JPH0725904B2 - バルブシ−ト材 - Google Patents
バルブシ−ト材Info
- Publication number
- JPH0725904B2 JPH0725904B2 JP61267747A JP26774786A JPH0725904B2 JP H0725904 B2 JPH0725904 B2 JP H0725904B2 JP 61267747 A JP61267747 A JP 61267747A JP 26774786 A JP26774786 A JP 26774786A JP H0725904 B2 JPH0725904 B2 JP H0725904B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- seat
- ball
- pfa
- ptfe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Lift Valve (AREA)
- Sliding Valves (AREA)
- Taps Or Cocks (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、各種流体の流通を開閉制御する、例えばボー
ルバルブ・バタフライバルブ或はその他のバルブに使用
されるシート材の改良に関するものである。
ルバルブ・バタフライバルブ或はその他のバルブに使用
されるシート材の改良に関するものである。
「従来の技術とその技術的問題点」 ボールバルブ等のシート材として、従前は合成ゴムや金
属が使用されていたが、近年はこれら従前のシート材の
代わりに、摩擦抵抗が小さいことや、耐摩擦性・耐薬品
性・耐温度性に優れる特性に着目して、ポリテトラフル
オロエチレン（以下、PTFEと言う）が広く一般に使用さ
れている。
属が使用されていたが、近年はこれら従前のシート材の
代わりに、摩擦抵抗が小さいことや、耐摩擦性・耐薬品
性・耐温度性に優れる特性に着目して、ポリテトラフル
オロエチレン（以下、PTFEと言う）が広く一般に使用さ
れている。
然し、このPTFEは、シート材として、全ての面で従前の
合成ゴムや金属に優るものではなく、取り分け耐クリー
プ性に劣るので、該PTFE製のシートを特に高圧力下で使
用すると、クリープを発生して永久変形を起こし、ボー
ルバルブの機能を低下させる大きな問題点を有すると共
に、例えばスチレン等のモノマーを開閉制御するとき
は、該スチレンモノマーがシート材に浸透して、該PTFE
のシート材を膨潤して、ボールバルブの作動を不良とし
たり、このため、シート自体を破損してしまう等の問題
点をも有していた。
合成ゴムや金属に優るものではなく、取り分け耐クリー
プ性に劣るので、該PTFE製のシートを特に高圧力下で使
用すると、クリープを発生して永久変形を起こし、ボー
ルバルブの機能を低下させる大きな問題点を有すると共
に、例えばスチレン等のモノマーを開閉制御するとき
は、該スチレンモノマーがシート材に浸透して、該PTFE
のシート材を膨潤して、ボールバルブの作動を不良とし
たり、このため、シート自体を破損してしまう等の問題
点をも有していた。
この為、斯るPTFE製のシートの問題点に鑑み、実公昭58
−第51481号公報に示す改良シート材が既に提供されて
いる。
−第51481号公報に示す改良シート材が既に提供されて
いる。
該改良シート材は、スチレン等のモノマーに対する優れ
た特性を有する他に、特に耐クリープ性・耐圧性にも優
れる、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキル
ビニルエーテルとの共重合体（以下、PFAと言う）であ
る。
た特性を有する他に、特に耐クリープ性・耐圧性にも優
れる、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキル
ビニルエーテルとの共重合体（以下、PFAと言う）であ
る。
従って、斯るPFA製シートの出現により、PTFE製のシー
トの問題点を解消することが可能となったが、反面、該
PFEの価格がPTFEの約５〜10倍程も高価なため、シート
材自体が頗るコスト高となる経済面の問題点を有してい
るので、上記利点を有しながらも、実際問題としては広
く一般で実用化されるまでには至っていない。
トの問題点を解消することが可能となったが、反面、該
PFEの価格がPTFEの約５〜10倍程も高価なため、シート
材自体が頗るコスト高となる経済面の問題点を有してい
るので、上記利点を有しながらも、実際問題としては広
く一般で実用化されるまでには至っていない。
「問題点を解決するための手段」 而して、本発明は、従来のPTFE製又はPFA製シートの問
題点を有効に解決するために開発されたもので、PFA
を、重量比率で３％以上10％未満混合した混合体でシー
ト材を成形する構成を採用した。
題点を有効に解決するために開発されたもので、PFA
を、重量比率で３％以上10％未満混合した混合体でシー
ト材を成形する構成を採用した。
「作用」 依って、本発明は、PTFEとPFAの混合体をバルブシート
材としたので、PTFEの優れた特性に加えて、PFAの優れ
た特性をシート材に同時に加味することが可能となり、
しかも、PFAを重量比率で僅か３％以上10％未満混合す
ることによって、シート材としての条件を満足するバル
ブシート材が提供できることとなるばかりか、PFA単独
の改良シート材に比し、製造コストを著しく低減するこ
とが可能となる。
材としたので、PTFEの優れた特性に加えて、PFAの優れ
た特性をシート材に同時に加味することが可能となり、
しかも、PFAを重量比率で僅か３％以上10％未満混合す
ることによって、シート材としての条件を満足するバル
ブシート材が提供できることとなるばかりか、PFA単独
の改良シート材に比し、製造コストを著しく低減するこ
とが可能となる。
「実施例」 以下、本発明を実施例に基づいて詳述すると、実施例に
係るバルブシート材は、従来の如くPTFE又はPFA単独の
ものではなく、耐摩擦性・耐薬品性・耐温度性に優れる
特性のPTFEと、スチレン等のモノマーに対する優れた特
性を有し且つ耐クリープ性・耐圧性にも優れる特性のPF
Aを混合したものとし、しかもPFAの混合比率を重量比率
で３％以上10％未満となしたことを特徴とするものであ
る。
係るバルブシート材は、従来の如くPTFE又はPFA単独の
ものではなく、耐摩擦性・耐薬品性・耐温度性に優れる
特性のPTFEと、スチレン等のモノマーに対する優れた特
性を有し且つ耐クリープ性・耐圧性にも優れる特性のPF
Aを混合したものとし、しかもPFAの混合比率を重量比率
で３％以上10％未満となしたことを特徴とするものであ
る。
又、PFAの混合比率を上記の如く重量比率で３％以上10
％未満と限定した理由は、PTFEの持つ欠点を補いPFAの
持つ利点を加えるためには、PFAは重量比率で３％以上1
0％未満で十分であること、更に混合比率がこれ以上と
なると、バルブシートのコスト低減が十分に期待できな
いこと等に起因するものである。
％未満と限定した理由は、PTFEの持つ欠点を補いPFAの
持つ利点を加えるためには、PFAは重量比率で３％以上1
0％未満で十分であること、更に混合比率がこれ以上と
なると、バルブシートのコスト低減が十分に期待できな
いこと等に起因するものである。
尚、斯るPTFEとPFAを混合したシート材を製造する一例
を示せば、PTFE粉体に重量比率で３％以上10％未満のPF
A粉体を均一に混合すればよく、これを金型に充填した
後加熱圧縮すれば、所望形態のシートを簡単に製造する
ことが可能となる。
を示せば、PTFE粉体に重量比率で３％以上10％未満のPF
A粉体を均一に混合すればよく、これを金型に充填した
後加熱圧縮すれば、所望形態のシートを簡単に製造する
ことが可能となる。
次に、本発明のバルブシート材をボールバルブのシート
１に使用した実施例を図面によって説明する。
１に使用した実施例を図面によって説明する。
使用対象となるボールバルブは、図面に示す如く、バル
ブ本体２の内部に、流体通路を画成する弁室３と該弁室
３と連通する流入口４と流出口５とを連続して形成する
と共に、上記弁室３内に貫通孔6aを有するボール６を回
動可能に配置し、且つ該ボール６をステム７を介して連
結されたハンドル８の操作により、ボールバルブの開状
態又は閉状態に回動できる構成となっている。
ブ本体２の内部に、流体通路を画成する弁室３と該弁室
３と連通する流入口４と流出口５とを連続して形成する
と共に、上記弁室３内に貫通孔6aを有するボール６を回
動可能に配置し、且つ該ボール６をステム７を介して連
結されたハンドル８の操作により、ボールバルブの開状
態又は閉状態に回動できる構成となっている。
そして、本実施例のPTFEとPFAの混合シート材で形成し
たシート１を、上記弁室３の流入出側の壁面とボール６
との間に装着して、ボール６が開状態にあるときは、上
記流入口４及び５とボール６の貫通孔6aの連通を保障
し、逆にボール６が閉状態にあるときは、バルブ本体２
とボール６の間の密封状態を保障する構成となってい
る。
たシート１を、上記弁室３の流入出側の壁面とボール６
との間に装着して、ボール６が開状態にあるときは、上
記流入口４及び５とボール６の貫通孔6aの連通を保障
し、逆にボール６が閉状態にあるときは、バルブ本体２
とボール６の間の密封状態を保障する構成となってい
る。
然し、斯る構成のボールバルブにおいて、シート１のシ
ート材に耐クリープ性・耐圧性に劣るPTFEを使用した場
合には、ボールバルブが閉状態にあって、流入口４側に
高圧力が加えられると、この圧力はボール６に作用し
て、ボール６が流出口５側のシートを圧縮し、該圧縮に
よりシートは変形してクリープを起こす。このようにシ
ートが変形すると、ボール６を両側のシートの間に弾性
挟持できなくなり、開状態になったとき、又は流入口４
側の圧力が除かれると、ボール６が自重によって、幾
分、落下し、閉状態になった時、又は流入口４側に圧力
が加えられた時、流体が漏れるので、バルブの封止機能
が完全に低下する。
ート材に耐クリープ性・耐圧性に劣るPTFEを使用した場
合には、ボールバルブが閉状態にあって、流入口４側に
高圧力が加えられると、この圧力はボール６に作用し
て、ボール６が流出口５側のシートを圧縮し、該圧縮に
よりシートは変形してクリープを起こす。このようにシ
ートが変形すると、ボール６を両側のシートの間に弾性
挟持できなくなり、開状態になったとき、又は流入口４
側の圧力が除かれると、ボール６が自重によって、幾
分、落下し、閉状態になった時、又は流入口４側に圧力
が加えられた時、流体が漏れるので、バルブの封止機能
が完全に低下する。
又、流入口４側のシートも、当初の高加圧時に、流入口
４側の圧力によってボール６に押し付けられて、クリー
プによる変形が生ずることがあり、この場合にもボール
６を均一に弾性挟持できなくなって、流入口４側の加圧
が除かれると、ボール６が自重によって落下することも
十分に考えられる。
４側の圧力によってボール６に押し付けられて、クリー
プによる変形が生ずることがあり、この場合にもボール
６を均一に弾性挟持できなくなって、流入口４側の加圧
が除かれると、ボール６が自重によって落下することも
十分に考えられる。
然し乍ら、本発明のシート材を使用したシートの場合に
は、PTFEの優れた特性以外に、耐クリープ性・耐圧性に
優れたPFAが混合されており、従来のPTFE製シートの欠
点が大巾に改善されているので、上記の如きケースにあ
っても、クリープを起こす心配が全くなくなる。
は、PTFEの優れた特性以外に、耐クリープ性・耐圧性に
優れたPFAが混合されており、従来のPTFE製シートの欠
点が大巾に改善されているので、上記の如きケースにあ
っても、クリープを起こす心配が全くなくなる。
又、スチレン等のモノマーを流体とするボールバルブに
使用した場合にあっても、従来の如くスチレンモノマー
が浸透して、該PTFE製シートを膨潤して、ボールバルブ
の作動を不良としたり、この結果、シート材が破損した
りすることも極めて少なくなる。
使用した場合にあっても、従来の如くスチレンモノマー
が浸透して、該PTFE製シートを膨潤して、ボールバルブ
の作動を不良としたり、この結果、シート材が破損した
りすることも極めて少なくなる。
従って、本シート材により形成されたシートは、従来の
PTFE製シートの如く、クリープによりボールバルブの機
能が低下することがないばかりか、スチレンモノマー等
による膨潤も極めて少ないので、シート材としての条件
を全て満足すると同時に、PFAは重量比率で３％以上10
％未満であることから、PFA単独のシート材と比し、著
しくコストを低減することが可能となり、経済的見地か
らの実用化にも大いに貢献できることとなった。
PTFE製シートの如く、クリープによりボールバルブの機
能が低下することがないばかりか、スチレンモノマー等
による膨潤も極めて少ないので、シート材としての条件
を全て満足すると同時に、PFAは重量比率で３％以上10
％未満であることから、PFA単独のシート材と比し、著
しくコストを低減することが可能となり、経済的見地か
らの実用化にも大いに貢献できることとなった。
尚、使用対象として図示したものはボールバルブである
が、本発明のシート材はこれに限定されるものではな
く、バタフライバルブやその他シート材が必要な各種バ
ルブに対しても実施応用できることは言うまでもない。
が、本発明のシート材はこれに限定されるものではな
く、バタフライバルブやその他シート材が必要な各種バ
ルブに対しても実施応用できることは言うまでもない。
「発明の効果」 以上の如く、本発明は、PFAを、重量比率で３％以上10
％未満混合したことを特徴とするシート材であるから、
PTFEの優れた特性に加えて、PFAの優れた特性をシート
材に同時に加味することが可能となって、シート材とし
ての条件を満足するバルブシート材が提供できるばかり
か、PFA単独のシート材と比し、製造コストを著しく低
減することが可能となった。
％未満混合したことを特徴とするシート材であるから、
PTFEの優れた特性に加えて、PFAの優れた特性をシート
材に同時に加味することが可能となって、シート材とし
ての条件を満足するバルブシート材が提供できるばかり
か、PFA単独のシート材と比し、製造コストを著しく低
減することが可能となった。
図面は本発明の実施例に係るバルブシート材を使用した
ボールバルブの一例を示す断面図である。 １……シート、２……バルブ本体、３……弁室、６……
ボール。
ボールバルブの一例を示す断面図である。 １……シート、２……バルブ本体、３……弁室、６……
ボール。
Claims (1)
- 【請求項１】バルブに使用されるシート材であり、ポリ
テトラフルオロエチレンと、テトラフルオロエチレンと
パーフルオロアルキルビニルエーテルの共重合体との混
合体であって、該共重合体を重量比率で３％以上10％未
満混合したことを特徴とするバルブシート材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61267747A JPH0725904B2 (ja) | 1986-11-12 | 1986-11-12 | バルブシ−ト材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61267747A JPH0725904B2 (ja) | 1986-11-12 | 1986-11-12 | バルブシ−ト材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63122735A JPS63122735A (ja) | 1988-05-26 |
| JPH0725904B2 true JPH0725904B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=17449012
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61267747A Expired - Lifetime JPH0725904B2 (ja) | 1986-11-12 | 1986-11-12 | バルブシ−ト材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0725904B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5051479A (en) * | 1989-04-03 | 1991-09-24 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Melt processable TFE copolymers with improved processability |
| JPH0497170U (ja) * | 1991-01-21 | 1992-08-21 | ||
| EP0752598A1 (en) * | 1995-06-09 | 1997-01-08 | Yasuhiro Koike | Graded-refractive-index optical plastic material and method for its production |
| KR100786038B1 (ko) | 2007-06-08 | 2007-12-17 | (주)플로닉스 | 밸브용 볼 및 라이닝방법 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5851841U (ja) * | 1981-09-30 | 1983-04-08 | 神田 勝康 | 穴あけプレス機のノツクアウト装置 |
| JPS59187815A (ja) * | 1983-04-09 | 1984-10-25 | Nichias Corp | 四弗化エチレン樹脂成形体の製造法 |
| JPS61127976A (ja) * | 1984-11-22 | 1986-06-16 | Kitazawa Valve:Kk | ボ−ルバルブのボ−ルシ−ト |
-
1986
- 1986-11-12 JP JP61267747A patent/JPH0725904B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5851841U (ja) * | 1981-09-30 | 1983-04-08 | 神田 勝康 | 穴あけプレス機のノツクアウト装置 |
| JPS59187815A (ja) * | 1983-04-09 | 1984-10-25 | Nichias Corp | 四弗化エチレン樹脂成形体の製造法 |
| JPS61127976A (ja) * | 1984-11-22 | 1986-06-16 | Kitazawa Valve:Kk | ボ−ルバルブのボ−ルシ−ト |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63122735A (ja) | 1988-05-26 |
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