JPH07256133A - 摩砕粉砕 - Google Patents

摩砕粉砕

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Publication number
JPH07256133A
JPH07256133A JP5623894A JP5623894A JPH07256133A JP H07256133 A JPH07256133 A JP H07256133A JP 5623894 A JP5623894 A JP 5623894A JP 5623894 A JP5623894 A JP 5623894A JP H07256133 A JPH07256133 A JP H07256133A
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JP
Japan
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grinding
processing cylinder
screw shaft
pulverizing
carrier fluid
Prior art date
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Application number
JP5623894A
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English (en)
Inventor
Yukito Nitta
幸人 新田
Shigetoshi Kawabata
重敏 河端
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉砕効率を上昇させ、かつ緊急停止時の砕料
固化によるロック状態を防止する。 【構成】 搬送用水dは、ポンプPにより、下向き流で
処理筒11内を循環させる。被処理物a及び粉砕媒体b
は、スクリュー軸12の回転により、外側に押しやられ
て円筒状の流動層をなし、矢印のごとく流動して、摩砕
粉砕作用がなされる。このように、被処理物aが外側に
押しやられて流動層に入り込むことにより、粉砕効率は
向上する。取出し管14は軸12の空洞15内に至って
いる。この空洞15の周りは、上記流動層が円筒状のた
め、粉砕媒体bは殆んどなく、このため、取出し口14
内に粉砕媒体bが流れ込むことなく、水と砕料は循環す
る。スクリュー軸12が緊急停止すれば、排出弁16を
開放して処理筒11内の水と砕料を出す。これにより、
粉砕媒体b間の砕料がなくなり、その砕料の固化による
ロック状態が防止される。このとき、上記水と砕料の取
出し時と同様に、粉砕媒体bの排出は極力少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タルク、各種セラミ
ック粉、金属鉱粉等の粉・粒体を製造する摩砕粉砕方法
及びその装置並びにその作用中の粉砕媒体のロック防止
方法及びその構造に関するものである。
【0002】
【技術的背景】 この種の竪型摩砕粉砕装置は、図14
乃至図16に示すように、竪型処理筒1内に、上下方向
のスクリュー軸2を設けるとともに鋼球等の粉砕媒体b
を充填したものであり、スクリュー軸2を回した状態
で、処理筒1内に被処理物aを投入して粉砕媒体bとと
もに上下方向に流動させ、この被処理物aを、その相互
間及び前記粉砕媒体bとの摩砕により微細な生産粒子c
とし、処理筒1内を通過する水又は空気等の搬送流体d
にその生産粒子cをのせて処理筒1外に導出する。
【0003】前者の水などの液体を搬送流体dとしたも
のを、通常、湿式といい、石灰石、ジルコンサンド、金
属、鉱石等の粉砕を主に行う(図14、図15)。この
湿式の摩砕粉砕装置の公知技術として、特開平1−19
4950号公報、特開平1−317552号公報などに
記載のものがある。
【0004】この公知技術において、処理筒1内の搬送
流体dの流れは、上向きが一般的である。なお、特開平
1−317552号公報記載技術においては、図14、
15に示すように、処理筒1が仕切壁3で区画され、そ
の各区画内に、スクリュー軸2をそれぞれ設けているた
め、その各区画間の流れが逆となることから、一方の区
画において、搬送流体dの流れが下向きとなっている
(図14は左側区画、図15は右側区画)。
【0005】後者の空気などの気体を搬送流体dとした
ものを、通常、乾式といい、セラミック用原料、タル
ク、セメントなどの粉砕を主に行う(図16)。この乾
式の摩砕粉砕装置の公知技術として、特開平2−954
50号公報、特開平4−83539号公報などに記載の
ものがある。
【0006】この乾式の公知技術においても、処理筒1
内の搬送流体dの流れは上向きが一般的である。
【0007】この湿式、乾式ともに、処理筒1内の搬送
流体dの流れを上向きとしたのは、下向き流とすると、
搬送流体dの取出しを図15に示すように処理筒1下部
で行うこととなり、その取出し口4には粉砕媒体b流出
防止用の金網等のスクリーン4aを設けなければなら
ず、このスクリーン4aは、被処理物a及び粉砕媒体b
に常に触れるため、目詰りし易く、また摩耗によって早
期にスクリーンの役目を果さなくなるからである。
【0008】このため、上向き流として、図14に示す
ように、処理筒1の上部からオーバーフローによって取
出したり、図16に示すように、粉砕媒体bに殆んど触
れない位置から取り出すようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】その図14、15に示
す、搬送流体dの流れが上向きと下向きとなる装置にお
いて、上向き流の区画部分が下向き流の区画部分より、
破砕効率がよいことを発見した(後述の図12、図13
参照)。
【0010】これは、以下の理由によると考える。すな
わち、まず、処理筒1内の粉砕媒体bの流動状態を観察
すると、スクリュー羽根の回転により、粉砕媒体bは処
理筒1内側面側に押しやられて、スクリュー軸2の周り
(スクリュー羽根の取付け部周り)近傍には殆んど存在
しない状態となっている。すなわち、流動層は円筒状を
呈している。
【0011】この流動層が円筒状を呈することは、摩砕
粉砕作用は、スクリュー羽根周縁から処理筒1内側面の
間で行われることを示唆している。
【0012】また、スクリュー軸2(スクリュー羽根)
による流動は、図16矢印で示すように、処理筒1の内
側が上昇、外側が下降の動きとなる。
【0013】ここで、搬送流体dを処理筒1下部から送
り込んで、上向き流とすると、上記流動は、中央が上
昇、外側が下降のため、その搬送流体dは中央の上昇す
る側に流れ易く、その中央部は流動層が空洞に近い状態
で、粉砕媒体bはわずかしか存在せず、流通抵抗は極め
て小さいため、搬送流体dは摩砕作用を受けることなく
取出し口に至る場合が多い。
【0014】一方、搬送流体dを処理筒1上部から送り
込んで、下向き流とすると、上記粉砕媒体bの流動状態
は、中央が上昇、外側が下降を呈しているため、搬送流
体dは、スクリュー軸2の回転による遠心力の付与もあ
って、外側に押しやられて、流動層の外側に入り込んで
下降する。この外側は粉砕媒体bなどの流動層のため搬
送流体d中の被処理物aは円滑に摩砕されることとな
る。
【0015】以上が前述の図14、15における下向き
流の区画が上向き流の区画に対し、粉砕効率が優れてい
る理由と考える。
【0016】ところで、湿式摩砕粉砕装置において、停
電時などで装置全体が停止すると、搬送流体dの流れが
停止するため、処理筒1内の被処理物a及び生産粒子c
(砕料e)が沈降し、図4(b)に示すように、粉砕媒
体b間に堆積する(図中黒点部分が砕料)。このとき、
砕料eは微粉のものを多く含むため、時間経過ととも
に、セメント状に固化し、スクリュー羽根(スクリュー
軸2)がロック状態となる。このロック状態になると、
スクリュー軸2を再駆動することは不可能であり、無理
に再駆動すれば、駆動モータの損傷を招くこととなる。
このため、従来では、処理筒1下部側面の内部点検用マ
ンホールの扉を開け、ここから、ロック状態の粉砕媒体
bなどを掻き出して、再駆動可能状態としている。この
作業は、非常に大変であり、煩わしいものである。
【0017】なお、湿式摩砕粉砕装置において、計画的
に装置を停止する場合は、新規の被処理物aの送り込み
を停止するとともに、搬送流体dの量を多くして、処理
筒1内の砕料eの濃度を下げて(水等で薄めて)、砕料
eの固化状態をゆるめて、ロック状態にならないように
している(図4a参照)。
【0018】上述の実情の下、この発明の第1の課題
は、搬送流体の処理筒下部からの取り出しを工夫して、
搬送流体の下向き流での摩砕粉砕を可能にすることにあ
る。また、第2の課題は、湿式の摩砕粉砕装置におい
て、ロック状態をなくすことにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の課題を解決するた
めに、この発明にあっては、まず、この種の摩砕粉砕装
置においては、上述のように処理筒内の流動層は円周状
を呈して、スクリュー軸近傍周りには粉砕媒体bが殆ん
ど存在しないことに着目し、その粉砕媒体bの殆んど存
在しないスクリュー軸真下の処理筒底面から搬送流体d
の取出しを行うようにしたのである。すなわち、その位
置に取出し口を形成したのである。 この取出し口は、
スクリュー軸下端部の空洞に立ち上げて位置させ、さら
にその立ち上がった取出し管には粉砕媒体bが通り得な
い大きさのスリット又は孔を形成するとよい。
【0020】また、スクリュー軸を中空とし、そのスク
リュー軸を上記搬送流体の取出し管として、その下端部
を搬送流体dの取出し口としてもよく、このとき、その
取出し口は、粉砕媒体bの殆んどないゾーンに位置する
こととなる。
【0021】第2の課題を解決するために、この発明に
あっては、第1の課題と同様に、スクリュー軸近傍周り
には粉砕媒体bが殆んど存在しないことに着目し、緊急
停止時、そのゾーンから処理筒内の搬送流体dを排出す
るようにしたのである。これは、上述の各搬送流体dの
取出し口に連通する排出弁付き排出口を設けることによ
り成し得る。
【0022】また、上述の搬送流体dを上向き流とした
摩砕粉砕方法及びその装置においても、緊急停止時に
は、上記粉砕媒体bが殆んどないゾーンから、処理筒内
の搬送流体dを排出するようにし得る。これは、搬送流
体dの送り込み口(流入口)と連通した排出弁付き排出
口を設けることによって成してもよく、また、送り込み
口とは別にその排出口を設けてもよい。
【0023】
【作用】このように構成するこの発明において、搬送流
体dの下向き流で摩砕粉砕するものにあっては、処理筒
上部から送り込まれた被処理物aは、スクリュー軸の回
転により、外側に押され、その外側の下降流動に巻き込
まれて下降する。このとき、その処理筒内外側は粉砕媒
体bの十分な流動層となっているため、円滑な摩砕粉砕
作用が行われる。
【0024】一方、スクリュー軸近傍は流動層の空洞ゾ
ーンであり、粉砕媒体b等が殆んどないため、取出し管
は粉砕媒体bとの摩擦を殆んどうけることなく、摩耗も
少なく、かつ、粉砕媒体bが殆んど入り込むことなく、
搬送流体dが取出しされる。
【0025】この摩砕粉砕作用中に、スクリュー軸が緊
急停止すれば、排出弁を手動又は自動的に開放すると、
処理筒内の搬送流体dは外部に排出され、図4(a)に
示すように、粉砕媒体b間にはわずかな砕料eしか付着
せず、ロック状態は生じにくい。このため、スクリュー
軸の再駆動も可能である。
【0026】このとき、粉砕媒体bの流動層は、円筒状
を呈してその形状は殆んど維持され、スクリュー軸近傍
は依然として粉砕媒体bの殆んどないゾーンが維持され
るため、取出し口(排出口)から流れでる粉砕媒体bの
量も極力少ないものとなる。
【0027】上記緊急停止時の作用は、湿式の上向き流
による摩砕粉砕においても同様にして行われる。
【0028】
【実施例1】この実施例は湿式に係るものであり、竪型
の円筒状処理筒11内の中心軸上にスクリュー軸12が
設けられ、筒11内には粉砕媒体bが充填されている。
被処理物aは処理筒11内にその上部から投入し、スク
リュー軸12が図示矢印のごとく回ると、粉砕媒体b
は、処理筒11内壁側に押しやられて、図示矢印のごと
く、昇降して円筒状の流動層を形成し、被処理物aも同
じく処理筒11内壁側に押しやられてその流動層に巻き
込まれて摩砕粉砕される。
【0029】搬送流体dの送り込み口(流入口)13は
処理筒11の上部側壁に形成され、処理筒11底面中央
からはその搬送流体dの取出し管14が立ち上がって、
スクリュー軸12の下部空洞15に至っている。スクリ
ュー軸12の空洞15外壁及び取出し管14には粉砕媒
体bが通り抜けない幅のスリット15a、14aがそれ
ぞれ形成されている。このスリット15a、14aに代
えて孔とし得る。また、管14の上面開口はスリット又
は孔を有する板で塞いでもよい。
【0030】取出し管14の下端には排出弁16が設け
られ、この弁16を開放することにより、処理筒11内
の搬送流体dが取出し管14を通して外部に排出され
る。この排出時、スクリュー軸12の近傍には粉砕媒体
bが殆んどないため、粉砕媒体bの入り込みが殆んどな
い状態で、処理筒1内の搬送流体dを排出し得る。排出
弁16は、停電等によってスクリュー軸12が緊急停止
した際、それを検出して自動的に開放するようにすると
よいが、停電によってその開放作用をない得ない場合も
あるため、手動によっても開放し得るようにする。
【0031】上記取出し管14には開閉弁17を介して
ポンプPが接続されており、このポンプPは、開閉弁1
8を介して前記送り込み口13に、開閉弁19を介して
図示しない生産粒子cの収集装置(次工程)に、それぞ
れ接続されている。排出弁16、開閉弁19が閉じら
れ、開閉弁17、18が開放した状態で、ポンプPによ
り、搬送流体dが処理筒11内を循環されて所要の径
(大きさ)の生産粒子cが生産される。所要の生産粒子
cは開放弁19を開放して次工程に送り込む。このと
き、開放弁18は閉じておいてもよい。
【0032】上記排出弁16の開放時には、開閉弁17
を閉じておくことが好ましい。
【0033】図2に示す実施例は、スクリュー軸12の
下端部にフード12aを設けたものであり、このフード
12aにより、空洞15が大きくなって、取出し管14
への搬送流体dの流入がスムースとなる。
【0034】この実施例においては、取出し管14を立
ち上がらせたが、粉砕媒体bの入り込みがなければ、図
3に示すように、その開口(取出し口)は、適当な高さ
であればよく、処理筒11底面と面一でもよい。このと
き、空洞15は必らずしも形成する必要はない。また、
図3に示すように、排出弁16は開閉弁17で兼用して
もよく、この場合、ポンプPの回転により外部に排出す
ることとなる。
【0035】
【実施例2】この実施例は乾式に係るものであり、図5
において、前記実施例と同一符号は同一物を示し、処理
筒11の上下面が閉塞され、ファンFにより、矢印のご
とく搬送流体(空気)dが処理筒11を循環する。この
循環作用において、スクリュー軸12が回り、被処理物
aが処理筒11内に送り込まれると、前記実施例と同様
に粉砕媒体bが円筒状に流動して、摩砕粉砕がなされ、
循環往路途中の生産粒子捕集機20により生産粒子cが
捕集される。
【0036】このとき、前記実施例と同様に、スクリュ
ー軸12近傍周りは粉砕媒体bが殆んどなく、取出し口
(取出し管)14に粉砕媒体bは入り込みにくい。
【0037】この実施例において、図6に示すように、
スクリュー軸2下端部に空洞15を形成し、取出し管1
4をその空洞15内に立ち上げたり、さらに、図7に示
すように、その空洞15周りにフード12aを設けるこ
とができる。
【0038】図8に示す実施例は、スクリュー軸12を
中空とし、このスクリュー軸2下端開口を取出し口14
としたものである。図9はその下端にフード12aを設
けたものである。
【0039】これらの乾式のものにも、前記実施例1の
排出弁16を設けることができるが、乾式の場合には、
粉砕媒体b間に砕料eが介在しても固化する恐れは少な
く、ロック状態になりにくい。このため、排出弁16は
殆んど必要はない。
【0040】
【実施例3】この実施例は、搬送流体(水)dを上向き
流としたものであり、ロック状態の形成を防止する構成
のみを採用したものである。すなわち、図10の実施例
は、処理筒11からの益流を沈降分離器21に送り込
み、その沈降物を処理筒11内に送り込んで循環するも
のであり、図1の実施例の取出し管14が送り込み管1
3’に、送り込み口(流入口)13が取出し口14’と
なる。
【0041】緊急停止時には、排出弁16を開放して、
前記実施例1と同様に、処理筒11内の搬送流体d(砕
料e)を外部に排出してロック状態を防止する。
【0042】図11に示す実施例は、処理筒11下部周
囲等間隔位置に送り込み口(管)13’を形成し(特開
平5−337388号公報参照)、緊急排出弁16を別
途に設けたものである。送り込み口13’の数は任意で
ある。
【0043】
【比較例】図1に示す実施例と図10に示す実施例によ
り表1の仕様でジルコンサンド(Zr−Sand)を、
表2の仕様で石灰石(Lime Stone)を、それ
ぞれ摩砕粉砕した結果を図12、図13に示す。表中、
F80は原料aの80%が通過する径であって、例えば
表1においては、原料aの80%が190μm以下で、
20%がそれ以上の径のものであることを示す。また、
図12、図13において、縦軸が生産粒子cの粒径を示
し、この縦軸はP80で表わし、P80は、生産粒子c
の80%が通過する径であって、例えば、図12の実施
例1(●)において、3kg/hのとき、生産粒子cの8
0%が6.2μm以下で、20%がそれ以上の径のもの
であることとなる。一方横軸が時間単位の原料a粉砕量
を示し、この比較例では、原料a:80kgを粉砕したた
め、例えば、粉砕時間14.7hで約6kg/h(88kg
/14.7h)、同22hで約4kg/h(88kg/22
h)となり、図において、その時の生産粒子cのP80
が表わされる。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】この結果により、同じ粒径の生産粒子cを
得るのに、図1の実施例に対し、図11の実施例は20
〜30%の長い時間を費やしていることがわかる。これ
により、搬送流体dを下向き流としたものが、上向き流
のものに比べ、粉砕効率で20〜30%優れていること
が理解できる。
【0047】
【発明の効果】この発明は以上のように構成し、搬送流
体を下向き流で循環させ、スクリュー軸近くの粉砕媒体
の殆んどないゾーンから搬送流体を取出すようにしたの
で、粉砕媒体用スクリーンなどを設けることなく、粉砕
効率のよい摩砕粉砕作用を行うことができる。
【0048】また、スクリーン軸の緊急停止時には、そ
のゾーンから、搬送流体を排出するようにしたので、粉
砕媒体の流出を招くことなく、搬送流体を排出でき、砕
料の固化によるロック状態を有効に防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の概略図
【図2】他の実施例の概略図
【図3】他の実施例の概略図
【図4】(a)、(b)は粉砕媒体間の状態説明図
【図5】他の実施例の概略図
【図6】他の実施例の概略図
【図7】他の実施例の概略図
【図8】他の実施例の概略図
【図9】他の実施例の概略図
【図10】他の実施例の概略図
【図11】他の実施例の概略図
【図12】粉砕効率対比図
【図13】粉砕効率対比図
【図14】従来例の概略図
【図15】従来例の概略図
【図16】従来例の概略図
【符号の説明】
a 被処理物 b 粉砕媒体 c 生産粒子 d 搬送流体 e 砕料 F ファン P ポンプ 1、11 処理筒 2、12 スクリュー軸 12a フード 13、13’ 搬送流体送り込み口(流入口) 14、14’ 搬送流体取出し口(管) 15 空洞 14a、15a スリット 16 排出弁 17、18、19 開閉弁 20 生産粒子捕集器 21 沈降分離器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竪型処理筒11内に、上下方向のスクリ
    ュー軸12を設けるとともに粉砕媒体bを充填し、前記
    スクリュー軸12を回した状態で処理筒11内に被処理
    物aを投入して流動させ、この被処理物aを、その相互
    間及び前記粉砕媒体bとの摩砕により微細な生産粒子c
    とし、処理筒11内を下向きに流れる搬送流体dにその
    生産粒子cをのせて処理筒11外に導出する摩砕粉砕方
    法において、 上記搬送流体dを、上記処理筒11内にその上部から送
    り込み、上記スクリュー軸12真下の処理筒11底面か
    ら取り出すようにしたことを特徴とする摩砕粉砕方法。
  2. 【請求項2】 竪型処理筒11内に、上下方向のスクリ
    ュー軸12を設けるとともに粉砕媒体bを充填し、前記
    処理筒11上部に搬送流体dの流入口13、下部にその
    取出し口14を形成した摩砕粉砕装置であって、 上記搬送流体取出し口14を、上記スクリュー軸12真
    下の上記処理筒11底面に形成したことを特徴とする摩
    砕粉砕装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の摩砕粉砕装置において、
    上記スクリュー軸12下端部を空洞15とし、その空洞
    15内に、上記取出し口14を立ち上げて位置させたこ
    とを特徴とする摩砕粉砕装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の摩砕粉砕装置において、
    上記スクリュー軸12の空洞15外壁及び立ち上がった
    取出し管14に、上記粉砕媒体bが通り得ない大きさの
    スリット14a又は孔を形成したことを特徴とする摩砕
    粉砕装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の摩砕粉砕装置において、
    上記スクリュー軸12を中空とし、そのスクリュー軸1
    2を上記搬送流体dの取出し管として、その下端部を搬
    送流体dの取出し口14としたことを特徴とする摩砕粉
    砕装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の摩砕粉砕方法において、
    その搬送流体dを水等の液体とした摩砕粉砕作用中に、
    上記スクリュー軸12が緊急停止した際、上記スクリュ
    ー軸12真下の処理筒11底面から上記処理筒11内の
    搬送流体dを外部に緊急排出することを特徴とする処理
    筒内の粉砕媒体ロック防止方法。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至5のいずれか一つに記載の
    摩砕粉砕装置において、上記搬送流体dが水等の液体の
    際、上記取出し口14に連通する排出弁16付き排出口
    を設けたことを特徴とする摩砕粉砕装置。
  8. 【請求項8】 竪型処理筒11内に、上下方向のスクリ
    ュー軸12を設けるとともに粉砕媒体bを充填し、前記
    スクリュー軸12を回した状態で処理筒11内に被処理
    物aを投入して流動させ、この被処理物aを、その相互
    間及び前記粉砕媒体bとの摩砕により微細な生産粒子c
    とし、処理筒11内を上向きに流れる水等の搬送液体d
    にその生産粒子cをのせて処理筒11外に導出する摩砕
    粉砕方法において、 その摩砕粉砕作用中に、上記スクリュー軸12が緊急停
    止した際、上記処理筒11内の搬送流体dを、上記スク
    リュー軸12下端部付近から外部に緊急排出することを
    特徴とする処理筒11内の粉砕媒体ロック防止方法。
  9. 【請求項9】 竪型処理筒11内に、上下方向のスクリ
    ュー軸12を設けるとともに粉砕媒体bを充填し、前記
    処理筒11上部に水等の搬送液体dの取出し口14’、
    下部にその送り込み口13’を形成した摩砕粉砕装置で
    あって、 上記スクリュー軸12の下端部近傍に、上記粉砕媒体b
    の外部への排出弁16付き排出口を設けたことを特徴と
    する摩砕粉砕装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の摩砕粉砕装置におい
    て、上記搬送流体送り出し口13’を、上記スクリュー
    軸12真下の上記処理筒11底面に形成し、その送り出
    し口13’に上記排出口を連通して設けたことを特徴と
    する摩砕粉砕装置。
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