JPH07253060A - 自動車用燃料冷却装置 - Google Patents

自動車用燃料冷却装置

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JPH07253060A
JPH07253060A JP4370894A JP4370894A JPH07253060A JP H07253060 A JPH07253060 A JP H07253060A JP 4370894 A JP4370894 A JP 4370894A JP 4370894 A JP4370894 A JP 4370894A JP H07253060 A JPH07253060 A JP H07253060A
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Japan
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fuel
cooling
temperature
fuel cooling
detecting means
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JP4370894A
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Inventor
Hiroaki Sasaki
尋章 佐々木
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料冷却を安定して行わせることを可能とす
る。 【構成】 燃料を冷却する燃料冷却用熱交換器1と、燃
料冷却用熱交換器1での燃料の熱交換を調整する燃料冷
却調整手段51と、燃料の温度を検出する燃料温度検出
手段63と、エンジン冷却水の温度を検出する冷却水温
度検出手段65と、エンジン回転数を検出するエンジン
回転数検出手段67と、車両の速度を検出する車速検出
手段69とを備え、燃料温度検出手段63と冷却水温度
検出手段65とエンジン回転数検出手段67と車速検出
手段との信号により燃料冷却調整手段51を制御する制
御手段61を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の燃料を冷却
する自動車用燃料冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用燃料冷却装置としては、
例えば特開昭63−212756号公報に記載されたも
のや、図17の実開平1−125856号公報に記載さ
れたものがある。ここで図17によって概略を説明する
と、燃料を冷却するための燃料冷却用熱交換器1は冷凍
サイクル3に介設されている。即ち、冷凍サイクル3は
コンプレッサ5,コンデンサ7,膨脹弁9,エバポレー
タ11で構成されている。前記燃料冷却用熱交換器1
は、エバポレータ11と直列に設けられ、燃料系回路1
3に接続されている。燃料系回路13は、燃料タンク1
5,燃料ポンプ17,噴射装置19からなっている。
【0003】なお、21は燃料23の温度を検知する燃
料温度検出手段としての燃料温度検出器である。25は
エンジンである。
【0004】そして、燃料タンク15中の燃料23が燃
料ポンプ17を介して噴射装置19へ送られ、この噴射
装置19からエンジン25に供給される。噴射装置19
からのリターン燃料は燃料冷却用熱交換器1を介して燃
料タンク15に還元される。そして燃料冷却用熱交換器
1には、冷凍サイクル3の冷媒が流通し、この冷媒が熱
交換器1で蒸発することによって吸熱し、熱交換器1中
で燃料23が冷却されるのである。
【0005】なお、冷凍サイクル3は圧縮機5によって
冷媒を圧縮し吐出する。吐出された冷媒はコンデンサ
7,膨脹弁9,エバポレータ11,熱交換器1へと流
れ、圧縮機5へ吸い込まれる。コンデンサ7では、冷媒
が凝縮気化される。膨脹弁9では冷媒が断熱膨脹され
る。エバポレータ11では冷媒が蒸発気化する。そして
圧縮機5に連結されたモータ27は、燃料温度センサ2
1の出力信号によりON・OFF制御される。即ち噴射
装置19からのリターン燃料の温度が設定値以上になる
と、これを検出する燃料温度センサ21の出力信号によ
りモータ27が駆動され、この駆動により上記のように
してリターン燃料を冷却し、燃料タンク15に還流させ
るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような自動車用燃料冷却装置は燃料23の温度のみに応
じて燃料冷却の必要性を判定するため、燃料温度が上昇
してから冷却制御を行なうこととなり、燃料温度の変動
が激しいという問題があった。
【0007】なお、特開昭63−212756号公報に
記載されたものも燃料温度のみに応じて燃料冷却の必要
性を判定しており、この点図17の自動車用燃料冷却装
置と同様である。
【0008】また、図17のような装置において、冷凍
サイクル3を自動車用空調装置に併用する場合には、燃
料冷却が十分になされない恐れがあった。即ち冷凍サイ
クル3では、冷媒の圧縮機吸入過熱度制御のため膨脹弁
9として温度式膨脹弁を用いるが、この温度式膨脹弁の
感温部は一般にエバポレータ11の流出口に設けられ
る。したがって、図17のように燃料冷却用熱交換器1
をエバポレータ11と圧縮機5との間に介設した場合に
は、前記感温部がエバポレータ11と熱交換器1との間
に存在し、熱交換器1と圧縮機5との間に存在しないこ
とになって、圧縮機吸入冷媒の過熱度を適切に感知でき
ず、膨脹弁9の温度制御が適切に行なわれない恐れがあ
った。したがって、冷媒過熱度の過上昇が起こり冷凍サ
イクル3のバランスが不安定になる恐れがあった。
【0009】更に、図17の冷凍サイクル3を自動車の
空調装置に利用した場合、燃料冷却能力と空気調和能力
との配分は何ら考慮されず、例えば車室内温度が高くて
空気調和冷却熱負荷が大であり、且つ燃料温度が高くて
燃料冷却熱負荷が大のとき、燃料冷却が不十分になる恐
れがあった。
【0010】そこでこの発明は、安定した燃料冷却を行
なうことのできる自動車用燃料冷却装置の提供を第1の
目的とする。また、冷凍サイクルを空気調和装置として
併用した場合にも十分な燃料冷却を行なうことのできる
自動車用燃料冷却装置の提供を第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、熱交換により燃料を冷却する燃
料冷却用熱交換器と、前記燃料冷却用熱交換器での熱交
換を調整する燃料冷却調整手段と、燃料の温度を検出す
る燃料温度検出手段と、燃料温度に影響を与える車両状
態量を検出する車両状態量検出手段とを備え、前記燃料
温度検出手段と車両状態量検出手段との信号により前記
燃料冷却調整手段を制御する制御手段を設けたことを特
徴とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の自動車
用燃料冷却装置であって、前記車両状態量検出手段は、
エンジン冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段
と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段
と、車両の速度を検出する車速検出手段とからなること
を特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載の自動車用燃料冷却装置であって、前記燃料冷却用
交換器は、空気調和装置の圧縮器、コンデンサ、膨脹手
段、エバポレータでなる冷凍サイクルの圧縮機吸入側の
配管に介設したことを特徴とする。
【0014】請求項4の発明は、請求項3記載の自動車
用燃料冷却装置であって、前記燃料冷却用交換器は、前
記エバポレータに並列に設けた燃料冷却用冷媒流路に介
設し、前記燃料冷却調整手段は、前記燃料冷却用熱交換
器の冷媒流出側で前記燃料冷却用冷媒流路に介設した冷
媒制御弁であることを特徴とする。
【0015】請求項5の発明は、請求項3記載の自動車
用燃料冷却装置であって、前記燃料冷却調整手段は、前
記燃料冷却用熱交換器に燃料を給排する燃料流路に介設
した燃料制御弁であることを特徴とする。
【0016】請求項6の発明は、空気調和装置の圧縮
機,コンデンサ,膨脹手段,エバポレータでなる冷凍サ
イクルの前記エバポレータと圧縮機との間に、熱交換に
よって燃料を冷却する燃料冷却用熱交換器を介設した自
動車用燃料冷却装置であって、前記膨脹手段を、膨脹弁
本体と感温部とからなる温度式膨脹弁とし、且つ前記膨
脹弁本体を前記エバポレータの流入側に介設すると共
に、前記感温部を前記圧縮機と燃料冷却用熱交換器との
間に設けたことを特徴とする。
【0017】請求項7の発明は、請求項6記載の自動車
用燃料冷却装置であって、前記燃料冷却用熱交換器での
熱交換を調整する燃料冷却調整手段を設けたことを特徴
とする。
【0018】請求項8の発明は、請求項6又は請求項7
記載の自動車用燃料冷却装置であって、前記温度式膨脹
弁は、膨脹弁本体と感温部とが一体構成される一体型で
あることを特徴とする。
【0019】請求項9の発明は、請求項7又は請求項8
記載の自動車用燃料冷却装置であって、燃料の冷却熱負
荷を検出する燃料冷却熱負荷検出手段と、車室内の空気
調和冷却熱負荷を検出する空気調和熱負荷検出手段とを
設け、前記制御手段は、前記燃料冷却熱負荷検出手段と
空気調和熱負荷検出手段との信号により前記燃料冷却調
整手段を制御することを特徴とする。
【0020】請求項10の発明は、請求項9記載の自動
車用燃料冷却装置であって、前記燃料冷却熱負荷検出手
段は、燃料温度検出手段であり、前記車室内空気調和熱
負荷検出手段は、車室内温度を検出する車室内温度検出
手段と、外気の温度を検出する外気温度検出手段と、日
射量を検出する日射量検出手段と、車室内の温度を設定
する車室内温度設定手段とからなることを特徴とする。
【0021】機と燃料冷却用熱交換器との間に設けたこ
とを特徴とする。
【0022】
【作用】上記手段の請求項1の発明によれば燃料温度検
出手段と車両状態量検出手段との信号により燃料冷却調
整手段の制御を行なうことができる。したがって、燃料
温度と車両状態量とに基づいて燃料冷却用熱交換器での
燃料の熱交換を調整することができる。
【0023】請求項2の発明によれば、燃料温度検出手
段と冷却水温度検出手段とエンジン回転数検出手段と車
速検出手段との信号により燃料冷却調整手段の制御を行
なうことができる。したがって、燃料温度,冷却水温
度,エンジン回転数,車速に基づいて燃料冷却用熱交換
器での燃料の熱交換を調整することができる。
【0024】請求項3の発明では、請求項2の発明の作
用に加え、空気調和装置の圧縮機,コンデンサ,膨脹手
段,エバポレータでなる冷凍サイクルの圧縮機吸入側の
配管に介設した燃料冷却用熱交換器で燃料を冷却するこ
とができる。
【0025】請求項4の発明では、請求項3の発明の作
用に加え、エバポレータに並列な燃料冷却用冷媒流路に
介設した燃料冷却用熱交換器によって燃料を冷却するこ
とができる。そして、熱交換量の調整は、燃料冷却用熱
交換器の冷媒流出側に介設した冷媒制御弁によって、燃
料冷却用冷媒流路に流れる冷媒量を調整することによっ
て行なうことができる。
【0026】請求項5の発明では、請求項3の発明の作
用に加え、燃料冷却用熱交換器に燃料を給排する燃料流
路に介設した燃料制御弁の制御によって、燃料の流れる
量を制御し燃料の熱交換を調整することができる。
【0027】請求項6の発明では、圧縮機吸入冷媒の過
熱度を圧縮機と燃料冷却用熱交換器との間に設けた感温
部で感知し、これによって膨脹弁本体の開度を調整する
ことができる。
【0028】請求項7の発明では、請求項6の発明の作
用に加え、燃料冷却調整手段によって燃料冷却用熱交換
器での燃料の熱交換を調整することができる。
【0029】請求項8の発明では、請求項6又は請求項
7の発明の作用に加え、膨脹弁本体と感温部とが一体構
成された一体型の温度式膨脹弁によって、圧縮機に吸い
込まれる冷媒の過熱度を制御することができる。
【0030】請求項9の発明では、請求項7又は請求項
8の発明の作用に加え、燃料冷却熱負荷と空気調和冷却
熱負荷とに応じて燃料冷却調整手段を制御することがで
きる。
【0031】請求項10の発明では、請求項9の発明の
作用に加え、請求項7又は請求項8の発明の作用に加
え、燃料温度,車室内温度,外気温度,日射量,設定車
室内温度に応じて燃料冷却調整手段を制御することがで
きる。
【0032】
【実施例】以下、実施例を説明する。なお図17と同一
構成部分には同符号を付して説明し、また重複した説明
は省略する。
【0033】図1は第1実施例にかかる冷凍サイクル3
の構成図を示している。この自動車用燃料冷却装置の冷
凍サイクル3は自動車の車室内温度を調節する空気調和
装置に用いられており、エバポレータ11は図示しない
クーリングユニット内においてエアミックスドアの上流
側に配置されている。膨脹手段としては、第1温度式膨
脹弁29が用いられている。そして圧縮機5とコンデン
サ7とを高圧蒸気配管31で接続し、コンデンサ7と第
1温度式膨脹弁29とを高圧液配管33で接続し、第1
温度式膨脹弁29とエバポレータ11とを低圧液配管3
5で接続し、エバポレータ11と圧縮機5とを低圧蒸気
配管37で接続することによって、冷凍サイクル3を構
成している。
【0034】前記第1温度式膨長弁29は、第1膨脹弁
本体39の他に第1感温部41を備えている。第1感温
部41はエバポレータ11の冷媒流出側において、低圧
蒸気配管37に取付けられている。第1感温部41と第
1膨脹弁本体39とは第1キャピラリチューブ43によ
って接続されている。第1膨脹弁本体39は、エバポレ
ータ11の冷媒流出側と前記第1感温部41との間にお
いて、第1外部均圧管45により前記低圧蒸気配管37
に接続されている。
【0035】一方、この第1実施例では燃料冷却用熱交
換器1が燃料冷却用冷媒流路を構成する燃料冷却用低圧
配管47に介設されている。なお、図示はしてないが、
燃料冷却用熱交換器1にはリターン燃料を流すための配
管が設けられているものである。燃料冷却用低圧配管4
7は一端が高圧液配管33の途中に接続され、他端が低
圧蒸気配管37の途中に接続されている。燃料冷却用低
圧配管47には更に第2温度式膨脹弁49と燃料冷却調
整手段としての冷媒制御弁51が設けられている。
【0036】前記第2温度式膨脹弁49は、第2膨脹弁
本体53の他に第2感温部55とを有している。第2膨
脹弁本体53は燃料冷却用熱交換器1の冷媒流入側にお
いて、燃料冷却用低圧配管47に介設されている。前記
第2感温部55は、燃料冷却用熱交換器1の冷媒流出側
において、燃料冷却用低圧配管47に取付けられてい
る。第2膨脹弁本体53と第2感温部55とは、第2キ
ャピラリチューブ57により接続されている。第2膨脹
弁本体53は更に、第2外部均圧管59により第2感温
部55の下流側において、燃料冷却用低圧配管47に接
続されている。
【0037】前記冷媒制御弁51は、燃料冷却用低圧配
管47の冷媒流出側に介設されている。前記冷媒制御弁
51は電磁開閉式の二位置弁(ON/OFF弁)で構成
されている。
【0038】冷媒制御弁51の制御は制御手段としての
コントローラ61で行なわれるようになっている。コン
トローラ61には燃料温度検出手段としての燃料温度セ
ンサ63の他、車両状態量検出手段を構成する冷却水温
度検出手段としての冷却水温センサ65、エンジン回転
数検出手段としてのエンジン回転数センサ67、車速検
出手段としての車速センサ69からの各信号が入力され
るようになっている。燃料温度センサ63は例えば、自
動車燃料タンク内あるいは、噴射装置からのリターン燃
料の温度を検出するものである。冷却水温センサ65は
エンジン冷却水の温度を検出するものである。エンジン
回転数センサ67は、例えばイグニッションの一次側パ
ルスをそのまま取り込んで検出信号とするものである。
車速センサ69は磁気抵抗素子やフォトトランジスタを
利用し、デファレンシャルのリングギヤから回転を取り
出すことによって検出信号とするものである。
【0039】次に作用を説明する。圧縮機5の稼働によ
って冷媒が圧縮され、高圧蒸気配管31からコンデンサ
7へ流入し凝縮液化される。コンデンサ7から流出した
高圧の液冷媒は高圧液配管33から第1膨脹弁本体39
で断熱膨脹し、低圧液配管35からエバポレータ11へ
流入する。エバポレータ11では液冷媒が蒸発し、低圧
の蒸気は低圧蒸気配管37から圧縮機5へ吸い込まれ
る。エバポレータ11の流出側での過熱度は、第1感温
部41から第1キャピラリチューブ43を介した圧力
と、第1外部均圧管45からの圧力との作用によって、
第1膨脹弁本体39が開閉制御されることによって調整
される。従って、この様な冷凍サイクル3によって、コ
ンデンサ7により外部へ放熱すると共に、エバポレータ
11によって空調風から吸熱することができる。
【0040】一方、リターン燃料の冷却は燃料冷却用熱
交換器1での熱交換によって行なわれるようになってい
る。即ち、高圧液配管33から第2膨脹弁本体53で断
熱膨脹した低圧の液冷媒が、燃料冷却用熱交換器1に流
入して蒸発し、リターン燃料から吸熱することができる
のである。この場合、冷媒制御弁51を調整することに
よって、燃料冷却用熱交換器1に流入する冷媒量を制御
し、燃料冷却用熱交換器1での燃料の熱交換を調整する
ことができる。この冷媒制御弁51の制御は、コントロ
ーラ61の出力信号によって行なわれ、その制御作用は
後述するようになっている。なお、燃料冷却用熱交換器
1においても第2感温部55,第2キャピラリチューブ
57,第2外部均圧管59の作用によって第2膨脹弁本
体53が開閉制御され、燃料冷却用熱交換器1の流出側
での過熱度が調整されるように成っている。従って、圧
縮機5へ吸い込まれる過熱度を適正なものにすることが
できる。
【0041】次に図2のフローチャートを用いて制御作
用を説明する。例えばイグニッションスイッチONなど
によって図2のフローチャートが実行されると、まずス
テップS1において定数Aのセットが行なわれる。この
定数Aは後述するステップの判断において、ヒステリシ
スとして用いるものである。
【0042】ステップS2では、図1で示す各センサ6
3,65,67,69より各データを入力する。即ち、
燃料温度センサ63からの燃料温度Tf 、冷却水温セン
サ65からの冷却水温度TW 、エンジン回転数センサ6
7からのエンジン回転数Erp m 、車速センサ69からの
車速Vの各データである。
【0043】ステップS3では、検出した燃料温度Tf
の値を判定する。この判定は燃料温度Tf を直接的に判
定して冷却を必要とするか否かを判断するものである。
具体的には、燃料温度Tf が第1設定温度Tf0を下回る
か、第1設定温度Tf0よりも高い第2設定温度Tf1を上
回るか、更には両者の間にあるかどうかを判断する。こ
こに、第1設定温度Tf0は燃料の冷却を停止するための
温度である。第2設定温度Tf1は燃料が冷却を必要とす
る燃料温度である。両者の関係はTf0<Tf1の関係を有
している。また、第1設定温度Tf0と第2設定温度Tf1
とをTf0<Tf1とするのはヒステリシスを設けることに
よって、冷媒制御弁51の頻繁な開閉を防止するためで
ある。このヒステリシスは、車両及び装置の特性によっ
て予め設定する。そして、Tf <Tf0の時は、燃料の冷
却を停止する必要があると判定され、ステップS4へ移
行する。Tf1<Tf の時は燃料の冷却を増加する必要が
あると判定され、ステップS5へ移行する。Tf0≦Tf
≦Tf1の時は燃料温度Tfが適性であると判定され、ス
テップS6へ移行する。
【0044】ステップS6では、冷却水温度TW の値を
判定する。この判定は、冷却水温度TW の高低によって
燃料が加熱されやすい状態か否かを判定して、燃料冷却
を必要とするか否かを判断するものである。具体的には
冷却水温度TW が第1冷却水設定温度TW0を下回るかど
うか、第2冷却水設定温度TW1を上回るかどうか、更に
は両者の間にあるかどうかを判定する。第1冷却水設定
温度TW0は燃料の冷却を停止する冷却水温度を示し、第
2冷却水設定温度TW1は燃料が冷却を必要とする冷却水
温度を示し、TW0<TW1の関係を有している。TW0<T
W1の関係はヒステリシスを設けるためであり、前記同様
冷媒制御弁51の頻繁な開閉を防止するためである。こ
のヒステリシスは、車両及び装置の特性によってあらか
じめ設定する。そして、TW <TW0の時は燃料の冷却を
停止する必要があると判定されステップS4へ移行す
る。TW1<TW の時は燃料が冷却を必要とすると判定さ
れステップS5へ移行する。TW0≦TW ≦TW1の時は冷
却水温度TW が適性であると判定されステップS7へ移
行する。ここでステップS3とステップS6との関係に
より、燃料温度Tf が適性で冷媒制御弁51の現在の開
閉状態を変更する必要がないと判定された場合において
も、冷却水高低に応じて制御弁51を調整することがで
きる。即ち、冷却水温度TW が十分低いとき燃料冷却中
であれば冷却を中止し、冷却水温度TW が十分高いとき
燃料冷却が行なわれていなければ、燃料冷却をする判定
を行なう。すなわち、現在の燃料温度Tf が適性(高か
らず低からず)であっても、冷却水温度TW が高ければ
f は次第に上昇することになるため、この上昇を予め
予測して冷却を行なうことにより燃料温度Tf の上昇を
抑制する。逆に、冷却水温度TW が十分に低ければ燃料
温度Tf が急激に上昇することはないので、燃料の冷却
を抑制する。
【0045】ステップS7では、エンジン回転数
rpm 、車速Vの値を判定する。この判定では前記定数
Aをヒステリシスとして用いており、冷媒制御弁51の
頻繁な開閉を防止している。ヒステリシスAは車両及び
装置の特性によって予め設定するものである。このステ
ップS7は走行風による燃料冷却が行なわれやすいかど
うかを判定するものである。なお、Erpm ≡f(V)は
車両及び素子の特性から決定する。そしてステップS7
において、Erpm <f(V)の時はエンジン回転数に対
して、車速が十分に高く走行風による燃料冷却が得られ
るためステップS4へ移行する。f(V)+A<Erpm
の時はエンジン回転数に対して車速が低く、走行風によ
る燃料冷却が得にくいため燃料冷却を必要とすると判定
して、ステップS5へ移行する。f(V)≦Erpm ≦f
(V)+Aの時はエンジン回転数Erpm と車速Vとが適
正な関係にあり、現在の制御弁の開閉状態を変える必要
がないと判定される。
【0046】ここで、ステップS3,ステップS6とス
テップS7との関係は以下の通りである。即ち、ステッ
プS3,ステップS6により燃料温度Tf ,冷却水温度
Wが適性であり、現在の冷媒制御弁51の開閉状態を
変更する必要がないと判定された場合でも、走行風によ
る冷却が得られる状態であれば冷却を中止し、走行風に
よる冷却が得にくい場合には冷却を必要とすると判定す
るためである。これは現在の燃料温度が適当(高から
ず、低からず)であっても車両走行状態(エンジン回転
数と車速)により燃料温度の上昇程度を予測し、予め燃
料冷却を行なうか過冷却を抑制するかの制御を行なうた
めである。
【0047】前記ステップS4では、制御弁OFF指令
出力を行なう。即ち、コントローラ61から冷媒制御弁
51へ閉指令が出力され、冷媒制御弁51がOFF状態
の時はOFF状態を維持し、ON状態の時はOFF状態
とする。一方、ステップS5では、制御弁ON指令出力
を行なう。即ち、冷媒制御弁51へ開指令を出力し、冷
媒制御弁51がON状態の時はON状態を維持しOFF
状態の時はON状態とする。
【0048】ここで、前記ステップS3,ステップS6
とステップS7の流れとした理由を図3,図4を用いて
さらに説明する。図3は、エンジン回転数,車速冷却水
温度と燃料受熱量との関係の実験結果を示している。
【0049】即ち、図3(a)はエンジン回転数を上方
から高・中・低とし、車速を左から低・中・高として全
部で9区画に分けてある。1区画の意味するものは、図
3(b)のようになっている。即ち、図3(b)におい
て左上の区画はエンジン発熱量、同右の区画は冷却水
温、上下中間の区画は燃料発熱量、左下段の区画は燃料
リターン量を規定している。なお、右下段には何も規定
していない。そして、燃料の受熱量、すなわちエンジン
の発熱が燃料へ放熱される量はエンジン発熱量大、冷却
水温高、リターン燃料多のとき多くなり図3(a)のよ
うな傾向となる。燃料受熱量は、最小1から最多9のラ
ンク付けをしており、エンジン回転数が高く車速が低速
であるとき、最多9のランクとなりエンジン回転数が低
く車速が高速のときは、最小1のランクとなった。
【0050】図4は縦軸にエンジン回転数、横軸に車速
をとり、冷却水温をパラメータとしている。中央の線は
冷却水温80℃を維持するエンジン回転数と車速との関
係を示し、その上の直線は冷却水温80+α℃の時の関
係を示し、同下方の直線は冷却水温80−β℃の時の関
係を示している。これより、冷却水温80+α℃を上回
る場合には燃料受熱量が多く、冷却水温80−β℃を下
回る場合には燃料受熱量は少なくなる傾向があることが
確認できた。従ってこの様な関係から、前記ステップS
3,ステップS6,ステップS7の順の制御を行なうの
である。
【0051】上記のような制御によって、燃料温度
f ,冷却水温度TW ,エンジン回転数Erpm ,車速V
に応じて冷媒制御弁51が開閉制御され、燃料冷却用熱
交換器1に流れる冷媒量が調整されることになる。従っ
て、燃料温度Tf が適当であっても冷却水温度が高けれ
ば、燃料温度Tf がやがて上昇すると判断して予測制御
することができる。更に燃料温度Tf ,冷却水温度TW
が適性であっても、車速が低く走行風による冷却が得に
くい状態であれば、やがて燃料温度Tf が上昇すると判
断して予測制御することができるのである。そして、こ
のような予測制御により、燃料温度Tf が上昇アップす
る前に適正な制御を行なうことができ、燃料温度Tf
常に安定させることができるのである。
【0052】図5,図6は、第2実施例を示している。
この第2実施例は、制御フローチャートの変形例であ
り、冷媒制御弁51を車両状態に応じて、連続的に制御
するようにしたものである。図2のフローチャートの場
合には、図1の冷媒制御弁51を二位置弁としている
が、この実施例の場合は冷媒制御弁51を比例弁とす
る。
【0053】まずステップS11では、この制御フロー
チャートで用いる定数A,LからNの初期セットを行な
う。
【0054】ステップS12では、各センサ63,6
5,67,69から各データを入力する。即ち燃料温度
f ,冷却水温度TW ,エンジン回転数Erpm ,車速V
である。
【0055】ステップS13では、燃料温度Tf の値を
判定する。この判定は、第1実施例と略同様に燃料の冷
却を停止する燃料温度TfMINと燃料の高温状態を示すT
fMAXとに対して行なう。Tf <TfMINの時は燃料の冷却
を停止する必要があると判断され、ステップS14へ移
行する。TfMAX<Tf の時は燃料が高温状態と判断され
て、ステップS15へ移行する。TfMIN≦Tf ≦TfMAX
の時は燃料の冷却を停止する必要がなく、また燃料が高
温状態でないと判断されてステップS16へ移行する。
【0056】ステップS16では現在の燃料温度に対し
て、冷却制御量C1を算出する。但し、C1≡P
(Tf )は車両及び装置の特性から決定する。
【0057】次いでステップS17へ移行し、冷却水温
度TW の値が判定される。この判定は、第1実施例と略
同様に燃料の冷却を停止する必要がある冷却水温度T
WMINと冷却水の高温状態を示すTWMAXとに対して行な
う。TW <TWMINの時は燃料の冷却を停止する必要があ
ると判断されて、ステップS14へ移行する。TWMAX
W の時は冷却水が高温状態であると判断されて、ステ
ップS14へ移行する。TWMIN≦TW ≦TWMAXの時は燃
料の冷却を停止する必要がなく、且つ冷却水が高温状態
でもないと判断されて、ステップS18へ移行する。
【0058】ステップS18では、冷却水温度に対して
の燃料の冷却制御量C2を算出する。但し、C2≡Q
(TW )は車両及び装置の特性から決定する。
【0059】ここでステップS14は冷媒制御弁51へ
全閉指令出力を行ない、燃料冷却を停止する。ステップ
S15では、冷媒制御弁51へ全閉指令出力を行ない燃
料冷却を最大とする。
【0060】一方、ステップS18からは図6のステッ
プS19へ移行する。ステップS19では、エンジン回
転数Erpm ,車速Vの値を判定する。Erpm <f(V)
又はf(V)+A<Erpm の時はステップS20へ移行
し、f(V)≦Erpm ≦f(V)+Aの時は現在の制御
弁の開閉状態を変えないことに決定する。
【0061】このステップS19の判断の意味合いは、
前記第1実施例の図2のステップS7と同様である。但
し、f(V)≦Erpm ≦f(V)+A以外はすべてステ
ップS20へ移行する点が異なっている。これは、制御
弁51をエンジン回転数Erp m ,車速Vなどとの関係に
おいて、連続的に制御するためである。
【0062】ステップS20では、エンジン回転数E
rpm と車速Vとに対して、冷却制御量C3を算出する。
但し、C3≡R(V,Erpm )は車両及び装置の特性か
ら決定する。
【0063】ステップS21では、冷媒制御弁51の開
度変更量(制御量)C0を次式によって算出する。
【0064】C0=L*C1+M*C2+N*C3 ここでは、冷却制御弁の制御量にステップS16で算出
した現在の燃料温度に対する冷却制御量C1とステップ
S18で算出した冷却水温度に対する冷却制御量C2と
ステップS18で算出したエンジン回転数と車速とに対
する冷却制御量C3とを反映させている。なお、定数
L,M,Nは車両及び装置の特性から決定する。
【0065】ステップS22では、制御弁の開度変更量
(制御量)C0出力する。これによって、冷媒制御弁5
1が制御量C0に応じて連続的に制御されることとな
る。
【0066】即ち、この実施例ではステップS14での
燃料の冷却を停止する制御と、ステップS15での燃料
の冷却を最大とする制御との間において、ステップS2
2により車両状態に応じた連続的な制御を行なうことが
できる。これによって、冷媒制御弁51を車速などの車
両状態に応じて正確に動作させることができ、より適確
な燃料温度の制御を行なうことができるのである。
【0067】図7は第3実施例を示している。この実施
例は、冷凍サイクルの変形例を示している。即ち、この
第3実施例の冷凍サイクル71では燃料冷却用熱交換器
1を低圧蒸気配管37に介設し、エバポレータ11と直
列に設けている。そして、燃料冷却用熱交換器1には燃
料のリターン流路から延びている燃料入口管73が接続
され、燃料出口管75が図示しない燃料タンクに接続さ
れている。燃料出口管75には燃料制御弁77が接続さ
れている。燃料制御弁77は、電磁式の三方弁で構成さ
れている。更に、燃料制御弁77と燃料入口管73とは
燃料バイパス管79で接続されている。
【0068】この実施例における燃料制御弁77も、第
1実施例における冷媒制御弁51と同様に制御されるも
のである。但し、図2のフローチャートにおいてステッ
プS4の制御弁OFF指令出力の時は、燃料が燃料入口
管73から燃料バイパス管79,燃料制御弁77を通っ
て燃料出口管75へ流れ、燃料冷却用熱交換器1を回避
する。またステップS5における制御弁ON指令出力の
時は、燃料入口管73から燃料冷却用熱交換器1を通っ
て燃料出口管75へと流れる。また図5のステップS1
4において制御弁全閉指令出力を行なったときには、燃
料が燃料冷却用熱交換器1を回避して流れ、ステップS
15の制御弁全開指令出力を行なったときには、すべて
の燃料が燃料冷却用熱交換器1を流れる状態となる。ま
た図6のステップS22の制御量C0出力を行なったと
きには、燃料制御弁77が連続的に制御され、燃料冷却
用熱交換器1を流れる状態と回避する状態との間におい
て、連続的な流量制御が行なわれるのである。
【0069】従って、この実施例では燃料冷却用熱交換
器1に流れる燃料の量を調整することによって熱交換を
制御することができる。このため、この実施例において
も、上記同様な作用効果を奏することができる。しか
も、この実施例では冷凍サイクルの配管構造が簡略化さ
れ、また膨脹弁も単一でよく構造が極めて簡単であり、
安価に製造することができる。
【0070】次に、図8以降の実施例は、圧縮機吸入冷
媒の過熱度を適切にし、また冷凍サイクルを空気調和装
置として利用した場合にも、燃料冷却を十分に行わせる
ことのできる例である。なお、基本的な構成は上記実施
例と同一であるため、同符号を付して重複した説明は省
略する。
【0071】まず、図8は第4実施例に係る冷凍サイク
ル81を示している。この冷凍サイクル81では、燃料
冷却用熱交換器1が低圧蒸気配管37に介設され、エバ
ポレータ11と直列に設けられている。膨脹手段は温度
式膨脹弁83が用いられ、膨脹弁本体85と感温部87
とを備えている。感温部87は燃料冷却用熱交換器1の
冷媒流出側において、低圧蒸気配管37に取付けられ、
キャピラリチューブ89で膨脹弁本体85に接続されて
いる。また膨脹弁本体85は、外部均圧管91によって
燃料冷却用熱交換器1の流出側に接続されている。
【0072】従って、この実施例においても自動車用空
調装置のクーリングユニット内に配置されたエバポレー
タ11によって、空調風から吸熱することができる。な
お、吸熱された空調風はクーリングユニットのエアミッ
クスドアによって、そのまま通過させるものとヒータコ
アを通過させるものとに分流され、その後方で両者は混
合されて温度調節がなされ、車室内に導入されるもので
ある。
【0073】燃料冷却用熱交換器1では、リターン燃料
の冷却が行なわれる。温度式膨脹弁83の感温部87は
燃料冷却用熱交換器1の流出側と圧縮機5との間に設け
られているため、圧縮機吸入冷媒の過熱度を適切に感知
することができる。従って、冷凍サイクル3のバランス
が極めて安定したものとなる。
【0074】次に、図9,図10,図11のフローチャ
ートに基づき、自動車用空調装置として用いた場合の制
御作用を説明する。なお、この説明においてブロアフア
ンは空調装置の空調風を作り出すものであり、ブロアフ
アンモータによって駆動される。ブロアフアンモータ
は、その印加電圧によって駆動制御が行なわれる。エア
ミックスドアは、上記したようにエバポレータの後流側
にあり、その開度によって吸熱された空調風をそのまま
通すか、ヒータコアを通すかの割合を決定する。
【0075】まずステップS31では、この制御フロー
チャートで用いる定数A〜H,I1,I2,J1,J2
の初期設定が行なわれる。
【0076】ステップS32では、各センサよりデータ
を入力する。即ち、外気温センサから入力する外気温度
a 、室温センサから入力する室温Tic、室温設定器か
ら入力される室温設定値Tset 、日射量センサンから入
力される日射量Qsun 、燃料温度センサから入力される
燃料温度Tf である。
【0077】ステップS33では、ブロアフアンの風量
を印加電圧により制御するため、室温Ticと室温設定値
set との差(Tic−Tset )により、印加電圧Vfan
を決定する。具体的には、この偏差が大きいほど印加電
圧を増加し、風量を大きくすることで室温Ticを室温設
定値Tset に近付ける。
【0078】ステップS34では、車室内への目標吹出
温度Tofを、外気温Ta ,室温Tic,室温設定値
set ,日射量Qsun から算出する。算出式は以下の通
りである。
【0079】Tof=A・Ta +B・Tic+C・Tset
D・Qsun +E ここにA〜EはステップS31で決定した定数である。
【0080】ステップS35では、目標吹出温度Tof
基づいて、エアミックスドアの開度Xを算出する。算出
式は以下の通りである。
【0081】X=F・Tof 2 +G・Tof+H ここにF〜HはステップS31で決定した定数である。
【0082】図10のステップS36では、燃料冷却熱
負荷が大であるかどうかを判定し、ステップS37は、
空気調和冷却負荷が大であるかどうかを判定する。即
ち、これらステップS36とステップS37との判定に
より、冷却熱負荷が大で且つ空気調和冷却負荷が大であ
る場合に、燃料冷却用熱交換器1に対する液冷媒の流量
を増大し、冷凍能力の向上を図るのである。従って、ス
テップS36,ステップS37により、空調用のエバポ
レータ11と燃料冷却用熱交換器1との冷凍能力の配分
(燃料冷却能力と空気調和能力への配分)を制御するこ
とができるのである。具体的には、ブロアフアンの印加
電圧を下方補正することにより、冷媒のエバポレータ1
1での熱交換量を低減し、燃料冷却用熱交換器1へ流入
する冷媒の液比率を高める。更に、この時ブロアフアン
電圧の低下に伴う空調冷却能力の低下と乗員の快適性低
下を補うために、エアミックスドアの開度を補正する。
この補正は、ヒータコア側へ通す空調風の量を減らすク
ール側への補正である。具体的には、ステップS36
で、燃料温度Tf の値を判定する。ここでは、燃料の冷
却熱量を増加させる必要のある燃料温度Tf1との比較を
行なう。燃料温度Tf1は、車両及び素子の特性により固
有の値を設定する。Tf1<Tf の時は燃料の冷却量を増
加させる必要があると判断され、ステップS37へ移行
する。Tf ≦Tf1の時は燃料の冷却熱量を増加させる必
要がないと判断され、ステップS38へ移行する。ステ
ップS37はステップS33で決定したブロアフアンの
印加電圧Vfan の値を判定する。これは燃料冷却用熱交
換器1へ流入する冷媒の液比率を高めるため、エバポレ
ータ11での熱交換量を低減する必要があるかどうかを
判断するものである。ブロアフアンの印加電圧Vfan
最大値(MAX )の時はステップS40へ移行し、最大値
に満たないときはステップS38へ移行する。
【0083】なお、エバポレータでの熱交換量を低減す
る必要があるかどうかの判定は印加電圧Vfan の最大値
で行なっているが、他の値、例えば最大値−2Vなどで
行なうこともできる。
【0084】ステップS40では、現在の燃料温度Tf
に対する制御量Ca を算出する。この制御量Ca はブロ
アフアン印加電圧の補正と、エアミックスドア開度の補
正とに用いるものである。但しCAa ≡g(Tf )は車
両及び装置の特性から決定する。
【0085】ステップS41では、ブロアフアン印加電
圧の補正を行なう。この補正は次式で行なう。
【0086】Vfan ′=I1*Vfan −I2*Ca ここにI1,I2は定数である。
【0087】ステップS41では、エアミックスドア開
度の補正を行なう。ステップS41では、エアミックス
ドア開度の補正を行なう。この補正は次式で行なう。
【0088】X′=J1*X+J2*Ca ここにJ1,J2は定数である。
【0089】ステップS43では、補正語のブロアフア
ン印加電圧Vfan ′を出力する。
【0090】ステップS44では、補正後のエアミック
スドア開度X′を出力する。
【0091】ステップS38,ステップS39は、燃料
の冷却熱量を増加させる必要がない場合の制御である。
即ち、ステップS38ではステップS33で設定された
ブロアフアンの印加電圧Vfan を出力する。ステップS
39では、ステップS35において設定されたエアミッ
クスドア回路Xを出力する。
【0092】図11のステップS45〜ステップS47
は図10のステップS44から移行し、前記ブロアフア
ンの印加電圧及びエアミックスドア開度の変更が頻繁に
行なわれることを防止するための時間制限制御である。
即ち、ステップS45でタイムカウントtを行なう。ス
テップS46では、タイムカウントtが設定時間t1を
上回るかどうかを判断し、タイムカウントtが設定カウ
ントt1を上回るまでステップS45,ステップS46
を繰返す。タイムカウントtが設定カウントt1を上回
った後は、ステップS47においてタイムカウントt
を、t=0にリセットしリターンする。
【0093】以上のような制御により車室内室温などに
応じて設定されたブロアフアン印加電圧とエアミックス
ドア開度とにより、空気調和装置を適性に稼動させるこ
とができる。また、燃料冷却熱負荷が大で空気調和負荷
が大である場合にもブロアフアン印加電圧を下方補正す
ることにより、燃料冷却用熱交換器1へ流入する冷媒の
液比率を高めて、燃料冷却能力を向上させることができ
る。更に、ブロアフアン電圧の低下により空調冷却能力
の低下に伴う空調冷却能力の低下と、乗員の快適性低下
とのためにエアミックスドア開度も補正され、極めて快
適な空調状態を達成することができる。
【0094】図12は第5実施例に係る冷凍サイクル9
3を示している。この実施例では、温度式膨脹弁95と
して、膨脹弁本体と感温部とが一体構成された一体型の
ものを用いている。他の構成は図8の第4実施例と同様
である。従って、この実施例でも図8の第4実施例とほ
ぼ同様の作用効果を奏することができる。また、一体型
の温度式膨脹弁95を用いることにより、配管構造が簡
略化され、構造,組立が簡単なものとなる。
【0095】図13は第5実施例に係る冷凍サイクル9
7を示している。この冷凍サイクル97においても、一
体型の温度式膨脹弁95を用いている。また、燃料冷却
用熱交換器に設けられている燃料出口管75とバイパス
管79との間には、燃料制御弁77が設けられている。
この燃料制御弁77は、制御手段としてのコントローラ
99によって制御される。コントローラ99には、燃料
温度検出手段としての燃料温度センサ101、車室内温
度検出手段としての車室内温度センサ103、日射量検
出手段としての日射量センサ105、車室内温度設定手
段としての車室内温度設定器107からの信号が入力さ
れるようになっている。燃料温度センサ101は、リタ
ーン燃料の温度を検出するものである。車室内温度セン
サ103は、自動車の車室内の温度を検出するものであ
る。日射量センサ105は、日射量を検出するものであ
る。車室内温度設定器107は、乗員操作によって車室
内温度を設定するものである。前記燃料温度センサ10
1は燃料冷却熱負荷検出手段を構成し、車室内温度セン
サ103、日射量105、車室内温度設定器107は空
気調和熱負荷検出手段を構成している。
【0096】そして、この実施例においても冷凍サイク
ル97は、外気温や車室温等に応じて制御され、空調装
置として機能する。一方、燃料温度センサ101,車室
内温度センサ103,日射量センサ105,車室内温度
設定器107からの信号によって、コントローラ99が
燃料制御弁77を制御し、燃料冷却用熱交換器1に流れ
るリターン燃料を調整する。これによって、燃料冷却用
熱交換器1での熱交換を調整することができる。
【0097】次に、第6実施例の制御作用を図14,図
15,図16のフローチャートに基づいて説明する。
【0098】ステップS41〜ステップS45は第1実
施例に係る図9のステップS31〜ステップS35とほ
ぼ同様であり、順に定数のセット、各種センサからの検
出データ入力、ブロアフアン印加電圧の設定、目標吹出
温度の計算、エアミックスドア開度の計算を行なう。
【0099】次に図15のステップS46では、燃料温
度Tf の値を判定する。この判定は、燃料の冷却を停止
する燃料温度TfMINと燃料の冷却熱量の増加判定温度T
fMAXとの比較を行ない、燃料の冷却を停止する必要があ
るかどうか、燃料の冷却を増加させる必要があるかどう
かの判定を行なうものである。Tf <TfMINの時はステ
ップS49へ移行する。TfMAX<Tf の時はステップS
50へ移行する。TfM IN≦Tf ≦TfMAXの時はステップ
S47へ移行する。.69,96.322、車両の状態
に応じて燃料を冷却するために現在の燃料温度に対して
の冷却制御量C0を算出する。但し、C0≡P(Tf
は車両及び装置の特性から決定する。
【0100】そしてステップS48で、制御弁の開度変
更量(制御量)C0を出力し、ステップS51へ移行す
る。
【0101】前記ステップS49では、燃料の冷却を停
止するために、制御弁全閉指令出力を行ない図13の燃
料制御弁77を全閉とし、ステップS51へ移行する。
【0102】前記ステップS50では、燃料の冷却熱量
の増加を行なうため、制御弁全開指令出力を行ない図1
3の燃料制御弁77を全開とし、ステップS52へ移行
する。
【0103】ステップS52は、ステップS46の判断
と共に、図10のステップS36とステップS37との
関係に対応し、燃料冷却熱負荷が大で且つ空気調和冷却
熱負荷が大である場合に、ブロアフアン印加電圧及びエ
アミックスドア開度の補正を行ない、乗員の快適性低下
を抑制しながら燃料冷却能力を向上させるためのもので
ある。従って、ステップS52がVfan =MAXでなけ
れば、空気調和冷却熱負荷は大でないとしてステップS
51へ移行する。
【0104】ステップS51では、ステップS43で設
定したブロアフアン印加電圧Vfanを出力し、ステップ
S53では、ステップS45で計算したエアミックスド
ア開度Xを出力する。
【0105】一方、前記ステップS52で空気調和冷却
熱負荷が大であると判断された場合にステップS54へ
移行し、エンジン回転数Erpm 、車速Vより冷凍能力を
判定する。ここで冷凍能力の大小を判定するのは、ステ
ップS46とステップS52の判定とにより燃料冷却熱
負荷が大で、且つ空気調和冷却熱負荷が大であると判定
された場合に、サイクルの冷凍能力が十分であれば冷凍
サイクル制御を行なわず、冷凍能力が十分でなければ冷
凍サイクル制御を行なうためである。従って、冷凍能力
大と判断された場合には、ステップS51へ移行し前記
の制御が行なわれる。また、冷凍能力小と判断された場
合には、ステップS55へ移行する。
【0106】ステップS55〜ステップS59までは、
燃料冷却熱負荷が大で、且つ空気調和冷却負荷が大であ
る場合に冷凍サイクル制御を行なうものであり、図10
のステップS40〜ステップS44に対応している。次
いで、図16のステップS60〜ステップS62が実行
される。これらのステップはブロアフアンの印加電圧及
びエアミックスドアの変更が頻繁に行なわれることを防
止するための時間制限制御であり、図11のステップS
45〜ステップS47に対応している。
【0107】このようにして、この実施例では燃料冷却
負荷大で、且つ空気調和冷却熱負荷が大である場合の冷
凍サイクル制御に加え、燃料冷却の必要に応じて燃料制
御弁を制御するから、冷却すべき燃料の流量を適切に制
御し、より適確な燃料冷却を行なうことができる。
【0108】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明によれば、燃料温度と燃料温度に影響を与える車両状
態量とに応じて燃料冷却を調整することができ、燃料の
温度が上昇する前に予め冷却制御することが可能であり
燃料の安定した冷却制御ができる。
【0109】請求項2の発明によれば、燃料温度と冷却
水温度とエンジン回転数と車速とに応じて燃料冷却を調
整することができ、燃料の温度が上昇する前に予め冷却
制御することが可能であり、燃料温度の安定した冷却制
御ができる。
【0110】請求項3の発明では、請求項1又は請求項
2の発明の効果に加え、空気調和装置の冷凍サイクルを
利用して燃料冷却を行なうことはでき、装置を小型化す
ることができる。
【0111】請求項4の発明では、請求項3の発明の効
果に加え、燃料冷却用冷媒流路の冷媒量を制御すること
によって、燃料冷却の調整を行なうことができる。従っ
て、燃料冷却用熱交換器及び空気調和装置のエバポレー
タの冷却能力の調整を適切に行なうことができる。
【0112】請求項5の発明では、請求項3の発明の効
果に加え、燃料冷却用熱交換器に流れる燃料の流量を制
御することによって、燃料の冷却を調整することができ
る。従って、燃料流量の適切な制御により、燃料冷却を
安定して行うことができる。また、冷凍サイクルの配管
構造を簡略化することができる。
【0113】請求項6の発明では、空気調和装置の冷凍
サイクルを用いて燃料を冷却することができる。しか
も、圧縮機吸入冷媒の過熱度を適切に感知し、冷凍サイ
クルを安定させることができる。
【0114】請求項7の発明では、請求項6の発明の効
果に加え、燃料冷却用熱交換器での燃料の熱交換を調整
し、より適確な冷却を行うことができる。
【0115】請求項8の発明では、請求項6又は請求項
7の発明の効果に加え、一体型の温度式膨脹弁を用いる
ことによって、装置を簡略化することができる。
【0116】請求項9の発明では、請求項7又は請求項
8の発明の効果に加え、燃料の冷却熱負荷と車室内の空
気調和冷却熱負荷とにより燃料冷却調整手段を制御する
から、空気調和冷却熱負荷が大であり、且つ燃料冷却熱
負荷が大であっても燃料冷却を十分に行わせることが可
能となる。
【0117】請求項10の発明では、請求項9の発明の
効果に加え、車室内温度と外気温度と日射量と車室内温
度とに応じて燃料冷却調整手段を制御するから、より適
確な制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る冷凍サイクルの構
成図である。
【図2】同フローチャートである。
【図3】燃料受熱量を表す図表である。
【図4】燃料受熱量を表すグラフである。
【図5】第2実施例に係るフローチャートである。
【図6】第2実施例に係るフローチャートである。
【図7】第3実施例に係る冷凍サイクルの構成図であ
る。
【図8】第4実施例に係る冷凍サイクルの構成図であ
る。
【図9】第4実施例に係るフローチャートである。
【図10】第4実施例に係るフローチャートである。
【図11】第4実施例に係るフローチャートである。
【図12】第5実施例に係る冷凍サイクルの構成図であ
る。
【図13】第6実施例に係る冷凍サイクルの構成図であ
る。
【図14】第6実施例に係るフローチャートである。
【図15】第6実施例に係るフローチャートである。
【図16】第6実施例に係るフローチャートである。
【図17】従来例に係る自動車用燃料冷却装置の構成図
である。
【符号の説明】
1 燃料冷却用熱交換器 3 冷凍サイクル 5 圧縮機 7 コンデンサ 11 エバポレータ 51 冷媒制御弁(燃料冷却調整手段) 61 コントローラ(制御手段) 63 燃料温度センサ(燃料温度検出手段) 65 冷却水温センサ(冷却水温度検出手段) 67 エンジン回転数センサ(エンジン回転数検出手
段) 69 車速センサ(車速検出手段) 71 冷凍サイクル 77 燃料制御弁(燃料冷却調整手段) 81 冷凍サイクル 83 温度式膨脹弁(膨長手段) 85 膨脹弁本体 87 感温部 93 冷凍サイクル 95 温度式膨脹弁(膨長手段) 97 冷凍サイクル 99 コントローラ(制御手段) 101 燃料温度センサ(燃料温度検出手段)(燃料冷
却熱負荷検出手段) 103 車室内温度センサ(車室内温度検出手段)(空
気調和熱負荷検出手段) 105 日射量センサ(日射量検出手段)(空気調和熱
負荷検出手段) 107 車室内温度設定器(車室内温度設定手段)(空
気調和熱負荷検出手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換により燃料を冷却する燃料冷却用
    熱交換器と、 前記燃料冷却用熱交換器での熱交換を調整する燃料冷却
    調整手段と、 燃料の温度を検出する燃料温度検出手段と、 燃料温度に影響を与える車両状態量を検出する車両状態
    量検出手段とを備え、 前記燃料温度検出手段と車両状態量検出手段との信号に
    より前記燃料冷却調整手段を制御する制御手段を設けた
    ことを特徴とする自動車用燃料冷却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用燃料冷却装置で
    あって、 前記車両状態量検出手段は、エンジン冷却水の温度を検
    出する冷却水温度検出手段と、エンジン回転数を検出す
    るエンジン回転数検出手段と、車両の速度を検出する車
    速検出手段とからなることを特徴とする自動車用燃料冷
    却装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の自動車用燃
    料冷却装置であって、 前記燃料冷却用交換器は、空気調和装置の圧縮器、コン
    デンサ、膨脹手段、エバポレータでなる冷凍サイクルの
    圧縮機吸入側の配管に介設したことを特徴とする自動車
    用燃料冷却装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の自動車用燃料冷却装置で
    あって、 前記燃料冷却用交換器は、前記エバポレータに並列に設
    けた燃料冷却用冷媒流路に介設し、 前記燃料冷却調整手段は、前記燃料冷却用熱交換器の冷
    媒流出側で前記燃料冷却用冷媒流路に介設した冷媒制御
    弁であることを特徴とする自動車用燃料冷却装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の自動車用燃料冷却装置で
    あって、 前記燃料冷却調整手段は、前記燃料冷却用熱交換器に燃
    料を給排する燃料流路に介設した燃料制御弁であること
    を特徴とする自動車用燃料冷却装置。
  6. 【請求項6】 空気調和装置の圧縮機,コンデンサ,膨
    脹手段,エバポレータでなる冷凍サイクルの前記エバポ
    レータと圧縮機との間に、熱交換によって燃料を冷却す
    る燃料冷却用熱交換器を介設した自動車用燃料冷却装置
    であって、 前記膨脹手段を、膨脹弁本体と感温部とからなる温度式
    膨脹弁とし、且つ前記膨脹弁本体を前記エバポレータの
    流入側に介設すると共に、前記感温部を前記圧縮機と燃
    料冷却用熱交換器との間に設けたことを特徴とする自動
    車用燃料冷却装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の自動車用燃料冷却装置で
    あって、 前記燃料冷却用熱交換器での熱交換を調整する燃料冷却
    調整手段を設けたことを特徴とする自動車用燃料冷却装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7記載の自動車用燃
    料冷却装置であって、 前記温度式膨脹弁は、膨脹弁本体と感温部とが一体構成
    される一体型であることを特徴とする自動車用燃料冷却
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は請求項8記載の自動車用燃
    料冷却装置であって、 燃料の冷却熱負荷を検出する燃料冷却熱負荷検出手段
    と、車室内の空気調和冷却熱負荷を検出する空気調和熱
    負荷検出手段とを設け、 前記制御手段は、前記燃料冷却熱負荷検出手段と空気調
    和熱負荷検出手段との信号により前記燃料冷却調整手段
    を制御することを特徴とする自動車用燃料冷却装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の自動車用燃料冷却装置
    であって、 前記燃料冷却熱負荷検出手段は、燃料温度検出手段であ
    り、 前記車室内空気調和熱負荷検出手段は、車室内の温度を
    検出する車室内温度検出手段と、外気の温度を検出する
    外気温度検出手段と、日射量を検出する日射量検出手段
    と、車室内の温度を設定する車室内温度設定手段とから
    なることを特徴とする自動車用燃料冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014031785A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Ono Sokki Co Ltd 燃料温度調節装置

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