JPH07256751A - 易引裂性包装材およびその製造法 - Google Patents
易引裂性包装材およびその製造法Info
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- JPH07256751A JPH07256751A JP7951094A JP7951094A JPH07256751A JP H07256751 A JPH07256751 A JP H07256751A JP 7951094 A JP7951094 A JP 7951094A JP 7951094 A JP7951094 A JP 7951094A JP H07256751 A JPH07256751 A JP H07256751A
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- JP
- Japan
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- resin
- packaging material
- ethylene
- easily tearable
- tearable packaging
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- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 手切れ性と耐ピンホール性、靱性の相反する
性質に優れ、まんじゅう、和菓子、カステラ、おこわ、
肉まん等の生菓子包装材等に好適に使用される易裂性包
装材及びその製造法を開発する。 【構成】 高配向性樹脂５０〜９５重量％と低配向性樹
脂５〜５０重量％の樹脂組成物からなるフィルムを該低
配向性樹脂の融点または軟化点以下で一軸配向すること
により、赤外二色比を２．０以上とすることを特徴とす
る易引裂性包装材である。
性質に優れ、まんじゅう、和菓子、カステラ、おこわ、
肉まん等の生菓子包装材等に好適に使用される易裂性包
装材及びその製造法を開発する。 【構成】 高配向性樹脂５０〜９５重量％と低配向性樹
脂５〜５０重量％の樹脂組成物からなるフィルムを該低
配向性樹脂の融点または軟化点以下で一軸配向すること
により、赤外二色比を２．０以上とすることを特徴とす
る易引裂性包装材である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は手切れ性、耐ピンホール
性に優れる易引裂性包装材およびその製造法に関し、更
に詳しくは、保香性、手切れ性、耐ピンホール性および
靱性等の性能を保持した易引裂性フィルムおよびその製
造法に関するものである。
性に優れる易引裂性包装材およびその製造法に関し、更
に詳しくは、保香性、手切れ性、耐ピンホール性および
靱性等の性能を保持した易引裂性フィルムおよびその製
造法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】まんじゅう、和菓子、カステラ、おこ
わ、肉まん等の生菓子包装等においては、保香性、手切
れ性、耐ピンホール性および靱性等の性能が要求され
る。これらの包装材としては、未配向ポリプロピレン
（ＣＰＰ）または二軸延伸ポリプロピレン（ＯＰＰ）フ
ィルムが使用されているが十分な手切れ性を有していな
い。特に直線的にカットできず（直線性）、カット線が
斜めに走るという欠点を有している。このような包装材
はカット時にフィルムに無理な力が加わると、切口から
内容物が思わぬ方向に飛び出してしまうなどの不具合が
生じる。また、直線カット性包装袋にはヒートシール線
と平行に開封用の切れ目（実開昭５７−８０４６２号公
報）やノッチ（実開昭５８−１６９０４４号公報、実開
昭５８−１５６６５６号公報）を設けたものが採用され
ているが、やはり直線カット性に乏しい。前記生菓子包
装等においては、保香性、手切れ性、耐ピンホール性お
よび靱性等の性能が要求されるが、手切れ性と耐ピンホ
ール性、靱性は相反する性能であり、従来においてはこ
の両者を同時に満足する包装材は未だ開発されていな
い。
わ、肉まん等の生菓子包装等においては、保香性、手切
れ性、耐ピンホール性および靱性等の性能が要求され
る。これらの包装材としては、未配向ポリプロピレン
（ＣＰＰ）または二軸延伸ポリプロピレン（ＯＰＰ）フ
ィルムが使用されているが十分な手切れ性を有していな
い。特に直線的にカットできず（直線性）、カット線が
斜めに走るという欠点を有している。このような包装材
はカット時にフィルムに無理な力が加わると、切口から
内容物が思わぬ方向に飛び出してしまうなどの不具合が
生じる。また、直線カット性包装袋にはヒートシール線
と平行に開封用の切れ目（実開昭５７−８０４６２号公
報）やノッチ（実開昭５８−１６９０４４号公報、実開
昭５８−１５６６５６号公報）を設けたものが採用され
ているが、やはり直線カット性に乏しい。前記生菓子包
装等においては、保香性、手切れ性、耐ピンホール性お
よび靱性等の性能が要求されるが、手切れ性と耐ピンホ
ール性、靱性は相反する性能であり、従来においてはこ
の両者を同時に満足する包装材は未だ開発されていな
い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
み、保香性を有し、耐ピンホール性、靱性と手で容易に
直線的にカットしうる易引裂性包装材およびその製造法
を提供するものである。
み、保香性を有し、耐ピンホール性、靱性と手で容易に
直線的にカットしうる易引裂性包装材およびその製造法
を提供するものである。
【０００４】
【課題を解決する手段】本発明は、高配向性樹脂５０〜
９５重量％と低配向性樹脂５〜５０重量％の樹脂組成物
からなるフィルムであって、かつ赤外二色が２．０以上
であることを特徴とする易引裂性包装材である。他の本
発明は高配向性樹脂５０〜９５重量％と低配向性樹脂５
〜５０重量％の樹脂組成物からなるフィルムを該低配向
性樹脂の融点または軟化点以下で一軸配向することによ
り、赤外二色比が２．０以上とする易引裂性包装材の製
造法である。
９５重量％と低配向性樹脂５〜５０重量％の樹脂組成物
からなるフィルムであって、かつ赤外二色が２．０以上
であることを特徴とする易引裂性包装材である。他の本
発明は高配向性樹脂５０〜９５重量％と低配向性樹脂５
〜５０重量％の樹脂組成物からなるフィルムを該低配向
性樹脂の融点または軟化点以下で一軸配向することによ
り、赤外二色比が２．０以上とする易引裂性包装材の製
造法である。
【０００５】以下本発明を詳細に説明する。本発明に用
いられる高配向性樹脂とは、中、高密度ポリエチレン、
ポリプロピレン等の結晶性ポリオレフイン、ポリエステ
ル、ポリアミド、エチレンと酢酸ビニル共重合体ケン化
物の中から選択された少なくとも１種であり、好ましく
は高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等の結晶性ポリ
オレフインが挙げられる。上記、高密度ポリエチレンと
しては、密度０．９４〜０．９７ｇ／ｃｍ3 、ＭＦＲ
０．１〜５０ｇ／１０分の範囲のエチレン単独重合体、
エチレンとプロピレン、ブテン−１、４−メチル−ペン
テン−１、ヘキセン−１等の他のα−オレフインとの共
重合体等およびそれらの混合物が挙げられる。上記、ポ
リプロピレンとしては、ＭＦＲ０．１〜５０ｇ／１０分
の範囲のプロピレン単独重合体、プロピレンとエチレ
ン、ブテン−１、４−メチル−ペンテン−１、ヘキセン
−１等の他のα−オレフインとのランダム共重合体、ブ
ロック共重合体等およびそれらの混合物が挙げられる。
いられる高配向性樹脂とは、中、高密度ポリエチレン、
ポリプロピレン等の結晶性ポリオレフイン、ポリエステ
ル、ポリアミド、エチレンと酢酸ビニル共重合体ケン化
物の中から選択された少なくとも１種であり、好ましく
は高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等の結晶性ポリ
オレフインが挙げられる。上記、高密度ポリエチレンと
しては、密度０．９４〜０．９７ｇ／ｃｍ3 、ＭＦＲ
０．１〜５０ｇ／１０分の範囲のエチレン単独重合体、
エチレンとプロピレン、ブテン−１、４−メチル−ペン
テン−１、ヘキセン−１等の他のα−オレフインとの共
重合体等およびそれらの混合物が挙げられる。上記、ポ
リプロピレンとしては、ＭＦＲ０．１〜５０ｇ／１０分
の範囲のプロピレン単独重合体、プロピレンとエチレ
ン、ブテン−１、４−メチル−ペンテン−１、ヘキセン
−１等の他のα−オレフインとのランダム共重合体、ブ
ロック共重合体等およびそれらの混合物が挙げられる。
【０００６】本発明の低配向性樹脂とは、密度０．９４
ｇ／ｃｍ3 未満の線状低密度ポリエチレン、低密度ポリ
エチレン、密度０．９１ｇ／ｃｍ3 以下のエチレン−α
−オレフイン共重合体、エチレンと不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体との共重合体、エチレンとビニルエステ
ルとの共重合体、酸変性ポリオレフイン、低結晶性プロ
ピレン−α−オレフィン共重合体の中から選択された少
なくとも１種であり、好ましくは、超低密度ポリエチレ
ン、エチレン−プロピン共重合体、エチレン−プロピレ
ン−ジエン共重合体などの密度０．９１ｇ／ｃｍ3 以下
のエチレン−α−オレフイン共重合体、エチレンと（メ
タ）アクリル酸共重合体、エチレンと（メタ）アクリル
酸メチル共重合体、エチレンと（メタ）アクリル酸エチ
ル共重合体等のエチレンと（メタ）アクリル酸アルキル
エステル共重合体等のエチレンと不飽和カルボン酸また
はその誘導体との共重合体、エチレンと酢酸ビニル共重
合体等のエチレンとビニルエステルとの共重合体が挙げ
られる。また、手切れ性と耐ピンホール性、靱性という
相反する性質をコントロールするために上記低配向性樹
脂を２種以上配合してもよい。
ｇ／ｃｍ3 未満の線状低密度ポリエチレン、低密度ポリ
エチレン、密度０．９１ｇ／ｃｍ3 以下のエチレン−α
−オレフイン共重合体、エチレンと不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体との共重合体、エチレンとビニルエステ
ルとの共重合体、酸変性ポリオレフイン、低結晶性プロ
ピレン−α−オレフィン共重合体の中から選択された少
なくとも１種であり、好ましくは、超低密度ポリエチレ
ン、エチレン−プロピン共重合体、エチレン−プロピレ
ン−ジエン共重合体などの密度０．９１ｇ／ｃｍ3 以下
のエチレン−α−オレフイン共重合体、エチレンと（メ
タ）アクリル酸共重合体、エチレンと（メタ）アクリル
酸メチル共重合体、エチレンと（メタ）アクリル酸エチ
ル共重合体等のエチレンと（メタ）アクリル酸アルキル
エステル共重合体等のエチレンと不飽和カルボン酸また
はその誘導体との共重合体、エチレンと酢酸ビニル共重
合体等のエチレンとビニルエステルとの共重合体が挙げ
られる。また、手切れ性と耐ピンホール性、靱性という
相反する性質をコントロールするために上記低配向性樹
脂を２種以上配合してもよい。
【０００７】上記高配向性樹脂と低配向性樹脂との配合
量は高配向性樹脂５０〜９５重量％と低配向性樹脂５〜
５０重量％である。該高配向性樹脂の配合量が５０重量
％未満では直線的手切れ性（カット性）が得られず、９
５重量％を超える場合には耐ピンホール性、靱性が満足
するものが得られない。
量は高配向性樹脂５０〜９５重量％と低配向性樹脂５〜
５０重量％である。該高配向性樹脂の配合量が５０重量
％未満では直線的手切れ性（カット性）が得られず、９
５重量％を超える場合には耐ピンホール性、靱性が満足
するものが得られない。
【０００８】本発明の易引裂性包装材とは、前記高配向
性樹脂と低配向性樹脂の樹脂組成物からなるフィルムを
一軸配向することによって得られる赤外二色法により測
定した縦軸（ＭＤ）方向と横軸（ＴＤ）方向の配向度比
が２．０以上である易引裂性包装材である。上記配向度
比は、２．０以上、好ましくは２．５〜１５の範囲であ
る。該配向度比が２．０未満であるとＭＤ方向の分子配
向が不十分であり、特に直線カット性が劣ることにな
る。一方配向度比が１５を超えるとＭＤ方向の分子配向
が高すぎるため裂け易くなり、耐ピンホール性、靱性を
満足するものとはならない。
性樹脂と低配向性樹脂の樹脂組成物からなるフィルムを
一軸配向することによって得られる赤外二色法により測
定した縦軸（ＭＤ）方向と横軸（ＴＤ）方向の配向度比
が２．０以上である易引裂性包装材である。上記配向度
比は、２．０以上、好ましくは２．５〜１５の範囲であ
る。該配向度比が２．０未満であるとＭＤ方向の分子配
向が不十分であり、特に直線カット性が劣ることにな
る。一方配向度比が１５を超えるとＭＤ方向の分子配向
が高すぎるため裂け易くなり、耐ピンホール性、靱性を
満足するものとはならない。
【０００９】本発明でいう直線カット性（Ｘ）とは、図
１に示すように、幅Ａ（５０ｍｍ）、長さＥ（５００ｍ
ｍ）の試料フィルム（厚さ２０〜２５μ）の両端からそ
れぞれＣ（１５ｍｍ）の位置に長さ方向にノッチをＢ長
さ（５０ｍｍ）入れ、ノッチを入れた中央部（試験スタ
ート時の幅Ｄは２０ｍｍ）を試料フィルムに対して１８
０0 逆方向（矢印で示す）に引っ張り速度１０００ｍｍ
／分で引っ張ってカットし、カット長さがＦ（１００ｍ
ｍ）、Ｇ（２００ｍｍ）およびＨ（３００ｍｍ）に達し
たときの上記中央部の幅をそれぞれ測定し（試料５点の
平均値で表す）、次式で計算したものであり、その値が
０．８≦Ｘ≦１．２の範囲にあると直線カット性が優れ
ていると評価できる。 直線カット性（Ｘ）＝３００ｍｍ到達時の中央部幅／試
験スタート時の幅（２０ｍｍ）
１に示すように、幅Ａ（５０ｍｍ）、長さＥ（５００ｍ
ｍ）の試料フィルム（厚さ２０〜２５μ）の両端からそ
れぞれＣ（１５ｍｍ）の位置に長さ方向にノッチをＢ長
さ（５０ｍｍ）入れ、ノッチを入れた中央部（試験スタ
ート時の幅Ｄは２０ｍｍ）を試料フィルムに対して１８
０0 逆方向（矢印で示す）に引っ張り速度１０００ｍｍ
／分で引っ張ってカットし、カット長さがＦ（１００ｍ
ｍ）、Ｇ（２００ｍｍ）およびＨ（３００ｍｍ）に達し
たときの上記中央部の幅をそれぞれ測定し（試料５点の
平均値で表す）、次式で計算したものであり、その値が
０．８≦Ｘ≦１．２の範囲にあると直線カット性が優れ
ていると評価できる。 直線カット性（Ｘ）＝３００ｍｍ到達時の中央部幅／試
験スタート時の幅（２０ｍｍ）
【００１０】上記フィルムの厚みは目的、用途等により
異なるが、一般的な包装材としては５〜２００μｍ、好
ましくは５〜１５０μｍ、更に好ましくは１０〜１００
μｍの範囲が適当である。
異なるが、一般的な包装材としては５〜２００μｍ、好
ましくは５〜１５０μｍ、更に好ましくは１０〜１００
μｍの範囲が適当である。
【００１１】本発明の易引裂性包装材の製造法は、前記
高配向性樹脂と低配向性樹脂との樹脂組成物を、インフ
レーション法、Ｔダイ法等でフィルム化し、該低配向性
樹脂の融点または軟化点以下、好ましくは７０℃までの
範囲で、配向倍率１．５倍以上、好ましくは２〜１５
倍、更に好ましくは、２〜１０倍の範囲で一軸配向し、
赤外二色法により測定した縦軸（ＭＤ）方向と横軸（Ｔ
Ｄ）方向の配向度比が２．０以上とすることが肝要であ
る。
高配向性樹脂と低配向性樹脂との樹脂組成物を、インフ
レーション法、Ｔダイ法等でフィルム化し、該低配向性
樹脂の融点または軟化点以下、好ましくは７０℃までの
範囲で、配向倍率１．５倍以上、好ましくは２〜１５
倍、更に好ましくは、２〜１０倍の範囲で一軸配向し、
赤外二色法により測定した縦軸（ＭＤ）方向と横軸（Ｔ
Ｄ）方向の配向度比が２．０以上とすることが肝要であ
る。
【００１２】上記一軸配向法としては一軸圧延法、一軸
延伸法等特に限定されないが、好ましくは、一軸圧延に
より一軸配向されることが望ましい。特に圧延法は延伸
法に比べ配向むらができず、機械的強度を減衰せずに、
直線カット性を得ることができ、高密度ポリエチレンに
おいては圧延することにより、防湿性等の性能が飛躍的
に向上する。該圧延法は等速圧延法、非等速圧延法等が
挙げられる。
延伸法等特に限定されないが、好ましくは、一軸圧延に
より一軸配向されることが望ましい。特に圧延法は延伸
法に比べ配向むらができず、機械的強度を減衰せずに、
直線カット性を得ることができ、高密度ポリエチレンに
おいては圧延することにより、防湿性等の性能が飛躍的
に向上する。該圧延法は等速圧延法、非等速圧延法等が
挙げられる。
【００１３】本発明の易引裂性包装材には、ヒートシー
ル層、ガスバリヤー層等を適宜ラミネートして使用して
もよい。また、本発明にはその使用目的により本発明の
主旨を逸脱しない範囲において、他の熱可塑性樹脂、合
成ゴム、天然ゴム、無機または有機フィラー、酸化防止
剤、滑剤、顔料、紫外線吸収剤、架橋剤、発泡剤、核剤
等の添加剤を配合してもよい。
ル層、ガスバリヤー層等を適宜ラミネートして使用して
もよい。また、本発明にはその使用目的により本発明の
主旨を逸脱しない範囲において、他の熱可塑性樹脂、合
成ゴム、天然ゴム、無機または有機フィラー、酸化防止
剤、滑剤、顔料、紫外線吸収剤、架橋剤、発泡剤、核剤
等の添加剤を配合してもよい。
【００１４】
【実施例】以下本発明を実施例により、具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例によって限定されるもので
はない。
るが、本発明はこれら実施例によって限定されるもので
はない。
【００１５】（使用樹脂） （１）高配向性樹脂 （Ａ）高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ） ［ＭＦＲ＝１．０ｇ／１０ｍｉｎ，密度０．９６ｇ／ｃ
ｍ3 、 商品名：日石スタフレンＥ７１０、日本石油化学（株）
製］ （Ｂ）ポリプロピレン（ＰＰ） ［ＭＦＲ＝０．５ｇ／１０ｍｉｎ，密度０．９０ｇ／ｃ
ｍ3 、 商品名：日石ポリプロＥ１１０Ｇ、日本石油化学（株）
製］ （Ｃ）ランダムポリプロピレン（ＲＰＰ） ［ＭＦＲ＝７．０ｇ／１０ｍｉｎ，密度０．９０ｇ／ｃ
ｍ3 、 商品名：日石ポリプロＦ４５０Ｈ、日本石油化学（株）
製］ （２）低配向性樹脂 （ａ）エチレン−アクリル酸エチル共重合体（ＥＥＡ） ［ＥＡ含有量＝１５ｗｔ％、ＭＦＲ＝５．０ｇ／１０ｍ
ｉｎ、 商品名：日石レクスロンＡ１１５０、日本石油化学
（株）製］ （ｂ）エチレン−酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ） ［ＶＡ含有量＝１５ｗｔ％、ＭＦＲ＝１．５ｇ／１０ｍ
ｉｎ、 商品名：日石レクスロンＶ２７０、日本石油化学（株）
製］ （ｃ）超低密度ポリエチレン（ＶＬＤＰＥ） ［ＭＦＲ＝１．０ｇ／１０ｍｉｎ，密度０．９００ｇ／
ｃｍ3 、 商品名：日石ソフトレックスＤ９０１０、日本石油化学
（株）製］ （ｄ）エチレン−アクリル酸メチル共重合体（ＥＭＡ） ［ＭＡ含有量＝１５ｗｔ％、ＭＦＲ＝１．０ｇ／１０ｍ
ｉｎ、日本石油化学（株）製］
ｍ3 、 商品名：日石スタフレンＥ７１０、日本石油化学（株）
製］ （Ｂ）ポリプロピレン（ＰＰ） ［ＭＦＲ＝０．５ｇ／１０ｍｉｎ，密度０．９０ｇ／ｃ
ｍ3 、 商品名：日石ポリプロＥ１１０Ｇ、日本石油化学（株）
製］ （Ｃ）ランダムポリプロピレン（ＲＰＰ） ［ＭＦＲ＝７．０ｇ／１０ｍｉｎ，密度０．９０ｇ／ｃ
ｍ3 、 商品名：日石ポリプロＦ４５０Ｈ、日本石油化学（株）
製］ （２）低配向性樹脂 （ａ）エチレン−アクリル酸エチル共重合体（ＥＥＡ） ［ＥＡ含有量＝１５ｗｔ％、ＭＦＲ＝５．０ｇ／１０ｍ
ｉｎ、 商品名：日石レクスロンＡ１１５０、日本石油化学
（株）製］ （ｂ）エチレン−酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ） ［ＶＡ含有量＝１５ｗｔ％、ＭＦＲ＝１．５ｇ／１０ｍ
ｉｎ、 商品名：日石レクスロンＶ２７０、日本石油化学（株）
製］ （ｃ）超低密度ポリエチレン（ＶＬＤＰＥ） ［ＭＦＲ＝１．０ｇ／１０ｍｉｎ，密度０．９００ｇ／
ｃｍ3 、 商品名：日石ソフトレックスＤ９０１０、日本石油化学
（株）製］ （ｄ）エチレン−アクリル酸メチル共重合体（ＥＭＡ） ［ＭＡ含有量＝１５ｗｔ％、ＭＦＲ＝１．０ｇ／１０ｍ
ｉｎ、日本石油化学（株）製］
【００１６】（試験法） （１）赤外二色法による配向度比（ポリエチレンは７２
０ｃｍ-1、ポリプロピレンは８４１ｃｍ-1で測定） （２）直線カット性 ５０ｍｍ幅の短冊の中心から左右１０ｍｍ（合計２０ｍ
ｍ幅）を引張った時の偏りをサンプル５点を取ったとき
の平均値。 （３）耐ピンホール性（ＪＡＳ法） 試料を固定し、試料面に直径１．０ｍｍ、先端形状０．
５ｍｍＲの針を５０±５ｍｍ／分の速度で突き刺し、針
が貫通するまでの最大荷重を測定し、その値をグラム
（ｇ）で表す。
０ｃｍ-1、ポリプロピレンは８４１ｃｍ-1で測定） （２）直線カット性 ５０ｍｍ幅の短冊の中心から左右１０ｍｍ（合計２０ｍ
ｍ幅）を引張った時の偏りをサンプル５点を取ったとき
の平均値。 （３）耐ピンホール性（ＪＡＳ法） 試料を固定し、試料面に直径１．０ｍｍ、先端形状０．
５ｍｍＲの針を５０±５ｍｍ／分の速度で突き刺し、針
が貫通するまでの最大荷重を測定し、その値をグラム
（ｇ）で表す。
【００１７】（実施例１〜９）５０ｍｍφの押出機を用
いてＴダイ法により前記高配向性樹脂と低配向性樹脂を
表１に示す配合量で所定量配合（単位：ｗｔ％）した組
成物のフィルムを作成し、圧延法により圧延温度８０℃
で表１に示す（圧延後の厚さを２０μｍに統一）種々の
圧延フィルムを作成し、評価した結果を表１に示した。 （比較例１〜７）実施例と同様にして表１に示す樹脂あ
るいは樹脂組成物のフィルムを作成し、圧延法により比
較例１では圧延温度１１０℃、比較例２〜５では圧延温
度８０℃、比較例６〜７では圧延温度１３０℃で表１に
示す（圧延後の厚さを２０μｍに統一）種々の圧延フィ
ルムを作成し、評価した結果を表１に示した。
いてＴダイ法により前記高配向性樹脂と低配向性樹脂を
表１に示す配合量で所定量配合（単位：ｗｔ％）した組
成物のフィルムを作成し、圧延法により圧延温度８０℃
で表１に示す（圧延後の厚さを２０μｍに統一）種々の
圧延フィルムを作成し、評価した結果を表１に示した。 （比較例１〜７）実施例と同様にして表１に示す樹脂あ
るいは樹脂組成物のフィルムを作成し、圧延法により比
較例１では圧延温度１１０℃、比較例２〜５では圧延温
度８０℃、比較例６〜７では圧延温度１３０℃で表１に
示す（圧延後の厚さを２０μｍに統一）種々の圧延フィ
ルムを作成し、評価した結果を表１に示した。
【００１８】
【表１】
【００１９】（実施例１０）実施例３の高密度ポリエチ
レン（ＨＤＰＥ）をポリエチレンテレフタレート樹脂
（７０ｗｔ％）に代え、実施例３のエチレン−アクリル
酸エチル共重合体（３０ｗｔ％）を配合した樹脂組成物
を用いて同様に評価した結果、直線カット性、耐ピンホ
ール性とも実施例３と同様な結果であった。
レン（ＨＤＰＥ）をポリエチレンテレフタレート樹脂
（７０ｗｔ％）に代え、実施例３のエチレン−アクリル
酸エチル共重合体（３０ｗｔ％）を配合した樹脂組成物
を用いて同様に評価した結果、直線カット性、耐ピンホ
ール性とも実施例３と同様な結果であった。
【００２０】（実施例１１）実施例３の高密度ポリエチ
レン（ＨＤＰＥ）をポリアミド樹脂（７０ｗｔ％）に代
え、実施例３のエチレン−アクリル酸エチル共重合体
（３０ｗｔ％）を配合した樹脂組成物を用いて同様に評
価した結果、直線カット性、耐ピンホール性とも実施例
３と同様な結果であった。
レン（ＨＤＰＥ）をポリアミド樹脂（７０ｗｔ％）に代
え、実施例３のエチレン−アクリル酸エチル共重合体
（３０ｗｔ％）を配合した樹脂組成物を用いて同様に評
価した結果、直線カット性、耐ピンホール性とも実施例
３と同様な結果であった。
【００２１】表１などから実施例の本発明の易引裂性包
装材は直線カット性と耐ピンホール性、靱性の相反する
性質に優れていることが判る。一方、比較例１〜７の包
装材は直線カット性が良くても耐ピンホール性が悪かっ
たり、耐ピンホール性が良くても直線カット性が悪く、
生菓子包装材等に不適であることが判る。
装材は直線カット性と耐ピンホール性、靱性の相反する
性質に優れていることが判る。一方、比較例１〜７の包
装材は直線カット性が良くても耐ピンホール性が悪かっ
たり、耐ピンホール性が良くても直線カット性が悪く、
生菓子包装材等に不適であることが判る。
【００２２】
【発明の効果】本発明の包装材は、高密度ポリエチレン
等の高配向性樹脂とエチレン−アクリル酸エチル共重合
体等の低配向性樹脂を所定量混合したフィルムを一軸配
向して赤外二色比が２．０以上とすることにより、手切
れ性と耐ピンホール性、靱性の相反する性質に優れるた
め、まんじゅう、和菓子、カステラ、おこわ、肉まん等
の生菓子包装材等に好適に使用される。
等の高配向性樹脂とエチレン−アクリル酸エチル共重合
体等の低配向性樹脂を所定量混合したフィルムを一軸配
向して赤外二色比が２．０以上とすることにより、手切
れ性と耐ピンホール性、靱性の相反する性質に優れるた
め、まんじゅう、和菓子、カステラ、おこわ、肉まん等
の生菓子包装材等に好適に使用される。
【図１】直線カット性（Ｘ）の試験方法を示す説明図で
ある。
ある。
Ａ 試験フィルムの幅 Ｂ ノッチの長さ５０ｍｍ Ｃ 試験フィルムの端からの長さ Ｄ 中央部の幅 Ｅ 試験フィルムの長さ Ｆ カット長さ１００ｍｍ Ｇ カット長さ２００ｍｍ Ｈ カット長さ３００ｍｍ
Claims (5)
- 【請求項１】 高配向性樹脂５０〜９５重量％と低配向
性樹脂５〜５０重量％の樹脂組成物からなるフィルムで
あって、かつ赤外二色比が２．０以上であることを特徴
とする易引裂性包装材。 - 【請求項２】 易引裂性包装材の直線カット性（Ｘ）
が、０．８≦Ｘ≦１．２の範囲にあることを特徴とする
請求項１に記載の易引裂性包装材。 - 【請求項３】 高配向性樹脂が、結晶性ポリオレフイ
ン、ポリエステル、ポリアミド、エチレンと酢酸ビニル
共重合体ケン化物の中から選択された少なくとも１種で
あることを特徴とする請求項１または２に記載の易引裂
性包装材。 - 【請求項４】 低配向性樹脂が、密度０．９１ｇ／ｃｍ
3 以下のエチレン−α−オレフイン共重合体、エチレン
と不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合体、エ
チレンとビニルエステルとの共重合体の中から選択され
た少なくとも１種であることを特徴とする請求項１〜３
のいずれかに記載の易引裂性包装材。 - 【請求項５】 高配向性樹脂５０〜９５重量％と低配向
性樹脂５〜５０重量％の樹脂組成物からなるフィルムを
該低配向性樹脂の融点または軟化点以下で一軸配向する
ことにより、赤外二色比が２．０以上とする易引裂性包
装材の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7951094A JPH07256751A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 易引裂性包装材およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7951094A JPH07256751A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 易引裂性包装材およびその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07256751A true JPH07256751A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=13691961
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7951094A Pending JPH07256751A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 易引裂性包装材およびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07256751A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016531958A (ja) * | 2013-09-23 | 2016-10-13 | ミリケン・アンド・カンパニーＭｉｌｌｉｋｅｎ ＆ Ｃｏｍｐａｎｙ | ポリエチレン物品 |
| JP2019172304A (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-10 | 日本ポリエチレン株式会社 | 易引裂性バックインボックス用フィルム |
-
1994
- 1994-03-25 JP JP7951094A patent/JPH07256751A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016531958A (ja) * | 2013-09-23 | 2016-10-13 | ミリケン・アンド・カンパニーＭｉｌｌｉｋｅｎ ＆ Ｃｏｍｐａｎｙ | ポリエチレン物品 |
| JP2019172304A (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-10 | 日本ポリエチレン株式会社 | 易引裂性バックインボックス用フィルム |
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