JPH0726246B2 - 溶融紡糸装置における紡糸融液の遮断装置 - Google Patents

溶融紡糸装置における紡糸融液の遮断装置

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JPH0726246B2
JPH0726246B2 JP63169042A JP16904288A JPH0726246B2 JP H0726246 B2 JPH0726246 B2 JP H0726246B2 JP 63169042 A JP63169042 A JP 63169042A JP 16904288 A JP16904288 A JP 16904288A JP H0726246 B2 JPH0726246 B2 JP H0726246B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリエステル、ナイロン等の熱可塑性合成繊維
を複合紡糸する溶融紡糸装置において、そのスピンブロ
ック内における溶融熱可塑性ポリマーの流動を一時的に
遮断する装置に関するものである。
[従来技術] 熱可塑性合成繊維を複合溶融紡糸するために、従来よ
り、いくつかの装置が提案されている。
例えば、 (1) 最も一般的に利用されているものとしては、抽
出機等により、溶融供給された複数の種類のポリマーの
紡糸パックへのポリマー導入路を含み、各ポリマーを計
量する紡糸ポンプと紡糸パックとを挿着可能としたスピ
ンブロックを有する溶融紡糸装置がある。この装置で
は、各ポリマー導入路は同一温度にしか設定できないた
め、複合紡糸可能なポリマーの種類が限られたり、ポリ
マー劣化が激しくて紡糸工程調子が不調となる等の問題
を有している。
(2) (1)の問題を解消するため、ポリマー導管を
スピンブロック部分から分離し、断熱することにより、
独立に加熱温度調整を可能とした装置が提案されている
(特開昭60−137970号公報)。そして、上記の工夫によ
りポリマー劣化は抑制されるので、紡糸工程調子が極め
て安定である紡糸装置として実用化されている。しか
し、該紡糸装置においても、スピンブロック内にポリマ
ーの不良滞留部が存在すると、紡糸工程調子が時間の経
過と共に悪化するという現象が生じる。例えば、ポリマ
ー融液は、各ポリマー導管の末端に設けられた計量ポン
プにより、一定量計量され紡糸パックの口金より押し出
されるが、この場合、しばしば計量ポンプが不良になっ
たり、故障を起こすことがある。したがって、これら部
品を個々に取り外すことになるが、そのためには該当す
る導管のポリマー流動を遮断し、ポリマーが系外へ流出
しないようにする必要がある。このポリマー遮断装置と
しては、機械的作動原理に基づいた装置、例えばバル
ブ、コック等が一般に用いられている。しかし、これら
の装置は溶融ポリマーを機械的に遮断するための遮断部
分と、これを作動させるための作動部分とを持ってい
る。このため、このポリマー遮断部分でポリマーが長時
間に渡って滞留し、ポリマー劣化という致命的な問題が
生じる。
[発明の目的] 本発明の目的とするところは、複数ポリマーによる複合
紡糸が行える少量多品種生産に対応可能な熱可塑性合成
繊維を安定に生産できる溶融紡糸装置を提供することに
ある。更に、本発明の他の目的は、該溶融紡糸装置にお
ける紡糸融液を遮断する装置において、ポリマーの不良
滞留が生じない装置を提供することにある。
本発明者等は、前記目的を達成すべく種々検討を重ねた
結果、以下に述べる装置によれば、ポリマー導入路を機
械的な装置によらず遮断できることを見出し、本発明に
到達したものである。
すなわち、先ず遮断するポリマー導管から、ポリマーの
機械的遮断装置を取り除き、次いで該ポリマー導管をス
ピンブロックの域外へ延在するように突出させ、該突出
導管部分に放熱面を設けた。このようにすることで、通
常運転時には、該放熱面を保温することで、ポリマーの
溶融温度以上に維持し、ポリマーが機械的遮断装置によ
って影響されることなく円滑に流動できるようにした。
そして、ポリマーを遮断する必要が生じた時点で保温を
止め、突出導管部分をポリマーの溶融温度以下にして、
突出導管部分を放熱冷却することでポリマーを突出導管
内で固化させ、ポリマーの流動を遮断できるようにし
た。このようにすることで、通常運転時におけるポリマ
ーの流動を遮断する導管部分でのポリマーの不良滞留を
無くすことができることを見出したのである。
[発明の構成] 即ち、本発明は、下記のA〜Cの要件を同時に満足する
溶融紡糸装置において、 A.上部より紡糸パックを装着可能なスピンブロック、 B.該スピンブロックに断熱材を介して取り付けた複数個
のポリマー導管を有する導管ブロック、 C.該スピンブロックと各導管ブロックとが独立した加熱
調整手段を有すること。
該装置は更に、下記のDとEの要件を同時に満足するこ
とを特徴とする溶融紡糸装置おける紡糸融液の遮断装置
が提供される。
D.該スピンブロックと導管ブロックを連結する導管の一
部が該スピンブロック及び導管ブロックの域外に延在す
る突出導管、及び E.該突出導管の放熱面に着脱自在であって、且つ、装着
時には該突出導管内のポリマーを該スピンブロック及び
導管ブロックからの伝熱平衡温度に維持し、離脱時には
ポリマーの融点以下に保温材。
[実施例] 以下、本発明を図面に基づいて説明する。第1図は、タ
ンデム式で複合紡糸を行う場合の実施例を示す平面図、
第2図は第1図をA方向から見た側面図、第3図は第1
図のB−B断面矢視図である。
第1図において、1は直方体状のスピンブロック本体で
あり、全体が保温材5によって覆われている。該本体1
には、2つの紡糸パック取付用の縦孔2が設けられてお
り、該縦孔2の外壁を取り囲むようにジャケット室3が
形成されている。ジャケット室3には、熱媒体(例え
ば、米国ダウケミカル社商品名ダウサーム)が封入さ
れ、電気ヒータ4、4′により、所定の温度に加熱可能
にされている。スピンブロック本体1の上部には第2図
と第3図に示すような断熱材(例えば、ケイ酸カルシウ
ムからなる板状断熱材)6を介して、導管ブロック7が
配設され、該導管ブロック7の上部には、導管ブロック
7の加熱源として、アルミニウム鋳込ヒータ8が張り付
けられ、スピンブロックの温度と独立して、温度調整可
能にされている。
また、スピンブロック本体1より突出したポリマー導管
の一部10、10′は、導管ブロック7の末端の開孔部10
a、10a′に連結されている。ここで、押出機等により、
溶融押し出しされたAポリマーは、導管ブロック7の上
部に設けられた開孔部9より導管ブロック7内へ流入
し、導管ブロック7内において、左右に等しく分配さ
れ、次いで突出導管10、10′を通り、それぞれスピンブ
ロック内のポリマー導管11、11′へ流入する。そして、
該ポリマーは、ポリマー計量ポンプ12、12′により、一
定計量された後、紡糸パック取付用の縦孔2へ貫通する
ポリマー導管13、13′を通って、縦孔2へ吐出される。
一方、スピンブロック本体1のパック取付用の縦孔2に
正対する側の下部には断熱材(例えば、ケイ酸カルシウ
ムからなる板状断熱材)14を介して導管ブロック15が配
設されている。また、該導管ブロック15の側面には導管
ブロック15の加熱源としてアルミニウム鋳込ヒータ16が
張り付けられており、スピンブロック温度と独立して、
温度調整可能にされている。この場合、押出機等によ
り、溶融押し出しされたBポリマーは導管ブロック15内
へ流入した後、導管ブロック内で左右に等しく分配され
る。ここで、スピンブロック本体1の域外へ延在して突
出したポリマー導管の一部17、17′は、導管ブロック15
の末端の開孔部17a、17a′に連結されている。このた
め、導管ブロック15において等分配されたBポリマー
は、突出導管17、17′を通り、それぞれスピンブロック
内のポリマー導管18、18′へ流入する。そして、該ポリ
マーは、ポリマー計量ポンプ19、19′により、一定計量
された後、紡糸パック取付用の縦孔2へと貫通するポリ
マー導管20、20′を通って、縦孔2へ吐出される。
ここで、通常の運転では、突出導管10、10′、17、17′
は、装着状態にある保温材21によりスピンブロック1
と、導管ブロック7、15との間でそれぞれ保持されてい
る。このため、スピンブロック1、導管ブロック7、15
からの伝熱により、吐出導管10、10′、17、17′はスピ
ンブロックと各導管ブロックの両者の間の平衡温度に保
たれる。従って、この突出導管10、10′、17、17′にお
ける溶融ポリマーの流動は、何ら妨げられることはな
い。
ところが、何らかの理由により、計量ポンプ12の交換を
行う必要が生じた場合、該計量ポンプ12に対応する突出
導管10の放熱面に取り付けられた保温材21を該突出導管
10より離脱させる。また、これと前後して、前記計量ポ
ンプ12の作動を停止し、溶融ポリマーの流動を止める。
この様な操作により、突出導管10の放熱面から空気中へ
の放熱量が大きくなって、突出導管10の温度が低下す
る。このため、突出導管10内を流動していたポリマーは
冷却され、溶融温度以下となって固化する。従って、こ
の突出導管10の下流側のポリマー流路を開放しても、突
出導管10からのポリマー流出はなくなり、部品交換、紡
糸融液漏れ修理等の作業を円滑に行うことができる。
次に、所定の作業が終了すると、先に離脱させた保温材
21を元に位置に装着する。これにより、突出導管10は、
保温材21により、スピンブロックの温度と比較して著し
く低温の外気から遮断密閉されるため、速やかに温度上
昇し、スピンブロック、導管ブロック両者間の平衡温度
に達する。このため、突出導管10における固化ポリマー
は再度溶融し、流動可能な状態となり、運転が再開され
る。
[発明の効果] 従来、複合紡糸用途の紡糸装置においては、紡糸工程調
子が単一ポリマー紡糸用途の溶融紡糸装置に比べて、非
常に不安定であった。その原因としては、 .複数のポリマーを同一温度で溶融紡糸しようとする
ため、ポリマーの炭化、劣化が激しい。
.ポリマー遮断をバルブ、コック等の機械的手段で行
うため、紡糸装置内に不良滞留部が存在する。
以上の2点が考えられる。
この点、本発明による溶融紡糸装置は紡糸パックを加熱
するスピンブロックと該スピンブロックに断熱板を介し
て取り付けられた複数個の導管ブロックが独立に加熱温
度調節可能であるため、複数種のポリマー温度を最適温
度に保つことが可能となる。このため、ポリマーの炭
化、劣化の問題が全く無い。
また、ポリマー遮断をスピンブロックと前記導管ブロッ
クを連結する突出導管のみを冷却することにより行うた
め、溶融紡糸装置内におけるポリマー不良滞留部を全く
無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はタンデム式で複合紡糸を行う場合の実施例を示
す平面図、第2図は第1図をA方向から見た側面図、第
3図は第1図のB−B断面矢視図である。 1……スピンブロック本体、6、14……断熱板、 7、15……導管ブロック、8、16……加熱ヒータ、 10、10′……突出導管、 10、12′、19、19′……計量ポンプ、 21……突出導管の保温材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記のA〜Cの要件を同時に満足する溶融
    紡糸装置において、 A.上部より紡糸パックを装着可能なスピンブロック、 B.該スピンブロックに断熱材を介して取り付けた複数個
    のポリマー導管を有する導管ブロック、 C.該スピンブロックと各導管ブロックとが独立した加熱
    調整手段を有すること。 該装置は更に、下記のDとEの要件を同時に満足するこ
    とを特徴とする溶融紡糸装置おける紡糸融液の遮断装
    置。 D.該スピンブロックと導管ブロックを連結する導管の一
    部が該スピンブロック及び導管ブロックの域外に延在す
    る突出導管、及び E.該突出導管の放熱面に着脱自在であって、且つ、装着
    時には該突出導管内のポリマーを該スピンブロック及び
    導管ブロックからの伝熱平衡温度に維持し、離脱時には
    ポリマーの融点以下にする保温材。
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