JPH07263138A - 黒鉛電極の冷却装置 - Google Patents

黒鉛電極の冷却装置

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JPH07263138A
JPH07263138A JP7543894A JP7543894A JPH07263138A JP H07263138 A JPH07263138 A JP H07263138A JP 7543894 A JP7543894 A JP 7543894A JP 7543894 A JP7543894 A JP 7543894A JP H07263138 A JPH07263138 A JP H07263138A
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JP
Japan
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electrode
graphite electrode
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refrigerant
graphite
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Withdrawn
Application number
JP7543894A
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English (en)
Inventor
Makoto Takahashi
誠 高橋
Isao Arimitsu
功 有光
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、黒鉛電極の内部温度を下げ、黒鉛
電極内部と表面との温度差を小さくして熱応力を軽減す
ることにより、黒鉛電極の消耗量を低減する、或いは電
気炉の大型化、高電力化を図ることを目的とする。 【構成】 黒鉛電極の冷却装置を、黒鉛電極中心部を長
手方向に黒鉛電極両端を貫通する冷却媒通路と、黒鉛電
極上端部の該通路開口部を閉塞するキャップと、前記通
路と直交若しくは斜めに連通し、且つ黒鉛電極表面に貫
通した冷却媒の注入通路と、該注入通路に冷却媒を供給
すると共に、該注入通路とは着脱自在になした供給通路
とから構成することで、黒鉛電極の内部冷却が可能とな
る。それにより、黒鉛電極の内部温度を下げ、黒鉛電極
内部と表面の温度差を小さくして熱応力を軽減すること
により、黒鉛電極の消耗量を低減することができる。あ
るいは、電気炉の大型化、高電力化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属材料を溶解或い
は精錬する電気炉に使用される黒鉛電極の冷却装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】金属材料を溶解あるいは精錬する電気炉
には電気を供給し、アークを発生させるための黒鉛電極
が装備されている。この黒鉛電極は電気炉の操業と共に
必然的に消耗するものであり、このコストがそのまま操
業コストに跳ね返ってくるため、操業者はこの消耗量を
極力減らすように努力している。「工業加熱/第29巻
第2号(1992年3月)P.15〜37/社団法人日
本工業炉協会発行」では、この黒鉛電極消耗のメカニズ
ムについて詳細に論述しており、黒鉛電極内部の温度分
布、応力の計算を試みている。本文献によれば、この黒
鉛電極消耗の原因としては、先端消耗、側面消耗、破損
の3つに大別できるとしている。これらのうち、破損
は、後述するように電気炉の大型化、高電力化を阻害す
る要因として特に注目されている。
【0003】破損は機械的損傷であるが、外力によるだ
けでなく大きな熱応力による割れも問題となる。特に大
電流を流す直流電気炉(DCアーク炉)の場合、黒鉛電
極内部の温度が非常に高くなり、黒鉛電極内部と表面と
の温度差が大きくなって、黒鉛電極表面にかなり大きな
引張の熱応力が発生する。これによって、亀裂が発生
し、大きな破損に結びつく。場合によっては、途中の黒
鉛電極接続部からの折損にもつながり、被害は甚大とな
る。
【0004】当然電流値が大きくなれば熱応力も急激に
増大し破損が大きくなるため、極端に黒鉛電極消耗を悪
化させないという観点より、黒鉛電極に流せる最大の電
流、すなわち、許容電流値が決められている。現在、直
流電気炉(DCアーク炉)が世の中の主流になりつつあ
り、炉の大きさもどんどん大型化の傾向にある。また、
電気炉に投入する電力も更に大電力を追求する方向に向
かいつつあるが、いずれも電流値を増大させる方向であ
り、これら大型化、大電力化を推進する上で、上述の電
流値の制限が大きな制約となっている。
【0005】先端消耗は、熱的スポーリング、アークス
ポット部の昇華、化学的エロージョン等よって引き起こ
させるとされており、特に先端部の電流密度が問題視さ
れる。 即ち、黒鉛電極先端が先細りすることによっ
て、先端部での電流密度が増大し、その結果、熱負荷が
増大して先端消耗が増長されるわけである。従って、先
端消耗を押さえるという観点からも電流値はある値に制
限される。先端消耗を押さえつつ電流値を上げるために
は、電流密度を下げる、即ち先端部分までの側面消耗を
極力押さえて先細り現象をなるべく解消する必要があ
る。
【0006】側面消耗は、酸化による化学的消耗であ
り、黒鉛電極周辺の雰囲気と共に黒鉛電極表面温度が問
題となる。黒鉛電極を流れる電流値が増加すればそれだ
け黒鉛電極表面温度も上昇するため、やはり電流値は制
限される。黒鉛電極消耗を押さえるためにただ単純に電
流値を下げれば、それだけ操業効率が減少するため、電
流値は確保しつつ消耗を低減する様々な方法が提案され
ている。
【0007】例えば、特公平4−71319号公報で
は、内部に冷却構造を有する非消耗型筒の先端に、消耗
する黒鉛電極を取り付けることで無駄な側面消耗を防止
するとしている。ところがこの方法では、構造が複雑に
なる。消耗する黒鉛電極の交換・取り付けが容易でな
い、間接冷却となるため先端部の消耗黒鉛電極の冷却は
充分に行われない等の問題があり、電流の制限を緩和す
るものでもない。
【0008】また、実公平2−1838号公報によれ
ば、黒鉛電極表面に冷却水を滴下して黒鉛電極を表面か
ら冷却するとしている。この方法であれば消耗黒鉛電極
を直接冷却することになるため、側面消耗にはそれなり
に効果的であるが、高温雰囲気で冷却水を滴下するため
にすぐに蒸発してしまい、先端消耗の低減には寄与して
いない。また、破損を積極的に防止する方策にもなり得
ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたよう
に、黒鉛電極消耗を考えた場合、現在最も問題となって
いるのは熱応力による破損である。従って、以下に黒鉛
電極内部の温度を下げ、内部と表面との温度差を小さく
して熱応力を軽減し、それによって破損を小さくするこ
とが大きな鍵となる。
【0010】そして、この熱応力を軽減することが後述
するように側面消耗、先端消耗を押さえることにつなが
るのである。従って、これを解決できれば許容電流値の
引き上げが可能となり、その結果電気炉の大型化、高電
力化への道を開くのである。そこで、本発明では黒鉛電
極内部と表面との温度差を小さくして熱応力を軽減する
ことにより、黒鉛電極消耗量を低減する、或いは電気炉
の大型化、高電力化を図ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、金属材料を溶解或いは精錬する電気炉の冷却装置に
おいて、該黒鉛電極中心部を長手方向に貫通する冷却媒
の通路と、該通路の上端開口部を閉塞するキャップと、
前記通路と直交若しくは斜めに連通し、且つ黒鉛電極表
面に貫通した冷却媒の注入通路と、該注入通路に冷却媒
を供給すると共に、該注入通路とは着脱自在になした供
給通路とから構成されることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】黒鉛電極を内部から直接冷却することにより、
黒鉛電極内部の温度が下がり、それによって内部と表面
との温度差を低減することが可能となる。それによっ
て、黒鉛電極内部と表面との温度差縮小に伴い熱応力が
緩和させ、亀裂発生による電極の破損も低減可能とな
る。
【0013】さらに、黒鉛電極内部の温度が下がること
によって黒鉛電極表面の温度も下がるため側面消耗も低
減される。そのため電極の細りが少なくなり、先端部で
の電流密度が小さくなるため先端消耗も合わせて押さえ
ることができる。以上のことから、全体の黒鉛電極消耗
量を大幅に縮小することができる。逆に、全体の黒鉛電
極消耗量を現状と同じとすれば、許容電流値を現状より
引き上げることが可能となる。
【0014】
【実施例】図1は本発明に係る黒鉛電極の断面図を示
す。黒鉛電極1の中心には長手方向に冷却媒の通路2が
あり、該黒鉛電極両端を貫通している。黒鉛電極1は電
極ホルダー8によって保持されており、図示しない昇降
装置により昇降可能となっている。また、図示しない保
持解除機構により、黒鉛電極1は電極ホルダー8より保
持を解除することが可能となっている。
【0015】通路2に接続して、注入通路3が黒鉛電極
中心に対して外側、すなわち、電極表面に向かって少な
くとも1本以上設けられており、冷却媒供給のためのヘ
ッダー管6とは簡単に脱着可能なフレキシブルホース5
によって接続されている。ヘッダー管6は電極ホルダー
8上に固定されている。もちろん、ヘッダー管6を設置
することなく、図示しない供給配管にフレキシブルホー
ス5を直接接続しても良い。
【0016】黒鉛電極上端には通路2を閉塞するための
キャップ4が取り付けられている。従って、図示しない
冷却媒供給装置より送られてきた冷却媒はヘッダー管6
から黒鉛電極1内部に供給され、黒鉛電極1先端に向か
って流れることとなる。例えば、冷却媒として冷却水を
使用した場合、黒鉛電極内部に供給された後黒鉛電極内
部を下降しながら黒鉛電極1内部で発生する熱量を奪い
つつ冷却し、徐々に蒸発して最終的に黒鉛電極1先端部
にて完全にすべて蒸発することとなる。従って、電気炉
本体内に冷却水が入り込む心配はない。
【0017】冷却媒は冷却水に限定されず、圧縮空気、
不活性ガスを用いても良い。圧縮空気、不活性ガスを用
いた場合でも、冷却水と同様に、黒鉛電極1内部に供給
された後、黒鉛電極1内部を下降しながら黒鉛電極1内
部で発生する熱量を奪い、内部を効果的に冷却すること
はもちろんである。また、黒鉛電極1内部を通った後、
電気炉本体9内にそのままの形で導入されるが、操業等
に支障をきたすことももちろんない。
【0018】黒鉛電極1は、一定の長さのものが数本つ
ながれた状態で操業に供される。黒鉛電極1は先端が徐
々に消耗してくるために、全体長さがある程度短くなっ
たら黒鉛電極1の上端に、定尺の新黒鉛電極10を1本
接続する。
【0019】本発明における新黒鉛電極の接続方法を、
図2A〜Eに従って述べる。図2Aにおいて、まず図示
しないバルブを閉めることで冷却媒の供給を一旦停止す
る。次にフレキシブルホース5とキャップ4を取り外
す。フレキシブルホース5を外した後の注入通路3の開
口部は栓7によって塞ぎ、再び冷却媒を供給したときに
漏れないようにする。
【0020】図2Bでは、図示しないクレーンにより、
吊り下げ用ニップルを介して定尺の新黒鉛電極10を黒
鉛電極1の上部まで運搬してくるまでを示す。それか
ら、図2Cにおいて、新黒鉛電極10を黒鉛電極1の上
端に接続する。
【0021】図2Dにおいて、前記図示しないクレーン
によって新黒鉛電極10を接続した黒鉛電極1を吊りな
がら、図示しない保持解除機構により、電極ホルダー6
の保持を解除する。それから図示しない昇降装置によ
り、電極ホルダー6を上昇させ、黒鉛電極1の上端に接
続した新黒鉛電極10の適当な位置で再び保持する。
【0022】そして最後に、図2Eにおいて、吊り下げ
ようニップル11を外し、キャップ4を取り付ける。続
けてフレキシブルホース5を新黒鉛電極10の注入通路
3に接続し、冷却媒の供給を再開すれば作業終了とな
る。
【0023】
【発明の効果】黒鉛電極を内部から直接冷却することに
より、全体の黒鉛電極消耗量を大幅に縮小することがで
きる。それによって、操業コストの低減が可能となる。
逆に、全体の電極消耗量を現状と同じにすれば、許容電
流値を現状より増加することが可能となるため、炉容量
を変えなければ投入電力の増大が図れ、その結果操業時
間が短縮されることでやはり操業コストの低減が可能と
なる。一方、操業時間を変えないとすれば、炉容量の大
型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る黒鉛電極の断面図を示す。
【図2】A〜Eは本発明に係る新黒鉛電極の接続方法を
示す。
【符号の説明】
1 黒鉛電極 2 冷却媒 3 冷却媒の供給通路 4 キャップ 5 フレキシブルホース 6 ヘッダー管 7 栓 8 電極ホルダー 9 電気炉本体 10 新黒鉛電極 11 吊り下げ用ニップル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属材料を溶解或いは精錬する電気炉の黒
    鉛電極の冷却装置において、 該黒鉛電極中心部を長手方向に貫通する冷却媒の通路
    と、 該通路の上端開口部を閉塞するキャップと、 前記通路と直交若しくは斜めに連通し、且つ黒鉛電極表
    面に貫通した冷却媒の注入通路と、 該注入通路に冷却媒を供給すると共に、該注入通路とは
    着脱自在になした供給通路とから構成されることを特徴
    とする黒鉛電極の冷却装置。
JP7543894A 1994-03-23 1994-03-23 黒鉛電極の冷却装置 Withdrawn JPH07263138A (ja)

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JP7543894A JPH07263138A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 黒鉛電極の冷却装置

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JP7543894A JPH07263138A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 黒鉛電極の冷却装置

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JPH07263138A true JPH07263138A (ja) 1995-10-13

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ID=13576248

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JP7543894A Withdrawn JPH07263138A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 黒鉛電極の冷却装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100544467B1 (ko) * 2001-10-24 2006-01-24 주식회사 포스코 전기로의 전극봉 냉각장치
KR101320363B1 (ko) * 2012-04-26 2013-10-23 현대제철 주식회사 전극 커버 장치
JP2018119693A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 新日鐵住金株式会社 電気炉用中空電極及び電気炉

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KR101320363B1 (ko) * 2012-04-26 2013-10-23 현대제철 주식회사 전극 커버 장치
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Effective date: 20010605