JPH07257188A - ドアオーバーランストッパー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドアの閉りのよいドアオーバーランストッパ
ーを提供する。 【構成】 断面階段状のボデイ開口縁２０に取付け、閉
めたドア１０が室内側にオーバーランして、そのドア１
０端縁がボデイ開口縁２０に接触するのを防止するとこ
ろの、ゴム様弾性体よりなり、且つ、ストッパー本体
に、前記ボデイ開口縁２０に形成した孔２５に挿入し、
取付ける膨大部７０を一体に結合してなるドアオーバー
ランストッパーであって、ストッパー本体６０を長さ方
向に伸縮可能に、前面から奥に向かって螺孔６２を開け
た基部６１と前記螺孔６２に進退可能に螺着する螺棒６
６を突設した長さ調整部６５とに２分してある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ボデイ開口縁に取付け
て閉めたドアが室内側にオーバーランして、そのドア端
縁がボデイ開口縁に接触するのを防止するドアオーバー
ランストッパーの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図１を参考にして説明する。従来、ボデ
イ開口縁に取付け、閉めたドアが室内側にオーバーラン
して、そのドア端縁がボデイ開口縁に接触するのを防止
するドアオーバーランストッパーとして、次のように構
成されるものが使用されている。

【０００３】すなわち、１０はドアであって、アウター
パネル１１の室内側にインナーパネル１２を張ってあ
り、そのインナーパネル１２の断面は、ドア１０端縁か
らその中央に向かって、アウターパネル１１との距離が
階段状に大きくなるよう形成してある。２０は前記ドア
１０を受止めるボディ開口縁であって、前記ドア１０の
端部インナーパネル１２に相対する部分の断面を、イン
ナーパネル１２の形状に合わせて、ドア１０端縁からそ
の中央に向かって、室内側に階段状に後退させてある。

【０００４】３０は前記インナーパネル１２の室内側に
向かって凹の部分に取付けたウェザーストリップであっ
て、基底部３１に、ボディ開口縁２０の室外側に凸の部
分と弾接させる中空シール部３２を一体に結合してあ
る。

【０００５】４０は閉めたドア１０がオーバーランする
のを防止するドアオーバーランストッパーであって、ゴ
ム様弾性体よりなり、室外側に向かって先細の円錐台状
に形成したストッパー本体４１に、ボデイ開口縁２０の
最室内側部分に形成した孔２５に挿入し、取付ける膨大
部４２を一体に結合したものである。

【０００６】なお、ドアオーバーランストッパー４０
は、本来、インナーパネル１２にウェザーストリップ３
０を取付けてあれば、不要と考えられものであるが、ド
ア１０とボディ開口縁２０との建付状態が・ドアロック
をするためのオーバーストローク・設計上の僅かなズレ
等によって、閉めたドアが室内側にオーバーランして、
そのドア端縁がボデイ開口縁に接触するのを防止するた
めに設ける。

【０００７】しかしながら、上記従来のドアオーバーラ
ンストッパーは、これを取付けることによって、ドアの
閉りが悪くなると言う問題点がある。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、上記従来のドアオーバーランストッパーは、これ
を取付けることによって、ドアの閉りが悪くなることで
ある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】図２及び図３を参考にし
て説明する。第１の発明は、断面階段状のボデイ開口縁
２０に取付け、閉めたドア１０が室内側にオーバーラン
して、そのドア１０端縁がボデイ開口縁２０に接触する
のを防止するところの、ゴム様弾性体よりなり、且つ、
ストッパー本体に、前記ボデイ開口縁２０に形成した孔
２５に挿入し、取付ける膨大部７０を一体に結合してな
るドアオーバーランストッパーであって、ストッパー本
体６０を長さ方向に伸縮可能に、前面から奥に向かって
螺孔６２を開けた基部６１と前記螺孔６２に進退可能に
螺着する螺棒６６を突設した長さ調整部６５とに２分し
てなるものである。

【００１０】図４及び図５を参考にして説明する。第２
の発明は、ストッパー本体６０を長さ方向に伸縮可能
に、スプリング状に形成してなるものである。

【００１１】

【実施例】実施例について説明すると、１０はドアであ
って、アウターパネル１１の室内側にインナーパネル１
２を張ってあり、そのインナーパネル１２の断面は、ド
ア１０端縁からその中央に向かって、アウターパネル１
１との距離が階段状に大きくなるよう形成してある。２
０は前記ドア１０を受止めるボディ開口縁であって、前
記ドア１０の端部インナーパネル１２に相対する部分の
断面を、インナーパネル１２の形状に合わせて、ドア１
０端縁からその中央に向かって、室内側に階段状に後退
させてある。３０は前記インナーパネル１２の室内側に
向かって凹の部分に取付けたウェザーストリップであっ
て、基底部３１に、ボディ開口縁２０の室外側に凸の部
分と弾接させる中空シール部３２を一体に結合してあ
る。

【００１２】６０は前面で前記インナーパネル１２を受
止めるストッパー本体であって、後面に、前記ボデイ開
口縁２０に形成した孔２５に挿入し、取付ける膨大部７
０を一体に結合してある。

【００１３】図２及び図３のものは、ゴム様弾性体より
なる先細の円錐台状のストッパー本体６０を、前面から
奥に向かって螺孔６２を開けた基部６１と前記螺孔６２
に螺着する螺棒６６を突設した長さ調整部６５とに２分
した上、前記基部６１の螺孔６２に長さ調整部６５の螺
棒６６を螺着し、その長さ調整部６５を回して、進退さ
せることにより、ストッパー本体６０の長さを調整可能
にしてある。

【００１４】図４・図５のものは、ゴム様弾性体よりな
る先細の円錐台状のストッパー本体６０の前面から奥に
向かって、長孔６８を開けて、中空にすると共に、断面
が櫛の歯状になるよう、全周且つ長さ方向多段の切込み
６９を入れることにより、ストッパー本体６０を長さ方
向に伸縮可能にスプリング状にしてある。

【００１５】図２・図３のものは作用について説明する
と、長さ調整部６５を回して、進退させることにより、
ストッパー本体６０の長さを調整することが出来、短か
過ぎて、ドア１０がオーバーランして、その端縁がボデ
イ開口縁２０に接触したり、ドア１０とボディ開口縁２
０との建付状態等に不具合があっても、長過ぎて、ドア
１０の締りが悪くなったりすることも防止することが出
来る。

【００１６】また、図４・図５のものは、スプリング状
にしてあり、ドア２０によって加えられた荷重にストッ
パー本体６０の短縮長さが比例するため、ストッパー本
体６０を僅かに長目にしておけば、図２・図３と同様の
状況になっても、ドア１０の端縁がボデイ開口縁２０に
接触することを防止することが出来、且つ、ドア１０が
当たった時の当りが柔らかで、殆ど音が発生せず、閉ま
りもよい。

【００１７】

【発明の効果】本発明は以上のように構成されるため、
ドア１０がオーバーランして、ボディ開口縁２０に当た
ることはなく、それを設けたことによる不具合もなく、
ドア１０の閉り性が改善される。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例を示す断面図である。

【図２】第１の発明の実施例を示す断面図である。

【図３】第１の発明の実施例の使用状態を示す断面図で
ある。

【図４】第２の発明の実施例を示す断面図である。

【図５】第２の発明の実施例の使用状態を示す断面図で
ある。

【符号の説明】

１０ ドア １１ アウターパネル １２ インナーパネル ２０ ボディ開口縁 ２５ 孔 ３０ ウェザーストリップ ３１ 基底部 ３２ 中空シール部 ４０ ドアオーバーランストッパー ４１ ストッパー本体 ４２ 膨大部 ６０ ドアオーバーランストッパー ６１ 基部 ６２ 螺孔 ６５ 長さ調整部 ６６ 螺棒 ６８ 長孔 ６９ 切込み ７０ 膨大部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 断面階段状のボデイ開口縁（２０）に取
   付け、閉めたドア（１０）が室内側にオーバーランし
   て、そのドア（１０）端縁がボデイ開口縁（２０）に接
   触するのを防止するところの、ゴム様弾性体よりなり、
   且つ、ストッパー本体に、前記ボデイ開口縁（２０）に
   形成した孔（２５）に挿入し、取付ける膨大部（７０）
   を一体に結合してなるドアオーバーランストッパーにお
   いて、ストッパー本体（６０）を長さ方向に伸縮可能
   に、前面から奥に向かって螺孔（６２）を開けた基部
   （６１）と前記螺孔（６２）に進退可能に螺着する螺棒
   （６６）を突設した長さ調整部（６５）とに２分してな
   るドアオーバーランストッパー。
2. 【請求項２】 断面階段状のボデイ開口縁（２０）に取
   付け、閉めたドア（１０）が室内側にオーバーランし
   て、そのドア（１０）端縁がボデイ開口縁（２０）に接
   触するのを防止するところの、ゴム様弾性体よりなり、
   且つ、ストッパー本体に、前記ボデイ開口縁（２０）に
   形成した孔（２５）に挿入し、取付ける膨大部（７０）
   を一体に結合してなるドアオーバーランストッパーにお
   いて、ストッパー本体（６０）を長さ方向に伸縮可能
   に、スプリング状に形成してなるドアオーバーランスト
   ッパー。