JPH0726235U - 自動車用座席の取付具 - Google Patents

自動車用座席の取付具

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JPH0726235U
JPH0726235U JP6109093U JP6109093U JPH0726235U JP H0726235 U JPH0726235 U JP H0726235U JP 6109093 U JP6109093 U JP 6109093U JP 6109093 U JP6109093 U JP 6109093U JP H0726235 U JPH0726235 U JP H0726235U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】任意寸法あるいは任意規格の自動車用座席を溶
接や穿孔等の専門作業を経ることなく容易に自動車本体
に取り付けることができる自動車用座席の取付具を提供
する。 【構成】本考案の自動車用座席の取付具は、自動車本体
に固着可能な座席取付体1と、座席取付体1に所定の自
動車用座席を取付可能な取付部材とを備え、取付部材に
は所定のボルト孔を設けてあるとともに座席取付体1に
は溝孔8を設けてあり、ボルト孔および溝孔8を用いて
取付部材を座席取付体1にボルト接合可能に構成すると
ともに、取付部材のボルト孔を用いて取付部材を自動車
用座席にボルト接合可能に構成してある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用座席の取付具に関する。
【0002】
【従来の技術】
バケットシート等の自動車用座席を自動車本体に取り付けるには、まず、シー トレールあるいはシートフレームと呼ばれる座席取付体を自動車本体に固着して おき、次いで、自動車用座席を所定のステーを介して座席取付体に取り付ける。
【0003】 座席取付体は、通常、自動車本体に固着されるシートレールと、このシートレ ールに摺動自在に配設され上述のステーを取付可能なシートフレームとからなる 。
【0004】 自動車用座席を取り付けた後は、シートフレームを前後方向にスライドさせる ことにより、所望の運転ポジションを確保することができる。
【0005】 ここで、自動車用座席の寸法や規格は実に様々であり、したがって、シートフ レーム上のステーの取付位置は、自動車用座席によってそれぞれ異なる。
【0006】 そのため、従来は、自動車用座席の寸法に合わせてステーをシートフレームに 溶接したり、あるいはシートフレームのステー取付位置にボルト孔を設けてステ ーをシートフレームにボルト接合したりしていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ステーをシートフレームに溶接したりボルト孔を穿孔したりす る作業は、一般ユーザーが容易に行い得る作業ではない。
【0008】 そのため、自動車用座席を座席取付体に取り付けるには、自動車工場等の専門 の業者に依頼するしかなかった。
【0009】 本考案は、上述した事情を考慮してなされたもので、任意寸法あるいは任意規 格の自動車用座席を溶接や穿孔等の専門作業を経ることなく容易に自動車本体に 取り付けることができる自動車用座席の取付具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の自動車用座席の取付具は請求項1に記載し たように、自動車本体に固着可能な座席取付体と、前記座席取付体に所定の自動 車用座席を取付可能な取付部材とを備え、前記取付部材には所定のボルト孔を設 けてあるとともに前記座席取付体には所定の溝孔を設けてあり、前記ボルト孔お よび前記溝孔を用いて前記取付部材を前記座席取付体にボルト接合可能に構成す るとともに、前記取付部材のボルト孔を用いて前記取付部材を前記自動車用座席 にボルト接合可能に構成したものである。
【0011】 また、本考案の自動車用座席の取付具は請求項2に記載したように、自動車本 体に固着可能な座席取付体と、自動車用座席を支持可能なステーと、前記座席取 付体および前記ステーの間に配置され前記座席取付体および前記ステーに取付可 能な取付部材とを備え、前記座席取付体には所定の溝孔を設けてあるとともに前 記取付部材および前記ステーにはそれぞれ所定のボルト孔を設けてあり、前記取 付部材のボルト孔および前記溝孔を用いて前記取付部材を前記座席取付体にボル ト接合可能に構成するとともに、前記取付部材のボルト孔および前記ステーのボ ルト孔を用いて前記取付部材を前記ステーにボルト接合可能に構成したものであ る。
【0012】 また、本考案の自動車用座席の取付具は、請求項1乃至2のいずれかに記載の 座席取付体に、前記自動車本体に固着されるシートレールと、前記シートレール に対して摺動自在に配設されたシートフレームとを設け、前記溝孔を、前記シー トフレームに設けたものである。
【0013】 また、本考案の自動車用座席の取付具は請求項4に記載したように、自動車本 体に固着可能な座席取付体と、前記座席取付体に所定の自動車用座席を取付可能 な取付部材とを備え、前記取付部材には所定の溝孔を設けてあるとともに前記座 席取付体には所定のボルト孔を設けてあり、前記ボルト孔および前記溝孔を用い て前記取付部材を前記座席取付体にボルト接合可能に構成するとともに、前記取 付部材の溝孔を用いて前記取付部材を前記自動車用座席にボルト接合可能に構成 したものである。
【0014】 また、本考案の自動車用座席の取付具は請求項5に記載したように、自動車本 体に固着可能な座席取付体と、自動車用座席を支持可能なステーと、前記座席取 付体および前記ステーの間に配置され前記座席取付体および前記ステーに取付可 能な取付部材とを備え、前記取付部材には所定の溝孔を設けてあるとともに前記 座席取付体および前記ステーにはそれぞれ所定のボルト孔を設けてあり、前記座 席取付体のボルト孔および前記溝孔を用いて前記取付部材を前記座席取付体にボ ルト接合可能に構成するとともに、前記溝孔および前記ステーのボルト孔を用い て前記取付部材を前記ステーにボルト接合可能に構成したものである。
【0015】 また、本考案の自動車用座席の取付具は、請求項4乃至5のいずれかに記載の 座席取付体に、前記自動車本体に固着されるシートレールと、前記シートレール に対して摺動自在に配設されたシートフレームとを設けたものである。
【0016】 また、本考案の自動車用座席の取付具は、請求項4乃至5のいずれかに記載の 取付部材の溝孔のうち2つの溝孔を互いに直交する方向に沿って配置したもので ある。
【0017】
【作用】
本考案の自動車用座席の取付具においては、取付部材を介して自動車用座席を 座席取付体に取り付ける際、取付部材に設けたボルト孔および自動車用座席(あ るいはこれを支持するステー)に設けたボルト孔に所定のボルトを通すとともに 、取付部材に設けた別のボルト孔および座席取付体に設けた溝孔に別のボルトを 通して締結するが、溝孔に通されたボルトは、締結前であればその溝孔内で自由 に移動する。
【0018】 したがって、自動車用座席(あるいはこれを支持するステー)のボルト孔と座 席取付体の溝孔とがずれていても、所定の範囲であればそのずれを溝孔内のボル トのスライドによって吸収することができる。
【0019】 また、本考案の別の自動車用座席の取付具においては、取付部材を介して自動 車用座席を座席取付体に取り付ける際、取付部材に設けた溝孔および自動車用座 席(あるいはこれを支持するステー)に設けたボルト孔に所定のボルトを通すと ともに、取付部材に設けた別の溝孔および座席取付体に設けたボルト孔に別のボ ルトを通して締結するが、溝孔に通されたボルトは、締結前であればその溝孔内 で自由に移動する。
【0020】 したがって、自動車用座席(あるいはこれを支持するステー)のボルト孔と座 席取付体のボルト孔とがずれていても、所定の範囲であればそのずれを溝孔内の ボルトのスライドによって吸収することができる。
【0021】
【実施例】
以下、本考案の自動車用座席の取付具の実施例について、添付図面を参照して 説明する。
【0022】 (第1実施例) 本実施例に係る自動車用座席の取付具は、自動車本体に固着可能な座席取付体 1と、座席取付体1に所定の自動車用座席を取付可能な取付部材21とを備え、 それぞれ図1、図2に示す。なお、図1(a)は座席取付体1の平面図、図1(b)は 図1(a)のA―A線に沿う断面図、図2(a)は取付部材21の平面図、図2(b)は 図2(a)のB―B線に沿う断面図である。
【0023】 図1でわかるように、座席取付体1は、ほぼ平行に配置された一対のシートレ ール2を脚4a乃至4dで自動車本体の床に固着するようになっている。
【0024】 また、座席取付体1は、シートレール2に対して摺動自在に配設されたシート フレーム3と、シートフレーム3をシートレール2に係止するストッパー7とを 備える。
【0025】 シートフレーム3は、一対のスライダー5をシートレール2上に摺動可能に配 置し、スライダー5を渡し板6で相互に連結してあり、渡し板6には、前方に溝 孔8、後方に溝孔9をそれぞれ設けてある。
【0026】 取付部材21は、図2でわかるように、ほぼ矩形の金属板22にボルト孔23 、24、25を開けて構成してある。また、ボルト孔23および24は、下方か ら通したボルトの頭部が金属板22から実質的に突出しないようになっており、 同様に、ボルト孔25は上方から通したボルトの頭部が金属板22から実質的に 突出しないようになっている。
【0027】 本実施例に係る自動車用座席の取付具は、取付部材21のボルト孔25および 渡し板6に設けた溝孔8あるいは9に所定のボルトを通して締結することにより 、取付部材21を座席取付体1にボルト接合可能に構成してあるとともに、取付 部材21のボルト孔23あるいは24に所定のボルトを通して所定の自動車用座 席に締結することにより、取付部材21を自動車用座席にボルト接合するように 構成してある。
【0028】 本実施例の自動車用座席の取付具においては、図3および図4に示すように、 4つのボルト孔32を設けた自動車用座席31を4つの取付部材21を用いて座 席取付体1に取り付ける。なお、特に図3でわかるように、溝孔8あるいは9の 位置と自動車用座席31のボルト孔32の位置は所定の距離だけ離れている。
【0029】 取付にあたっては、取付部材21のボルト孔25および渡し板6の溝孔8ある いは9にボルト28を通すとともに、取付部材21のボルト孔23および自動車 用座席31のボルト孔32にボルト26を通す。
【0030】 ここで、ボルト26、28を上述の箇所に通すには、まず、ボルト28を取付 部材21のボルト孔25および溝孔8あるいは9に通しておき、取付部材21を ボルト28を中心として自由に回転できるようにしておく。次いで、ボルト28 を溝孔8あるいは9内で適宜移動させながら取付部材21を回転させ、取付部材 21のボルト孔23を自動車用座席のボルト孔32に位置合わせし、次いで、位 置合わせされたボルト孔23および32にボルト26を挿入する。
【0031】 あるいは、まず、ボルト26を取付部材21のボルト孔23および自動車用座 席のボルト孔32に通しておき、取付部材21をボルト26を中心として自由に 回転できるようにしておく。次いで、取付部材21を回転させながらボルト孔2 5と溝孔8あるいは9とを位置合わせし、次いで、位置合わせされたボルト孔2 5および溝孔8あるいは9にボルト28を挿入する。
【0032】 すべてのボルト26および28を挿入した後はこれらのボルトをナットで締結 し、自動車用座席31の座席取付体1への取付を終了する。
【0033】 以上説明したように、本実施例の自動車用座席の取付具は、複数のボルト孔を 設けた取付部材を自動車用座席と座席取付体との間に設け、さらに、座席取付体 側の孔を溝孔としたので、座席取付体側での取付部材の固定位置を溝孔長さの範 囲で任意に調整することが可能となる。
【0034】 したがって、本実施例の自動車用座席の取付具を用いれば、自動車用座席のボ ルト孔の位置に対する制限や拘束は大幅に緩和され、あらゆる寸法あるいは規格 の自動車用座席に適応することが可能となる。
【0035】 図5は、本実施例の座席取付体1および取付部材21で取付が可能な自動車用 座席のボルト孔位置の範囲41を示したものである。
【0036】 同図でわかるように、取付部材21を任意に回転させながら溝孔8あるいは9 内をスライドさせることにより、あるいは2列に設けた溝孔のうちの一方を適宜 選択することにより、図示したような非常に広い範囲をカバーすることができる 。
【0037】 また、本実施例の自動車用座席の取付具は、自動車用座席と座席取付体との間 に入る取付部材を板状に形成して高さを抑えるとともに、ボルトの頭部を突出さ せないようにしたので、自動車用座席をできるだけ低い位置に取り付けることが 可能となり、高速走行に適したドライビングポジションをとることができる。
【0038】 本実施例では、図3のように、溝孔は2列のうちの前列を、自動車用座席に取 り付ける側の取付部材のボルト孔はボルト孔23を使用したが、本考案の自動車 用座席の取付具は、かかる使用方法に限定されるものではなく、取り付けたい自 動車用座席のボルト孔の位置に応じて、使用すべき溝孔やボルト孔を適宜選択す ればよい。
【0039】 また、本実施例では、溝孔を2列にして図5のような広い範囲をカバーするよ うにしたが、これを一列にして構造を簡略にしてもよい。
【0040】 また、本実施例では、自動車用座席側のボルト孔を取付部材21に2カ所設け たが、例えばボルト孔24を省略して構造を簡略にしてもよい。
【0041】 また、本実施例では、取付部材21のボルト孔を1列に構成したが、ボルト孔 を2列とした取付部材21aを図6のように用いてもよい。かかる場合には、取 付部材21aのボルト孔25aに2本のボルトを挿入して溝孔8に通しておき、 これを水平方向にスライドすることにより位置合わせを行うことができる。
【0042】 また、本実施例では、座席取付体をシートレールおよびシートフレームで構成 し、シートフレームをシートレールに対して摺動自在に構成したが、シートフレ ームを固定としてもよい。
【0043】 また、本実施例では、底部に取付用のボルト孔を設けた自動車用座席を例に説 明したが、本考案の自動車用座席の取付具は、側部にボルト孔を設けた自動車用 座席にも適用することが可能である。
【0044】 図7は、側部にボルト孔54を設けた自動車用座席51を取付部材21を介し て座席取付体1に取り付けた様子を示したものである。
【0045】 同図でわかるように、本変形例では、自動車用座席51をステー52で支持し このステー52に取付部材21を取り付けるようになっている。
【0046】 座席取付体1には、上述の実施例と同様、溝孔8および9を設けてあるととも に取付部材21にはボルト孔23、24および25を、ステー52にはボルト孔 55を設けてある。
【0047】 本変形例の自動車用座席の取付具は、取付部材21のボルト孔25および溝孔 8あるいは9を用いて取付部材21を座席取付体1にボルト接合可能に構成する とともに、取付部材21のボルト孔23およびステー52のボルト孔55を用い て取付部材21をステー52にボルト接合可能に構成してある。
【0048】 なお、本変形例の作用および効果については、上述の実施例と実質的に同一で あるため、詳細な説明は省略する。
【0049】 (第2実施例) 次に、第2実施例に係る自動車用座席の取付具を以下に説明する。なお、第1 実施例と実質的に同一の部品については同一の符号を付してその説明を省略する 。
【0050】 本実施例に係る自動車用座席の取付具は、自動車本体に固着可能な座席取付体 61と、座席取付体61に所定の自動車用座席を取付可能な取付部材81とを備 え、それぞれ図8、図9に示す。なお、図8(a)は座席取付体61の平面図、図 8(b)は図8(a)のD―D線に沿う断面図、図9(a)は取付部材81の平面図、図 9(b)は図9(a)のE―E線に沿う断面図である。
【0051】 図8でわかるように、座席取付体61は、シートレール2およびシートフレー ム63を備え、シートフレーム63の渡し板6には、前方にボルト孔64、後方 にボルト孔65をそれぞれ設けてある。
【0052】 取付部材81は、図9でわかるように、ほぼ矩形の金属板82に溝孔83およ び85を開けて構成してあり、溝孔83及び溝孔85は、互いに直交する方向に 沿って配置してある。また、溝孔83の周囲の金属板82は、下方から通したボ ルトの頭部が金属板82から実質的に突出しないように、ボルトの頭部に相当す る高さだけ折り曲げてある。
【0053】 本実施例に係る自動車用座席の取付具は、取付部材81の溝孔85および渡し 板6に設けたボルト孔64あるいは65に所定のボルトを通して締結することに より、取付部材81を座席取付体61にボルト接合可能に構成してあるとともに 、取付部材81の溝孔83にボルトを通して所定の自動車用座席に締結すること により、取付部材81を自動車用座席にボルト接合するように構成してある。
【0054】 本実施例の自動車用座席の取付具においては、図10および図11に示すよう に、4つのボルト孔32を設けた自動車用座席31を4つの取付部材81を用い て座席取付体61に取り付ける。なお、特に図10でわかるように、ボルト孔6 4あるいは65の位置と自動車用座席31のボルト孔32の位置は所定の距離だ け離れている。
【0055】 取付にあたっては、取付部材81の溝孔85および渡し板6のボルト孔64あ るいは65にそれぞれ2本のボルト91を通すとともに、取付部材81の溝孔8 3および自動車用座席31のボルト孔32にボルト92を通す。
【0056】 ここで、ボルト91、92を上述の箇所に通すには、まず、ボルト91を取付 部材81の溝孔85およびボルト孔64あるいは65に通しておき、取付部材8 1を図10あるいは図11の左右方向に自由にスライドできるようにしておく。 次いで、取付部材81を適宜左右方向にスライドさせながら、取付部材81の溝 孔83を自動車用座席のボルト孔32に位置合わせする。次いで、位置合わせさ れた溝孔83およびボルト孔32にボルト92を挿入する。
【0057】 あるいは、まず、ボルト92を取付部材81の溝孔83および自動車用座席の ボルト孔32に通しておき、取付部材81を図10でいえば上下方向にスライド できるようにしておく。次いで、取付部材81をスライドさせながら溝孔85と ボルト孔64あるいは65とを位置合わせし、次いで、位置合わせされた溝孔8 5およびボルト孔64あるいは65に2本のボルト91を挿入する。
【0058】 すべてのボルト91および92を挿入した後はこれらのボルトをナットで締結 し、自動車用座席31の座席取付体61への取付を終了する。
【0059】 以上説明したように、本実施例の自動車用座席の取付具は、互いに直交配置さ れた複数の溝孔を設けた取付部材を自動車用座席と座席取付体との間に配置し、 この取付部材を介して自動車用座席と座席取付体とを取り付けるようにしたので 、自動車用座席に設けられたボルト孔と座席取付体に設けられたボルト孔との間 にずれが生じていても、取付部材を溝孔に沿って左右あるいは上下にスライドさ せることによってそのずれを吸収することができる。
【0060】 したがって、本実施例の自動車用座席の取付具を用いれば、自動車用座席のボ ルト孔の位置に対する制限や拘束は大幅に緩和され、あらゆる寸法あるいは規格 の自動車用座席に適応することが可能となる。
【0061】 また、本実施例の自動車用座席の取付具は、自動車用座席と座席取付体との間 に入る取付部材を板状に形成して高さを抑えるとともに、ボルトの頭部を突出さ せないようにしたので、自動車用座席をできるだけ低い位置に取り付けることが でき、高速走行に適したドライビングポジションをとることが可能となる。
【0062】 本実施例では、図10のように、取付部材81の溝孔83を外側に向け、これ を渡し板6のボルト孔64および65のうち最も外側にある2つを用いてかつで きるだけ外側にスライドさせた状態で渡し板6に取り付けることにより、溝孔8 3が最も外側に位置するようにしたが、取付部材81の溝孔85のうちいずれを 用いるか、渡し板のボルト孔のうちいずれのボルト孔を用いるか、取付部材81 をどの程度スライドさせるかあるいは溝孔83をどちら側に向けるかは、自動車 用座席に設けられたボルト孔との位置関係に応じて任意に選択すればよい。
【0063】 図12および図13は、取付部材81の可能な取付位置の例を示したものであ る。
【0064】 また、渡し板のボルト孔の数、取付部材の溝孔の数等も変更可能であり、例え ば、渡し板のボルト孔を一列にするとともに取付部材の溝孔を縦一列、横一列の 計2本で構成してもよい。
【0065】 また、本実施例では、取付部材81の溝孔83周辺を上方に折り曲げることに よって溝孔に下方から差し込んだボルトの頭が取付部材81から突出しないよう にしたが、かかる折曲げの代わりに図2と同様、溝孔周囲に座ぐりを設けてもよ い。
【0066】 また、本実施例では、1つの溝孔85に2本のボルトを挿入し、ボルト締結前 に取付部材81を渡し板6に対してスライドさせて位置調整を行ったが、図14 に示すように、1つの溝孔85に1本のボルトを挿入し、取付部材81をスライ ドおよび回転させて自動車用座席のボルト孔との位置調整を行ってもよい。
【0067】 また、本実施例では、底部に取付用のボルト孔を設けた自動車用座席を例に説 明したが、本考案の自動車用座席の取付具は、側部にボルト孔を設けた自動車用 座席にも適用することが可能である。
【0068】 図15は、側部にボルト孔54を設けた自動車用座席51を取付部材81を介 して座席取付体61に取り付けた様子を示したものである。
【0069】 同図でわかるように、本変形例では、自動車用座席51をステー52で支持し このステー52に取付部材81を取り付けるようになっている。
【0070】 座席取付体61には、上述の実施例と同様、ボルト孔64および65を設けて あるとともに取付部材81には溝孔83および85を、ステー52にはボルト孔 55を設けてある。
【0071】 本変形例の自動車用座席の取付具は、取付部材81の溝孔85およびボルト孔 64あるいは65を用いて取付部材81を座席取付体61にボルト接合可能に構 成するとともに、取付部材81の溝孔83およびステー52のボルト孔55を用 いて取付部材81をステー52にボルト接合可能に構成してある。
【0072】 なお、本変形例の作用および効果については、上述の実施例と実質的に同一で あるため、詳細な説明は省略する。
【0073】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案の自動車用座席の取付具は、自動車本体に固着可能 な座席取付体と、前記座席取付体に所定の自動車用座席を取付可能な取付部材と を備え、前記取付部材には所定のボルト孔を設けてあるとともに前記座席取付体 には所定の溝孔を設けてあり、前記ボルト孔および前記溝孔を用いて前記取付部 材を前記座席取付体にボルト接合可能に構成するとともに、前記取付部材のボル ト孔を用いて前記取付部材を前記自動車用座席にボルト接合可能に構成したので 、任意寸法あるいは任意規格の自動車用座席を溶接や穿孔等の専門作業を経るこ となく容易に自動車本体に取り付けることができるすることができる。
【0074】 また、本考案の自動車用座席の取付具は、自動車本体に固着可能な座席取付体 と、前記座席取付体に所定の自動車用座席を取付可能な取付部材とを備え、前記 取付部材には所定の溝孔を設けてあるとともに前記座席取付体には所定のボルト 孔を設けてあり、前記ボルト孔および前記溝孔を用いて前記取付部材を前記座席 取付体にボルト接合可能に構成するとともに、前記取付部材の溝孔を用いて前記 取付部材を前記自動車用座席にボルト接合可能に構成したので、任意寸法あるい は任意規格の自動車用座席を溶接や穿孔等の専門作業を経ることなく容易に自動 車本体に取り付けることができるすることができる。
【0075】
【提出日】平成5年12月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】 なお、本変形例の作用および効果については、上述の実施 例と実質的に同一であるため、詳細な説明は省略する。 また、上述の実施例あるいは変形例では、ボルト孔64、65を丸孔としたが 、本発明はかかる丸孔に限定されるものではなく、図16に示すように、溝孔6 4a、35aとしてもよい。かかる場合には、取付部材81aの溝孔83a、8 5aと相まって取付部材81aのスライド範囲を拡張することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施例に係る座席取付体の平面図、
(b)は(a)のA―A線に沿う断面図。
【図2】(a)は第1実施例に係る取付部材の平面図、(b)
は(a)のB―B線に沿う断面図。
【図3】取付部材を用いて自動車用座席を座席取付体に
取り付けた様子を示した図。
【図4】図3のC―C線に沿う断面図。
【図5】第1実施例の作用を説明する図。
【図6】第1実施例の変形例を示す図。
【図7】第1実施例の変形例を示す断面図。
【図8】(a)は第2実施例に係る座席取付体の平面図、
(b)は(a)のD―D線に沿う断面図。
【図9】(a)は第2実施例に係る取付部材の平面図、(b)
は(a)のE―E線に沿う断面図。
【図10】取付部材を用いて自動車用座席を座席取付体
に取り付けた様子を示した図。
【図11】図10のF―F線に沿う断面図。
【図12】第2実施例の作用を説明する図。
【図13】第2実施例の作用を説明する図。
【図14】第2実施例の作用を説明する図。
【図15】第2実施例の変形例を示す図。
【符号の説明】
1 座席取付体 2 シートレール 3 シートフレーム 6 渡し板 8、9、83、85 溝孔 21、81 取付部材 23、24、25、64、65 ボルト孔 31、51 自動車用座席 26、28 ボルト 52 ステー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月27日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図16
【補正方法】追加
【補正内容】
【図16】 第2実施例の別の変形例を示す図。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】追加
【補正内容】
【図16】

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車本体に固着可能な座席取付体と、
    前記座席取付体に所定の自動車用座席を取付可能な取付
    部材とを備え、前記取付部材には所定のボルト孔を設け
    てあるとともに前記座席取付体には所定の溝孔を設けて
    あり、前記ボルト孔および前記溝孔を用いて前記取付部
    材を前記座席取付体にボルト接合可能に構成するととも
    に、前記取付部材のボルト孔を用いて前記取付部材を前
    記自動車用座席にボルト接合可能に構成したことを特徴
    とする自動車用座席の取付具。
  2. 【請求項2】 自動車本体に固着可能な座席取付体と、
    自動車用座席を支持可能なステーと、前記座席取付体お
    よび前記ステーの間に配置され前記座席取付体および前
    記ステーに取付可能な取付部材とを備え、前記座席取付
    体には所定の溝孔を設けてあるとともに前記取付部材お
    よび前記ステーにはそれぞれ所定のボルト孔を設けてあ
    り、前記取付部材のボルト孔および前記溝孔を用いて前
    記取付部材を前記座席取付体にボルト接合可能に構成す
    るとともに、前記取付部材のボルト孔および前記ステー
    のボルト孔を用いて前記取付部材を前記ステーにボルト
    接合可能に構成したことを特徴とする自動車用座席の取
    付具。
  3. 【請求項3】 前記座席取付体は、前記自動車本体に固
    着されるシートレールと、前記シートレールに対して摺
    動自在に配設されたシートフレームとを備え、前記溝孔
    は、前記シートフレームに設けてある請求項1乃至2の
    いずれかに記載の自動車用座席の取付具。
  4. 【請求項4】 自動車本体に固着可能な座席取付体と、
    前記座席取付体に所定の自動車用座席を取付可能な取付
    部材とを備え、前記取付部材には所定の溝孔を設けてあ
    るとともに前記座席取付体には所定のボルト孔を設けて
    あり、前記ボルト孔および前記溝孔を用いて前記取付部
    材を前記座席取付体にボルト接合可能に構成するととも
    に、前記取付部材の溝孔を用いて前記取付部材を前記自
    動車用座席にボルト接合可能に構成したことを特徴とす
    る自動車用座席の取付具。
  5. 【請求項5】 自動車本体に固着可能な座席取付体と、
    自動車用座席を支持可能なステーと、前記座席取付体お
    よび前記ステーの間に配置され前記座席取付体および前
    記ステーに取付可能な取付部材とを備え、前記取付部材
    には所定の溝孔を設けてあるとともに前記座席取付体お
    よび前記ステーにはそれぞれ所定のボルト孔を設けてあ
    り、前記座席取付体のボルト孔および前記溝孔を用いて
    前記取付部材を前記座席取付体にボルト接合可能に構成
    するとともに、前記溝孔および前記ステーのボルト孔を
    用いて前記取付部材を前記ステーにボルト接合可能に構
    成したことを特徴とする自動車用座席の取付具。
  6. 【請求項6】 前記座席取付体は、前記自動車本体に固
    着されるシートレールと、前記シートレールに対して摺
    動自在に配設されたシートフレームとを備えた請求項4
    乃至5のいずれかに記載の自動車用座席の取付具。
  7. 【請求項7】 前記取付部材の溝孔のうち2つの溝孔を
    互いに直交する方向に沿って配置した請求項4乃至5の
    いずれかに記載の自動車用座席の取付具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100448582B1 (ko) * 2002-04-30 2004-09-13 현대자동차주식회사 자동차용 시트의 체결구조
JP2007015583A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Honda Motor Co Ltd シート締結構造

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JP4482496B2 (ja) * 2005-07-08 2010-06-16 本田技研工業株式会社 シート締結構造

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