JPH07252924A - 発熱体複合床パネル - Google Patents
発熱体複合床パネルInfo
- Publication number
- JPH07252924A JPH07252924A JP6039390A JP3939094A JPH07252924A JP H07252924 A JPH07252924 A JP H07252924A JP 6039390 A JP6039390 A JP 6039390A JP 3939094 A JP3939094 A JP 3939094A JP H07252924 A JPH07252924 A JP H07252924A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- heating element
- floor
- plate
- floor panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Floor Finish (AREA)
- Central Heating Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】保温性を有する床暖房用の発熱体複合床パネル
を提供する。 【構成】発熱体１２を組み込んで成る床暖房用の複合床
パネル１０において、発熱体の上側に保温層を設けて成
る発熱体複合床パネルであり、保温層を、発熱体側の保
温板１３と、この上側に来る、上下方向に貫通する複数
の孔を有する有孔板１４とから構成することもできる。
保温板を石炭灰再生骨材を利用して形成し、有孔板を木
質系材料のものとすることが望ましい。
を提供する。 【構成】発熱体１２を組み込んで成る床暖房用の複合床
パネル１０において、発熱体の上側に保温層を設けて成
る発熱体複合床パネルであり、保温層を、発熱体側の保
温板１３と、この上側に来る、上下方向に貫通する複数
の孔を有する有孔板１４とから構成することもできる。
保温板を石炭灰再生骨材を利用して形成し、有孔板を木
質系材料のものとすることが望ましい。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は発熱体複合床パネル、特
にフリーアクセス床を採用する居室、執務室等の床パネ
ルやホール、アトリウム等を二重床式構造とした上部床
パネルに発熱体を埋設して成り、これら居住域の床暖房
手段として用いる発熱体複合床パネルに関する。
にフリーアクセス床を採用する居室、執務室等の床パネ
ルやホール、アトリウム等を二重床式構造とした上部床
パネルに発熱体を埋設して成り、これら居住域の床暖房
手段として用いる発熱体複合床パネルに関する。
【０００２】
【従来の技術】現在、空調暖房における欠陥、即ち、温
風の上昇による床面付近の温度の停滞を補うことを主た
る目的として、電気式カーペット等、種々の床暖房手段
が提案・提供されている。このうち、フリーアクセス床
構造を採る居室やコンピュータ室等では、炭素繊維を絶
縁材や耐熱材で包み込む等して成る発熱体を硅酸カウル
シウム材等の基材間に埋設して形成された複合床パネル
を、足元を温める床暖房手段として用いている。また、
ホール、アトリウム等の大空間において、前述の複合床
パネルを床スラブ上に支脚にて支持し、各パネルを個別
に調整可能な床暖房手段として利用する態様も見られ
る。
風の上昇による床面付近の温度の停滞を補うことを主た
る目的として、電気式カーペット等、種々の床暖房手段
が提案・提供されている。このうち、フリーアクセス床
構造を採る居室やコンピュータ室等では、炭素繊維を絶
縁材や耐熱材で包み込む等して成る発熱体を硅酸カウル
シウム材等の基材間に埋設して形成された複合床パネル
を、足元を温める床暖房手段として用いている。また、
ホール、アトリウム等の大空間において、前述の複合床
パネルを床スラブ上に支脚にて支持し、各パネルを個別
に調整可能な床暖房手段として利用する態様も見られ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
複合床パネルは、発熱体が埋設される硅酸カウルシウム
等の基材自体に発熱体からの熱に対する保温性が備わっ
ていないため、電源スイッチを切ると床パネルの温度が
即座に低下する。
複合床パネルは、発熱体が埋設される硅酸カウルシウム
等の基材自体に発熱体からの熱に対する保温性が備わっ
ていないため、電源スイッチを切ると床パネルの温度が
即座に低下する。
【０００４】本発明は以上の不具合に着目してなされた
ものであり、その目的は、保温性を有する床暖房用の発
熱体複合床パネルを提供することにある。
ものであり、その目的は、保温性を有する床暖房用の発
熱体複合床パネルを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の目的を果
たすものであり、そのための手段たる要旨は、発熱体を
組み込んで成る床暖房用の複合床パネルにおいて、前記
発熱体の上側に保温層を設けて成る発熱体複合床パネル
にあり、前記保温層を、前記発熱体側の保温板と、この
上側に来る、上下方向に貫通する複数の孔を有する有孔
板とから構成することができる。
たすものであり、そのための手段たる要旨は、発熱体を
組み込んで成る床暖房用の複合床パネルにおいて、前記
発熱体の上側に保温層を設けて成る発熱体複合床パネル
にあり、前記保温層を、前記発熱体側の保温板と、この
上側に来る、上下方向に貫通する複数の孔を有する有孔
板とから構成することができる。
【０００６】本発明における保温層とは、発熱体からの
熱に対し保温性を有する材質から成る層をいい、発熱体
の熱源スイッチを切ってもそれまで吸収した熱による温
度が急激に下がることはないものである。なお、この層
の保温性は、従来の複合床パネルの基材を構成する硅酸
カルシウム、セメントコンクリート質等が有する蓄熱性
とは全く相違し、これらのものは電源スイッチを切ると
温度も急激に低下する。
熱に対し保温性を有する材質から成る層をいい、発熱体
の熱源スイッチを切ってもそれまで吸収した熱による温
度が急激に下がることはないものである。なお、この層
の保温性は、従来の複合床パネルの基材を構成する硅酸
カルシウム、セメントコンクリート質等が有する蓄熱性
とは全く相違し、これらのものは電源スイッチを切ると
温度も急激に低下する。
【０００７】また、以上の保温層を発熱体の上側に設け
るとは、保温層の大部分が発熱体より上方にあればよ
く、従って、発熱体が保温層の内部下方に埋め込まれて
いてもよい。
るとは、保温層の大部分が発熱体より上方にあればよ
く、従って、発熱体が保温層の内部下方に埋め込まれて
いてもよい。
【０００８】保温層を保温板と有孔板とから構成する場
合、これらは前述の保温性を有する部材であり、保温板
を石炭灰再生骨材を利用して形成し、有孔板を木質系材
料のものとすることが望ましい。さらに、有孔板は複合
床パネルの最上層となることが好ましい。
合、これらは前述の保温性を有する部材であり、保温板
を石炭灰再生骨材を利用して形成し、有孔板を木質系材
料のものとすることが望ましい。さらに、有孔板は複合
床パネルの最上層となることが好ましい。
【０００９】
【作用】本発明の発熱体複合床パネルでは、発熱体の熱
源を切っても、保温層により温度が緩やかに低下する。
源を切っても、保温層により温度が緩やかに低下する。
【００１０】また、保温層を保温板と有孔板とから構成
すれば、熱の保温は保温板が主として担い、有孔板は、
熱の保温と共に、通常、複合床パネルの上面のみから床
上空間に放散される熱を孔を通じても放散することがで
きる。
すれば、熱の保温は保温板が主として担い、有孔板は、
熱の保温と共に、通常、複合床パネルの上面のみから床
上空間に放散される熱を孔を通じても放散することがで
きる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
【００１２】図１は、本発明に係る発熱体複合床パネル
としての複合サンドイッチパネル１０の断面図を概略的
に示す。このパネル１０は、床スラブ１上に所定の高さ
を持って四隅等を支脚２により支持され、フリーアクセ
ス床を含む二重床式構造における床面を構成し、各パネ
ル１０は個別に取外し可能であり、その上面にはカーペ
ットやＰタイル等の仕上げ材３が敷設される。
としての複合サンドイッチパネル１０の断面図を概略的
に示す。このパネル１０は、床スラブ１上に所定の高さ
を持って四隅等を支脚２により支持され、フリーアクセ
ス床を含む二重床式構造における床面を構成し、各パネ
ル１０は個別に取外し可能であり、その上面にはカーペ
ットやＰタイル等の仕上げ材３が敷設される。
【００１３】サンドイッチパネル１０は、下面板１１と
保温板１３間に面状の発熱体１２が埋設される（図にお
いては層状に示される）と共に、保温板１３の上側に有
孔板１４が設けられ、これらが一体的にパネル化されて
成る。なお、保温板１３と有孔板１４はパネル１０にお
ける保温層を形成する。下面板１４は、従来の複合パネ
ルの基材下部に該当するものであり、材質としては硅酸
カルシウムが望ましく、他にグラスファイバ補強モルタ
ル、熱硬化性樹脂や熱過可塑性樹脂の硬化質等を挙げる
ことができる。なお、下面板１４の下側にウレタン発砲
物質等の断熱材を設け、下方への熱放散を防ぎ効率を上
げることができる。発熱体１２も従来からある各種のも
のを選択して利用することができ、その例として、炭素
繊維、黒鉛繊維、金属繊維等の導電性繊維を抄紙したシ
ートや、この繊維あるいは炭素質粉体、金属粉体等の導
電性粉体を樹脂、ゴム等のマトリックス中に分散したシ
ート等に、ニクロム線やその他の金属質の電極線を取り
付けたものを挙げることができ、金属線発熱体を絶縁処
理したものでもよい。なお、電源スイッチやコード、あ
るいは発熱体１２に設けられる安全器等は図において省
略される。
保温板１３間に面状の発熱体１２が埋設される（図にお
いては層状に示される）と共に、保温板１３の上側に有
孔板１４が設けられ、これらが一体的にパネル化されて
成る。なお、保温板１３と有孔板１４はパネル１０にお
ける保温層を形成する。下面板１４は、従来の複合パネ
ルの基材下部に該当するものであり、材質としては硅酸
カルシウムが望ましく、他にグラスファイバ補強モルタ
ル、熱硬化性樹脂や熱過可塑性樹脂の硬化質等を挙げる
ことができる。なお、下面板１４の下側にウレタン発砲
物質等の断熱材を設け、下方への熱放散を防ぎ効率を上
げることができる。発熱体１２も従来からある各種のも
のを選択して利用することができ、その例として、炭素
繊維、黒鉛繊維、金属繊維等の導電性繊維を抄紙したシ
ートや、この繊維あるいは炭素質粉体、金属粉体等の導
電性粉体を樹脂、ゴム等のマトリックス中に分散したシ
ート等に、ニクロム線やその他の金属質の電極線を取り
付けたものを挙げることができ、金属線発熱体を絶縁処
理したものでもよい。なお、電源スイッチやコード、あ
るいは発熱体１２に設けられる安全器等は図において省
略される。
【００１４】保温板１３は、その材質として石炭灰再生
骨材を使用することが望ましく、これを以下の工程によ
りブロック化する。まず、石炭灰を加熱しながらホッパ
ー内で撹拌して球型の人工再成骨材１３’を生成し、次
いで、この再成骨材１３’にセメントを混入して固化し
て、ポーラス状微空隙が混在する保温板１３を得ること
ができる。よって、この保温板１３では、発熱体１２よ
り発生した熱が再成骨材１３’に吸収されると共に、微
空隙内に保持されるため、電源スイッチを切ってもパネ
ル１０の温度が急激に低下することはない。
骨材を使用することが望ましく、これを以下の工程によ
りブロック化する。まず、石炭灰を加熱しながらホッパ
ー内で撹拌して球型の人工再成骨材１３’を生成し、次
いで、この再成骨材１３’にセメントを混入して固化し
て、ポーラス状微空隙が混在する保温板１３を得ること
ができる。よって、この保温板１３では、発熱体１２よ
り発生した熱が再成骨材１３’に吸収されると共に、微
空隙内に保持されるため、電源スイッチを切ってもパネ
ル１０の温度が急激に低下することはない。
【００１５】有孔板１４は保温性のある木質系の材料に
より形成するのが望ましく、他に例えば有孔ケイカル板
等を用いることが可能である。この板１４には、その下
面から上面へ貫通する孔が多数形成され、その上面を図
３にて示す。この孔１４’は、通常は床パネル１０の上
面のみが担う床上空間への熱の放散面を実質的に拡大す
るため、熱伝達機能を高める。
より形成するのが望ましく、他に例えば有孔ケイカル板
等を用いることが可能である。この板１４には、その下
面から上面へ貫通する孔が多数形成され、その上面を図
３にて示す。この孔１４’は、通常は床パネル１０の上
面のみが担う床上空間への熱の放散面を実質的に拡大す
るため、熱伝達機能を高める。
【００１６】以上の構成から成る複合サンドイッチパネ
ル１０では、発熱体１２の電源スイッチを入れると、パ
ネル１０の上面と共に孔１４’を熱が放散され、これが
仕上げ材３を介して床上空間を温める。また、スイッチ
を切ってもパネル１０の温度の低下は緩やかであり、従
って、床上空間も急激に温度が下がることはない。な
お、例えば保温板１３や有孔板１４の厚さ、あるいは孔
１４’の径や配置数等は特に限定されるものではなく、
設置箇所や求められる暖房能力に応じ所望に設定でき
る。
ル１０では、発熱体１２の電源スイッチを入れると、パ
ネル１０の上面と共に孔１４’を熱が放散され、これが
仕上げ材３を介して床上空間を温める。また、スイッチ
を切ってもパネル１０の温度の低下は緩やかであり、従
って、床上空間も急激に温度が下がることはない。な
お、例えば保温板１３や有孔板１４の厚さ、あるいは孔
１４’の径や配置数等は特に限定されるものではなく、
設置箇所や求められる暖房能力に応じ所望に設定でき
る。
【００１７】また、本発明の発熱体複合床パネルは以上
のものに限定されるはけではなく、例えば、従来の硅酸
カルシスウ基材に発熱体を埋設して成る床パネルに、こ
の発熱体の上側に保温板１３のみを組み込んだもの含ま
れる。また、保温板１３の上面から下に向い多数の縦孔
を略中央部まで設け、この保温板１３の孔を有する上半
層と孔が届かない下半層とにより保温層が形成されても
よい。
のものに限定されるはけではなく、例えば、従来の硅酸
カルシスウ基材に発熱体を埋設して成る床パネルに、こ
の発熱体の上側に保温板１３のみを組み込んだもの含ま
れる。また、保温板１３の上面から下に向い多数の縦孔
を略中央部まで設け、この保温板１３の孔を有する上半
層と孔が届かない下半層とにより保温層が形成されても
よい。
【００１８】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の発熱体複合
床パメルでは、発熱体を組み込んで成る床暖房用の複合
床パネルにおける、発熱体の上側に保温層を設けたた
め、床パネル自体に熱の保温機能が備わり、熱源スイッ
チを切っても床パネルの温度は緩やかに低下する。よっ
て、省エネルギー効果がある。
床パメルでは、発熱体を組み込んで成る床暖房用の複合
床パネルにおける、発熱体の上側に保温層を設けたた
め、床パネル自体に熱の保温機能が備わり、熱源スイッ
チを切っても床パネルの温度は緩やかに低下する。よっ
て、省エネルギー効果がある。
【００１９】また、保温層を保温板と有孔板とから構成
すれば、保温効果の向上と共に、床上空間への伝熱性を
も向上させることができる。
すれば、保温効果の向上と共に、床上空間への伝熱性を
も向上させることができる。
【図１】本発明に係る発熱体複合床パネルを便宜的に示
す断面図である。
す断面図である。
【図２】保温板を示す斜視図である。
【図３】有孔板を示す上面図である。
１０ 複合サンドイッチパネル １１ 下面板 １２ 発熱体 １３ 保温板 １３’ 人工再成骨材 １４ 有孔板 １４’ 孔
Claims (2)
- 【請求項１】 発熱体を組み込んで成る床暖房用の複合
床パネルにおいて、前記発熱体の上側に保温層を設けて
成る発熱体複合床パネル。 - 【請求項２】 前記保温層が、前記発熱体側の保温板
と、この上側に来る、上下方向に貫通する複数の孔を有
する有孔板とから成る請求項１に記載の発熱体複合床パ
ネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6039390A JPH07252924A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 発熱体複合床パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6039390A JPH07252924A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 発熱体複合床パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07252924A true JPH07252924A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=12551686
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6039390A Pending JPH07252924A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 発熱体複合床パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07252924A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103673046A (zh) * | 2013-11-09 | 2014-03-26 | 高月芳 | 一种发热实木地板 |
-
1994
- 1994-03-10 JP JP6039390A patent/JPH07252924A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103673046A (zh) * | 2013-11-09 | 2014-03-26 | 高月芳 | 一种发热实木地板 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |