JPH0726085Y2 - 発泡成形用離型シート - Google Patents

発泡成形用離型シート

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JPH0726085Y2
JPH0726085Y2 JP7239390U JP7239390U JPH0726085Y2 JP H0726085 Y2 JPH0726085 Y2 JP H0726085Y2 JP 7239390 U JP7239390 U JP 7239390U JP 7239390 U JP7239390 U JP 7239390U JP H0726085 Y2 JPH0726085 Y2 JP H0726085Y2
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foam molding
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住典 田中
雅文 白井
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Okura Kogyo KK
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ポリウレタン等の発泡成型品を注型するに際
して、金型からの成型品の取り出しを円滑にするために
用いられる離型シートに関する。
(従来の技術) 従来、ポリウレタン等の発泡成型品を製造する際には注
型発泡された成型品を金型から取り出しやすくするため
に、予め金型表面にシリコン、ワックス等の離型剤を塗
布する方法が採られていた。
しかしながら、かかる方法では成形サイクル毎に離型剤
を塗布しなければならず、そのために作業工程が煩雑化
するばかりか、スプレー等によって塗布する場合は離型
剤が周囲に飛散して作業環境が著しく悪化するという問
題を有していた。
また、このような問題を改善するために従来よりポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系フィルム
やポリビニルアルコール等の水溶性樹脂フィルム、テフ
ロン(登録商標名)シート等を上記離型剤の代りに予め
金型内に配設しておいて注型、発泡させる方法が提案さ
れているが、(特開昭50-66562号公報、特開昭50-79568
号公報、特開昭52-151360号公報、特開昭60-178012号公
報、特開昭61-125815号公報等)これらの離型シートは
いずれも柔軟性と伸縮性に乏しいために発泡時の温度と
圧力では金型の凹凸形状をそのまま成型品に反映させる
ことができず、従って一旦金型表面に離型シートを真空
吸引等の方法で強制的に吸着させておいて発泡性樹脂を
注型しなければならないことから、複雑な構造の金型が
必要で、しかもかかる金型形状に一旦塑性変形したシー
トでは金型からの取り出しはスムーズに行えるものの、
取り出された成型品から離型シートを取り除くのが困難
で、たとえシートを伸ばしながら少しづつ取り除いたと
してもシートの形状と金型形状との間に微妙なくいちが
いができて再使用できないという新たな問題が生ずるな
ど、必ずしも満足できるものでなかった。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、上記事情に鑑みなされたものであり、その目
的とするところは発泡性樹脂の注型作業が極めて簡単
で、生産スピードの向上に顕著な効果を奏し得る発泡成
形用の離型シートを提供する点にある。
(課題を解決するための手段) 本考案者等は、注型後の発泡成型品の取り出しに好適な
離型シートについて鋭意検討の結果、特定の柔軟性と伸
縮性を有するフィルムをベースとし、その少なくとも片
面にシリコン系樹脂層を設けた離型シートであれば、該
シートの適度な柔軟性によって金型の凹凸形状を正確に
成型品に反映させることができると共に、成型後の脱型
の際には該シートの優れた伸縮性に基づく復元作用によ
って金型からの取り出しはもとより、取り出された成型
品から離型シートを取り除く作業も極めて簡単に行うこ
とができることを知見し、本考案に想到したものであ
る。
即ち、本考案は100%伸張時の応力が70乃至300g/10mm
で、かつ永久伸びが20%以下の伸縮性フィルムの少なく
とも片面にシリコン系樹脂の塗布層が設けられているこ
とを特徴とする発泡成形用離型シートに係るものであ
る。
以下、本考案の発泡成形用離型シートについて添付の図
面に基づき詳しく説明する。
第1図は、本考案の発泡成形用離型シートの一例を示す
断面図であり、伸縮性フィルム1の表面にシリコン系樹
脂2が塗布された離型シート3を示すものである。また
第2図は、第1図の如き本考案の離型シートを用いて発
泡成形した場合の一例を示すもので、同図中(イ)は上
型4と下型5の間にシリコン系樹脂の塗布面が上型面に
対向するよう離型シート3を配して型締めし、上型型面
に貼着した離型紙6と離型シート3の間からバルブ7を
開けて発泡性ポリウレタン樹脂材料8を注入している状
態を示す断面図、(ロ)は上下の金型の間に発泡性ポリ
ウレタン樹脂材料8が膨張して充満した状態を示す断面
図、また(ハ)は発泡成型体9を金型から取り出した状
態を示す断面図、更に(ニ)は該発泡成型体9から離型
シート3を取り除いている様子を示す断面図である。
本考案において伸縮性フィルム1とは、100%伸張時の
応力が70乃至300g/10mm、好ましくは100乃至250g/10mm
で、かつ永久伸びが20%以下、好ましくは15%以下のフ
ィルムを言う。
即ち、本考案の離型シートはかかる特定の柔軟性と伸縮
性を有するフィルムを支持体とするものであるから、前
記第2図で説明したように注型時の発泡性樹脂の膨張圧
力によって離型シートが金型の凹凸形状に極めてよく追
随し、金型の形状をそのまま正確に成型品に反映させる
ことができるという特徴に加えて、金型から成型品を取
り出す際には該離型シートの伸張した部分が収縮して復
元しようとするために、脱型された成型品に密着してい
る離型シートがその自らの復元力にシリコン系樹脂の離
型効果が相俟って極めて簡単に除去できるのであり、こ
うした数々の作用効果は該離型シートの耐久性が持続す
る限り繰り返し発揮されるものである。
従って、本考案の離型シートに用いられる伸縮性フィル
ムの100%伸張時の応力が70g/10mm未満の場合は柔軟性
が良すぎて復元力が乏しくなるため、得られた成型品か
ら離型シートを取り除くのが困難になるのに対し、100
%伸張時の応力が300g/10mmより大きい場合は注型時の
発泡性樹脂の膨張圧力による金型凹凸形状への追随性が
悪化して成型品に金型形状を正確に反映できなくなる。
また、伸縮性フィルムの永久伸びが20%より大きいと発
泡成形後の離型シートが塑性変形しやすくなるため、こ
の場合も得られた成型品から離型シートを取り除くこと
が困難で、その上再使用ができなくなるという問題が生
じる。
かかる本考案で用いられる伸縮性フィルムは、熱可塑性
ポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリスチレン系、
ポリブタジエン系、ポリ塩化ビニル系、ポリエステル
系、ポリアミド系等のエラストマーの少なくとも一種か
らなる原料を、上記特定の柔軟性と伸縮性を満足するよ
うインフレーション法、Tダイ法、カレンダー法等の方
法でフィルム状に加工したものであるが、中でも熱可塑
性ポリウレタンエラストマーをインフレーション法にて
製膜したフィルムが縦横方向のバランスと、強度、耐摩
耗性等の耐久性に優れる点で好ましい。
ここで、伸縮性フィルムの厚さは、100%伸張時の応力
が前記70乃至300g/10mmを満足する範囲であれば特に限
定する必要はないが、一般的には約20乃至100μ程度が
取扱作業性等の点で良好である。尚、これら伸縮性フィ
ルムにはシリコン系樹脂塗布時の作業性をよくするため
に、該フィルムの非塗布面に剥離可能で伸縮性の少ない
キャリヤ層を設けたり、あるいはシリコン系樹脂との密
着性を向上させるためにフィルムの塗布面に予めコロナ
放電処理等の前処理を施しておく方がより好ましいこと
は言うまでもない。本考案の発泡成形用離型シートは、
かかる伸縮性フィルムの少なくとも片面にシリコン系樹
脂が塗布されたものである。
ここで、シリコン系樹脂とはジメチルポリシロキサン、
ジフェニルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキ
サン等の離型用シリコンオイルを言うが、これらの中で
はジメチルポリシロキサン又は該ジメチルポリシロキサ
ンのメチル基の一部にビニル基、アミノ基、エポキシ
基、カルボキシル基等の各種有機基を導入した変性ジメ
チルポリシロキサンが伸縮性フィルムとの密着性、塗布
安定性等の点で好ましい。また、これらシリコン系樹脂
は溶剤タイプ、エマルジョンタイプのいずれでもさしつ
かえなく、その塗布量も離型効果に応じて通常1m2当り
固形分で約0.5乃至5g程度が適当である。
(実施例) 以下、本考案の発泡成形用離型シートについて実施例に
より更に詳しく説明する。
実施例1〜4、比較例1〜2 種々硬度の熱可塑性ポリウレタンエラストマーを口径50
mmの押出機を用いてインフレーション成形することによ
り厚さ30μで100%伸張時の応力と永久伸びが種々異な
るフィルムを作製した。
次いで、これらフィルムの片面をコロナ放電処理した
後、該処理面にバーコーターを用いて下記シリコン樹脂
組成物を塗布量が固形分で約2.5乃至3.0g/m2になるよう
塗布し、更に40℃雰囲気中で養生硬化させることによっ
て離型シートを作製した。
(シリコン樹脂組成物) ジメチルポリシロキサン系シリコン樹脂(信越化学工業
製シリコンオイル「KS-774」) ……100重量部 硬化剤(同上シリコンオイル用「CAT-PL-4」)……2重
量部 トルエン ……498重量部 これら離型シートを第2図に示すような形状の上下の金
型の内側に配設し、同図の要領に従い発泡性ポリウレタ
ン樹脂((株)ABC商会発売の発泡ウレタンフォーム
「インサルパック25♯」)を注入して発泡させた。その
際の金型凹凸形状に対する追随性と離型作業性を第1表
に示した。
比較例3 厚さが30μで100%伸張時の応力が420g/10mm、永久伸び
が67%のポリエチレンフィルムを支持体として用いる以
外は上記実施例と同様の方法により離型シートを作製し
た。この離型シートを用いて発泡性ポリウレタン樹脂の
成形試験を行った結果を第1表に示した。
比較例4 厚さが30μで100%伸張時の応力が260g/10mm、永久伸び
が42%のエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムを支持
体として用いる以外は上記実施例と同様の方法により離
型シートを作製した。この離型シートを用いて発泡性ポ
リウレタン樹脂の成形試験を行った結果を第1表に示し
た。
表中の各性能評価は次の方法で行った。
(1)100%伸張時の応力 JISK6301に規定する方法で測定した。
(2)永久伸び フィルムの伸縮性の指標となるもので、JISK6301に規定
する方法により1号形ダンベル試験片を100%伸張状態
で1分間保持し、伸びを開放して収縮させ3分間経過し
た後の標線間の長さを測定した。
永久伸びは次式により算出した。
A;収縮させ3分間放置後の標線間の長さ(mm) B;標線間距離(mm) (3)金型形状への追随性 発泡成形により金型の凹凸形状が成型品に正確に反映で
きたものを(○)、凹凸形状が充分反映できなかったも
のを(×)とした。
(4)離型作業性 発泡成形後の成型品から離型シートを取り除く際の作業
性を評価したもので、離型シートの除去が簡単に行えた
ものを(○)、離型シートが塑性変形して成型品から取
り除きにくかったものを(×)とした。
これら実施例及び比較例の結果から、本考案の離型シー
トを用いた場合は金型形状への追随性と離型作業性が良
好で精度のよい成型品が簡単に得られることが確認され
た。
(考案の効果) 以上の如く、本考案の発泡成形用離型シートは、その適
度な柔軟性のために金型の凹凸形状を成形時の発泡圧に
よって容易に成形品に反映させることができるという利
点に加え、離型性の面でも該シートの優れた伸縮性に基
づく動的な離型作用が、シリコン系樹脂の静的な離型作
用と相俟って優れた離型効果を奏するものである。
また、本考案の離型シートは、伸縮性に富むため一度使
用した後でも再使用できるという特徴を有するほか、前
述の如く離型作業が極めて簡単であることから発泡サイ
クルの短縮化を実現し、生産性の向上に大きく寄与する
など、経済的メリットも実に多大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の発泡成形用離型シートの一例を示す
断面図、第2図(イ)乃至(ニ)は本考案の離型シート
を用いた発泡成形の一例を示す断面図である。 1……伸縮性フィルム、2……シリコン系樹脂層、3…
…離型シート、4……上型、5……下型、8……発泡性
ポリウレタン樹脂材料、9……発泡成型品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:04

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】100%伸張時の応力が70乃至300g/10mmで、
    かつ永久伸びが20%以下の伸縮性フィルムの少なくとも
    片面にシリコン系樹脂の塗布層が設けられていることを
    特徴とする発泡成形用離型シート。
  2. 【請求項2】請求項1記載の伸縮性フィルムが熱可塑性
    ポリウレタンエラストマーである発泡成形用離型シー
    ト。
  3. 【請求項3】請求項1記載のシリコン系樹脂がジメチル
    ポリシロキサン系樹脂である発泡成形用離型シート。
JP7239390U 1990-07-06 1990-07-06 発泡成形用離型シート Expired - Lifetime JPH0726085Y2 (ja)

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