JPH0725744U - 樹木の雪囲い器 - Google Patents
樹木の雪囲い器Info
- Publication number
- JPH0725744U JPH0725744U JP008138U JP813893U JPH0725744U JP H0725744 U JPH0725744 U JP H0725744U JP 008138 U JP008138 U JP 008138U JP 813893 U JP813893 U JP 813893U JP H0725744 U JPH0725744 U JP H0725744U
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- JP
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- frame
- legs
- snow
- leg
- covering member
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- Pending
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- Protection Of Plants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構成で特別の技術を要せず樹木の雪囲
いを施工することができ、数年間繰返し使用可能な雪囲
い器を提供することを目的とする。 【構成】 伸縮可能な脚2を有する錆びにくい材料で作
られたフレーム1と、これに被せてフレームに設けたフ
ック9,9aに掛止できるハトメ11を設けた網又は布
製の被覆部材10とから構成され、フレームの脚を伸
し、拡げた状態で樹木を囲んで地面に挿込んで固定し、
被覆部材をハトメをフックに掛止することにより取付け
雪囲いを形成する。
いを施工することができ、数年間繰返し使用可能な雪囲
い器を提供することを目的とする。 【構成】 伸縮可能な脚2を有する錆びにくい材料で作
られたフレーム1と、これに被せてフレームに設けたフ
ック9,9aに掛止できるハトメ11を設けた網又は布
製の被覆部材10とから構成され、フレームの脚を伸
し、拡げた状態で樹木を囲んで地面に挿込んで固定し、
被覆部材をハトメをフックに掛止することにより取付け
雪囲いを形成する。
Description
【0001】
本考案は、雪国における樹木の雪囲いに関する。
【0002】
雪国では、積雪による荷重及び厳しい寒さから樹木を保護するため種々の防寒 防雪対策が施されている。5m程度の樹木の場合は、積雪の荷重による枝折れ防 止のため雪吊りが施され、2m程度以下の樹木に対してはワラやコモで全体を囲 う雪囲いが施される。これらの防寒、防雪対策は冬の庭園の装飾をも兼ね、雪国 の風物詩として誠に風情のあるものである。
【0003】 しかしながら、従来、雪囲いは、木材、竹、ワラ、コモ、縄等の素材を用いて 人手により施工され、その施工にはある程度の技術を必要とするのみならず、労 力の要るきつい、面倒な、汚れる仕事であり、現在の若者には好まれない。今後 増々高令化が進み、いわゆる3Kを嫌う風潮が進展するに伴い、特別の技術を必 要とせず、工事に労力を要しない雪囲いの出現が要望されている。
【0004】 そこで、あらかじめ3本の棒を上端で開閉可能に結合して三脚状のフレームと することが出来、これで樹木を囲んで下端を地面に挿込んで固定し、その外側を 覆って網や布等を縄等でしばりつけて巻き付けることにより雪囲いを作ることの できる雪囲い器が販売されているが、フレームには網や布を固定支持する手段が 設けられておらず、網や布を固定して巻付けにくい欠点があり、あまり実用され ていないのが実情である。
【0005】
本考案は、雪国における樹木の雪囲いの施工に関する上述の実情にかんがみ、 工事の作業に特別の技術が要らず、作業が迅速、簡単で数年に亘り繰返し使用で きる耐久性のある雪囲い器を提供することを課題とする。
【0006】
本考案の雪囲い器は、上記の課題を解決するため、入子式に重ね合せることの できる複数本の中空棒状部材より成り、互いにずらせて伸縮可能で、所定の長さ に固定可能な3本の脚と、該3本の脚を上端で互いに形成する角度可変に結合す る1つの結合部材とにより構成される三脚構造のフレームと、該フレームの3本 の脚を所定の長さに伸し、かつ所定の角度に開き下端を適当な長さ地面に埋設し た状態で、該フレームにかぶせることのできる網又は布よりなる概ね円形又は円 錐形の被覆部材とより成り、上記フレームの3本の脚及び結合部材の上面の適宜 の位置に適数箇のフックが設けられ、上記被覆部材には上記フックに掛止可能な 掛止金具を設けたことを特徴とする。
【0007】
本考案の雪囲い器は上記の如く構成されているので、樹木に雪囲いを施すに当 っては、フレームの3本の脚を伸してその長さに固定し、3本の脚の相互間の角 度を所定の角度に開き、樹木を囲んで各脚の下端を適宜の長さだけ地中に挿し込 んで設置する。そして網又は布より成る被覆部材をフレームの上からかぶせ、被 覆部材の掛止金具をフレームのフックに掛止することにより、被覆部材をフレー ムに所定の関係位置を保持して確実に取付けることができる。
【0008】 また、春になって雪囲いを外す場合は被覆部材の掛止金具をフレームのフック から外すことにより被覆部材はフレームから簡単に取外すことができる。そして フレームの各脚を地面から抜き、各脚を縮め、各脚相互間の角度を閉じることに より、場所をとらずに次回使用する迄保管することができる。
【0009】
以下に本考案の実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】 図1の(a)及び(b)に本考案の雪囲い器を構成するフレームと被覆部材を 夫々示す。
【0011】 フレーム1は、入子式に重ね合せることのできる複数本(この例では3本)の 中空棒状部材2a,2b,2cより成り互いにずらせることにより伸縮可能で、 所望の長さに固定可能な3本の脚2と、これら3本の脚2を上端で互いに形成す る角度可変に結合する結合部材3とにより構成されている。
【0012】 各脚2を構成する中空部材2a,2b,2cの夫々の間の所定の位置での固定 手段としては、写真用三脚の脚構成部材間の固定手段と同様、図2及び図3に例 示するような構成が利用可能である。
【0013】 図2(a),(b)に断面図及び側面図を示す例では、脚2の構成部材2a, 2bはC型断面をしてスリット部を合せて重なり合い、重なり合うスリット部4 を貫通する締結部材5と、該締結部材5の脚2の外側でこれにヒンジ状に結合さ れるロックレバー6とにより固定手段が構成されている。図2(b)に実線で示 す如くロックレバー6を起せばその、回動軸近傍に設けられた突出部6aと、締 結部材5の脚内部のスリットより両側に張出した部分5aとの間隔が拡がり、2 つの脚部材2a,2b間の摩擦力による固定は解除され、脚部材2a,2bを互 いに摺動させて所要の脚長にした上、ロックレバー6を(b)図に鎖線で示す位 置に倒すことにより、ロックレバー6の突起6aと締結部材5の突起5aとの間 の間隔が狭くなり、2つの脚部材2a,2bはこれらに挟まれて摩擦により固定 される。
【0014】 図3(a),(b)に示す他の例では、脚2の構成部材2a,2bは円管とし て作られている。大径側の脚部材2aの端部外側にはおねじが切られ、内側にめ ねじを有するロックナット7がかぶせられている。ロックナットの外端側には小 径側の脚部材2bに遊嵌する穴が設けられ、その穴の内側端部から前記めねじの 端にかけてテーパ内面7aが設けられている。このテーパ面と係合するテーパ外 面を先端部に有し、一部に長手方向全長に亘るスリット8aを有し、短径脚部材 2bを囲繞し、自身の弾性がスリットが広がろうとする弾性プラスチック製の環 状の締付け部材8が設けられている。図3(b)は締付け部材8の斜視図である 。
【0015】 したがって、ロックナット7をゆるめれば、そのテーパ内面は締付け部材8の テーパ外面との係合が解除され、締付け部材8は自身の弾性によりスリット8a が広くなり内径が大きくなり、脚部材2bは脚部材2aに対して自由に長手方向 に摺動させることができるようになる。そこで脚2の長さを所望の長さにした後 、ロックナット7を締めれば、ロックナットのテーパ面と環状部材8のテーパ面 とが係合して締付け部材8は小径側脚部材2bを締め付け、両脚部材は摩擦によ り固定される。
【0016】 図1に示すように、フレーム1の各脚2の下端部は地面に挿込み易いように、 適当な角度の円錐面にされている。各脚2の上下2個所には、被覆部材10を取 付けるためのフック9が植設されている。なお、フック9は脚2の伸縮に支障の ないように適宜の方法で取付けられている。又、結合部材3の上面中央には突起 9aが突設されている。
【0017】 図1の(b)は被覆部材10の上面図である。被覆部材10は、フレームの脚 2を開いて下端を地面に挿し込んで立てた状態で、フレーム1に上から被せた場 合、フレームの結合部材3と脚2に外接するような円錐形に網又は布により作ら れている。
【0018】 被覆部材10をフレーム1に取付けた場合、フレームのフック9及び突起9a に対応する位置には「鳩目」等のフック9及び突起を掛止するのに適する掛止金 具11が取付けられている。
【0019】 したがって、雪囲いを作るに当っては、フレーム1の各脚2を伸してその長さ に固定し、頂角を開いて、囲うべき樹木を囲んだフレームの脚の下端を地面に挿 し込んで固定し、上から被覆部材10をかぶせ、その掛止金具11をフック9及 び突起9aに掛止すれば雪囲いが出来上る。
【0020】 雪囲いを撤去する場合は、上記の逆の手順により、被覆部材10をフレーム1 より外し、フレーム1の脚の頂角を閉じ、脚を縮めて保管する。
【0021】 雪囲いは風雪にさらされ、かつ何年も使用に耐えるようにするため、アルミニ ウムやステンレス等の錆びにくい素材を使用するか、あるいは鋼にプラスチック をライニングする等錆びにくくする処理を施すことが望ましい。
【0022】 被覆部材としては、風通しのよい場所にある樹木や若木に対しては布状のもの が適しており、風通しの少ない所、あるいは5年以上経過した樹木に対しては網 状のものが適している。
【0023】 又、被覆部材は、円錐状に形成する他、円形に作って、フレームの脚の間でた るませてもよい。又、扇形に作って、両端縁を同一のフレームのフックに掛止し て円錐形になるようにすることもできる。被覆部材10を取付けた場合円錐形を 保持するため、図示の如く、提灯の骨のように螺旋状の骨12を設けてもよい。
【0024】
以上の如く、本考案による雪囲い器を使用して雪囲いを施工することにより、 特別の技術も経験も不要で短時間で確実に雪囲いを作ることができる。実測によ れば樹木一本当り平均10分程度で雪囲いを作ることができる。又、この雪囲い 器は簡単に撤去し、短縮して場所をとらずに保管することもでき、数年間に亘っ て使用可能であるから経済性も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の雪囲い器のフレームの構成を
示す斜視図で(b)は被覆部材の平面図である。
示す斜視図で(b)は被覆部材の平面図である。
【図2】フレームの脚の伸縮のための固定解除構造の一
例を示す図で(a)は(b)のA−A線による断面図、
(b)は側面図である。
例を示す図で(a)は(b)のA−A線による断面図、
(b)は側面図である。
【図3】フレームの脚の他の固定解除構造の例を示す図
で、(a)は縦断面図、(b)はその締付け部材の斜視
図である。
で、(a)は縦断面図、(b)はその締付け部材の斜視
図である。
1 フレーム 2 脚 2a,2b,2c 脚を構成する棒状部材 3 結合部材 9 フック 9a 突起 10 被覆部材 11 掛止金具
Claims (2)
- 【請求項1】 入子式に重ね合せることのできる複数本
の中空棒状部材より成り、互いにずらせて伸縮可能で、
所定の長さに固定可能な3本の脚と、該3本の脚を上端
で互いに形成する角度可変に結合する1つの結合部材と
により構成される三脚構造のフレームと、 該フレームの3本の脚を所定の長さに伸し、かつ所定の
角度に開き下端を適当な長さ地面に埋設した状態で、該
フレームにかぶせることのできる網又は布よりなる概ね
円形又は円錐形の被覆部材とより成り、上記フレームの
3本の脚及び結合部材の上面の適宜の位置に適数箇のフ
ックが設けられ、上記被覆部材には上記フックに掛止可
能な掛止金具を設けたことを特徴とする樹木の雪囲い
器。 - 【請求項2】 上記の三脚構造が錆びにくい材料又は防
錆コーティング処理を施した材料で作られていることを
特徴とする請求項1に記載の樹木の雪囲い器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP008138U JPH0725744U (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 樹木の雪囲い器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP008138U JPH0725744U (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 樹木の雪囲い器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0725744U true JPH0725744U (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=18528366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP008138U Pending JPH0725744U (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 樹木の雪囲い器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0725744U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001014785A1 (en) * | 1999-08-24 | 2001-03-01 | Nihon Velbon Seiki Kogyo Kabushiki Kaisha | Tripod |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52100300A (en) * | 1976-02-18 | 1977-08-23 | Kinki Sharyo Kk | Discharging device for use in automatic vending machine |
JPS61165588A (ja) * | 1985-01-14 | 1986-07-26 | 住友金属工業株式会社 | スラグ吸引方法および装置 |
-
1993
- 1993-03-02 JP JP008138U patent/JPH0725744U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52100300A (en) * | 1976-02-18 | 1977-08-23 | Kinki Sharyo Kk | Discharging device for use in automatic vending machine |
JPS61165588A (ja) * | 1985-01-14 | 1986-07-26 | 住友金属工業株式会社 | スラグ吸引方法および装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001014785A1 (en) * | 1999-08-24 | 2001-03-01 | Nihon Velbon Seiki Kogyo Kabushiki Kaisha | Tripod |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960416 |