JPH07258133A - 粗アセトンからのイソプロピル−tert−ブチルエーテルの製造方法 - Google Patents

粗アセトンからのイソプロピル−tert−ブチルエーテルの製造方法

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JPH07258133A
JPH07258133A JP6327145A JP32714594A JPH07258133A JP H07258133 A JPH07258133 A JP H07258133A JP 6327145 A JP6327145 A JP 6327145A JP 32714594 A JP32714594 A JP 32714594A JP H07258133 A JPH07258133 A JP H07258133A
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tert
butyl ether
iptbe
acetone
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JP6327145A
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John F Knifton
ジョン・フレデリック・ナイフトン
Pei-Shing Eugene Dai
ペイ−シン・ユージン・ダイ
Ernest Leon Yeakey
アーネスト・レオン・イーキー
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Texaco Development Corp
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
    • C07C41/01Preparation of ethers
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/132Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by reduction of an oxygen containing functional group
    • C07C29/136Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by reduction of an oxygen containing functional group of >C=O containing groups, e.g. —COOH
    • C07C29/143Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by reduction of an oxygen containing functional group of >C=O containing groups, e.g. —COOH of ketones
    • C07C29/145Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by reduction of an oxygen containing functional group of >C=O containing groups, e.g. —COOH of ketones with hydrogen or hydrogen-containing gases

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 粗副生アセトン流からイソプロピル−tert−
ブチルエーテルを製造する二段法において、ニッケルに
富むバルク金属触媒の上で該粗アセトンを水素化してイ
ソプロパノールに富む流出物を得、該イソプロパノール
に富む中間体を、カチオン性樹脂、β−ゼオライト、脱
アルミニウム処理されたY−ゼオライトおよび金属で改
質されたβ−ゼオライトより選択される強酸性触媒の存
在においてエーテル化条件に付すことを特徴とする方
法。 【効果】 粗アセトン原料から、良好な転換率と選択率
でIPTBEを製造でき、またIPTBEとMTBEを
同時に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粗副生アセトン流か
ら、イソプロピル−tert−ブチルエーテル(IPTB
E)と任意にはメチル−tert−ブチルエーテル(MTB
E)とを生成するための新規な二段法であって、(1)
ニッケルに富むバルク金属触媒の上で粗アセトン流を水
素化してイソプロパノールに富む流出物を得、(2)イ
ソプロパノールに富む中間体を、カチオン性樹脂、β−
ゼオライト、金属で改質されたβ−ゼオライトおよび脱
アルミニウム処理されたY−ゼオライトからなる群より
選択される一連の強酸性触媒の存在において、エーテル
化条件に付すことを含む方法に関する。
【0002】
【従来の技術】IPTBEは、ガソリンのオクタン価増
強剤として有用である。
【0003】ある種のアルコールを別のアルコールと反
応させることによって対称エーテルおよび非対称エーテ
ルを含むエーテル類を製造して、目的の生成物を形成し
うることは、当業者に公知である。触媒および/または
縮合剤を含有する反応混合物を分離し、さらに処理する
と、目的の生成物を得ることができる。このようなさら
なる処理は、普通、1回以上の蒸留操作を含む。
【0004】MTBEは、自動車燃料添加剤としてもっ
とも広く製造され、論じられているが、他のエーテル
類、例えばジイソプロピルエーテル(DIPE)および
エチル−tert−ブチルエーテル(ETBE)もまた評価
されている。DIPEは、製油所のプロピレンおよび水
から製造することができ、イソプロパノールはこの処理
における中間体である。変わったやり方としては、イソ
プロピル−tert−ブチルエーテルは、イソブチレンをイ
ソプロパノールと組み合わせることによって製造しても
よい。
【0005】比較的高分子量のエーテル類はすべて、メ
チル−tert−ブチルエーテル(MTBE)よりも低く、
エタノールよりもはるかに低い混合蒸気圧を有してい
る。それらの沸点もまた、MTBEよりも高い。さらに
は、より分子量の大きいIPTBEおよびETBEは、
より多くオクタン価に寄与する潜在能力を有している。
IPTBEは、ガソリンへの燃料添加剤とみなされるす
べての含酸素有機化合物の中で最大の正味オクタン価増
強(R+M)/2を提供する能力を有している。それに
加え、その酸素含有量がより低いため、IPTBEのよ
うな分子量の大きいエーテルは、酸素含有量の目標値を
超えることなく、より多量にベースのガソリンに添加す
ることができる。
【0006】IPTBEの製造については、MTBEに
関して見られたほど多くの論議は見られないが、そのよ
り低い酸素水準およびより低い蒸気圧によって、再配合
ガソリンの将来において、IPTBEが明確な特定の位
置を有することは明らかである。
【0007】IPTBEを合成するための本発明に適当
であることが見いだされた固形酸性触媒の分類に関し
て、β−ゼオライトのもっとも初期の開示の一つは、Wa
dingerらへの米国特許第3,308,069号(196
7)明細書に記載されている。
【0008】Sommerらへの米国特許第3,955,93
9号(1976)明細書には、140〜170℃の気相
でのプロピレンの接触水和による、イソプロピルアルコ
ール、ジイソプロピルエーテルおよび副生物の無水混合
物の製造が開示されている。この方法に従って形成され
た無水混合物は、ガソリン燃料への添加剤としてそのま
ま使用することができる。
【0009】参照しうる引用例のいずれも、副生物流に
存在するアセトン分をIPTBEに転換する処理を示唆
しているとは思えない。通常はアセトンからなる該副生
物流の部分は、約10〜80%である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】副生物流からのアセト
ンを、イソプロピル−tert−ブチルエーテルおよびメチ
ル−tert−ブチルエーテルのような有用な含酸素有機化
合物生成物に転換することができるならば、含酸素有機
化合物の製造法の経済性を大きく高めることになろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記によると、粗副生ア
セトン流からイソプロピル−tert−ブチルエーテルを生
成するための本発明の新規な方法は、(1)ニッケルに
富むバルク金属触媒の上で粗アセトン流を水素化してイ
ソプロパノールに富む流出物を得、(2)イソプロパノ
ールに富む中間体を、カチオン性樹脂、β−ゼオライ
ト、金属で改質されたβ−ゼオライトおよび脱アルミニ
ウム処理されたY−ゼオライトからなる群より選択され
る一連の強酸性ゼオライト触媒の存在においてエーテル
化することを含む二段階の方法である。
【0012】また、粗アセトン流がさらに、有意量の、
すなわち好ましくは5%以上の量の、メタノール(Me
OH)およびtert−ブタノール(tBA)の両方を含有
する場合、イソプロピル−tert−ブチルエーテルとメチ
ル−tert−ブチルエーテルとの同時生成を、本発明の上
記の段階によって達成することができる。もっとも好ま
しくは、IPTBEとMTBEの同時生成の場合、粗ア
セトン原料は、メタノールおよびtert−ブタノールをそ
れぞれ10〜40%づつ含有する。
【0013】IPTBEの二段階合成は、次式によって
表すことができる。
【0014】
【化1】
【0015】プロピレンオキシドを製造する過程におい
て、通常、目的の生成物とともに多数の副生物が生成さ
れる。そのような副生物には、ギ酸、酢酸、それらのエ
ステル誘導体、tert−ブタノールおよびアセトンがあ
る。アセトンは、特定の粗副生物流の約10〜80%を
構成することができる。これらの粗アセトン流は、メタ
ノールとさらに混合していることもある。
【0016】本発明の第一段階では、粗アセトンをニッ
ケルに富む触媒上に通す。好ましいニッケル触媒は、モ
ル%で計算して、ニッケル約60〜85%、銅1〜30
%およびクロム0.1〜6%の組成、より好ましくはニ
ッケル約65〜78%、銅10〜20%およびクロム1
〜3%の組成を特徴とするものである。
【0017】アセトンをイソプロパノール(IPA)に
する、目的の水素化を達成するのに必要な温度は>10
0℃であり、好ましい範囲は120〜180℃である。
【0018】式1の第一段階でのアセトンのイソプロパ
ノールへの転換率は、連続処理において1回通過あたり
通常>90%であり、好ましくは99%以上である。第
二段階では、イソプロパノールを、カチオン性樹脂、β
−ゼオライト、金属で改質されたβ−ゼオライトおよび
脱アルミニウム処理したYゼオライトからなる群より選
択される一連の固形強酸性触媒の存在において、エーテ
ル化条件に付す。
【0019】触媒として使用されるイオン交換樹脂は、
強酸性のカチオン交換性を有する分類のイオン交換樹脂
を含む。これらは、スルホン酸官能基(−SO3 H)ま
たは置換されたスルホン酸官能基を有する、スルホン酸
官能基が直接的または間接的に有機鎖の、好ましくはポ
リスチレンまたはスチレン−ジビニルベンゼンポリマー
主鎖に結合しているゲルタイプの、すなわちマクロ孔質
のイオン交換樹脂を包含する。このような樹脂の例に
は、Amberlyst (登録商標)−15およびXN−101
0、Amberlite (登録商標)IR−118、Dowex (登
録商標)50X2−100および5X8−100、Dowe
x M−31およびM−32ならびにBio Rad (登録商
標)AG50W−X2およびAmbersep(登録商標)25
2Hがある。もう1種の好適なイオン交換樹脂は、ペル
フルオロスルホン酸官能価を有する、Rohm and Haas 社
のA−35高温樹脂およびDuPont社のNafion(登録商
標)樹脂である。好ましいものは、スチレン−ジビニル
ベンゼンポリマー主鎖、スルホン酸官能価および1〜2
0%の架橋度を有するマクロ孔質樹脂、例えばAmberlys
t15およびXN−1010である。該樹脂は、酸(水
素)形態でなければならない。
【0020】例示する触媒の第二の群には、単独の、ま
たは改質されたβ−ゼオライトがある。典型的には、β
−ゼオライトは、5Åを超える孔径を有する結晶質のア
ルミノケイ酸塩である。ゼオライトの組成は、その合成
したままの形態で、次のように表すことができる。
【0021】〔xNa(1.0±0.1−x)TEA〕
AlO2 ・ySiO2 ・wH2
【0022】式中、xは1未満、好ましくは0.7未満
であり;TEAはテトラエチルアンモニウムイオンを表
し;yは5を超え、かつ100未満であり;wは、水和
の程度および存在する金属カチオンによって、約60ま
でである(wを4までと定義した場合、水和の程度が最
初に定めたものよりも高くなりうることがわかった)。
TEA成分は、ナトリウムの分析値と、カチオン対構造
アルミニウムの単一の理論比との差によって計算され
る。
【0023】β−ゼオライトは、二つのタイプの三次元
細孔開口、すなわち直線状の溝と曲折した通路を有する
ことが報告されている。前者は7.5Å×5.7Åの細
孔開口を有し、後者は6.5Å×5.6Åの細孔開口を
有している。例えばシリカをβ−ゼオライト上に沈着さ
せると、細孔開口が狭まったり、沈着したシリカによっ
てふさがれたりする。シリカの沈着が強酸性サイトを選
択的に除去し、中酸性サイトの群を増すことが結論づけ
られた。
【0024】完全に塩基交換された形態では、β−ゼオ
ライトは、次の組成を有している。
【0025】〔(x/n)M(1±0.1−x)H〕A
lO2 ・ySiO2 ・wH2
【0026】式中、x、yおよびwは上記の数値を有
し、nは金属Mの原子価である。この形態のゼオライト
は、例えば200〜900℃またはそれ以上での焼成に
より、部分的に水素形態に転換することもできる。完全
な水素形態は、アンモニウム交換したのち、空気中また
は窒素のような不活性雰囲気中で焼成することにより、
得ることができる。
【0027】好ましい形態のβ−ゼオライトは、酸性度
の高い高シリカ形態であり、合成したままの形態で少な
くとも10:1、好ましくは10:1〜50:1のシリ
カ:アルミナのモル比および少なくとも100m2/gの表
面積を有している。
【0028】本発明の実施に適したβ−ゼオライトに
は、Valfor C806 β、Valfor CP815βおよびValfor C86
1 がある。ValforはPQ社の登録商標である。Valfor C
806 βゼオライトは、鋳型カチオン形態のβ−ゼオライ
ト粉末である。これは、合成生成物をろ過、洗浄したの
ちに単離された、結晶化段階に使用される有機鋳型を含
有する高シリカ形状選択性のゼオライトである。C806β
は、23〜26のSiO2 /Al23 モル比を有し、
結晶サイズは0.1〜0.7μm であり、焼成後の表面
積は約700〜750m2/gであり、焼成後のシクロヘキ
サン吸着能力は19〜24g /100g であり、Na2
O含有量は無水状態で約0.01〜1.0重量%であ
り、有機含有量は無水基準で約11〜13重量%であ
る。
【0029】Valfor C815 βゼオライトは、水素、ナト
リウム形態の焼成β−ゼオライト粉末である。これは、
焼成して有機鋳型を分解していることを除き、C806 β
に類似している。C815 βは、大きな孔径を有する高シ
リカ形状選択性のアルミノケイ酸塩である。C815 βは
また、約23〜26のSiO2 /Al23 モル比を有
している。結晶サイズ、表面積、シクロヘキサン吸着能
力およびNa2 Oは、すべてC806 βについて記したも
のと同じ範囲にある。
【0030】Valfor C861 βは、C815 β粉末80%と
アルミナ粉末20%とからなる押出し物である。
【0031】該β−ゼオライトは、改質を加える前に、
ハロゲン、含ハロゲン有機化合物または含ハロゲン酸で
前処理してもよい。該ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素
またはヨウ素であることができるが、好ましくはフッ素
である。フッ化物処理の場合、処理されたβ−ゼオライ
トのフッ化物含有量は、0.1〜10重量%の範囲であ
ることができるが、好ましくは約1%である。該フッ化
物処理されたゼオライトを、さらなる使用または改質の
前に、200℃以上の温度で焼成してもよい。
【0032】該触媒は、結合剤、例えばIII 族またはIV
族の酸化物の存在において形成してもよい。該β−ゼオ
ライトとともに使用されるIII 族およびIV族の酸化物に
は、アルミニウム、ケイ素、チタン、ジルコニウム、ハ
フニウム、ゲルマニウム、スズおよび鉛の酸化物ならび
にそれらを組み合わせたものがある。アルミナが好まし
い。該結合剤は、形成された触媒の10〜90%を構成
することができる。
【0033】IPTBEとMTBEを目的とする同時生
成に特に効果的なものは、多種の金属で改質されたβ−
ゼオライトである。
【0034】本発明においてゼオライトを改質するのに
有用な金属は、周期律表のIB族、VB族、VIB族、V
IIB族およびVIII族の金属(そのような遷移金属を含
む)を含む。好ましい金属は、周期律表のIB族、VIB
族、VIIB族およびVIII族に見られる金属であり、銅、
クロム、マンガン、鉄、ニッケル、パラジウムおよび白
金を包含する。鉄とマンガンとクロムとを組み合わせ、
またはニッケルと銅とを組み合わせてValforゼオライト
C861βに担持させたもの、ならびに白金またはパラジウ
ム、フッ化物で改質されたβ−ゼオライトを使用した場
合に、特に良好な成果が見られた。
【0035】該ゼオライトを、好ましくは、水性、アル
コール系またはケトン系の媒体中、上記の特定の金属の
塩、特にそれらの金属の硝酸塩または塩化物に1〜24
時間含浸し、次いで固形物をろ別し、高温、例えば12
0℃で一定期間乾燥させ、300〜800℃でさらに、
例えば315℃で2時間焼成し、続いて540℃でさら
に2時間焼成し、次いで水素気流中、≧200℃で還元
する。
【0036】ゼオライトに付着させる種々の金属の量は
変えることができる。個々の金属、すなわち鉄、クロ
ム、銅、マンガンおよびニッケルの量は、0.01〜1
0.0%の間で変えることができる。鉄、クロムおよび
マンガンを861 βに付着させる場合、好ましい重量百分
率は0.1〜5.0%である。
【0037】本発明の第二段階に適した触媒の第四のタ
イプは、一般に、脱アルミニウム処理したY−ゼオライ
ト触媒を含む。
【0038】脱アルミニウム処理した形態で式1の反応
に使用するのに好ましい触媒は、ある種の結晶質アルミ
ノケイ酸塩ゼオライト、特に、合成X−およびY−ゼオ
ライトを含むホージャサイトゼオライトの異性体構造群
である。脱アルミニウム処理に好ましいゼオライトはY
−ゼオライトである。
【0039】ホージャサイトゼオライトの単位セルは、
o ≒2.5nmの立方形であり、それぞれ、共有される
酸素原子を介して結合されたケイ素またはアルミニウム
中心の酸素四面体192個を含有する。アルミニウム中
心の四面体それぞれの正味の負の電荷のため、各単位セ
ルは、等しい数の電荷均衡性カチオンを含有する。これ
らは、排他的に、合成された形態にあるゼオライト中の
ナトリウムイオンである。水和形態にあるY−ゼオライ
トの典型的なセルの内容は次のとおりである。
【0040】Na56〔(AlO256(SiO2
136x ・250H2
【0041】Y−ゼオライトは、ケイ素原子とアルミニ
ウム原子との相対濃度と、詳細な構造ならびに関連の化
学特性および物理特性に対する影響とに基づいて区別さ
れる。Y−ゼオライトの単位セル中のアルミニウム原子
は76〜48個であり、結果として1.5〜3.0のS
i:Al比をもたらす。アルミノケイ酸塩構造のカチオ
ン濃度および電荷密度はいずれも、Y−ゼオライトの方
が、単位セル中のアルミニウム原子が96〜77個であ
るところのX−ゼオライトよりも低い。
【0042】ホージャサイトと、方ソーダ石単位から構
成された他のゼオライトとの差異を決定する特徴は、単
位どうしを結合させる二重六員環または六角柱である。
方ソーダ石単位、すなわちβ−ケージは、24個のケイ
素原子またはアルミニウム原子(T原子という)を各頂
点に配した截頭形八面体によって表すことができる。3
6個の酸素原子は、T原子の周囲に四面体形状を得るた
めに、頂点どうしをつなぐ縁の中間点からずれている。
β−ケージ内の空隙の自由直径は0.66nmであるが、
最小の分子だけが、直径0.22nmの開口を通過して、
各六角形の面に対応する6個の酸素原子からなるゆがん
だ環の中に入ることができる。各方ソーダ石単位は、6
個の橋渡し酸素により、六角形の面を四面体的に横切っ
て、他の4個の方ソーダ石単位に結合している。方ソー
ダ石単位および六角柱によって囲まれたより大きい空隙
をα−ケージ、すなわちスーパーケージと呼ぶ。α−ケ
ージは、≒1.3nmの自由直径を有する26面体であ
り、これは、直径0.80〜0.90nmの4個のゆがん
だ十二員環を通って入ることができる。このようにし
て、各α−ケージは、他の4個と四面体的に結合して、
ゼオライト構造中を延びる空隙をもつ複雑な系をもたら
す。α−ケージとβ−ケージとがともに、公知のゼオラ
イトの中で最大の空隙(脱水した結晶の約50容量%)
であるX−ゼオライトとともに、Y−ゼオライトを構成
する。触媒の観点から見ると、α−ケージは、β−ケー
ジとは異なり、数多くの脂肪族化合物および芳香族化合
物の進入を許すため、はるかに最も重要である。
【0043】このようなY−ゼオライトは脱アルミニウ
ム処理した形態で特に効果的であることが、本発明にお
いて実証された。好ましくは、該Y−ゼオライトは、ア
ンモニウム交換したのち焼成することにより、あるい
は、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)もしくは
他のキレート化剤で処理することにより、あるいは、フ
ッ素もしくは含フッ素化合物、例えば四フッ化ケイ素も
しくはフルオロケイ酸アンモニウムでの処理により、あ
るいは、水熱(蒸気)処理および/または酸処理によ
り、脱アルミニウム処理することが好ましい。脱アルミ
ニウム処理した該Y−ゼオライトは、3を超える、好ま
しくは5以上のシリカ/アルミナのモル比を有するべき
である。実施例は、5〜100のシリカ/アルミナ比を
有する触媒の有用性を実証する。
【0044】好適な市販の脱アルミニウム処理したY−
ゼオライトの例には、UOP社のLZY−82およびL
ZY−72、PQ社のCP−304−37およびCP−
316−26、ならびにUOP社のY−85、Y−8
4、LZ−10およびLZ−210がある。
【0045】典型的な脱アルミニウム処理したY−ゼオ
ライトの単位セルサイズおよびSiO2 /Al23
ル比を表1に記す。
【0046】
【表1】
【0047】該触媒は、粉末、ペレット、顆粒、球体、
付形物および押出し物の形態であることができる。本明
細書に記載の実施例は、押出し物を使用する利点を実証
する。
【0048】反応は、攪拌スラリー反応器または固定床
連続流動反応器のいずれかで実施することができる。触
媒濃度は、目的の触媒効果をもたらすのに十分なもので
なければならない。
【0049】IPTBEへのエーテル化は、一般に、2
0〜250℃で実施することができる。好ましい範囲は
40〜80℃である。この温度範囲を通じて良好な成果
が見られる。しかし、温度が20〜100℃であるとき
に、IPTBEとMTBEの同時生成について最良の転
換率値が見られることを記すことができる。全操作圧
は、0〜5,000psig(0.1〜35MPa )またはそ
れ以上であることができる。好ましい圧力範囲は100
〜1,000psig(0.8〜7MPa )である。
【0050】通常、IPTBEは、6まで、またはそれ
以上の全液時空間速度(LHSV)および比較的穏やか
な条件で、粗生成液中約15重量%まで、またはそれ以
上の濃度で連続的に生成される。LHSVは次のように
定める。
【0051】
【数1】
【0052】以下の実施例において、tert−ブタノール
(tBA)の転換率は、次式を用いて概算した。
【0053】
【数2】
【0054】
【発明の効果】本発明によって、粗アセトン原料から、
水素化とエーテル化の二段階の反応を経て、良好な転換
率と選択率でIPTBEを製造でき、またIPTBEと
MTBEを同時に製造できる。得られたIPTBEおよ
びMTBEは、燃料添加剤、特に自動車ガソリンのオク
タン価を高める添加剤として有用である。
【0055】
【実施例】以下の実施例は、メタノールおよびtert−ブ
タノールをも含有するアセトンからの、カチオン性樹
脂、β−ゼオライト、金属で改質されたβ−ゼオライト
および脱アルミニウム処理されたY−ゼオライトを使用
しての、IPTBEおよびMTBEの二段階合成を例示
する。
【0056】添付した実施例は、次のことを例示する。 1.MTBE/プロピレンオキシド(PO)ユニットか
らの粗アセトン副生物流を、ニッケルに富むバルク金属
触媒上で、穏やかな条件のもとで水素化する(実施例1
を参照)。
【0057】2.β−ゼオライト触媒を使用して、穏や
かな条件のもとで、実施例1の水素化アセトン流からI
PTBE/MTBEを同時に生成する(実施例2を参
照)。
【0058】3.カチオン性樹脂触媒を使用して、穏や
かな条件のもとで、実施例1の水素化アセトン流からI
PTBE/MTBEを同時に生成する(実施例3を参
照)。
【0059】4.β−ゼオライトまたはカチオン性樹脂
触媒を使用して、穏やかな条件のもとで、イソプロパノ
ール/tert−ブタノールの等モル混合物からIPTBE
を生成する(実施例4および5を参照)。
【0060】5.別の水素化アセトン(73%)流をβ
−ゼオライトまたはカチオン性樹脂触媒に通すことによ
り、IPTBE/MTBEを同時に生成する(実施例6
および7を参照)。
【0061】6.第三の水素化アセトン(15%)流を
β−ゼオライトまたはカチオン性樹脂触媒に通すことに
より、IPTBEを生成する(実施例8および9を参
照)。
【0062】7.次の触媒を使用して、実施例8および
9の水素化アセトン流からIPTBEを生成する。 a)白金を含浸させたβ−ゼオライト(実施例10) b)パラジウムを含浸させたフッ化β−ゼオライト(実
施例11) c)クロム、マンガン、鉄で改質されたβ−ゼオライト
(実施例12) d)ニッケル、銅で処理したβ−ゼオライト(実施例1
3) e)脱アルミニウム処理したY−ゼオライト(実施例1
4)
【0063】実施例1 この実施例は、粗アセトン流の水素化を例示する。
【0064】PO/MTBEユニットから得られた、ア
セトン(Me2 CO)62%を含有し、表1に示す組成
を有する粗アセトン混合体を、水素(90リットル/h
)の存在において、0.5のLHSVおよび一連の温
度(120〜160℃)で、ニッケル約72%を含有す
るニッケル、銅、クロムのバルク金属触媒に上昇流で通
した。該流れの水素化を160℃で実施した。液状画分
の典型的な生成物組成を表2に示す。
【0065】アセトン転換率の概算値は99%である。
【0066】主要な生成物はイソプロパノール(IP
A)である。この生成物画分中に同定された他の含酸素
有機化合物には、メタノール(MeOH)、tert−ブタ
ノール(tBA)、ギ酸−tert−ブチル(tBF)およ
びアリル−tert−ブチルペルオキシド(ATBP)があ
る。
【0067】
【表2】
【0068】実施例2 この実施例は、水素化されたアセトン原料からのイソプ
ロピル−tert−ブチルエーテル(IPTBE)とメチル
−tert−ブチルエーテル(MTBE)の同時生成を例示
する。
【0069】合成は、上昇流的に操作され、炉に取り付
けられ、±1.0℃に制御することができ、±1ml/h未
満の流量制御を可能にするポンプを備えた316ステン
レス鋼でできた管状の反応器(内径12.5mm、長さ3
00mm)で実施した。この反応器はまた、圧力制御装置
ならびに温度、圧力および流量を監視するための器具を
備えていた。
【0070】実験の初めに、β−ゼオライト(β−ゼオ
ライト80%、アルミナ結合剤20%、直径1.6mmの
押出し形態)50mlを反応器に充填した。ガラスウール
のスクリーンを反応器の頂部および底部に配置して、触
媒が中間部分にとどまるようにした。
【0071】触媒床に実施例1の粗水素化アセトン原料
を通し、その間、反応器を一連の温度(40〜100
℃)に維持した。全ユニット圧を約700psi (4.9
MPa )に維持した。粗生成物流出物の試料を流れの途中
で周期的に捕集し、316ステンレス鋼ボンベに詰め、
GLCおよびGC−MSによって分析した。典型的な分
析データを表3に、またtBA転換率と選択率を表11
にまとめる。
【0072】このエーテル化の共生成物として、いくら
かのジイソプロピルエーテル(DIPE)、イソブチレ
ン、ジイソブチレン(C816)および水が生成した。
【0073】生成物の同定は、GC−MSとGLCとを
組み合わせて実施した。
【0074】
【表3】
【0075】実施例3 この実施例は、水素化されたアセトン原料からのイソプ
ロピル−tert−ブチルエーテル(IPTBE)とメチル
−tert−ブチルエーテル(MTBE)の同時生成を例示
する。
【0076】合成は、実施例2の器具および手順を使用
して実施した。反応器には、Amberlyst (登録商標)A
−15(ビーズ形態のスルホン化スチレン−ジビニルベ
ンゼン樹脂、イソプロパノールにあらかじめ浸漬したも
の)50mlを仕込み、触媒床に、一連の温度(40〜1
00℃)で、実施例1の粗水素化アセトン原料を通し
た。
【0077】典型的な分析結果を表4に、転換率と選択
率を表11にまとめる。
【0078】
【表4】
【0079】実施例4および5 これらの実施例は、tert−ブタノールとイソプロパノー
ルとの混合物からのイソプロピル−tert−ブチルエーテ
ルの生成を例示する。
【0080】合成は、実施例2の器具および手順を使用
して実施した。反応器には、触媒(β−ゼオライトまた
はカチオン性樹脂)50mlを仕込み、触媒床に、ある範
囲の温度(40〜140℃)およびLHSV(0.25
〜4)で、tert−ブタノールとイソプロパノールとのモ
ル比1:1混合体を通した。
【0081】典型的な結果を表5、表6および表11に
まとめる。
【0082】高めの操作温度(100〜140℃)で
は、有意な量のジイソプロピルエーテル(DIPE)お
よびジイソブチレン(C816)が生成した。生成物の
同定は、GC−MSおよびGLCによって実施した。
【0083】
【表5】
【0084】
【表6】
【0085】実施例6および7 これらの実施例は、水素化アセトン原料からのイソプロ
ピル−tert−ブチルエーテル(IPTBE)とメチル−
tert−ブチルエーテル(MTBE)の同時生成を例示す
る。
【0086】合成は、実施例2の器具および手順を使用
して実施した。反応器には、触媒(β−ゼオライトまた
はカチオン性樹脂)50mlを仕込み、触媒床に、実施例
1の手順によって水素化して得られた供給物を通した。
この供給物は、アセトン73%、ギ酸メチル(Me
F)、メタノール(MeOH)、tert−ブタノール(t
BA)、ジ−tert−ブチルペルオキシド(DTBP)お
よびブタンを含有する粗アセトン画分を、水素化によっ
てイソプロパノール(IPA)に転換し、次いでさらな
るtert−ブタノールと、1:1のIPA:tBAモル比
になるように混合したものである。このIPA:tBA
混合体のIPTBEおよびMTBEへのエーテル化を、
ある範囲の操作温度で実施した。典型的な結果を表7、
表8および表11にまとめる。
【0087】このエーテル化実験の間に、いくらかのギ
酸イソプロピル(IPF)、イソブチレン、ジイソブチ
レン(C816)および水が共生成物として生成した。
生成物の同定は、GC−MSとGLCとを組み合わせて
実施した。
【0088】
【表7】
【0089】
【表8】
【0090】実施例8および9 これらの実施例は、水素化されたアセトン原料からのイ
ソプロピル−tert−ブチルエーテル(IPTBE)の生
成を例示する。
【0091】合成は、実施例2の器具および手順を使用
して実施した。反応器には、触媒(β−ゼオライトまた
はカチオン性樹脂)50mlを仕込み、触媒床に、実施例
1の手順によって水素化して得られた供給物を通した。
この供給物は、アセトン15%、ギ酸メチル、メタノー
ル、イソプロパノール、tert−ブタノール、ジ−tert−
ブチルペルオキシドおよびブタンを含有する粗アセトン
画分を水素化によってイソプロパノールに転換したもの
で、IPA:tBAモル比、換言すると最終的な原料比
は1:3.8であった。IPTBEへのエーテル化は、
ある範囲の温度(40〜100℃)で実施した。典型的
な結果を表9、表10および表11にまとめる。
【0092】そして、実施例9の粗流出物の分別蒸留に
より、典型的なIPTBE生成物を単離した。
【0093】
【表9】
【0094】
【表10】
【0095】実施例2〜9で得られたtert−ブタノール
の転換率と、IPTBEおよびMTBEへのモル選択率
を、表3〜10の結果からまとめて表11に示す。
【0096】
【表11】
【0097】参考例A この例は、白金で処理されたβ−ゼオライトの調製を例
示する。
【0098】β−ゼオライト(β−ゼオライト50%、
アルミナ50%、直径1.6mmの押出し形態、300m
l、176g )の試料に、テトラミン硝酸白金(II)
(Pt(NH34 (NO22 、1.75g )を蒸留
水120mlに加えた溶液を、攪拌しながら加えた。1時
間攪拌した後、固形物を120℃で2時間乾燥させ、5
40℃で3時間焼成し、水素流中、400℃で4時間還
元した。
【0099】参考例B この例は、ニッケル、銅で処理されたβ−ゼオライトの
調製を例示する。
【0100】β−ゼオライト(β−ゼオライト80%、
アルミナ20%、直径1.6mmの押出し形態、100g
)の試料に、硝酸ニッケル(5.05g )および硝酸
銅(3.74g )を蒸留水(88ml)に加えた溶液を、
攪拌しながら加え、1時間攪拌した後、固形物を120
℃で2時間乾燥させ、315℃から480℃で12時間
焼成し、水素流中、350℃で4時間還元した。
【0101】参考例C この例は、クロム、マンガン、鉄で処理されたβ−ゼオ
ライトの調製を例示する。
【0102】β−ゼオライト(β−ゼオライト80%、
アルミナ20%、直径1.6mmの押出し形態、92g )
の試料に、塩化第二鉄(FeCl3 ・6H2 O、4.5
7g)、硝酸クロム(III )(Cr(NO33 ・9H2
O、7.27g )および硝酸マンガン(Mn(NO
32 ・6H2 O、4.93g )を蒸留水90mlに溶解
させた溶液を、攪拌しながら加えた。1時間攪拌したの
ち、固形物を120℃で一夜乾燥させ、315℃から5
40℃で4時間焼成し、水素流中、350℃で還元し
た。
【0103】実施例10〜14 これらの実施例は、水素化されたアセトン原料からのイ
ソプロピル−tert−ブチルエーテル(IPTBE)の生
成を例示する。
【0104】合成は、実施例2の器具および手順ならび
に実施例8および9の水素化されたアセトン原料を使用
して実施した。金属で改質されたβ−ゼオライト触媒
で、IPTBE/MTBEの同時合成に効果的であるこ
とが実証されたものには、次のものがある。
【0105】a)参考例Aの白金を含浸させたβ−ゼオ
ライト(表12参照) b)パラジウムを含浸させたフッ化β−ゼオライト(表
12参照) c)参考例Cのクロム、マンガン、鉄で改質されたβ−
ゼオライト(表13参照) d)参考例Bのニッケル、銅で処理されたβ−ゼオライ
ト(表13参照)
【0106】イソプロピル−tert−エーテルの生成はま
た、脱アルミニウム処理したY−ゼオライトである、P
Q社のCP316−26を用いても実現することができ
た(表14参照)。
【0107】
【表12】
【0108】
【表13】
【0109】
【表14】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 29/76 X 29/78 X 31/10 X C07C 41/09 // C07B 61/00 300 (72)発明者 ペイ−シン・ユージン・ダイ アメリカ合衆国、テキサス 77642、ポー ト・アーサー、ブリタニー 3437 (72)発明者 アーネスト・レオン・イーキー アメリカ合衆国、テキサス 78731、オー スチン、ガトー・パース 6316

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗副生アセトン流からイソプロピル−te
    rt−ブチルエーテルを製造する二段法において、 a)ニッケルに富むバルク金属触媒の上で該粗アセトン
    を水素化してイソプロパノールに富む流出物を得、 b)該イソプロパノールに富む中間体を、(1)カチオ
    ン性樹脂、(2)β−ゼオライト、(3)脱アルミニウ
    ム処理されたY−ゼオライトおよび(4)金属で改質さ
    れたβ−ゼオライトより選択される強酸性触媒の存在に
    おいてエーテル化条件に付すことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 粗アセトン流が、5%以上の、メタノー
    ルとtert−ブタノールの両方を含有する、イソプロピル
    −tert−ブチルエーテルとメチル−tert−ブチルエーテ
    ルとを同時に生成する請求項1記載の二段法。
JP6327145A 1993-12-30 1994-12-28 粗アセトンからのイソプロピル−tert−ブチルエーテルの製造方法 Pending JPH07258133A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/175450 1993-12-30
US08/175,450 US5449838A (en) 1993-12-30 1993-12-30 Isopropyl t-butyl ether (IPTBE) generation from crude acetone

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ID=22640260

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JP6327145A Pending JPH07258133A (ja) 1993-12-30 1994-12-28 粗アセトンからのイソプロピル−tert−ブチルエーテルの製造方法

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EP (1) EP0661257B1 (ja)
JP (1) JPH07258133A (ja)
CA (1) CA2139295A1 (ja)
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Publication number Publication date
EP0661257B1 (en) 1998-03-11
EP0661257A1 (en) 1995-07-05
DE69408958T2 (de) 1998-06-25
DE69408958D1 (de) 1998-04-16
US5449838A (en) 1995-09-12
CA2139295A1 (en) 1995-07-01

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