間隔を狭め、印刷機全体を小型化することが
できる。
【0073】また、自動制御のみならず、作業者の判断
により手動で見当誤差の補正をすることもできるため、
不測の事態により見当誤差が急速に大きくなった場合
に、自動制御によらず手動調整によりこれを迅速に補正
することができる。
【0074】図1、図7、および、図8は、この発明の
第2実施例を示すものである。なお、図7は第1印刷ユ
ニット1の制御回路を示し、図8は印刷ユニット2〜4
の制御回路を示すものであり、印刷ユニット1〜3のA
〜Dと、次の印刷ユニット2〜4のA’〜D’とが接続
して、全体の回路が構成される。
【0075】第2実施例の輪転印刷機では、駆動モータ
(図中ASM)14の駆動制御のみで、初期角度制御、
運転制御、および、見当合わせ制御を行う点で、前記第
1実施例の場合と大きく異なっている。
【0076】以下、第1実施例における輪転印刷機と異
なる構成についてのみ、詳細に説明する。
【0077】図7、および、図8に示すように、駆動モ
ータ14に直結された駆動用パルス発生器(図中MP
G)15からの信号が、モータドライバC51、およ
び、プリセット制御部C52に伝達されるように接続さ
れている。また、版胴10の原点位置、即ち、クラッチ
5aの原点マークを検出する版胴用パルス発生器(図中
HPG)17からの信号が、プリセット制御部C52に
伝達されるように接続されている。
【0078】さらに、モータドライバC51には、スイ
ッチSW1を介して、プリセット制御部C52、また
は、ラインスピード設定器22からの信号が伝達される
ように、それぞれが接続されている。
【0079】印刷ユニット2〜4においては、見当合わ
せ制御手段をなし、見当誤差を補正するのに必要な版胴
10の補正回転速度を演算する補正量演算部C53に
は、見当誤差演算部20、ラインスピード設定器22、
および、版胴円周長設定器23からの信号が伝達される
ように、それぞれが接続されている。この補正量演算部
C53からの信号が、スイッチSW2,SW1を介し
て、モータドライバC51に伝達されるように接続され
ている。さらに、版胴円周長設定器23からの信号がス
イッチSW3を介して、プリセット制御部C52に伝達
されるように接続されている。
【0080】一方、手動見当合わせ調整時に、見当合わ
せ制御手段をなし、見当誤差を補正するのに必要な版胴
10の補正回転速度を演算する補正量演算部D54に
は、駆動用パルス発生器15、版胴用パルス発生器1
7、および、スイッチSW4を介して、第1版胴用パル
ス発生器17、または、直前の印刷ユニット2〜3の版
胴用パルス発生器17からの信号が伝達されるように、
それぞれが接続されている。スイッチSW4の切り換え
により、第1版胴用パルス発生器17からの信号と、直
前の版胴用パルス発生器17からの信号との選択を可能
としているのは、両者による見当誤差の補正結果に応じ
て、より適正な入力信号が選択できるようにするためで
ある。
【0081】ここで、この実施例における構成要素を明
確にすると、駆動モータ14が「駆動手段」を、プリセ
ット制御部C52、および、モータドライバC51が
「初期角度制御手段」を、モータドライバC51が「運
転制御手段」を、マークセンサー19と見当誤差演算部
20とが「見当誤差検知手段」を、そして、補正量演算
部C53,補正量演算部D54、および、モータドライ
バC51が「見当合わせ制御手段」を成している。
【0082】次に、このような構成からなる輪転印刷機
の動作制御について説明する。
【0083】「初期角度制御」は、第1実施例の場合と
同様に、各版胴10を印刷ユニット1〜4に装着する前
に、各クラッチ5aの原点位置を所定の初期角度位置に
移動する。このときの各クラッチ5aの初期角度位置の
割だし方法は、第1実施例の場合と同様であるので説明
を省略するが、その移動の制御は第1実施例の場合と異
なり、駆動モータ14の駆動制御のみで行う。
【0084】即ち、プリセット制御部C52において、
版胴用パルス発生器17から入力されたクラッチ5aの
原点マークの検出角度位置と、駆動用パルス発生器15
から入力された駆動モータ14の角度位置とに基づき、
クラッチ5aの原点マークが、所定の初期角度位置に位
置するように、駆動モータ14の駆動を停止制御するも
のである。なお、このとき、スイッチSW1はプリセッ
ト制御部C52側に接続されている。
【0085】この後、第1実施例の場合と同様に、各版
胴10に記された原点マークをクラッチ5aの原点マー
クに合わせて、各版胴10を各印刷ユニット1〜4に装
着していく。
【0086】「運転制御」は、第1実施例の場合と同様
に、各印刷ユニット1〜4において、ラインスピード設
定器22から受信した、ロール紙7の送り速度に版胴1
0の周速度が一致するように、駆動用パルス発生器15
からの信号に基づき、駆動モータ14の回転を制御する
ものである。このときの版胴10の回転速度を基本回転
速度とする。なお、このとき、スイッチSW1はライン
スピード設定器22側に接続されている。
【0087】次に、印刷運転中における、各印刷ユニッ
ト2〜4での見当誤差を自動制御により補正する自動見
当合わせ制御について説明する。このとき、スイッチS
W2は補正量演算部C53側に接続されている。
【0088】「自動見当合わせ制御」は、まず、第1実
施例の場合と同様に、各印刷ユニット1〜4間のレジス
タマークのズレ量が見当誤差演算部20において演算さ
れ、その演算結果が補正量演算部C53に入力される。
この補正量演算部C53において、このズレ量に相当す
る版胴10の角度位相を演算し、さらに、この角度位相
を打ち消すのに要する補正回転速度を演算する。即ち、
駆動モータ14の分解能と基本回転速度とに基づき、第
1実施例において説明した角度位相と回転速度との関係
から、所望の角度位相に相当する補正回転速度を演算す
る。
【0089】この補正回転速度が基本回転速度に加減さ
れて、モータドライバC51に入力され、駆動モータ1
4の回転速度が変化される。これにより、版胴10の角
度位相が一時的に変化して、見当誤差が補正されること
になる。その後、再び、版胴10の回転速度が基本回転
速度に戻り、各印刷ユニット2〜4間での印刷画が一致
される。これを繰り返して、見当合わせ制御が行われて
いくものである。
【0090】一方、作業者が各印刷ユニット2〜4での
見当誤差をレジスタマークのズレ量により目視で検査
し、早急に見当誤差の補正を行う必要があると認めた場
合には、以下のようにして、手動見当合わせ調整を行う
ことができる。
【0091】「手動見当合わせ調整」において、作業者
は、補正をする必要のある印刷ユニット2〜4のスイッ
チSW2を補正量演算部D54側に切り換え、再び、ス
イッチSW2を補正量演算部C53側に戻す。このとき
の補正量演算部D54側への切り換え時間は、標準作業
データ、即ち、作業結果に基づく見当誤差補正量と切り
換え時間の換算表に基づいて判断される。補正量演算部
D54には、第1実施例の場合と同様に、定格補正角度
が予め記憶されており、単位時間が経過する毎に、この
定格補正角度だけ版胴10の角度位相をずらすのに要す
る補正回転速度が自動見当合わせ制御時と同様に演算さ
れ、基本回転速度に加減される。そして、この補正回転
速度が加減される毎に順次、この定格補正角度に相当す
る版胴10の角度位相が補正され、結果的に切り換え時
間に応じた角度位相分だけ補正が行われる。
【0092】なお、切り換え時間の単位時間と定格補正
角度は、実験結果、作業結果等に基づいて定められてい
る。また、補正回転速度を基本回転速度に加算するか減
算するか、即ち、版胴10の角度位相を回転方向にずら
すか、その逆方向にずらすかは、作業者が判断し、切り
換えスイッチ(図示せず)を選択する。
【0093】ここでは、単位時間経過毎に定格補正角度
だけ、版胴10の角度位相を順次変化させるようにして
いるが、切り換え時間を測定後に、この切り換え時間に
相当する補正回転速度を演算し、一時に版胴10の角度
位相を変化させるようにしてもよい。
【0094】以上説明したように、この第2実施例で
は、駆動モータ14の駆動制御のみによって、初期角度
制御、運転制御、および、見当合わせ制御を行ってお
り、第1実施例のような差動ユニット21、および、差
動用モータ24を別途設け、これらを制御する必要がな
いため、印刷機全体の簡素化、低コスト化をさらに図る
ことができる。
【0095】さらに、分解能の高い駆動モータ14、或
は別の駆動手段を用いることによって、版胴10の角度
位相を瞬時に変化させ、迅速に見当誤差を補正すること
もできる。
【0096】その他の作用、効果については、第1実施
例の場合と同様であるので、説明を省略する。
【0097】図9から図11は、この発明の第3実施例
を示すものである。なお、図10は第1印刷ユニット1
の制御回路を示し、図11は印刷ユニット2〜4の制御
回路を示すものであり、印刷ユニット1〜3のA,B
と、次の印刷ユニット2〜4のA’,B’とが接続し
て、全体の回路が構成される。
【0098】第3実施例の輪転印刷機では、見当合わせ
ローラー64の上下動により、初期角度制御、および、
見当合わせ制御を行う点で、前記第1、第2実施例の場
合と大きく異なっている。
【0099】以下、前記両実施例における輪転印刷機と
異なる構成についてのみ、詳細に説明する。
【0100】印刷ユニット2〜4において、見当合わせ
ローラー64は、ステッピングモータ(図中CASM、
以下「ローラー用モータ」という)63により駆動さ
れ、このローラー用モータ63の操作源であるモータド
ライバE62には、スイッチSW1を介して、プリセッ
ト制御部D67からの信号が伝達されるように接続がさ
れている。自動見当合わせ制御手段をなす補正量演算部
E65には、見当誤差演算部20、ラインスピード設定
器22、および、版胴円周長設定器23からの信号が伝
達されるように、それぞれが接続され、ここでの演算結
果がスイッチSW6,スイッチSW1を介してモータド
ライバE62に入力される。また、手動見当合わせ調整
手段をなす補正量演算部F66には、ラインスピード設
定器22、および、版胴円周長設定器23からの信号が
伝達されるように、それぞれが接続されている。
【0101】一方、見当合わせローラー64の端部には
ナット部(図示せず)が取り付けられており、垂直方向
に設置されたボールねじシャフト(図示せず)に、この
ナット部が螺合しながら、見当合わせローラー64が上
下動をするものである。
【0102】ここで、この実施例における構成要素を明
確にすると、駆動モータ14が「駆動手段」を、プリセ
ット制御部D67、および、見当合わせローラー64が
「初期角度制御手段」を、モータドライバD61が「運
転制御手段」を、マークセンサー19と見当誤差演算部
20とが「見当誤差検知手段」を、そして、補正量演算
部E65,補正量演算部F66、および、見当合わせロ
ーラー64が「見当合わせ制御手段」を成している。
【0103】次に、このような構成からなる輪転印刷機
の動作制御について説明する。 「初期角度制御」は、
初めに、各印刷ユニット1〜4のフレーム(図示せず)
に予め記された原点マークと、各版胴10の原点マーク
とが一致するように、各版胴10を各印刷ユニット1〜
4に装着する。
【0104】次に、印刷ユニット2〜4において、プリ
セット制御部D67が前記両実施例で説明したように、
各印刷ユニット1〜4のニップ点間におけるロール紙7
の介在長を演算するとともに、見当合わせローラー64
を介在させた介在長が、各版胴10の円周長の整数倍に
なるような見当合わせローラー64の位置を演算する。
この演算結果がモータドライバE62に入力され、ロー
ラー用モータ63により見当合わせローラー64が所定
の位置に移動される。この後、ロール紙7を各印刷ユニ
ット1〜4にセットする。なお、このとき、スイッチS
W1は、プリセット制御部D67側に接続されている。
【0105】このように、この実施例では、前記両実施
例とは異なり、各ニップ点間のロール紙7の介在長を調
整することにより、印刷運転開始時点における見当誤差
の発生を防止するものである。
【0106】「運転制御」は、前記両実施例と同様であ
るため、説明を省略する。
【0107】次に、「自動見当合わせ制御」では、前記
両実施例の場合と同様に、各印刷ユニット1〜4間のレ
ジスタマークのズレ量が見当誤差演算部20において演
算され、その演算結果が補正量演算部E65に入力され
る。この補正量演算部E65において、このズレ量を補
正するのに要する見当合わせローラー64の上下移動量
を演算し、この移動量分だけローラー用モータ63を駆
動させる。これにより、各印刷ユニット1〜4間でのロ
ール紙7介在長が変化されて、見当誤差が補正されるこ
ととなる。この補正量演算部E65には、一定量の見当
誤差を補正するのに要する見当合わせローラー64の必
要移動量が、実験結果、作業結果等に基づき、予め記憶
されている。なお、このとき、スイッチSW1、およ
び、スイッチSW6は、補正量演算部E65側に接続さ
れている。
【0108】一方、「手動見当合わせ調整」において、
作業者は、見当誤差が大きい場合に、補正を要する印刷
ユニット2〜4のスイッチSW6を補正量演算部F66
側に切り換え、一定時間経過後、再び、補正量演算部E
65側に切り換える。補正量演算部F66では、予め設
定された定格回転速度でローラー用モータ63を駆動
し、スイッチSW6が補正量演算部E65側に戻された
時点でローラー用モータ63を停止する。このときの定
格回転速度は、実験結果、作業結果等に基づき決定され
ているが、自動見当合わせ制御時よりも早く、見当誤差
が補正されるような回転速度に設定されている。
【0109】以上説明したように、この実施例では、見
当合わせローラー64の上下動により、初期角度制御、
および、見当合わせ制御を行っていくものである。その
ため、従来の印刷機に、本発明の最大の特徴である、版
胴10毎に設けられた駆動モータ14を別個に駆動制御
するという運転制御手段を採用し、また、初期角度制御
を行うためのプリセット制御部D67を設けることによ
り、前記両実施例と同等の効果を得ることができるとと
もに、見当合わせ制御時における、従来の経験等を有効
活用することができる。
【0110】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、各輪転印刷ユニット毎に、版胴を回転駆動させる
駆動手段を設け、運転制御手段により各版胴の周速度を
一致させて、各版胴の回転速度を同期させているため、
従来、作業面、メンテナンス面、および、印刷機の稼働
率面等で、問題となっていたラインシャフトを排除する
ことができる。
【0111】即ち、ラインシャフトを排除することによ
り、各輪転印刷ユニット間での作業空間の確保、計器等
の機器の取付位置の制限の緩和を図れるとともに、一つ
の輪転印刷ユニットを修理している場合でも、他の輪転
印刷ユニットのみを稼働させることによる、輪転印刷機
の稼働率の向上を図ることができる。
【0112】さらに、各輪転印刷ユニット毎に版胴の駆
動手段が設けられており、従来のように一体のラインシ
ャフトからの回転を、クラッチ等を介して各版胴に伝達
する場合に比べ、その間での伝達損失、伝達誤差が少な
いため、駆動源からの伝達効率、および、版胴の回転速
度の制御精度を高めることができる。
【0113】また、印刷運転前に、初期角度制御手段に
より、第(n−1)番目の輪転印刷ユニットでの第(n
−1)印刷画と、第n番目の輪転印刷ユニットでの前記
第n印刷画との重ね合わせのズレが、印刷運転開始時点
から生じないように、第(n−1)版胴の初期角度位置
と第n版胴の初期角度位置とが、所定の角度に制御され
るため、印刷運転を開始した時点から各輪転印刷ユニッ
ト間での印刷画のズレを最小限に抑え、初期調整時間の
短縮、調整用印刷紙の縮減を図ることができる。
【0114】一方、駆動手段の回転速度を一時的に変化
させて、版胴の角度位相をずらすことにより、各輪転印
刷ユニット間での見当誤差を補正することができるた
め、従来のように見当合わせローラーを別途設け、これ
を制御する必要がなく、印刷機全体の簡素化、低コスト
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の輪転印刷機を示す正面
図である。
【図2】第1実施例における第1印刷ユニットの制御回
路図である。
【図3】第1実施例における第2〜第4印刷ユニットの
制御回路図である。
【図4】第1実施例における版胴の取付状態を示す正面
図である。
【図5】第1実施例における差動ユニットの取付状態を
示す概念図である。
【図6】第1実施例における版胴の直径が変化した状態
を示す概念図である。
【図7】第2実施例における第1印刷ユニットの制御回
路図である。
【図8】第2実施例における第2〜第4印刷ユニットの
制御回路図である。
【図9】この発明の第3実施例の輪転印刷機を示す正面
図である。
【図10】第3実施例における第1印刷ユニットの制御
回路図である。
【図11】第3実施例における第2〜第4印刷ユニット
の制御回路図である。
【図12】従来の輪転印刷機を示す正面図である。
【符号の説明】
1〜4………輪転印刷ユニット 7……………ロール紙(被印刷体) 10…………版胴 11…………圧胴 14…………駆動モータ(駆動手段) 15…………駆動用パルス発生器 16…………モータドライバA(運転制御手段) 17…………版胴用パルス発生器 18,27…プリセット制御部A,B(初期角度制御手
段) 19…………マークセンサー(見当誤差検知手段) 20…………見当誤差演算部(見当誤差検知手段) 21…………差動ユニット(見当合わせ制御手段)
フロントページの続き (72)発明者 内藤 清 東京都台東区台東一丁目5番1号凸版印刷 株式会社内 (72)発明者 椎名 正己 東京都葛飾区青戸6丁目1番1号富士機械 工業株式会社内 (72)発明者 三澤 勝征 長野県松本市県1丁目12の7

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の被印刷体に回転しながら塗工
    剤を転写する円筒状の版胴と、該版胴との間に前記被印
    刷体を挟む形で該被印刷体に圧力を加える円筒状の圧胴
    とを有する輪転印刷ユニットを複数直列に配置し、前記
    被印刷体を各輪転印刷ユニットの前記版胴と前記圧胴と
    の間を通して、順次印刷していく輪転印刷機において、 前記各輪転印刷ユニット毎に、前記版胴を円筒軸周りに
    回転駆動させる駆動手段を設け、 印刷運転開始時に、第(n−1)番目の輪転印刷ユニッ
    トでの第(n−1)印刷画と、第n番目の輪転印刷ユニ
    ットでの前記第n印刷画との、前記印刷体の送り方向に
    対する重ね合わせのズレが生じないように、印刷運転前
    における、第(n−1)版胴の初期角度位置と第n版胴
    の初期角度位置とを、所定の角度に制御する初期角度制
    御手段と、 印刷運転中に、前記各輪転印刷ユニットの前記版胴の周
    速度を一致させるように、前記駆動手段を制御する運転
    制御手段と、 印刷運転中における、前記印刷体の送り方向に対する、
    前記第(n−1)印刷画と前記第n印刷画との重ね合わ
    せのズレである見当誤差を検知する見当誤差検知手段
    と、 該見当誤差検知手段からの信号に基づき、前記見当誤差
    を補正する見当合わせ制御手段とを設けたことを特徴と
    する輪転印刷機。
  2. 【請求項2】 前記初期角度制御手段は、前記第1番目
    の輪転印刷ユニット、または、予め基準として定めた輪
    転印刷ユニットのニップ点から、前記第n番目の輪転印
    刷ユニットのニップ点までの前記被印刷体の介在長を、
    前記第n版胴の円周長で除算した余りの長さに応じた回
    転角度だけ前記第n版胴を、該第n版胴の原点位置が予
    め設定された初期設定角度位置に配置された状態から回
    転させるように、前記第n駆動手段の回転を制御するこ
    とを特徴とする請求項1記載の輪転印刷機。
  3. 【請求項3】 前記運転制御手段は、前記第n版胴の回
    転速度が、予め設定された前記被印刷体の送り速度を前
    記版胴の円周長で除算した回転速度となるように、前記
    第n駆動手段の回転部に取り付けられた第n駆動用パル
    ス発生器からの信号に基づき、前記第n駆動手段を制御
    することを特徴とする請求項1記載の輪転印刷機。
  4. 【請求項4】 前記見当合わせ制御手段は、前記見当誤
    差検知手段からの見当誤差に基づき、前記版胴の角度位
    相をずらすように、前記駆動手段の回転速度を一時的に
    変化させ、前記見当誤差の補正後に、再び前記駆動手段
    の回転速度を元に戻すことを特徴とする請求項1記載の
    輪転印刷機。
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