JPH07255586A - 折り畳みフック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】使用時にはフックを突出させた状態で、該フッ
クにコート、ハンドバッグ、紙袋等を懸け止めることが
出来ると共に、不使用時には該フックを格納状態として
垂直状主板に格納して肉薄となし得る。 【構造】ＡＢＳ又はポリプロピレンのような耐久性を有
する硬質プラスチックよりなる垂直状主板に透開口窓を
形成し、該垂直状主板の表面側方向に下端部に折り畳み
自在に形成された断面コ字状の上向きフックは前記透開
口窓に格納可能としてある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、使用時にはフックを
突出させた状態で、該フックにコート、ハンドバッグ、
紙袋等を懸け止めることが出来ると共に、不使用時には
該フックを格納状態として垂直状主板に仕舞い込むこと
のできる折り畳みフックに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、吊り懸けフックは主板と一体的に
形成されたフックが固定してあり、一旦これを壁面に固
定すればフック部分が常に突出していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の吊
り懸けフックでは、その近くを通過する時、衣類、その
他を不意に引っ掛けて、衣類等を損傷するという問題点
があった。又、フック部分が常に突出しているため、携
帯に不便であり、特にポケットのような収納部に入れて
持ち歩きするのには適さないという欠点があった。本発
明は、使用時には、フックを引き出して突出状態とし、
不使用時にはフックを垂直状主板内部に随時に格納し得
るようにした折り畳みフックを提供することを目的とす
る。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】上記の目的を達成する
ために、垂直状主板に透開口窓を形成し、該垂直状主板
の表面側方向に下端部に折り畳み自在に形成された断面
コ字状の上向きフックは前記透開口窓に格納可能として
あると共に、前記垂直状主板の裏面側に両面接着テープ
を貼着してある。又、壁面に固定しないで一時使用する
場合の折り畳みフックでは、垂直状主板に上部及び下部
に透開口窓を形成し、垂直状主板の表面側方向に下端部
に折り畳み自在に形成された断面コ字状の上向きフック
と、垂直状主板の裏面側方向に上端部に折り畳み自在に
形成された断面コ字状の下向きフックとは前記垂直状主
板に形成された下部透開口窓及び上部透開口窓に格納可
能としてあるものである。被掛け止め板の板厚を考慮し
て、上下いずれにても掛け止めしえるように、上向きフ
ックと下向きフックとは互いにその開口幅を異にするの
が好ましい。更に、垂直状主板の下端に形成された上向
きフックと垂直状主板の上端に形成された下向きフック
との間に複数個の上向きフックを形成せしめることによ
って、複数箇所に掛け止めできる。

【０００５】

【作用】使用時には、垂直状主板に格納されている上向
きのフックを引き出すと共に、該フックに例えば、コー
ト、ハンドバッグ、紙袋等を懸け止めることができる。
裏面が両面テープのような接着性のものでは冷蔵庫の壁
面、その他各種の壁面にそのまま接着して使用する。又
上端が掛け止め用の下向きのフックのついたものでは例
えば、公衆便所の開き戸の上端部、間仕切り板の上端、
鴨居の上縁に適宜に一時的に掛け止めることができ、そ
の後一時的な使用を終えた後再びこれを携帯することが
できるものである。

【０００６】

【実施例１】実施例について図面を参照して説明する。
図１〜図５に示したものでは、例えば、ＡＢＳ又はポリ
プロピレンのような耐久性を有する硬質プラスチックよ
りなる垂直状主板１の表面側方向に下端部に断面コ字状
の上向きフック２を折り畳み自在に形成してある。垂直
状主板１側に上向きフック２を折り畳んだ際、出来る限
り肉薄とするために垂直状主板１及び上向きフック２を
次のように形成してある。

【０００７】上向きフック２を形成する水平板３と、該
水平板３の外端縁に起立自在に形成した起立板４とは、
それぞれ垂直状主板１と水平板３の端部とは連結薄片５
を介してそれぞれ起伏自在としてあると共に上向きフッ
ク２を折り畳んだ状態で起立板４に相当する垂直状主板
１位置には透開口窓６を設けて、上向きフック２を折り
畳んだ状態で起立板４がこの透開口窓６の内部に格納さ
れるようにしてある。

【０００８】垂直状主板１と水平板３、及び水平板３と
起立板４とはその曲折部において直角に保持されるよう
図４に示すように、その端部ほぼ４５度の角度を有する
斜面７が互いに支持し合うように形成され、その曲折部
は内側連結薄片５を介して折り曲げ自在となっている。
垂直状主板１の裏面に設けた両面接着剤層８を壁面９に
接着して使用する。

【０００９】

【実施例２】図６〜図８に示すものでは、前記の実施例
と同様に、ＡＢＳ又はポリプロピレンのような耐久性を
有する硬質プラスチックよりなる垂直状主板１１の表面
側方向に下端部に断面コ字状の上向きフック１２を折り
畳み自在に形成すると共に、垂直状主板１１の裏面側方
向に上端部に断面コ字状の下向きフック１３を折り畳み
自在に形成してあるものである。

【００１０】この下向きフック１３は、垂直状主板１１
に対して曲折可能な水平板１４と更に、この水平板１４
に対して曲折可能な下向き突出板１５とからなり又、上
向きフック１２は垂直状主板１１に対して曲折可能な水
平板１６と更に、この水平板１６に対して曲折可能な上
向き起立板１７とからなり、それぞれその曲折部は、そ
の内側部には内側連結薄片１８を介して内折り方向に折
り曲げ自在としてある。

【００１１】なお、垂直状主板１１には透開口窓１９を
開口させてあり、下向きフック１３及び上向きフック１
２を折り曲げたとき、下向き突出板１５及び上向き起立
板１７とはそれぞれ透開口窓１９に格納されるようにし
てある。更に、下向きフック１３及び上向きフック１２
を使用するとき、その曲折部において強固に支持される
ように前記実施例と同様にその突き合わせ端部面をほぼ
４５度の角度を有する斜而２０として、互いに支持し合
うように形成してあるものである。

【００１２】図６〜図７に示すものでは、上向きフック
１２の突出幅ｂと下向きフック１３の突出幅ａとは互い
にその開口幅２１を異にしてある。掛け止めの際には被
掛止板２３の板厚に応じて使用すればよい。

【００１３】更に、図９に示すものでは、垂直状主板１
１の下端に形成された上向きフック１２と垂直状主板１
１の上端に形成された下向きフック１３との間に複数個
の斜め上向きフック２２引き出し自在に形成してある。
斜め上向きフック２２も垂直状主板１１に形成した透開
口窓１９内に格納し得る。

【００１４】

【発明の効果】この発明は、上述のように構成されてい
るので、次に記載する効果を奏する。請求項１の折り畳
みフックでは、垂直状主板に透開口窓を形成し、該垂直
状主板の表面側方向に下端部に折り畳み自在に形成され
た断面コ字状の上向きフックは前記透開口窓に格納可能
としてあると共に、前記垂直状主板の裏面側に両面接着
テープを貼着してあるので、壁面に取り付けられた上向
きフックは不使用時には折り畳みできるので、皮膚、衣
類などの損傷を避けることができる。又、簡単な構造で
あるため安価に製造することができる。請求項２の折り
畳みフックでは、垂直状主板に上部及び下部に透開口窓
を形成し垂直状主板の表面側方向に下端部に折り畳み自
在に形成された断面コ字状の上向きフックと、垂直状主
板の裏面側方向に上端部に折り畳み自在に形成された断
面コ字状の下向きフックとは前記垂直状主板に形成され
た下部透開口窓及び上部透開口窓に格納可能としてある
ので、例えばコートやハンドバッグを持って公衆便所を
利用するとき、しばしば便所内部に掛け止め用のフック
がない場合、この発明に係る携帯用折り畳みフックをド
アーの上縁部に掛け止めることによって臨時のフックと
して利用することができる。しかも、この折り畳みフッ
クは固定性でないため、一時使用がおわれば再使用のた
めにドアーの上縁部から容易に取外しできる。しかも、
折り畳んだ状態では極めて薄いので、安価に製造するこ
とができると共に、財布、ポケット、場合によっては書
籍の間にもはさんで携帯することができる。請求項３の
折り畳みフックでは、上向きフックと下向きフックとは
互いにその開口幅を異にしてあるので、被掛け止め部の
板厚に応じてガタつきのない状態で使用することができ
る。請求項４の折り畳みフックでは、垂直状主板の下端
に形成された上向きフックと垂直状主板の上端に形成さ
れた下向きフックとの間に複数個の上向きフックを形成
してあるので、多段のフックを利用できるので、その重
量を分散して利用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】壁面接着性の折り畳みフックの斜視図

【図２】壁面に接着した状態の断面図

【図３】折り畳み状態を示す断面図

【図４】要部拡大断面図

【図５】折り畳み状態を示す拡大断面図

【図６】他の実施例を示す斜視図

【図７】板の上部に掛け止めした状態を示す断面図

【図８】折り畳み状態を示す断面図

【図９】上下のフックの間に斜め上向きのフックを設け
た折り畳みフックの断面図

【符号の説明】

１・・垂直状主板 ２・・上向きフック ３・・水平板 ４・・起立板 ５・・連結薄片 ６・・透開口窓 ７・・斜面 ８・・両面接着剤層 ９・・壁面 １１・垂直状主板 １２・上向きフック １３・下向きフック １４・水平板 １５・下向き突出板 １６・水平板 １７・起立板 １８・内側連結薄片 １９・透開口窓 ２０・斜面 ２１・開口幅 ２２・斜め上向きフック ２３・板厚

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】垂直状主板に透開口窓を形成し、該垂直状
   主板の表面側方向に下端部に折り畳み自在に形成された
   断面コ字状の上向きフックは前記透開口窓に格納可能と
   してあると共に、前記垂直状主板の裏面側に両面接着テ
   ープを貼着したことを特徴とする折り畳みフック。
2. 【請求項２】垂直状主板に上部及び下部に透開口窓を形
   成し、垂直状主板の表面側方向に下端部に折り畳み自在
   に形成された断面コ字状の上向きフックと、垂直状主板
   の裏面側方向に上端部に折り畳み自在に形成された断面
   コ字状の下向きフックとは前記垂直状主板に形成された
   下部透開口窓及び上部透開口窓に格納可能としてあるこ
   とを特徴とする折り畳みフック。
3. 【請求項３】上向きフックと下向きフックとは互いにそ
   の開口幅を異にしたことを特徴とする請求項２の折り畳
   みフック。
4. 【請求項４】垂直状主板の下端に形成された上向きフッ
   クと垂直状主板の上端に形成された下向きフックとの間
   に複数個の上向きフックを形成したことを特徴とする請
   求項２の折り畳みフック。