JPH07264423A - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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JPH07264423A
JPH07264423A JP6046681A JP4668194A JPH07264423A JP H07264423 A JPH07264423 A JP H07264423A JP 6046681 A JP6046681 A JP 6046681A JP 4668194 A JP4668194 A JP 4668194A JP H07264423 A JPH07264423 A JP H07264423A
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small
small color
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JP6046681A
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Hirotetsu Ko
博哲 洪
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カラー階調画像を、オリジナルよりも少ないレ
ベル数の強度変調と面積変調との組み合わせで表現する
手法において、階調性を高める。 【構成】色空間を、ホワイトW,イエローY,マゼンタ
M,シアンCの基本色で表現される小色空間と、ブラッ
クK,ブルーB,グリーンG,レッドRの基本色で表現
される小色空間と、イエローY,マゼンタM,シアン
C,ブルーB,グリーンG,レッドRの基本色で表現さ
れる小色空間との3つに分割する。そして、カラー階調
画像信号が前記3つの小色空間のいずれかに所属するか
を判別し、所属する小色空間を表現する原色のいずれか
を画素毎に振り分ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理方法に関し、詳
しくは、カラー階調画像をオリジナルよりもレベル数の
少ない濃度階調(強度変調)と面積階調(面積変調)と
の組み合わせで表現するための画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、デジタルプリンタやデジタル
ファクシミリ等において、オリジナルよりもレベル数の
少ない濃度階調(強度変調)と面積階調(面積変調)と
の組み合わせで中間調を再現するための手法として、組
織的ディザ法やランダムディザ法などの各種ディザ法が
知られている(特開昭61−35676号公報,特開昭
63−217768号公報等参照)。
【0003】前記組織的ディザ法(2値ディザ法)は、
ディザ・マトリクスの各行列の値を閾値とし、対応する
座標点の画素の濃度と比較して、1(印画又は発光),
0(無印画又は無発光)を決定し2値化する方法であ
り、原画データと閾値とを比較演算するだけ面積階調用
の2値化データを得ることができ、高速演算が可能であ
ること、また、ディザパターン(ディザ・マトリクス)
をROMに格納しておくことができ、多様なパターンを
用いることができるなどの利点から、広く用いられてい
る。
【0004】また、前記ランダムディザ法としては、誤
差拡散法がある。この方法は、階調画像データをより少
ないレベル数のデータ(例えば2値)に変換したときの
誤差を、近傍の画素に分散させ、周囲近傍の画素と併せ
て階調表現誤差を低減させるものである(文献:「R.W.
Floyd and L.Steinberg "An Adaptive Algorithm forSp
atial Gray Scale" , SID 75 Digest(1976) 」参照) 。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ディザ
法はカラー画像にも拡張でき、従来は、カラー階調画像
を原色毎にディザ法で処理していた。しかしながら、上
記のようにカラー階調画像において原色毎にディザ法で
処理すると、再現画像上で表現したい色の種類に関係な
く、カラー階調画像を表す原色毎に、1(印画又は発
光)又は0(無印画又は無発光)のいずれかに決定され
ることになる。従って、どの色を表現する場合であって
も、原色(ホワイト,イエロー,マゼンタ,シアン,ブ
ラック,ブルー,グリーン,レッド)のいずれかが発生
する可能性があった。
【0006】このため、画像のハイライト部分に突然に
ブラックのドットが生じたり、また、画像のシャドー部
分に突然にホワイトのドットが発生したりすることがあ
った。かかる画像を十分離れて観察するときには問題は
生じないものの、通常の観察距離では、ドットがある程
度判別されるため、画像のざらつき感を与えたり、ま
た、疑似輪郭があるように見えることがあった。
【0007】一方、文字などのエッジ付近では、本来、
文字色のみで画像が形成されるべきであるが、上記のよ
うに原色がエッジ付近で発生する可能性があるため、文
字色とは全く異なる色が発生して色にじみとなる場合が
あり、これが画質を低下させる原因となっていた。本発
明は上記問題点に鑑みなされたものであり、カラー階調
画像をレベル数の少ない濃度階調(強度変調)と面積階
調(面積変調)との組み合わせで、視覚的に階調するを
高く表現するための画像処理において、画像のざらつき
感を低減し、階調性の高い高品質な中間調を作ることが
できるようにすることを目的とする。
【0008】また、文字画像などのエッジ部分の品質を
要求されるカラー画像では、エッジ部分に不必要な色が
発生することを確実に回避できるようにし、更に、滑ら
か画像部分では階調性の高い手法を用い、エッジ部分に
おいて鮮鋭性の高い手法を用いることができる適応的な
画像処理方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため本発明の請求項
1の発明にかかる画像処理方法は、カラー階調画像をオ
リジナルよりもレベル数の少ない濃度階調と面積階調と
の組み合わせで表現する画像処理方法であって、色空間
を基本色の組み合わせが相互に異なる複数の小色空間に
分割し、カラー階調画像の色画像信号が前記複数の小色
空間のいずれに所属するかを判別すると共に、前記色画
像信号が所属する小色空間を表現する複数の基本色のう
ちのいずれか1つの色信号を色画像信号毎に振り分ける
構成としてある。
【0010】ここで、請求項2の発明にかかる画像処理
方法では、前記小色空間に対する所属が判別される色画
像信号として、誤差拡散法により周囲画素の誤差が加算
された色画像信号を用いる構成とした。また、請求項3
の発明にかかる画像処理方法では、前記複数の小色空間
が、ホワイト,イエロー,マゼンタ,シアンの基本色で
表現される小色空間を含む構成とした。
【0011】また、請求項4の発明にかかる画像処理方
法では、前記複数の小色空間が、ブラック,ブルー,グ
リーン,レッドの基本色で表現される小色空間を含む構
成とした。更に、請求項5の発明にかかる画像処理方法
では、前記複数の小色空間が、ホワイト,イエロー,マ
ゼンタ,シアンの基本色で表現される小色空間と、ブラ
ック,ブルー,グリーン,レッドの基本色で表現される
小色空間と、イエロー,マゼンタ,シアン,ブルー,グ
リーン,レッドの基本色で表現される小色空間との3つ
の小色空間からなる構成とした。
【0012】また、請求項6の発明にかかる画像処理方
法では、前記複数の小色空間それぞれが、イエロー,マ
ゼンタ,シアンのうちのいずれか1色と、ブルー,グリ
ーン,レッドのうちのいずれか1色と、ブラックと、ホ
ワイトとを基本色として表現されるものとした。また、
請求項7の発明にかかる画像処理方法では、前記複数の
小色空間それぞれが、ホワイトとブラックとのいずれか
一方と、イエロー,マゼンタ,シアン,ブルー,グリー
ン,レッドのうちから選択される3色とを基本色として
表現されるものとした。
【0013】一方、請求項8の発明にかかる画像処理方
法では、カラー階調画像の特性に応じて画素毎に色空間
の分割構成を変更するものとした。ここで、請求項9の
発明にかかる画像処理方法では、注目画素が画像のエッ
ジ部分に相当するか否かによって前記色空間の分割構成
を変更する構成とした。
【0014】
【作用】請求項1の発明にかかる画像処理方法による
と、色空間が基本色の組み合わせが相互に異なる複数の
小色空間に分割され、カラー階調画像の色画像信号が前
記複数に分割された小色空間のいずれに所属するかが判
別される。即ち、カラー階調画像の色画像信号を、一定
の基本色の組み合わせで特定するのではなく、複数種の
基本色の組み合わせのいずれかで特定されるようにす
る。
【0015】そして、所属する小色空間を表現する基本
色のいずれか1つの色信号を色画像信号毎に振り分ける
ことで濃度階調の減少を図る。ここで、いずれの小色空
間に所属するかによって振り分けられる基本色が制限さ
れることになり、以て、ハイライト部におけるブラック
ドットの発生や、シャドー部におけるホワイトドットの
発生を回避することが可能となる。
【0016】請求項2の発明にかかる方法では、濃度階
調(強度変調)のレベル数を減少させたことによる誤差
を誤差拡散法によって周囲画素に加算する構成とし、以
て、階調表現の誤差の低減を図る。請求項3の発明にか
かる方法では、色空間を分割する複数の小色空間が、ホ
ワイト,イエロー,マゼンタ,シアンの基本色で表現さ
れる小色空間を含んで構成され、少なくとも該小色空間
で規定されるハイライト付近の小色空間と、該小色空間
以外のシャドー付近を含む小色空間とに分けられるよう
にした。そして、前記ホワイト,イエロー,マゼンタ,
シアンの基本色で表現される小色空間に色画像信号が所
属する場合には、ホワイト,イエロー,マゼンタ,シア
ンの基本色のうちのいずれか1つの色信号が色画像信号
毎に振り分けられることになり、ハイライト付近におい
て色の濃いドットが発生することが回避される。
【0017】請求項4の発明にかかる方法では、色空間
を分割する複数の小色空間が、ブラック,ブルー,グリ
ーン,レッドの基本色で表現される小色空間を含んで構
成され、少なくとも該小色空間で規定されるシャドー付
近の小色空間と、該小色空間以外のハイライト付近を含
む小色空間とに分けられるようにした。そして、前記ブ
ラック,ブルー,グリーン,レッドの基本色で表現され
る小色空間に色画像信号が所属する場合には、ブラッ
ク,ブルー,グリーン,レッドの基本色のうちのいずれ
か1つの色信号が色画像信号毎に振り分けられ、シャド
ー付近において色が薄く明るいドットが発生することが
回避される。
【0018】請求項5の発明にかかる方法では、前記複
数の小色空間が、ホワイト,イエロー,マゼンタ,シア
ンの基本色で表現されるハイライト付近の小色空間と、
ブラック,ブルー,グリーン,レッドの基本色で表現さ
れるシャドー付近の小色空間と、イエロー,マゼンタ,
シアン,ブルー,グリーン,レッドの基本色で表現され
るハイライトとシャドーとの中間的な小色空間との3つ
の小色空間から構成され、ハイライト付近では色の濃い
ドット発生が、また、シャドー付近では色が薄く明るい
ドットの発生が、更に、ハイライトとシャドーとの中間
的な小色空間では、ブラック及びホワイトドットの発生
が回避されることになる。
【0019】請求項6の発明にかかる方法では、前記複
数の小色空間それぞれが、イエロー,マゼンタ,シアン
のうちのいずれか1色と、ブルー,グリーン,レッドの
うちのいずれか1色と、ブラックと、ホワイトとの基本
色で表現される。この場合、どの色も、無彩色である2
つ基本色(ブラック及びホワイト)と、オリジナルのカ
ラー階調画像の持つ色相に近い2つの基本色とのいずれ
かで表現されることになり、鮮鋭性が向上すると共に、
色にじみの減少が図られる。
【0020】請求項7の発明にかかる方法では、前記複
数の小色空間それぞれが、ホワイトとブラックとのいず
れか一方と、イエロー,マゼンタ,シアン,ブルー,グ
リーン,レッドのうちから選択される3色とを基本色と
して表現される。この場合は、各小色空間が、ブラック
とホワイトとの両方の基本色を含んで表現されることが
ないから、シャドー付近でのホワイトドットの発生及び
ハイライト付近でのブラックドットの発生を回避し得
る。
【0021】請求項8の発明にかかる方法では、カラー
階調画像の特性に応じて画素毎に色空間の分割構成を変
更し、分割構成の違いによる特性の違いを画素毎に使い
分けることができるようにした。請求項9の発明にかか
る方法では、上記の分割構成の変更を、注目画素が画像
のエッジ部分に相当するか否かによって行なわせるよう
にし、エッジ部分では鮮鋭性を向上させ得る色空間の分
割構成とする一方、それ以外の部分では、ハイライト
部,シャドー部において突然に濃度が異なるドットが打
たれることを回避できる分割構成とすることを可能にし
た。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。第1実施
例は、色剤に対応する3原色(イエローY,マゼンタ
M,シアンC)のカラー階調信号Ay,Am,Ac (8ビッ
トデータ)が入力される構成のプリンタ(或いはディス
プレィ)において、オリジナルよりもレベル数の少ない
2値(ドット有り無し)でカラー階調画像を表現するた
めに階調画像信号を処理し、面積階調(面積変調)の手
法で階調を表現させるものとする。但し、カラー階調信
号は、レッドR,グリーンG,ブルーBの3原色で与え
られ、これをY,M,C系に変換して用いるものであっ
ても良い。
【0023】まず、第1実施例では、色空間を、図1に
示すように、8つの原色(基本色)ホワイトW,イエロ
ーY,マゼンタM,シアンC,ブラックK,ブルーB,
グリーンG,レッドRを頂点とする立方体で規定し、更
に、前記色空間を、図2に示すように、3つの小色空間
に分割する。前記3つの小色空間は、W,Y,M,Cの
原色で表現される第1の小色空間、Y,M,C,R,
G,Bの原色で表現される第2の小色空間、R,G,
B,Kの原色で表現される第3の小色空間からなり、そ
れぞれの小色空間は、原色の組み合わせが相互に異なっ
ている。
【0024】ここで、前記各小色空間を階調信号上で規
定すると、Ay,Am,Ac がY,M,Cそれぞれの濃度デ
ータ(8ビットデータ)を示すものとすると、Ay +A
m +Ac ≦255 の条件が第1の小色空間の領域に該当
し、255 <Ay +Am +Ac <510 の条件が第2の小色
空間の領域に該当し、Ay +Am +Ac ≧510 の条件が
第3の小色空間の領域に該当することになる。
【0025】ここで、与えられるカラー階調信号Ay,A
m,Ac (色画像信号)が、Ay +Am +Ac ≦255 なる
条件であって、W,Y,M,Cの原色で表現される(頂
点をW,Y,M,Cとする)第1の小色空間に所属する
色であるときには、出力として第1の小色空間を表現す
る前記4つの原色W,Y,M,Cのいずれかのドットを
利用するものとする。
【0026】また、与えられるカラー階調信号Ay,Am,
Ac (色画像信号)が、255 <Ay+Am +Ac <510
なる条件であって、Y,M,C,R,G,Bの原色で表
現される(頂点をY,M,C,R,G,Bとする)第2
の小色空間に所属する色であるときには、出力として第
2の小色空間を表現する前記6つの原色Y,M,C,
R,G,Bのいずれかのドットを利用するものとする。
【0027】更に、与えられるカラー階調信号Ay,Am,
Ac (色画像信号)が、Ay +Am+Ac ≧510 なる条
件であって、R,G,B,Kの原色で表現される(頂点
をR,G,B,Kとする)第3の小色空間に所属する色
であるときには、出力として第3の小色空間を表現する
前記4つの原色R,G,B,Kのいずれかのドットを利
用するものとする。
【0028】即ち、色空間を分割する各小色空間のいず
れに所属するかによって、割り当てられる色の種類が限
定されるようにしてある。但し、ホワイトWのドット
は、実際にはドットを打たないことを示し、また、イエ
ローY,マゼンタM,シアンCのドットは、各色のイン
クによるドット打ちを示し、更に、レッドR,グリーン
G,ブルーBそれぞれのドットは、Y+M,Y+C,M
+Cの重ね合わせを示し、ブラックドットは、Y,M,
Cの重ね合わせか、純粋なブラックインクによるブラッ
クドット打ちを示すものとする。
【0029】ここで、上記のようにして行なわれるカラ
ー階調信号Ay,Am,Ac (色画像信号)に対する原色信
号の振り分けの様子を、図3及び図4のフローチャート
に従って詳細に示す。まず、前処理として、後述する誤
差拡散法によって独特の縞パターン(いもむしパター
ン)が発生することを回避するため、乱数テーブル(L
UT-random)を作成する(S1)。前記乱数テーブルの
サイズは、64×64から256 ×256 程度が適当であるが、
コストアップを無視すれば、一定パターンの発生を回避
するためにより大きなサイズのものが望ましい。
【0030】次に、与えられた3原色カラー階調信号A
y,Am,Ac の各色毎の濃度データを足し合わせ、オリジ
ナル色がいずれかの小色空間に所属するかを判別するた
めのパラメータCtotal (←Ay +Am +Ac )を算出
する(S2)。次に、目標値Ctargetを決定する(S
3)。前記目標値Ctargetは、各色毎の目標値Ctarget
-y, Ctarget-m, Ctarget-cを足し合わせて決定され
(Ctarget←Ctarget-y+Ctarget-m+Ctarget-c)、
前記各色毎の目標値Ctarget-y, Ctarget-m, Ctarget
-cは、オリジナルのカラー階調信号Ay,Am,Ac それぞ
れに、誤差拡散法によって周囲画素から割り振られた各
色毎の誤差値Aerror-y,Aerror-m,Aerror-c 及び前記
乱数テーブルの乱数値を足し合わせて算出される。
【0031】尚、前記乱数値の代わりに、マトリクスに
設定された固定のノイズを足し合わせる構成としても良
い。続いて、前記パラメータCtotal に基づいていずれ
の小色空間に所属するかを判別し、所属する小色空間を
表現する原色のいずれかを前記目標値に基づいて振り分
ける処理を実行する(S4)。かかる処理内容について
は、図4のフローチャートに詳細に示してある。
【0032】図4のフローチャートにおいて、まず、前
記パラメータCtotal に基づいて、図1及び図2に示さ
れる3つの小色空間のうちのいずれに所属するかを判別
させる。具体的には、前記パラメータCtotal が、Cto
tal ≦255 ,255 <Ctotal <510 ,Ctotal ≧510 の
いずれかであるかを判別する(S11)。
【0033】Ctotal ≦255 であって、W,Y,M,C
の原色で表現される第1の小色空間に所属する場合に
は、前記目標値Ctargetが180 以下であるか否かを判別
する(12)。前記目標値Ctargetが180 以下である場合
には、前記第1の小色空間の中でもハイライト付近に所
属するものと判断し、当該画素に対して所属する小色空
間の原色の1つであるホワイトWを振り分ける(S1
3)。
【0034】尚、ホワイトWの振り分けの基準となる前
記180 は例示的なものであり、かかる値に限定されるも
のではないが、W,Y,M,Cの原色で表現される第1
の小色空間の体積を、原色の振り分けに対応して略均等
割りするような値を設定することが好ましい。一方、目
標値Ctargetが180 を越える場合には、イエローYの目
標値Ctarget-yがマゼンタMの目標値Ctarget-m以上で
あり、かつ、イエローYの目標値Ctarget-yがシアンC
の目標値Ctarget-c以上であるか否かを判別する(S1
4)。
【0035】そして、マゼンタMの目標値Ctarget-m及
びシアンCの目標値Ctarget-cがイエローYの目標値C
target-yを越えない場合には、当該画素に対して所属す
る小色空間の原色の1つであるイエローYを振り分ける
(S15)。また、イエローYの目標値Ctarget-yを越え
る目標値が存在する場合には、マゼンタMの目標値Cta
rget-mがシアンCの目標値Ctarget-c以上であるか否か
を判別する(S16)。
【0036】そして、マゼンタMの目標値Ctarget-mが
シアンCの目標値Ctarget-c以上であるときには、当該
画素に対して所属する小色空間の原色の1つであるマゼ
ンタMを振り分る(S17)。また、マゼンタMの目標値
Ctarget-mがシアンCの目標値Ctarget-c未満であると
きには、当該画素に対して所属する小色空間の原色の1
つであるシアンCを振り分る(S18)。
【0037】即ち、前記パラメータCtotal によって
W,Y,M,Cの原色で表現される第1の小色空間に対
する所属が判別されると、前記4つの原色(空間の頂点
に相当する色)の中で近接度の最も高い原色が振り分け
られ、当該画素に対しては振り分けられた原色のドット
打ちがなされるようにする。このように、第1の小色空
間に対する所属が判別されているときには、該第1の小
色空間を表現する4つの原色W,Y,M,Cの中でのみ
色の振り分けが行なわれるから、ハイライト付近である
第1の小色空間に所属する色であるのに、面積階調処理
のために色が濃いドット(K,R,G,Bのドット)が
突発的に打たれることを回避できる。
【0038】一方、前記パラメータCtotal がCtotal
≧510 であってK,R,G,Bの原色で表現される第3
の小色空間に所属する場合には、前記目標値Ctargetが
585以上であるか否かを判別する(S19)。前記目標値
Ctargetが585 以上である場合には、前記第1の小色空
間の中でもシャドー付近に所属するものと判断し、当該
画素に対して所属する小色空間の原色の1つであるブラ
ックKを振り分ける(S20)。
【0039】また、目標値Ctargetが585 未満であると
きには、イエローYの目標値Ctarget-y,マゼンタMの
目標値Ctarget-m,シアンCの目標値Ctarget-cを比較
し(S21)、イエローYの目標値Ctarget-yが最も小さ
い場合にはイエローYの補色であるブルーB(マゼンタ
MとシアンCの重ね合わせ)を振り分け(S22)、シア
ンCの目標値Ctarget-cが最も小さいときには(S2
3)、シアンCの補色であるレッドR(イエローYとマ
ゼンタMの重ね合わせ)を振り分け(S24)、マゼンタ
Mの目標値Ctarget-mが最も小さいときにはマゼンタM
の補色であるグリーンG(イエローYとシアンCの重ね
合わせ)を振り分ける(S25)。
【0040】このように、第3の小色空間に対する所属
が判別されているときには、該第3の小色空間を表現す
る4つの原色K,R,G,Bの中でのみ色の振り分けが
行なわれるから、シャドー付近である第3の小色空間に
所属する色であるのに、面積階調処理のために色が薄く
明るい濃いドット(W,Y,M,Cのドット)が突発的
に打たれることを回避できる。
【0041】更に、前記Ctotal が255 <Ctotal <51
0 であってY,M,C,R,G,Bの原色で表現される
第2の小色空間に所属する場合には、前記目標値Ctarg
etが383 以下であるか否かを判別することで(S26)、
第2の小色空間の中でも第1の小色空間に近い領域であ
るか、或いは第3の小色空間に近い領域であるかを判別
する。
【0042】そして、前記目標値Ctargetが383 以下で
あると判別されたときには、イエローYの目標値Ctarg
et-y,マゼンタMの目標値Ctarget-m,シアンCの目標
値Ctarget-cを比較することで、イエローY,マゼンタ
M,シアンCの中で近接度の最も高い原色が振り分ける
(S14〜S18)。また、前記目標値Ctargetが383 を越
えていると、イエローYの目標値Ctarget-y,マゼンタ
Mの目標値Ctarget-m,シアンCの目標値Ctarget-cを
比較することで、イエローY,マゼンタM,シアンCの
中で近接度の最も低い原色を判別し、以下判別された原
色に対する補色関係にあるレッドR,グリーンG,ブル
ーBのいずれかを振り分ける(S21〜S25)。
【0043】第2の小色空間に所属する場合、即ち、シ
ャドー付近でもなくハイライト付近でもない場合には、
上記のようにして、所属する小色空間を表現するY,
M,C,R,G,Bの原色の中でのみ振り分けが行なわ
れるから、ホワイトWドットやブラックKドットが打た
れることがない。上記のようにして、各画素毎に、原色
であるホワイトW,イエローY,マゼンタM,シアン
C,ブラックK,ブルーB,グリーンG,レッドRのい
ずれかを振り分けると、かかる振り分け(2値化)によ
る誤差を、各色(Y,M,C)毎に算出する(S5)。
【0044】そして、前記算出された誤差を誤差拡散法
に基づき周囲画素に分配して、周期画素における誤差値
Aerror-y,Aerror-m,Aerror-c を設定する(S6)。
上記の誤差分配における分配画素と重み付けの例を、図
5又は図6に示してある。図5は、3×3画素の誤差拡
散マトリクスを示してあり、この例では、マトリクスの
中心画素における誤差を、7/16,5/16,3/16,1
/16の一定した重み付けで周囲画素に分配する構成とし
てある。
【0045】また、図6に示す例は、乱数化された誤差
拡散マトリクスを示し、各周囲画素に対する誤差分配の
重み付けを、a/16,b/16,c/16,d/16とし、前
記a,b,c,dを乱数によって決定させるものであ
る。ここで、整数の乱数を発生させる関数をrand()と
し、除算の余りを求める演算子を%とすると、前記a,
b,c,dを、 a=rand()%17 b=rand()%(17−a) c=rand()%(17−a−b) d=16−a−b−c として決定することができる。
【0046】上記第1実施例によると、ハイライト部分
(Ay +Am +Ac ≦255 )において、色の濃いドット
が突然に打たれることがなく、また、シャドー部分(A
y +Am +Ac ≧510 )においても同様に暗い部分に突
然色が薄く明るいドットが打たれることがない。人間の
視覚特性は、明暗差に対してはバンドパスフィルターの
特性があり、高周波成分に対し僅かな明暗差をも見分け
る能力があるのに対し、同じような明度で色が異なる場
合には、ローパスフィルターの特性を持ち、高周波成分
の差を見分ける能力は低下する。
【0047】そして、画像のざらつきは主として色度方
向で生じ、この場合人間の目がローパスフィルターの特
性があるため、上記のようにして突然の濃度差を生じさ
せないようにすることで、面積階調(面積変調)による
ざらつき感が低減され、特にハイライト部分でなだらか
な階調感を表現することができる。次に、主として画像
のエッジ部分の画質を高めるために、色空間を上記第1
実施例とは異なる構成で分割する第2実施例について説
明する。
【0048】本実施例では、カラー階調画像信号Ay,A
m,Ac で作られる3次元の色空間を、図7及び図8に示
すように、グレー軸を中心に6つの三角錐状の小色空間
に分割する。該6つの小色空間は、全てブラックKとホ
ワイトWとを頂点として持ち、これらとY,M,Cの中
の1色とR,G,Bの中の1色とによって表現される。
【0049】そして、前記第1実施例と同様に、与えら
れたカラー階調画像信号Ay,Am,Ac が前記6つの小色
空間のいずれに所属するかを判別し、所属している小色
空間を表現する原色(頂点に相当する色)のいずれかの
色を近似度の判別に基づいて振り分け、該振り分けられ
た原色に従ってドットを発生させる。具体的には、前述
のように、カラー階調画像信号Ay,Am,Ac が8ビット
で3原色毎の濃度階調を示すものとしたときに、周囲画
素から与えられた誤差と、オリジナルの階調信号を足し
合わせた各色毎の目標値Ty,Tm,Tc を算出する。ここ
で、更に、ドットを均等に拡散させるためのランダムノ
イズや、固定ノイズを足し合わせる構成であっても良
い。
【0050】ここで、本実施例では、色空間を分割する
各小色空間が、ブラックKとホワイトWとY,M,Cの
中の1色とR,G,Bの中の1色とを頂点として持つ空
間であるから、u,vがインク色であるY,M,Cの3
色の中から選択された2色を示すものとすると、R,
G,BはそれぞれY+M,Y+C,M+Cとして表され
るから、前記小色空間を表現するブラックK及びホワイ
トW以外の2色は、u,u+vとして示すことができ
る。また、wがホワイトWを、kがブラックKを示すも
のとする。
【0051】そして、カラー階調画像信号Ay,Am,Ac
が、例えばAu >Av >Aw の関係にあるときには、所
属する小色空間を表現する各原色に対する近似度Bは、
c1が色u(Y,M,Cのいずれか)を、c2が色u+v
(R,G,Bのいずれか)を示すものとすると、次式で
算出される。 Bw =255 −Tu Bc1=Tu −Tv Bc2=Tv −Tw Bk =Tw そして、前記4原色それぞれに対する近似度(Bw ,B
c1,Bc2,Bk )の中で最も高い値を判別し、該判別さ
れた近似度に対応する原色を当該画素に割り当てる。
【0052】上記第2実施例のように、色空間をグレー
軸を中心に6つの三角錐状の小色空間に分割し、各小色
空間が全てブラックKとホワイトEとを頂点として持つ
構成とすれば、どの色も、無彩色の2色(ホワイトW又
はブラックK)と、オリジナルのカラー階調信号の持つ
色相に近い2つの色のいずれかでその画素が表現される
ことになり、鮮鋭性の向上、及び、色にじみの減少を図
ることができる。
【0053】ところで、上記第2実施例では、カラー階
調信号が3次元信号(典型的にはY,M,C或いはR,
G,B)として与えられる構成のものについて述べた
が、プリンタによっては、例えばY,M,C,Kの4色
の入力Ay,Am,Ac,Ak を受け付けY,M,C,Kのイ
ンクによってプリントする構成のものがある。この場合
には、図9のフローチャートに示される第3実施例のよ
うに、Ay,Am,Ac の入力に対しては、前記各実施例に
示したように、色空間を分割する小色空間に対する所属
を判別し、所属する小色空間を表現する(小色空間の頂
点の)原色を振り分けるようにする一方(S33)、Ak
に対しては単独で、組織的ディザ法やランダムディザ法
によって処理させるようにすることができる(S34)。
【0054】また、かかる構成におけるブラックKの量
のコントロールは、前段におけるR,G,B信号(S3
1)のY,M,C,Kへの変換(S32)を行なう色変換
手段(例えば変換テーブル+補間演算)における変換特
性の設定で行なうことが可能である。上記第3実施例に
よれば、Y,M,C,Kの4色の入力Ay,Am,Ac,Ak
を受け付ける4色プリンタにおいても、上記各実施例に
示した効果と同様な効果を得ることができる。また、ブ
ラックKの量は、R,G,BからY,M,C,Kへの色
変換における特性を変えることで自由に決定可能なた
め、例えばY,M,Cで表現できる範囲には一切ブラッ
クKドットを用いず、暗く彩度の高い部分でのみブラッ
クKドットを発生させることが可能であり、以て、高い
階調性と広い色域を持つプリンタを実現できる。
【0055】ところで、上記のように4色のインクY,
M,C,Kでプリントする4色プリンタにおいて、t,
u,vがインク色であるY,M,C,Kの中から選択さ
れた3色であるとすると、無彩色の2色(ホワイトW及
びブラックK)と、t,t+u,t+u+vの3色とに
よって表現される小色空間によって、色空間を24に分割
することが可能である。そして、かかる分割構成におい
ても、以下に示す第4実施例のように、第2実施例と同
様にして所属する小色空間の判別に基づいて色の振り分
けを行なうことが可能である。
【0056】第4実施例においては、Y,M,C,Kの
4色の階調信号Ay,Am,Ac,Ak が与えられるが、前記
第2実施例と同様にして、周囲画素から与えられた誤差
と、オリジナルの階調信号を足し合わせた各色毎の目標
値Ty,Tm,Tc,Tk を算出する。ここで、更に、ドット
を均等に拡散させるためのランダムノイズや、固定ノイ
ズを足し合わせる構成であっても良い。
【0057】ここで、本第4実施例で、wはホワイト
W、c1は色t、c2は2色を重ね合わせた色t+u、c3は
3色を重ね合わせた色t+u+v、kは4色を重ね合わ
せた色Y+M+C+Kを示すものとすると、Ay,Am,A
c,Ak が例えばAt >Au >Av >Aw の関係にあると
きには、各原色W,t,t+u,t+u+v,Y+M+
C+Kに対する近似度Bw,Bc1, Bc2, Bc3, Bk は、
次式で算出される。
【0058】Bw =255 −Tt Bc1=Tt −Tu Bc2=Tu −Tv Bc3=Tv −Tw Bk =Tw そして、前記5原色それぞれに対する近似度(Bw ,B
c1,Bc2,Bk )の中で最も高い値を判別し、該判別さ
れた近似度に対応する原色を当該画素に割り当てる。
【0059】本第4実施例においても、第2実施例と同
様に、どの色も、無彩色の2色(ホワイトW及びブラッ
クK)とオリジナルのカラー階調信号の持つ色相に近い
3色のいずれかでその画素が表現されることになり、鮮
鋭性の向上、色にじみの減少の2つの効果がある。とこ
ろで、上記第2及び第4実施例に示した小色空間が無彩
色の2色を含んで表現される画像処理方法(以下、「ア
クロマティック型誤差拡散」と称する)では、画像のエ
ッジ部分の鮮鋭性は向上するものの階調性に乏しく、ま
た、上記第1実施例に示した小色空間が無彩色のうちの
いずれか一方のみを含んで表現される画像処理方法(以
下、「クロマティック型誤差拡散」と称する)では、エ
ッジ部分の鮮鋭性は劣るものの、階調性は高いという、
相反する特性を持っている。
【0060】そこで、画像に対して処理方法(色空間の
分割構成)を最適化するためには、以下の第5実施例に
示すような適応処理を行なわせることが好ましい。即
ち、図10のフローチャートに示すように、注目画素がオ
リジナル画像におけるエッジ部分であるか否かを判断し
(S41,S42)、注目画素がエッジ部分であるときに
は、前記アクロマティック型誤差拡散による処理を行な
わせることでエッジ部分の鮮鋭性を向上させ(S43)、
注目画素がエッジ部分でない場合には、前記クロマティ
ック型誤差拡散により処理を行なわせることで高い階調
性を実現させる(S44)。
【0061】このように、注目画素がエッジ部分である
か否かによってアクロマティック型誤差拡散とクロマテ
ィック型誤差拡散とを使い分ける(色空間の分割構成を
変更する)ようにすれば、エッジ部分の鮮鋭性を向上さ
せつつ、それ以外の画像部分では高い階調性を実現で
き、高品質のカラー画像を提供できる。前記エッジ部分
の判別には、例えば
【0062】
【数1】
【0063】のようなコンボリューションマスクによる
フィルターを利用し、各画素に対し、両方の処理を行
い、このときのコンボリューションの値が、例えばどち
らも16以下であれば、エッジ部分でないと判断し、クロ
マティック型誤差拡散を適用する。かかるエッジ判別
は、オリジナルの階調画像のG又はM信号のみについて
行なわせても良いし、また、次式に示されるような重み
加算を行なった結果を用いる構成としても良い。
【0064】I=a・Ay +b・Am +c・Ac 上記画像信号Iに対してエッジ検出フィルターを適用す
ることで、主に輝度成分の差を検出することが可能にな
る。尚、典型的な輝度算出のための前記重みパラメータ
a,b,cの値は、a=0.1 ,b=0.6 ,c=0.3 で示
される。尚、上記各実施例では、ドットの持ち得る強度
(階調レベル数)を2通り(0又は1)としたが、ドッ
トの持ち得る強度(階調レベル数)が3通り以上である
場合には、色空間を複数の立方体に分割し、その立方体
毎に、上記実施例で示した分割方法を適用することがで
きる。
【0065】例えばドットの持ち得る強度が3レベル
(0,1,2)とした場合、色空間は8つの立方体に分
割され、この場合に、グレー付近にはアクロマティック
型誤差拡散を適用して鮮鋭性を向上させ、それ以外で
は、クロマティック型誤差拡散を適用して特にハイライ
ト部でなだらかな階調感を表現できるようにすると良
い。誤差拡散法を用いる場合には、暗い部分で虫が這っ
たかのような独特の模様が生じることがあるが、上記実
施例で示したように、例えば目標値にランダムな誤差を
加えるなどすることで、前記模様の発生を回避できる。
ここで、1画素毎に乱数を発生させるのは、時間がかか
り、また、回路規模の増大を招くので、予め64×64から
256 ×256 程度の乱数テーブルを作成しておき、このテ
ーブルを周期的に利用することで、簡易にランダム誤差
の加算を実行させることができる。尚、第1実施例で
は、このような乱数テーブルの操作をしなくても、前述
の独特の模様発生が抑えれる。
【0066】また、誤差を周囲画素に拡散させる場合
に、誤差マトリクスの重み付けをランダムにして拡散さ
せる方法も、前述のように利用できる。更に、色空間の
分割方法は、上記各実施例に示した例に限られないこと
は明らかであり、例えば図11及び図12に示すような分割
も可能である。図11及び図12に示す分割構成は、原色の
組み合わせとして、(Y,M,C,W),(K,R,
Y,M),(K,Y,M,C),(K,M,C,B),
(K,Y,C,B)の4種類を用いて、色空間を5つの
小色空間に分割させている。かかる分割方法は、第1実
施例(クロマティック型誤差拡散)に準ずるものであ
り、かかる分割方法に基づく色の振り分けで、高い階調
性を実現できることになる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明にか
かる画像処理方法によると、色空間を分割することによ
り、カラー階調画像信号の種類によって画像再現に使用
される原色の種類が限定されるため、色にじみを減ら
し、階調性を高めることができる。
【0068】請求項2の発明にかかる画像処理方法によ
ると、画素毎の階調のレベル数が減少することによる階
調表現誤差の発生を低減できる。請求項3,5,7の発
明にかかる画像処理方法によると、ハイライト部分の表
現に明暗差の少ないドットのみが用いられることになる
ので、ハイライト部分に、突然、人間の目につきやすい
色の濃いドットが打たれることが回避され、高い階調性
を得ることができる。
【0069】請求項4,5,7の発明にかかる画像処理
方法によると、シャドー部分の表現に明暗差の少ないド
ットのみが用いられることになるので、シャドー部分
に、突然、人間の目につきやすい色が薄く明るいドット
が打たれることが回避され、高い階調性を得ることがで
きる。請求項6の発明にかかる画像処理方法によると、
色空間がグレー軸を中心に分割されることになるから、
いかなるときも大きく色相の異なることがない4つの原
色で表現させることができ、不要な色が生ぜず色にじみ
が減少し、高品位なエッジ部分の表現が可能となる。ま
た、プリンタの特性が変化した場合も、グレー付近は必
ずホワイトとブラックのドットで表現されることから、
グレーバランスは安定するという利点がある。
【0070】請求項8の発明にかかる画像処理方法によ
ると、カラー画像の特性に応じて分割構成を変更するこ
とで、鮮鋭性の向上効果と、高い階調性の実現とを選択
的に発揮させることができ、画像内で適応な処理が可能
となる。請求項9の発明にかかる画像処理方法による
と、エッジ部分では、色にじみの少ない鮮鋭性の良い画
像再現を行なえると共に、エッジ以外の画像部分では、
明暗差の少ないドットで構成されるため、ざらつき感の
少ない高い階調性の画像再現が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における色空間の分割構成を示す
図。
【図2】第1実施例における色空間の分割構成を示す
図。
【図3】第1実施例における画像処理の様子を示すフロ
ーチャート。
【図4】第1実施例における画像処理の様子を示すフロ
ーチャート。
【図5】誤差拡散マトリクスの例を説明するための図。
【図6】誤差拡散マトリクスの例を説明するための図。
【図7】第2実施例における色空間の分割構成を示す
図。
【図8】第2実施例における色空間の分割構成を示す
図。
【図9】第3実施例の4色プリンタにおける画像処理の
様子を示すフローチャート。
【図10】第5実施例における画像処理の様子を示すフロ
ーチャート。
【図11】クロマティック型誤差拡散での色空間の分割構
成例を示す図。
【図12】クロマティック型誤差拡散での色空間の分割構
成例を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/40 D

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー階調画像をオリジナルよりもレベル
    数の少ない濃度階調と面積階調との組み合わせで表現す
    る画像処理方法であって、 色空間を基本色の組み合わせが相互に異なる複数の小色
    空間に分割し、カラー階調画像の色画像信号が前記複数
    の小色空間のいずれに所属するかを判別すると共に、前
    記色画像信号が所属する小色空間を表現する複数の基本
    色のうちのいずれか1つの色信号を色画像信号毎に振り
    分ける画像処理方法。
  2. 【請求項2】前記小色空間に対する所属が判別される色
    画像信号が、誤差拡散法により周囲画素の誤差が加算さ
    れた色画像信号であることを特徴とする請求項1記載の
    画像処理方法。
  3. 【請求項3】前記複数の小色空間が、ホワイト,イエロ
    ー,マゼンタ,シアンの基本色で表現される小色空間を
    含むことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載
    の画像処理方法。
  4. 【請求項4】前記複数の小色空間が、ブラック,ブル
    ー,グリーン,レッドの基本色で表現される小色空間を
    含むことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載
    の画像処理方法。
  5. 【請求項5】前記複数の小色空間が、ホワイト,イエロ
    ー,マゼンタ,シアンの基本色で表現される小色空間
    と、ブラック,ブルー,グリーン,レッドの基本色で表
    現される小色空間と、イエロー,マゼンタ,シアン,ブ
    ルー,グリーン,レッドの基本色で表現される小色空間
    との3つの小色空間からなることを特徴とする請求項1
    又は2のいずれかに記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】前記複数の小色空間それぞれが、イエロ
    ー,マゼンタ,シアンのうちのいずれか1色と、ブル
    ー,グリーン,レッドのうちのいずれか1色と、ブラッ
    クと、ホワイトとを基本色とする小色空間であることを
    特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の画像処理
    方法。
  7. 【請求項7】前記複数の小色空間それぞれが、ホワイト
    とブラックとのいずれか一方と、イエロー,マゼンタ,
    シアン,ブルー,グリーン,レッドのうちから選択され
    る3色とを基本色とする小色空間であることを特徴とす
    る請求項1又は2のいずれかに記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】カラー階調画像の特性に応じて画素毎に色
    空間の分割構成を変更することを特徴する請求項1又は
    2のいずれかに記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】注目画素が画像のエッジ部分に相当するか
    否かによって前記色空間の分割構成を変更することを特
    徴とする請求項8記載の画像処理方法。
JP6046681A 1994-03-17 1994-03-17 画像処理方法 Pending JPH07264423A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000338950A (ja) * 1999-05-26 2000-12-08 Olympus Optical Co Ltd 色再現システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000338950A (ja) * 1999-05-26 2000-12-08 Olympus Optical Co Ltd 色再現システム

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