JPH07256477A - 炭酸ガスレーザ加工装置 - Google Patents
炭酸ガスレーザ加工装置Info
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- JPH07256477A JPH07256477A JP6047579A JP4757994A JPH07256477A JP H07256477 A JPH07256477 A JP H07256477A JP 6047579 A JP6047579 A JP 6047579A JP 4757994 A JP4757994 A JP 4757994A JP H07256477 A JPH07256477 A JP H07256477A
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- Japan
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- cutting
- spot diameter
- steel plate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軟鋼板の炭酸ガスレーザ切断において、厚い
軟鋼板でも安定してドロスの付着のない良質な切断を行
う。 【構成】 炭酸ガスレーザ発振器１、外部光学系ユニッ
ト２、加工トーチ３、アシストガス４、加工テーブル
６、数値制御装置７を具備し、軟鋼板表面の照射スポッ
ト径を０．２ｍｍ以上、軟鋼板裏面における仮想的なレ
ーザ光のスポット径を３ｍｍ以下に調節する照射スポッ
ト径・位置検出装置８を備える。
軟鋼板でも安定してドロスの付着のない良質な切断を行
う。 【構成】 炭酸ガスレーザ発振器１、外部光学系ユニッ
ト２、加工トーチ３、アシストガス４、加工テーブル
６、数値制御装置７を具備し、軟鋼板表面の照射スポッ
ト径を０．２ｍｍ以上、軟鋼板裏面における仮想的なレ
ーザ光のスポット径を３ｍｍ以下に調節する照射スポッ
ト径・位置検出装置８を備える。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は軟鋼板の切断、孔開け等
に用いる炭酸ガスレーザ加工装置に関する。
に用いる炭酸ガスレーザ加工装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、特開平５−２５３６８６号公報に
示すようなレーザ加工装置は切断、孔開けをはじめ多方
面で適用されるが、最も用途の多いのは切断加工であ
り、金属加工分野において重要な位置を占めるようにな
ってきた。軟鋼板のレーザ切断では、薄板の精密切断、
中厚板の高速切断、および厚板切断の需要が高まってい
る。
示すようなレーザ加工装置は切断、孔開けをはじめ多方
面で適用されるが、最も用途の多いのは切断加工であ
り、金属加工分野において重要な位置を占めるようにな
ってきた。軟鋼板のレーザ切断では、薄板の精密切断、
中厚板の高速切断、および厚板切断の需要が高まってい
る。
【０００３】従来、軟鋼板のレーザ切断は以下のように
行われていた。図８は従来の炭酸ガスレーザ加工装置の
概略側面図である。１は炭酸ガスレーザ発振器、２は外
部光学系ユニット、３は加工トーチ、４はアシストガ
ス、５は軟鋼板、６は加工テーブル、７は数値制御装置
である。そして、炭酸ガスレーザ発振器１から出たレー
ザ光は外部光学系ユニット２を通って加工テーブル６に
固定された軟鋼板５の表面に集光される。また、集光ビ
ームの照射により溶融した軟鋼はアシストガス４で吹き
飛ばされる。この構成により加工テーブル６が数値制御
装置７で運動軌跡や送り速度を制御されつつ動くことに
より、軟鋼板５が切断される。
行われていた。図８は従来の炭酸ガスレーザ加工装置の
概略側面図である。１は炭酸ガスレーザ発振器、２は外
部光学系ユニット、３は加工トーチ、４はアシストガ
ス、５は軟鋼板、６は加工テーブル、７は数値制御装置
である。そして、炭酸ガスレーザ発振器１から出たレー
ザ光は外部光学系ユニット２を通って加工テーブル６に
固定された軟鋼板５の表面に集光される。また、集光ビ
ームの照射により溶融した軟鋼はアシストガス４で吹き
飛ばされる。この構成により加工テーブル６が数値制御
装置７で運動軌跡や送り速度を制御されつつ動くことに
より、軟鋼板５が切断される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の加工条
件の設定には、（１）加工トーチ３のノズル先端（以下
単にノズル先端と記す）と軟鋼板５間の距離に対する切
断速度、（２）ノズル先端とレーザ光焦点位置間の距離
に対するノズル先端と軟鋼板５間の距離、（３）ノズル
先端と軟鋼板５間の距離に対するアシストガス圧力、の
各関係がそれぞれ最適となるように切断速度、ノズル先
端と軟鋼板５間の距離、ノズル先端とレーザ光焦点位置
間の距離、アシストガス圧力を試行錯誤的に変えなが
ら、あらゆる数値の組み合わせで試し切りを行って切断
可能となる数値の組み合わせの範囲を探し、その範囲の
中央を加工条件として設定していた。この条件設定法は
非常に時間と労力のかかる方法であった。
件の設定には、（１）加工トーチ３のノズル先端（以下
単にノズル先端と記す）と軟鋼板５間の距離に対する切
断速度、（２）ノズル先端とレーザ光焦点位置間の距離
に対するノズル先端と軟鋼板５間の距離、（３）ノズル
先端と軟鋼板５間の距離に対するアシストガス圧力、の
各関係がそれぞれ最適となるように切断速度、ノズル先
端と軟鋼板５間の距離、ノズル先端とレーザ光焦点位置
間の距離、アシストガス圧力を試行錯誤的に変えなが
ら、あらゆる数値の組み合わせで試し切りを行って切断
可能となる数値の組み合わせの範囲を探し、その範囲の
中央を加工条件として設定していた。この条件設定法は
非常に時間と労力のかかる方法であった。
【０００５】また、軟鋼の板厚が厚くなるにつれてドロ
スの付着のない良質切断可能な加工条件範囲は狭まり、
特に集光ビームの状態により切断状況を大きく左右さ
れ、加工は不安定になりがちである。
スの付着のない良質切断可能な加工条件範囲は狭まり、
特に集光ビームの状態により切断状況を大きく左右さ
れ、加工は不安定になりがちである。
【０００６】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、厚い軟鋼板でも安定してドロスの付着のない良質な
切断が可能な炭酸ガスレーザ加工装置の提供を第一の目
的とする。
で、厚い軟鋼板でも安定してドロスの付着のない良質な
切断が可能な炭酸ガスレーザ加工装置の提供を第一の目
的とする。
【０００７】また、加工条件設定時間を短縮することを
第二の目的とする。
第二の目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の炭酸ガスレーザ加工装置は、軟鋼板表面で
のレーザ光の照射スポット径を０．２ｍｍ以上、軟鋼板
裏面におけるレーザ光の仮想的なスポット径を３ｍｍ以
下に調節する手段を備えたものである。
に、本発明の炭酸ガスレーザ加工装置は、軟鋼板表面で
のレーザ光の照射スポット径を０．２ｍｍ以上、軟鋼板
裏面におけるレーザ光の仮想的なスポット径を３ｍｍ以
下に調節する手段を備えたものである。
【０００９】また、試し切り用軟鋼板を傾斜して保持す
る照射スポット径・位置検出装置を備え、試し切り用軟
鋼板を傾斜方向に切断することにより、最小切断幅から
焦点位置を検出し、所望のスポット径に相当する切断幅
の位置から焦点はずし量を簡易的に検出するものであ
る。
る照射スポット径・位置検出装置を備え、試し切り用軟
鋼板を傾斜方向に切断することにより、最小切断幅から
焦点位置を検出し、所望のスポット径に相当する切断幅
の位置から焦点はずし量を簡易的に検出するものであ
る。
【００１０】また、照射スポット径・位置検出装置とし
て、焦点深度に応じて試し切り用軟鋼板の傾斜度を調整
できるような保持角度調整手段を備えたものである。
て、焦点深度に応じて試し切り用軟鋼板の傾斜度を調整
できるような保持角度調整手段を備えたものである。
【００１１】また、試し切り用軟鋼板を固定した加工テ
ーブルまたは加工トーチをＸ方向またはＹ方向およびＺ
方向に低速かつ一定速度で移動させる手段を備え、水平
に固定された試し切り用軟鋼板を切断したときの最小切
断幅から焦点位置を検出し、その位置から所望の照射ス
ポット径に対応する照射位置を簡便に調節するものであ
る。
ーブルまたは加工トーチをＸ方向またはＹ方向およびＺ
方向に低速かつ一定速度で移動させる手段を備え、水平
に固定された試し切り用軟鋼板を切断したときの最小切
断幅から焦点位置を検出し、その位置から所望の照射ス
ポット径に対応する照射位置を簡便に調節するものであ
る。
【００１２】
【作用】上記構成において本発明の炭酸ガスレーザ加工
装置では、照射スポット径を０．２ｍｍ以上にすること
により、切断時のドロスの流出・除去がスムーズになる
ような切断幅が得られるため、良好な切断ができる。ま
た、板裏面相当位置でのスポット径を３ｍｍ以下に抑え
ることで鉄の酸化反応熱による溶融範囲が狭まり、板の
下部での鉄の溶融量が少なくなる。従って、レーザ切断
時のエネルギはより少量の鉄に吸収され、ドロスは高温
となって粘性が低くなるのでドロスの流出・除去が容易
となり、より高速で安定した切断が可能となる。
装置では、照射スポット径を０．２ｍｍ以上にすること
により、切断時のドロスの流出・除去がスムーズになる
ような切断幅が得られるため、良好な切断ができる。ま
た、板裏面相当位置でのスポット径を３ｍｍ以下に抑え
ることで鉄の酸化反応熱による溶融範囲が狭まり、板の
下部での鉄の溶融量が少なくなる。従って、レーザ切断
時のエネルギはより少量の鉄に吸収され、ドロスは高温
となって粘性が低くなるのでドロスの流出・除去が容易
となり、より高速で安定した切断が可能となる。
【００１３】また、緩く傾斜した試し切り用軟鋼板を切
断すると切断位置が上下方向に移動するため照射スポッ
ト径が変化し、それに伴って切断幅が変化する。切断幅
から照射スポット径を推定できるため、照射スポット位
置の調節が簡便となる。
断すると切断位置が上下方向に移動するため照射スポッ
ト径が変化し、それに伴って切断幅が変化する。切断幅
から照射スポット径を推定できるため、照射スポット位
置の調節が簡便となる。
【００１４】また、集光レンズの焦点距離により焦点は
ずし量に対するスポット径の変化率が異なるため、スポ
ット径の広がり具合に応じて試し切り用軟鋼板の傾斜度
を調節できるよう、傾斜度の調節機構を設けることで照
射スポット位置の検出を容易ならしめるものである。
ずし量に対するスポット径の変化率が異なるため、スポ
ット径の広がり具合に応じて試し切り用軟鋼板の傾斜度
を調節できるよう、傾斜度の調節機構を設けることで照
射スポット位置の検出を容易ならしめるものである。
【００１５】また、Ｚ軸の制御手段を設け、加工トーチ
または加工テーブルをＺ方向に低速かつ一定速度で送り
ながら水平に固定した試し切り用軟鋼板を切断すること
で照射スポット径を変化させ、切断幅から照射スポット
位置を容易に検出できる。
または加工テーブルをＺ方向に低速かつ一定速度で送り
ながら水平に固定した試し切り用軟鋼板を切断すること
で照射スポット径を変化させ、切断幅から照射スポット
位置を容易に検出できる。
【００１６】
【実施例】以下に本発明の一実施例について図１〜図７
を参照しながら説明する。なお従来例で説明したものと
同一構成部材には同一番号を用いる。図１は本発明の炭
酸ガスレーザ加工装置の概略側面図である。図１におい
て、１は高速軸流型の炭酸ガスレーザ発振器、２はフェ
ーズリターダや反射鏡と集光レンズからなる外部光学系
ユニット、３は加工トーチ、４は高純度酸素からなるア
シストガス、５は軟鋼板（ＳＳ４００、厚さ１２ｍ
ｍ）、６はＸ−Ｙ型の加工テーブル、７は数値制御装
置、８は軟鋼板５のそばに固定した照射スポット径・位
置検出装置であり、試し切り用軟鋼板は厚さ１．６ｍｍ
で傾斜度は１／２０である。
を参照しながら説明する。なお従来例で説明したものと
同一構成部材には同一番号を用いる。図１は本発明の炭
酸ガスレーザ加工装置の概略側面図である。図１におい
て、１は高速軸流型の炭酸ガスレーザ発振器、２はフェ
ーズリターダや反射鏡と集光レンズからなる外部光学系
ユニット、３は加工トーチ、４は高純度酸素からなるア
シストガス、５は軟鋼板（ＳＳ４００、厚さ１２ｍ
ｍ）、６はＸ−Ｙ型の加工テーブル、７は数値制御装
置、８は軟鋼板５のそばに固定した照射スポット径・位
置検出装置であり、試し切り用軟鋼板は厚さ１．６ｍｍ
で傾斜度は１／２０である。
【００１７】炭酸ガスレーザ発振器１を出力２ｋＷで連
続発振させ、レーザ光を外部光学系ユニット２を通して
加工トーチ３内へ導き、加工トーチ３内の集光レンズに
より照射スポット径・位置検出装置８に集光させる。集
光レンズは焦点距離が５インチのＺｎＳｅ平凸レンズを
用いている。このとき、数値制御装置７で設定した一定
の送り速度（３ｍ／分）で加工テーブル６を直線移動さ
せることにより、照射スポット径・位置検出装置８の試
し切り用軟鋼板が切断される。このときの最小切断幅位
置より上側の切断幅の広い位置に直径０．４ｍｍのピン
ゲージを挿入して切断幅の狭い方向に移動させ、止まる
位置が切断幅０．４ｍｍの位置であり、これを照射スポ
ット径に対する薄板の切断幅の比率１．４で除した０．
２９ｍｍがその位置での照射スポット径（全エネルギの
約８６％を包含する直径であり、ガウスビームでは強度
が中心強度の１／ｅ2を包含する直径、但し、ｅは自然
対数である。）と推定される。なお、この位置から軟鋼
板５の裏面相当位置である１２ｍｍ下でのスポット径は
２ｍｍであった。この照射スポット径にて軟鋼板５を切
断すると、ドロスの付着のない良質な切断ができる。
続発振させ、レーザ光を外部光学系ユニット２を通して
加工トーチ３内へ導き、加工トーチ３内の集光レンズに
より照射スポット径・位置検出装置８に集光させる。集
光レンズは焦点距離が５インチのＺｎＳｅ平凸レンズを
用いている。このとき、数値制御装置７で設定した一定
の送り速度（３ｍ／分）で加工テーブル６を直線移動さ
せることにより、照射スポット径・位置検出装置８の試
し切り用軟鋼板が切断される。このときの最小切断幅位
置より上側の切断幅の広い位置に直径０．４ｍｍのピン
ゲージを挿入して切断幅の狭い方向に移動させ、止まる
位置が切断幅０．４ｍｍの位置であり、これを照射スポ
ット径に対する薄板の切断幅の比率１．４で除した０．
２９ｍｍがその位置での照射スポット径（全エネルギの
約８６％を包含する直径であり、ガウスビームでは強度
が中心強度の１／ｅ2を包含する直径、但し、ｅは自然
対数である。）と推定される。なお、この位置から軟鋼
板５の裏面相当位置である１２ｍｍ下でのスポット径は
２ｍｍであった。この照射スポット径にて軟鋼板５を切
断すると、ドロスの付着のない良質な切断ができる。
【００１８】この場合、アシストガス４は加工トーチ３
内からノズルのついたトーチ先端部へ向かって吹き出さ
れる。これにより、鉄の酸化反応を補助して酸化反応熱
による鉄の溶融を促進し、ガス圧によりドロスを吹き飛
ばし、加工トーチ３内にはスラグやヒュームが侵入しな
いようにしている。加工トーチ３内部でのアシストガス
圧力は０．４ｋｇ／ｃｍ2、ノズル−ワーク距離を１．
５ｍｍ、ノズル径を２ｍｍに設定した。
内からノズルのついたトーチ先端部へ向かって吹き出さ
れる。これにより、鉄の酸化反応を補助して酸化反応熱
による鉄の溶融を促進し、ガス圧によりドロスを吹き飛
ばし、加工トーチ３内にはスラグやヒュームが侵入しな
いようにしている。加工トーチ３内部でのアシストガス
圧力は０．４ｋｇ／ｃｍ2、ノズル−ワーク距離を１．
５ｍｍ、ノズル径を２ｍｍに設定した。
【００１９】図２は軟鋼板表面でのレーザ光の照射スポ
ット径と最大切断速度の関係を示す図で、軟鋼板５の板
厚が９ｍｍの場合、照射スポット径が０．２ｍｍのとき
最大切断速度は１．５ｍ／分、照射スポット径が０．７
ｍｍのとき最大切断速度は０．６ｍ／分、板厚が１２ｍ
ｍの場合、照射スポット径が０．２ｍｍのとき最大切断
速度は１．１ｍ／分、照射スポット径が０．７ｍｍのと
き最大切断速度は０．５ｍ／分であった。
ット径と最大切断速度の関係を示す図で、軟鋼板５の板
厚が９ｍｍの場合、照射スポット径が０．２ｍｍのとき
最大切断速度は１．５ｍ／分、照射スポット径が０．７
ｍｍのとき最大切断速度は０．６ｍ／分、板厚が１２ｍ
ｍの場合、照射スポット径が０．２ｍｍのとき最大切断
速度は１．１ｍ／分、照射スポット径が０．７ｍｍのと
き最大切断速度は０．５ｍ／分であった。
【００２０】図３は軟鋼板裏面相当位置でのスポット径
と最大切断速度の関係を示す図で、軟鋼板５の板厚が９
ｍｍの場合、スポット径が１ｍｍのとき最大切断速度は
１．５ｍ／分、スポット径が２．６ｍｍのとき最大切断
速度は０．６ｍ／分、板厚が１２ｍｍの場合、スポット
径が１．５ｍｍのとき最大切断速度は１．１ｍ／分、ス
ポット径が３ｍｍのとき最大切断速度は０．５ｍ／分で
あった。
と最大切断速度の関係を示す図で、軟鋼板５の板厚が９
ｍｍの場合、スポット径が１ｍｍのとき最大切断速度は
１．５ｍ／分、スポット径が２．６ｍｍのとき最大切断
速度は０．６ｍ／分、板厚が１２ｍｍの場合、スポット
径が１．５ｍｍのとき最大切断速度は１．１ｍ／分、ス
ポット径が３ｍｍのとき最大切断速度は０．５ｍ／分で
あった。
【００２１】従って、上記最大切断速度以下で９〜１２
ｍｍの厚さの軟鋼板を切断する場合、照射スポット径を
０．２〜０．７ｍｍ、軟鋼板裏面相当位置でのスポット
径を１〜３ｍｍとすることで良好な切断が可能であっ
た。
ｍｍの厚さの軟鋼板を切断する場合、照射スポット径を
０．２〜０．７ｍｍ、軟鋼板裏面相当位置でのスポット
径を１〜３ｍｍとすることで良好な切断が可能であっ
た。
【００２２】なお、レーザ出力を０．５ｋＷ〜３ｋＷ、
ノズル先端と軟鋼板５間の距離を０．５〜３ｍｍとし
た。
ノズル先端と軟鋼板５間の距離を０．５〜３ｍｍとし
た。
【００２３】図４は照射スポット径と切断幅の関係を示
す図で、一次比例の関係があり、切断幅から照射スポッ
ト径を推定できるため、照射スポット位置の調節が簡便
となる。
す図で、一次比例の関係があり、切断幅から照射スポッ
ト径を推定できるため、照射スポット位置の調節が簡便
となる。
【００２４】図５は照射スポット径・位置検出装置とし
て、保持角度調整手段の斜視図で、試し切り用軟鋼板９
を角度調整ねじ１０で傾斜を調整し、焦点距離の大小に
応じて傾斜を変えるものである。
て、保持角度調整手段の斜視図で、試し切り用軟鋼板９
を角度調整ねじ１０で傾斜を調整し、焦点距離の大小に
応じて傾斜を変えるものである。
【００２５】図６および図７は炭酸ガスレーザ発振器の
出力鏡および終端鏡の絞り用リングを示す図で、レーザ
光の集光スポット径が所望の照射スポット径まで絞れて
いないときに、炭酸ガスレーザ発振器の出力鏡１１およ
び終端鏡１２に絞り用リング１３を入れ、リング内径を
調節することによりビームスポット径を調整することが
できる。なお、薄肉リング１４を重ねてリング内径を微
調整することで、ビームスポット径をさらに正確に調整
できる。
出力鏡および終端鏡の絞り用リングを示す図で、レーザ
光の集光スポット径が所望の照射スポット径まで絞れて
いないときに、炭酸ガスレーザ発振器の出力鏡１１およ
び終端鏡１２に絞り用リング１３を入れ、リング内径を
調節することによりビームスポット径を調整することが
できる。なお、薄肉リング１４を重ねてリング内径を微
調整することで、ビームスポット径をさらに正確に調整
できる。
【００２６】上記実施例において、ピンゲージの代わり
に加工トーチ３の横にスケール付き光学顕微鏡を取り付
け、切断幅が０．４ｍｍの位置を検出することもでき
る。また、集光レンズの焦点距離を５インチの代わりに
７．５インチまたは１０インチのものを用いてもよい。
に加工トーチ３の横にスケール付き光学顕微鏡を取り付
け、切断幅が０．４ｍｍの位置を検出することもでき
る。また、集光レンズの焦点距離を５インチの代わりに
７．５インチまたは１０インチのものを用いてもよい。
【００２７】なお、試し切り用軟鋼板９の厚さを１．２
ｍｍ、２．３ｍｍ、３．２ｍｍとしても良質な切断が可
能である。
ｍｍ、２．３ｍｍ、３．２ｍｍとしても良質な切断が可
能である。
【００２８】また、試し切り用軟鋼板９を３軸数値制御
テーブルに固定し、Ｚ軸を０．３ｍ／分で上向きに移動
させつつ、切断速度３ｍ／分で試し切り用軟鋼板を切断
したときの切断幅を、ピンゲージまたはスケール付き顕
微鏡で測定して０．４ｍｍの切断幅位置を検出し、その
場所でのＺ軸の座標から照射スポット径・位置を検出す
ることも可能である。
テーブルに固定し、Ｚ軸を０．３ｍ／分で上向きに移動
させつつ、切断速度３ｍ／分で試し切り用軟鋼板を切断
したときの切断幅を、ピンゲージまたはスケール付き顕
微鏡で測定して０．４ｍｍの切断幅位置を検出し、その
場所でのＺ軸の座標から照射スポット径・位置を検出す
ることも可能である。
【００２９】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、軟鋼板表面でのレーザ光の照射スポット径を０．２
ｍｍ以上、かつ軟鋼板裏面におけるレーザ光の仮想的な
スポット径を３ｍｍ以下に調節することにより、厚さ９
ｍｍ以上の軟鋼板でも安定してドロスの付着のない良質
な切断をすることができる。
は、軟鋼板表面でのレーザ光の照射スポット径を０．２
ｍｍ以上、かつ軟鋼板裏面におけるレーザ光の仮想的な
スポット径を３ｍｍ以下に調節することにより、厚さ９
ｍｍ以上の軟鋼板でも安定してドロスの付着のない良質
な切断をすることができる。
【図１】本発明の一実施例の炭酸ガスレーザ加工装置の
概略側面図
概略側面図
【図２】同、軟鋼板表面でのレーザ光の照射スポット径
と最大切断速度の関係を示す図
と最大切断速度の関係を示す図
【図３】同、軟鋼板裏面相当位置でのスポット径と最大
切断速度の関係を示す図
切断速度の関係を示す図
【図４】同、照射スポット径と軟鋼薄板の切断幅の関係
を示す図
を示す図
【図５】同、保持角度調整手段の斜視図
【図６】同、炭酸ガスレーザ発振器の出力鏡の絞り用リ
ングを示す断面図
ングを示す断面図
【図７】同、炭酸ガスレーザ発振器の終端鏡の絞り用リ
ングを示す断面図
ングを示す断面図
【図８】従来の炭酸ガスレーザ加工装置の概略側面図
１ 炭酸ガスレーザ発振器 ２ 外部光学系ユニット ３ 加工トーチ ４ アシストガス ５ 軟鋼板 ６ 加工テーブル ７ 数値制御装置 ８ 照射スポット径・位置検出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２３Ｋ 26/14 Ｚ
Claims (4)
- 【請求項１】 炭酸ガスレーザ発振器、外部光学系ユニ
ット、加工テーブル、加工トーチ、アシストガス、数値
制御装置を具備し、軟鋼板表面でのレーザ光の照射スポ
ット径を０．２ｍｍ以上、かつ軟鋼板裏面における前記
レーザ光の仮想的なスポット径を３ｍｍ以下に調節する
手段を備えた炭酸ガスレーザ加工装置。 - 【請求項２】 炭酸ガスレーザ発振器、外部光学系ユニ
ット、加工テーブル、加工トーチ、アシストガス、数値
制御装置を具備し、試し切り用軟鋼板を傾斜して保持す
る照射スポット径・位置検出装置を備え、試し切り用の
軟鋼板を傾斜方向に切断することにより最小切断幅から
焦点位置を検出し、所望のスポット径に相当する切断幅
の位置から焦点はずし量を簡易的に検出するようにした
炭酸ガスレーザ加工装置。 - 【請求項３】 照射スポット径・位置検出装置として、
焦点深度に応じて試し切り用軟鋼板の傾斜度を調整する
保持角度調整手段を備えた請求項２記載の炭酸ガスレー
ザ加工装置。 - 【請求項４】 炭酸ガスレーザ発振器、外部光学系ユニ
ット、加工テーブル、加工トーチ、アシストガス、数値
制御装置を具備し、試し切り用軟鋼板を固定した加工テ
ーブルまたは加工トーチを上下方向に一定速度で移動さ
せる手段を備え、水平に固定された試し切り用軟鋼板を
切断したときの最小切断幅から焦点位置を検出し、その
位置から所望のスポット径に対応する照射位置を簡易的
に探すようにした炭酸ガスレーザ加工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6047579A JPH07256477A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 炭酸ガスレーザ加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6047579A JPH07256477A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 炭酸ガスレーザ加工装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07256477A true JPH07256477A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=12779167
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6047579A Pending JPH07256477A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 炭酸ガスレーザ加工装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07256477A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11565345B2 (en) | 2016-11-22 | 2023-01-31 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Laser processing device and laser processing method |
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1994
- 1994-03-18 JP JP6047579A patent/JPH07256477A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11565345B2 (en) | 2016-11-22 | 2023-01-31 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Laser processing device and laser processing method |
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