JPH07264094A - スペクトル拡散受信装置のスライディング相関器 - Google Patents
スペクトル拡散受信装置のスライディング相関器Info
- Publication number
- JPH07264094A JPH07264094A JP6053683A JP5368394A JPH07264094A JP H07264094 A JPH07264094 A JP H07264094A JP 6053683 A JP6053683 A JP 6053683A JP 5368394 A JP5368394 A JP 5368394A JP H07264094 A JPH07264094 A JP H07264094A
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- JP
- Japan
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- correlation
- phase
- spreading code
- spread code
- peak
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Abstract
(57)【要約】
【目的】スペクトル拡散受信装置における、同期捕捉を
行うスライディング相関器において、ノイズ等により誤
って同期が捕捉されないことを目的とする。 【構成】遅延回路3を介し遅延された拡散データを複数
の相関積分器4a,4b,4cの相関値の最大から初期
相関ピーク位置を検出し、さらに、その最大値を有する
相関積分器に応じて最終相関ピーク位置検出時のスライ
ド量を調整する。
行うスライディング相関器において、ノイズ等により誤
って同期が捕捉されないことを目的とする。 【構成】遅延回路3を介し遅延された拡散データを複数
の相関積分器4a,4b,4cの相関値の最大から初期
相関ピーク位置を検出し、さらに、その最大値を有する
相関積分器に応じて最終相関ピーク位置検出時のスライ
ド量を調整する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスペクトル拡散受信装置
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】スペクトル拡散復調時には、まず第1に
同期捕捉という、拡散符号に対する同期合わせの過程が
必要となる。この同期捕捉手段としてよく使用されてい
るものに、スライディング相関方式がある。スライディ
ング相関方式は、送信局の拡散符号により拡散された信
号に対して、受信局にて拡散符号クロックを遅らせてい
き、同期捕捉ポイントを発見する方法である。この同期
捕捉ポイントを発見する方法として、送信局の拡散符号
と受信局の拡散符号との相関値の相対的な最大値(ピー
ク)を見つけ、初期相関ピークと最終相関ピークの位相
差により判断する方法がある。
同期捕捉という、拡散符号に対する同期合わせの過程が
必要となる。この同期捕捉手段としてよく使用されてい
るものに、スライディング相関方式がある。スライディ
ング相関方式は、送信局の拡散符号により拡散された信
号に対して、受信局にて拡散符号クロックを遅らせてい
き、同期捕捉ポイントを発見する方法である。この同期
捕捉ポイントを発見する方法として、送信局の拡散符号
と受信局の拡散符号との相関値の相対的な最大値(ピー
ク)を見つけ、初期相関ピークと最終相関ピークの位相
差により判断する方法がある。
【0003】図3に、従来この種のスライディング相関
器の構成図を示す。スライディング相関器20は、受信
データの入力端子21と、相関積分器22と、ピーク検
出器23と、位相制御部24と、符号クロック発生器2
5と、拡散符号発生器26を備え、受信データの入力端
子21は相関積分器22の第1の入力に接続され、相関
積分器22の出力はピーク検出器23の入力に接続さ
れ、ピーク検出器23の出力は位相制御部24の入力に
接続され、位相制御部24の出力は符号クロック発生器
25の入力に接続され、符号クロック発生器25の出力
は拡散符号発生器26の入力に接続され、拡散符号発生
器26の出力は相関積分器22の第2の入力に接続され
た構成になっている。
器の構成図を示す。スライディング相関器20は、受信
データの入力端子21と、相関積分器22と、ピーク検
出器23と、位相制御部24と、符号クロック発生器2
5と、拡散符号発生器26を備え、受信データの入力端
子21は相関積分器22の第1の入力に接続され、相関
積分器22の出力はピーク検出器23の入力に接続さ
れ、ピーク検出器23の出力は位相制御部24の入力に
接続され、位相制御部24の出力は符号クロック発生器
25の入力に接続され、符号クロック発生器25の出力
は拡散符号発生器26の入力に接続され、拡散符号発生
器26の出力は相関積分器22の第2の入力に接続され
た構成になっている。
【0004】図4は、拡散符号をnチップのm系列符号
であった場合の、相関値特性である。相関値C(t)
は、次式にて示される。
であった場合の、相関値特性である。相関値C(t)
は、次式にて示される。
【0005】
【0006】この図4から明らかなように、送信局と受
信局の位相差Δが±1チップの範囲の場合に相関ピーク
を生じ、Δ=0のとき最大値1となる(A点)。また、
Δ=±1チップの範囲外では最小値−1/nとなる。こ
の特性は、拡散符号の周期であるnチップずれたところ
での同一の特性を示し、Δ=n±1チップの範囲にてピ
ークを生じ、Δ=nチップの時最大値1となる(B
点)。
信局の位相差Δが±1チップの範囲の場合に相関ピーク
を生じ、Δ=0のとき最大値1となる(A点)。また、
Δ=±1チップの範囲外では最小値−1/nとなる。こ
の特性は、拡散符号の周期であるnチップずれたところ
での同一の特性を示し、Δ=n±1チップの範囲にてピ
ークを生じ、Δ=nチップの時最大値1となる(B
点)。
【0007】図3および図4を用い、従来のスライディ
ング相関器20の動作について説明する。
ング相関器20の動作について説明する。
【0008】まず、位相制御部24より符号クロック発
生器25を制御して符号クロックの周波数を遅くし、そ
の遅れたクロックに基づき拡散符号発生器26より拡散
符号を発生する。相関積分器22では、受信データ入力
端子21からの送信局の拡散符号と、拡散符号発生器2
6からの受信局の拡散符号との相関積分を式1に基づ
き、拡散符号の1周期であるnチップ分積分し、相関値
を算出する。このように、受信局の符号クロックを遅ら
せていき、送信局と受信局の符号クロックを図4A点付
近に到達したとき初期相関ピークを生じ、ピーク検出器
23にてピーク位値を検出する。そして、さらにトータ
ルとして拡散符号の周期である、nチップ遅らせたとき
に(図4B点)、最終相関ピークを検出すると、同期捕
捉を完了する。このとき、同期捕捉時間を短縮するた
め、図4A点の初期相関ピークを検出するまでは、スラ
イド量を大きくする。そして、図4B点の最終相関ピー
クは性格に検出する必要があるため、B点付近において
はスライド量を小さくする。
生器25を制御して符号クロックの周波数を遅くし、そ
の遅れたクロックに基づき拡散符号発生器26より拡散
符号を発生する。相関積分器22では、受信データ入力
端子21からの送信局の拡散符号と、拡散符号発生器2
6からの受信局の拡散符号との相関積分を式1に基づ
き、拡散符号の1周期であるnチップ分積分し、相関値
を算出する。このように、受信局の符号クロックを遅ら
せていき、送信局と受信局の符号クロックを図4A点付
近に到達したとき初期相関ピークを生じ、ピーク検出器
23にてピーク位値を検出する。そして、さらにトータ
ルとして拡散符号の周期である、nチップ遅らせたとき
に(図4B点)、最終相関ピークを検出すると、同期捕
捉を完了する。このとき、同期捕捉時間を短縮するた
め、図4A点の初期相関ピークを検出するまでは、スラ
イド量を大きくする。そして、図4B点の最終相関ピー
クは性格に検出する必要があるため、B点付近において
はスライド量を小さくする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、初期相関ピー
ク(図4A点)検出時にスライド量を大きくしてしまう
と、初期相関ピークの位置検出の誤差が大きくなるた
め、最終相関ピーク(図4B点)の位置検出にばらつき
を生じてしまう。理想的には初期相関ピークから最終相
関ピークまでの位相差は、拡散符号の1周期のnチップ
分であるが、これに、送信局と受信局の基準となる符号
クロックの周波数制度、及び伝送遅延ばらつきの他、こ
のスライド量によるばらつきが発生する。たとえば、初
期相関ピーク検出時のスライド量がnチップに対して1
チップであれば、−1/2チップ(図4A1点)から+
1/2チップ(図4A2点)までばらつきを生じるた
め、これらのばらつき分も考慮の上、最終相関ピーク検
出位置の枠を広げなければらなかった。このように、最
終相関ピーク検出位置の枠を広がるため、ノイズにより
誤って同期が捕捉される可能性が高くなるという欠点が
あった。
ク(図4A点)検出時にスライド量を大きくしてしまう
と、初期相関ピークの位置検出の誤差が大きくなるた
め、最終相関ピーク(図4B点)の位置検出にばらつき
を生じてしまう。理想的には初期相関ピークから最終相
関ピークまでの位相差は、拡散符号の1周期のnチップ
分であるが、これに、送信局と受信局の基準となる符号
クロックの周波数制度、及び伝送遅延ばらつきの他、こ
のスライド量によるばらつきが発生する。たとえば、初
期相関ピーク検出時のスライド量がnチップに対して1
チップであれば、−1/2チップ(図4A1点)から+
1/2チップ(図4A2点)までばらつきを生じるた
め、これらのばらつき分も考慮の上、最終相関ピーク検
出位置の枠を広げなければらなかった。このように、最
終相関ピーク検出位置の枠を広がるため、ノイズにより
誤って同期が捕捉される可能性が高くなるという欠点が
あった。
【0010】そこで、本発明のスライディング相関器
は、同期捕捉時間を変えずに、簡単な方法にて、スライ
ド量によるピーク検出ばらつきを解消することにより、
ノイズにより誤って同期捕捉されにくくすることを目的
としている。
は、同期捕捉時間を変えずに、簡単な方法にて、スライ
ド量によるピーク検出ばらつきを解消することにより、
ノイズにより誤って同期捕捉されにくくすることを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的のた
めに、少なくとも、拡散符号のクロックの位相を制御す
る位相制御部と、位相制御部からの制御により拡散符号
を発生する拡散符号発生器と、スペクトル拡散データを
スライド量に対して一定間隔にて遅延させる遅延回路
と、遅延回路から一定間隔にて出力される複数の遅延デ
ータと拡散符号発生器からの拡散符号に対して相関積分
を行う複数の相関積分器と、複数の相関積分器からの相
関値を比較する比較器とを備え、位相制御部にて拡散符
号のクロックの位相を遅らせた際に、初期相関ピーム位
置を比較器より複数の相関積分器からの最大の相関値よ
り検出し、かつ、その相関値が最大となる相関積分器に
より、最終相関ピーク位置検出のスライド量を調整する
ことを特徴とする。
めに、少なくとも、拡散符号のクロックの位相を制御す
る位相制御部と、位相制御部からの制御により拡散符号
を発生する拡散符号発生器と、スペクトル拡散データを
スライド量に対して一定間隔にて遅延させる遅延回路
と、遅延回路から一定間隔にて出力される複数の遅延デ
ータと拡散符号発生器からの拡散符号に対して相関積分
を行う複数の相関積分器と、複数の相関積分器からの相
関値を比較する比較器とを備え、位相制御部にて拡散符
号のクロックの位相を遅らせた際に、初期相関ピーム位
置を比較器より複数の相関積分器からの最大の相関値よ
り検出し、かつ、その相関値が最大となる相関積分器に
より、最終相関ピーク位置検出のスライド量を調整する
ことを特徴とする。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について、図面を用い
て説明する。本実施例においては、拡散符号を従来例と
同一のnチップのm系列符号とする。
て説明する。本実施例においては、拡散符号を従来例と
同一のnチップのm系列符号とする。
【0013】図1に、本発明のスペクトル拡散受信装置
のスライディング相関器の構成図を示す。スライディン
グ相関器1は、受信データの入力端子2と、遅延回路3
と、相関積分器4a,4b,4cと、比較器5と、ピー
ク検出器6と、位相制御部7と、符号クロック発生期8
と、拡散符号発生器9を備え、相関積分器4a,4b,
4cの第1の入力はそれぞれ遅延回路3の第1と第2と
受信データの入力端子に接続され、相関積分器4a,4
b,4cの出力はそれぞれ比較器5の第1と第2と第3
の入力に接続され、比較器5の第1の出力はピーク検出
器6の入力に接続され、比較器5の第2の出力は位相制
御部7の第2の入力に接続され、ピーク検出器6の出力
は位相制御部7の第1の入力に接続され、位相制御部7
の出力は符号クロック発生器8の入力に接続され、符号
クロック発生器8の出力は拡散符号発生器の入力に接続
され、拡散符号発生器9の出力は相関積分器4a,4
b,4cの第2の入力に接続された構成になっている。
のスライディング相関器の構成図を示す。スライディン
グ相関器1は、受信データの入力端子2と、遅延回路3
と、相関積分器4a,4b,4cと、比較器5と、ピー
ク検出器6と、位相制御部7と、符号クロック発生期8
と、拡散符号発生器9を備え、相関積分器4a,4b,
4cの第1の入力はそれぞれ遅延回路3の第1と第2と
受信データの入力端子に接続され、相関積分器4a,4
b,4cの出力はそれぞれ比較器5の第1と第2と第3
の入力に接続され、比較器5の第1の出力はピーク検出
器6の入力に接続され、比較器5の第2の出力は位相制
御部7の第2の入力に接続され、ピーク検出器6の出力
は位相制御部7の第1の入力に接続され、位相制御部7
の出力は符号クロック発生器8の入力に接続され、符号
クロック発生器8の出力は拡散符号発生器の入力に接続
され、拡散符号発生器9の出力は相関積分器4a,4
b,4cの第2の入力に接続された構成になっている。
【0014】次に、本発明のスライディング相関器1の
動作について説明する。
動作について説明する。
【0015】受信データ入力端子2より送信装置の拡散
符号TScを入力し、遅延回路3を通して、第1の出力
より2/3チップ遅れ、第2の出力より1/3チップ遅
れの拡散符号TSb、TSaを出力する。相関積分器4
a,4b,4cでは、先の送信装置の拡散符号TSa,
TSb,TScと、位相制御部7にて制御された符号ク
ロックに基でく拡散符号RSとの相関積分値CIa,C
Ib,CIcをそれぞれ出力する。相関積分値の算出方
法については従来例と同一であるので、説明を省略す
る。
符号TScを入力し、遅延回路3を通して、第1の出力
より2/3チップ遅れ、第2の出力より1/3チップ遅
れの拡散符号TSb、TSaを出力する。相関積分器4
a,4b,4cでは、先の送信装置の拡散符号TSa,
TSb,TScと、位相制御部7にて制御された符号ク
ロックに基でく拡散符号RSとの相関積分値CIa,C
Ib,CIcをそれぞれ出力する。相関積分値の算出方
法については従来例と同一であるので、説明を省略す
る。
【0016】図2は、相関積分器4a,4b,4cから
出力される相関値特性を示すCIbはTSbとRSの位
相差が0の時(図2C点)に最大値1の相関ピークを生
じ、位相差が±1チップ以上ずれると最小値−1/nと
なる。また、位相差が拡散符号の周期であるnチップず
れると(図2D点)、同様に最大値1の相関ピークを生
じる。また、CIaはCIbの特性に対して1/3チッ
プ進みとなり、CIbとTSbの位相差が+1/3チッ
プの時(図2C1点)、最大値1の相関ピークを生じ
る。同様に、CIcとTSbの特性に対して1/3チッ
プ遅れとなり、CIbとTSbの位相差が−1/3チッ
プの時(図2C2点)、最大値1の相関ピークを生じ
る。
出力される相関値特性を示すCIbはTSbとRSの位
相差が0の時(図2C点)に最大値1の相関ピークを生
じ、位相差が±1チップ以上ずれると最小値−1/nと
なる。また、位相差が拡散符号の周期であるnチップず
れると(図2D点)、同様に最大値1の相関ピークを生
じる。また、CIaはCIbの特性に対して1/3チッ
プ進みとなり、CIbとTSbの位相差が+1/3チッ
プの時(図2C1点)、最大値1の相関ピークを生じ
る。同様に、CIcとTSbの特性に対して1/3チッ
プ遅れとなり、CIbとTSbの位相差が−1/3チッ
プの時(図2C2点)、最大値1の相関ピークを生じ
る。
【0017】位相制御部7では、拡散符号の1周期のn
チップ受信する毎に1チップ分符号クロックを遅らせ、
図2C点の初期相関ピークを検出する。初期相関ピーク
検出は、比較器5よりCIa,CIb,CIcの最大値
を選択し、その最大値に基づきピーク検出器6よりピー
ク位置を検出する。スライド量がnチップ当り1チップ
であるため、C点検出時には、TSbとRSの位相差は
C点を中心に、C1点からC2点の±1/3チップの範
囲内にてばらつく可能性がある。このとき、さらに比較
5にてCIa,CIb,CIcの内、どれが最大かを検
出し、その結果を位相制御部7へ出力する。位相制御部
7では、この最大情報をもとに、最終相関ピーク位置
(D点)の検出におけるスライド量を次のように制御す
る。
チップ受信する毎に1チップ分符号クロックを遅らせ、
図2C点の初期相関ピークを検出する。初期相関ピーク
検出は、比較器5よりCIa,CIb,CIcの最大値
を選択し、その最大値に基づきピーク検出器6よりピー
ク位置を検出する。スライド量がnチップ当り1チップ
であるため、C点検出時には、TSbとRSの位相差は
C点を中心に、C1点からC2点の±1/3チップの範
囲内にてばらつく可能性がある。このとき、さらに比較
5にてCIa,CIb,CIcの内、どれが最大かを検
出し、その結果を位相制御部7へ出力する。位相制御部
7では、この最大情報をもとに、最終相関ピーク位置
(D点)の検出におけるスライド量を次のように制御す
る。
【0018】 CIbが最大値の時−−−スライド量 nチップ CIaが最大値の時−−−スライド量 nチップ−1/
3チップ CIcが最大値の時−−−スライド量 nチップ+1/
3チップ このように、初期相関ピーク位置検出時において、送信
装置から拡散データを遅延回路3により遅らせたものを
複数の相関積分器4a,4b,4cにより得られる相関
値を基にスライド量に伴うピーク位置のばらつき分を調
整しているため、ばらつき分を少なくすることができ
る。例えば、初期相関ピーク検出のばらつきは、スライ
ド量が拡散符号1周期当たり1チップの場合に、従来の
スライディング相関器では1チップであったのに対し、
本実施例のように、1/3、2/3チップの遅延回路3
と、3個の相関積分器を備えることで、1/3に押さえ
ることができる。さらに、初期相関ピーク検出位置の精
度を高める。複数の相関積分器を備えることにより、検
出値のばらつきを少なくすることができる。
3チップ CIcが最大値の時−−−スライド量 nチップ+1/
3チップ このように、初期相関ピーク位置検出時において、送信
装置から拡散データを遅延回路3により遅らせたものを
複数の相関積分器4a,4b,4cにより得られる相関
値を基にスライド量に伴うピーク位置のばらつき分を調
整しているため、ばらつき分を少なくすることができ
る。例えば、初期相関ピーク検出のばらつきは、スライ
ド量が拡散符号1周期当たり1チップの場合に、従来の
スライディング相関器では1チップであったのに対し、
本実施例のように、1/3、2/3チップの遅延回路3
と、3個の相関積分器を備えることで、1/3に押さえ
ることができる。さらに、初期相関ピーク検出位置の精
度を高める。複数の相関積分器を備えることにより、検
出値のばらつきを少なくすることができる。
【0019】また、最終相関ピーク位置検出により同期
捕捉を完了後、CIbと前後のCIaとCIcの相関値
の大小関係を比較することによって、同期がはずれを防
止するための、同期追跡にも流用することができる。
捕捉を完了後、CIbと前後のCIaとCIcの相関値
の大小関係を比較することによって、同期がはずれを防
止するための、同期追跡にも流用することができる。
【0020】つまり、比較器5より、CIaとCIcの
相関値を比較しその大小関係により、次に示すように位
相制御部7より符号クロックの位相を制御する。
相関値を比較しその大小関係により、次に示すように位
相制御部7より符号クロックの位相を制御する。
【0021】CIa>CIcの時−−−位相を進ませ
る。
る。
【0022】CIa<CIcの時−−−位相を遅らせ
る。
る。
【0023】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、同時捕
捉時間を変えずに、スライド量によるピーク検出ばらつ
きが解消され、ノイズによる誤同期捕捉を抑制すること
ができる。
捉時間を変えずに、スライド量によるピーク検出ばらつ
きが解消され、ノイズによる誤同期捕捉を抑制すること
ができる。
【図1】本発明の一実施例によるスライディング相関器
の構成図。
の構成図。
【図2】図1の相関値特性図。
【図3】従来のスライディング相関器の構成図。
【図4】図3の相関値特性図。
1 スライディング相関器 2 受信データの入力端子 3 遅延回路 4a,4b,4c 相関積分器 5 比較器 6 ピーク検出器 7 位相制御部 8 符号クロック発生部 9 拡散符号発生器 20 スライディング相関器 21 受信データの入力端子 22 相関積分器 23 ピーク検出器 24 位相制御部 25 符号クロック発生部 26 拡散符号発生器
Claims (1)
- 【請求項1】 初期相関ピークと最終相関ピークとの位
相差より同期捕捉を行うスライディング相関器におい
て、少なくとも、拡散符号のクロックの位相を制御する
位相制御部と、前記位相制御部からの制御により拡散符
号を発生する拡散符号発生器と、スペクトル拡散データ
をスライド量に対して一定間隔にて遅延させる遅延回路
と、前記遅延回路から一定間隔にて出力される複数の遅
延データと前記拡散符号発生器からの拡散符号に対して
相関積分を行う複数の相関積分器と、前記複数の相関積
分器からの相関値を比較する比較器とを備え、前記位相
制御部にて拡散符号のクロックの位相を遅らせた際に、
初期相関ピーク位置を前記比較器より前記複数の相関積
分器からの最大の相関値より検出し、かつ、その相関値
が最大となる前記相関積分器により、最終相関ピーク位
置検出のスライド量を調整することを特徴とするスライ
ディング相関器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6053683A JPH07264094A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | スペクトル拡散受信装置のスライディング相関器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6053683A JPH07264094A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | スペクトル拡散受信装置のスライディング相関器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07264094A true JPH07264094A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=12949624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6053683A Pending JPH07264094A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | スペクトル拡散受信装置のスライディング相関器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07264094A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1084954A (ja) * | 1996-07-25 | 1998-04-07 | Rikagaku Kenkyusho | 酵素を熱活性化する方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62137931A (ja) * | 1985-12-12 | 1987-06-20 | Kyocera Corp | スペクトラム拡散通信用同期捕捉装置 |
JPS62139424A (ja) * | 1985-12-13 | 1987-06-23 | Nec Home Electronics Ltd | 相関器同期制御方法および装置 |
JPH0388526A (ja) * | 1989-08-31 | 1991-04-12 | Nec Eng Ltd | スペクトラム拡散復調装置 |
JPH0477022A (ja) * | 1990-07-16 | 1992-03-11 | Ricoh Co Ltd | スペクトル拡散通信方式の受信装置 |
-
1994
- 1994-03-24 JP JP6053683A patent/JPH07264094A/ja active Pending
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