JPH0725698B2 - 持続的放出性を有し快適に適用できる緑内障治療用の処方物 - Google Patents

持続的放出性を有し快適に適用できる緑内障治療用の処方物

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JPH0725698B2
JPH0725698B2 JP1321616A JP32161689A JPH0725698B2 JP H0725698 B2 JPH0725698 B2 JP H0725698B2 JP 1321616 A JP1321616 A JP 1321616A JP 32161689 A JP32161689 A JP 32161689A JP H0725698 B2 JPH0725698 B2 JP H0725698B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 〔産業上の利用分野〕 本発明は緑内障の治療において眼内圧(IOP)を制御し
低下さるのに有用な眼科用処方物に関する。本発明の処
方物は、永続性(持続的放出性)という特徴があり、最
初にも継続的にも眼に快適である。特に本発明はなかん
ずく、酸性疑似粘膜(mucomimetic)重合体の水溶液ま
たは水性ゲル中に分散させた塩基性活性物質および陽イ
オン交換樹脂(微粉末)を含有する、上記の特徴をもつ
処方物に関する。このようにして得られる水性ゲルまた
は注ぎうる液体処方物は、制御された陽イオン−陰イオ
ン相互作用によって特徴づけられるが、この相互作用が
結果として得られる快適性と持続的放出性の原因となっ
ていると思われる。本発明はまた、眼の高血圧および緑
内障の治療を指示されたときに、開示された組成物を投
与することを含む治療法に関する。
「塩基性活性物質」という言葉は、眼内圧に関して所望
の効果を有し、最終製品の処方中または最終製品形に処
方されたとき、正の電荷を帯びるかまたは帯びることが
できる、開示された処方物中の単数または複数の活性成
分を意味する。したがって、塩基性、または陽イオン性
活性物質という言葉は、発明の詳細な説明および特許請
求の範囲のための記述である。
このような塩基性活性物質には、すべての現在知られて
いる必須の陽イオン電荷およびIOP効果を証明するベー
タ遮断剤が含まれる。典型的には、このようなベータ遮
断剤は、下記の一般構造 R1−O−CH2−CH(OH)−CH2−NR2R3 ……(I) [ただし、式中の R1は、置換または未置換の環式または脂肪族成分であ
り、環式成分には1個以上の、C、NおよびOから選択
される異原子を含有してもよい単環式構造および多環式
構造が包含され、 R2およびR3は独立してHおよび、置換および非置換アル
キル基から選択される。] によって表わされ、その構造は、また、本明細書のベー
タ遮断剤塩基性活性物質をも表わす。
上記の構造式(I)に関しては、下記の文献が本明細書
で引き合いに出される。
アニュアル・レポーツ・イン・メディシナル・ケミスト
リ(Annual Reports in Medicinal Chemistry)14,81−
87(1979)、 J.Med.Chem.1983,26,1570−1576、 同書,1984,27,503−509、 同書,1983,26,7−11, 同書,1983,26,1561−1569、 同書,1983,1109−1112, 同書,1983,26,950−957、 同書,1983,26,649−657、および 同書,1983,26,352−357。
このような塩基性活性物質の代表例は、 ベタキソロール(betaxolol)、 チモロール(timolol)、 ベフノロール(befunolol)、 ラベタロール(lobetalol)、 プロプラノロール(propranolol)、 ブプラノロール(bupranolol)、 メタプロロール(metaprolol)、 ブナロール(bunalol)、 エスマロール(esmalol)、 ピンドロール(pindolol)、 カーテオロール(carteolol)、 ヘプノロール(hepunolol)、 メチプラノロール(metipranolol)、 セリプロロール(celiprolol)、 アゾチノロール(azotinolol)(S−596)、 ジアセトロール(diacetolol) アセブトロール(acebutolol)、 サルブタモール(salbutamol)、 アテヌロール(atenulol)、 イソキサプロロール(isoxaprolol) およびこれに類するものである。
塩基性活性物質の定義には,また、眼の高血圧および緑
内障の治療に使用される下記の種類の薬剤 ピロカーピン(pilocarpine)、 エピネフリン(epinephrine)、 プロエピネフリン(proepinephrine)、 ノルエピネフリン(norepinephrine)、 プロノルエピネフリン(pronorepinephrine)、 クロニジン(clonidine)、および クロニジン誘導体,例えばp−アミノクロニジン(p−
aminoclonidine)およびp−アセトアミドクロニジン
(p−acetoamidoclonidine) も包含される。
したがって、要約すると、本発明の塩基性活性成分は、
その眼内圧低下効果またはその静的制御により、そして
水性媒質中でのpH領域3.0ないし8.5のその陽イオン性に
より定義される。
下記の特許公報類がさらに本発明の塩基性活性物質を代
表的に説明しているから、ここに引用しておく。
米国特許第4,252,984号明細書、 米国特許第3,309,406号明細書、 米国特許第3,619,370号明細書、 米国特許第3,655,663号明細書、 米国特許第3,657,237号明細書、 米国特許第4,012,444号明細書、 米国特許第3,663,607号明細書、 米国特許第3,836,671号明細書、 米国特許第3,857,952号明細書、 米国特許第3,202,660号明細書、および 米国特許第2,774,789号明細書。
発明の詳細な記述 本発明の眼科用処方物は、無水塩類、注ぎうる水性分散
液、および水性ゲルの形である。この処方物は、例えば
静菌および配合残余作用を与える通常の成分に加えて臨
界ポリ陰イオン性重合体、陽イオン交換樹脂およびより
ぬきの塩基性活性物質を含む。このような無水塩は、軟
膏または眼に投与すると、その場所でコロイドゲルを形
成する固体の眼科用挿入物に加えられる。注ぎうる液体
およびゲルの具体化物は、眼に局所的に適用される。こ
のような液体およびゲルの具体化物は、無水物を水と配
合することによって得ることができることは注目されな
ければならない。
本発明の処方物は、塩基生活性物質を持続的放出性を証
明し、眼に局所投与したときに快適である。一般的な意
味で、上記の塩基性活性物質をそのまま投与するとき
は、針で刺すような感じが起こることに注目すべきであ
る。したがって、快適性と持続的放出性の両方を達成す
ることは、予想外の結果であり、ほかには考えられない
種類の混合物の投与を可能にする。
ポリ陰イオン性重合体成分 本発明に有用な、高分子量のポリ陰イオン性重合体は、
約50,000ないし約6,000,000の分子量を有している。こ
の重合体は、カルボン酸官能基を有するものとして特徴
づけられ、好ましくは1官能基あたり2ないし7個の炭
素原子を含有している。眼科用重合体分散液の製造中に
形成するゲルは、約1,000ないし約300,000cpsの粘度を
もつ。上述の塩基性活性物質−重合体(陰イオン性−陽
イオン性)相互作用に加えて、本発明の組成物中に用い
られる高分子量の重合体は、組成物を増粘させてゲルを
与え、そして特殊な型のレオロジー、すなわち塑性粘度
を与えるが、これが最終塑性物の持続的放出性および快
適性の説明となりうる。このような組成物は、pH3.0か
ら8.5までの範囲にある。
本発明の注ぐことができる液体の具体化物(滴下剤とし
て眼に投与される)は、約1ないし20,000cpsの粘度を
有している。pHの要求条件は、ゲルの最終製品について
上に挙げたものと同じ、すなわちpH3.0ないし8.5であ
る。
本発明の第三の薬剤形である無水塩の形は、ポリカルボ
ン酸重合体の塩および塩基性活性物質から誘導される。
(陽イオン性イオン交換樹脂の存在は、塩の形成にも貢
献しており、本発明のすべての具体化物におけるイオン
交換樹脂の性質は、下に定義する。)このような塩は、
上述したように、水の添加に際して、水性ゲルおよび注
ぐことができる分散液に処方され、あるいは再構成され
ることができ、または公知の技術および形状に従って眼
の挿入物として処方されることができ、あるいは、これ
らは眼科用軟膏を形成するために油性ビヒクルと結合さ
せることができる。このような最終眼科用薬剤形はすべ
て、以下に十分に記述される。
上記の「塑性粘度」という言葉は、一定の力または応力
値を超えるまでは、認知できるほど流動しない物質の指
標であるが、この力または応力は、降伏値と呼ばれる。
何らかの理論によってしばられることは望まないけれど
も、本発明の組成物の増大した活性持続期間が、一部分
は、降伏値に関係していると考えられる。本発明の組成
物は、剪断応力に対して独特の反応を示す。降伏値が超
えられたとき、ゲル構造は一時的に変えられ、ゲルを流
動させる。眼においては、この機構は一部には、まばた
きするまぶたに起因する。応力が除去されている(まぶ
たが休んでいる)とき、ゲルの構造は、部分的に再確立
される。本発明の処方物の持続期間を説明するその他の
因子は、イオン性の相互作用、および通常の涙の生成お
よび涙の中に存在する陽イオンによる塩基性活性陽イオ
ンの置換を包含する動的平衡によって説明される放出機
構に関係する。この機構は以下で再び述べられる。
本発明に有用な適当な重合体は、カルボキシビニル重合
体類である。この種類の好ましい重合体には、カーボポ
ール(Carbopol)という商品名でビー・エフ・グッドリ
ッチ・カンパニー(B.F.Goodrich Company)から手に入
れることができる、いわゆるカーボマー(Carbomer
s)、およびイー・エム・エイ(EMA)という商品名でモ
ンサイト・カンパニー(Monsanto Company)から手に入
れることができるエチレン無水マレイン酸重合物質があ
る。公知であって容易に手に入れることができる重合体
のカーボポール(Carbopol)934およびカーボポール940
は特に好ましい。これらの重合体は、重量で約8%まで
の水準で水性ゲル組成物中に用いられ、注ぐことができ
る液体組成物は、重量で0.05%ないし2.0%の重合体を
含む。
塩基性活性物質 本発明の好ましい塩基性活性物質は、上に開示したもの
である。最も好ましい塩基性活性物質は、ベタキソロー
ル(betaxolol)よびチモロール(timolol)である。こ
の塩基生活性物質は、ゲルおよび注ぐことができる液体
の具体化物においては、約0.01ないし4.0重量%の水準
で存在し、最も好ましい範囲は、0.01ないし1.0重量%
である。
イオン交換樹脂 本発明の処方物の陽イオン樹脂成分は、塩基性活性物質
の持続的放出性の追加の手段を提供し、しかも最初の快
適性および延長された快適性に対して必要であるように
思われる。このような樹脂は、スルホン酸官能性を有す
るもののような強酸性物、またはカルボン酸官能性を有
するもののような弱酸性陽イオン交換体のどちらかとし
て特徴づけられる。樹脂は、微粉末として加えられねば
ならない。すなわち、結果的に生ずる球形の粒子は20.0
ミクロンより小さい直径を有していなくてはならない。
陽イオン交換樹脂および陰イオン性重合体によって保持
されれる塩基性活性物質の放出は、涙液中に天然に存在
するイオン、主としてナトリウムおよびカリウムが重合
体ビヒクルおよびイオン交換樹脂上の部位について結合
した塩基性活性物質と競争するときに行なわれる。こう
して放出されると塩基性活性物質は、受容体部位への輸
送のために眼の表面に与えられる。
どの製薬用陽イオン性イオン交換樹脂でも、それらが水
素形またはナトリウム形のどちらかで使用されることが
できるときは、この処方に適する。このような樹脂は、
例えば、ローム・アンド・ハース(Rohm & Haas)社か
ら「アンバーライト(Amberlite)」という商品名で、
そしてダウ・ケミカル・カンパニー(Dow Chemical C
o.)から「ドウエクス(Dowex)」という商品名で、容
易に手に入れることができる。
イオン交換樹脂成分は、重量で0.05%ないし10.0%の水
準で本発明の処方物中に存在する。樹脂の平均粒度直径
は1ないし20ミクロンである。
この樹脂の粒度は、作用のモードおよび快適性の両方に
関して臨界的である。典型的には、商業的に手に入れる
ことができる形のよりすぐりのイオン交換物質の平均粒
度は、約40ないし150ミクロンである。このような粒子
は、公知の技術に従って、ボールミルにより最も好都合
に粒度範囲を約1.0ないし25ミクロンまで下げられる。
その他の成分 抗微生物性防腐剤 眼科用製品は典型的には多投与量(multidose)形に包
装される。したがって、防腐剤は使用中における微生物
汚染を予防するために必要とされる。適当な防腐剤に
は、 塩化ベンザルコニウム、 チメロサール(thimerosal)、 クロロブタノール、 メチルパラベン(methyl paraben)、 プロピルパラベン(propyl paraben)、 フェニルエチルアルコール、 エデト酸二ナトリウム(edetate disodium)、 ソルビン酸、 オナマーM(Onamer M)、または当技術分野に習熟した
人々には公知のその他の薬剤がある。典型的には、この
ような防腐剤は、重量で0.001%ないし1.0%の水準で使
用される。
緊張剤(tonicity agent) 製品の強度(tonicity)、または重量オスモル濃度(os
molality)は、当技術分野において公知のありふれた物
質の使用により、正常な涙に関して低張圧、等張圧また
は高張圧のいずれかに調整することができる。しかしな
がら、このような緊張剤は、非イオン性化合物に限定さ
れ、典型的には使用されるときに最終製品中に重量で0.
0%ないし10%の範囲にある。
非イオン性薬剤の代表的なものにはマンニトール、デキ
ストロース、グリセリンおよびプロピレングリコールが
あるが、しかしながら、最終製品中にそれらを存在させ
るかどうかは、場合による。
処方物 本発明の組成物は、三つの基本的な状態、すなわち、 1)ゲル、 2)注ぐことができる液体、および 3)無水塩 の状態で処方される。
1)ゲル 陽イオン交換樹脂成分を水に分散させる。次にかきまぜ
なから塩基性活性物質成分を加える。次にポリ陰イオン
性重合体成分を加える。得られる製品は、陰イオン性重
合体濃度に依って1000ないし300,000cpsの範囲を粘度を
有する。その結果としてpHは3.0ないし8.5となり、必要
があればこれはHClまたはNaOHで調整することができ
る。
2)注ぐことができる液体 陽イオン交換樹脂成分を、処方物中にとり入れられる全
部の水の10ないし50容量パーセントに分散させ、次に、
かきまぜながら塩基性活性物質を分散および/または溶
解させる。水性分散液としての所望の製品のpHが得られ
るまで、ポリ陰イオン性重合体を添加する。製品のpH
は、塩基性活性物質/重合体/樹脂の比較を変えること
により、所望の値に調整することができる。所望なら
ば、製品の最終的なpHを、NaOHまたはHClのどちらかを
添加して調整することができる。眼科用処方物にとって
好ましいpH領域は、3.0ないし8.5である。最終製品は分
散液であり、これは均一性を達成するためにすべての凝
集をこわすために高エネルギー混合を必要とするかもし
れない。次に、かきまぜながら他の処方成分を加える。
得られる製品は、陰イオン性重合体濃度によって、1.0
ないし20,000cpsの範囲の粘度を有する。
3)無水塩類 塩基性活性物質、イオン交換樹脂、およびポリ陰イオン
性重合体を水中でいっしょに、混合した後、凍結乾燥さ
せて粉末とする。マンニトールおよび他の物質のような
充てん剤を加えて、当技術分野に習熟した人々には周知
の技術に従う凍結/乾燥工程を促進する。次に、この方
法で生成した無水塩を、水性ゲルおよび液体に処方また
は再構成することができ、または眼用の挿入物として処
方し、造形することができる。凍結乾燥させた粉末はま
た、非水性ビヒクルといっしょにして、眼科用軟膏を形
成することもできる。
本発明のこのような無水塩の具体化物はまた、最初の水
性分散液を、エタノール、クロロホルム、ベンゼン、ま
たはこれに類するもののような有機溶媒で抽出し、この
有機溶媒を蒸発させて所望の塩複合体を生成させること
によって製造することもできる。
効用 本発明の眼科用処方物は、ゲル、注ぐことができる液体
(点眼薬)として、および軟膏および眼用挿入物の形で
眼に投与されるが、この後者の分類は、無水塩から処方
される。このような組成物はすべて、眼に投与したとき
塩基性活性物質の放出を制御するように処方され、それ
によって持続的放出性を与える。典型的には、このよう
な投与は、1日に1回または2回必要である。厳密な用
量管理は、臨床家の日常的な裁量に任される。
〔実施例〕
下記の実施例は、本発明の治療面の構成または方法を具
体的に説明するものであるが、限定するものではない。
実施例1 ベタキソロール塩酸塩からのベタキソロール遊離塩基の
製造 ベタキソロール塩酸塩は、米国特許第4,252,984号明細
書に記載されており、商業的に手に入れることができ
る。
ベタキソロール塩酸塩(0.88モル)を、水に溶解させ、
この溶液を氷浴中で冷却する。この溶液に、激しくかき
まぜながら水酸化ナトリウム(0.97モル)の水溶液を数
部に分けて添加して、混合物を塩基性にする。この時点
で、混合物のpHはほぼ9.6である。こうして得られる白
色固体を濾過によって集め、大量の水で洗浄する。
濾過用ロート中でプレス/乾燥後に、半乾燥固体を大量
の水中に再懸濁させて、1ないし2時間かきまぜる。白
色固体を濾過によって集め、大量の水で洗浄して塩を含
まないベタキソロール遊離塩基を得て、このものを真空
乾燥させる。
実施例 2(1) 実施例 2(2) 実施例 2(3) 手順 微粉末化したアンバーライト(Amberlite)IRP−69樹
脂、ポリ(スチレン−ジビニルベンゼン)スルホン酸ナ
トリウムおよびベタキソロールを水容量成分全体の50%
中で混合して、均一な分散液を形成させる。カーボポー
ル(Carbopol)−934Pを、水性分散液としてゆっくり添
加する。混合物を高速度で均質化させる。他の成分を水
溶液として加える。水を加えて最終容量とする。得られ
る製品A,BおよびCは、白色の均一な懸濁液である。
実施例 3(1) 実施例 3(2) 実施例 3(3) 手順 実施例3の溶液A,BおよびCを、実施例2の手順に従っ
て製造する。得られる製品は、pHが5.5ないし6.5の白色
ないしオフホワイト色の均一な懸濁液である。
実施例2および3の手順に従えば、ベタキソロール成分
を、各々、当量のチモロール、または先に指摘したベー
タ遮断剤および他の塩基性活性物質のいずれかによって
置き換えるとき、事実上同等の結果が得られる。
本発明は、若干の好ましい具体化物に関してここに開示
された。しかしながら、それについての明らかな変形は
当技術分野に習熟した人々には明らかであろうし、本発
明はそれらに限定されるものと考えるべきではない。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベータ遮断剤からなる塩基性活性物質、陰
    イオン性擬似粘膜性(mucomimetic)重合体、陽イオン
    交換樹脂およびベータ遮断剤を含有する水性ゲル、注ぐ
    ことができる水性分散液または無水塩の形の組成物であ
    って、 陰イオン性擬似粘膜性重合体が1官能基あたり2ないし
    7個の炭素原子を含むカルボン酸官能基を有し、分子量
    が50,000ないし6,000,000であるものであり、しかも、
    水性ゲルまたは注ぐことができる水性分散液の形の組成
    物に約1ないし20,000cpsの粘度を与えるような量で含
    有され、陽イオン交換樹脂が粒状であって、その濃度が
    重量で約0.05%ないし10.0%であり、 ベータ遮断剤が治療上有効量の式 R1−O−CH2−CH(OH)−CH2−NR2R3 (ただし、式中の R1は、置換されているか、または未置換の環式または脂
    肪族成分であり、R2およびR3は、独立してHおよび置換
    および未置換アルキル基から選択される) であり、 組成物のpHが約3.0ないし8.5である、 眼内圧を制御し低下させるための持続的放出性の眼科用
    薬剤組成物。
  2. 【請求項2】ベータ遮断剤がベタキソロールである請求
    項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】ベータ遮断剤がチモロールである請求項1
    に記載の組成物。
  4. 【請求項4】ベータ遮断剤が ベタキソロール(betaxolol)、 チモロール(timolol)、 アセブトロール(acebutolol)、 アルプレノロール(alprenolol)、 アテノロール(atenolol)、 ベバントロール(bevantolol)、 ブコモロール(bucomolol)、 ブプラノロール(bupranolol)、 ブチドリン(butidrine)、 ブニトロール(bunitolol)、 ブノロール(bunolol)、 ブトクロロール(butocrolol)、 ブタミン(butamine)、 カラゾロール(carazolol)、 カルテオロール(carteolol)、 エキサプロロール(exaprolol)、 インデノロール(indenolol)、 イプロクロロール(iprocrolol)、 ラベトロール(labetolol)、 メピンドロール(mepindolo)、 メチプラノロール(metipranolol)、 メタプロロール(metaprolol)、 モプロロール(moprolol)、 ナドロール(nadolol)、 ニフェナロール(nifenalol)、 オクスプレノロール(oxprenolol)、 パマトロール(pamatolol)、 パラゴロール(paragolol)、 ペンブトロール(penbutolol)、 ピンドロール(pindolol)、 プラクトロール(practolol)、 プロシノロール(procinolol)、 プロネタロール(pronethalol)、 プロプラノロール(propranolol)、 ソタロール(sotalol)、 タゾロール(tazolol)、 チプレノロール(tiprenolol)、 トラモロール(tolamolol)、 トリプロロール(toliprolol)、 ベフノロール(befunolol)、 エスマロール(esmalol)、 ヘプノロール(hepunolol)、 セリプロロール(celiprolol)、 アゾチノロール(azotinolol)、 ジアセタロール(diacetalol)、 アセブトロール(acebutolol)、 サルブタノール(salbutanol)、および イソキサプロロール(isoxaprolol) から選択される請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】粒状陽イオン交換樹脂が、微粉末の形であ
    り、この粉末が球状粒子を含有する請求項1に記載の組
    成物。
  6. 【請求項6】陽イオン交換樹脂がナトリウムポリ(スチ
    レンジビニルベンゼン)スルホン酸であり、ベータ遮断
    剤がベタキソロールである請求項5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】ベータ遮断剤が約0.25重量%の濃度で存在
    し、陰イオン性疑似粘膜性重合体が約0.20重量%の濃度
    で存在し、そして陽イオン交換樹脂が約0.25重量%の濃
    度で存在する請求項1に記載の組成物。
JP1321616A 1984-10-31 1989-12-13 持続的放出性を有し快適に適用できる緑内障治療用の処方物 Expired - Lifetime JPH0725698B2 (ja)

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IL9252789A IL92527A (en) 1988-02-05 1989-12-01 Opthalmic pharmaceutical composition for glaucoma therapy
CA002004468A CA2004468C (en) 1988-02-05 1989-12-01 Sustained release, comfort formulation for glaucoma therapy
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