JPH07255014A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

撮像装置及びその制御方法

Info

Publication number
JPH07255014A
JPH07255014A JP6044418A JP4441894A JPH07255014A JP H07255014 A JPH07255014 A JP H07255014A JP 6044418 A JP6044418 A JP 6044418A JP 4441894 A JP4441894 A JP 4441894A JP H07255014 A JPH07255014 A JP H07255014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
data
image
correction
image pickup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6044418A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Awamoto
健司 粟本
Yoichiro Sakachi
陽一郎 坂地
Shoji Doi
正二 土肥
Hiroyuki Wakayama
博之 若山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP6044418A priority Critical patent/JPH07255014A/ja
Publication of JPH07255014A publication Critical patent/JPH07255014A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 手間がかからず、装置を簡略化、小型化で
き、より正確な補正データを取得することが容易な撮像
装置及び撮像装置の制御方法を提供する。 【構成】 固体撮像素子3を有する撮像装置において、
固体撮像素子3を構成する各画素の出力信号に対応する
画像データDG を各画素毎に複数フレーム分積算し、積
算画像データIDG として記憶する第1メモリ11と、
各積算画像データIDG 及び積算データ数に基づいて平
均画像データに相当する補正データDC として出力する
演算手段6と、補正データDC を記憶する第2メモリ1
0と、画像データDG 及び画像データDG に対応する補
正データDC に基づいて補正画像データCDG を出力す
る補正手段6と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体撮像素子を用いた撮
像装置及びその制御方法に係り、特に撮像装置の性能、
信頼性を向上させ、画素毎の信号ばらつきを低減する技
術に関する。
【0002】撮像装置に用いられる固体撮像素子は、半
導体基板上に複数の受光素子(画素)を一次元、または
二次元配置して、撮像対象からの光を受光して光電変換
を行う光電変換素子部と、光電変換素子部により光電変
換された信号を読み出すための回路部と、を備えて構成
されている。近年、この固体撮像素子は、高感度化、低
雑音化が進み、撮像対象からの微小な入射光を検出でき
るようになっている。
【0003】しかしながら、複数の受光素子の各々の特
性は完全に同一ではないため、出力信号には受光素子ご
とのオフセットばらつき(ゼロ点ばらつき)及び感度ば
らつきの影響が現れる。
【0004】特に、固体撮像素子を用いて赤外線を検出
し画像化する赤外線撮像装置においては、上記の出力信
号ばらつきが検出される撮像対象からの信号に対して無
視できない大きさであり、これを補正するための信号処
理回路が必須となる。また、補正用の基準信号を発生さ
せ、固体撮像素子に入射させるための基準信号発生機構
も同時に必要となる。
【0005】このため、信号処理回路と基準信号発生機
構を簡易にして、低コスト化、小型化及び高信頼化が可
能な撮像装置が望まれている。
【0006】
【従来の技術】図5に固体撮像素子を用いた従来の撮像
装置の概要構成ブロック図を示す。図5においては、説
明の簡略化のため、4×4画素構成の固体撮像素子を示
している。
【0007】撮像装置20は、均一輝度の基準画面とし
て機能するシャッタ21を有し、当該シャッタ21を駆
動する図示しない駆動部及び必要な場合にはシャッタ2
1を均一な温度とするための図示しない温度設定部を含
むシャッタ機構部22と、被写体からの光を集光する集
光レンズ23と、集光された被写体からの光を受光して
画像信号SG として出力する固体撮像素子24と、画像
信号SG を増幅して増幅画像信号ASG として出力する
プリアンプ25と、増幅画像信号ASG のアナログ/デ
ィジタル変換を行って、画像データDG として出力する
アナログ/ディジタル変換器(以下A/Dコンバータと
いう)26と、画像データDG 及び補正データDC に基
づいて補正画像データCDG を出力するとともに、後述
の制御回路の制御下で補正データDC を生成する演算回
路27と、補正画像データCDGをテレビ画像信号STV
に変換して出力する画像生成回路28と、テレビ画像信
号STVに基づいて画像を表示するテレビモニタ29と、
撮像装置20全体の制御を行う制御回路30と、補正デ
ータDC の生成指示を制御回路30に与えるためのマニ
ュアルスイッチ31と、補正データDC を記憶するメモ
リ32と、を備えて構成されている。
【0008】固体撮像素子24は、16個(4×4個)
のフォトダイオード(画素)を備えて構成されており、
各フォトダイオードで受光した光強度に応じた信号電荷
を発生する。
【0009】次に上記撮像装置における通常撮影時の動
作概要について説明する。この場合において、シャッタ
機構部22のシャッタ21は、開状態であるものとす
る。被写体からの光は、シャッタ機構部22を介して集
光レンズ23により、固体撮像素子24上に集光され
る。
【0010】これにより固体撮像素子24を構成する各
フォトダイオードは、受光した光を強度に応じて光電変
換し、発生した信号電荷は、電位エネルギー井戸に蓄え
られ、さらに垂直・水平転送される。
【0011】垂直・水平転送された信号電荷は、図示し
ない出力アンプにより電圧信号に変換され画像信号SG
としてプリアンプ25に出力される。プリアンプ25
は、画像信号SG を増幅して、増幅画像信号ASG をA
/Dコンバータ26に出力し、A/Dコンバータ26は
増幅画像信号ASG をアナログ/ディジタル変換して画
像データDG として演算回路27に出力する。
【0012】演算回路27は、入力された画像データD
G に対応する補正データDC をメモリ32から読出し、
画像データDG を補正して補正画像データCDG を画像
生成回路28に出力する。
【0013】画像生成回路28は、補正画像データCD
G をテレビ画像信号STVに変換してテレビモニタ29に
出力し、テレビモニタ29はテレビ画像信号STVに基づ
く画像を表示する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ここで、演算回路27
における補正動作及び補正データ生成について詳細に説
明する。
【0015】まず、固体撮像素子24を構成する3個の
フォトダイオードA、B、Cの入出力特性例を図6に示
す。図6に示すように、入射光強度が零のときの出力電
圧値V0A、V0B、V0Cは各フォトダイオードA、B、C
毎に異なっている(零点ばらつき)。また、フォトダイ
オードCのように、入射光強度に対して、直線性の悪い
出力を持つものも存在する。
【0016】これらの結果、画像信号SG には、受光素
子であるフォトダイオード毎のオフセット(ゼロ点ばら
つき)が含まれ、均一な被写体(均一揮度のパターン)
を撮像した場合でもその出力電圧は画素ごとに異なって
しまうこととなる。
【0017】そこで、これを補正するため撮像開始時に
補正データDC を生成し、通常撮像時には、生成した補
正データDC を用いて補正演算を行なっている。まず、
撮像開始時に、マニュアルスイッチ31を操作者が操作
すると、制御回路30は、シャッタ機構部22を制御
し、シャッタ21を閉じる。
【0018】このときシャッタ21の表面温度が均一と
なっていれば、シャッタ21は均一揮度を有する補正用
の基準画面として機能することとなる。そこで、このシ
ャッタ21の表面を集光レンズ23を介して固体撮像素
子24により撮像し、この時の各画素の出力信号をディ
ジタル変換したものを補正データDC としてメモリ32
に記憶させる。
【0019】より具体的には、補正データDC は、シャ
ッタ21を閉じたときに各フォトディテクタに入射する
入射光強度I(赤外線撮像素子ではシャッタ21の表
面温度に対応する)のときの画像信号SG をアナログ/
ディジタル変換した画像データDG に相当するものとな
る。
【0020】次に、通常の撮像時においては、制御回路
30は、シャッタ21を開状態として撮像を行い、得ら
れた画像データDG から演算回路27により対応する補
正データDC を読み出して、画像データDG から補正デ
ータDC を差引き、補正画像データCDG として画像生
成回路28に出力する。
【0021】より詳細には、各フォトディテクタに入射
する入射光強度Iに対しては、各画素の出力信号であ
る画像信号SG の電圧値が基準となる画素(ここでは、
フォトディテクタA)の電圧値Vとなるように、画像
データDG から補正データD C を差し引いて補正画像デ
ータCDG として画像生成回路28に出力するのであ
る。
【0022】これにより、画像生成回路28は、補正画
像データCDG によりテレビ画像信号STVを出力するこ
ととなり、各フォトディテクタのオフセットによるばら
つきは各画素出力がV1 となる入射光強度を中心とする
入射光強度範囲で補正されることとなる。
【0023】上記補正処理後の補正画像データCDG
対応する電圧レベルを入射光強度に対して示すと、図7
に示すような特性となる。より詳細には、各フォトディ
テクタに入射する入射光強度Iに対しては、各画素出
力がVとなるように演算するので、信号電圧は一致す
ることとなる。また入射光強度I近傍の光強度の被写
体に対しては、各画素のばらつきは小さく、より均一な
画像が得られる。
【0024】しかしながら、上述した補正は入射光強度
において取得した補正データD C を用いて行ってい
るので、入射光強度I1 より弱い又は強い入射光強度
(例えば、入射光強度IまたはI)の被写体を撮像
すると、各画素のばらつきは十分には補正されず、例え
ば、フォトディテクタCでは、それぞれ電圧差V,V
だけ信号電圧のずれが残る。このため均一な入射光に
対しても、均一な画像が得られないという問題点があっ
た。
【0025】また、上記のように基準となる入射光強度
1 よりも弱いあるいは強い入射光強度(例えば、I
またはI)の被写体を撮像するためには、再び、補正
データを得るべく入射光強度がIまたはIの均一光
であるようにシャッタの温度を制御し、補正データ取得
動作を行わなければならず、正確な補正データを得るこ
とは困難であるという問題点があった。
【0026】さらに、補正データを取得するためには、
マニュアルスイッチを操作する手間も必要であり操作者
に負担がかかるという問題点があった。さらにまた、シ
ャッタ機構部22を必要とするため、装置の大型化、コ
スト増および信頼性を低下してしまうという問題点があ
った。
【0027】加えて、上記のようにシャッタ機構部22
のシャッタから輻射する光強度を制御する場合には、さ
らに複雑で高コストの装置となってしまう問題点があっ
た。そこで、本発明の目的は、手間がかからず、装置を
簡略化、小型化でき、より正確な補正データを取得する
ことが容易な撮像装置及び撮像装置の制御方法を提供す
ることにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1の発明は、固体撮像素子(3)を有する撮像装
置において、前記固体撮像素子(3)を構成する各画素
の出力信号に対応する画像データ(DG )を各画素毎に
複数フレーム分積算し、積算画像データ(IDG)とし
て記憶する第1メモリ(11)と、各前記積算画像デー
タ(IDG )及び積算データ数に基づいて平均画像デー
タに相当する補正データ(DC )として出力する演算手
段(6)と、前記補正データ(DC )を記憶する第2メ
モリ(10)と、前記画像データ(DG )及び当該画像
データ(DG )に対応する補正データ(DC )に基づい
て補正画像データ(CDG )を出力する補正手段(6)
と、を備えて構成する。
【0029】また、第2の発明は、第1の発明の撮像装
置において、前回のフレームに対応する画像データと今
回のフレームに対応する画像データに基づいて画素毎に
差を求め、それらの差の平均値である差データ(DL
を出力する差演算手段(6)と、前記差データ(DL
が予め設定した基準差データ(DLREF)を超えたか否か
を判別する判別手段(14)と、前記差データ(DL
が前記基準差データ(DLREF)を超えた場合に前記第1
メモリ(11)における積算動作を中断する積算中断手
段(9)と、を備えて構成する。
【0030】さらに第3の発明は、第1の発明または第
2の発明の撮像装置において、1フレーム分の画像デー
タの平均値を求め平均画像データ(MDG )として出力
する平均演算手段(6)と、前記平均画像データ(MD
G )と予め設定した基準平均画像データ(MDGREF)と
を比較し、前記平均画像データ(MDG )が前記基準平
均画像データ(MDGREF)を超えた場合に前記第1メモ
リ(11)における積算動作をリセットする積算リセッ
ト手段(9)と、を備えて構成する。
【0031】
【作用】第1の発明によれば、第1メモリは、固体撮像
素子(3)を構成する各画素の出力信号に対応する画像
データ(DG )を各画素毎に複数フレーム分積算し、積
算画像データ(IDG )として記憶する(第1記憶工
程)。
【0032】これにより演算手段は、各積算画像データ
(IDG )及び積算データ数に基づいて平均画像データ
に相当する補正データ(DC )として出力し(演算工
程)、第2メモリ(10)は、補正データ(DC )を記
憶する(第2記憶工程)。
【0033】この結果、補正手段は、画像データ
(DG )及び当該画像データ(DG )に対応する補正デ
ータ(DC )に基づいて補正画像データ(CDG )を出
力する(補正工程)。
【0034】従って、補正データ(DC )は常に最新の
ものが使用され、より正確な補正を行える。この場合に
おいて、この補正データ(DC )は、複数フレームの画
像データ(DG )を積算し、平均化することで、刻々と
変化する被写体からの入射光が平滑化され、均一な入射
光パターンを撮像した時に得られる補正データ(DC
と同様なものとなる。
【0035】また、第2の発明によれば、第1の発明の
作用に加えて、差演算手段(6)は、前回のフレームに
対応する画像データと今回のフレームに対応する画像デ
ータに基づいて画素毎に差を求め、それらの差の平均値
である差データ(DL )を出力する(差演算工程)。
【0036】これにより判別手段(14)は、差データ
(DL )が予め設定した基準差データ(DLREF)を超え
たか否かを判別し(判別工程)、積算手段はこの判別結
果に基づいて差データ(DL )が基準差データ
(DLREF)を超えない場合に第1メモリ(11)におけ
る積算動作を中断する(積算中断工程)。
【0037】従って、差データ(DL )が基準差データ
(DLREF)を超えない場合、すなわち、画像変化が少な
い場合に積算動作を行うことがなくなり、補正用データ
中に被写体の画像パターンが残ることを防止し、より正
確な補正データ(DC )を生成することができる。
【0038】さらに第3の発明によれば、第1の発明の
作用または第2の発明の作用に加えて、平均演算手段
(6)は、1フレーム分の画像データの平均値を求め平
均画像データ(MDG )として積算リセット手段(9)
に出力する(平均演算工程)。
【0039】これにより、積算リセット手段(9)は、
平均画像データ(MDG )と予め設定した基準平均画像
データ(MDGREF)とを比較し、平均画像データ(MD
G )が前記基準平均画像データ(MDGREF)を超えた場
合、すなわち、前回求めた積算データ(IDG )に基づ
く補正データ(DC )ではあまり正確な補正が行えない
と判断した場合には第1メモリ(11)における積算動
作をリセットする(積算リセット工程)。
【0040】従って、常に最新の積算画像データ(ID
G )に基づいて、より正確な補正データ(DC )生成す
ることができる。
【0041】
【実施例】次に図面を参照して本発明の好適な実施例を
説明する。第1実施例 図1に固体撮像素子を用いた撮像装置の概要構成ブロッ
ク図を示す。図1においては、説明の簡略化のため、4
×4画素構成の固体撮像素子を示している。
【0042】撮像装置1は、被写体からの光を集光する
集光レンズ2と、集光された被写体からの光を受光して
画像信号SG として出力する固体撮像素子3と、画像信
号S G を増幅して増幅画像信号ASG として出力するプ
リアンプ4と、増幅画像信号ASG のアナログ/ディジ
タル変換を行って、画像データDG として出力するA/
Dコンバータ5と、画像データDG 及び補正データDC
に基づいて補正画像データCDG を出力するとともに、
後述の制御回路の制御下で補正データDC を生成する演
算回路6と、補正画像データCDG をテレビ画像信号S
TVに変換して出力する画像生成回路7と、テレビ画像信
号STVに基づいて画像を表示するテレビモニタ8と、撮
像装置1全体の制御を行う制御回路9と、補正データD
C を記憶する第2メモリ10と、複数フレームの画像デ
ータを画素毎に積算した積算画像データIDG を記憶す
る第1メモリ11と、を備えて構成されている。
【0043】固体撮像素子24は、16個(4×4個)
のフォトダイオードを備えて構成されており、各フォト
ダイオードで受光した光強度に応じた信号電荷を発生す
る。次に上記撮像装置における通常撮影時の概要動作に
ついて説明する。
【0044】被写体からの光は、集光レンズ23によ
り、固体撮像素子24上に集光される。これにより固体
撮像素子24を構成する各フォトダイオードは、受光し
た光を強度に応じて光電変換し、発生した信号電荷は、
電位エネルギー井戸に蓄えられ、さらに垂直・水平転送
される。
【0045】垂直・水平転送された信号電荷は、図示し
ない出力アンプにより電圧信号に変換され画像信号SG
としてプリアンプ4に出力される。プリアンプ4は、画
像信号SG を増幅して、増幅画像信号ASG をA/Dコ
ンバータ5に出力し、A/Dコンバータ5は増幅画像信
号ASG をアナログ/ディジタル変換して画像データD
G として演算回路6に出力する。
【0046】演算回路6は、入力された画像データDG
に対応する補正データDC を第2メモリ10から読出
し、画像データDG を補正して補正画像データCDG
画像生成回路7に出力する。
【0047】画像生成回路7は、補正画像データCDG
をテレビ画像信号STVに変換してテレビモニタ8に出力
し、テレビモニタ8はテレビ画像信号STVに基づく画像
を表示する。
【0048】ここで、演算回路6における補正動作及び
補正データ生成について詳細に説明する。本実施例の撮
像装置は、通常の撮影と並行して補正データDC を生成
し、生成した補正データDC を用いて補正演算を行なっ
ている。
【0049】まず、初期状態においては、第2メモリ1
0には全ての画素に対して補正量零に対応する補正デー
タDC が格納されているものとする。演算回路6は、A
/Dコンバータ6からある画素に対応する画像データD
G が入力されると、第1メモリ11の当該画素が対応す
るアドレスに画像データDGを積算画像データIDG
して積算する。この積算動作は予め設定したNフレーム
(N:2以上の整数)の間行われる。
【0050】Nフレーム分の画像データDG が積算され
ると、演算回路6は得られた積算画像データIDG をN
で除算し、その除算結果を補正画像データCDG とし
て、第2メモリ10に格納する。
【0051】従って、Nフレーム毎に更新される補正画
像データCDG を用いて画像データDG は補正が行われ
ることとなり、通常の撮影状態のままで常に被写体の光
強度に応じた補正が行われることとなる。
【0052】以上の説明においては、連続するNフレー
ムの画像データDG を積算することにより補正画像デー
タCDG を得るものとして説明したが、回路の処理速度
等の観点から必ずしも連続したフレームである必要はな
く、処理可能な程度に離れた不連続なNフレームの画像
データDG を積算して補正画像データCDG を得るよう
に構成することも可能である。第2実施例 以上の第1実施例は、積算動作を開始してからNフレー
ムの画像データDG を取り込み終えるまでは、積算動作
を連続して(フレームは不連続の場合を含む)行う場合
のものであったが、本第2実施例はある条件の下では積
算動作の途中で積算を中断して、より正確な補正画像デ
ータを得るようにしたものである。
【0053】図2に第2実施例の撮像装置の概要構成ブ
ロック図を示す。図2において図1の第1実施例と同一
の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。本第2実施例の撮像装置1Aが第1実施例の撮像装
置1と異なる点は、第1実施例の構成に加えて、複数フ
レーム(特に2フレーム)間の画像データDG を比較す
るための第3メモリ12と、前回のフレームに対応する
画像データと今回のフレームに対応する画像データとを
各画素毎に差を取り、その差の総和を被写体の動き及び
輝度変化を表す輝度変化データとして記憶するレジスタ
13と、輝度変化データと基準輝度変化データを比較す
ることにより、輝度変化データが基準輝度変化データよ
りも低い値、すなわち、被写体の動きあるいは輝度変化
が基準輝度変化データに対応する所定の輝度変化よりも
小さい場合には、第2メモリ11における積算動作を制
御回路9を介して停止させる判定回路14と、を備えた
点と、第1メモリ11が積算する画像データDG はA/
Dコンバータ5から演算回路6を介して入力される画像
データではなく、第3メモリから転送された画像データ
G である点である。
【0054】次に主要動作を説明する。この場合におい
て、新しいフレームの画像データを取り込む毎にレジス
タ13の値はリセット(例えば、零にする)されるもの
とする。
【0055】演算回路6は、新しいフレーム(今回のフ
レーム)の画像データDG が入力されると、順次第3メ
モリ12に記憶するとともに、前回のフレームの画像デ
ータDG を第3メモリ12から読み出し、対応する画素
毎に画像データの差を取り、その結果をレジスタ13に
加算する。
【0056】この結果、今回のフレームの画像データで
G の入力が終了すると、レジスタ13にはフレーム全
体の輝度変化に対応する値が輝度変化データDL として
格納されることとなる。
【0057】これにより判定回路14は、今回のフレー
ムの輝度変化データDL が基準輝度変化データDLREF
り大きい場合、すなわち、前回のフレームと今回のフレ
ームとで基準輝度変化データDL に対応する動き量ある
いは輝度変化量以上の動き量あるいは輝度変化量があっ
た場合には、第3メモリ12に記憶した画像データD G
を演算回路6を介して第1メモリ11に転送し、積算さ
せる。
【0058】また、判定回路14は、今回のフレームの
輝度変化データDL が基準輝度変化データDLREFより小
さい場合、すなわち、前回のフレームと今回のフレーム
とで基準輝度変化データDLREFに対応する動き量あるい
は輝度変化量以上の動き量あるいは輝度変化量がなかっ
た場合には、今回のフレームの画像データDG は第1メ
モリ11に積算しない。
【0059】これは動き量や輝度変化量が所定量より少
ない場合には、画像データDG を積算しても正しい補正
画像データCDG を得ることができないからである。例
えば、極端な例であるが、まったく動き及び輝度変化の
ない画像(すなわち、同一の画像)がNフレームつづい
ていたとすると、Nフレームの画像データDG を積算し
その平均値を取ったとしても、補正データCDG は元の
画像に対応するものとなってしまい、正しい補正を行う
ことができないのは明白である。同様に、ある程度の
(基準輝度変化データ未満の輝度変化データに相当す
る)動きあるいは輝度変化があったとしても正しい補正
を行うことはできないからである。
【0060】従ってこのような場合には、積算動作を行
わないのである。この結果、より正確な補正画像データ
CDG を得ることができる。第3実施例 上記各実施例では、Nフレーム毎に第1メモリ11にお
ける積算動作をリセットしていたが、本第3実施例は積
算動作のリセットタイミングを撮像状態に応じて自動的
に設定し、より正確な補正画像データCDG を得るもの
である。
【0061】第3実施例の撮像装置の概要構成ブロック
図を図3に示す。図3において図2の第2実施例と同一
の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。本第3実施例の撮像装置1Bが、上記第2実施例の
撮像装置1Aと異なる点は、第2実施例の構成に加え
て、1フレーム分の画像データDG の平均値である平均
画像データMDG を記憶する第2のレジスタ15を備
え、判定回路14にこの平均画像データMDG が所定の
基準平均画像データMDGREFを超えたか否かを判別さ
せ、超えた場合に第1メモリ11における積算動作をリ
セットさせる点である。
【0062】これにより、本第3実施例によれば、現在
撮像している被写体の光強度が前回撮像していた被写体
と大きく異なるような場合にも、新たな補正画像データ
を迅速に得ることができ、常に最適な補正が行える。
【0063】上記補正処理後の補正画像データCDG
対応する電圧レベルを入射光強度に対して示すと、図4
に示すような特性となる。より詳細には、各フォトディ
テクタに入射する入射光強度Iに対しては、各画素出
力がVとなるように演算するので、信号電圧は一致す
ることとなる。
【0064】さらに入射光強度I1 より弱い又は強い入
射光強度(例えば、入射光強度IまたはI)の被写
体を撮像した場合でも、自動的に補正画像データCDG
を更新するので、従来の補正(図7参照)と比較して、
各画素のばらつき、特に画素Cの特性のばらつきは十分
に補正され、それぞれの入射光強度に合せて補正誤差が
小さくなっている。
【0065】以上の各実施例によれば、シャッタ機構部
を設ける必要がないので撮像装置を小型化することがで
きる。また、補正画像データ生成中においても、撮像を
中断する必要もなく、特別な補正操作を操作者が行う必
要もないので操作性が向上する。補正回路自体は通常の
電子回路で容易に構成できるので、撮像装置を低コスト
とし、小型化、軽量化、高信頼性化することができる。
【0066】また、上記各実施例における画像データの
積算フレーム数N、基準輝度変化データ、基準平均画像
データMDGREF等は、撮像装置の運用条件、必要性能な
どに合わせて設定する必要がある。
【0067】さらに上記第2実施例及び第3実施例にお
いては、積算動作の中断及びリセットを全て自動的に行
っていたが、それらを手動で指令するかあるいは自動制
御するかを設定可能にすべく、設定スイッチ及びその制
御回路を設けるように構成することも可能である。
【0068】
【発明の効果】第1の発明によれば、演算手段は、各積
算画像データ及び積算データ数に基づいて平均画像デー
タに相当する補正データとして出力し、補正手段は、画
像データ及び当該画像データに対応する補正データに基
づいて補正画像データを出力するので、補正データは常
に最新のものが使用され、より正確な補正を行えるとと
もに、従来のようなシャッター機構を用いなくても、被
写体の光強度に応じて簡易に補正用データ取得動作が行
なえ、この補正データは均一な入射光パターンを撮像し
た時に得られる補正データと同様なものとなる。またこ
の時、撮像動作は継続できるため、従来のようにシャッ
ターを閉じて撮像を中断する必要がない。
【0069】また、第2の発明によれば、判別手段は、
差データが予め設定した基準差データを超えたか否かを
判別し、積算手段はこの判別結果に基づいて差データが
基準差データを超えた場合に第1メモリにおける積算動
作を中断するので、差データが基準差データを超えない
場合、すなわち、画像変化が少ない場合に補正用データ
中に被写体の画像パターンが残ることを防止して、より
正確な補正データを生成することができる。
【0070】さらに第3の発明によれば、積算リセット
手段は、平均画像データと予め設定した基準平均画像デ
ータとを比較し、平均画像データが前記基準平均画像デ
ータを超えた場合、すなわち、前回求めた積算データに
基づく補正データではあまり正確な補正が行えないと判
断した場合には第1メモリにおける積算動作をリセット
するので、常に最新の積算画像データに基づいてより正
確な補正データ生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の撮像装置の概要構成ブロック図で
ある。
【図2】第2実施例の撮像装置の概要構成ブロック図で
ある。
【図3】第3実施例の撮像装置の概要構成ブロック図で
ある。
【図4】実施例の補正後の出力電圧特性を説明する図で
ある。
【図5】従来の撮像装置の概要構成ブロック図である。
【図6】補正前の出力電圧特性を説明する図である。
【図7】従来の補正後の出力電圧特性を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1…撮像装置 2…集光レンズ 3…固体撮像素子 4…プリアンプ 5…A/Dコンバータ 6…演算回路 7…画像生成回路 8…テレビモニタ 9…制御回路 10…第1メモリ 11…第2メモリ 12…第3メモリ 13…レジスタ 14…判定回路 15…レジスタ ASG …増幅画像信号 CDG …補正画像データ DG …画像データ DC …補正データ DL …輝度変化データ DLREFT…基準輝度変化データ SG …画像信号 STV…テレビ画像信号 IDG …積算画像データ MDG …平均画像データ MDGREF…基準平均画像データ
フロントページの続き (72)発明者 若山 博之 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体撮像素子(3)を有する撮像装置に
    おいて、 前記固体撮像素子(3)を構成する各画素の出力信号に
    対応する画像データ(DG )を各画素毎に複数フレーム
    分積算し、積算画像データ(IDG )として記憶する第
    1メモリ(11)と、 各前記積算画像データ(IDG )及び積算データ数に基
    づいて平均画像データに相当する補正データ(DC )と
    して出力する演算手段(6)と、 前記補正データ(DC )を記憶する第2メモリ(10)
    と、 前記画像データ(DG )及び当該画像データ(DG )に
    対応する補正データ(DC )に基づいて補正画像データ
    (CDG )を出力する補正手段(6)と、 を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の撮像装置において、 前回のフレームに対応する画像データと今回のフレーム
    に対応する画像データに基づいて画素毎に差を求め、そ
    れらの差の平均値である差データ(DL )を出力する差
    演算手段(6)と、 前記差データ(DL )が予め設定した基準差データ(D
    LREF)を超えたか否かを判別する判別手段(14)と、 前記差データ(DL )が前記基準差データ(DLREF)を
    超えた場合に前記第1メモリ(11)における積算動作
    を中断する積算中断手段(9)と、 を備えたことを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の撮像装置
    において、 1フレーム分の画像データの平均値を求め平均画像デー
    タ(MDG )として出力する平均演算手段(6)と、 前記平均画像データ(MDG )と予め設定した基準平均
    画像データ(MDGREF)とを比較し、前記平均画像デー
    タ(MDG )が前記基準平均画像データ(MD GREF)を
    超えた場合に前記第1メモリ(11)における積算動作
    をリセットする積算リセット手段(9)と、 を備えたことを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 固体撮像素子(3)を有する撮像装置の
    制御方法において、 前記固体撮像素子(3)を構成する各画素の出力信号に
    対応する画像データ(DG )を各画素毎に複数フレーム
    分積算し、積算画像データ(IDG )として記憶する第
    1記憶工程と、 各前記積算画像データ(IDG )及び積算データ数に基
    づいて平均画像データに相当する補正データ(DC )と
    して出力する演算工程と、 前記補正データ(DC )を記憶する第2記憶工程と、 前記画像データ(DG )及び当該画像データ(DG )に
    対応する補正データ(DC )に基づいて補正画像データ
    (CDG )を出力する補正工程と、 を備えたことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の撮像装置の制御方法にお
    いて、 前回のフレームに対応する画像データと今回のフレーム
    に対応する画像データに基づいて画素毎に差を求め、そ
    れらの差の平均値である差データ(DL )を出力する差
    演算工程と、 前記差データ(DL )が予め設定した基準差データ(D
    LREF)を超えたか否かを判別する判別工程と、 前記差データ(DL )が前記基準差データ(DLREF)を
    超えた場合に前記第1記憶工程における積算動作を中断
    する積算中断工程と、 を備えたことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5記載の撮像装置
    の制御方法において、 1フレーム分の画像データの平均値を求め平均画像デー
    タ(MDG )として出力する平均演算工程と、 前記平均画像データ(MDG )と予め設定した基準平均
    画像データ(MDGREF)とを比較し、前記平均画像デー
    タ(MDG )が前記基準平均画像データ(MD GREF)を
    超えた場合に前記第1メモリにおける積算動作をリセッ
    トする積算リセット工程と、 を備えたことを特徴とする撮像装置の制御方法。
JP6044418A 1994-03-15 1994-03-15 撮像装置及びその制御方法 Pending JPH07255014A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6044418A JPH07255014A (ja) 1994-03-15 1994-03-15 撮像装置及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6044418A JPH07255014A (ja) 1994-03-15 1994-03-15 撮像装置及びその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07255014A true JPH07255014A (ja) 1995-10-03

Family

ID=12690953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6044418A Pending JPH07255014A (ja) 1994-03-15 1994-03-15 撮像装置及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07255014A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001518760A (ja) * 1997-09-26 2001-10-16 イギリス国 センサシステム
JP2002344811A (ja) * 2001-05-14 2002-11-29 Olympus Optical Co Ltd 固体撮像素子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001518760A (ja) * 1997-09-26 2001-10-16 イギリス国 センサシステム
JP2002344811A (ja) * 2001-05-14 2002-11-29 Olympus Optical Co Ltd 固体撮像素子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3748267B2 (ja) 撮像装置
KR101133733B1 (ko) 전자 셔터를 이용한 다단계 노출 방법 및 이를 이용한 촬영 장치
EP2519932B1 (en) Generating column offset corrections for image sensors
CN101753843A (zh) 摄像设备及其控制方法
US20110157433A1 (en) Generating column offset corrections for image sensors
US20060197853A1 (en) Solid-state image pickup apparatus for correcting a seam between divided images and a method therefor
CN111669512A (zh) 影像撷取装置
JP6024102B2 (ja) 撮像装置
US20110157434A1 (en) Generating column offset corrections for image sensors
JP2006319826A (ja) 固体撮像装置
US20040012711A1 (en) Image pickup apparatus and photometer
US8026965B2 (en) Image pickup apparatus and method for controlling the same
US7119318B2 (en) Image processing apparatus and method
JP4403873B2 (ja) クランプレベル調整装置および電子カメラ
JPH07255014A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JPS63308484A (ja) 固体撮像装置
JP5277752B2 (ja) 撮像装置
JPH11177891A (ja) 撮像出力の補正方法、補正装置、撮像装置、及び撮像システム
JP5127510B2 (ja) 撮像装置、及び撮像装置の制御方法
JP2003304453A (ja) 撮像装置
JP2014022943A (ja) 撮像装置及びその制御方法、画像処理装置及びその制御方法
JP2643820B2 (ja) 固定パターンノイズ補償方法及びそれを用いた赤外線撮像装置
JP7020463B2 (ja) 撮像装置
JP2017143585A (ja) 撮像装置
JP2024071225A (ja) 撮像装置及びその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010918