JPH0726269B2 - 金属繊維および合成繊維からなる複合糸 - Google Patents

金属繊維および合成繊維からなる複合糸

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JPH0726269B2
JPH0726269B2 JP62026380A JP2638087A JPH0726269B2 JP H0726269 B2 JPH0726269 B2 JP H0726269B2 JP 62026380 A JP62026380 A JP 62026380A JP 2638087 A JP2638087 A JP 2638087A JP H0726269 B2 JPH0726269 B2 JP H0726269B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、機械編織に適し且つ強靭な強度を有する布地
を構成するに適した編織用糸に関する。
〔従来の技術〕
一般に、機械工場などにおける作業衣類やあるいはスキ
ー,ハンググライダーなどに用いられる着装用具など
(以下安全衣料と称する)は、外部からの危害に対して
充分な抵抗力を具えていることが肝要である。このた
め、これらの安全衣料に用いられる布地には特別に強靭
な強度を有する編織糸が使用されている。
そして、この種の編織糸としては、従来、可撓性に富む
金属繊維そのものか、あるいはこの金属繊維にアラミド
繊維を合せて形成した芯糸の周囲に更にアラミド繊維を
巻着して構成した複合糸が用いられている。これらの編
織糸は、金属繊維の場合はこの繊維自体の強度により、
また複合糸の場合は金属繊維の強度に更にアラミド繊維
の有する特有の強度が付加されて、各種用途の安全衣料
に要求される強度を発揮することができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これらの編織糸は、金属繊維の場合は例
えば把持性が悪く軽量性に欠けるなどの難点があり、ま
たアラミド繊維複合糸の場合は、例えば、耐候性ならび
に耐久性に劣るなどの難点がある。さらに、これらの編
織糸は、双方共に、着装時の快適性あるいは作業性など
の着用性が充分でなく、また色彩,デザインなどの意匠
性が劣るものである。
そこで、本発明の目的は、安全衣料の編織糸としての充
分な強度を有し、更にこれによって編織された布地が、
その用途に応じて要求される特性例えば、良好な把持
性,耐候性,耐久性などを有すると共に、優れた着用性
ならびに意匠性を備えた金属繊維および合成繊維からな
る複合糸を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
先の目的を達成するために、本発明の金属繊維および合
成繊維からなる複合糸は、直径0.06〜0.08mmの焼鈍した
ステンレス鋼線からなる可撓性の金属繊維を中心とし
て、その周辺に200〜400デニールからなる一対のアラミ
ド繊維またはアラミド繊維とポリマー繊維との対を使用
してこれらをそれぞれS撚りおよびZ撚りして芯糸を構
成し、この芯糸を複数本平行に引きそろえて、その周囲
に200〜400デニールからなる一対のポリマー繊維を使用
し、これらを前記芯糸の金属繊維が露出しないようにそ
れぞれS撚りおよびZ撚りして構成することを特徴とす
る。
本明細書において、「ポリマー繊維」という用語は、ア
ラミド繊維以外の例えばナイロン,ポリエステル,ポリ
アクリロニトリルなどを包含するポリマー繊維を意味す
る。
〔作用〕
このようにして構成された複合糸は、その強度は主とし
て芯糸を構成する金属繊維およびアラミド繊維により付
与され、また着用性,意匠性ならびに把持性などの特定
の特性は主として芯糸の周りに巻着されるポリマー繊維
を適宜選定することにより付与される。芯糸の本数は複
合糸に要求される強度により2本あるいはそれ以上の本
数に設定される。
〔実施例〕
次に、本発明に係る複合糸の実施例につき添付図面を参
照しながら以下詳細に説明する。
第1図および第2図に本発明に係る複合糸10ならびにこ
の複合糸10を構成する芯糸12を示す。先ず第2図におい
て、芯糸12は、可撓性を有する金属繊維18を芯に置きそ
の周囲をアラミド繊維20でS撚りし、さらにその外周を
ポリマー繊維またはアラミド繊維22でZ撚りして構成す
る。次に、第2図において、複合糸10は、芯糸12を2本
引きそろえ、その周囲をポリマー繊維14でS撚りし、更
にその外周をポリマー繊維16でZ撚りして構成する。こ
の場合、ポリマー繊維14,16の撚り合せは芯糸10の太さ
の3〜4倍とし、金属繊維が露出されないようにする。
また、芯糸12の本数は複合糸10の強度に応じて1本,2本
あるいは3本以上の本数に設定する。
金属繊維18は、通常は、焼鈍したステンレス鋼線を用い
その直径は好ましくは0.06〜0.08mmの範囲とする。な
お、金属繊維としては用途に応じて他の金属例えば、ア
ルミニウム,真鍮,銅などでなる繊維を用いることがで
きる。アラミド繊維20および繊維22として用いられる場
合のアラミド繊維22は、通常は、ケブラー(Kevlar米国
デュポン社商品名)を用い、その太さは好ましくは繊維
20は400デニールに繊維22は200デニールに設定する。な
お、アラミド繊維としてはケブラーに替えて他のメーカ
ー製品を用いることもできる。繊維22として用いられる
場合のポリマー繊維22は、通常はナイロンを用い、その
太さは好ましくは200デニールに設定する。ポリマー繊
維14,16はこれによって完成される複合糸10の用途に応
じてナイロン,ポリエステル,ポリアクリロニトリルな
どの中から適宜選択し、その太さは好ましくは繊維14は
400デニールに繊維16は200デニールに設定する。
このように構成することにより、複合糸10の強度は芯糸
12を構成する強靭な金属繊維18と優れた引張り強度なら
びにモジュラスを有するアラミド繊維20,22により充分
に確保され、また、この複合糸10によって編織される布
地は、選択されたポリマー繊維14,16の特性に応じた優
れた着用性,意匠性ならびに特定の特性を付与される。
従って、この布地を用いることにより、意匠性,着用性
ならびに安全性に優れた各種の用具,例えばスキー用手
袋,スキー用サポータ,ハンググライダー用品,オート
バイ用サポータ,モーターボート用サポータなどのスポ
ーツあるいは日常用品や、作業手袋などの作業用具など
を、それぞれの用途に類別して提供することができる。
また、この複合糸は、これを構成する金属繊維が可撓性
に富んだステンレス鋼の細線で形成されているので、布
地の編織にあたっての機械操作性が良好である。
次に、本発明に係る複合糸から構成した布地と通常の布
地あるいは皮革との強度の比較を、第3図に示す測定装
置によって測定した切断荷重に基づいて説明する。
切断荷重としては、治具30に取付角度β=45゜で取付け
た刃角度α=17゜を有するカッタナイフ32を下降速度V
=5mm/minで下降してテストピースTを切断する場合に
治具30に負荷される荷重をkg単位で測定した。テストピ
ースは、強度を比較すべき各布地あるいは皮革で構成し
た手袋の指部分(T)に挿入部材Iを挿入して形成し
た。そして、布地としては、綿繊維の綿番単糸20番5本
を使用した7ゲージ布地Teと、100%ケブラーの綿番単
糸20番5本を使用した7ゲージ布地Tcと、0.08mmφステ
ンレス鋼線を200デニールケブラーならびに400デニール
ケブラーでそれぞれS、Z撚りした芯糸を2本引そろえ
てさらにその周囲をナイロンで撚り押えて構成した本発
明の複合糸を1組使用した7ゲージ布地Tbと、この布地
Tbに使用した前述の本発明の複合糸を2組使用した5.5
ゲージ布地Taと、および通常の皮革Tdとを用いた。
表1および表2にこのようにして測定した切断荷重Pを
示す。但し、表1は挿入材Iとして15mmφウレタンゴム
を使用した場合の測定値を、表2は挿入材Iとして豚の
尻尾を使用した場合の測定値をそれぞれ示す。表1,2か
ら明らかなように、本発明に係る複合糸からなる布地T
a,Tbは、ほかの布地Tc,Teあるいは皮革Tdより格段に優
れた切断強度を発揮することがわかる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係る金属繊維および合成
繊維からなる複合糸は、可撓性の金属繊維を中心とし
て、その周囲に一対のアラミド繊維またはアラミ繊維と
ポリマー繊維との対を使用してこれらをそれぞれS撚り
およびZ撚りして芯糸を構成したことにより、この複合
糸で編織される布地は、その強度が強靭な金属繊維およ
び優れた引張り強度ならびにモジュラスを有するアラミ
ド繊維によって確保されると共に、用途に応じた優れた
着用性,意匠性ならびに特定の特性が選択されたポリマ
ー繊維によって付与される。
従って、この布地を用いることにより、意匠性,着用性
ならびに安全性に優れた各種の用具,例えば、スキーや
ハンググライダーなどに用いる着装用具や作業手袋など
の作業用具などを、それぞれの用途に応じて提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る金属繊維および合成繊維からなる
複合糸の一実施例の構成を説明する立面図、第2図は第
1図に示す本発明に係る金属繊維および合成繊維からな
る複合糸における芯糸の一実施例の構成を説明する立面
図、第3図は各種布地および皮革から構成したテストピ
ースの切断荷重を測定する装置を説明する構成図であ
る。 10……複合糸、12……芯糸 14,16……ポリマー繊維 18……金属繊維、20……アラミド繊維 22……アラミド繊維またはポリマー繊維 30……治具、32……カッタナイフ α……刃角度、β……取付角度 P……切断荷重、V……下降速度 T……テストピース、I……挿入材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直径0.06〜0.08mmの焼鈍したステンレス鋼
    線からなる可撓性の金属繊維を中心として、その周囲に
    200〜400デニールからなる一対のアラミド繊維またはア
    ラミド繊維とポリマー繊維との対を使用してこれらをそ
    れぞれS撚りおよびZ撚りして芯糸を構成し、この芯糸
    を複数本平行に引きそろえて、その周囲に200〜400デニ
    ールからなる一対のポリマー繊維を使用し、これらを前
    記芯糸の金属繊維が露出しないようにそれぞれS撚りお
    よびZ撚りして構成することを特徴とする金属繊維およ
    び合成繊維からなる複合糸。
JP62026380A 1987-02-09 1987-02-09 金属繊維および合成繊維からなる複合糸 Expired - Lifetime JPH0726269B2 (ja)

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