JPH0726348Y2 - 光硬化性プリプレグシート - Google Patents
光硬化性プリプレグシートInfo
- Publication number
- JPH0726348Y2 JPH0726348Y2 JP14322689U JP14322689U JPH0726348Y2 JP H0726348 Y2 JPH0726348 Y2 JP H0726348Y2 JP 14322689 U JP14322689 U JP 14322689U JP 14322689 U JP14322689 U JP 14322689U JP H0726348 Y2 JPH0726348 Y2 JP H0726348Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- prepreg sheet
- unsaturated polyester
- photocurable
- polyester resin
- resin liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、雨樋等の複合成形体の製造に用いる光硬化性
プリプレグシートに関する。
プリプレグシートに関する。
(従来の技術) ガラス繊維材に光硬化性不飽和ポリエステル樹脂液を含
浸してなるプリプレグシートは、各種複合成形体の製造
に広く使用されている。
浸してなるプリプレグシートは、各種複合成形体の製造
に広く使用されている。
この種のプリプレグシートとしては、例えばPALAPREG L
HZ(BASF社製)がある。このようなプリプレグシート
は、樹脂が未硬化の状態にあり、樹脂の流出やモノマー
の蒸散を防止し、又表面のべとつきを無くし、更にその
取扱作業性を良くする為に、その両面にポリビニルアル
コールフィルムのような柔軟で厚みが一般に40〜80μ程
度の保護フィルムが被着されている。
HZ(BASF社製)がある。このようなプリプレグシート
は、樹脂が未硬化の状態にあり、樹脂の流出やモノマー
の蒸散を防止し、又表面のべとつきを無くし、更にその
取扱作業性を良くする為に、その両面にポリビニルアル
コールフィルムのような柔軟で厚みが一般に40〜80μ程
度の保護フィルムが被着されている。
そして、上記プリプレグシートを保護フィルムを被着し
たまま加熱硬化させ、フォーミングロール等の賦形型に
より所望の形状に賦形し、これに光を照射して樹脂を硬
化させ、その後保護フィルムを剥離除去するか、或いは
剥離除去することなくその儘で雨樋等の各種複合成形体
が製造されている。
たまま加熱硬化させ、フォーミングロール等の賦形型に
より所望の形状に賦形し、これに光を照射して樹脂を硬
化させ、その後保護フィルムを剥離除去するか、或いは
剥離除去することなくその儘で雨樋等の各種複合成形体
が製造されている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来技術の場合、保護フィルムを被
着した未硬化状態のプリプレグシートの樹脂粘度が低い
ので、樹脂液が端部から侵出して気泡が出来たり、作業
性が悪くなる。又その侵出を防止する為、樹脂液を増粘
することは、成形性が悪くなるので採用出来ないという
問題がある。
着した未硬化状態のプリプレグシートの樹脂粘度が低い
ので、樹脂液が端部から侵出して気泡が出来たり、作業
性が悪くなる。又その侵出を防止する為、樹脂液を増粘
することは、成形性が悪くなるので採用出来ないという
問題がある。
本考案は上記光硬化性プリプレグシートの次点を解消す
るものであり、成形性を損なうことなく、作業性を改善
し得るものを提供することを目的とするものである。
るものであり、成形性を損なうことなく、作業性を改善
し得るものを提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案の要旨は、強化繊維材に光硬化性不飽和ポリエス
テル樹脂液を含浸してなるプリプレグシートの両面に、
熱可塑性樹脂フィルムが被着されており、該プリプレグ
シートの端部は前記不飽和ポリエステル樹脂液よりも高
粘度の成分からなる弾性体層により閉塞されていること
を特徴とする光硬化性プリプレグシートに存する。
テル樹脂液を含浸してなるプリプレグシートの両面に、
熱可塑性樹脂フィルムが被着されており、該プリプレグ
シートの端部は前記不飽和ポリエステル樹脂液よりも高
粘度の成分からなる弾性体層により閉塞されていること
を特徴とする光硬化性プリプレグシートに存する。
本考案に於ける強化繊維材としては、一般に光透過性で
強度のあるガラス繊維の不織布又は織布が用いられる
が、光の透過を阻害せず強度のあるその他の材料からな
る繊維も使用可能である。
強度のあるガラス繊維の不織布又は織布が用いられる
が、光の透過を阻害せず強度のあるその他の材料からな
る繊維も使用可能である。
本考案に於ける光硬化性不飽和ポリエステル樹脂液とし
ては、一般に用いられている液状の不飽和ポリエステル
樹脂にスチレンのような架橋用モノマーと2,2−ジトメ
キシ−2−フェニルアセトフェノンのような光硬化剤と
を配合したものが使用される。尚、光硬化剤と共に、比
較的低温の加熱で硬化し得る熱硬化剤を併用してもよ
い。
ては、一般に用いられている液状の不飽和ポリエステル
樹脂にスチレンのような架橋用モノマーと2,2−ジトメ
キシ−2−フェニルアセトフェノンのような光硬化剤と
を配合したものが使用される。尚、光硬化剤と共に、比
較的低温の加熱で硬化し得る熱硬化剤を併用してもよ
い。
本考案に於ける熱可塑性樹脂フィルムとしては、例えば
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリエチレン等のフィルム
で、光透過性のよいもの、例えば透明なフィルムが使用
される。
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリエチレン等のフィルム
で、光透過性のよいもの、例えば透明なフィルムが使用
される。
本考案に於いて使用される高粘度の弾性体としては、50
0,000〜1,000,000ポイズのSheet molding compound(SM
C)、粘土、パテ等が使用可能であるが、SMCを採用する
のが成形効率上好ましい。
0,000〜1,000,000ポイズのSheet molding compound(SM
C)、粘土、パテ等が使用可能であるが、SMCを採用する
のが成形効率上好ましい。
(作用) 本考案に於いては、プリプレグシートの端部は不飽和ポ
リエステル樹脂液よりも高粘度の成分からなる弾性体層
により閉塞されており、不飽和ポリエステル樹脂液が端
部から侵出し難い。
リエステル樹脂液よりも高粘度の成分からなる弾性体層
により閉塞されており、不飽和ポリエステル樹脂液が端
部から侵出し難い。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図は、本考案の一実施例を示す斜視図、第2図は同
上のII−II線に於ける断面図、第3図は同第1図のIII
−III線に於ける断面図である。
上のII−II線に於ける断面図、第3図は同第1図のIII
−III線に於ける断面図である。
1は、ガラス繊維ストランドマットからなる強化繊維材
に、不飽和ポリエステル樹脂液に光硬化剤と増粘剤とを
混合して調整された粘度5ポイズの光硬化性不飽和ポリ
エステル樹脂液を含浸してなる厚み2mm、幅370mm、長さ
550mmのプリプレグシートであって、その幅方向両側端
には、粘度500,000〜1,000,000ポイズの不飽和ポリエス
テル樹脂を強化繊維材に含浸させてなる弾性体層2が、
夫々幅40mmに亙って設けられており、上下両面には熱可
塑性樹脂フィルム3、4がプリプレグシート1の粘着性
を利用して被着されている。又、前記プリプレグシート
1の長さ方向両側端には、外面に熱可塑性樹脂フィルム
6が被着された、粘度500,000〜1,000,000ポイズの不飽
和ポリエステル樹脂を強化繊維材に含浸させてなる積層
弾性体層5が、その自着性を利用して挟着されている。
に、不飽和ポリエステル樹脂液に光硬化剤と増粘剤とを
混合して調整された粘度5ポイズの光硬化性不飽和ポリ
エステル樹脂液を含浸してなる厚み2mm、幅370mm、長さ
550mmのプリプレグシートであって、その幅方向両側端
には、粘度500,000〜1,000,000ポイズの不飽和ポリエス
テル樹脂を強化繊維材に含浸させてなる弾性体層2が、
夫々幅40mmに亙って設けられており、上下両面には熱可
塑性樹脂フィルム3、4がプリプレグシート1の粘着性
を利用して被着されている。又、前記プリプレグシート
1の長さ方向両側端には、外面に熱可塑性樹脂フィルム
6が被着された、粘度500,000〜1,000,000ポイズの不飽
和ポリエステル樹脂を強化繊維材に含浸させてなる積層
弾性体層5が、その自着性を利用して挟着されている。
本考案プリプレグシートを製造するには、長さ方向に移
動する熱可塑性樹脂フィルムの中央部には、不飽和ポリ
エステル樹脂液に光硬化剤と増粘剤とを混合して調整さ
れた低粘度の光硬化性不飽和ポリエステル樹脂液を、両
端部には高粘度の不飽和ポリエステル樹脂を夫々塗布
し、その高低2種類の粘度を有する塗布面にガラス繊維
ストランドマットからなる強化繊維材を供給して樹脂液
を含浸させ、上面に熱可塑性樹脂フィルムを軽くロール
により押圧することにより被着する。次いで、所定の長
さに切断した後、切断端面に、熱可塑性樹脂フィルムの
一面に高粘度の不飽和ポリエステル樹脂を塗布した上か
らガラス繊維ストランドマットからなる強化繊維材を供
給して樹脂液を含浸させて形成したシート片を挟着すれ
ばよい。
動する熱可塑性樹脂フィルムの中央部には、不飽和ポリ
エステル樹脂液に光硬化剤と増粘剤とを混合して調整さ
れた低粘度の光硬化性不飽和ポリエステル樹脂液を、両
端部には高粘度の不飽和ポリエステル樹脂を夫々塗布
し、その高低2種類の粘度を有する塗布面にガラス繊維
ストランドマットからなる強化繊維材を供給して樹脂液
を含浸させ、上面に熱可塑性樹脂フィルムを軽くロール
により押圧することにより被着する。次いで、所定の長
さに切断した後、切断端面に、熱可塑性樹脂フィルムの
一面に高粘度の不飽和ポリエステル樹脂を塗布した上か
らガラス繊維ストランドマットからなる強化繊維材を供
給して樹脂液を含浸させて形成したシート片を挟着すれ
ばよい。
(考案の効果) 本考案光硬化性プリプレグシートは、叙上の通り構成さ
れているので、未硬化状態の樹脂が端部から侵出するこ
とがないから、成形性を損ねることなく、作業性を著し
く向上させることが出来る。
れているので、未硬化状態の樹脂が端部から侵出するこ
とがないから、成形性を損ねることなく、作業性を著し
く向上させることが出来る。
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図は同上
のII−II線に於ける断面図、第3図は第1図のIII−III
線に於ける断面図である。 1…プリプレグシート、2、5…弾性体層、3、4、6
…熱可塑性樹脂フィルム。
のII−II線に於ける断面図、第3図は第1図のIII−III
線に於ける断面図である。 1…プリプレグシート、2、5…弾性体層、3、4、6
…熱可塑性樹脂フィルム。
Claims (1)
- 【請求項1】強化繊維材に光硬化性不飽和ポリエステル
樹脂液を含浸してなるプリプレグシートの両面に、熱可
塑性樹脂フィルムが被着されており、該プリプレグシー
トの端部は前記不飽和ポリエステル樹脂液よりも高粘度
の成分からなる弾性体層により閉塞されていることを特
徴とする光硬化性プリプレグシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14322689U JPH0726348Y2 (ja) | 1989-12-11 | 1989-12-11 | 光硬化性プリプレグシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14322689U JPH0726348Y2 (ja) | 1989-12-11 | 1989-12-11 | 光硬化性プリプレグシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0381341U JPH0381341U (ja) | 1991-08-20 |
JPH0726348Y2 true JPH0726348Y2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=31690007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14322689U Expired - Lifetime JPH0726348Y2 (ja) | 1989-12-11 | 1989-12-11 | 光硬化性プリプレグシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726348Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4594696B2 (ja) * | 2004-10-14 | 2010-12-08 | サンコーテクノ株式会社 | 光硬化性プリプレグテープおよびその硬化方法 |
-
1989
- 1989-12-11 JP JP14322689U patent/JPH0726348Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0381341U (ja) | 1991-08-20 |
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