JPH07254188A - 光磁気記録再生方法及び光磁気記録再生装置 - Google Patents

光磁気記録再生方法及び光磁気記録再生装置

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JPH07254188A
JPH07254188A JP4614194A JP4614194A JPH07254188A JP H07254188 A JPH07254188 A JP H07254188A JP 4614194 A JP4614194 A JP 4614194A JP 4614194 A JP4614194 A JP 4614194A JP H07254188 A JPH07254188 A JP H07254188A
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magneto
optical
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light
light spot
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JP4614194A
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Haruhiko Izumi
晴彦 和泉
Masakazu Taguchi
雅一 田口
Tsutomu Tanaka
努 田中
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光スポットの微小化を図った場合でもトラッ
クピッチが大きい光磁気媒体に対して正確なトラッキン
グ制御を行え、トラックピッチが異なる光磁気媒体間の
互換性を高める。 【構成】 記録トラックのピッチが小さい光磁気ディス
ク1に対しては、4分割光検出器23の検出結果に応じ
て、対物レンズ14をアクチュエータ15にて駆動し、光ス
ポットをジャストフォーカスさせるが、記録トラックの
ピッチが大きい光磁気ディスク1に対しては、4分割光
検出器23の検出結果にオフセットを注入して、光スポッ
トがジャストフォーカス状態から所定量だけデフォーカ
スするように、アクチュエータ15を駆動して対物レンズ
14を位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録トラックのピッチ
が異なる複数の光磁気媒体に対してデータの記録再生を
行う光磁気媒体記録再生方法及びそれを実施する光磁気
媒体記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスクは、近年、急速に発展す
るマルチメディア化の中で増加するデータを格納してお
くメモリの中心的存在と位置付けられつつあり、その大
容量化の要望が高まっている。このため、記録再生のた
めの光スポットの微小化と記録トラックの小ピッチ化と
が検討されている。例えば、記録トラックの小ピッチ化
を例に取ると780 〜830 nm波長の半導体レーザを光源
とする現在市販されている光磁気ディスクのトラックピ
ッチは1.6 μmであるが、1.39μmのトラックピッチの
光磁気ディスクの市販も予定されており、更には、680
nm波長の半導体レーザを光源としてトラックピッチが
1.0 〜1.2 μmである光磁気ディスクも次世代の光磁気
ディスクとして検討されている。このように、種々のト
ラックピッチのディスクが存在すると、これらのディス
ク間での互換性が必要である。
【0003】図1は、光磁気ディスクに対する光学系の
構成例を示す図である。図1において、1は、透明基板
2に記録膜3,保護被膜4を積層形成してなる光磁気デ
ィスクである。また、10は光ビームを出射する半導体レ
ーザである。半導体レーザ10の出射側には、光ビームを
平行光にするコリメートレンズ11、入射光ビームを円形
の光ビームにする真円補正プリズム12、光ビームを透過
または反射するビームスプリッタ13、アクチュエータ15
にて位置制御される対物レンズ14がこの順に配置されて
いる。
【0004】ビームスプリッタ13の反射側には、光ビー
ムを2分割するビームスプリッタ16、光ビームの偏向面
を回転させる1/2波長板17、入射光ビームを水平成
分, 垂直成分に分離する偏光ビームスプリッタ18が、こ
の順に配置されている。偏光ビームスプリッタ18の出射
側には、その出力光の水平成分, 垂直成分を検出する光
検出器19, 20が設けられている。ビームスプリッタ16の
反射側には、入射光ビームを集光する集光レンズ21、シ
リンドリカルレンズ22、入射光ビームの強度を検出する
4分割光検出器23が、この順に配置されている。上述の
1/2波長板17、偏光ビームスプリッタ18及び光検出器
19, 20にて、記録膜3上の磁化の向きの相違による磁気
カー効果によって生じる反射光の偏光角の変化を検出す
る光磁気信号検出系が構成され、上述の集光レンズ21、
シリンドリカルレンズ22及び4分割光検出器23にて、記
録膜3上の光ビームのスポットのフォーカシング制御,
トラッキング制御を行う光点制御信号検出系が構成され
ている。
【0005】次に、動作について説明する。半導体レー
ザ10から出射された光ビームは、コリメートレンズ11に
て平行光にされた後、真円補正プリズム12にて円形の光
ビームとなり、対物レンズ14を介して光磁気ディスク1
の記録膜3上に集光される。記録膜3からの反射光は、
ビームスプリッタ13にて反射された後、ビームスプリッ
タ16にて更に2方向に分割され、光磁気信号検出系と光
点制御信号検出系とに導かれる。
【0006】光磁気信号検出系では、1/2波長板17で
反射光の偏向角を偏光ビームスプリッタ18に対して概ね
45°にしておき、反射光ビームの水平成分, 垂直成分を
偏光ビームスプリッタ18にて分離し、それぞれを光検出
器19, 20にて電気信号に変換し、両電気信号の差出力か
ら記録膜3の磁化の向きに応じて反転する光磁気再生波
形を得、両電気信号の和出力から反射光量の変化に対応
した信号を得て光磁気ディスク1にピット(穴)で記録
されているプリフォーマット信号を再生する。
【0007】一方、光点制御信号検出系では、4分割光
検出器23の検出信号に基づいて、例えば公知の非点収差
方式を用いてフォーカシングエラー信号を求めると共
に、例えば公知のプッシュプル方式を用いてトラッキン
グエラー信号を求める。以下、これらの非点収差方式及
びプッシュプル方式の原理について簡単に説明する。
【0008】図2は、非点収差方式によるフォーカシン
グエラー検出の原理を示す模式図であり、図2において
図1と同一番号を付した部分は同一部分を示す。光磁気
ディスク1の記録膜3からの反射光は、対物レンズ14に
て略平行光となった後、集光レンズ21、シリンドリカル
レンズ22を介して、4分割光検出器23に集光される。シ
リンドリカルレンズ22は、図2の実線で示された集光光
ビーム断面にはレンズとして寄与しないが、それと垂直
な破線で示された断面方向には集光性を持つので、破線
のように集光する。記録膜3上で光スポットがジャスト
フォーカス状態のとき、4分割光検出器23上で実線方向
の集光ビーム径と破線方向のビーム径とが同じになるよ
うに4分割光検出器23を位置決めしておく。このように
しておくと、記録膜3がジャストフォーカスよりも遠す
ぎる場合(far)には、4分割光検出器23上でジャス
トフォーカスよりも実線方向の集光ビーム径は小さくな
るが破線方向は大きくなるために、光スポットは楕円に
なる。一方、記録膜3がジャストフォーカスよりも近す
ぎる場合(near)には、長径方向が異なる楕円にな
る。よって、図2に示すように、4分割光検出器23の出
力にて(a+b)−(c+d)を演算すれば、図3のよ
うなフォーカシングエラー信号が得られる。そして、こ
のフォーカシングエラー信号に基づいたフィードバック
制御によってアクチュエータ15を駆動して対物レンズ14
の位置を制御すれば、記録膜3に光スポットを常にジャ
ストフォーカスさせておくことができる。
【0009】図4は、プッシュプル方式によるトラッキ
ングエラー検出の原理を示す模式図であり、図4におい
て図1と同一番号を付した部分は同一部分を示す。光磁
気ディスク1の記録膜3のグルーブに挟まれたランド部
分に光スポットがあるとき(図4(b)の状態)には、
両側のグルーブからの回折光の影響がどちら側も同じで
あるので反射光の強度分布は対称となる。しかし、光ス
ポットが何れかの方向にずれたとき(図4(a),
(c)の状態)には、反射光の強度分布に非対称性が見
られる。従って、4分割光検出器23にて差を求めると、
図5の実線に示すように、光スポットの位置に応じたト
ラッキングエラー信号が得られる。このトラッキングエ
ラー信号に基づいてフィードバック制御を行えば、光ス
ポットを記録トラックの中央位置に常に形成できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トラッ
クピッチに対して光スポットが小さすぎると、記録トラ
ックの中央付近でグルーブからの回折光が少なくなっ
て、図5の破線のように、記録トラックの中央付近にト
ラッキングエラー信号の感度が小さい不感領域ができ
る。よって、トラッキング制御を安定して行えないこと
があり、記録再生動作のやり直しを避けられないことが
ある。前述したように、トラックピッチが1.0〜1.2 μ
mの次世代の光磁気ディスクを前提とした光磁気ディス
ク装置に、現在使用されているトラックピッチが1.6 μ
mの光磁気ディスクを下位互換する際に、この問題が顕
著に現れることが判ってきた。
【0011】ところで、本願に関連する公知例として、
特開平1−220162号公報に開示された光磁気記録再生装
置がある。この公知例は、トラック中心からずれて記録
されたデータも確実に消去できるように、データ消去時
にフォーカシング制御系に直流オフセットを加えて、記
録時よりも高パワーとすることを特徴とする。なお、こ
の公知例と本願との差異については後述する。
【0012】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、トラックピッチが大きい光磁気媒体に対して
は、光スポットをジャストフォーカス状態から所定量だ
けデフォーカスさせてデータの記録再生を行うことによ
り、光スポットの微小化を図る場合でもトラックピッチ
が大きい光磁気媒体に対して正確なトラッキング制御を
行える光磁気記録再生方法及びこの方法を実施するため
の光磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
【0013】本発明の他の目的は、トラックピッチが異
なる光磁気媒体間の互換性を高めることができる光磁気
記録再生方法及びこの方法を実施するための光磁気記録
再生装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明に係る光
磁気記録再生方法は、記録トラックのピッチが大きい光
磁気媒体に対しては、光スポットをジャストフォーカス
状態から所定量だけデフォーカスさせてデータの記録再
生を行うことを特徴とする。
【0015】本願の第2発明に係る光磁気記録再生装置
は、記録トラックのピッチが大きい光磁気媒体に対して
は、光スポットがジャストフォーカス状態から所定量だ
けデフォーカスするように、フォーカシング制御機構に
より対物レンズの位置を制御するべく構成したことを特
徴とする。
【0016】本願の第3発明に係る光磁気記録再生装置
は、第2発明において、フォーカシング制御機構の制御
ループ中に、光スポットをデフォーカスさせるためのオ
フセット注入を行うようにしたことを特徴とする。
【0017】本願の第4発明に係る光磁気記録再生装置
は、第2発明において、記録トラックのピッチを示す目
印を各光磁気媒体のカートリッジに設けておき、その目
印を検出することにより、光スポットをデフォーカスさ
せるか否かを判断するようにしたことを特徴とする。
【0018】本願の第5発明に係る光磁気記録再生装置
は、第2発明において、各光磁気媒体に記録されている
コントロール情報を読み取り、コントロール情報に含ま
れる記録トラックのピッチを示す情報により、光スポッ
トをデフォーカスさせるか否かを判断するようにしたこ
とを特徴とする。
【0019】
【作用】図6は、本発明の原理を示す模式図である。ト
ラックピッチが小さい光磁気媒体に対しては、現状のよ
うに、光スポットをジャストフォーカス状態に設定する
が、トラックピッチが大きい光磁気媒体に対しては、ジ
ャストフォーカス状態(図6の実線)よりも所定量だけ
デフォーカスさせた状態(図6の破線)で、光スポット
を形成する。光スポットをデフォーカスさせるために、
対物レンズ14を、図6の実線位置から破線位置までオフ
セットさせる。ここで、適正なデフォーカス量を付与す
れば、トラッキングエラー信号に図5の破線で示すよう
な不感領域ができることはなく、図5の実線に示すよう
なトラッキングエラー信号が得られて、良好なトラッキ
ング制御を行える。
【0020】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて具体的に説明する。
【0021】図7は、下位媒体であるトラックピッチが
大きい光磁気ディスクにデフォーカスを生じさせるため
の光スポットのフォーカシング制御機構の構成を示す図
である。図中31は、前述の図1に示す構成を有する光学
系である。光学系31には、出力されたフォーカシングエ
ラー信号を増幅する増幅回路32、位相補償を行う位相補
償回路33が直列に接続されている。位相補償回路33の出
力端子は、加算器34の一方の入力端子に接続されてい
る。加算器34の他方の入力端子はスイッチ35を介して電
源電圧36に接続されており、スイッチ35の切換動作に応
じて所定の電圧(オフセット電圧)が加算器34の他方の
入力端子に入力されるようになっている。加算器34の出
力端子には、加算器34の出力に基づいて、光学系31内の
アクチュエータ15の駆動電流を設定して出力する駆動電
流設定回路37が接続されている。
【0022】次に、動作について説明する。トラックピ
ッチが小さい光磁気ディスク(上位媒体)を使用する場
合は、スイッチ35が開いている。光学系31(光点制御信
号検出系)から出力されたフォーカシングエラー信号は
増幅回路32にて増幅され、位相補償回路33にてサーボル
ープの安定性を確保するために位相補償が行われた後、
加算器34の一方の入力端子に入力される。ここで、スイ
ッチ35は開いているので加算器34の他方の入力端子には
電圧が入力されず、位相補償回路33の出力がそのまま駆
動電流設定回路37に入力される。駆動電流設定回路37で
は、この入力に基づいて、光スポットがジャストフォー
カスするような最適なアクチュエータ15の駆動電流が設
定され、その設定された駆動電流が光学系31(アクチュ
エータ15)に出力される。そして、アクチュエータ15の
駆動により対物レンズ14が最適な位置に位置決めされ、
この結果、光スポットが光磁気ディスク1の記録膜3に
ジャストフォーカスされる(図6の実線参照)。
【0023】一方、トラックピッチが大きい光磁気ディ
スク(下位媒体)を使用する場合は、スイッチ35を閉じ
ておく。光学系31(光点制御信号検出系)から出力され
たフォーカシングエラー信号は増幅回路32にて増幅さ
れ、位相補償回路33にてサーボループの安定性を確保す
るために位相補償が行われた後、加算器34の一方の入力
端子に入力される。ここで、スイッチ35は閉じているの
で加算器34の他方の入力端子には、電源電圧36から所定
の電圧(オフセット電圧)が入力される。加算器34に
て、位相補償回路33の出力にこのオフセット電圧が加算
されて、その加算電圧が駆動電流設定回路37に入力され
る。駆動電流設定回路37では、この入力に基づいて、光
スポットが所定量だけデフォーカスするような最適なア
クチュエータ15の駆動電流が設定され、その設定された
駆動電流が光学系31(アクチュエータ15)に出力され
る。そして、アクチュエータ15の駆動により対物レンズ
14が最適な位置に位置決めされ、この結果、光スポット
が光磁気ディスク1の記録膜3にデフォーカスされる
(図6の波線参照)。
【0024】以上のように、光スポットのフォーカシン
グ制御機構の制御ループ中に、必要に応じて、所定量の
オフセット電圧を注入するように構成したので、トラッ
クピッチが大きい光磁気ディスクに対しては、ジャスト
フォーカス状態から所定量だけデフォーカスを起こさせ
ることができる。よって、トラックピッチが大きい光磁
気ディスクに対しても、不感領域が存在しない図5の実
線のようなトラッキングエラー信号が得られるので、高
精度のトラッキング制御を行うことができる。
【0025】フォーカシング制御機構の制御ループ中に
オフセット電圧を注入するか否か、つまりスイッチ35を
閉じるか開くかは、光磁気ディスクの使用者がマニュア
ルにて入力するようにしても良い。ところが、使用者が
この入力動作を忘れる場合もあるので、装置側で上位媒
体か下位媒体であるかを自動的に判断して、上位媒体で
ある場合にはスイッチ35を開いてオフセット電圧を注入
せず、下位媒体である場合にはスイッチ35を閉じてオフ
セット電圧を注入するような構成が望ましい。以下、こ
のような本発明の構成例について説明する。
【0026】まず、上位媒体と下位媒体とを認識できる
目印を媒体のカートリッジに設けておき、その目印を検
出して装置側で上位媒体か下位媒体であるかを自動的に
判断できる実施例について説明する。図8は、このよう
な本発明の一実施例に使用する光磁気ディスクカートリ
ッジの平面図、図9はこの実施例におけるフォーカシン
グ制御機構の構成を示す模式図である。図8(a)は上
位媒体の光磁気ディスクカートリッジ41を示し、図8
(b)は下位媒体の光磁気ディスクカートリッジ42を示
す。何れのカートリッジ41, 42にも、使用者側での書き
込み防止の有無を設定するための孔43が形成されてい
る。また、図8(a)に示す上位媒体の光磁気ディスク
カートリッジ41には、上位媒体を示す目印となる孔44が
形成されている。
【0027】図9に示す構成において、図7と同一部分
には同一番号を付して説明を省略する。図中、45は発光
ダイオードであり、発光ダイオード45は、光磁気ディス
クカートリッジを装着した場合に前記孔44が形成されて
いる位置近傍に光を照射する。孔44が形成されている光
磁気ディスク(上位媒体)では、発光ダイオード45から
の光がカートリッジ41の孔44を通って、光スイッチ46に
検知される。孔44が形成されていない光磁気ディスク
(下位媒体)では、発光ダイオード45からの光はカート
リッジ42にて遮断されて光スイッチ46に検知されない。
光スイッチ46は入射光の検知の有無を示す光検知信号を
コントローラ47へ出力する。コントローラ47は、入射光
を検知したことを示す光検知信号が入力されると、スイ
ッチ35を開いて制御ループ中にオフセット電圧を注入せ
ず、入射光を検知しないことを示す光検知信号が入力さ
れると、スイッチ35を閉じて制御ループ中にオフセット
電圧を注入する。以上のようにすることにより、自動的
に上位媒体か下位媒体かの判別を行え、下位媒体の光磁
気ディスクの場合には、所定量のオフセット電圧を注入
して、ジャストフォーカス状態から所定量だけデフォー
カスを起こさせることができる。
【0028】なお、上述の実施例では、カートリッジの
孔の有無により上位媒体と下位媒体とを区別することと
したが、カートリッジに切欠きを設けるか設けないかに
よって上位媒体と下位媒体とを区別するようにしても同
様に行える。
【0029】次に、予め光磁気ディスクにプリフォーマ
ット記録されているコントロール情報領域から得られる
信号に基づいて、上位媒体と下位媒体とを自動的に認識
する実施例について説明する。図10は、このような実施
例におけるフォーカシング制御機構の構成を示す模式図
である。図10において、図7と同一部分には同一符号を
付して説明を省略する。図10で、51は光学系31(光磁気
信号検出系)からの反射光量信号から0,1のデータを
検出するデータ検出器であり、データ検出器51は検出し
たデータをパターン認識回路52へ出力する。パターン認
識回路52には、コントロール情報領域に記録されている
トラック数を表すデータパターンが格納されており、パ
ターン認識回路52は、データ検出器51からの出力から上
位媒体または下位媒体のトラック数を表すデータパター
ンを認識し、認識した上位媒体または下位媒体のデータ
パターンをコントローラ53へ出力する。コントローラ53
は、上位媒体のトラック数を表すデータパターンが入力
されると、スイッチ35を開いて制御ループ中にオフセッ
ト電圧を注入せず、下位媒体のトラック数を表すデータ
パターンが入力されると、スイッチ35を閉じて制御ルー
プ中にオフセット電圧を注入する。以上のようにするこ
とにより、自動的に上位媒体か下位媒体かの判別を行
え、下位媒体の光磁気ディスクの場合には、所定量のオ
フセット電圧を注入して、ジャストフォーカス状態から
所定量だけデフォーカスを起こさせることができる。
【0030】なお、上述の実施例では、コントロール情
報を再生するまでの間では、オフセット電圧の注入が必
要かどうかがわからないので、コントロール情報を再生
するまでの間におけるトラッキング制御の不安定性によ
り、やり直しをしなければならないことも可能性として
はあるが、コントロール情報を再生した後では、精度良
くトラッキング制御を行うことができ、記録再生を良好
に行ない得る。
【0031】ここで、本発明と同様に、オフセットを注
入してデフォーカスを起こさせる前述した特開平1−22
0162号公報に提案された公知例との差異について説明す
る。公知例では、前述したようにトラック中心からずれ
て記録されたデータの消し残りがないようにすることを
目的とするが、本発明では、トラックピッチが大きい下
位媒体に対してはジャストフォーカス状態から所定量だ
けデフォーカスさせて、安定したトラッキングにて記録
再生を行うことを目的としており、目的が異なってい
る。
【0032】また、フォーカシング制御機構にオフセッ
ト注入の有無を制御する信号が、本発明では、使用者に
よる入力信号、媒体のカートリッジの孔(または切欠
き)の有無を光スイッチで検知した信号、または、コン
トロール情報に含まれた媒体のトラック数を表すデータ
を読み取った信号であるが、上述の公知例では、ID領
域に書き込まれた消去モード信号となっており、構成の
面でも異なっている。
【0033】現在市販されている 3.5インチのディスク
を例にすると、1800〜3600rpmで回転させた場合、1
セクタを光スポットが通過する時間は 1.3〜0.67ミリ秒
となる。一方、フォーカシング制御機構の追従帯域は1
kHz程度であるので、ジャストフォーカス状態からデ
フォーカスさせるには1ミリ秒程度が必要である。従っ
て、公知例において、ID領域の再生時に消したいセク
タを認識した後にオフセット注入を行ってデフォーカス
させようとしても間に合わない。よって、公知例では、
データ消去時に、消去したいセクタの認識に先立って、
オフセット注入によりデフォーカスさせておく必要があ
る。
【0034】この結果、デフォーカスした光スポットに
てID領域を再生することになり、ID検出にエラーが
多発するという問題がある。また、公知例ではこれ以外
に、データ消去時にデフォーカスさせるので、消去時の
トラッキングエラー信号の感度が鈍くてトラッキング制
御の不安定性を招くという問題もある。本発明では、オ
フセット注入の有無を制御する信号が公知例のような消
去モード信号ではないので、このような問題は発生しな
い。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明では、トラ
ックピッチが大きい下位媒体に対しては、光スポットを
ジャストフォーカス状態から所定量だけデフォーカスさ
せてデータの記録再生を行うので、トラッキングエラー
信号に不感領域が生じず、安定したトラッキング制御を
行うことができる。よって、トラックピッチが異なる複
数の光磁気媒体間における互換性、特に下位媒体への下
位互換性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光磁気ディスクの光学系の構成を示す模式図で
ある。
【図2】非点収差方式によるフォーカシングエラー検出
の原理を示す模式図である。
【図3】フォーカシングエラー信号を示す図である。
【図4】プッシュプル方式によるトラッキングエラー検
出の原理を示す模式図である。
【図5】トラッキングエラー信号を示す図である。
【図6】本発明の光磁気記録再生方法の原理を示す模式
図である。
【図7】本発明の光磁気記録再生装置におけるフォーカ
シング制御機構の構成を示す模式図である。
【図8】光磁気ディスクカートリッジの平面図である。
【図9】本発明の光磁気記録再生装置における他のフォ
ーカシング制御機構の構成を示す模式図である。
【図10】本発明の光磁気記録再生装置における更に他
のフォーカシング制御機構の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク 3 記録膜 14 対物レンズ 15 アクチュエータ 23 4分割光検出器 31 光学系 34 加算器 35 スイッチ 36 電源電圧 37 駆動電流設定回路 41, 42 光磁気ディスクカートリッジ 44 孔 45 発光ダイオード 46 光スイッチ 47 コントローラ 51 データ検出器 52 パターン認識回路 53 コントローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録トラックのピッチが異なる複数の光
    磁気媒体(1)にデータの記録再生を行う方法におい
    て、記録トラックのピッチが大きい光磁気媒体(1)に
    対しては、光スポットをジャストフォーカス状態から所
    定量だけデフォーカスさせてデータの記録再生を行うこ
    とを特徴とする光磁気記録再生方法。
  2. 【請求項2】 光ビームを光磁気媒体(1)に集光させ
    るための対物レンズ(14)と、光磁気媒体(1)からの
    反射光を受光する受光器(23)と、該受光器(23)の受
    光結果に基づいて、前記対物レンズ(14)から光磁気媒
    体(1)への光ビームの焦点位置を制御するフォーカシ
    ング制御機構(31, 32, 33, 34, 35,36, 37)とを備
    え、記録トラックのピッチが異なる複数の光磁気媒体
    (1)にデータの記録再生を行う装置において、記録ト
    ラックのピッチが大きい光磁気媒体(1)に対しては、
    光スポットがジャストフォーカス状態から所定量だけデ
    フォーカスするように、前記フィードバック制御機構
    (31, 32, 33, 34, 35, 36, 37)が前記対物レンズ(1
    4)の位置を制御するべく構成したことを特徴とする光
    磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記フォーカシング制御機構(31, 32,
    33, 34, 35, 36, 37)が、光スポットをデフォーカスさ
    せるためのオフセットを制御ループ中に注入する手段
    (34, 35, 36)を有することを特徴とする請求項2記載
    の光磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の光磁気媒体(1)のカートリ
    ッジ(41, 42)にはその記録トラックのピッチを表す目
    印(44)が設けられており、カートリッジ(41, 42)を
    装着した際に前記目印(44)を認識する認識手段(45,
    46)と、該認識手段(45,46)による認識結果に基づい
    て光スポットをデフォーカスさせるか否かを判断する手
    段(47)とを備えることを特徴とする請求項2記載の光
    磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 各光磁気媒体(1)に記録されているコ
    ントロール情報を読み取る読取手段(51,52)と、読み
    取られたコントロール情報に基づいて光スポットをデフ
    ォーカスさせるか否かを判断する手段(53)とを備える
    ことを特徴とする請求項2記載の光磁気記録再生装置。
JP4614194A 1994-03-16 1994-03-16 光磁気記録再生方法及び光磁気記録再生装置 Pending JPH07254188A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6266301B1 (en) 1998-02-20 2001-07-24 Fujitsu Limited Optical storage device and optical head having TES compensation shift signal compensation

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