JPH07259119A - 油圧グラブバケット - Google Patents

油圧グラブバケット

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Publication number
JPH07259119A
JPH07259119A JP4553394A JP4553394A JPH07259119A JP H07259119 A JPH07259119 A JP H07259119A JP 4553394 A JP4553394 A JP 4553394A JP 4553394 A JP4553394 A JP 4553394A JP H07259119 A JPH07259119 A JP H07259119A
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JP
Japan
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hydraulic
piston rod
hydraulic cylinder
bucket
spray
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Pending
Application number
JP4553394A
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English (en)
Inventor
Hideo Katase
瀬 秀 男 片
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MASAGO IND
MASAGO KOGYO KK
Original Assignee
MASAGO IND
MASAGO KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐蝕、耐摩耗性に優れた油圧グラブバケット
を提供することにある。 【構成】 センターフレームに軸支された一対のバケッ
トシェルとバケットシェルの各上部材間に差し渡された
油圧シリンダーと油圧発生機構及び伸縮作動を制御する
制御機構を備えると共に、油圧シリンダーのピストンロ
ッドに硬質合金の溶射層を形成したのでシリンダーの耐
蝕、耐摩耗性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤーなどで懸垂さ
れたセンターフレームと、該センターフレームに開閉自
在に軸支された一対のバケットシェルと、該バケットシ
ェルを開閉する油圧シリンダーと、該油圧シリンダーに
圧油を供給する油圧装置とを備えた油圧グラブバケット
に関し、特にその油圧シリンダーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の油圧グラブバケットは、
バケットシェルの開閉を行う油圧シリンダーがバケット
シェルの上部にかけ渡して設けられ、油圧を発生し、前
記油圧シリンダーの作動を制御する油圧装置が船上もし
くは地上の制御室内に設けられていた。また、他の方式
のものでは、油圧グラブバケット内に油圧発生装置を備
えケーブルで電力を供給していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な油圧グラブバケットは、浚渫工事等の場合にバケット
シェルが水中の土砂や小石の舞い上がる中で使用される
ため、油圧シリンダーのピストンロッドが腐蝕、摩耗、
衝撃等により破損して、錆の発生や油漏れの原因となっ
ていた。これを防止する為、シリンダーロッド部にクロ
ームメッキやニッケルメッキを施していた。しかし、メ
ッキ層は一般に薄いため、海水中では錆や油漏れの防止
にはならなかった。また、メッキ層を厚くしても、容易
に剥離してしまい錆や油漏れが発生するのを有効に防止
出来なかった。この為、油圧シリンダーが傷みやすく短
期間で交換せねばならずランニングコストが嵩むという
問題点があった。
【0004】本発明の目的は、従来のこのような油圧グ
ラブバケットに鑑み、バケットシェルの開閉を行う油圧
シリンダーのロッド表面にNi基合金で溶射層を形成
し、耐蝕、耐摩耗性を向上した油圧グラブバケットを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の油圧グラブバケットは、ワイヤー等で懸垂
されたセンターフレームと、該センターフレームに水平
軸をもって開閉自在に軸支された一対のバケットシェル
と、該バケットシェルの各上部材間に差し渡して取り付
けられた油圧シリンダーと、油圧発生機構及び発生した
油圧を前記油圧シリンダーに送って伸縮作動を制御する
制御機構を備えた油圧装置とからなる油圧グラブバケッ
トにおいて、前記油圧シリンダーのロッドに硬質合金を
溶射して溶射層を形成してものである。また、前記溶射
層は、Ni基合金であることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明に係る油圧グラブバケットは、油圧シリ
ンダーのロッドにNi基合金等の硬質合金で溶射層を形
成したので、耐蝕、耐摩耗性が向上する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図面を参照
しつつ詳細に説明する。図1は、本願発明の一実施例に
係る油圧グラブバケットの全体を示す正面図、図2は同
グラブバケットのセンターフレーム部を示す正面図、図
3は同グラブバケットの使用される油圧シリンダーを示
す一部切欠き平面図である。
【0008】油圧グラブバケットAは、第1図に示すよ
うに、図外のクレーンブームからのワイヤーに結節され
てバケット本体10を懸垂する吊り金具1と、バケット
本体10を構成し、内部に水密々閉室30を有し、油圧
装置40を収納するセンターフレーム20と、該センタ
ーフレーム20に開閉自在に軸支される一対のバケット
シェル50と、各バケットシェル50の上部に差し渡し
て取付けられ、バケットシェル50の開閉を行う油圧シ
リンダー60等から成っている。
【0009】センターフレーム20は、強剛な鋼製構造
体をなしており、上方に吊り金具1用の取付金具21を
備え、裾部四隅にはバケットシェル50を枢着するため
の枢軸22を備えたシェル取付部23が設けられてい
る。そしてフレーム中央部には内部に油圧装置40を収
納する水密々閉室30が形成されている。
【0010】水密々閉室30は、四周ならびに底部が溶
接構造をなし、外部には高い水圧に耐え得るよう適切に
補強が施されているが、上方のみは定期点検時などに開
放するよう開放可能となっており、上蓋はパッキン等に
よって水密手段が施されている。
【0011】バケットシェル50は、第1図、第2図に
示すように鋼製の一対のシェル本体51と、土砂などを
掬う鋳鋼製の掬い部52とからなっており、シェル本体
51上部両端部には油圧シリンダー60を結合するため
のピン53が備えられたシリンダー結合部54が設けら
れている。
【0012】前記シリンダー結合部54の下方にはセン
ターフレーム20の枢軸22を受ける軸受部55が設け
られている。さらにシェル本体51には両シェル本体5
1の開閉度が左右同一角になるようイコライザー56が
備えられている。また各掬い部52の先端には、土砂を
掻き取るための複数個の爪57が左右交互に取付けられ
ている。
【0013】油圧シリンダー60は、シリンダー筒体6
1と、ピストンロッド62とから成っており、シリンダ
ー筒体61の尾部にはバケットシェル50のピン53に
嵌合する軸受64aを有するクレビス64が設けられて
おり、ピストンロッド62先端にはバケットシェル50
の他のピン53に結合される軸受65aをもった結合部
材65が取付けられている。
【0014】ピストンロッド62は、溶射加工により硬
質合金が表面に溶射されている。硬質合金は、例えば、
Ni基合金である、Ni(残部)、Cr(12〜1
7)、B(2.3〜4)、Si(3.5〜5)、C
(0.4〜0.9)、Fe(5以下)、Co(1以
下)、Mo(4以下)、Cu(4以下)等から構成され
ている。
【0015】溶射施工は、上記の自溶合金を燃料ガス及
び搬送ガスに混入し、ピストンロッド62の表面にスプ
レイガンで皮膜を作って行く。この際、ピストンロッド
62は、等速で回転させておく。ピストンロッド62の
表面に一定厚の皮膜が形成された後、再溶融処理を行
い、皮膜と母材の相互拡散を図る。この再溶融処理によ
り、皮膜と母材の緻密で強い結合力を得る事ができる。
皮膜の厚さは、1〜2mm程度であり、メッキの場合の
数十倍とする事ができる。
【0016】次に以上のように構成された、油圧グラブ
バケットの動作に就いて説明する。いま油圧シリンダー
60が全縮退位置にあると、バケットシェル50は全開
状態となる。この状態で、海底の土砂中に下降させる。
この際、海底の土砂や岩石が舞い上る。次に、油圧シリ
ンダー60を伸ばして、バケットシェル50を閉じて土
砂を掬う。この際、ピストンロッド62が伸展している
ので、油圧グラブバケットの周囲に舞上った土砂、岩が
ピストンロッド62に衝突する。しかし、ピストンロッ
ド62の表面に硬質合金が溶射されているので、小石等
の衝突により傷付いたりする事がない。
【0017】また、溶射層が厚いので海水等でピストン
ロッド62表面が腐蝕したりする事がない。更に、自溶
合金溶射により皮膜と母材の相互拡散が行われ、溶射層
が剥離する事がなく、土砂中に於ける長期に渡る使用に
耐える事ができる。
【0018】なお、本発明は、以上の実施例の他、本願
発明の要旨から逸脱しない範囲で種々の変形が可能であ
る。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の油圧グラ
ブバケットは、ワイヤー等で懸垂されたセンターフレー
ムと、該センターフレームに水平軸をもって開閉自在に
軸支された一対のバケットシェルと、該バケットシェル
の各上部材間に差し渡して取り付けられた油圧シリンダ
ーと、油圧発生機構及び発生した油圧を前記油圧シリン
ダーに送って伸縮作動を制御する制御機構を備えた油圧
装置とからなる油圧グラブバケットにおいて、前記油圧
シリンダーのロッドに硬質合金を溶射して溶射層を形成
して構成したので、海水や土砂中での使用によっても耐
蝕、耐摩耗性を向上させ、耐用年数を増して、ランニン
グコストの低減を図る事ができる。
【0020】また、前記溶射層をNi基合金で構成した
場合、耐蝕性、耐摩耗性、耐衝撃性を向上させる事がで
きる。更に、溶射層とする事により皮膜と母材との相互
拡散により緻密で強力な結合を得る事ができ、耐剥離性
の一層の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例に係る油圧グラブバケット
の全体を示す正面図である。
【図2】同グラブバケットのセンターフレーム部を示す
正面図である。
【図3】同グラブバケットの使用される油圧シリンダー
を示す一部切欠き平面図である。
【符号の説明】
A 油圧グラブバケット 1 吊り金具 2 チェーン 10 バケット本体 20 センターフレーム 21 取付金具 22 枢軸 23 シェル取付部 30 水密々閉室 40 油圧装置 50 バケットシェル 51 シェル本体 52 掬い部 53 ピン 54 シリンダー結合部 60 油圧シリンダー 61 シリンダー筒体 62 ピストンロッド 64 クレビス 65 結合部 65a 軸受

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤー等で懸垂されたセンターフレー
    ムと、該センターフレームに水平軸をもって開閉自在に
    軸支された一対のバケットシェルと、該バケットシェル
    の各上部材間に差し渡して取り付けられた油圧シリンダ
    ーと、油圧発生機構及び発生した油圧を前記油圧シリン
    ダーに送って伸縮作動を制御する制御機構を備えた油圧
    装置とからなる油圧グラブバケットにおいて、前記油圧
    シリンダーのピストンロッドに硬質合金を溶射して溶射
    層を形成して構成したことを特徴とする油圧グラブバケ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記溶射層は、Ni基合金であることを
    特徴とする請求項1記載の油圧グラブバケット。
JP4553394A 1994-03-16 1994-03-16 油圧グラブバケット Pending JPH07259119A (ja)

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JP4553394A JPH07259119A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 油圧グラブバケット

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JP4553394A JPH07259119A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 油圧グラブバケット

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0964180B1 (en) * 1998-06-08 2007-01-10 Delphi Technologies, Inc. Spray coatings for suspension damper rods

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5947153B2 (ja) * 1977-02-17 1984-11-16 三洋電機株式会社 ポンプの自動運転装置
JPH0316970A (ja) * 1989-04-03 1991-01-24 Hydraudyne Cylinders Bv 液圧シリンダーのピストンロッドに適用される被覆

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