JPH07259795A - 空気調和機用プロペラファン - Google Patents
空気調和機用プロペラファンInfo
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- JPH07259795A JPH07259795A JP6047193A JP4719394A JPH07259795A JP H07259795 A JPH07259795 A JP H07259795A JP 6047193 A JP6047193 A JP 6047193A JP 4719394 A JP4719394 A JP 4719394A JP H07259795 A JPH07259795 A JP H07259795A
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- Japan
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- dimples
- propeller fan
- diameter
- dimple
- air conditioner
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/26—Rotors specially for elastic fluids
- F04D29/32—Rotors specially for elastic fluids for axial flow pumps
- F04D29/38—Blades
- F04D29/384—Blades characterised by form
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/66—Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing
- F04D29/68—Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers
- F04D29/681—Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers especially adapted for elastic fluid pumps
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
- F05D2240/00—Components
- F05D2240/20—Rotors
- F05D2240/30—Characteristics of rotor blades, i.e. of any element transforming dynamic fluid energy to or from rotational energy and being attached to a rotor
- F05D2240/306—Characteristics of rotor blades, i.e. of any element transforming dynamic fluid energy to or from rotational energy and being attached to a rotor related to the suction side of a rotor blade
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 空気調和機用プロペラファンの翼負圧面上の
境界層を抑制し、騒音を低減させる。 【構成】 多数のディンプル５,５・・・を翼負圧面上
に設ける。ディンプル５,５・・・内に２次流れが生
じ、それによって局所的に壁面での流速が回復し、境界
層の発達を抑える。ディンプル５,５・・・の直径φと
深さdとの比が0.15≦(d／φ)≦0.30の範囲にあるとき、
特に減音効果が大きくなる。翼面流れの相対速度及び代
表長さであるディンプル穴径φから求められるレイノズ
ル数Ｒeは、４０００≦Ｒe≦６０００とする。羽根車の
周速は半径に比例して変化するため、ディンプル径も取
り付ける位置の半径に応じて、レイノズル数Ｒeがほぼ
一定となるように変化させる。
境界層を抑制し、騒音を低減させる。 【構成】 多数のディンプル５,５・・・を翼負圧面上
に設ける。ディンプル５,５・・・内に２次流れが生
じ、それによって局所的に壁面での流速が回復し、境界
層の発達を抑える。ディンプル５,５・・・の直径φと
深さdとの比が0.15≦(d／φ)≦0.30の範囲にあるとき、
特に減音効果が大きくなる。翼面流れの相対速度及び代
表長さであるディンプル穴径φから求められるレイノズ
ル数Ｒeは、４０００≦Ｒe≦６０００とする。羽根車の
周速は半径に比例して変化するため、ディンプル径も取
り付ける位置の半径に応じて、レイノズル数Ｒeがほぼ
一定となるように変化させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本願発明は、空気調和機用のプロ
ペラファンの構造に関するものである。
ペラファンの構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に空気調和機用の室外機では、プロ
ペラファン(軸流送風機)が多く採用されている。
ペラファン(軸流送風機)が多く採用されている。
【０００３】このプロペラファンは、例えば図８に示す
ように、モータ等の回転駆動手段に連結されるボス部１
に固定して設けられたハブ３の外周に所定のピッチと翼
角をもって複数枚の翼２a〜２dを植設して構成されてお
り、その翼列は上記翼２a〜２dの根元部断面から先端断
面に向うにつれて周速および翼ピッチが大きくなるよう
になっている。
ように、モータ等の回転駆動手段に連結されるボス部１
に固定して設けられたハブ３の外周に所定のピッチと翼
角をもって複数枚の翼２a〜２dを植設して構成されてお
り、その翼列は上記翼２a〜２dの根元部断面から先端断
面に向うにつれて周速および翼ピッチが大きくなるよう
になっている。
【０００４】ところで、該プロペラファンが回転する
と、所定レベルの騒音を発生するが、その原因として例
えば次のような現象が考えられている。
と、所定レベルの騒音を発生するが、その原因として例
えば次のような現象が考えられている。
【０００５】すなわち、回転時における各翼２a〜２dの
低圧側表面の空気圧は翼の前部側で高く、後部側で低く
なり、それが翼自体の下流側への傾斜度合に応じて更に
顕著となる。その結果、例えば図９に示すように翼の下
流低圧面側で空気流の剥離を生じ、該剥離部で圧力の変
動を生じて空力性能の悪化や騒音の原因となっていた。
低圧側表面の空気圧は翼の前部側で高く、後部側で低く
なり、それが翼自体の下流側への傾斜度合に応じて更に
顕著となる。その結果、例えば図９に示すように翼の下
流低圧面側で空気流の剥離を生じ、該剥離部で圧力の変
動を生じて空力性能の悪化や騒音の原因となっていた。
【０００６】そこで、該問題に対する対策として例えば
特開平３−２９４６９９号公報に示されるように、従来
上記翼２a〜２dの低圧面側に複数個の円形状ディンプル
を形成し、該ディンプルの剥離低減作用によって騒音の
発生量を低くするようにしたものがある。
特開平３−２９４６９９号公報に示されるように、従来
上記翼２a〜２dの低圧面側に複数個の円形状ディンプル
を形成し、該ディンプルの剥離低減作用によって騒音の
発生量を低くするようにしたものがある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】確かに、上記従来技術
のように翼２a〜２dの低圧面側に複数個のディンプルを
設けると、ディンプル内に２次流れが生じ、それによっ
て局所的に壁面での流速が回復し、境界層の発達を抑え
ることができるので、流れの剥離度合が低下することが
予想され、同剥離部での圧力変動も低下し、騒音低減に
寄与し得ると考えられる。
のように翼２a〜２dの低圧面側に複数個のディンプルを
設けると、ディンプル内に２次流れが生じ、それによっ
て局所的に壁面での流速が回復し、境界層の発達を抑え
ることができるので、流れの剥離度合が低下することが
予想され、同剥離部での圧力変動も低下し、騒音低減に
寄与し得ると考えられる。
【０００８】しかし、上記従来技術では、羽根車の大き
さや回転速度とディンプルの穴径との関係は特に明記さ
れていない。そして、ディンプルの大きさを異ならせる
場合について、翼面上のどの位置にどれだけの大きさの
ディンプルを配置するかについても特記されておらず、
必ずしも良好な効果が得られるとは言えず、本願発明者
等の行った実験結果によると逆に騒音が上昇してしまう
場合も生じることが確認された。
さや回転速度とディンプルの穴径との関係は特に明記さ
れていない。そして、ディンプルの大きさを異ならせる
場合について、翼面上のどの位置にどれだけの大きさの
ディンプルを配置するかについても特記されておらず、
必ずしも良好な効果が得られるとは言えず、本願発明者
等の行った実験結果によると逆に騒音が上昇してしまう
場合も生じることが確認された。
【０００９】本願発明者等は、以上のような事情に鑑
み、各種の見地からの実験を行った結果、直径、深さ、
配列等が所定の関係にある時に初めて空力性能および減
音効果が向上することを知見した。
み、各種の見地からの実験を行った結果、直径、深さ、
配列等が所定の関係にある時に初めて空力性能および減
音効果が向上することを知見した。
【００１０】本願発明は、該知見に基いて、上記ディン
プルの直径、深さ、配列等を適切に設定することによ
り、騒音低減効果を有効に向上させ得るとともに十分な
空力性能を確保し得る空気調和機用のプロペラファンを
提供することを目的とするものである。
プルの直径、深さ、配列等を適切に設定することによ
り、騒音低減効果を有効に向上させ得るとともに十分な
空力性能を確保し得る空気調和機用のプロペラファンを
提供することを目的とするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記従来の
問題を解決し、その目的を有効に達成するために、次の
ような課題解決手段を備えて構成されている。
問題を解決し、その目的を有効に達成するために、次の
ような課題解決手段を備えて構成されている。
【００１２】すなわち、本願発明の空気調和機用プロペ
ラファンは、例えば図１〜図７に示すように、翼の負圧
面に複数個のディンプル５,５・・・が設けられている
とともに、該ディンプル５,５・・・の穴径φを代表長
さとするレイノズル数Ｒe(Ｒe＝Ｖ・φ／ν,但しＶ:周
速度,ν:動粘性係数)を４０００≦Ｒe≦６０００の範囲
内に設定している。
ラファンは、例えば図１〜図７に示すように、翼の負圧
面に複数個のディンプル５,５・・・が設けられている
とともに、該ディンプル５,５・・・の穴径φを代表長
さとするレイノズル数Ｒe(Ｒe＝Ｖ・φ／ν,但しＶ:周
速度,ν:動粘性係数)を４０００≦Ｒe≦６０００の範囲
内に設定している。
【００１３】また、その場合において、半径方向に連続
的に又は段階的に上記ディンプル５,５・・・の穴径φ
を変化させる。
的に又は段階的に上記ディンプル５,５・・・の穴径φ
を変化させる。
【００１４】さらには、同ディンプル５,５・・・のピ
ッチtを1.0φ≦t≦2.0φとする。
ッチtを1.0φ≦t≦2.0φとする。
【００１５】さらに、それらの各場合において、一辺の
長さt1の正方形の４つの角部、及び同正方形の２本の対
角線が交差する交点部に直径φのディンプル５aを設け
るとともに同正方形の一辺の長さt1を1.4φ≦t1≦2.0φ
に設定するか、又は一辺の長さt2の正方形の４つの角部
に直径φのディンプルを設けるとともに同正方形の一辺
の長さt2を1.0φ≦t2≦2.0φとし、かつ同正方形の２本
の対角線が交差する交点部に直径が上記ディンプル５a
の直径φよりも小さなディンプル５bを設けた構成とす
る。
長さt1の正方形の４つの角部、及び同正方形の２本の対
角線が交差する交点部に直径φのディンプル５aを設け
るとともに同正方形の一辺の長さt1を1.4φ≦t1≦2.0φ
に設定するか、又は一辺の長さt2の正方形の４つの角部
に直径φのディンプルを設けるとともに同正方形の一辺
の長さt2を1.0φ≦t2≦2.0φとし、かつ同正方形の２本
の対角線が交差する交点部に直径が上記ディンプル５a
の直径φよりも小さなディンプル５bを設けた構成とす
る。
【００１６】
【作用】それらの結果、本願発明の空気調和機用プロペ
ラファンは、当該各構成に対応して次のような作用を奏
する。
ラファンは、当該各構成に対応して次のような作用を奏
する。
【００１７】すなわち、先にも述べたように、一般に空
気調和機用プロペラファンの翼面上の流れは図９のよう
になっており、運転条件によってはこのように翼負圧面
上の境界層が発達、剥離してファンの空力性能の劣化や
騒音の原因になる。
気調和機用プロペラファンの翼面上の流れは図９のよう
になっており、運転条件によってはこのように翼負圧面
上の境界層が発達、剥離してファンの空力性能の劣化や
騒音の原因になる。
【００１８】ところが、図１および図２に示すような複
数のディンプル５,５・・・を翼負圧面上に施すと、デ
ィンプル５,５・・・内に２次流れが生じ、それによっ
て局所的に壁面での流速が回復し、図４のように境界層
の発達を抑えることができ、空力性能が向上するととも
に騒音低減が可能となる。そして、我々はこれまでに、
同ディンプルの直径φと深さdとの比が0.15≦d／φ≦0.
30の範囲にあるとき、減音効果が大きくなることを知見
している。しかし、ディンプル５の大きさによっては必
ずしも効果的な作用を及ぼすことができず、翼面流れの
相対速度及び代表長さであるディンプル穴径φから求め
られるレイノズル数Ｒeは、４０００≦Ｒe≦６０００と
するのが最も良い。
数のディンプル５,５・・・を翼負圧面上に施すと、デ
ィンプル５,５・・・内に２次流れが生じ、それによっ
て局所的に壁面での流速が回復し、図４のように境界層
の発達を抑えることができ、空力性能が向上するととも
に騒音低減が可能となる。そして、我々はこれまでに、
同ディンプルの直径φと深さdとの比が0.15≦d／φ≦0.
30の範囲にあるとき、減音効果が大きくなることを知見
している。しかし、ディンプル５の大きさによっては必
ずしも効果的な作用を及ぼすことができず、翼面流れの
相対速度及び代表長さであるディンプル穴径φから求め
られるレイノズル数Ｒeは、４０００≦Ｒe≦６０００と
するのが最も良い。
【００１９】今例えば図５は、上記ディンプル５の穴径
φをd／φ＝0.2とした場合のレイノズル数Ｒeと減音効
果との関係を示したものである。この場合、羽根車の周
速は半径に比例して変化するため、ディンプル５,５・
・・の穴径φは取り付ける位置の半径に応じて、レイノ
ズル数Ｒeがほぼ一定となるように連続的又は段階的に
変化させることが望ましい。
φをd／φ＝0.2とした場合のレイノズル数Ｒeと減音効
果との関係を示したものである。この場合、羽根車の周
速は半径に比例して変化するため、ディンプル５,５・
・・の穴径φは取り付ける位置の半径に応じて、レイノ
ズル数Ｒeがほぼ一定となるように連続的又は段階的に
変化させることが望ましい。
【００２０】また翼面の空気の流れ方向は、プロペラフ
ァンの運転状態によって変化するため、ディンプル５,
５・・・は例えば格子状に配列するだけでなく、千鳥状
に並べれば効果的である。
ァンの運転状態によって変化するため、ディンプル５,
５・・・は例えば格子状に配列するだけでなく、千鳥状
に並べれば効果的である。
【００２１】さらに図６は、ディンプル５,５・・・の
ピッチtと減音効果との関係を示したものであり、この
図から明らかなように1.0φ≦t≦2.0φとなるように翼
面上にディンプル５,５・・・を付設すると、より効果
的であることがわかる。
ピッチtと減音効果との関係を示したものであり、この
図から明らかなように1.0φ≦t≦2.0φとなるように翼
面上にディンプル５,５・・・を付設すると、より効果
的であることがわかる。
【００２２】さらに、それらの各場合において、一辺の
長さt1の正方形の４つの角部及び同正方形の２本の対角
線が交差する交点部に千鳥格子状に直径φのディンプル
５a,５a・・・を配置し、また一辺の長さt2の正方形の
４つの角部のディンプル５a,５a,５a,５aに対し、対角
線が交差する交点部でのディンプル５bの径を上記ディ
ンプル５の径φよりも小さくすると、より減音効果が向
上する。
長さt1の正方形の４つの角部及び同正方形の２本の対角
線が交差する交点部に千鳥格子状に直径φのディンプル
５a,５a・・・を配置し、また一辺の長さt2の正方形の
４つの角部のディンプル５a,５a,５a,５aに対し、対角
線が交差する交点部でのディンプル５bの径を上記ディ
ンプル５の径φよりも小さくすると、より減音効果が向
上する。
【００２３】
【発明の効果】従って、本願発明の空気調和機用プロペ
ラファンによると、低騒音かつ空力性能の高い空気調和
機用プロペラファンを提供することができるようにな
る。
ラファンによると、低騒音かつ空力性能の高い空気調和
機用プロペラファンを提供することができるようにな
る。
【００２４】
(実施例１)図１〜図６は、本願発明の実施例１に係る空
気調和機用プロペラファンの構成および作用を示してい
る。
気調和機用プロペラファンの構成および作用を示してい
る。
【００２５】先ず図３は、前述の図８に示したものと同
様の空気調和機用プロペラファンの翼２a〜２dの拡大図
であり、該翼２a〜２dの負圧面には例えば図１および図
２に示すように所定直径φ、所定深さdの円形ディンプ
ル５が略その全面に亘って図示のように多数配設されて
いる。
様の空気調和機用プロペラファンの翼２a〜２dの拡大図
であり、該翼２a〜２dの負圧面には例えば図１および図
２に示すように所定直径φ、所定深さdの円形ディンプ
ル５が略その全面に亘って図示のように多数配設されて
いる。
【００２６】一般にディンプルのない空気調和機用プロ
ペラファンの翼面上の流れは、図９のようになってお
り、すでに述べた如く運転条件によっては翼負圧面上の
境界層が発達、剥離してファンの空力性能の劣化や騒音
の原因になる。
ペラファンの翼面上の流れは、図９のようになってお
り、すでに述べた如く運転条件によっては翼負圧面上の
境界層が発達、剥離してファンの空力性能の劣化や騒音
の原因になる。
【００２７】そこで、図１〜図３に示すように穴径φ、
深さdの多数のディンプル５,５・・・を翼２a〜２dの負
圧面上に設けると、各ディンプル５,５・・・内に２次
流れが生じ、それによって局所的に壁面での流速が回復
し、図４のように可及的に境界層の発達を抑えることが
でき、騒音の低減が可能となる。そして、我々はこれま
でに、同ディンプル５,５・・・の穴径φと深さdとの比
が0.15≦(d／φ)≦0.30の範囲にあるとき、最も減音効
果が大きくなることを知見している。しかし、一方ディ
ンプル５,５・・・の大きさによっては必ずしも効果的
な作用を及ぼすことができず、翼面流れの相対速度及び
代表長さであるディンプル５,５・・・の穴径φから求
められるレイノズル数Ｒeは、４０００≦Ｒe≦６０００
とするのが良いことが分った。図５は、d／φ＝0.2とし
た場合のレイノズル数Ｒeと減音効果との関係を示した
ものである。羽根車の周速度Ｖは半径に比例して変化す
るため、ディンプル５,５・・・は取り付ける位置の半
径に応じて、レイノズル数Ｒeがほぼ一定となるように
連続的又は段階的に変化させることが望ましい。
深さdの多数のディンプル５,５・・・を翼２a〜２dの負
圧面上に設けると、各ディンプル５,５・・・内に２次
流れが生じ、それによって局所的に壁面での流速が回復
し、図４のように可及的に境界層の発達を抑えることが
でき、騒音の低減が可能となる。そして、我々はこれま
でに、同ディンプル５,５・・・の穴径φと深さdとの比
が0.15≦(d／φ)≦0.30の範囲にあるとき、最も減音効
果が大きくなることを知見している。しかし、一方ディ
ンプル５,５・・・の大きさによっては必ずしも効果的
な作用を及ぼすことができず、翼面流れの相対速度及び
代表長さであるディンプル５,５・・・の穴径φから求
められるレイノズル数Ｒeは、４０００≦Ｒe≦６０００
とするのが良いことが分った。図５は、d／φ＝0.2とし
た場合のレイノズル数Ｒeと減音効果との関係を示した
ものである。羽根車の周速度Ｖは半径に比例して変化す
るため、ディンプル５,５・・・は取り付ける位置の半
径に応じて、レイノズル数Ｒeがほぼ一定となるように
連続的又は段階的に変化させることが望ましい。
【００２８】また翼面の流れ方向は、プロペラファンの
運転状態によって変化するため、上記ディンプル５,５
・・・は、例えば格子状に配列するだけでなく、図２、
図３に示すように千鳥状に並べれば効果的である。さら
に図６は、上記各ディンプル５,５・・・のピッチtと減
音効果との関係を示したものであり、この図から明らか
なようにピッチtが1.0φ≦t≦2.0φとなるように翼面上
にディンプル５,５・・・を格子状又は千鳥状に付設す
ると効果的であることがわかる。
運転状態によって変化するため、上記ディンプル５,５
・・・は、例えば格子状に配列するだけでなく、図２、
図３に示すように千鳥状に並べれば効果的である。さら
に図６は、上記各ディンプル５,５・・・のピッチtと減
音効果との関係を示したものであり、この図から明らか
なようにピッチtが1.0φ≦t≦2.0φとなるように翼面上
にディンプル５,５・・・を格子状又は千鳥状に付設す
ると効果的であることがわかる。
【００２９】(実施例２)上記実施例１の構成では、翼２
a〜２d負圧面上への各ディンプル５,５・・・のレイア
ウトに関し、図２に示すように一辺の長さt1の正方形の
４つの角部および同正方形の２本の対角線が交差する交
点部に各々直径φのディンプル５,５・・・を千鳥格子
状に配設するように構成したが、該ディンプル５,５・
・・は又実施例２として例えば図７に示すように一辺の
長さt2の正方形の４つの角部のディンプル５a,５a,５a,
５aに対し、それらの対角線が交差する交点部でのディ
ンプル５bの径を上記ディンプル５a,５a,５a,５aの径φ
よりも小さくし、対角線方向に大きさを変えて配設する
ように構成しても良い。このようにすれば上記実施例１
よりも一層騒音低減作用の高い作用効果を得ることがで
きる。
a〜２d負圧面上への各ディンプル５,５・・・のレイア
ウトに関し、図２に示すように一辺の長さt1の正方形の
４つの角部および同正方形の２本の対角線が交差する交
点部に各々直径φのディンプル５,５・・・を千鳥格子
状に配設するように構成したが、該ディンプル５,５・
・・は又実施例２として例えば図７に示すように一辺の
長さt2の正方形の４つの角部のディンプル５a,５a,５a,
５aに対し、それらの対角線が交差する交点部でのディ
ンプル５bの径を上記ディンプル５a,５a,５a,５aの径φ
よりも小さくし、対角線方向に大きさを変えて配設する
ように構成しても良い。このようにすれば上記実施例１
よりも一層騒音低減作用の高い作用効果を得ることがで
きる。
【図１】図１は、本願発明の実施例１に係る翼負圧面上
のディンプル部の構造を拡大して示す断面図である。
のディンプル部の構造を拡大して示す断面図である。
【図２】図２は、同翼負圧面上のディンプル部レイアウ
ト状態を示す拡大正面図である。
ト状態を示す拡大正面図である。
【図３】図３は、同実施例１における空気調和機用プロ
ペラファンの翼負圧面の構造を示す正面図である。
ペラファンの翼負圧面の構造を示す正面図である。
【図４】図４は、同図３の翼負圧面上の流れの状態を示
す説明図である。
す説明図である。
【図５】図５は、同実施例の空気調和機用プロペラファ
ンのレイノズル数Ｒeと騒音低減効果との関係を示すグ
ラフである。
ンのレイノズル数Ｒeと騒音低減効果との関係を示すグ
ラフである。
【図６】図６は、同実施例の空気調和機用プロペラファ
ンのディンプル穴径φに対する配設ピッチtによる騒音
低減効果を示すグラフである。
ンのディンプル穴径φに対する配設ピッチtによる騒音
低減効果を示すグラフである。
【図７】図７は、本願発明の実施例２に係る空気調和機
用プロペラファンの翼負圧面のディンプル配設状態を示
す正面図である。
用プロペラファンの翼負圧面のディンプル配設状態を示
す正面図である。
【図８】図８は、従来一般の空気調和機用プロペラファ
ンの構造を示す斜視図である。
ンの構造を示す斜視図である。
【図９】図９は、同図８のファンの翼負圧面上の流れの
状態を示す説明図である。
状態を示す説明図である。
２a〜２dは翼、５,５a,５bはディンプルである。
Claims (6)
- 【請求項１】 翼の負圧面に複数個のディンプル(５),
(５)・・・が設けられているとともに該ディンプル
(５),(５)・・・の穴径φを代表長さとするレイノズル
数Ｒe(Ｒe＝Ｖ・φ／ν,但しＶ:周速度,ν:動粘性係数)
が４０００≦Ｒe≦６０００の範囲内にあることを特徴
とする空気調和機用プロペラファン。 - 【請求項２】 請求項１において、半径方向に連続的に
ディンプルの穴径φを変化させたことを特徴とする空気
調和機用プロペラファン。 - 【請求項３】 請求項１において、半径方向に段階的に
ディンプル(５),(５)・・・の穴径φを変化させたこと
を特徴とする空気調和機用プロペラファン。 - 【請求項４】 請求項１,２又は３において、ディンプ
ル(５),(５)・・・のピッチtを1.0φ≦t≦2.0φとした
ことを特徴する空気調和機用プロペラファン。 - 【請求項５】 請求項１,２又は３において、一辺の長
さt1の正方形の４つの角部及び同正方形の２本の対角線
が交差する交点部の各々に直径φのディンプル(５),
(５)・・・を設けるとともに同正方形の一辺の長さt1を
1.4φ≦t1≦2.0φとしたことを特徴とする空気調和機用
プロペラファン。 - 【請求項６】 請求項１,２又は３において、一辺の長
さt2の正方形の４つの角部に直径φのディンプル(５a,
５a,５a,５a)を設けるとともに同正方形の一辺の長さt2
を1.0φ≦t2≦2.0φとし、さらに同正方形の２本の対角
線が交差する交点部に直径が上記ディンプル(５a)の直
径φよりも小さなディンプル(５b)を設けたことを特徴
とする空気調和機用プロペラファン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6047193A JPH07259795A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 空気調和機用プロペラファン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6047193A JPH07259795A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 空気調和機用プロペラファン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07259795A true JPH07259795A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=12768286
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6047193A Pending JPH07259795A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 空気調和機用プロペラファン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07259795A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009275661A (ja) * | 2008-05-16 | 2009-11-26 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | ジェットポンプ及び原子炉 |
| CN106568109A (zh) * | 2016-11-11 | 2017-04-19 | 宁波方太厨具有限公司 | 一种降噪叶轮及应用有该叶轮的吸油烟机 |
| US10539157B2 (en) | 2015-04-08 | 2020-01-21 | Horton, Inc. | Fan blade surface features |
| CN114046268A (zh) * | 2021-11-19 | 2022-02-15 | 杭州贝丰科技有限公司 | 一种适用于电机架前置轴流风机的风叶 |
| US11434924B2 (en) | 2017-08-09 | 2022-09-06 | Mitsubishi Electric Corporation | Propeller fan, air-sending device, and refrigeration cycle device |
-
1994
- 1994-03-17 JP JP6047193A patent/JPH07259795A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US10662975B2 (en) | 2015-04-08 | 2020-05-26 | Horton, Inc. | Fan blade surface features |
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| CN106568109B (zh) * | 2016-11-11 | 2019-07-26 | 宁波方太厨具有限公司 | 一种应用有降噪叶轮的吸油烟机 |
| US11434924B2 (en) | 2017-08-09 | 2022-09-06 | Mitsubishi Electric Corporation | Propeller fan, air-sending device, and refrigeration cycle device |
| US11788547B2 (en) | 2017-08-09 | 2023-10-17 | Mitsubishi Electric Corporation | Propeller fan, air-sending device, and refrigeration cycle device |
| CN114046268A (zh) * | 2021-11-19 | 2022-02-15 | 杭州贝丰科技有限公司 | 一种适用于电机架前置轴流风机的风叶 |
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