JPH07260871A - 冠雪碍子連の絶縁耐力監視方法及びその装置 - Google Patents

冠雪碍子連の絶縁耐力監視方法及びその装置

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JPH07260871A
JPH07260871A JP5629494A JP5629494A JPH07260871A JP H07260871 A JPH07260871 A JP H07260871A JP 5629494 A JP5629494 A JP 5629494A JP 5629494 A JP5629494 A JP 5629494A JP H07260871 A JPH07260871 A JP H07260871A
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insulator
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JP5629494A
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English (en)
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Akio Ozawa
明夫 小澤
Kazumi Yoshida
一美 吉田
Susumu Ito
進 伊藤
Soichi Torimoto
宗一 鳥本
Kuniaki Kondo
邦明 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Tokyo Electric Power Co Inc
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/12Testing dielectric strength or breakdown voltage ; Testing or monitoring effectiveness or level of insulation, e.g. of a cable or of an apparatus, for example using partial discharge measurements; Electrostatic testing
    • G01R31/1227Testing dielectric strength or breakdown voltage ; Testing or monitoring effectiveness or level of insulation, e.g. of a cable or of an apparatus, for example using partial discharge measurements; Electrostatic testing of components, parts or materials
    • G01R31/1245Testing dielectric strength or breakdown voltage ; Testing or monitoring effectiveness or level of insulation, e.g. of a cable or of an apparatus, for example using partial discharge measurements; Electrostatic testing of components, parts or materials of line insulators or spacers, e.g. ceramic overhead line cap insulators; of insulators in HV bushings

Abstract

(57)【要約】 【目的】 雪の密度を簡単かつ迅速に測定する冠雪碍子
連の絶縁耐力監視方法を提供する。 【構成】 無課電碍子連の冠雪の重量WS 及び体積VS
から冠雪の密度ρd が演算される。又、この密度から課
電碍子連の密度ρk が予め用意された課電−無課電の密
度の相関標準データに基づいて補正演算される。一方、
冠雪の導電率εが測定装置により測定され、この導電率
εと密度ρk により予め用意された密度−導電率、耐電
圧との相関標準データに基づいて第1耐電圧E1 が演算
される。さらに、碍子連の絶縁抵抗Rから予め用意され
た抵抗−耐電圧の相関標準データに基づいて第2耐電圧
2 が演算され、両耐電圧E1 ,E2 から絶縁耐力の比
較演算が行われる。この演算データは表示装置に表示さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は冠雪碍子連の絶縁耐
力監視方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 送電線を支持する耐張碍子装置が冠雪
状態となった場合、絶縁耐力が大幅に低下するので、線
路の運転電圧により地絡事故を誘発するおそれがある。
この絶縁耐力は冠雪の雪質、つまり雪の密度や雪に含ま
れる電解質の量等のパラメータによって決まることが明
らかになっている。
【0003】雪の密度や導電率をそれぞれのセンサーで
直接もしくは間接的に測定することによって、測定時点
の状況が碍子装置の絶縁設計に対してどの程度の裕度が
あるかを把握することができる。すなわち、雪の密度は
その重量を体積で除算したり、雪の物理特性から計算し
たりすることができる。絶縁耐力に影響する冠雪高さや
冠雪の導電率とともに雪の密度を測定し、密度等が異常
に大きくなった場合には除雪等の対策を講じる必要があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、従来は碍子
連の絶縁耐力の監視方法は自動化されたものがなく、監
視作業が非常に面倒で作業能率が極めて低いという問題
があった。
【0005】この発明の目的は上記従来の問題点を解消
して冠雪碍子連の絶縁耐力を迅速かつ容易に判断するこ
とができる冠雪碍子連の絶縁耐力監視方法及びその装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 請求項1記載の発明
は、上記目的を達成するため、冠雪の密度、導電率等の
冠雪に関する属性を検出し、予め記憶された属性データ
と碍子連の耐電圧との相関標準データと、検出された属
性データとにより冠雪碍子連の耐電圧を演算し、この耐
電圧データと予め記憶された基準耐電圧データとを比較
して、その比較データを報知するという方法をとってい
る。
【0007】又、請求項2記載の発明は、請求項1にお
いて、冠雪の密度及び導電率を検出し、予め記憶された
密度と導電率との相関標準データと、前記検出データと
から碍子連の耐電圧を演算するという方法をとってい
る。
【0008】請求項3記載の発明は上記目的を達成する
ため、請求項1又は2において、冠雪の密度を無課電状
態の碍子連の冠雪により検出し、この無課電冠雪密度デ
ータを予め記憶された無課電冠雪密度データと課電冠雪
密度データとの相関標準データにより課電冠雪密度デー
タに補正するという方法をとっている。
【0009】又、請求項4記載の発明は上記目的を達成
するため、請求項1〜3のいずれか1項において、碍子
連の両端部間の絶縁抵抗を検出し、この絶縁抵抗と予め
記憶された絶縁抵抗と耐電圧との相関標準データとから
碍子連の耐電圧を求め、この耐電圧データ及び冠雪の属
性データから得られた耐電圧データと、予め記憶された
基準耐電圧データとを比較して、その比較データを報知
するという方法をとっている。
【0010】さらに、請求項5記載の発明は、冠雪の属
性を検出する属性検出手段と、冠雪の属性と碍子連の耐
電圧との相関標準データを記憶する手段と、冠雪の属性
データと予め記憶された前記相関標準データとから碍子
連の耐電圧を演算する手段と、基準耐電圧データを記憶
する手段と、前記碍子連の耐電圧演算手段により演算さ
れた耐電圧データと、予め記憶された基準耐電圧データ
とを比較する手段と、データ比較手段により比較された
データを報知する手段とを備えたている。
【0011】
【作用】 請求項1記載の発明では冠雪の密度、導電率
等の属性が検出され、予め記憶された属性データと碍子
連の耐電圧との相関標準データと、検出された属性デー
タとにより冠雪碍子連の耐電圧が演算される。この耐電
圧データと予め記憶された基準耐電圧データとが比較さ
れ、その比較データが報知される。このため、碍子連の
絶縁耐力が迅速かつ容易に判断される。
【0012】又、請求項2記載の発明では冠雪の密度及
び導電率を検出し、予め記憶された密度と導電率との相
関標準データと、前記検出データとから碍子連の耐電圧
を演算するので、請求項1記載の発明の作用に加えて、
碍子連の絶縁耐力が正確に判断される。
【0013】又、請求項3記載の発明では無課電冠雪密
度データが課電冠雪密度データに補正されるので、請求
項1又は2記載の発明の作用に加えて、碍子連の絶縁耐
力が正確に判断される。
【0014】さらに、請求項4記載の発明では、碍子連
の両端部間の絶縁抵抗から予め記憶された絶縁抵抗と耐
電圧との相関標準データから碍子連の耐電圧を求め、こ
の耐電圧データ及び冠雪の属性から得られた耐電圧デー
タと、予め記憶された基準耐電圧データとを比較して、
その比較データを報知する。このため請求項1記載の発
明の作用に加えて、碍子連の絶縁耐力が正確に判断され
る。
【0015】
【実施例】 以下、この発明の冠雪碍子連の絶縁耐力監
視装置を具体化した一実施例を図面に基づいて説明す
る。最初に図2,3に基づいてこの監視装置に使用され
る碍子連の構成及び雪の属性を検出する手段等について
説明する。この実施例では複数個の懸垂碍子1を直列に
連結して懸垂碍子連2を構成している。又、二連の懸垂
碍子連2,2はその両端部において連結金具3,3によ
り連結され、無課電状態で例えば変電所の屋外において
水平に装設され、実送電線路の碍子連を模擬する碍子連
となっている。前記両連結金具3,3には懸垂碍子連
2,2を支持する機能を有する重量測定器4が連結さ
れ、碍子連2,2全体の重量を測定可能である。そし
て、冠雪状態の測定重量から予め測定しておいた無冠雪
状態の碍子連の重量を減算することにより冠雪のみの重
量を後述する制御装置21により演算可能である。
【0016】前記懸垂碍子連2,2の上方には3本の固
定支持ロッド5A〜5Cが水平に支持され、これらのロ
ッドのうち両側の2本のロッド5A,5Bには懸垂碍子
連2,2上の冠雪の有無及び冠雪高さを検出する第1及
び第2の超音波センサ群6A,6Bが支持されている。
又、中央に位置するロッド5Cには両碍子連2,2間に
跨がるブリッジ冠雪の有無を判別するための第3超音波
センサ群6Cが設けられている。3本の固定支持ロッド
5A〜5Cは図示しない水平移動機構により作動位置と
退避位置との間で切換可能になっている。
【0017】又、前記連結金具3,3には懸垂碍子連
2,2間の絶縁抵抗を測定するための抵抗計7がリード
線8により接続されている。さらに、雪の属性である塩
分濃度に比例する導電率の測定装置9は、図4に示すよ
うにケース10と、該ケースの上面10aに積もった雪
を溶かすヒータ11と、前記ケース10の底部に配設さ
れた二本の電極棒12,13とにより構成されている。
【0018】次に、図1により前記制御装置21につい
て説明すると、この制御装置21は各種の演算処理を行
う中央演算処理回路(CPU)22、プログラムや固定
データ等を記憶するリード・オンリー・メモリー(RO
M)23及び測定データ及び演算データ等を記憶するラ
ンダム・アクセス・メモリー(RAM)24を備えてい
る。前記制御装置21には入力インターフェース25、
A/D変換器26を介して前述した重量測定器4、超音
波センサ群6A〜6C、抵抗計7、導電率測定装置9等
が接続されている。さらに、前記A/D変換器26には
気温センサ27、風速センサ28が接続されている。
【0019】又、前記CPU22には出力インターフェ
ース29及びD/A変換器30を介して各種の測定デー
タや演算データを表示するためのCRTタイプのディス
プレイを有する表示装置31が接続されている。又、D
/A変換器30には各種のデータを印字するためたのプ
リンタ32が接続されている。さらに、前記制御装置2
1にはキーボードを備えた操作部33が接続されてい
て、前記制御装置21に対し各種のデータや制御信号を
入力するようになっている。
【0020】ここで、CPU22が有する各種の手段
(機能)について、図1を中心に説明する。前記CPU
22、ROM23及びRAM24等(以下CPU22等
という)は、前記電極棒12,13の間を流れる電流値
に基づいて冠雪の導電率ε(μS/cm)を演算する導
電率演算手段34を備えている。又、CPU22等は前
記第3超音波センサ群6Cのうちいずれか一つ以上のセ
ンサから反射信号の有無に基づいて両懸垂碍子2,2間
に跨がるブリッジ冠雪の有無を判別するブリッジ冠雪有
無判別手段35を備えている。又、CPU22等は前記
第1,2超音波センサ群6A,6Bからの反射信号に基
づいて部分冠雪の状態、つまり危険度を判別する危険度
判別手段36を備えている。さらに、CPU22等は前
記両超音波センサ群6A,6Bの反射信号から冠雪の体
積Vを演算する冠雪体積演算手段37を備えている。同
じくCPU22等は前記重量測定器4からの信号に基づ
いて冠雪自体の重量Wsを演算する冠雪重量演算手段3
8を備えるとともに、冠雪体積Vとその重量Wsから模
擬碍子連の無課電状態の雪密度ρd を演算する雪密度演
算手段39を備えている。
【0021】又、実線路の課電状態の碍子連には電圧が
印加されているので、碍子磁器表面に漏洩電流により発
熱が生じる。この熱により冠雪の密度ρが無課電の模擬
碍子連2,2上の冠雪の密度ρd よりも大きくなるの
で、それを一定の補正係数kにより補正するための密度
補正演算手段40がCPU22等に設けられている。さ
らに、CPU22等には前記補正密度ρk と、冠雪の導
電率εとから碍子連2,2の第1耐電圧E1 を演算する
第1耐電圧演算手段41が設けられている。又、CPU
22等には前記碍子連2,2の絶縁抵抗値R(MΩ)か
ら碍子連2,2の第2耐電圧E2 を演算するための第2
耐電圧演算手段42が設けられている。加えて、CPU
22等には前記両耐電圧換算手段41,42により演算
された耐電圧データE1 ,E2 から碍子連2,2全体の
絶縁耐力を比較演算するための絶縁耐力比較演算手段4
3が設けられている。この絶縁耐力比較演算手段43は
タイマー44により設定された所定時間毎に絶縁耐力を
更新する機能を備えている。
【0022】一方、前記懸垂碍子連2,2の近傍には図
5に示すようなITVカメラ46が設置され、このカメ
ラにより撮影された碍子連の冠雪状態が動作制御装置4
7に入力されるようになっている。又、この動作制御装
置にはモニターテレビ48が接続されている。
【0023】次に、前記のように構成した冠雪碍子連の
絶縁耐力監視装置について、その動作を説明する。図6
に示すフローチャートはCPU22及びROM23の制
御のもとに遂行される。
【0024】今、監視装置の起動スイッチ(図示略)が
オンされると、制御装置21が動作され、図6に示すフ
ローチャートのステップS1で各種のデータの読み込み
動作が行われる。すなわち、重量測定器4により測定さ
れた碍子連2,2の重量データWGS、超音波センサ群6
A,6Bにより測定された複数の冠雪高さデータH1〜
Hn、抵抗計7により測定された碍子連2,2間の絶縁
抵抗値R(MΩ)、導電率εの測定装置9の両電極棒1
2,13間を流れる電流値Iは、それぞれA/D変換器
26及び入力インターフェース25を通してCPU22
に入力される。これらのデータはステップS2において
出力インターフェース29及びA/D変換器30を通し
て表示装置31のCRT画面に表示される。
【0025】ステップS3において、碍子連2,2上の
ブリッジ冠雪の有無が判断される。もし、第3センサ群
6Cからの反射信号がなくて、ブリッジ冠雪が無いと判
断された場合には、ステップS4にて部分冠雪の有無が
判断される。このステップでは超音波センサ群6A,6
BからCPU22に入力された反射信号の数が危険度判
別手段36に入力され、ここで予め設定された基準デー
タと比較されて、部分冠雪度合い、つまり危険度が判別
される。すなわち、例えばn個のセンサ群6A,6Bの
うち、全部のセンサ群6A,6Bがオンされた場合、あ
るいは碍子連2,2の両端部に位置するセンサのみがオ
ンされた場合に危険度が設定値に達したと判断され、次
のステップ5に移行される。なお、ステップS4におい
てNOと判断された場合には、ステップS1に移行され
る。
【0026】図2に示す碍子連2,2上に冠雪がブリッ
ジ状に形成されると、超音波センサ群6Cから冠雪に向
かって出力された超音波信号が雪表面から反射され、そ
の反射信号がブリッジ冠雪有無判別手段35に入力され
ると、ステップS3において冠雪有と判断され、次のス
テップS5に移行される。
【0027】図6のステップS5では冠雪重量演算手段
38により予めROM24に記憶された懸垂碍子連2,
2のみの重量WG と、冠雪の重量を含んだ碍子連2,2
の重量WGSとから冠雪のみの重量WS が演算される。
【0028】又、ステップS6では超音波センサ群6
A,6Bにより測定された冠雪高さH1〜Hnから冠雪
全体の体積Vsが冠雪体積演算手段37により演算され
る。すなわち、冠雪高さH1〜Hnと、冠雪の体積Vs
とは一定の相関関係があるので、この相関標準データを
ROM23に予め記憶しておき、このデータに基づいて
体積Vsが演算される。
【0029】次に、ステップS7において、前記冠雪の
体積Vsと重量Wsとに基づいて雪密度演算手段39に
より模擬碍子連2,2の冠雪の密度ρd が演算される。
さらに、ステップS8において、冠雪の密度ρd と予め
ROM23に記憶した補正係数kとに基づいて、課電碍
子連の冠雪の密度ρk が密度補正演算手段40により演
算される。
【0030】一方、ステップS9において、両電極棒1
2,13間を流れる電流値Iに基づいて冠雪の導電率演
算手段34により冠雪の導電率εが演算される。さら
に、次のステップS10では前述のステップS8で得ら
れた補正冠雪密度ρk と、導電率εとが第1耐電圧演算
手段41に入力され、ここで予めROM23に記憶した
標準データと前記補正冠雪密度ρk と、導電率εとから
冠雪が形成された状態の実送電線路の碍子連の第1耐電
圧E1 が演算される。このときに使用される基準データ
は図7に示すように横軸に冠雪の密度ρk をとり、縦軸
に碍子連結長1m当たりの耐電圧(kV/m)をとり、
導電率εを変化させた場合の複数の標準データ曲線L1
が使用される。
【0031】次に、ステップS11では抵抗計7により
測定された碍子連2,2間の絶縁抵抗値Rが第2耐電圧
演算手段42に入力されて、ここで予めROM23に記
憶した標準データと前記絶縁抵抗値Rとから冠雪が形成
された状態の実送電線路の碍子連の第2耐電圧E2 が演
算される。このときに使用される基準データは図8に示
すように横軸に絶縁抵抗値Rとして体積抵抗率(MΩ−
cm3 )をとり、縦軸に碍子連結長1m当たりの耐電圧
(kV/m)をとり、予め実験により求めた標準データ
曲線L2 が使用される。
【0032】さらに、ステップS12では前述したステ
ップS10及びS11により得られた第1耐電圧E1
び第2耐電圧E2 により碍子連全体の絶縁設計に対する
耐力ET が絶縁耐力比較演算手段43により比較演算さ
れる。すなわち、両耐電圧E 1 ,E2 のいずれか一方が
設定値に達した場合に、ステップS13で表示装置31
に冠雪の除去指令信号が表示されるか、警報が鳴らされ
る。このため作業者は絶縁耐力が低い場合に実送電路の
碍子連の雪下ろし作業を行う。前述した絶縁耐力演算動
作は、ステップS14でタイマー44により予め設定さ
れた例えば1〜3時間の範囲の所定の時間毎に繰り返し
行われ、この更新された演算結果が表示装置31により
表示される。
【0033】なお、プリンタ32により日時、雪密度ρ
k 、冠雪高さH1〜Hn、導電率ε、絶縁抵抗値R、第
1耐電圧E1 、第2耐電圧E2 及び絶縁耐力ET がプリ
ントされる。又、気温や風速のデータも印字されるの
で、懸垂碍子2,2の冠雪の変動が人為的に予測でき
る。
【0034】この発明は前記実施例に限定されるもので
はなく、次のように具体化することもできる。 (1)冠雪の密度ρd を測定するため、所定間隔をおい
て対向配置した一対の電極板にリード線を介して静電容
量センサを接続する。この静電容量センサにより検出さ
れた雪の静電容量と、予め求めておいた静電容量と密度
との相関標準データとにより雪の密度を演算する。
【0035】(2)前述した監視装置を実際の送電線路
に適用すること。この場合には、密度の補正が不要とな
る。この明細書において、雪の属性とは密度、導電率以
外に、抵抗値や塩分含有率を含むものとし、そのうちの
いずれか1つの要素を雪の属性という。
【0036】
【発明の効果】 以上詳述したように、請求項1記載の
発明では碍子連の絶縁耐力を迅速かつ容易に判断するこ
とができる。又、請求項2記載の発明では冠雪の密度及
び導電率を検出し、予め記憶された密度と導電率との相
関標準データと、前記両データとから碍子連の耐電圧を
演算するので、請求項1記載の発明の効果に加えて、碍
子連の絶縁耐力を正確に判断することができる。
【0037】又、請求項3記載の発明では無課電冠雪密
度データが課電冠雪密度データに補正されるので、請求
項1又は2記載の発明の効果に加えて、碍子連の絶縁耐
力を正確に判断することができる。
【0038】さらに、請求項4記載の発明では、碍子連
の両端部間の絶縁抵抗から予め記憶された絶縁抵抗と耐
電圧との相関標準データから碍子連の耐電圧を求め、こ
の耐電圧データ及び冠雪の属性から得られた耐電圧デー
タと、予め記憶された基準耐電圧データとを比較して、
その比較データを報知する。このため請求項1記載の発
明の効果に加えて、碍子連の絶縁耐力を正確に判断する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の冠雪碍子連の絶縁耐力監視装置を
具体化した一実施例を示すブロック回路図である。
【図2】 碍子連の側断面図である。
【図3】 碍子連と超音波センサの斜視図である。
【図4】 雪の導電率の測定装置を示す断面図である。
【図5】 碍子連のモニタ装置の略体正面図である。
【図6】 絶縁耐力の監視方法を示すフローチャートで
ある。
【図7】 冠雪の密度、導電率及び碍子連の耐電圧の相
関関係を示すグラフである。
【図8】 体積抵抗率と碍子連の耐電圧との相関関係を
示すグラフである。
【符号の説明】
4…重量測定器、6A〜6C…第1〜第3の超音波セン
サ群、7…抵抗計、9…導電率の測定装置、21…制御
装置、22…中央演算処理装置、34…導電率演算手
段、35…ブリッジ冠雪有無判別手段、36…危険度判
別手段、37…冠雪体積演算手段、38…冠雪重量演算
手段、39…雪密度演算手段、40…密度補正演算手
段、41…第1耐電圧演算手段、42…第2耐電圧演算
手段、43…絶縁耐力比較演算手段。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 進 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 鳥本 宗一 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 近藤 邦明 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冠雪の密度、導電率等の冠雪に関する属
    性を検出し、 予め記憶された属性データと碍子連の耐電圧との相関標
    準データと、 検出された属性データとにより冠雪碍子連の耐電圧を演
    算し、 この耐電圧データと予め記憶された基準耐電圧データと
    を比較して、その比較データを報知する冠雪碍子連の絶
    縁耐力監視方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、冠雪の密度及び導電
    率を検出し、予め記憶された密度と導電率との相関標準
    データと、前記検出データとから碍子連の耐電圧を演算
    する冠雪碍子連の絶縁耐力監視方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、冠雪の密度を
    無課電状態の碍子連の冠雪により検出し、この無課電冠
    雪密度データを予め記憶された無課電冠雪密度データと
    課電冠雪密度データとの相関標準データにより課電冠雪
    密度データに補正する冠雪碍子連の絶縁耐力監視方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において、
    碍子連の両端部間の絶縁抵抗を検出し、この絶縁抵抗と
    予め記憶された絶縁抵抗と耐電圧との相関標準データと
    から碍子連の耐電圧を求め、この耐電圧データ及び冠雪
    の属性データから得られた耐電圧データと、予め記憶さ
    れた基準耐電圧データとを比較して、その比較データを
    報知する冠雪碍子連の絶縁耐力監視方法。
  5. 【請求項5】 冠雪の属性を検出する属性検出手段と、 冠雪の属性と碍子連の耐電圧との相関標準データを記憶
    する手段と、 冠雪の属性データと予め記憶された前記相関標準データ
    とから碍子連の耐電圧を演算する手段と、 基準耐電圧データを記憶する手段と、 前記碍子連の耐電圧演算手段により演算された耐電圧デ
    ータと、予め記憶された基準耐電圧データとを比較する
    手段と、 データ比較手段により比較されたデータを報知する手段
    とを備えた冠雪碍子連の絶縁耐力監視装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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