JPH0726469Y2

JPH0726469Y2 - トイレ用洗浄水の活性器

Info

Publication number: JPH0726469Y2
Application number: JP900492U
Authority: JP
Inventors: 賢中島
Original assignee: 賢中島
Priority date: 1992-01-30
Filing date: 1992-01-30
Publication date: 1995-06-14
Anticipated expiration: 2005-06-14
Also published as: JPH0612573U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案はトイレ用洗浄水の活性器
に関し、特には小便器とフラッシュバルブとの間に接続
させ、その内部に活性剤を収納できるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の小便器用洗浄水は、小便器の上方
に接続したフラッシュバルブの押釦を押すことにより、
小便器上部から内部全体へ流出されて、小用後の洗浄に
使われる。また小便器用の消臭剤としては小便器の内部
下方に球状の消臭剤を載置させたものがあるだけで他は
殆ど無かった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の小便器用洗浄水は、小便器の上部から内部全体へ単
に水道水が流れるだけであるため、長期間に渡って使用
すると、前記小便器の内壁には汚れや水あか等が付着さ
れ、定期的にその汚れを除去しなければならない。また
前記小便器に球状の消臭剤を載置させたものは、小便器
内部の消臭を行うだけで、汚れを防止することは出来
ず、しかも見た目が余り良くないと共に消臭剤自体が変
形して消耗されたり、欠けたりするので一層醜くなる恐
れがある等の問題点があった。

【０００４】本考案は小便器とフラッシュバルブとの間
に接続させ、その内部に活性剤を収納し、臭気を押える
と共に汚れも防止出来るトイレ用洗浄水の活性器を提供
するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本考案は成されたものであり、つまり、中空な収納
本体の一方には、給水用接続部及び排水用接続部を設
け、他方には活性剤用の出入口を設け、且つ、前記収納
本体内部を二分すると共に前記給水用接続部と前記排水
用接続部とを区画する仕切板を内設し、更に、該仕切板
には前記出入口から奥に向かう逃げ部を形成し、尚且
つ、前記逃げ部に挿入すると共に前記活性剤を収納する
透水可能な筒状の保持器の一方には蓋体を一体に形成
し、他方の開口部には栓を螺着させ、前記蓋体で前記収
納本体の出入口を密閉可能に成す。

【０００６】

【作用】次に本考案の作用について説明する。予め水質
改善用セラミックス等の活性剤（４）が収納された円筒
カゴ状な保持器（２）を収納本体（１）の内部へ挿入さ
せ、前記保持器（２）に一方と固着する蓋体（３）を前
記収納本体（１）の出入口（１３）と密着して取付けて
おく。また収納本体（１）の給水用接続部（１１）には
フラッシュバルブ（８）と、排水用接続部（１２）には
小便器（９）と接続させておく。尚、前記保持器（２）
は、仕切板（１４）に形成した逃げ部（１５）に嵌まっ
ており、収納本体（１）内部は仕切板（１４）で上下に
二分されている。先ずフラッシュバルブ（８）の押釦を
押すことにより、水道水が給水用接続部（１１）側から
収納本体（１）内部に給水される。その水は、先ず収納
本体（１）内部の上側へ入り、次に保持器（２）の通水
孔（２２）を通過して収納本体（１）の下側に出る（図
３参照）。この時、前記保持器（２）には活性剤（４）
が収納されているので、前記水は前記活性剤（４）に接
触することによって活性処理されて水質が改善される。
つまり水に消臭作用と洗浄作用を持たせるのである。次
に、このように水質改善された水は排水用接続部（１
２）側から排水され、小便器（９）へ送られる。そして
小便器（９）の上部から内部全体へ流出されることによ
り、小便器（９）の内壁には、洗浄作用を有した水が流
れるので、長期間に渡って使用しても汚れや水あか等が
付着されにくくなり、従来の如き定期的な汚れ除去作業
が殆ど不要となる。しかも小便器（９）の内部全体に消
臭作用を有した水が流れるので、臭気の元であるアンモ
ニアが前記水と一緒に流され、アンモニアの臭気が殆ど
押えられた清潔なものとなる。尚、本考案品を小便器以
外に、普通の便器に使用しても同様の効果を得る。この
場合には洗浄水タンクに内設するか、或いは洗浄水タン
クと便器との間に設置させる。

【０００７】次に一定期間過ぎて活性剤（４）の機能が
低下した場合には、先ず取付ネジ（７）を外し、収納本
体（１）から蓋体（３）を手で持って引き抜くことによ
り、保持器（２）が収納本体（１）から外部へ取り出さ
れるのである。そして栓（５）を弛めて前記保持器
（２）の開口部（２１）から活性剤（４）を取り出すと
共に新たな活性剤（４）を挿入し、更に前記開口部（２
１）に栓（５）を螺着させる。前記活性剤（４）が収納
された保持器（２）を収納本体（１）内部に挿入し、蓋
体（３）を前記収納本体（１）の出入口（１３）と取付
ネジ（３１）で密着させて取付ける。このように活性剤
（４）の交換は蓋体（３）を前記収納本体（１）の出入
口（１３）と着脱させるだけで簡単に完了するのであ
る。

【０００８】

【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。（１）は合成樹脂或いは不銹材料で形成した中空な
収納本体であり、該収納本体（１）の一方には給水用接
続部（１１）及び排水用接続部（１２）を設け、他方に
は活性剤用の出入口（１３）を設け、且つ、前記収納本
体（１）内部を二分すると共に前記給水用接続部（１
１）と前記排水用接続部（１２）とを区画する仕切板
（１４）を内設し、更に、該仕切板（１４）には前記出
入口（１３）に相当する幅で内部に向かって奥へ逃げ部
（１５）を形成させる（図２参照）。（２）は逃げ部
（１５）に挿入すると共に後述する活性剤（４）を収納
する透水可能な筒状の保持器であり、該保持器（２）の
一方には開口部（２１）を設ける。尚、本考案で用いる
透水可能とは、水が内部と外部に自由に通過可能である
と言う意味であり、又、この形状としては、円筒状のカ
ゴ体或いは周囲に多数の通水孔（２２）を穿設した筒体
などである。（３）は保持器（２）の一端と一体に形成
した蓋体（３）であり、その外周側には複数の取付穴
（３１）が穿設されている。（４）は保持器（２）の中
に収納する円柱状に固化された活性剤であり、該活性剤
（４）としては、生体親和特性のあるトリリン酸カルシ
ウムＣａ（ＰＯ₄）₂と、脱臭材料及び洗浄材料とのセラ
ミック複合体で円柱状に形成させる。この複合化に当っ
ては、雰囲気焼結法，酸性または塩基の調整、低温硬化
法等によって製作される。又、水との接触比率を大きく
するために多孔質なものと成す。この多孔質化するため
に、マイカ，タルク等の層状鉱物によるカ−ドハウス状
気孔の成形法やセラミックファイバ−等の添加法で製作
する。尚、前記活性剤（４）は前記セラミック複合体に
限定されるものではなく、水質改善が可能なものであれ
ば他のものでも良い。（５）は保持器（２）の開口部
（２１）に螺着した栓である。（６）はＯリング等のパ
ッキンであり、（７）は蓋体（３）を収納本体（１）に
取付けるための取付ネジである。

【０００９】

【考案の効果】本考案はこのように構成させたことによ
り、下記に記載する効果を有する。

【００１０】活性剤（４）の機能が、一定期間以上使
用されて低下し、該活性剤（４）の交換は、収納本体
（１）が小便器（９）と小便用フラッシュバルブ（８）
との間に接続させたままの状態で、蓋体（３）を収納本
体（１）の出入口（１３）から簡単に取出すことが出来
ると共に簡単に前記出入口（１３）を密閉させて活性剤
（４）のセットが極めて容易に行える。

【００１１】活性剤（４）と接触して活性処理した水
を用いれば、消臭作用と洗浄作用があるので、小便器
（９）の上部から内部全体へ前記水を流すことにより、
長期間に渡って使用しても小便器（９）の内壁面に、汚
れや水あか等が極めて微量しか付着されず、従来の如き
定期的な汚れ除去作業が殆ど不要となる。

【００１２】しかも小便器（９）の内部全体に活性処
理した水によって、消臭作用や殺菌作用が働き、アンモ
ニアの臭気が殆ど無くなり、且つ清潔な状態が維持でき
る。

【００１３】従来の如き小便器（９）の内部下方に球
状の消臭剤を載置させる必要が無いので、小用する際に
は前記消臭剤が気にならず行うことができ、且つ、収容
本体（１）と蓋体（３）の形状を球体や他のスマ−トな
形状に形成することにより、見た目が極めて良くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案の分解部品斜視図である。

【図３】本考案の要部構造を示す説明図である。

【符号の説明】

１収納本体１１給水用接続部１２排水用接続部１３出入口１４仕切板１５逃げ部２保持器２１開口部３蓋体４活性剤５栓

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】中空な収納本体（１）の一方には、給水
用接続部（１１）及び排水用接続部（１２）を設け、他
方には活性剤用の出入口（１３）を設け、且つ、前記収
納本体（１）内部を二分すると共に前記給水用接続部
（１１）と前記排水用接続部（１２）とを区画する仕切
板（１４）を内設し、更に、該仕切板（１４）には前記
出入口（１３）から奥に向かう逃げ部（１５）を形成
し、尚且つ、前記逃げ部（１５）に挿入すると共に前記
活性剤（４）を収納する透水可能な筒状の保持器（２）
の一方には、蓋体（３）を一体に形成し、他方の開口部
（２１）には栓（５）を螺着し、前記蓋体（３）で前記
収納本体（１）の出入口（１３）を密閉可能にしたこと
を特徴とするトイレ用洗浄水の活性器。