JPH07253345A - フルイディック流量計 - Google Patents

フルイディック流量計

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Publication number
JPH07253345A
JPH07253345A JP4555594A JP4555594A JPH07253345A JP H07253345 A JPH07253345 A JP H07253345A JP 4555594 A JP4555594 A JP 4555594A JP 4555594 A JP4555594 A JP 4555594A JP H07253345 A JPH07253345 A JP H07253345A
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JP
Japan
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signal
cycle
flow rate
comparison
output
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Application number
JP4555594A
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English (en)
Inventor
Kazuo Eshita
和雄 江下
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Kansai Gas Meter Co Ltd
Original Assignee
Kansai Gas Meter Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】デジタル相関器による自己相関処理機能を備え
ているフルイディック流量計において、流量信号の周期
変化に伴う相関度の低下を防止し得て、正確な流量測定
を行う。 【構成】流量信号の周期変化に応じて、デジタル相関器
2の比較信号を更新する更新手段5が設けられている。
更新手段としては、流量信号の1周期ごとに所定のタイ
ミングで比較信号更新用の更新信号を出力するものや、
自己相関信号の極大値と所定の基準相関値との大小を比
較判定する相関度判定手段52を備え、極大値が基準相関
値よりも小さい場合に、比較信号を更新するものや、自
己相関信号を2値化して得られた流量再生信号の周期を
検出する周期検出手段54と、検出した周期が一定範囲を
逸脱したか否かを判定する周期判定手段56を備え、検出
周期が一定範囲を逸脱した場合に、比較信号を更新する
ものを挙げ得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガスや液体等の流体
の流量を、フルイディック素子の発振作用を利用して測
定するフルイディック流量計に関し、特にデジタル相関
器による自己相関処理機能を備えているフルイディック
流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】フルイディック流量計は、測定部を流れ
る流体の速度がフルイディック素子の発振周期と関数関
係にあることを利用して、この振動を電気的に増幅しそ
の信号の周期から流量を測定するものである。一般的に
は、フルイディック素子の微差圧センサーからの信号
を、増幅、波形整形等の処理を施して、流量に応じて周
期の変わるパルス信号(流量信号)とし、この流量信号
が1回入力されるごとに所定の重みで流量積算を行うも
のとなされている。
【0003】ところで、フルイディック素子からの信号
は微小であるため、外部音や振動等によるノイズの影響
を受けやすく、このノイズがそのまま流量信号に反映さ
れて、誤積算を生じ易い。
【0004】そこで、従来、かかるノイズを除去したフ
ルイディック流量計として、フルイディック素子の流体
振動に基いて得られる流量信号を、デジタル相関器によ
り基準となる比較信号と比較して自己相関処理するもの
となされたフルイディック流量計が提案されている(例
えば特開平5−273013号)。
【0005】このようなフルイディック流量計によれ
ば、ノイズが混入した場合、比較時間をtw としノイズ
の時間をtn とすると、相関度の極大の低下は最大でt
n /tw であり、相関度の極大の低下が所定のしきい値
を超えない範囲で、ノイズの影響を出力から除去するこ
とができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、デジタ
ル相関器を備えた上記従来提案に係るフルイディック流
量計では、流量が変動して流量信号の周期が変化して
も、基準となる比較信号の内容が固定されていたため、
流量信号の周期変化に伴って相関度が低下し、正確な流
量測定が困難となるという欠点があった。このため、か
かるデジタル相関器による自己相関処理機能付きのフル
イディック流量計は実用化されていないのが現状であ
る。
【0007】この発明は、このような技術的背景に鑑み
てなされたものであって、デジタル相関器による自己相
関処理機能を備えているフルイディック流量計におい
て、流量信号の周期変化に伴う相関度の低下を防止し得
て、正確な流量測定を行い得るようにすることを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、流量信号の周期変化に応じて比較信号
の内容を更新する更新手段(5)を設けたことを特徴と
するものである。
【0009】更新手段(5)の構成は、特に限定される
ことはないが、例えば、流量信号の1周期ごとに所定の
タイミングで更新信号を出力するものとなされ、該更新
信号に基いて、流量信号の1周期ごとに比較信号が更新
されるものとなされているものを挙げ得る。
【0010】また、他の好ましい更新手段(5)とし
て、デジタル相関器(2)から出力された自己相関信号
の極大値と所定の基準相関値との大小を比較判定する相
関度判定手段(52)を備え、極大値が基準相関値よりも
小さいことが判定された場合に、比較信号が更新される
ものとなされているものを挙げ得る。
【0011】さらに他の好ましい更新手段(5)とし
て、デジタル相関器(2)から出力された自己相関信号
を2値化して得られた流量再生信号の周期を検出する周
期検出手段(54)と、検出した周期が一定範囲を逸脱し
たか否かを判定する周期判定手段(56)を備え、検出し
た周期が一定範囲を逸脱したことが判定された場合に、
比較信号が更新されるものとなされているものを挙げ得
る。
【0012】
【作用】流量信号の周期変動に応じて、デジタル相関器
(2)の比較信号が更新手段(5)により更新されるか
ら、比較信号が流量信号の周期変化に追従して変化する
ことになり、周期変化に伴う相関度の低下が回避され
る。
【0013】また、更新手段(5)が、流量信号の1周
期ごとに所定のタイミングで更新信号を出力するものと
なされ、該更新信号に基いて、流量信号の1周期ごとに
比較信号が更新されるものとなされている場合には、流
量信号の1周期ごとに強制的に比較信号が更新されるか
ら、流量信号の周期変化に対して比較信号が確実に更新
される。
【0014】また、更新手段が、デジタル相関器から出
力された自己相関信号の極大値と所定の基準相関値との
大小を比較判定する相関度判定手段(52)を備え、極大
値が基準相関値よりも小さいことが判定された場合に、
比較信号が更新されるものとなされている場合には、比
較信号の更新期間内にノイズが入らない限り、比較信号
にノイズ成分が混入されることがないから、流量信号の
周期変化による相関度の低下のみならず、ノイズの比較
信号への混入による相関度の低下も防止される。
【0015】また、更新手段が、デジタル相関器から出
力された自己相関信号を2値化して得られた流量再生信
号の周期を検出する周期検出手段(54)と、検出した周
期が一定範囲を逸脱したか否かを判定する周期判定手段
(56)を備え、検出した周期が一定範囲を逸脱したこと
が判定された場合に、比較信号が更新されるものとなさ
れている場合にも、上記と同様に、比較信号の更新期間
内にノイズが入らない限り、比較信号にノイズ成分が含
まれることがないから、流量信号の周期変化による相関
度の低下のみならず、ノイズの比較信号への混入による
相関度の低下も防止される。
【0016】
【実施例】次に、この発明を、ガスメータに適用した実
施例に基いて説明する。
【0017】図1は、この発明の第1実施例を示すもの
である。同図において、(1)は流量信号出力回路であ
り、該流量信号出力回路(1)はフルイディック素子、
増幅器、波形整形回路等を備え、フルイディック素子の
振動を増幅するとともに、パルス波形に波形整形し流量
信号として出力するものである。
【0018】(2)はデジタル相関器であり、このデジ
タル相関器は、それぞれnビットの第1シフトレジスタ
(21)、第2シフトレジスタ(22)及び比較レジスタ
(23)を備え、さらにビット比較器(24)とビット数演
算回路(25)を備えている。前記第1、第2各シフトレ
ジスタ(21)(22)には、流量信号が入力されており、
この流量信号が、図示しないクロック回路からの同一ク
ロック信号に同期して、各シフトレジスタ内に1ビット
ずつビットシフトされながら取り込まれるものとなされ
ている。一方、前記比較レジスタ(23)は、後述するよ
うなタイミングで第2シフトレジスタ(22)の内容を取
り込んで記憶しておくものであり、この第2シフトレジ
スタ(22)の内容が比較信号の内容となる。また、前記
ビット比較器(24)は、第1シフトレジスタ(21)と比
較レジスタ(23)の各ビットが同一符号であるか否かを
比較判定するものであり、前記ビット数演算回路(25)
は、ビット比較器(24)で同一符号と判定されたビット
の数を算出するとともに、算出結果を自己相関関数を表
わす自己相関信号として出力するものである。このよう
なビットの演算は、第1シフトレジスタ(21)がクロッ
ク信号に同期してビットシフトされる度に行われる。
【0019】(3)は前記ビット数演算回路の出力を、
所定のしきい値と比較して2値化する2値化回路であ
り、この2値化回路(3)の出力が、自己相関処理後の
流量再生信号として積算手段(4)に入力され、流量積
算が行われるものとなされている。
【0020】この実施例では、比較レジスタ(23)内の
比較信号を更新する更新手段(5)として、該比較レジ
スタ(23)の前段に、流量信号の立上りを検出して短パ
ルスからなる立上り検出信号を出力する立上り検出回路
(51)が設けられている。そして、この立上り検出回路
(51)の出力は比較レジスタ(23)の制御端子に接続さ
れており、立上り検出回路(51)からの信号を受領した
時点で、比較レジスタ(23)は第2シフトレジスタ(2
2)の内容を新たに取り込むものとなされている。従っ
て、この実施例では、立上り検出回路(51)からの立上
り検出信号が、比較信号の内容を更新するための更新信
号として作用する。なお、立上り検出回路(51)として
は、例えばワンショットマルチバイブレータ等により構
成すれば良い。
【0021】次に、図1に示した第1実施例の動作を、
図2の波形図を参照しつつ説明する。
【0022】まず、流量信号出力回路(1)から、図2
の波形に示すようなパルス波形からなる流量信号が出
力される。当初、流量は一定であり、従って流量信号の
周期も一定と仮定する。この流量信号は、第1、第2各
シフトレジスタ(21)(22)に入力され、第1、第2シ
フトレジスタは流量信号を1ビットずつビットシフトし
ながら取り込んでいく。また、流量信号は、立上り検出
回路(51)にも入力されており、該立上り検出回路(5
1)は、流量信号の立上りに同期して、短パルスからな
る立上り検出信号を出力する(図2)。
【0023】この立上り検出信号に同期して、比較レジ
スタ(23)は、その時点で第2シフトレジスタ(22)に
記憶されている内容を取り込むとともに、次の立上り検
出信号の受領までこれを記憶する。こうして比較レジス
タ(23)に取り込まれた信号が比較信号となる。
【0024】次に、この比較信号と第1シフトレジスタ
(21)に取り込まれた信号について、ビットごとの符号
の同一性がビット比較器(24)により比較され、同じ符
号のビットの合計数がビット数演算回路(25)により算
出される。第1シフトレジスタ(21)には、流量信号が
クロック信号によりビットシフトされながら取り込まれ
ていくが、ビット比較器(24)による比較及びビット数
演算回路(25)による演算は、ビットシフトされる度に
行われ、その都度ビット数演算回路(25)から同じ符号
のビットの合計数が逐次出力される。
【0025】而して、第2シフトレジスタ(22)の内容
が比較レジスタ(23)に取り込まれた直後では、第2シ
フトレジスタ(22)の内容即ち比較レジスタ(23)に取
り込まれた比較信号と、第1シフトレジスタ(21)に取
り込まれた信号の波形はほぼ同一であるから、各ビット
の符号もほとんど一致しており、ビット数演算回路(2
5)の出力は最大を示す。
【0026】次に、第1シフトレジスタ(21)内の信号
が1ビットシフトされると、比較信号に対してその分波
形がずれることから、符号同一のビットの数は減少し、
ビット数演算回路(25)の出力はやや低下する。ビット
数演算回路(25)の出力はビットシフトされるごとに低
下し、比較信号と第1シフトレジスタ(21)の信号の近
似性即ち相関度が最も低下したときに最低となり、やが
て上昇し、流量信号の次の立上りが第1シフトレジスタ
(21)に取り込まれたときに再び最大となる。同時に、
この立上りに同期して立上り検出回路(51)から立上り
検出信号が出力され、第2シフトレジスタ(22)の内容
が比較レジスタ(23)に取り込まれ、これが新たな比較
信号となり、以下同様の動作を繰り返す。従って、流量
信号が一定の時(ガス流量が一定の時)、ビット数演算
回路(25)から出力される自己相関信号は、アナログ的
に見ると図2のように、流量信号が立上がったとき極
大となる三角波を示す。
【0027】こうしてビット数演算回路(25)で得られ
た自己相関信号は、2値化回路(3)で所定のしきい値
と比較されることにより2値化され、流量信号とほぼ等
しい周期の流量再生信号が得られる(図2)。そし
て、この流量再生信号に基いて積算手段(4)で積算処
理がなされ、ガス流量が測定される。
【0028】このように自己相関処理を行うと、流量信
号にノイズが混入していても、相関度の低下が所定のし
きい値を超えない限りノイズの影響が流量再生信号には
現れず、従ってノイズの影響を除去することができる。
【0029】次に、ガス流量が変動し、流量信号の周期
が変化した場合(この実施例では周期が短縮した場合を
示す)、ビット数演算回路(25)の出力が極大値に到達
しないうちに、周期変化した流量信号の立上りが第1、
第2シフトレジスタ(21)(22)に取り込まれる。しか
るに、この立上りに同期して立上り検出回路(51)から
更新信号としての立上り検出信号が出力され、第2シフ
トレジスタ(22)の内容が比較レジスタ(23)に取り込
まれて新たな比較信号となり、この新たな比較信号と第
1シフトレジスタ(21)内の信号とが比較されるから、
更新された時点でビット数演算回路(25)の出力は極大
となる。そして、以後新たな比較信号との間でビット比
較が実行され、2値化回路(3)からは流量信号の周期
変化に追従した流量再生信号が得られる。このように、
第1実施例では、流量信号の立上がりに同期して比較信
号が更新されるから、流量信号の周期が変化した場合に
は、ただちにこの変化に追従でき、周期変化に伴う相関
度の低下を回避することができる。なお、流量信号の周
期が長くなった場合も同様である。
【0030】なお、図1の実施例では、流量信号の立上
りに同期して比較信号が更新される構成としたが、立下
がりに同期して更新される構成としても良く、要は流量
信号の1周期ごとに所定のタイミングで更新信号を出力
するものであれば良い。
【0031】ところで、図1に示した第1実施例は、構
成が簡単であるのみならず、流量信号の立上りごとに機
械的に比較信号が更新されるから、流量信号の周期変化
に確実に対応することができるという利点がある。反
面、流量信号にノイズが混入した場合には、このノイズ
の立上りをも検出して比較信号をノイズ成分を含んだも
のに更新してしまうことになる。このため、ノイズ成分
の混入した比較信号と流量信号とが比較されるから、図
3に示すようにノイズの混入時期によっては、ノイズに
対応する流量再生出力を生じ、誤積算を生じて自己相関
処理を行った効果が減殺される場合がある。
【0032】そこで、より好ましい実施例として、図4
に示す第2実施例及び図6に示す第3実施例を挙げるこ
とができる。
【0033】まず、図4に示す第2実施例について説明
すると、この実施例は、第1実施例のように流量信号の
1周期ごとに強制的に比較信号を更新するのではなく、
周期が変化すると相関度が低下することから、この相関
度の低下を検出して比較信号を更新しようというもので
ある。
【0034】図3において、(1)は流量信号出力回
路、(2)はデジタル相関器、(21)は第1シフトレジ
スタ、(22)は第2シフトレジスタ、(23)は比較レジ
スタ、(24)はビット比較器、(25)はビット数演算回
路、(3)は2値化回路、(4)は積算手段であり、こ
れらは図1に示した第1実施例と同一であり、かつ同一
の動作を行うものであるので、同一の符号を付し、その
説明を省略する。
【0035】この第2実施例では、更新手段(5)は、
相関度判定手段(52)と、立上り検出手段(51)と、A
ND回路(53)とにより構成されている。相関度判定手
段(52)は、ビット数演算回路(25)の出力を受領して
相関度を判定するものである。具体的には、ビット数演
算回路(25)から出力される自己相関信号の極大値を演
算するとともに、この極大値と所定の基準相関値kとの
大小関係を比較判定し、極大値が基準相関値kよりも小
さい場合に、相関度低下信号を出力するものとなされて
いる。また、立上り検出回路(51)は、流量信号の立上
りを検出して短パルスの立上り検出信号を出力するもの
であり、AND回路(53)は前記相関度低下信号と立上
り検出信号がともに入力されている時に、“H”の信号
を出力するものであり、このAND回路(53)の出力信
号が更新信号として、比較レジスタ(23)に入力される
ものとなされている。従って、このAND回路(53)の
存在により、流量信号の立上りに同期して比較信号を取
込むことができ、比較信号の位相を常に一定に保持する
ことができる。なお、更新信号の出力解除により相関度
判定手段(52)もリセットされ、相関度低下信号は解除
されるものとなされている。
【0036】次に、図4に示す第2実施例の動作を図5
の波形図を参照しつつ説明すると、まず当初、流量が一
定で流量信号の周期も一定とし、かつ比較レジスタ(2
3)にもこの流量信号と等しい比較信号が取り込まれて
いるとすると、流量信号の周期が変化するまでは、ビッ
ト数演算回路(25)の出力波形、2値化回路(3)の出
力波形は第1実施例の場合と同じとなる。なお、相関度
判定手段(52)における基準相関値kの値は、予め自己
相関信号の最大値よりも小さくしきい置よりも大きい値
に設定しておく。また、立上り検出回路(51)からは、
流量信号の立上りごとに立上り検出信号が出力される
が、流量信号の周期が一定の場合は、自己相関信号の極
大値は相関度判定手段(52)における基準相関値kより
も大きく、従って相関度判定手段(52)から相関度低下
信号は出力されないから、AND回路(53)から更新信
号が出力されることはない。
【0037】次に、流量信号に周期変化が生じた場合、
周期変化が反映された第1シフトレジスタ(21)内の信
号と、周期変化が反映されていない比較信号との相関度
は低下するため、自己相関信号である三角波(図5)
の頂点が丸みを帯びて極大値は低下し、極小値は大きく
なる。流量信号の第1シフトレジスタ(21)への取り込
みが進行するにつれて、自己相関信号の極大値はさらに
低下し、ついには相関度判定手段(52)における基準相
関値kを下回ってくる。すると、相関度判定手段(52)
から相関度低下信号が出力される(図5)。一方、立
上り検出回路(51)では、流量信号の1周期ごとに立上
り検出信号が出力されているから、相関度低下信号の出
力後、次の立上り検出信号が出力されたときに、AND
回路(53)から比較レジスタ(23)に更新信号が出力さ
れ(図5)、比較レジスタ(23)は、第2シフトレジ
スタ(22)の内容を取り込んで新たな比較信号とする。
そして、この新たな比較信号と第1シフトレジスタ(2
1)の内容とがビット比較されるが、新たな比較信号は
周期変化後の流量信号波形とほぼ同じとなっており、従
って自己相関信号の極大値は再び基準相関値kを越えて
大きくなり、頂点の尖った三角波形となる。
【0038】以後、流量信号の周期変化を生じても、上
記と同様に相関度の低下が検出され、比較信号は随時更
新される。
【0039】こうして、比較信号を流量信号の周期変化
に追従して変化させることができ、2値化回路(3)か
らは流量信号の周期変化に追従した流量再生信号が得ら
れる。この第2実施例によれば、比較レジスタ(23)に
おける比較信号の更新期間にノイズが入らない限り、比
較信号へのノイズの混入を防止できる。従って、流量信
号の周期変化による相関度の低下のみならず、ノイズの
比較信号への混入による相関度の低下も防止でき、より
精度の高い相関処理を行うことができる。
【0040】次に、図6に示す第3実施例について説明
すると、この実施例は、自己相関処理後の流量再生信号
の周期を監視し、該周期が一定範囲を越えて変動した場
合に、比較信号の内容を更新しようというものである。
【0041】図6において、(1)は流量信号出力回
路、(2)はデジタル相関器、(21)は第1シフトレジ
スタ、(22)は第2シフトレジスタ、(23)は比較レジ
スタ、(24)はビット比較器、(25)はビット数演算回
路、(3)は2値化回路、(4)は積算手段であり、こ
れらは図4に示した第1実施例及び図3に示した第2実
施例と同一であり、かつ同一の動作を行うものであるの
で、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0042】この第3実施例では、更新手段(5)は、
周期検出手段(54)と、周期メモリー(55)と、周期判
定手段(56)と、立上り検出回路(51)と、AND回路
(53)とにより構成されている。周期検出手段(54)
は、2値化回路(3)の出力即ち流量再生信号の周期T
x を検出する役割を果たす。また、周期メモリー(55)
には、基準周期Tが記憶されている。周期判定手段(5
6)は、周期検出手段(54)で検出された流量再生信号
の周期Tx が一定範囲を逸脱して変動したか否かを検出
するものであり、一定範囲を逸脱して変動した場合に
は、周期変動信号を出力するものとなされている。この
実施例では、Tx がk2 ・T〜k1 ・Tの範囲を逸脱し
たときに、周期変動信号を出力するものとなされてい
る。そして、周期変動信号が出力されると同時に周期メ
モリー(55)に対してメモリー信号が出力され、該信号
に基いてそのときの周期Tx が基準周期Tとして周期メ
モリー(55)に新たに記憶されるものとなされている。
また、前記立上り検出回路(51)は、流量信号の立上が
りを検出して短パルスの立上り検出信号を出力するもの
であり、AND回路(53)は立上り検出信号と前記周期
判定手段(56)からの周期変動信号がともに入力されて
いる時に、“H”の信号を出力するものである。そし
て、このAND回路(53)の出力信号が更新信号とし
て、比較レジスタに入力されるものとなされている。な
お、更新信号の出力解除により周期判定手段(56)もリ
セットされ、周期変動信号は解除されるものとなされて
いる。
【0043】次に、図6に示す第3実施例の動作を図7
の波形図を参照しつつ説明すると、まず当初、流量が一
定で流量信号の周期も一定とし、かつ比較レジスタ(2
3)にもこの流量信号と等しい波形の比較信号が取り込
まれているとする。また、周期メモリー(55)には基準
周期Tの初期値T0 を記憶させておく。流量信号の周期
が変化するまでは、ビット数演算回路(25)の出力波
形、2値化回路(3)の出力波形は第1実施例、第2実
施例の場合と同じであり、2値化回路(3)からは自己
相関処理された周期T1 の流量再生信号が出力されてい
る(ただしk2 ・T0 <T1 <k1 ・T0 )。
【0044】流量再生信号の周期は、1周期ごとに周期
検出手段(54)により検出され、検出された周期Tx は
周期メモリー(55)の基準周期T0 に対してk2 ・T0
〜k1 ・T0 の範囲を逸脱したか否かが判定される。周
期がT1 のときは前記範囲内にあるから、周期判定手段
(56)からは周期変動信号は出力されない。従って、立
上り検出回路(51)から、流量信号の立上りごとに立上
り検出信号が出力されても、AND回路(53)から更新
信号は出力されない。
【0045】次に、流量信号に周期変化が生じると、第
1シフトレジスタ(21)内の信号と比較信号との相関度
が低下し、自己相関信号は図7の波形に示すように、
頂点が丸みを帯びて極大値が低下し、従って自己相関処
理された流量再生信号(図7)の周期は相対的に短く
なっていく。この周期をT2 、T3 とすると、周期判定
手段により、周期T2 、T3 がk2 ・T0 〜k1 ・T0
の範囲を逸脱して変動したか否かが判定され、周期T3
が逸脱した場合には、周期判定手段(56)から周期変動
信号が出力される(図7)。この周期変動信号の出力
と同時にメモリー信号が出力され(図7)、周期T3
が新たな基準周期として、周期メモリー(55)に記憶さ
れる。一方、立上り検出回路(51)では、1周期ごとに
立上り検出信号が出力されているから、周期変動信号の
出力後、次の立上がり検出信号が出力されたときに、A
ND回路(53)から比較レジスタ(23)に更新信号が送
られ、比較レジスタ(23)は、第2シフトレジスタ(2
2)の内容を取り込んでこれを新たな比較信号とする。
そして、この新たな比較信号と第1シフトレジスタ(2
1)内の信号とがビット比較されるが、新たな比較信号
は周期変化後の流量信号波形とほぼ同じとなっており、
従って自己相関信号は再び頂点の尖った極大値の大きい
三角波形を示す。
【0046】これ以後、自己相関処理された流量再生信
号の周期は、変動後の周期T3 を基準に比較され、周期
T3 に対してk2 ・T3 〜k1 ・T3 の範囲を逸脱する
変動を生じると、比較信号が更新され、周期メモリーの
基準周期も更新される。
【0047】こうして、比較信号を流量信号の周期変化
に追従して変化させることができ、2値化回路(3)か
らは流量信号の周期変化に追従した流量再生信号が得ら
れる。この第3実施例によれば、第2実施例と同じく、
比較レジスタ(23)における比較信号の更新期間にノイ
ズが入らない限り、比較信号へのノイズの混入を防止で
きる。従って、流量信号の周期変化による相関度の低下
のみならず、ノイズの比較信号への混入による相関度の
低下も防止でき、より精度の高い相関処理を行うことが
できる。
【0048】なお、この第3実施例の更新手段による処
理は、マイクロコンピュータを用いてソフト的に行うも
のとしても良い。もとよりハード的に構成しても良い。
【0049】
【発明の効果】この発明は、上述の次第で、フルイディ
ック素子の流体振動に基いて得られる流量信号を、デジ
タル相関器により比較信号と比較して自己相関処理する
ものとなされたフルイディック流量計において、前記流
量信号の周期変化に応じて、前記比較信号を更新する更
新手段が設けられているから、流量が変動して流量信号
の周期が変化しても、比較信号をこれに追従して変化さ
せることができる。このため、流量信号の周期変化に伴
って相関度が低下する不都合を解消でき、自己相関処理
前の流量信号を処理後に精度良く再現できることとな
り、ノイズの影響排除の利点を享受しつつ正確な流量測
定を行うことができる。
【0050】また、更新手段が、流量信号の1周期ごと
に所定のタイミングで更新信号を出力するものとなさ
れ、該更新信号に基いて、流量信号の1周期ごとに比較
信号が更新されるものとなされている場合には、簡易な
構成で更新手段を実現できるのに加えて、流量信号の1
周期ごとに強制的に比較信号を更新することができるか
ら、流量信号の周期変化に確実に対応することができ
る。
【0051】また、更新手段が、デジタル相関器により
得られた相関度信号の極大値と所定の基準相関値との大
小を比較判定する相関度判定手段を備え、極大値が基準
相関値よりも小さいことが判定された場合に、比較信号
が更新されるものとなされている場合には、比較信号の
更新期間にノイズが入らない限り、流量信号の1周期ご
とに比較信号を更新する場合のような比較信号へのノイ
ズ成分の混入を防止できるから、流量信号の周期変化に
よる相関度の低下のみならず、ノイズの比較信号への混
入による相関度の低下も防止でき、高精度な流量積算が
可能となる。しかも、更新手段として、相関度判定手段
を設ければ良いから、比較的簡易な構成で更新手段を実
現できる効果もある。
【0052】また、更新手段が、デジタル相関器から出
力された自己相関信号を2値化して得られた流量再生信
号の周期を検出する周期検出手段と、検出した周期が一
定範囲を逸脱したか否かを判定する周期判定手段を備
え、検出した周期が一定範囲を逸脱したことが判定され
た場合に、比較信号が更新されるものとなされている場
合には、上記と同様に、比較信号の更新期間にノイズが
入らない限り、流量信号の1周期ごとに比較信号を更新
する場合のような比較信号へのノイズ成分の混入を防止
できるから、流量信号の周期変化による相関度の低下の
みならず、ノイズの比較信号への混入による相関度の低
下も防止でき、高精度な流量積算が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るフルイディック流量計の第1実
施例を示すブロック図である。
【図2】図1のブロック図の動作波形図である。
【図3】第1実施例においてノイズにより誤積算を生じ
る場合の動作波形図である。
【図4】この発明に係るフルイディック流量計の第2実
施例を示すブロック図である。
【図5】図4のブロック図の動作波形図である。
【図6】この発明に係るフルイディック流量計の第3実
施例を示すブロック図である。
【図7】図6のブロック図の動作波形図である。
【符号の説明】
2…デジタル相関器 21…第1シフトレジスタ 22…第2シフトレジスタ 23…比較レジスタ 24…ビット比較器 25…ビット数演算回路 3…2値化回路 4…積算手段 5…更新手段 51…立上り検出回路 52…相関度判定手段 54…周期検出手段 55…周期メモリー 56…周期判定手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フルイディック素子の流体振動に基いて
    得られる流量信号を、デジタル相関器(2)により比較
    信号と比較して自己相関処理するものとなされたフルイ
    ディック流量計において、 前記流量信号の周期変化に応じて、前記比較信号を更新
    する更新手段(5)が設けられていることを特徴とする
    フルイディック流量計。
  2. 【請求項2】 更新手段(5)が、流量信号の1周期ご
    とに所定のタイミングで更新信号を出力するものとなさ
    れ、該更新信号に基いて、流量信号の1周期ごとに比較
    信号が更新されるものとなされている請求項1に記載の
    フルイディック流量計。
  3. 【請求項3】 更新手段(5)は、デジタル相関器
    (2)から出力された自己相関信号の極大値と所定の基
    準相関値との大小を比較判定する相関度判定手段(52)
    を備え、極大値が基準相関値よりも小さいことが判定さ
    れた場合に、比較信号が更新されるものとなされている
    請求項1に記載のフルイディック流量計。
  4. 【請求項4】 更新手段(5)は、デジタル相関器
    (2)から出力された自己相関信号を2値化して得られ
    た流量再生信号の周期を検出する周期検出手段(54)
    と、検出した周期が一定範囲を逸脱したか否かを判定す
    る周期判定手段(56)を備え、検出した周期が一定範囲
    を逸脱したことが判定された場合に、比較信号が更新さ
    れるものとなされている請求項1に記載のフルイディッ
    ク流量計。
JP4555594A 1994-03-16 1994-03-16 フルイディック流量計 Pending JPH07253345A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013039037A (ja) * 2011-07-20 2013-02-28 Yanmar Co Ltd コンバイン

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JP2013039037A (ja) * 2011-07-20 2013-02-28 Yanmar Co Ltd コンバイン

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