JPH0725609Y2 - 線材の欠陥検出装置の較正装置 - Google Patents
線材の欠陥検出装置の較正装置Info
- Publication number
- JPH0725609Y2 JPH0725609Y2 JP1356890U JP1356890U JPH0725609Y2 JP H0725609 Y2 JPH0725609 Y2 JP H0725609Y2 JP 1356890 U JP1356890 U JP 1356890U JP 1356890 U JP1356890 U JP 1356890U JP H0725609 Y2 JPH0725609 Y2 JP H0725609Y2
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- JP
- Japan
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- defect detection
- coil
- detection device
- calibration
- wire
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、銅線等の伸線工程中において、その銅線内外
部の鉄粉を検出するために使用される線材の欠陥検出装
置の較正装置に関するものである。
部の鉄粉を検出するために使用される線材の欠陥検出装
置の較正装置に関するものである。
［従来の技術］ 一般に、銅線（被検査材料）などの線材を製造する工程
において、伸線工程中の銅線の表面に鉄粉等が噛み込ま
れた欠陥品が発生することがある。したがって、早期に
鉄粉の付着を検出し、欠陥品の除去および製造工程への
フィードバックを行う必要がある。
において、伸線工程中の銅線の表面に鉄粉等が噛み込ま
れた欠陥品が発生することがある。したがって、早期に
鉄粉の付着を検出し、欠陥品の除去および製造工程への
フィードバックを行う必要がある。
このような、銅線内外部の鉄粉を検出する装置として
は、コイルの内側に銅線を所定速度で移動させ、鉄粉が
混入した銅線が通過すると、コイルに誘導電流が発生
し、この誘導電流の値によって鉄粉の有無および大きさ
を検知するようにしたものが知られている。
は、コイルの内側に銅線を所定速度で移動させ、鉄粉が
混入した銅線が通過すると、コイルに誘導電流が発生
し、この誘導電流の値によって鉄粉の有無および大きさ
を検知するようにしたものが知られている。
ところで、前記線材の欠陥検出装置は、事前に較正して
あるが、現場での使用状況に応じて再較正を行うのが望
ましく、また、使用に伴う経時的変化を適宜チェックす
る必要がある。
あるが、現場での使用状況に応じて再較正を行うのが望
ましく、また、使用に伴う経時的変化を適宜チェックす
る必要がある。
従来は、所定の大きさの鉄粉を打ち込んだ銅線を作り、
これを人手により上記欠陥検出器のコイル２に出し入れ
し、基準の誘導電流を発生させて欠陥検出装置の較正作
業をおこなっていた。
これを人手により上記欠陥検出器のコイル２に出し入れ
し、基準の誘導電流を発生させて欠陥検出装置の較正作
業をおこなっていた。
［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、人手による欠陥検出装置の較正作業にお
いては、コイル２内に銅線を一定速度で出し入れするこ
とが困難であり、そのため同じ大きさの鉄粉でも誘導電
流の出力が一定にならず正常な較正作業が行えなかっ
た。
いては、コイル２内に銅線を一定速度で出し入れするこ
とが困難であり、そのため同じ大きさの鉄粉でも誘導電
流の出力が一定にならず正常な較正作業が行えなかっ
た。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、線材の欠陥検出装置の較正作業を迅速
かつ高精度に行える線材の欠陥検出装置の較正装置を提
供することにある。
とするところは、線材の欠陥検出装置の較正作業を迅速
かつ高精度に行える線材の欠陥検出装置の較正装置を提
供することにある。
［課題を解決するための手段］ 本考案の線材の欠陥検出装置の較正装置は、コイルの内
側に非磁性体の線材を所定速度で通過させ、この線材の
表面の磁性を有する付着物の通過によるコイルの誘導電
流を測定して付着物の有無及び大きさを検知するように
した線材の欠陥検出装置の出力を較正するための装置で
あって、磁性粉を非磁性かつ可撓性の材料から無端状に
形成した線状部材の表面に固着させてなる基準部材と、
この基準部材をコイルに挿通させた状態で掛け渡して支
持する少なくとも２つのプーリと、これらプーリを回転
させる駆動装置とを備えてなることを特徴とするもので
ある。
側に非磁性体の線材を所定速度で通過させ、この線材の
表面の磁性を有する付着物の通過によるコイルの誘導電
流を測定して付着物の有無及び大きさを検知するように
した線材の欠陥検出装置の出力を較正するための装置で
あって、磁性粉を非磁性かつ可撓性の材料から無端状に
形成した線状部材の表面に固着させてなる基準部材と、
この基準部材をコイルに挿通させた状態で掛け渡して支
持する少なくとも２つのプーリと、これらプーリを回転
させる駆動装置とを備えてなることを特徴とするもので
ある。
［作用］ 本考案の線材の欠陥検出装置の較正装置によれば、基準
となるいくつかの大きさの鉄粉（粉体）を線材部材に付
着させて、複数のプーリと駆動装置を使用して欠陥検出
装置のコイルの内側を一定速度で走行させることによ
り、コイルに一定の誘導電流が発生する。従って、欠陥
検出装置から出力される値を鉄粉の大きさに対応させる
ことにより、出力の較正がなされる。
となるいくつかの大きさの鉄粉（粉体）を線材部材に付
着させて、複数のプーリと駆動装置を使用して欠陥検出
装置のコイルの内側を一定速度で走行させることによ
り、コイルに一定の誘導電流が発生する。従って、欠陥
検出装置から出力される値を鉄粉の大きさに対応させる
ことにより、出力の較正がなされる。
［実施例］ 本考案の実施例について、第１図及び第２図を参照して
説明する。
説明する。
第１図は、本考案による線材の欠陥検出装置の較正装置
の一実施例を示すもので、図中符号１は較正される欠陥
検出装置を示しており、この欠陥検出装置１の内部には
コイル２が配設され、このコイル２に欠陥検出回路３が
接続されている。
の一実施例を示すもので、図中符号１は較正される欠陥
検出装置を示しており、この欠陥検出装置１の内部には
コイル２が配設され、このコイル２に欠陥検出回路３が
接続されている。
一方、図中符号10は上記欠陥検出装置１を較正する較正
装置である。この較正装置10は、基準部材11と、この基
準部材11を掛け渡して支持するプーリ12,13,14と、これ
らプーリの１つ（プーリ12）を回転させて基準部材11を
走行させる駆動装置15とが備えられている。
装置である。この較正装置10は、基準部材11と、この基
準部材11を掛け渡して支持するプーリ12,13,14と、これ
らプーリの１つ（プーリ12）を回転させて基準部材11を
走行させる駆動装置15とが備えられている。
基準部材11は、断面略円形のゴム等の可撓性材料からな
る線状部材16と、接着剤によって線状部材16の表面に固
着した0.26〜0.3mm程の直径を有する鉄粉（粉体）17と
から構成されている（第２図参照）。ゴムの材質は、熱
硬化性ポリウレタンであり、加熱させて密着させると本
来の強度で容易に一体化するようなものである。そし
て、この基準部材11は、検出装置１のコイル２の内側に
挿通されているとともに、その端部16a,16bが接合され
て無端状に形成されている。そして、この基準部材11
は、３つのプーリ12,13,14に掛け渡されて支持されてい
る。
る線状部材16と、接着剤によって線状部材16の表面に固
着した0.26〜0.3mm程の直径を有する鉄粉（粉体）17と
から構成されている（第２図参照）。ゴムの材質は、熱
硬化性ポリウレタンであり、加熱させて密着させると本
来の強度で容易に一体化するようなものである。そし
て、この基準部材11は、検出装置１のコイル２の内側に
挿通されているとともに、その端部16a,16bが接合され
て無端状に形成されている。そして、この基準部材11
は、３つのプーリ12,13,14に掛け渡されて支持されてい
る。
上記３つのプーリは非磁性体材料からなるものであり、
コイル２の内側を臨む位置の架台18上に２つのプーリ1
2,13が設けられ、また、プーリ14が他のプーリ12,13に
対して三角配置をなすように架台18上に設けられてい
る。そして、これらプーリ12,13,14の外周側に基準部材
11が掛け渡されている。
コイル２の内側を臨む位置の架台18上に２つのプーリ1
2,13が設けられ、また、プーリ14が他のプーリ12,13に
対して三角配置をなすように架台18上に設けられてい
る。そして、これらプーリ12,13,14の外周側に基準部材
11が掛け渡されている。
上記構成からなる較正装置10を使用して、欠陥検出装置
１の較正作業を行うには、先ず、予め基準となる複数の
鉄粉17（D1＜D2＜D3＜D4……）を固着させた線状部材16
を、その一端16a側から欠陥検出装置１のコイル２の内
側に挿通させる。次に、線状部材16の端部16a,16bを加
熱したのち、それらの端面のずれを生じさせないように
密着させて接合する。そして、駆動装置15に電源を入
れ、この駆動装置15によってプーリ12を回転させ、基準
部材11をＡ方向に所定速度で走行させる。ここで、基準
部材11の走行速度は調整可能なようになっている。
１の較正作業を行うには、先ず、予め基準となる複数の
鉄粉17（D1＜D2＜D3＜D4……）を固着させた線状部材16
を、その一端16a側から欠陥検出装置１のコイル２の内
側に挿通させる。次に、線状部材16の端部16a,16bを加
熱したのち、それらの端面のずれを生じさせないように
密着させて接合する。そして、駆動装置15に電源を入
れ、この駆動装置15によってプーリ12を回転させ、基準
部材11をＡ方向に所定速度で走行させる。ここで、基準
部材11の走行速度は調整可能なようになっている。
そして、基準部材11に固着した鉄粉17がコイル２の内側
を通過することにより、コイル２に誘導電流が流れる。
この誘導電流は欠陥検出回路３によって検知され、それ
により、第３図に示されるオシロスコープ波形表示のよ
うに、直径がD1，D2，D3，D4の鉄粉17に対応して、それ
ぞれA1，A2，A3，A4という基準電流値が得られる。
を通過することにより、コイル２に誘導電流が流れる。
この誘導電流は欠陥検出回路３によって検知され、それ
により、第３図に示されるオシロスコープ波形表示のよ
うに、直径がD1，D2，D3，D4の鉄粉17に対応して、それ
ぞれA1，A2，A3，A4という基準電流値が得られる。
したがって、コイル２に発生する誘導電流値を欠陥検出
回路３で的確に測定することができるので、従来の人手
による欠陥検出装置の較正作業に比べて、迅速かつ高精
度な線材の欠陥検出装置の較正作業を行うことができ
る。
回路３で的確に測定することができるので、従来の人手
による欠陥検出装置の較正作業に比べて、迅速かつ高精
度な線材の欠陥検出装置の較正作業を行うことができ
る。
また、可撓性の基準部材11を一定の張力で掛け渡し、こ
れを平行させているのでブレがなく、誤差が少ない。
れを平行させているのでブレがなく、誤差が少ない。
なお、上記較正装置10に使用される線状部材16の断面
は、前記形状のものに限るものではなく、第４図に示す
ような帯形状、または第５図に示すような半月状の線状
部材16でも同様の作用効果を得ることができる。
は、前記形状のものに限るものではなく、第４図に示す
ような帯形状、または第５図に示すような半月状の線状
部材16でも同様の作用効果を得ることができる。
［考案の効果］ 以上説明したように、本考案の線材の欠陥欠陥検出装置
の較正装置によれば、予想されるいくつかの大きさの鉄
粉を線状部材に付着させて、複数のプーリと駆動装置を
使用して欠陥検出装置のコイルの内側を一定速度で走行
させることにより、コイルに発生する誘導電流を的確に
測定することができるため、従来の人手による欠陥検出
装置の較正作業に比べて、迅速かつ高精度な線材の欠陥
検出装置の較正作業を行うことができる。
の較正装置によれば、予想されるいくつかの大きさの鉄
粉を線状部材に付着させて、複数のプーリと駆動装置を
使用して欠陥検出装置のコイルの内側を一定速度で走行
させることにより、コイルに発生する誘導電流を的確に
測定することができるため、従来の人手による欠陥検出
装置の較正作業に比べて、迅速かつ高精度な線材の欠陥
検出装置の較正作業を行うことができる。
また、上述した較正装置は、構造及び操作が簡単である
ため、現場における欠陥検出装置の較正作業の効率化を
図ることができる。
ため、現場における欠陥検出装置の較正作業の効率化を
図ることができる。
第１図及び第３図は本考案の伸線の欠陥検出装置の較正
装置の一実施例を示すもので、第１図は較正装置の斜視
図、第２図は較正装置に使用される基準部材と鉄粉とを
示す要部斜視図、第３図はオシロスコープに表示された
誘導電流値を示す表示図、第４図及び第５図は較正装置
に使用される線状部材の他の実施例を示す断面図であ
る。 １……欠陥検出装置本体、２……コイル、３……欠陥検
出回路、４……銅線、10……較正装置、11……基準部
材、12,13,14……プーリ、15……駆動装置、16……線状
部材、16a,16b……線状部材の端部、17……鉄粉（粉
体）、18……架台。
装置の一実施例を示すもので、第１図は較正装置の斜視
図、第２図は較正装置に使用される基準部材と鉄粉とを
示す要部斜視図、第３図はオシロスコープに表示された
誘導電流値を示す表示図、第４図及び第５図は較正装置
に使用される線状部材の他の実施例を示す断面図であ
る。 １……欠陥検出装置本体、２……コイル、３……欠陥検
出回路、４……銅線、10……較正装置、11……基準部
材、12,13,14……プーリ、15……駆動装置、16……線状
部材、16a,16b……線状部材の端部、17……鉄粉（粉
体）、18……架台。
Claims (1)
- 【請求項１】コイルの内側に非磁性体の線材を所定速度
で通過させ、この線材の表面の磁性を有する付着物の通
過によるコイルの誘導電流を測定して前記付着物の有無
及び大きさを検知するようにした線材の欠陥検出装置の
出力を較正するための装置であって、 磁性粉を非磁性かつ可撓性の材料から無端状に形成した
線状部材の表面に固着させてなる基準部材と、 この基準部材を前記コイルに挿通させた状態で掛け渡し
て支持する少なくとも２つのプーリと、 これらプーリを回転させる駆動装置とを備えてなること
を特徴とする線材の欠陥検出装置の較正装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1356890U JPH0725609Y2 (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 線材の欠陥検出装置の較正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1356890U JPH0725609Y2 (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 線材の欠陥検出装置の較正装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03106410U JPH03106410U (ja) | 1991-11-01 |
| JPH0725609Y2 true JPH0725609Y2 (ja) | 1995-06-07 |
Family
ID=31516978
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1356890U Expired - Lifetime JPH0725609Y2 (ja) | 1990-02-14 | 1990-02-14 | 線材の欠陥検出装置の較正装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0725609Y2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3589375B2 (ja) * | 1996-12-30 | 2004-11-17 | 東京瓦斯株式会社 | 漏洩磁束ピグを用いた管の検査における磁気センサの個体差の補正方法 |
| JP2005049300A (ja) * | 2003-07-31 | 2005-02-24 | Yamato Scale Co Ltd | 金属検出装置 |
| JP4293935B2 (ja) * | 2004-04-06 | 2009-07-08 | 大和製衡株式会社 | 金属検出装置の自動感度チェック装置 |
| JP4943208B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2012-05-30 | アンリツ産機システム株式会社 | 金属検出機用の試験体 |
| JP5368491B2 (ja) * | 2011-01-25 | 2013-12-18 | 株式会社日立ビルシステム | ワイヤロープ探傷装置の出力確認方法及び出力確認装置 |
| US20210072186A1 (en) * | 2018-01-29 | 2021-03-11 | Mitsubishi Electric Corporation | Output checking device for a wire rope flaw detector |
-
1990
- 1990-02-14 JP JP1356890U patent/JPH0725609Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03106410U (ja) | 1991-11-01 |
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