JPH0725311U - 燃料タンク用バルブ - Google Patents
燃料タンク用バルブInfo
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- JPH0725311U JPH0725311U JP5664893U JP5664893U JPH0725311U JP H0725311 U JPH0725311 U JP H0725311U JP 5664893 U JP5664893 U JP 5664893U JP 5664893 U JP5664893 U JP 5664893U JP H0725311 U JPH0725311 U JP H0725311U
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シールリングを装着した内側ケースを外側ケ
ースに組み込む時に、シールリングの脱落やずれを防止
するとともに、挿入抵抗を小さくして作業性の向上およ
び内側ケースの変形防止を図る。 【構成】 シールリング11を、内側ケース12および
外側ケース17に接触する部分に1以上のリップ16
a,16bを有するゴム様弾性体からなるシール部16
と、このシール部16の外周面または内周面に固定され
た補強環15とで構成し、この補強環15を内側ケース
12の環状溝14内に嵌合させる。シール部16の補強
環15を設けない方の外周面または内周面に円周方向の
環状溝14cを設けると、リップが撓みやすくなるの
で、挿入抵抗がさらに小さくなる。
ースに組み込む時に、シールリングの脱落やずれを防止
するとともに、挿入抵抗を小さくして作業性の向上およ
び内側ケースの変形防止を図る。 【構成】 シールリング11を、内側ケース12および
外側ケース17に接触する部分に1以上のリップ16
a,16bを有するゴム様弾性体からなるシール部16
と、このシール部16の外周面または内周面に固定され
た補強環15とで構成し、この補強環15を内側ケース
12の環状溝14内に嵌合させる。シール部16の補強
環15を設けない方の外周面または内周面に円周方向の
環状溝14cを設けると、リップが撓みやすくなるの
で、挿入抵抗がさらに小さくなる。
Description
【0001】
本考案は、燃料タンク用バルブ、例えばフィラーチューブに取り付けられて給 油時に作動して流体の流路を遮断する切り替えバルブのシールリングの構造に関 する。
【0002】
図6はこのようなバルブの一例を示しており、通常時は燃料タンクとキャニス タとのラインを連通し、給油時にはこのラインを遮断して燃料タンクに空気室を 形成するためのバルブである。図6において、1は弁機構であり、スプリングを 介装した弁体2が内側ケース3内部の弁室4内を摺動できるようになっている。 内側ケース3には、その側壁に弁室4内に通じる2つの通気孔5が形成されてお り、これは状態において開放されている。内側ケース3の外側には、通気孔5の それぞれに対向する位置にそれぞれニップル6を溶接した外側ケース7が配置さ れている。通気孔5の周囲には、シールリング8が嵌装されていて、内側ケース 3と外側ケース7との間を密封している。外側ケース7は、弁機構1を支持する 基板9に固定され、基板9がフィラーチューブに固定される。
【0003】 このバルブの動作を説明すると、通常時は、弁体2によって2つの通気孔5が それぞれ閉じられていないので、一方のニップル6に接続された燃料タンク内の 蒸発ガスが弁室4を通って他方のニップル6に接続されたキャニスタに送られ、 キャニスタ内に蓄積される。キャニスタは、蓄えた燃料ガスをエンジン始動時に 空気とともにエンジンに送り込む。給油時には、給油ガンにより押し開かれたフ ィラーチューブ内のシャッターバルブによって弁体2が上昇して通気孔5を閉じ るので、キャニスタへのラインが閉じられ、燃料タンクとの間に空気室が形成さ れて燃料の過給油が防止される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 このような燃料タンク用バルブにおいて、従来のシールリング8は、図7に示 すように、内側ケース3の通気孔5の周囲に設けられた環状溝10内に装着され ているだけなので、外側ケース7に内側ケース3を組み込むときに、環状溝10 内に装着されたシールリング8が外側ケース7に引きずられて環状溝10から脱 落したり、不均一な締め代ができたり、挿入抵抗が高くなって作業がしづらかっ たり、内側ケース3が変形したりする問題があった。
【0005】 本考案は、このような従来の問題を解決するものであり、シールリングの脱落 等のない燃料タンク用バルブを提供することを目的とする。
【0006】
本考案は、上記目的を達成するために、シールリングを、内側ケースおよび外 側ケースに接触する部分に1以上のリップを有するゴム様弾性体からなるシール 部と、このシール部の外周面または内周面に固着された補強環とで構成し、この 補強環を例えば内側ケースの溝内に嵌合させるようにしたものである。
【0007】
本考案は、上記構成により、シールリングを確実に固定することができるので 、シールリングが脱落したり、ずれたりすることがなく、密封性が向上するとと もに、組立作業効率を高めることができる。
【0008】
図1は本考案の第1の実施例を示している。シールリング11は、内側ケース 12の通気孔13の周囲に形成された環状溝14内に嵌装されている。シールリ ング11は、内側ケース12の環状溝14の内周面に嵌合する補強環15と、こ の補強環15の外周部に一体に成形されたゴム様弾性体からなるシール部16と で構成されている。補強環15は、環状溝14の内周面を傷つけないような金属 材料、好ましくは樹脂材料により形成されている。シール部16には、環状溝1 4の底部に接触するリップ16aと、外側ケース17に接触するリップ16bと 、外周面に円周方向に設けられた環状溝16cとを有する。外側ケース17は、 内側ケースの通気孔13に対向する位置にバーリングにより円筒壁18が形成さ れ、これにニップル19の基部が溶接により固定されている。
【0009】 上記第1の実施例において、シールリング11は、内側ケース12の通気孔1 3の周囲に形成された環状溝14の内周面に嵌装されているので、内側ケース1 2を外側ケース17に組み込むときに、シールリング11が脱落したり、ずれた りすることがなく、また挿入抵抗が高くなって作業がしづらくなったり、内側ケ ース12が変形したりすることがない。また、シール部16の外周面に円周方向 の環状溝16cを設けたので、内側ケース12を外周ケース17に組み込むとき に、リップ16aおよび16bが容易に撓み、挿入抵抗をより一層小さくするこ とができる。
【0010】 なお、上記第1の実施例において、シールリング11の補強環15は、内側ケ ース12の環状溝14の内周面に嵌装されているが、この内周面と同様な環状壁 または環状突起にシールリング11の補強環15を嵌装するようにしてもよい。 以下の各実施例においても、補強環が嵌装される溝は壁または突起に相互に置き 換えることができものである。
【0011】 図2は本考案の第2の実施例を示している。シールリング21は、内側ケース 22の通気孔23の周囲に形成された環状壁24内に嵌装されている。シールリ ング21は、内側ケース22の環状壁24に嵌合する補強環25と、この補強環 25の内周部に一体に成形されたゴム様弾性体からなるシール部26とで構成さ れている。補強環25は、環状壁24を傷つけないような金属材料、好ましくは 樹脂材料により形成されている。シール部26には、環状壁24の底部に接触す るリップ26aと、外側ケース27に接触するリップ26bと、内周面に円周方 向に設けられた環状溝26cとを有する。外側ケース27は、内側ケースの通気 孔23に対向する位置にバーリングにより円筒壁28が形成され、これにニップ ル29の基部が溶接により固定されている。本実施例における作用効果も上記第 1の実施例と同じである。
【0012】 図3は本考案の第3の実施例を示しており、上記第1の実施例と異なるのは、 シールリング11のシール部16が、環状溝14の底部に接触する2つのリップ 16a,16dと、外側ケース17に接触する2つのリップ16b,16eとを 有し、密封性をさらに向上させていることである。これ以外の構成および作用効 果は上記第1の実施例と同じである。
【0013】 図4は本考案の第4の実施例を示しており、上記第2の実施例と異なるのは、 シールリング21の補強環25が、内側ケース22の環状壁24ではなく、外側 ケース27に設けられた環状壁30に嵌装されていることであり、これ以外の構 成および作用効果は上記第2の実施例と同じである。
【0014】 図5は本発明の第5の実施例を示しており、上記第1および第2の実施例と異 なるのは、ニップル31が外側ケース27の環状壁28の内側に溶接されて外側 ケース27の内部にまで延びており、このニップル31の端部外周にシールリン グ11の補強環15が嵌装されていることである。シールリング11の構成は第 1の実施例と同じであり、内側ケース22の構成は第2の実施例と同じであり、 作用効果もこれらの実施例と同じである。
【0015】
以上のように、本考案によれば、シールリングを、内側ケースおよび外側ケー スに接触する部分に1以上のリップを有するゴム様弾性体からなるシール部と、 このシール部の外周面または内周面に固定された補強環とで構成したので、シー ルリングを確実に固定することができ、内側ケースを外側ケースに組み込むとき に、シールリングが脱落したり、ずれたりすることがなく、締め代が均一になっ て密封性が向上するとともに、挿入抵抗が小さくなって作業性がよくなり、内側 ケースが変形したりすることもない。さらに、シール部の外周面に円周方向の環 状溝を設けることにより、リップが撓みやすくなるので、挿入抵抗をより小さく することができ、組立作業性を一段と向上させることができる。
【図1】本考案の第1の実施例を示すシール部分の断面
図。
図。
【図2】本考案の第2の実施例を示すシール部分の断面
図。
図。
【図3】本考案の第3の実施例を示すシール部分の断面
図。
図。
【図4】本考案の第4の実施例を示すシール部分の断面
図。
図。
【図5】本考案の第5の実施例を示すシール部分の断面
図。
図。
【図6】(a) 従来の燃料タンク用バルブの一例を示す平
面図。 (b) 従来の燃料タンク用バルブの一例を示す断面図。
面図。 (b) 従来の燃料タンク用バルブの一例を示す断面図。
【図7】従来の燃料用タンクバルブのシール部分の断面
図。
図。
11 シールリング 12 内側ケース 13 通気孔 14 環状溝 15 補強環 16 シール部 16a,16b,16d,16e リップ 16c 環状溝 17 外側ケース 18 円筒壁 19 ニップル 21 シールリング 22 内側ケース 23 通気孔 24 環状壁 25 補強環 26 シール部 26a,26b リップ 26c 環状溝 27 外側ケース 28 円筒壁 29 ニップル 30 環状壁 31 ニップル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 青山 太樹 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 内部に弁機構を有する内側ケースと、前
記内側ケースの流体通路孔に対向して配管用ニップルを
設けた外側ケースと、前記流体通路孔の周囲部分の内側
ケースと外側ケースとの間を密封するシールリングとを
備え、前記シールリングが、内側ケースおよび外側ケー
スに接触する部分に1以上のリップを有するゴム様弾性
体からなるシール部と、前記シール部の外周面または内
周面に固着された補強環とからなる燃料タンク用バル
ブ。 - 【請求項2】 シール部のうち補強環を固着していない
方の外周面または内周面に周方向の環状溝を設けた請求
項1記載の燃料タンク用バルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993056648U JP2607614Y2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 燃料タンク用バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993056648U JP2607614Y2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 燃料タンク用バルブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0725311U true JPH0725311U (ja) | 1995-05-12 |
JP2607614Y2 JP2607614Y2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=13033184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993056648U Expired - Fee Related JP2607614Y2 (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 燃料タンク用バルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2607614Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009098916A1 (ja) * | 2008-02-06 | 2009-08-13 | Yamatake Corporation | 電磁流量計 |
JP2014139479A (ja) * | 2014-03-05 | 2014-07-31 | Yaskawa Electric Corp | シール部材、環状部材、及びシール部材の製造方法 |
JP2014211233A (ja) * | 2013-04-18 | 2014-11-13 | バル・シール・エンジニアリング・インコーポレイテッドBal Seal Engineering,Inc. | 係合式の面シールアセンブリ及び、関連する方法 |
US10125872B2 (en) | 2011-08-18 | 2018-11-13 | Bal Seal Engineering, Inc. | Reciprocating seal for high pulsating pressure |
-
1993
- 1993-10-20 JP JP1993056648U patent/JP2607614Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009098916A1 (ja) * | 2008-02-06 | 2009-08-13 | Yamatake Corporation | 電磁流量計 |
JP2009186318A (ja) * | 2008-02-06 | 2009-08-20 | Yamatake Corp | 電磁流量計 |
US10125872B2 (en) | 2011-08-18 | 2018-11-13 | Bal Seal Engineering, Inc. | Reciprocating seal for high pulsating pressure |
JP2014211233A (ja) * | 2013-04-18 | 2014-11-13 | バル・シール・エンジニアリング・インコーポレイテッドBal Seal Engineering,Inc. | 係合式の面シールアセンブリ及び、関連する方法 |
US10801622B2 (en) | 2013-04-18 | 2020-10-13 | Bal Seal Engineering, Llc | Interlocking face seal assemblies and related methods |
JP2014139479A (ja) * | 2014-03-05 | 2014-07-31 | Yaskawa Electric Corp | シール部材、環状部材、及びシール部材の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2607614Y2 (ja) | 2002-03-04 |
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