JPH0726576Y2 - ボールジョイントのハウジング - Google Patents
ボールジョイントのハウジングInfo
- Publication number
- JPH0726576Y2 JPH0726576Y2 JP6782491U JP6782491U JPH0726576Y2 JP H0726576 Y2 JPH0726576 Y2 JP H0726576Y2 JP 6782491 U JP6782491 U JP 6782491U JP 6782491 U JP6782491 U JP 6782491U JP H0726576 Y2 JPH0726576 Y2 JP H0726576Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- housing
- ball
- ball stud
- ball joint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車のステアリング装
置,サスペンション装置,その他のリンク仕掛等に用い
られるボールジョイントのハウジングに関する。
置,サスペンション装置,その他のリンク仕掛等に用い
られるボールジョイントのハウジングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボールジョイントのハウジング
は、ボールスタッドの一端球頭部を回動揺動自在に保持
するように略円筒形を呈しているとともに、その一端
に、ボールスタッドの他端柄部を突出させる開口部を有
する。そして、この開口部は、加工の容易性や汎用性か
ら円形に画成されていることが一般的である。
は、ボールスタッドの一端球頭部を回動揺動自在に保持
するように略円筒形を呈しているとともに、その一端
に、ボールスタッドの他端柄部を突出させる開口部を有
する。そして、この開口部は、加工の容易性や汎用性か
ら円形に画成されていることが一般的である。
【0003】しかし、ボールスタッドの揺動が限られた
一方向へ大きいボールジョイントでは、図2に示す如
く、ハウジング106の開口部107を、ボールスタッ
ドの主揺動方向M’に長い長円形状に画成することがあ
る。このボールジョイントのハウジング106は、開口
部107の強度を確保しつつ、ボールスタッドの主揺動
方向M’の揺動範囲を十分に得られる。この様なボール
ジョイントのハウジングとしては特公昭62ー4216
9号、実公昭57−35706号等に示されるものがあ
る。
一方向へ大きいボールジョイントでは、図2に示す如
く、ハウジング106の開口部107を、ボールスタッ
ドの主揺動方向M’に長い長円形状に画成することがあ
る。このボールジョイントのハウジング106は、開口
部107の強度を確保しつつ、ボールスタッドの主揺動
方向M’の揺動範囲を十分に得られる。この様なボール
ジョイントのハウジングとしては特公昭62ー4216
9号、実公昭57−35706号等に示されるものがあ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述の如きボールジョ
イントのハウジング106に対して、ボールスタッドの
柄部は、球頭部に連接され反球頭部方向に漸次拡径する
テーパー部を備え、このテーパー部を、ハウジング10
6の開口部107周縁の周端面108に当接させること
により、ボールスタッドの揺動範囲を規制している。
イントのハウジング106に対して、ボールスタッドの
柄部は、球頭部に連接され反球頭部方向に漸次拡径する
テーパー部を備え、このテーパー部を、ハウジング10
6の開口部107周縁の周端面108に当接させること
により、ボールスタッドの揺動範囲を規制している。
【0005】そのため、ボールスタッドを揺動させる
程、テーパー部のより大径な部分が、ハウジング106
の開口部107の周端面108に当接することになり、
揺動している方向の垂直方向の揺動範囲が狭くなる。つ
まり、主揺動方向M’に最大限、即ちハウジング106
の開口部107の長手方向の端部112付近の周端面1
08にボールスタッドのテーパー部が当接するまで、ボ
ールスタッドが揺動した時、ハウジング106の開口部
107の長手垂直方向のボールスタッドの揺動範囲が最
も狭くなってしまう。
程、テーパー部のより大径な部分が、ハウジング106
の開口部107の周端面108に当接することになり、
揺動している方向の垂直方向の揺動範囲が狭くなる。つ
まり、主揺動方向M’に最大限、即ちハウジング106
の開口部107の長手方向の端部112付近の周端面1
08にボールスタッドのテーパー部が当接するまで、ボ
ールスタッドが揺動した時、ハウジング106の開口部
107の長手垂直方向のボールスタッドの揺動範囲が最
も狭くなってしまう。
【0006】このハウジング106の開口部107の長
手垂直方向の揺動範囲を拡げるため、開口部107を長
手垂直方向に拡張することが考えられる。しかし、この
場合、ボールスタッドの球頭部の引き抜き方向の荷重に
対する開口部107の強度が低下してしまう。
手垂直方向の揺動範囲を拡げるため、開口部107を長
手垂直方向に拡張することが考えられる。しかし、この
場合、ボールスタッドの球頭部の引き抜き方向の荷重に
対する開口部107の強度が低下してしまう。
【0007】本考案の目的は、この問題を解決し、開口
部の強度を確保しつつ、ボールスタッドの揺動範囲を十
分に得られるボールジョイントのハウジングを提供する
ことにある。
部の強度を確保しつつ、ボールスタッドの揺動範囲を十
分に得られるボールジョイントのハウジングを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の構成は以下の通
りである。
りである。
【0009】ハウジングの開口部のボールスタッドの主
揺動方向の距離を主揺動垂直方向の距離よりも大とする
とともに、ハウジングの開口部の周縁を面取りして周端
面を形成し、かつ、周端面を、開口部の長手方向の端部
付近で長手垂直方向に拡張し、長手方向の略中央がくび
れた略楕円形に画成する。
揺動方向の距離を主揺動垂直方向の距離よりも大とする
とともに、ハウジングの開口部の周縁を面取りして周端
面を形成し、かつ、周端面を、開口部の長手方向の端部
付近で長手垂直方向に拡張し、長手方向の略中央がくび
れた略楕円形に画成する。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1及び図3に基づ
いて説明する。図1は、本考案の実施例によるボールジ
ョイントのハウジング、図3の左半部は図1のA−A線
によるボールジョイントの部分断面、図3の右半分は図
1のB−B線によるボールジョイントの部分断面を各々
表す。
いて説明する。図1は、本考案の実施例によるボールジ
ョイントのハウジング、図3の左半部は図1のA−A線
によるボールジョイントの部分断面、図3の右半分は図
1のB−B線によるボールジョイントの部分断面を各々
表す。
【0011】図1及び図3において、6はボールジョイ
ント1のハウジングで、ボールスタッド2の一端球頭部
4を、ベアリング5を介して保持している。ハウジング
6は、略円筒形で、その一端にボールスタッド2の他端
柄部3を突出させる開口部7を有し、他端開口10はプ
ラグ9をかしめることにより閉止されている。
ント1のハウジングで、ボールスタッド2の一端球頭部
4を、ベアリング5を介して保持している。ハウジング
6は、略円筒形で、その一端にボールスタッド2の他端
柄部3を突出させる開口部7を有し、他端開口10はプ
ラグ9をかしめることにより閉止されている。
【0012】ボールスタッド2は、矢印Mで表す方向に
主に揺動し、このボールスタッド2の主揺動方向Mの垂
直方向におけるハウジング6の開口部7の内周に、内径
方向へ突出するフランジ部11が設けられている。その
ため、開口部7は略長円形に画成されている。
主に揺動し、このボールスタッド2の主揺動方向Mの垂
直方向におけるハウジング6の開口部7の内周に、内径
方向へ突出するフランジ部11が設けられている。その
ため、開口部7は略長円形に画成されている。
【0013】このフランジ部11は、ボールスタッド2
の主揺動方向Mへの揺動を妨害することなく、ベアリン
グ5を介して、ボールスタッド2の球頭部4の引き抜き
方向の荷重に抗する。
の主揺動方向Mへの揺動を妨害することなく、ベアリン
グ5を介して、ボールスタッド2の球頭部4の引き抜き
方向の荷重に抗する。
【0014】また、ハウジング6の開口部7の周縁が面
取りされて周端面8が形成されており、この周端面8
に、ボールスタッド2のテーパー部13を当接させるこ
とにより、ボールスタッド2の揺動範囲を規制してい
る。
取りされて周端面8が形成されており、この周端面8
に、ボールスタッド2のテーパー部13を当接させるこ
とにより、ボールスタッド2の揺動範囲を規制してい
る。
【0015】このハウジング6の開口部7の周端面8
は、開口部7の長手方向の端部12付近で長手垂直方向
に拡張されて、長手方向の略中央がくびれた略楕円形に
画成されている。
は、開口部7の長手方向の端部12付近で長手垂直方向
に拡張されて、長手方向の略中央がくびれた略楕円形に
画成されている。
【0016】そのため、ボールスタッド2の主揺動方向
Mに最大限、即ちハウジング6の開口部7の長手方向の
端部12付近の周端面8にボールスタッド2のテーパー
部13が当接するまで、ボールスタッド2が揺動して
も、ハウジング6の開口部7の長手垂直方向のボールス
タッド2の揺動範囲を大きくとれる。
Mに最大限、即ちハウジング6の開口部7の長手方向の
端部12付近の周端面8にボールスタッド2のテーパー
部13が当接するまで、ボールスタッド2が揺動して
も、ハウジング6の開口部7の長手垂直方向のボールス
タッド2の揺動範囲を大きくとれる。
【0017】尚、このハウジングの開口部の周端面は、
長手方向の略中央がくびれた略楕円形の他、長手方向の
略中央がくびれた略長円形に画成されていても良い。
長手方向の略中央がくびれた略楕円形の他、長手方向の
略中央がくびれた略長円形に画成されていても良い。
【0018】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、ハウジン
グの開口部のボールスタッドの主揺動方向の距離を、主
揺動垂直方向の距離よりも大とするとともに、ハウジン
グの開口部の周縁を面取りして周端面を形成し、かつ、
周端面を、開口部の長手方向の端部付近で長手垂直方向
に拡張し、長手方向の略中央がくびれた略楕円形に画成
したので、ハウジングの開口部は、ボールスタッドの主
な方向の揺動を妨害することなく、ボールスタッドの球
頭部の引き抜き方向の荷重に抗することができ、ボール
スタッドの主揺動方向に最大限、即ちハウジングの開口
部の長手方向の端部付近の周端面にボールスタッドのテ
ーパー部が当接するまで、ボールスタッドが揺動して
も、ハウジングの開口部の長手垂直方向のボールスタッ
ドの揺動範囲を大きくとれることになり、従って、ハウ
ジングの開口部の強度を確保しつつ、ボールスタッドの
揺動範囲を十分に得られ、その結果、信頼性の高いボー
ルジョイントを提供できる。
グの開口部のボールスタッドの主揺動方向の距離を、主
揺動垂直方向の距離よりも大とするとともに、ハウジン
グの開口部の周縁を面取りして周端面を形成し、かつ、
周端面を、開口部の長手方向の端部付近で長手垂直方向
に拡張し、長手方向の略中央がくびれた略楕円形に画成
したので、ハウジングの開口部は、ボールスタッドの主
な方向の揺動を妨害することなく、ボールスタッドの球
頭部の引き抜き方向の荷重に抗することができ、ボール
スタッドの主揺動方向に最大限、即ちハウジングの開口
部の長手方向の端部付近の周端面にボールスタッドのテ
ーパー部が当接するまで、ボールスタッドが揺動して
も、ハウジングの開口部の長手垂直方向のボールスタッ
ドの揺動範囲を大きくとれることになり、従って、ハウ
ジングの開口部の強度を確保しつつ、ボールスタッドの
揺動範囲を十分に得られ、その結果、信頼性の高いボー
ルジョイントを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例によるボールジョイントのハウ
ジングの正面図である。
ジングの正面図である。
【図2】従来のボールジョイントのハウジングの正面図
である。
である。
【図3】本考案の実施例によるボールジョイントのハウ
ジングを採用したボールジョイントを表し、左半部は、
図1のA−A線による部分断面平面図であり、右半部
は、図1のB−B線による部分断面平面図である。
ジングを採用したボールジョイントを表し、左半部は、
図1のA−A線による部分断面平面図であり、右半部
は、図1のB−B線による部分断面平面図である。
1 ボールジョイント 2 ボールスタッド 3 柄部 4 球頭部 6 ハウジング 7 開口部 8 周端面 12 端部 M 主揺動方向 x 距離 y 距離
Claims (1)
- 【請求項1】 ボールジョイント(1)のボールスタッ
ド(2)の一端球頭部(4)を回動揺動自在に保持する
とともに、前記ボールスタッド(2)の他端柄部(3)
を突出させる開口部(7)を有する略円筒形のハウジン
グ(6)において、前記開口部(7)の前記ボールスタ
ッド(2)の主揺動方向(M)の距離(x)が、前記主
揺動垂直方向の距離(y)よりも大きいとともに、前記
ハウジング(6)の開口部(7)の周縁が面取りされて
周端面(8)が形成されており、かつ、該周端面(8)
が、前記開口部(7)の長手方向の端部(12)付近で
長手垂直方向に拡張されて、長手方向の略中央がくびれ
た略楕円形に画成されていることを特徴とするボールジ
ョイントのハウジング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6782491U JPH0726576Y2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | ボールジョイントのハウジング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6782491U JPH0726576Y2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | ボールジョイントのハウジング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0512738U JPH0512738U (ja) | 1993-02-19 |
JPH0726576Y2 true JPH0726576Y2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=13356085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6782491U Expired - Fee Related JPH0726576Y2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | ボールジョイントのハウジング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726576Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2531962Y2 (ja) * | 1991-09-17 | 1997-04-09 | 株式会社長田中央研究所 | 動物用開口器 |
JP2016190609A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | トヨタ自動車株式会社 | インナーミラー |
WO2021044646A1 (ja) * | 2019-09-02 | 2021-03-11 | ヤマハ発動機株式会社 | ボールジョイント及びリーン車両 |
EP4012206A4 (en) * | 2019-09-02 | 2022-10-05 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | TILTING VEHICLE |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP6782491U patent/JPH0726576Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0512738U (ja) | 1993-02-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |