JP2694176B2 - メチル―t―ブチルエーテルの一段階合成方法 - Google Patents

メチル―t―ブチルエーテルの一段階合成方法

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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アルミナ、シリカ及び/又はゼオライト、
特に超酸アルミナ及び富シリカ(silicarich)ゼオライ
トを含む触媒の存在下におけるt−ブタノールとメタノ
ールとの反応によるメチル−t−ブチルエーテルの改良
された製造方法に関する。酸性モンモリロナイトシリカ
−アルミナクレーをはじめとするスメクタイトクレー
(smectite clay)のような、アルミナ又はシリカを含
む酸性クレー又はクレー無機触媒もまた有用である。本
発明は、反応が一段階で起こり、触媒が所望のエーテル
生成物への優れた選択性を示し、高レベルのt−ブタノ
ール転化率が達成されるという点で特に有利である。
アルコールと他のアルコールとを反応させて所望の生
成物を生成させることによって、非対称エーテルをはじ
めとするエーテル類を製造することができることが当業
者に公知である。触媒及び/又は縮合剤を含む反応混合
物を分離し、更に処理して、所望の生成物を得ることが
できる。かかる更なる処理としては、通常、一以上の蒸
留操作が挙げられる。
メチル−t−ブチルエーテルは、高オクタンガソリン
における配合成分としての用途が高まっており、鉛及び
マンガンをベースとした現在のガソリン添加剤にとって
かわっている。現在、メチル−t−ブチルエーテル(MT
BE)の商業的な製造方法は全て、陽イオン交換樹脂を触
媒として用いるイソブチレンとメタノールとの液相反応
(下式I参照)に基づくものである(例えば、hydrocar
bon processing,Oct.1984,p.63;Oil and Gas J.Jan.1,1
979,p.76;Chem.Economics Handbook−SRI,Sep.1986,p.5
43−705:Pを参照)。MTBE合成において用いられている
陽イオン交換樹脂は、通常、スルホン酸官能基を有する
ものである(J.Tejero.J.Mol.Catal.,42(1987)257;C.
Subramamamら,Can.J.Chem.Eng.,65(1987)613を参
照)。
しかしながら、許容しうるガソリン添加剤としてMTBE
の使用が広まるにつれて、原料物質の入手性という問題
が増大する。歴史的にイソブチレンは量の少ない原料物
質である(Oil and Gas J.,Jun 8,1987.p.55参照)。し
たがって、原料物質としてイソブチレンを必要としない
MTBEの製造方法を得られれば有利である。t−ブタノー
ル(tBA)はイソブタンの酸化によって商業的に容易に
入手しうるので、メタノールとt−ブチルアルコールと
の反応によってMTBEを製造する効率的な方法を得られれ
ば有利である。
Raoらに与えられた米国特許第4,144,138号(1979年)
においては、共沸蒸留を行なってメタノール−エーテル
共沸塔頂物を回収し、これを水で洗浄して純粋なエーテ
ルラフィネートを得、これを共沸蒸留してエーテル−メ
タノール塔頂物を得てこれを水洗浄に再循環させること
によって、エーテル化反応流出物からメチル−t−ブチ
ルエーテルを回収する方法が開示されている。
メチルアルコール及びt−ブチルアルコールからのメ
チル−t−ブチルエーテルの製造が、S.V.RozhkovらのP
revrashch Uglevodorodov,Kislotno−Osnovn.Geterogen
nykh Katal.Tezisy Dokl.Vses Konf.,1977.150(C.A.9
2:58165y)において論じられている。ここでは、KU−2
強酸性スルホポリスチレン陽イオン交換剤上、温和な条
件下において、tBA及びメタノールをエーテル化反応に
かけている。この文献には、かかる方法の基本的パラメ
ーターに関するデータも記載されている。また、陽イオ
ン交換剤上のエーテル化反応のプラントに関しては何の
問題も存在しないが、大量のt−ブチルアルコール及び
メタノール並びにイソブチレンを再循環させることによ
って装置が幾分高価になるということをはじめとする考
慮すべき点があることを指摘している。また、通常、種
々の吸着及び拡散因子、膨潤現象、並びに、溶液相及び
イオン交換剤相としての間の成分の分布が変化しうるこ
とによって、陽イオン交換剤上の反応の進行が複雑化し
ている。更に、有機(ポリスチレン又はポリメタクリレ
ート)骨格を有するかかる酸性陽イオン交換剤は、概し
て、操作温度に関する安定範囲が極めて制限されてお
り、120℃を超える温度においては、樹脂の非可逆的な
分散及び触媒活性の損失が起こる。
“Catalysts:Selective Developments"と題された文
献(Chem.Systems Report 84−3.239−249)の3.4320節
において、触媒としての重要性を与えるスメクタイトク
レーの特殊な性質が論じられている。これらの組成物は
積層され、4面体部位と8面体部位との間の2:1の関係
を示す。陽イオン交換を組み合わせることに加えて、内
位添加及び層間の距離を調節できるということによっ
て、重要な可能性が与えられる。
“Progress in Inorganic Chemistry",vol.35,p.41
(1987)において、「酸」モンモリロナイトクレー触媒
をはじめとするクレー無機触媒が論じられている。この
種の触媒をピラーリング(pillaring)する方法が論じ
られている。ピラーリングによって、固体状クレーラメ
ラ(lamellar)をより耐熱性の高い2次元ゼオライト物
質に転化させることができる。
米国特許第2,179,563号(1987年)においては、プロ
トンによる触媒作用が可能な反応における変性積層クレ
ー触媒の使用が開示されている。膨潤性を示しうる、4
面体シリカ、8面体アルミナ及び4面体シリカの連続層
から成る、スメクタイト、雲母及びひる石のような3層
シート状のタイプのものが上記発明において特に重要な
ものである。
t−ブタノールの速やかな転化を可能にする富アルミ
ナ(alumina−rich)又は富シリカ(silica−rich)ゼ
オライトもしくはクレー無機触媒を用いた一段階工程
で、t−ブチルアルコール及びメタノールからメチル−
t−ブチルエーテルを選択的に合成することができれ
ば、当該技術における大きな進歩である。
そのある態様によれば、一段階工程でt−ブチルアル
コール及びメタノールからメチル−t−ブチルエーテル
を製造する新規な本発明方法は、アルミナ又はシリカあ
るいはアルミナ及び/又はシリカを含有するゼオライト
あるいはアルミナ及び/又はシリカを含有するクレー無
機触媒を含む触媒の存在下において、昇温下及び適当な
圧で、t−ブチルアルコールとメタノールとを反応させ
ることを含む。実施例においては、超酸アルミナ及び富
シリカゼオライト、並びに、酸性モンモリロナイトシリ
カ−アルミナクレーをはじめとするスメクタイトクレー
の有効性を示す。
本発明の製造方法は、具体的には、エーテル化触媒の
存在下でt−ブチルアルコールとメタノールとを反応さ
せることによって行なうことができる。エーテル化は一
段階で行なわれ、触媒は、好ましくは、酸性アルミナ、
酸性シリカ、シリカ−アルミナあるいはシリカ及び/又
はアルミナを含有する酸性ゼオライトあるいは酸性シリ
カ−アルミナクレー触媒を含む。
かかる反応は、次式II: によって示すことができる。
通常、メタノール及びt−ブタノール共反応物質は、
所望のメチル−t−ブチルエーテルを生成させるために
いかなる割合で混合することもできるが、所望のMTBEの
収率を最大にするならば、供給混合物中のt−ブタノー
ルに対するメタノールのモル比は、10:1〜1:10であるこ
とが好ましい。MTBEへの最大の選択率及び一反応あたり
の最適の転化率を達成するためには、液体供給物中に過
剰のメタノールを存在させることが望ましい。t−ブタ
ノールに対するメタノールの最も好ましいモル比は1:1
〜5:1である。
この反応を効率的にするために用いる触媒は、アルミ
ナ、シリカ、シリカ−アルミナ又は富シリカゼオライト
及びシリカ−アルミナクレー触媒である。
触媒が、アルミナ、シリカ又はシリカ−アルミナ触媒
である場合には、触媒は、アルミナ、シリカ又はこれら
の混合物を少なくとも約10重量%含む固体の形態のもの
である。
種々のアルミナ触媒が上記反応(式II)において有効
であるが、通常の操作条件下においてアルミナが酸性で
あることだけが必要である。固体アルミナマトリクス上
の酸性部位は、Lewis酸部位又はBronsted酸部位のいず
れかあるいはこれらの組み合わせであってよい。アルミ
ナは多くの異なる形態をとってよく、遷移形態をはじめ
とする、α−アルミナ、β−アルミナ又は任意のタイプ
のγ−アルミナであってよい(C.Misraによる工業的ア
ルミナ化学:ACS Monogram 184を参照)。かかるアルミ
ナ類の表面酸性度の同定は、アミン塩基、例えばアンモ
ニア、n−ブチルアミン等による滴定によって確認する
ことができる。
かかるアルミナ類は、アルカリ金属、例えばナトリウ
ム又はカリウムあるいはアルカリ土類金属、例えばカル
シウムのような不純物を含んでいても含んでいなくても
よい。
好ましいアルミナ触媒は、Lewis酸部位及びBronsted
酸部位の両方を有すると考えられており、10m2/g、特に
100m2/gを超える表面積を有する「超」酸アルミナであ
る。かかる超酸アルミナとしては、Harshaw−Filtrol S
uper Aluminas AL−3998及びAL−4198のようなHarshaw
−Filtrol Partnershipによって市販されている超酸ア
ルミナが挙げられる。これらの超酸アルミナは、利用可
能な表面上におけるLewis酸に対するBronsted酸の割合
が標準アルミナにおいてみられるよりも大きなものであ
る。
また、ゼオライトを用いても良好な結果が得られる。
上記反応における触媒であるゼオライトは、ゼオライト
の構造式が結晶単位格子に基づくものであり、構造中の
この単位の最小のものが次式: Mx/n[(AlO2(SiO2]・wH2O (式中、nは陽イオンMの価数であり、wは単位格子あ
たりの水分子の数であり、x及びyは単位格子あたりの
4面体形のものの総数であり、y/xは通常1〜5の値を
有する) によって示される結晶状アミノシリケート構造の群を含
む。
ほとんどのゼオライト構造において、初期構造単位は
4面体形のものであり、これが組み合わさって、立方晶
の、6方角柱晶(prism)又は8面体晶のような単純な
多面体晶を形成する。最終的な構造組織は第2の単位の
集成体から成る。
用いることのできるゼオライトとしては、合成ゼオラ
イトA、X、Y及びゼオロンH(zeolon H)が挙げられ
る。更に、ZSM−5及びZSM−11のようなペンタシル(Pe
ntasil)、高シリカ合成ゼオライトもまた有用である。
また、エリオナイト(erionite)、ホージャサイト(fa
ujasite)、モルデン沸石(mordenite)、オフレタイト
(offretite)及び菱沸石(chabazite)のような天然ゼ
オライトもまた有効である。
かかるゼオライトは、強酸性であり、それによって、
陽イオンM(通常はナトリウム、カリウム又はカルシウ
ムのような第I族又は第II族のアルカリもしくはアルカ
リ土類金属)の一部又は全部が、鉱酸(HCl)処理等に
よりプロトンによって交換されることが好ましい。昇温
下(例えば400℃)において焼成することによっても、
強酸部位を有する特にプロトン化された物質を与えるこ
とができる。
合成ゼオライトの主構造式を下表に示す。
メタノール及びt−ブタノールからMTBEを一段階で合
成するために好適なゼオライトの例としては、United C
atalystsのZeolite−Y,Z6−06−02のようなY−ゼオラ
イト、ZeochemのZeolite−Y,L−2585のような脱アルミ
ニウム(dealuminized)Y−ゼオライト、Union Carbid
eからのシリカライト(silicalite)のような高シリカ
ゼオライト並びにニッケル処理Zeolite−Yのような遷
移金属処理ゼオライトが挙げられる。MTBE合成(式II)
におけるかかるゼオライトの特性を以下の実施例1、
2、5及び6において示す。
かかる触媒は、粉末、ペレット、粒状物、球体、成形
物び押出物の形態であってよい。以下に示す実施例にお
いては、粒状物及び押出物を用いた場合の有利性が示さ
れている。良好に作用する押出物としては、表面積450m
2/gを有するUnited GatalystsからのY−ゼオライト押
出物(#Z6−06−02)が挙げられる。実施例2において
用いている他のゼオライトは、100m2/gを超える表面積
を有する粉末である,Zeochem Companyからの脱アルミニ
ウム−Y−ゼオライトである。
Harshawからの、高気孔容量を有する表面積190m2/gの
E−1/8インチ押出物である超酸アルミナを実施例3に
おいて用いた。また、実施例4においては、Harshawか
らの、表面積175m2/gのE−1/8インチ押出物である超酸
アルミナ、No.583A−22−15−9を用いた。
実施例によって示されるように、これらの触媒は、高
い純度及び高い表面積のものであることが好ましい。本
発明方法において、概して、担持触媒の表面積が10m2/g
を超えると、t−ブタノール及びメタノールのより大き
な転化率が得られることが分かった。
上記したように、本合成において良好に作用する触媒
の他の群は、酸性クレー無機触媒である。クレーは、化
学的には、主として、珪素、アルミニウム及び酸素、並
びに、いくつかの場合においては少量のマグネシウム及
び鉄から構成されている。これらの成分比及びこれらの
結晶格子構造を変化させることによって、それぞれが独
自の特性を有する約50種類の異なるクレーが得られる。
スメクタイトクレー(smectite clay)が反応(式I
I)において特に有効である。スメクタイトクレーは、C
hem.Systems Report 84−3において記載されている記
事において論じられている。これらのクレーは、小さな
粒径及び特殊な内位添加性を有し、このため、高い表面
積を有している。これらは、有用な触媒を与える変性を
行ないうる単一構造のアルミノシリケートである。
これらは、4面体部位の層間に積層された8面体部位
を有し、層間の距離を膨潤によって調節することができ
る。クレー無機物質の中でスメクタイトが重要である理
由は、陽イオン交換、内位添加及び層間の距離を適当な
溶媒等で処理することによって調節することができると
いうことが組み合わさっているためである。
この3層シート構造のタイプとしては、モンモリロナ
イト、ひる石及びいくつかの脆性マイカのタイプが挙げ
られる。このタイプのクレーの理想的な基本構造は、基
本式:Si8Al4O20(OH)を有するパイロフィライト形の
ものである。
モンモリロナイト構造は、一般的に、次式: Mx/n n+−yH2O(Al4-xMgx)(Si8)O20(OH) [式中、Mは内ラメラ(interlamellar)(平衡化陽イ
オン)、通常はナトリウム又はリチウムを表し、x、y
及びnは整数である] で表される。
かかるモンモリロナイトクレーは、本発明方法におい
ては、酸性形態で最も良好に用いられる。酸により、8
面体層中の構造陽イオンを攻撃し可溶化させることによ
ってモンモリロナイトが活性化される。これによってク
レー構造が開裂され、表面積が増加する。これらの酸処
理クレーは、強Bronsted酸として作用する。
酸性モンモリロナイトクレーは、本発明においては、
無機クレーの形態のものが好ましい。例としては、粉末
形態のHarshaw−Filtrol Clays−113及び−13、粉状Cla
y−24並びに押出Clay−62が挙げられる。
反応は、撹拌スラリー反応器中か又は固定床連続流反
応器中のいずれかで行なうことができる。触媒の濃度
は、所望の触媒効果を与えるのに十分なものでなければ
ならない。
エーテル化は、概して、20〜250℃の温度で行なうこ
とができ、好ましい範囲は80〜180℃である。全体的な
操作圧は0〜1000psig又はこれ以上であってよい。好ま
しい圧の範囲は50〜500psigである。
通常、MTBEは、10以下の時間あたり全液体空間速度
(total liquid hourly space velocities)(LHSV)及
び比較的温和な条件下において、粗液体生成物中に約44
重量%以下の濃度で連続的に生成する。
ここで、 以下の実施例によって、ゼオライト及びアルミナ並び
にクレー無機触媒、特に、高表面積押出物の形態の酸性
クレー触媒、富シリカゼオライト及び超酸アルミナを用
いて、t−ブタノール(tBA)及びメタノール(MeOH)
からメチル−t−ブチルエーテル(MTBE)を一段階で合
成する方法(式II)を示す。実施例は、例示の手段とし
てのみ意図されたものであり、これによって本発明が制
限されるものではないと理解される。
tBAの転化率(重量%)は、以下の実施例において、
下式: を用いて計算した。
メチル−t−ブチルエーテル(MTBE)の収率は、次
式: から計算した。
実施例1において、United CatalystsのY−Zeolite
を用いることによって、LHSV=1で実験すると(例えば
試料No.17)約39%の濃度のMTBEが得られ、LHSV=4で
実験すると(例えば試料No.22)粗液体生成物中約34%
の濃度のMTBEが得られたことが分かる。どちらの場合に
おいても操作条件は温和なものであった(140℃、300ps
ig)。この触媒を100〜140℃の温度範囲にわたって試験
した。140℃、LHSV=4において、試料No.22は以下の結
果を示した。
一反応あたりの算出tBA転化率=71% MTBE収率=73モル% 典型的なMTBE合成法を以下に詳細に説明する。
実施例1 本実施例は、特定のアルミノシリケートゼオライト触
媒を用いた、t−ブタノール及びメタノールからのメチ
ル−t−ブチルエーテルの合成を示す。
合成は、316ステンレススチールによって構成され、
上昇流で操作され、±1.0℃に制御可能な炉中に配置さ
れ、流量を±1cc/時未満に制御しうるポンプが備えられ
た管状反応器(内径0.563インチ、長さ12インチ)中で
行なった。反応器には、また、圧調節器具、並びに、温
度、圧及び流速を監視するための装置を取り付けた。
実験の開始時に、United CatalystsのY−ゼオライト
押出物(No.Z6−06−02)25ccを反応器に充填した。ガ
ラスビーズの膜を反応器の頂部及び底部に配置して、ゼ
オライトが中間部分に保持されるようにした。
100℃、背圧300psi及び液体流速25cc/時でメタノール
/t−ブタノール(2:1混合物)によって洗浄することに
より、触媒床を一晩コンディショニングした。次に、反
応器を100℃、全圧300psiに保持しながら、メタノール
(1281.6g、40.0モル)及びt−ブタノール(1482.4g、
20.0モル)の同様の溶液を、25cc/時で触媒床を通して
ポンプ移送した。乾燥氷冷容器中にトラップするか、又
は、316ステンレススチール製のボンベに流れから(on
−line)採取することによって生成物の試料を周期的に
採取した。これらの条件下において採取した試料の典型
的な分析結果を表1に示す。一晩平衡条件に到達させた
後、他の操作温度及び液体流速における触媒特性を同様
に測定した。これらの実験の効果を同様に表1に示す。
実施例2〜7 実施例1の手順及び分析法を用いて、これらの実施例
によって、以下の触媒(各25cc)を用いて、一定範囲の
操作温度及び空間速度にわたる、メタノール及びt−ブ
タノールからのMTBEの一段階合成法を示す。
(a)粉末形態の、Zeochemからの脱アルミニウム−Y
−ゼオライト、L−2585 (b)押出物形態の、Harshaw/Filtrolからの高気孔容
量の超酸アルミナ、AL−4198 (c)同様に押出物形態の、Harshaw/Filtrolからの第
2の超酸アルミナ、AL−3998 (d)押出物としてのZeochemからのニッケル担持ゼオ
ライト触媒 (e)押出物形態の、Union Carbideからの富シリカゼ
オライト、Silicalite,タイプS−115 (f)American Cyanamidからのアルミナ押出物 結果を表1〜5に示す。
ここで、実施例2において、Zeochemからの脱アルミ
ニウム−Y−ゼオライトを用いると、LHSV=1で操作す
ると(例えば試料No.15)約28%の濃度でMTBEが得ら
れ、LHS V=4で操作すると(例えば試料No.27)粗液体
生成物中約24%のMTBEが得られたことが分かる。この一
連の実験の試験条件は、100〜160℃、300psiであった。
160℃、LHSV=4、試料No.27においては以下の結果が示
された。
一反応あたりの算出tBA転化率=56% MTBE収率(転化したtBA基準)=68モル% 実施例3及び4の実験においては、Harshawからの2
種類の超酸アルミナをMTBE製造に関して評価した。180
℃においては、試料No.23によって、粗液体生成物中のM
TBEの濃度約20%が示された。第2の超酸アルミナ触媒
を用いた同一の条件(180℃、300psi、LHSV=1)にお
いて同等の結果が得られた(試料No.32を参照)。
実施例6においては、シリカライト(Silicalite)の
1/16インチ押出物が、メタノール/t−ブタノール供給モ
ル比2:1及び1:1の両方において良好に作用した。150℃
において、LHSV=1を用いると、粗生成流出物はMTBE38
重量%以下を含んでいた(試料No.8参照)。概して、1:
1の供給流を用いるとt−ブタノール転化率のレベルが
上昇するが、MTBE生成物の濃度及び収率はどちらも低か
った。例えば: 実施例7においては、180℃において、アルミナ触媒
によって、約29重量%のMTBE濃度が示された。また、試
料No.17に関しては、 一反応あたりの算出tBA転化率=90% MTBE収率=51モル% であった。
実施例8〜実施例12は、酸性クレー触媒、特にモンモ
リロナイト酸性クレーを用いた、tBA及びMeOHからのMTB
Eの一段階合成を示す。
実施例8 合成は、316ステンレススチールによって構成され、
上昇流で操作され、±1.0℃に制御可能な炉中に配置さ
れ、流量を±1cc/時未満に制御しうるポンプが備えられ
た管状反応器(内径0.563インチ、長さ12インチ)中で
行なった。反応器には、また、圧調節器具、並びに、温
度、圧及び流速を監視するための装置の取り付けた。
実験の開始時に、Harshaw/Filtrol Clay 113 25ccを
反応器に充填した。ガラスビーズの膜を反応器の頂部及
び底部に配置して、クレー粉末が中間部分に保持される
ようにした。
120℃、背圧300psi及び液体流速25cc/時でメタノール
/t−ブタノール(2:1混合物)によって洗浄することに
より、触媒床を一晩コンディショニングした。次に、反
応器を120℃、全圧300psiに保持しながら、メタノール
(1281.6g)及びt−ブタノール(1482.4g)の同様の溶
液を、25cc/時で触媒床を通してポンプ移送させた。乾
燥氷冷容器中にトラップするか、又は、316ステンレス
スチール製のボンベに流れから(on−line)採取するこ
とによって生成物の試料を周期的に採取した。これらの
条件下において採取した試料の典型的な分析結果を表6
に示す。
一晩平衡条件に到達させた後、より高い温度及び液体
流速における触媒特性を同様に測定した。これらを3つ
の実験の結果を同様に表6に示す。
これらの触媒を用いると、LHSV=8で操作すると(例
えば試料No.21)約40%の濃度でMTBEが得られたことに
注目すべきである。操作条件は、温和なもの(150℃、3
00psi)であった。また、試料No.21に関しては、 一反応あたりの算出tBA転化率=78% MTBE収率(転化したtBA基準)=81モル% であった。
実施例9〜12 実施例8の手順及び分析法を用いて、これらの実施例
によって、他の酸性クレー触媒を用いた、一定範囲の操
作条件にわたる、メタノール及びt−ブタノール(2:
1)混合物からのMTBEの合成法を示す。
(a)Harshaw/Filtrol Clay−13の試料によって、150
℃及びLHSV=8で操作すると、MTBEが濃度38%で得られ
た(表6、試料No.18参照)。
(b)Clay−13を、150℃、300psi、LHSV=8で操作す
ると、少なくとも300時間の間、活性が保持される(表
7参照)。
(c)粒状物形態の酸性クレー(Harshaw/Filtrol Clay
−24)は、80℃〜150℃の温度範囲、1〜約7のLHSVに
わたってMTBE合成触媒として有効であった(表8参
照)。
実施例11、試料No.6は、120℃において、 生成物中のMTBE濃度=44重量% tBA転化率=77% MTBE収率=91モル% を示した。
一方、実施例12、試料No.6は、100℃において、 生成液体中のMTBE濃度=44重量% tBA転化率=74% MTBE収率=94モル% を示した。
最後に、実施例12、試料No.20は、80℃において、 tBA転化率=32% MTBE収率=91モル% を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 29/08 B01J 29/08 Z C07C 41/09 7419−4H C07C 41/09 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】触媒の存在下においてt−ブタノールとメ
    タノールとを反応させるメチル−t−ブチルエーテルの
    製造方法であって、 (a) 該触媒が、単独又はゼオライトもしくは酸性ク
    レー物質と配合されている酸性アルミナ又は酸性シリカ
    であり、 (b) 該反応が、20〜250℃の温度及び大気圧〜1000p
    sig(6995kPa)の圧で、t−ブタノール1モルあたり0.
    1〜10モルのメタノールを該触媒と連続的に接触させる
    ことによって単一工程で行なわれることを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】該アルミナ触媒が、Lewis酸部位及びBrons
    ted酸部位の両方を有し、10m2/gを超える表面積を有す
    る超酸アルミナである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】該ゼオライト触媒が富シリカ(silicaric
    h)ゼオライトである請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】該ゼオライト触媒が、ゼオライト−Y、脱
    アルミニウム(dealuminized)ゼオライト−Y又はシリ
    カライト(silicalite)である請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】該酸性クレー触媒が酸性スメクタイトクレ
    ー(smectite clay)である請求項1記載の方法。
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