JPH1130353A - バルブ - Google Patents

バルブ

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Publication number
JPH1130353A
JPH1130353A JP20087297A JP20087297A JPH1130353A JP H1130353 A JPH1130353 A JP H1130353A JP 20087297 A JP20087297 A JP 20087297A JP 20087297 A JP20087297 A JP 20087297A JP H1130353 A JPH1130353 A JP H1130353A
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JP
Japan
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valve
valve seat
piece
valve body
fluid
Prior art date
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Pending
Application number
JP20087297A
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English (en)
Inventor
Keiji Otsuji
啓志 尾辻
Masato Nakawa
政人 名川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daisou Kk
Original Assignee
Daisou Kk
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Publication date
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Publication of JPH1130353A publication Critical patent/JPH1130353A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、反力や内部圧力を利用して弁
体と弁座の密封時に多大な力を要することなく確実に弁
体と弁座を密封でき、流体の遮断性能に優れたバルブを
提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明におけるバルブは、流通孔部4を
備えた弁座3と、弁座3に密接する弁体5と、を有した
バルブであって、弁座3が、流通孔部4の周壁面7に形
成された環状溝8と、環状溝8を介して少なくとも弁体
5側に形成された弁座片部9と、弁体5側の弁座片部9
の弁座面9aに形成された1乃至複数の凸条部11と、
を備えた構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体や気体等の流
体が流動する配管の中に組み込み、流体の流れを遮断し
たり、流体の流量を調節するバルブに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、配管内を流動する液体や気体等の
流体の流れを遮断したり、流体の流量を調節するものと
して、配管の中に組み込んで使用する種々のバルブが用
いられている。これら種々のバルブは、基本的には、内
部に組み込まれた弁体を外部から操作して弁座に密着さ
せることにより流体の流れを遮断する構造を有してい
る。これら種々のバルブは用途等に応じて使い分けられ
ているが、配管内を流動する流体の流れを遮断したり、
流体の流量を調節する一般的なバルブとして、球状の弁
箱と、弁箱の中に設けられた隔壁と、隔壁にあけられた
円形の弁座と、弁座に垂直に押しつけて流体の流れを遮
断する円板状の弁体と、を有し、入口と出口の中心線が
一直線上にあり流体が弁箱内でS字状に流れる構造の玉
形弁がある。また、玉形弁と同様の原理で流体の流れを
遮断したり流体の流量の調節をするものとして、流体の
流れの方向を90°変える時に使用されるアングル弁
や、尖った円錐状の弁体を有したニードル弁がある。ま
た、弁体が流体の背圧によって逆流を防止し、玉形弁と
同様の構造からなるバルブとして逆止弁がある。更に、
対向して管の内周壁に周設された弁座と、対向した弁座
間に挿脱自在な弁体と、を有し、弁座間に弁体を差し込
み流体の流れを直角に遮断又は流量調節をするスルース
バルブもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の玉形弁や逆止弁等のバルブは以下の課題を有してい
た。弁体を弁座に垂直に押しつけて配管内を流動する流
体の流れを遮断しているため、特に管径の大きい配管に
組み込んだ際、弁体を弁座に密着させる操作時に多大な
力を要すとともに、弁体と弁座の密封精度に欠ける。ま
た、弁体を弁座に押しつけて流体の流れを遮断している
ため、弁体と弁座の当接面の精度により弁体と弁座の密
封性能が左右され、バルブの遮断性能の安定性や確実性
に欠け、弁体と弁座の当接面を高精度に仕上げる必要が
あり、バルブの生産性に欠ける。特に、スルースバルブ
においては、弁体を弁座間にスライドさせるだけで流体
の流れを遮断しているため流体の洩れが生じ易いととも
に、弁体と弁座の平滑度やテーパの精度に高精度を要す
が、精度が出し難く生産性に欠ける。更に、弁体の締付
け力により弁体と弁座の密封精度が異なり、バルブによ
る遮断性能の安定性や確実性に欠ける。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、簡単な構造で、反力や内部圧力を利用して弁体と弁
座の密封時に多大な力を要すことなく確実に弁体と弁座
を密封でき、流体の遮断性能に優れたバルブを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために本発明におけるバルブは以下の構成を有してい
る。本発明の請求項1に記載のバルブは、流通孔部を備
えた弁座と、前記流通孔部に密接する弁体と、を有した
バルブであって、前記弁座が、前記流通孔部の周壁面に
形成された環状溝と、前記環状溝を介して少なくとも前
記弁体側に形成された弁座片部と、前記弁体側の前記弁
座片部の弁座面に形成された1乃至複数の凸条部と、を
備えた構成を有している。これにより、弁体で弁座を押
圧するだけで、弁座片部の弁座面に形成された凸条部が
弁体に当接するとともに弁座片部が環状溝側に弾性変形
して撓み、弁座片部の反力により凸条部が弁体に押しつ
けられ、弁体と弁座片部が密着して弁座の流通孔部を密
封し、流体の流れを遮断できるという作用を有する。ま
た、弁座片部が流通孔部の周壁面に形成された環状溝を
介して形成されているため、該バルブ内の流体の圧力が
環状溝にかかり、弁座片部が流体の内部圧力で弁体に押
しつけられるという作用を有する。更に、弁座片部が環
状溝を介して形成されているため弁座片部が弾性を有
し、弁座や弁体に多少の歪みがあった場合にも弁座片部
の弾性により歪みを吸収できるという作用を有する。こ
こで、環状溝としては、弁座片部の撓み量より大きい幅
で形成されるのが望ましい。また、凸条部の断面形状と
しては、半円形状のものが好適に用いられるが、三角形
状、方形状等の任意の形状でもよい。また、凸条部は弁
座片部の内周縁側に形成するのが好ましい。凸条部を弁
座片部の内周縁側に形成するほど、小さい力で弁座片部
を撓ませることができる。更に、凸条部を複数形成する
場合、弁座の流通孔部側の凸条部の高さを外周側の凸条
部の高さより高く形成するのが好ましい。各凸条部をい
ずれも弁体と当接することができ、弁座と弁体の密封精
度を向上できる。尚、該バルブの材質としては、可鍛鋳
鉄、炭素鋼、合金鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、黄
銅等の金属材料や硬質塩化ビニル、ポリエチレンやポリ
アミド、ポリエステル、ポリサルホン等の合成樹脂等が
用いられ、該バルブの使用状況により適宜選択される。
【0006】本発明の請求項2に記載のバルブは、流通
孔部を備えた弁座と、前記流通孔部に密接する弁体と、
を有したバルブであって、前記弁座が、前記弁体側に前
記流通孔部の内側に向けて延設された弁座片部と、前記
弁座片部の弁座面に形成された1乃至複数の凸条部と、
を備えた構成を有している。これにより、弁体で弁座を
押圧するだけで、弁体と弁座片部の凸条部が当接すると
ともに弁座片部が弾性変形して撓み、弁座片部の反力に
より弁座片部の凸条部が弁体に押しつけられて弁体と弁
座片部が密着して弁座の流通孔部を密封し、流体の流れ
を遮断できるという作用を有する。また、弁座片部の下
面側に流体の圧力がかかり、流体の内部圧力により弁座
片部の凸条部が弁体に押しつけられるという作用を有す
る。ここで、弁座片部を流通孔部の内側に向けて下方に
傾斜して形成した場合、弁体を弁座に押圧する際に要す
る力を減少できる。
【0007】本発明の請求項3に記載のバルブは、流通
孔部を備えた弁座と、前記弁座に密接する弁体と、を有
したバルブであって、前記弁体が、遮断面と平行に外周
面に形成された環状溝と、前記環状溝を介して前記遮断
面に延設された弁体片部と、前記弁体片部の前記弁座と
の密接面に形成された1乃至複数の凸条部と、を備えた
構成を有している。これにより、弁体を弁座に当接する
だけで弁体片部の密接面に形成された凸条部が押圧され
て弁体片部が環状溝側に弾性変形して撓み、弁体片部の
反力で弁体片部の凸条部と弁座が密着して流通孔部を密
封できるという作用を有する。また、弁体片部が弾性変
形できるため、弁体と弁座に多少の歪みがある場合にも
弁体片部の弾性で歪みを吸収できるという作用を有す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の実施の形態1におけるバルブ
について、以下図面を用いて説明する。図1は実施の形
態1におけるバルブの開放状態を示す要部断面図であ
り、図2(a)は実施の形態1におけるバルブの弁座の
要部斜視図であり、図2(b)は実施の形態1における
バルブの弁座の要部断面図である。図中、1は液体や気
体等の流体が流動する配管の中に組み込まれる実施の形
態1におけるバルブ、2はバルブ1の弁箱、3はバルブ
1の弁座、4は弁座3の所定部に穿孔された流通孔部、
5は上下動して弁座3に押圧され弁座3の流通孔部4を
開閉する弁体、6は弁体5を上下動させるハンドル、7
は流通孔部4の周壁面、8は周壁面7に形成された環状
溝、9は環状溝8を介して弁体5側の弁座3の上面側に
形成された弁座片部、9aは弁座片部9の弁座面、10
は環状溝8を介して弁座3の下面側に形成された弁座片
部、11は弁座片部9の弁座面9aに形成された凸条部
である。
【0009】以上のように構成された実施の形態1のバ
ルブについて、以下その動作を図面を用いて説明する。
図3は実施の形態1におけるバルブの閉鎖状態を示す要
部断面図である。ハンドル6で弁体5を弁座3の弁座片
部9及び流通孔部4上に下ろし、弁体5で弁座3を押圧
すると、弁体5と弁座面9aの凸条部11が当接すると
ともに、弁体5で凸条部11が押圧され、図3に示すよ
うに、弁座片部9が環状溝8側へ撓み、弁座片部9の反
力で弁座片部9の凸条部11が弁体5に押しつけられて
弁座3の流通孔部4が密封され、配管内を流動する流体
の流れが遮断される。また、弁体5で弁座3を密封した
後、弁箱2内の流体の圧力が環状溝8にかかり、弁座片
部9の凸条部11が流体の内部圧力により、更に強固に
弁体5に押しつけられる。
【0010】以上のように実施の形態1におけるバルブ
は構成されているので、以下の作用を有する。弁体で弁
座を押圧するだけで、弁体と弁座片部の凸条部が当接す
るとともに弁座片部が環状溝側に撓み、弁座片部の反力
で弁座片部の凸条部が弁体に押しつけられて弁体と弁座
が密着して弁座の流通孔部が密封され、配管内の流体の
流動を遮断できるという作用を有する。また、弁箱内の
流体の圧力が環状溝にかかり、流体の内部圧力により弁
座片部の凸条部が弁体に強固に押しつけられ、弁体と弁
座を密着し、流体の流動を遮断できるという作用を有す
る。更に、弁座片部が環状溝を介して形成され弾性変形
できるため、弁体や弁座に多少の歪みがある場合にも弁
座片部の弾性で歪みを吸収でき、弁体と弁座を密着して
密封できるという作用を有する。
【0011】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
おけるバルブについて、以下図面を用いて説明する。図
4は実施の形態2におけるバルブの開放状態を示す要部
断面図であり、図5は実施の形態2におけるバルブの弁
座の要部断面図である。尚、実施の形態1と同様のもの
には同一の符号を付して説明を省略する。図中、12は
液体や気体等の流体が流動する配管の中に組み込まれる
実施の形態2におけるバルブ、13はバルブ12の弁
座、14は弁座13の流通孔部、14aは流通孔部14
の周壁面、15は流通孔部14の内側に向けて下方に傾
斜し周壁面14aの弁体5側に延設された弁座片部、1
5aは弁座片部15の弁座面、16は弁座面15aに形
成された凸条部である。以上のように構成された実施の
形態2のバルブについて、以下その動作を図面を用いて
説明する。図6は実施の形態2におけるバルブの閉鎖状
態を示す要部断面図である。実施の形態1と同様に、ハ
ンドル6で弁体5を弁座13の弁座片部15及び流通孔
部14上に下ろして弁座13を押圧すると、弁体5と弁
座片部15の凸条部16が当接するとともに、図6に示
すように、弁座片部15が撓み、弁座片部15の反力で
弁座片部15の凸条部16が弁体5に押しつけられて弁
座13の流通孔部14が密封され、流体の流動を遮断す
る。また、弁体5で弁座13が密封されると、流体の圧
力が弁座片部15と周壁面14aの交角にかかり、流体
の内部圧力により弁座片部15が強固に弁体5に押しつ
けられる。
【0012】以上のように実施の形態2におけるバルブ
は構成されているので、以下の作用を有する。弁体で弁
座を押圧するだけで、弁体と弁座片部の凸条部が弁座と
当接するとともに、弁座片部が撓み、弁座片部の反力で
弁座片部の凸条部を弁体に押しつけて弁体と弁座を密着
して弁座の流通孔部を密封できるという作用を有する。
また、弁座片部と周壁面との交角に流体の圧力がかか
り、内部圧力により弁座片部がより強固に弁体に押しつ
けられ、弁座の流通孔部を確実に密封できるという作用
を有する。また、弁座片部が周壁面と鋭角に形成されて
いるため、弁体を弁座片部に押圧する際に要する力を減
少できるという作用を有する。
【0013】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
おけるバルブについて、以下図面を用いて説明する。図
7は実施の形態3におけるバルブの開放状態を示す要部
断面図である。図中、17は液体や気体等の流体が流動
する配管の中に組み込まれ流体の流れを直角に遮断する
実施の形態3におけるバルブ、18a,18bはバルブ
17の内周壁に周設された弁座、19はバルブ17の流
通孔部、20は上下動して弁座18a,18b間に差し
込まれ流通孔部19を開閉する断面が台形状の弁体、2
0a,20bは流通孔部19を閉鎖する遮断面、20c
は弁体20の外周面、21は弁体20を上下動するハン
ドル、22a,22bは弁体20の外周面20cに遮断
面20a,20b側に遮断面20a,20bと平行に周
設された環状溝、23a,23bは環状溝22a,22
bを介して遮断面20a,20bに延設された弁体片
部、24a,24bは弁座18a,18bと当接する弁
体片部23a,23bの密接面、25は弁体片部23
a,23bの密接面24a,24bに形成された凸条部
である。尚、弁座18a,18bの断面は、図7に示す
ように、断面が台形状の弁体20の遮断面20a,20
bの傾斜角度と略同じ傾斜角度を有して形成されてい
る。また、環状溝22a,22b及び弁体片部23a,
23bは、遮断面20a,20bの両側に形成する必要
はなく、いずれか一方に形成してもよい。以上のように
構成された実施の形態3のバルブについて、以下その動
作を図面を用いて説明する。図8は実施の形態3におけ
るバルブの閉鎖状態を示す要部断面図である。ハンドル
21で弁体20を弁座18a,18b間にスライドさせ
て差し込むと、図8に示すように、弁体20の弁体片部
23a,23bの密接面24a,24bに形成された凸
条部25がバルブ17の下方側から弁座18a,18b
の端面に当接して弁体片部23a,23bが環状溝22
a,22b側に弾性変形して撓む。弁体20が弁座18
a,18b間に完全に差し込まれると、弁体20の遮断
面20a,20bと平行に形成された弁体片部23a,
23bの全体が環状溝22a,22b側に弾性変形して
撓むとともに、弁体片部23a,23bの反力で凸条部
25が弁座18a,18bに押しつけられ、弁体20と
弁座18a,18bを密着させて流通孔部19が密封さ
れる。
【0014】以上のように実施の形態3におけるバルブ
は構成されているので、以下の作用を有する。弁体を弁
座間に差し込むだけで弁体の弁体片部の密接面に形成さ
れた凸条部が弁座と当接するとともに弁体片部が環状溝
側に弾性変形して撓み、弁体片部の反力で凸条部を弁座
に押しつけて弁座と弁体を密着させて流通孔部を密封で
きるという作用を有する。また、弁体片部が弾性変形し
て弁体片部の弾性により弁体と弁座を密着しているた
め、弁体と弁座に多少の歪みがある場合にも弁体片部の
弾性で歪みを吸収できるという作用を有する。
【0015】
【実施例】次に、実施の形態1におけるバルブを用い、
一般的な密封テストを行った。その結果、図2に示すよ
うに構成されたバルブ1の弁座3の環状溝8は、弁座片
部9の撓み量より大きい幅で形成され、深さは弁座3の
材質等に応じて1mm〜15mm好ましくは、2mm〜
10mmに適宜決定されるのが望ましい。環状溝8の深
さが2mmよりも浅くなるにつれ弁座3の材質にもよる
が弁座片部9を撓ませ難い傾向が認められ、バルブ1の
操作時の追従性に欠け、また、深さが10mmよりも深
くなるにつれ機械加工が困難で精度を出し難くなり、バ
ルブ1が大きくなりすぎる傾向が認められるとともに、
流体の衝撃波や乱流、流速の乱れにより環状溝8の底部
における弁座片部9の基部の機械的強度が劣化し易い傾
向が認められることがわかった。また、弁座片部9の弁
座面9aに形成された凸条部11の高さとしては、弁座
3の材質や弁座片部9の形状や大きさ等に応じて、0.
1mm〜2.2mm好ましくは、0.2mm〜1.2m
mに適宜決定される。凸条部11の高さは弁座片部9の
材質にもよるが、高さが0.2mmよりも低くなるにつ
れ、弁座片部9の撓み量が小さく弁座片部9の強い反力
が得られ難くなる傾向が認められ、また高さが1.2m
mよりも高くなるにつれ弁座片部9の撓み量が大きくな
りすぎ弁座片部9の基部に金属疲労がたまり易く機械的
強度が劣化し易い傾向が認められる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明におけるバルブによ
れば、以下の優れた効果を実現できる。請求項1に記載
の発明によれば、 (1)弁体で弁座を押圧するだけで、弁体と弁座片部の
弁座面に形成された凸条部が当接するとともに弁座片部
が環状溝側に弾性変形して撓み、弁座片部の反力により
凸条部が弁体に押しつけられて弁体と弁座を密着して弁
座の流通孔部を密封し、流体の流れを遮断でき、簡単な
構造で密封精度に優れる。 (2)弁座に環状溝が形成されているため、該バルブ内
の流体による内部圧力が環状溝にかかり、弁座片部をよ
り強固に弁体に押しつけることができ、弁座の流通孔部
を確実に密封でき、密封の信頼性に優れる。 (3)弁体で弁座を押圧するだけで弁座片部の反力及び
環状溝にかかる流体の内部圧力で強固に弁座と弁体を密
着して流通孔部を確実に密封でき、高圧の流体の場合に
も確実に弁座の流通孔部を密封でき密封性能に優れ、管
径の大きい配管に組み込んだ場合にも確実に流体の流動
を遮断できる。 (4)弁座片部が弾性変形でき、弁座片部の反力で弁座
と弁体を密着して弁座の流通孔部を密封しているため、
弁座と弁体に多少の歪みがある場合にも弁座片部の弾性
により歪みを吸収して弁座と弁体を密着でき、弁座の流
通孔部を確実に密封できるとともに、弁座と弁体の当接
面の精度を要さず生産性に優れる。請求項2に記載の発
明によれば、 (5)弁体で弁座を押圧するだけで弁座片部が弾性変形
して撓み、弁座片部の反力により弁座片部が弁体に押し
つけられて弁座の流通孔部が密封され、流体の流れを遮
断でき、簡単な構造で密封精度に優れるとともに、該バ
ルブの生産性に優れる。 (6)特に、弁座片部を流通孔部の内側に向けて下方に
傾斜して形成することにより、弁体を弁座に密接して弁
座片部を押圧して弁座片部を撓ませる際に要する力を減
少でき、バルブの操作性に優れるとともに、弁座片部の
耐久性を向上できる。請求項3に記載の発明によれば、 (7)弁体を弁座に当接するだけで、弁体片部の密接面
に形成された凸条部が弁座で押圧されて弁体片部が環状
溝側に弾性変形して撓み、弁体片部の反力で弁体と弁座
が密着して流通孔部を密封でき、簡単な構造で流通孔部
を確実に密封でき密封精度に優れる。 (8)弁体片部が弾性変形できるため、弁体と弁座に多
少の歪みがある場合にも弁体片部の弾性で歪みを吸収で
き、弁体と弁座を密着して流通孔部を確実に密封できる
とともに、弁体と弁座に高精度を要せず生産性に優れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるバルブの開放状態を示す
要部断面図
【図2】(a)実施の形態1におけるバルブの弁座の要
部斜視図 (b)実施の形態1におけるバルブの弁座の要部断面図
【図3】実施の形態1におけるバルブの閉鎖状態を示す
要部断面図
【図4】実施の形態2におけるバルブの開放状態を示す
要部断面図
【図5】実施の形態2におけるバルブの弁座の要部断面
【図6】実施の形態2におけるバルブの閉鎖状態を示す
要部断面図
【図7】実施の形態3におけるバルブの開放状態を示す
要部断面図
【図8】実施の形態3におけるバルブの閉鎖状態を示す
要部断面図
【符号の説明】
1 バルブ 2 弁箱 3 弁座 4 流通孔部 5 弁体 6 ハンドル 7 周壁面 8 環状溝 9 弁座片部 9a 弁座面 10 弁座片部 11 凸条部 12 バルブ 13 弁座 14 流通孔部 14a 周壁面 15 弁座片部 15a 弁座面 16 凸条部 17 バルブ 18a,18b 弁座 19 流通孔部 20 弁体 20a,20b 遮断面 20c 外周面 21 ハンドル 22a,22b 環状溝 23a,23b 弁体片部 24a,24b 密接面 25 凸条部
フロントページの続き (72)発明者 名川 政人 福岡県北九州市小倉南区舞ヶ丘三丁目12− 2

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流通孔部を備えた弁座と、前記弁座に密
    接する弁体と、を有したバルブであって、 前記弁座が、前記流通孔部の周壁面に形成された環状溝
    と、前記環状溝を介して少なくとも前記弁体側に形成さ
    れた弁座片部と、前記弁体側の前記弁座片部の弁座面に
    形成された1乃至複数の凸条部と、を備えたことを特徴
    とするバルブ。
  2. 【請求項2】 流通孔部を備えた弁座と、前記弁座に密
    接する弁体と、を有したバルブであって、 前記弁座が、前記弁体側に前記流通孔部の内側に向けて
    延設された弁座片部と、前記弁座片部の弁座面に形成さ
    れた1乃至複数の凸条部と、を備えたことを特徴とする
    バルブ。
  3. 【請求項3】 流通孔部を備えた弁座と、前記弁座に密
    接する弁体と、を有したバルブであって、 前記弁体が、遮断面と平行に外周面に形成された環状溝
    と、前記環状溝を介して前記遮断面に延設された弁体片
    部と、前記弁体片部の前記弁座との密接面に形成された
    1乃至複数の凸条部と、を備えたことを特徴とするバル
    ブ。
JP20087297A 1997-07-09 1997-07-09 バルブ Pending JPH1130353A (ja)

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JP20087297A JPH1130353A (ja) 1997-07-09 1997-07-09 バルブ

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