JPH07255276A - 接ぎ木方法及びその装置 - Google Patents

接ぎ木方法及びその装置

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JPH07255276A
JPH07255276A JP6053799A JP5379994A JPH07255276A JP H07255276 A JPH07255276 A JP H07255276A JP 6053799 A JP6053799 A JP 6053799A JP 5379994 A JP5379994 A JP 5379994A JP H07255276 A JPH07255276 A JP H07255276A
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chuck
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grafting device
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Seiji Hoshino
征司 星野
Takeo Tsujimoto
建男 辻本
Takamasa Ootani
隆允 大谷
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T S SHOKUBUTSU KENKYUSHO KK
Pilot Precision KK
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Daiichi Seramo Kk
T S SHOKUBUTSU KENKYUSHO KK
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 チャック4,104を拡開し、収納室1A,
101A内の棒状部材2を順次チャック4,104内に
挿通して、その先端側を接ぎ木装置の先端孔5D,10
5D,205Dより突出させ、その後チャック4,10
4を閉じることにより棒状部材2を保持し、突出した棒
状部材2の先端側を台木の接ぎ木接合端から挿し入れ
て、この状態で接ぎ木装置を棒状部材から外し、棒状部
材2の他端を穂木の接ぎ木接合端より挿し入れ、台木と
穂木の接ぎ木接合端同士を突き合わせて接ぎ木を行う。 【効果】 非常に簡単にかつ素早く台木に棒状部材を挿
し入れることができ、台木と穂木の接合が極めて容易に
行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トマト、ナスあるいは
瓜等の果菜類について、台木と穂木とをその接ぎ木接合
端で突き合わせ、台木上に穂木を接ぎ木処理する接ぎ木
方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、簡単かつ確実に接ぎ木処理を行う
方法として、台木の接合部と穂木の接合部に棒状部材を
挿し入れて接ぎ合わせる接ぎ木方法が開発された。しか
し、従来の方法は、先ず手で保持した棒状部材を台木の
接合端より茎中に略半分程度挿し入れていた。その後、
台木の接合部を手で保持して棒状部材を固定し、この棒
状部材を穂木の接合端より茎中に挿し入れ、台木の接合
端と穂木の接合端を突き合わせて接ぎ木を行うものであ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、極めて細径の
棒状部材を手で保持したり、手で保持した棒状部材を台
木の接合端より挿し込む為に、操作が非常に面倒になる
ものであった。
【0004】本発明は、上記課題を解消した接ぎ木方法
及びその装置を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段と作用】この発明の接ぎ木
方法は、接ぎ木装置内のチャック4,104を拡開する
ことにより前記接ぎ木装置の収納室1A,101A内の
棒状部材2を順次追従させてチャック4,104内に挿
通し、前記棒状部材2を接ぎ木装置の先端孔5D,10
5D,205Dより適宜突出させ、その後チャック4,
104を閉じることにより棒状部材2を保持し、接ぎ木
装置の先端孔5D,105D,205Dより突出した棒
状部材2を台木11の接ぎ木接合端11Aから茎中に挿
し入れ、台木11に取り付けた状態で棒状部材2を接ぎ
木装置より外し、この棒状部材2を穂木12の接ぎ木接
合端12Aより挿し入れ、台木11の接ぎ木接合端11
Aと穂木12の接ぎ木接合端12Aを突き合わせて接ぎ
木を行うものである(請求項1)。
【0006】以下には、この発明の接ぎ木装置について
説明する。
【0007】この発明の接ぎ木装置は、まず、棒状部材
2を保持するチャック4,104と、筒状の締具5,1
05,205であって、その先端に棒状部材2が通過す
る孔5D,105D,205Dを有し、その内部におい
て、前記チャック4,104がその軸方向に相対移動可
能であり且つその後端側に付勢されてなる締具5,10
5,205と、前記の締具5,105,205の外方ま
たは内方に嵌合し、締具5,105,205に対して軸
方向に相対移動可能である筒状の押圧部材1,101
と、前記チャック4,104の前記締具5,105,2
05に対する進退に応じてチャック4,104を開閉さ
せる手段とからなるものである(請求項2)。
【0008】この接ぎ木装置はつぎのように働く。押圧
部材1,101を締具5,105,205に関して前進
させると、チャック4,104は押圧部材1,101に
より押圧されて、締具5,105,205に関して前進
し、その結果、チャック4,104は拡開する。これに
より、棒状部材2はチャック4,104内を通過して、
その先端側が締具5,105,205の孔5D,105
D,205Dから装置の外方に突出する。チャック4,
104は締具5,105,205に関して後方側に付勢
されているので、前記の状態から押圧部材1,101を
後退させると、チャック4,104も後退し、その結
果、チャック4,104は閉じる。これにより、チャッ
ク4,104が棒状部材2を挟持し、棒状部材2の少く
とも後退が阻止される。この状態で、棒状部材2の先端
側を台木の接合端に押し付けると、棒状部材2はチャッ
ク4内を後退することなく、台木の茎中に挿し込まれ
る。装置を台木より離すと、棒状部材2の後端側は台木
の接合端より外方に突出している。この状態で、台木の
接合部を手で保持し、棒状部材2の後端側を穂木の接合
端に挿し入れ、台木と穂木の接合端同士を突き合わせて
接ぎ木が完了する。
【0009】押圧部材1,101は締具5,105,2
05の後方側に付勢されていることが好ましい(請求項
3)。これにより、押圧部材1,101を押圧しないと
き、すなわち、本装置を使用しないときには、押圧部材
1,101と締具5,105,205とが相対移動しな
いので、両者間でのがたつきなどがなく、装置全体とし
ての取扱が便利である。
【0010】チャック4は棒状部材2を把持しかつ解放
できるものであれば、どのような形態でもよく、たとえ
ば合成樹脂や金属などの弾性材料よりなる筒状体を周方
向の一か所において切離したものでもよい。しかし、先
端を周方向において2つ以上に分割して開閉可能とした
ものが好ましい(請求項4)。このようにすれば、チャ
ック4の開閉が容易かつ確実に行われ、棒状部材2の把
持と解放も容易かつ確実である。
【0011】前記した、チャック4を締具5の後端側に
付勢する手段と、押圧部材1を締具5の後方側に付勢す
る手段とは、別個のスプリング9,6より構成すること
ができる(請求項5)。このようにすることにより、押
圧部材1とチャック4とを別体に形成した場合にも、本
装置の不使用時に、押圧部材1と締具5とは互いに離反
する方向に付勢されるので、押圧部材1と締具5との間
にがたつきがなく、装置全体として取扱が便利である。
前記とは異なり、押圧部材101とチャック4,104
とを一体的に結合して形成した場合には、前記の両手段
は同一のスプリング9で構成することができる(請求項
6)。すなわち、一つのスプリング9を押圧部材101
と締具105,205の間に介装すればよく、装置をコ
ンパクトにできる。
【0012】前記の押圧部材1,101の後部には棒状
部材の収納室1A,101Aを設け、この収納室1A,
101Aの前端にある鍔1B,101Bには棒状部材2
のための挿通孔を設けることができる(請求項7)。こ
のようにすれば、収納室1A,101Aに多数の棒状部
材2を収納しておき、先の棒状部材2が使用されるごと
に、次の棒状部材2を鍔1B,101Bの挿通孔からチ
ャック4,104内に送り込むことができる。したがっ
て、一つの接ぎ木装置により多数の接ぎ木作業を連続し
て行うことができる。この場合、鍔1B,101Bの収
納室1A,101Aの側の面を前記挿通孔に至るテーパ
面としておけば(請求項8)、上方の収納室1A,10
1A内の棒状部材2の下端をテーパ面により案内して挿
通孔から下方のチャック4,104内に自動的に送り込
むことができる。
【0013】この発明の接ぎ木装置の前端には治具10
を着脱自在に配し、前記の締具5,105,205が前
記押圧部材1,101に関して前方に突出した状態にお
いて締具5,105,205の先端5C,105C,2
05Cが治具10に当接しており、前記治具10には、
締具5,105,205の前記孔5D,105D,20
5Dと一致する軸方向の有底穴10Cを設けることがで
きる(請求項9)。
【0014】前記のように接ぎ木装置が治具10を備え
ている場合には、次のように使用する。締具5,10
5,205の先端5C,105C,205Cは治具10
に当接しているので、この状態で押圧部材1,101を
治具10の方向に押込むと、押圧部材1,101はチャ
ック4,104を同伴して前進し、チャック4,104
は拡開して、チャック4,104に把持されていた棒状
部材2が解放されて、その先端側が治具10の有底穴1
0Cに進入し、有底穴10Cの底に衝突して止まる。こ
のようにして、治具10により棒状部材2の突出長さが
決定される。
【0015】前記の治具10を有底筒状とし、前記締具
5,105,205の先端5C,105C,205Cを
治具10の底面10Bに当接させ、前記有底穴10Cを
治具10の底部に設けることが好ましい(請求項1
0)。
【0016】このようにすれば、前記接ぎ木装置の先端
側すなわち締具5,105,205の側を筒状の治具1
0の中に挿入することにより接ぎ木装置に治具10を容
易に装着できる。また、このように装着すれば、締具
5,105,205の先端孔5D,105D,205D
が治具10の有底穴10Cと自動的に一致する。したが
って、押圧部材1,101を治具10に向って前進させ
る、いわばワンタッチ動作により棒状部材2の先端側の
所定長さを外方に突出させることができる。
【0017】チャック4の進退に応じてチャック4を開
閉させる前記手段が、締具5,105の内周面に設けた
先端側ほど径大のテーパー面5B,105Bよりなるよ
うに構成することができる(請求項11)。
【0018】このようにすれば、チャック4を締具5,
105の先端側へ前進させると、チャック4は、その材
料のもつ弾性などにより、容易に拡開する。また、チャ
ック4を締具5,105に関して後退させると、チャッ
ク4はテーパー面5B,105Bにより縮径されて閉じ
る。このとき、棒状部材2はチャック4により把持され
て、接ぎ木装置の内部に後退することがない。
【0019】チャック4の外周面と前記テーパー面5
B,105Bとの間にボール7を配することができる
(請求項12)。このようにボール7を介することによ
りボール7が締具5のテーパー面5B,105Bと共働
して、チャック4の後退時にチャック4はくさび作用を
より強く受けて閉じて、棒状部材を把持する。この状態
から、棒状部材2をさらに後退させようとすると、棒状
部材2の外周面とチャック4の内周面との摩擦によりチ
ャック4をも後退させようとする力が働く。このとき、
ボール7の介在によりチャック4は容易にわずかに後退
し、これにより、チャック4はさらに強く閉じるので、
棒状部材2の後退を許さない。これに対して、前記のチ
ャック4が棒状部材2を把持した状態において、棒状部
材2を先端側に引抜こうとする力が働くが、このとき、
ボール7の介在によりチャック4は容易にわずかに前進
し、これにより、チャック4は少し拡開するので棒状部
材2は前進する。言いかえれば、棒状部材2はチャック
内への後退は阻止されるが、前進は許容される。
【0020】前記ボール7をチャック4の外周面におけ
る頭部凹陥部4Aに設けることができる(請求項1
3)。これにより、ボール7はチャック4の頭部におい
て保持され、チャック4は、テーパー面5B,105B
によりボール7を介して確実に開閉される。
【0021】チャック104の進退に応じてチャック4
を開閉させる前記手段が、チャック104の外周面に設
けた先端側ほど径大のテーパー面104Bと、締具20
5の内周面に設けた先端側が径大の内段205Eとより
なるように構成してもよい(請求項14)。この場合に
は、チャック104が後退すると、チャック104のテ
ーパー面104Bが締具205の内段205Eに押圧さ
れて両者のくさび作用によりチャック104は閉じられ
る。これにより棒状部材2はチャック104により把持
されて進退移動することがない。
【0022】この発明の接ぎ木装置は、また、つぎのよ
うに構成することができる。すなわち、先端孔5D,1
05Dより突出した棒状部材2を台木の接ぎ木接合端よ
り茎中に挿し入れる接ぎ木装置において、頭部が半割さ
れて開閉可能なチャック4と、チャック4の各片の頭部
凹陥部4Aに設けられたボール7と、チャック4を長手
方向後方に付勢するチャックスプリング9と、ボール7
がテーパー面5B,105Bに当接される締具5,10
5と、収納室内1A,101Aに棒状部材2を収納する
押圧部材1,101とからなり、前記ボール7と締具
5,105のテーパー面5B,105Bとのくさび作用
によりチャック4が閉じられ、前進は許容するが後退は
阻止して棒状部材2を保持し、適宜の深さの孔10Cを
形成した治具10に締具5,105の先端5C,105
Cを当接し、押圧部材1,101を下方に押圧すること
により押圧部材1,101と連動してチャック4が下方
に前進し、ボール7が締具5,105のテーパー面5
B,105Bより離間してチャック4が拡開し、棒状部
材2がチャック4及び締具5,105の先端孔5D,1
05Dを挿通して治具10の孔10C内に落下し、その
後、押圧部材1,101への押圧を解除すれば、チャッ
ク4が閉じられて棒状部材2を保持し、締具5,105
の先端孔5D,105Dより一定量棒状部材2が突出す
る(請求項15)。 この接ぎ木装置を用いた接ぎ木方
法を説明すると、押圧部材1を下方に押圧して前進させ
ることにより、チャック4を下方に前進させて拡開す
る。これにより、押圧部材1の収納室1Aに収納された
棒状部材2がチャック4内を通過し、棒状部材2の先端
が治具10の孔10C内に落下する。その後、押圧部材
1の押圧力を解除すると押圧部材1が上方に後退し、チ
ャック4が閉じられて棒状部材2を前進は許容するが後
退は阻止して保持する。従って、締具5の先端孔5Dよ
り棒状部材2の先端側が突出する。この状態で、締具5
の先端孔5Dより突出した棒状部材2を台木の接合端よ
り挿し込むと、棒状部材2は後退を阻止してチャック4
により保持されているので、チャック4内を後退するこ
となく台木の茎中に挿し入れられる。次に、台木より押
圧部材1を離すと、棒状部材2は前進は許容してチャッ
ク4により保持されているので、棒状部材2は台木より
抜けることなくチャック4内を前進して締具5の先端孔
5Dより外れる。次に台木の接合部を手で保持し、台木
に取り付けた棒状部材2を穂木の接合端より挿し入れ、
台木と穂木の接ぎ木接合端同士を突き合わせて、接ぎ木
を行う。
【0023】この発明の接ぎ木装置は、さらに、つぎの
ように構成することができる。すなわち、先端孔205
Dより突出した棒状部材2を台木の接ぎ木接合端より茎
中に挿し入れる接ぎ木装置において、頭部が数分割され
て開閉可能なチャック104と、チャック104を長手
方向後方に付勢するチャックスプリング9と、チャック
104の頭部が当接される締具205と、収納室101
A内に棒状部材2を収納する押圧部材101とからな
り、チャック104の頭部と締具205とのくさび作用
によりチャック104が閉じられて棒状部材2を適宜の
力で保持し、適宜の深さの孔10Cを形成した治具10
に締具205の先端205Cを当接し、押圧部材101
を下方に押圧することによりチャック104が拡開し、
棒状部材2がチャック104及び締具205の先端孔2
05Dを挿通して治具10の孔10C内に落下し、その
後、押圧部材101への押圧を解除すれば、チャック1
04が閉じられて棒状部材2を保持し、締具205の先
端孔205dより一定量棒状部材2が突出する(請求項
16)。
【0024】前記の接ぎ木装置を用いた接ぎ木方法を説
明すると、押圧部材101を下方に押圧して前進させる
ことにより、チャック104を下方に前進させて拡開す
る。これにより、押圧部材101の収納室101A内の
棒状部材2が順次チャック104内を通過し、棒状部材
2の先端が治具10の孔10C内に挿入される。その
後、押圧部材101の押圧力を解除すると押圧部材10
1が上方に後退し、チャック104が閉じられて棒状部
材2を保持する。従って、締具205の先端孔205D
より棒状部材2の先端側が突出する。この状態で、締具
205の先端孔205Dより突出した棒状部材2を台木
の接合端より挿し込むと、棒状部材2はチャック104
により保持されているので、棒状部材2はチャック10
4内を後退することなく台木の茎中に挿し入れられる。
次に、締具205に対して押圧部材101を前進させ、
再びチャック104を拡開した後、接ぎ木装置より棒状
部材2を外す。その後、台木の接合部を手で保持して穂
木の接ぎ木接合端より前記棒状部材2を挿し入れ、台木
と穂木の接ぎ木接合端同士を突き合わせて接ぎ木を行
う。
【0025】前記収納室1A,101Aの内部には棒状
部材2が収納されており、この棒状部材2として、前記
台木の接ぎ木接合端から台木の茎中に挿し入れられる第
1の棒状部分と、前記第1の棒状部分に対しその軸方向
に連続していて、前記穂木の接ぎ木接合端から穂木の茎
中に挿し入れられる第2の棒状部分とを備えたものを用
いることができる(請求項17)。この場合には、第1
の棒状部分を接ぎ木装置より突出させ、これを台木の接
ぎ木接合端から台木の茎中に挿し入れて、第2の棒状部
分を台木の接ぎ木接合端より突出させ、この第2の棒状
部分を穂木の接ぎ木接合端から穂木の茎中に挿し入れら
れる。
【0026】前記棒状部材の第1の棒状部分と第2の棒
状部分の各先端を先鋭状に形成することが好ましく(請
求項18)、これにより、各先端を台木と穂木との茎中
に挿し入れ易い。
【0027】前記棒状部材における第1の棒状部分と第
2の棒状部分との連結部分に、挿し込み境界を区画する
変形部分を設けることができる(請求項19)。棒状部
材1をこの変形部分まで台木に挿し込むようにすれば、
棒状部材1の挿し込み量が常に一定となる。
【0028】前記棒状部材における外表面を粗面状に形
成することが好ましい(請求項20)。このようにすれ
ば、棒状部材1を台木及び穂木の茎中に挿し入れた後の
定着性が向上する。
【0029】前記棒状部材を接ぎ木処理植物の生育を抑
制しない材料により構成することが好ましく(請求項2
1)、具体的には、植物性硬質繊維材、キチン・キトサ
ン繊維材、合成樹脂材、金属材、カーボン材、セラミッ
クス材、ガラス材およびそれらの複合材からなる群から
選択された少なくとも1種により構成することができる
(請求項22)。
【0030】前記棒状部材に薬剤を含有させると好適で
あり(請求項23)、接ぎ木処理された後には、含まれ
ていた薬剤がしみ出て、台木と穂木に浸透する。
【0031】前記棒状部材は多孔性の材料から構成して
も好適である(請求項24)。このように、棒状部材が
多孔性であれば、棒状部材の表面と台木や穂木の茎中植
物組織(細胞)との密着性が高まり、台木と穂木の接合
部の活着率が高まる。
【0032】前記薬剤が、水溶性合成糊剤、植物成長促
進剤および杭菌剤からなる群から選択された少なくとも
1種であってよい(請求項25)。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0034】図1〜3は、本発明の接ぎ木装置の一実施
例を示すものであり、押圧部材1と、締具5と、チャッ
ク4とから構成されている。押圧部材1は両端が開口し
た筒状であり、その後部に収納室1Aを形成し、該収納
室1A内に複数の棒状部材2が収納されている。押圧部
材1の後端開口部は着脱可能な蓋3により閉じられてい
る。収納室1Aの前部には漏斗状の鍔1Bが形成され、
収納室1A内の棒状部材2が1本づつ鍔1Bの孔を挿通
して後述するチャック4内へと導かれる。押圧部材1の
前部には、前端が閉塞し後端が開口した筒状の締具5が
前後に摺動可能に内蔵されている。通常、締具5は、締
具5の外周の段部と押圧部材1の鍔1Bの間に張架され
たリターンスプリング6により前方に付勢されている。
締具5内には、前部が半割されて開閉可能なチャック4
が内蔵され、チャック4の各片の頭部凹陥部4Aにはボ
ール7が設けられている。締具5の内段5Aとチャック
4の後部に固着されたホルダー8との間に比較的弱い弾
力のチャックスプリング9が張架されており、このチャ
ックスプリング9によりチャック4が長手方向後方に付
勢されている。従って、チャック4の頭部に設けられた
ボール7が締具5のテーパー面5Bに押圧され、締具5
のテーパー面5Bとボール7とのくさび作用によりチャ
ック4は閉じられる。締具5の先端側外周の段部が押圧
部材1の先端にある内向きフランジに当接して、締具5
の先端5Cは適宜押圧部材1より突出している。締具5
の先端5Cには棒状部材2が通過可能な先端孔5Dが形
成されている。更に、10は有底筒状の治具であり、押
圧部材1の前部に被嵌されている。治具10の内孔10
Aには底面10Bより適宜の深さの孔10Cが形成さ
れ、治具10の内孔10Aに押圧部材1の先端1Cが挿
入され、底面10Bに締具5の先端5Cが当接されてい
る。このとき、先端孔5Dと孔10Cとは一直線状に一
致する。
【0035】次に、図1〜3により説明した接ぎ木装置
を用いた接ぎ木方法を説明すると、図1の状態より押圧
部材1を下方に押圧して前進させることにより、押圧部
材1の鍔1Bでホルダー8を押圧し、チャック4を下方
に前進させて拡開する。すると押圧部材1の収納室1A
に収納された棒状部材2が鍔1Bの孔及びチャック4内
を挿通し、棒状部材2の先端が治具10の孔10C内に
落下して図2に示した状態になる。その後、押圧部材1
の押圧力を解除すると押圧部材1が上方に後退し、チャ
ック4が閉じられて棒状部材2を前進は許容するが後退
は阻止して保持する。従って、締具5の先端孔5Dより
適宜棒状部材2が略半分程度突出する。この状態で、締
具5の先端孔5Dより突出した棒状部材2を台木11の
接合端11Aより挿し込むと、棒状部材2は後退を阻止
してチャック4により保持されているので、チャック4
内を後退することなく台木11の茎中に挿し入れられ、
図4に示した状態にする。次に、台木11より押圧部材
1を離すと、棒状部材2は前進は許容してチャック4に
より保持されているので、棒状部材2は台木11より抜
けることなくチャック4内を前進して締具5の先端孔5
Dより外れる。次に台木11の接合部を手で保持し、台
木11に取り付けた棒状部材2を穂木12の接合端12
Aより挿し入れ、台木11の接ぎ木接合端11Aと穂木
12の接ぎ木接合端12Aを突き合わせて、図5に示し
たように接ぎ木を行う。
【0036】従って、この実施例の場合には、チャック
4による棒状部材2の保持が前進は許容するが後退は阻
止する為に、接ぎ木装置より突出した棒状部材2を台木
11に挿し入れ、その後、接ぎ木装置を台木11より離
間するという簡単な操作で、台木11に棒状部材2を略
半分程度挿し入れることができる。
【0037】図6は本発明の接ぎ木装置の他の一実施例
を示している。図1の実施例と同一部材は同一符号で示
し、構造が異なる部材は図1の符号に100を加えた符
号で示している。図1の実施例との相違はつぎの点であ
る。押圧部材101が細径であり締具105の中に挿入
されており、押圧部材101の鍔101Bにチャック4
の後部が固着され、締具105の内段105Aと押圧部
材101の外段101Dとの間にはチャックスプリング
9が張架され、該チャックスプリング9によりチャック
4と押圧部材101とが長手方向後方に付勢されてい
る。また、押圧部材101は鍔101Bより前方には延
びていない。
【0038】図6の実施例の場合にも、図1〜3の実施
例と同様、押圧部材101を下方に前進させることによ
り、棒状部材2が締具105の先端105Cより適宜突
出し、図1の実施例と全く同様の操作を行って、棒状部
材2を台木の接合端より茎中に挿し入れることができ
る。
【0039】図7,8は本発明の接ぎ木装置の更に他の
一実施例を示している。図1〜3と図6の実施例と同一
部材は同一符号で示し、両図の実施例と構造が異なる部
材は両図の符号に100を加えた符号で示している。こ
の実施例は、図6の場合と同様に、押圧部材101が締
具205の中に挿入され、押圧部材101にチャック1
04が固着され、締具205の内段205Aと押圧部材
101の外段101Dとの間にはチャックスプリング9
が張架されている。しかし、図1〜3及び図6の場合と
は異なり、チャック104の前部は3つに分割されてい
る。また、チャック104の頭部に形成されたテーパー
面104Bが締具205の前部内段205Eに押圧さ
れ、チャック104のテーパー面104Bと締具205
の前部内段205Eとのくさび作用によりチャック10
4は閉じられる。これにより、棒状部材2がチャック1
04により保持され、その前進後退が阻止される。
【0040】図7,8の接ぎ木装置を用いる際には、締
具205の先端孔205Dより突出した棒状部材2を台
木の接合端より挿し込むと、棒状部材2はチャック10
4により保持されているので、棒状部材2はチャック1
04内を後退することなく台木の茎中に挿し入れられ
る。
【0041】図示を省略するが、前記の棒状部材2とし
ては、台木の茎中に挿し入れられる第1の棒状部分と、
穂木の茎中に挿し入れられる第2の棒状部分とから形成
することができる。両部分のそれぞれ先端を先鋭状に形
成しておけば、台木と穂木との茎中に挿し入れ易い。ま
た、両部分の境界部には、挿し込み境界を区画する変形
部分を設けて、この変形部分まで台木に挿し込むように
すれば棒状部材2の挿し込み量が常に一定となる。この
ような変形部分としては、棒状部材を部分的に径大にし
たり、捩ったり、扁平にすることができる。また、棒状
部材の外表面を粗面状に形成しておけば、棒状部材2を
台木及び穂木の茎中に挿し入れた後の定着性が向上す
る。
【0042】また、前記棒状部材を接ぎ木処理植物の生
育を抑制しない材料により構成することが好ましく、例
えば、植物性硬質繊維材、キチン・キトサン繊維材、合
成樹脂材、金属材、カーボン材、セラミックス材、ガラ
ス材およびそれらの複合材からなる群から選択された少
なくとも1種により構成することができる。場合によっ
てはシャープペンシル用芯を利用しても良い。
【0043】棒状部材に水溶性合成糊剤、植物成長促進
剤、杭菌剤などの薬剤を含有させることができる。接ぎ
木処理された後に、含まれていた薬剤がしみ出て、台木
と穂木に浸透する。
【0044】棒状部材は多孔性の材料から構成しておけ
ば、棒状部材の表面と台木や穂木の茎中植物組織との密
着性が高まり、台木と穂木の接合部の活着率が高まる。
【0045】なお、棒状部材は、断面が丸形に限らず六
角形、四角形あるいは三角形でもよい。又、棒状部材の
径は、台木の茎径によって任意に設定可能であるが、通
常0.3mmから1.0mm前後のものが考えられ、全
長は15mm程度が良好である。
【0046】
【発明の効果】請求項1,2の接ぎ木方法及びその装置
は、非常に簡単にかつ素早く台木の接合端より茎中に棒
状部材を挿し入れることができ、台木と穂木の接ぎ木が
極めて簡単に行える効果がある。
【0047】請求項3においては、押圧部材1,101
と締具5,105,205との両者間でのがたつきなど
がなく、装置全体としての取扱が便利である。
【0048】請求項4においては、チャック4の開閉が
容易かつ確実に行われ、棒状部材2の把持と解放も容易
かつ確実である。
【0049】請求項5においては、押圧部材1とチャッ
ク4とを別体に形成した場合にも、本装置の不使用時
に、押圧部材1と締具5とは互いに離反する方向に付勢
されるので、押圧部材1と締具5との間にがたつきがな
く、装置全体として取扱が便利である。
【0050】請求項6においては、押圧部材101とチ
ャック4,104とを一体的に結合して形成した場合
に、一つのスプリング9を押圧部材101と締具10
5,205の間に介装すればよく、装置をコンパクトに
できる。
【0051】請求項7においては、収納室1A,101
Aに多数の棒状部材2を収納しておき、先の棒状部材2
が使用されるごとに、次の棒状部材2を鍔1B,101
Bの挿通孔からチャック4,104内に送り込むことが
できる。したがって、一つの接ぎ木装置により多数の接
ぎ木作業を連続して行うことができる。
【0052】請求項8においては、上方の収納室1A,
101A内の棒状部材2の下端をテーパ面により案内し
て挿通孔から下方のチャック4,104内に自動的に送
り込むことができる。
【0053】請求項9においては、治具10により棒状
部材2の突出長さを自動的に決定することができる。
【0054】請求項10においては、接ぎ木装置に治具
10を容易に装着できる。また、ワンタッチ動作により
棒状部材2の所定長さを突出させることができる。
【0055】請求項11においては、チャックによる棒
状部材の把持と開放が容易かつ確実である。
【0056】請求項12においては、チャックにより把
持された棒状部材は接ぎ木装置から抜け出ることは可能
だが、棒状部材がチャックの内部に後退することはな
い。
【0057】請求項13においては、ボール7はチャッ
ク4の頭部において保持され、チャック4は、テーパー
面5B,105Bによりボール7を介して確実に開閉さ
れる。
【0058】請求項14においては、棒状部材2はチャ
ック104により把持されて進退移動することがない。
【0059】請求項15と請求項16においても、非常
に簡単にかつ素早く台木の接合端より茎中に棒状部材を
挿し入れることができ、台木と穂木の接ぎ木が極めて簡
単に行える効果がある。
【0060】請求項17においては、棒状部材が2部分
から構成されていて好ましい。
【0061】請求項18においては、棒状部材の両端を
台木と穂木とに挿し入れ易い。
【0062】請求項19においては、棒状部材2の挿し
込み量が常に一定となる。
【0063】請求項20においては、棒状部材2を台木
及び穂木の茎中に挿し入れた後の定着性が向上する。
【0064】請求項21と請求項22においては、接ぎ
木処理後にも植物の生育が抑制されない。
【0065】請求項23においては、薬剤の効果により
種々の利点がある。
【0066】請求項24においては、台木と穂木の接合
部の活着率が高まる。
【0067】請求項25においては、成長促進や杭菌の
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接ぎ木装置の一実施例を示す縦断面図
【図2】図1のチャックが拡開した状態を示す縦断面図
【図3】図1のチャックの拡大斜視図
【図4】図1の接ぎ木装置を利用して棒状部材を台木の
接合端より茎中に挿し入れた状態を示す正面図
【図5】本発明による棒状部材により台木に穂木を接ぎ
木した状態を示す正面図
【図6】本発明の接ぎ木装置の他の実施例を示す縦断面
【図7】本発明の接ぎ木装置の更に他の実施例を示す縦
断面図
【図8】図7のチャックの拡大斜視図
【符号の説明】
1 押圧部材 1A 押圧部材1の収納室 2 棒状部材 4 チャック 4A チャック4の凹陥部 5 締具 5B 締具5のテーパー面 5C 締具5の先端 5D 締具5の先端孔 7 ボール 9 チャックスプリング 10 治具 10C 治具10の孔 11 台木 11A 台木11の接合端 12 穂木 12A 穂木12の接合端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻本 建男 滋賀県草津市東矢倉3丁目1−14 (72)発明者 大谷 隆允 京都府京都市左京区下鴨梅ノ木町58

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接ぎ木装置内のチャック(4,104)
    を拡開することにより前記接ぎ木装置の収納室(1A,
    101A)内の棒状部材(2)を順次追従させてチャッ
    ク(4,104)内に挿通し、前記棒状部材(2)を接
    ぎ木装置の先端孔(5D,105D,205D)より適
    宜突出させ、その後チャック(4,104)を閉じるこ
    とにより棒状部材(2)を保持し、接ぎ木装置の先端孔
    (5D,105D,205D)より突出した棒状部材
    (2)を台木(11)の接ぎ木接合端(11A)から茎
    中に挿し入れ、台木(11)に取り付けた状態で棒状部
    材(2)を接ぎ木装置より外し、この棒状部材(2)を
    穂木(12)の接ぎ木接合端(12A)より挿し入れ、
    台木(11)の接ぎ木接合端(11A)と穂木の接ぎ木
    接合端(12A)を突き合わせて接ぎ木を行うことを特
    徴とする接ぎ木方法。
  2. 【請求項2】 棒状部材(2)を保持するチャック
    (4,104)と、 筒状の締具(5,105,205)であって、その先端
    に棒状部材(2)が通過する孔(5D,105D,20
    5D)を有し、その内部において、前記チャック(4,
    104)がその軸方向に相対移動可能であり且つその後
    端側に付勢されてなる締具(5,105,205)と、 前記の締具(5,105,205)の外方または内方に
    嵌合し、締具(5,105,205)に対して軸方向に
    相対移動可能である筒状の押圧部材(1,101)と、 前記チャック(4,104)の前記締具(5,105,
    205)に対する進退に応じてチャック(4,104)
    を開閉させる手段とからなることを特徴とする接ぎ木装
    置。
  3. 【請求項3】 前記の押圧部材(1,101)が締具
    (5,105,205)の後方側に付勢されていること
    を特徴とする請求項2に記載の接ぎ木装置。
  4. 【請求項4】 前記のチャック(4)の先端が周方向に
    おいて2つ以上に分割されて開閉可能であることを特徴
    とする請求項2または3に記載の接ぎ木装置。
  5. 【請求項5】 チャック(4)を締具(5)の後端側に
    付勢する手段と、押圧部材(1)を締具(5)の後方側
    に付勢する手段とが、別個のスプリング(9,6)であ
    ることを特徴とする請求項3または4に記載の接ぎ木装
    置。
  6. 【請求項6】 チャック(4,104)を締具(10
    5,205)の後端側に付勢する手段と、押圧部材(1
    01)を締具(105,205)の後方側に付勢する手
    段とが、同一のスプリング(9)であることを特徴とす
    る請求項3または4に記載の接ぎ木装置。
  7. 【請求項7】 前記押圧部材(1,101)の後部には
    棒状部材の収納室(1A,101A)が設けられてお
    り、この収納室(1A,101A)の前端にある鍔(1
    B,101B)には棒状部材(2)のための挿通孔が設
    けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    1項に記載の接ぎ木装置。
  8. 【請求項8】 前記鍔(1B,101B)の前記収納室
    (1A,101A)の側の面は前記挿通孔に至るテーパ
    面をなしていることを特徴とする請求項7に記載の接ぎ
    木装置。
  9. 【請求項9】 前記の接ぎ木装置の前端には治具(1
    0)が着脱自在に配されており、前記の締具(5,10
    5,205)が前記押圧部材(1,101)に関して前
    方に突出した状態において締具(5,105,205)
    の先端(5C,105C,205C)が治具(10)に
    当接しており、前記治具(10)には、締具(5,10
    5,205)の前記孔(5D,105D,205D)と
    一致する軸方向の有底穴(10C)を有していることを
    特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の接ぎ木
    装置。
  10. 【請求項10】 前記治具(10)が有底筒状であり、
    前記締具(5,105,205)の先端(5C,105
    C,205C)は治具(10)の底面(10B)に当接
    し、前記有底穴(10C)は治具(10)の底部に設け
    られていることを特徴とする請求項9に記載の接ぎ木装
    置。
  11. 【請求項11】 チャック(4)の進退に応じてチャッ
    ク(4)を開閉させる前記手段が、締具(5,105)
    の内周面に設けた先端側ほど径大のテーパー面(5B,
    105B)よりなることを特徴とする請求項1〜10の
    いずれか1項に記載接ぎ木装置。
  12. 【請求項12】 チャック(4)の外周面と前記テーパ
    ー面(5B,105B)との間にボール(7)を配した
    ことを特徴とする請求項11に記載の接ぎ木装置。
  13. 【請求項13】 前記ボール(7)はチャック(4)外
    周面における頭部凹陥部(4A)に設けられたことを特
    徴とする請求項12に記載の接ぎ木装置。
  14. 【請求項14】 チャック(104)の進退に応じてチ
    ャック(4)を開閉させる前記手段が、チャック(10
    4)の外周面に設けた先端側ほど径大のテーパー面(1
    04B)と、締具(205)の内周面に設けた先端側が
    径大の内段(205E)とよりなることを特徴とする請
    求項1〜10のいずれか1項に記載の接ぎ木装置。
  15. 【請求項15】 先端孔(5D,105D)より突出し
    た棒状部材(2)を台木の接ぎ木接合端より茎中に挿し
    入れる接ぎ木装置において、頭部が半割されて開閉可能
    なチャック(4)と、チャック(4)の各片の頭部凹陥
    部(4A)に設けられたボール(7)と、チャック
    (4)を長手方向後方に付勢するチャックスプリング
    (9)と、ボール(7)がテーパー面(5B,105
    B)に当接される締具(5,105)と、収納室内(1
    A,101A)に棒状部材(2)を収納する押圧部材
    (1,101)とからなり、前記ボール(7)と締具
    (5,105)のテーパー面(5B,105B)とのく
    さび作用によりチャック(4)が閉じられ、前進は許容
    するが後退は阻止して棒状部材(2)を保持し、適宜の
    深さの孔(10C)を形成した治具(10)に締具
    (5,105)の先端(5C,105C)を当接し、押
    圧部材(1,101)を下方に押圧することにより押圧
    部材(1,101)と連動してチャック(4)が下方に
    前進し、ボール(7)が締具(5,105)のテーパー
    面(5B,105B)より離間してチャック(4)が拡
    開し、棒状部材(2)がチャック(4)及び締具(5,
    105)の先端孔(5D,105D)を挿通して治具
    (10)の孔(10C)内に落下し、その後、押圧部材
    (1.101)への押圧を解除すれば、チャック(4)
    が閉じられて棒状部材(2)を保持し、締具(5,10
    5)の先端孔(5D,105D)より一定量棒状部材
    (2)が突出することを特徴とする接ぎ木装置。
  16. 【請求項16】 先端孔(205D)より突出した棒状
    部材(2)を台木の接ぎ木接合端より茎中に挿し入れる
    接ぎ木装置において、頭部が数分割されて開閉可能なチ
    ャック(104)と、チャック(104)を長手方向後
    方に付勢するチャックスプリング(9)と、チャック
    (104)の頭部が当接される締具(205)と、収納
    室(101A)内に棒状部材(2)を収納する押圧部材
    (101)とからなり、チャック(104)の頭部と締
    具(205)とのくさび作用によりチャック(104)
    が閉じられて棒状部材(2)を適宜の力で保持し、適宜
    の深さの孔(10C)を形成した治具(10)に締具
    (205)の先端(205C)を当接し、押圧部材(1
    01)を下方に押圧することによりチャック(104)
    が拡開し、棒状部材(2)がチャック(104)及び締
    具(205)の先端孔(205D)を挿通して治具(1
    0)の孔(10C)内に落下し、その後、押圧部材(1
    01)への押圧を解除すれば、チャック(104)が閉
    じられて棒状部材(2)を保持し、締具(205)の先
    端孔(205d)より一定量棒状部材(2)が突出する
    ことを特徴とする接ぎ木装置。
  17. 【請求項17】 前記収納室(1A,101A)の内部
    には棒状部材(2)が収納され、この棒状部材(2)
    は、前記台木の接ぎ木接合端から台木の茎中に挿し入れ
    られる第1の棒状部分と、前記第1の棒状部分に対しそ
    の軸方向に連続していて、前記穂木の接ぎ木接合端から
    穂木の茎中に挿し入れられる第2の棒状部分とを備えた
    棒状部材からなることを特徴とする請求項1〜16のい
    ずれか1項に記載の接ぎ木装置。
  18. 【請求項18】 前記棒状部材における第1の棒状部分
    並びに第2の棒状部分の各先端を、先鋭状に形成してな
    ることを特徴とする請求項17に記載の接ぎ木装置。
  19. 【請求項19】 前記棒状部材における第1の棒状部分
    と第2の棒状部分との連結部分に、挿し込み境界を区画
    する変形部分を設けてなることを特徴とする請求項17
    または18に記載の接ぎ木装置。
  20. 【請求項20】 前記棒状部材における外表面を、粗面
    状に形成してなることを特徴とする請求項17〜19の
    いずれか1項に記載の接ぎ木装置。
  21. 【請求項21】 前記棒状部材が、接ぎ木処理植物の生
    育を抑制しない材料よりなることを特徴とする請求項1
    7〜20のいずれか1項に記載の接ぎ木装置。
  22. 【請求項22】 前記棒状部材が、植物性硬質繊維材、
    キチン・キトサン繊維材、合成樹脂材、金属材、カーボ
    ン材、セラミックス材、ガラス材およびそれらの複合材
    からなる群から選択された少なくとも1種で構成された
    ことを特徴とする請求項17〜21のいずれか1項に記
    載の接ぎ木装置。
  23. 【請求項23】 前記棒状部材が薬剤を含有することを
    特徴とする請求項17〜22に記載の接ぎ木用装置。
  24. 【請求項24】 前記棒状部材が、多孔性の材料からな
    ることを特徴とする請求項17〜23のいずれか1項に
    記載の接ぎ木装置。
  25. 【請求項25】 前記薬剤が、水溶性合成糊剤、植物成
    長促進剤および杭菌剤からなる群から選択された少なく
    とも1種であることを特徴とする請求項23または24
    に記載の接ぎ木装置。
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