JPH07251031A - 回収ウラン同位体の分離法 - Google Patents
回収ウラン同位体の分離法Info
- Publication number
- JPH07251031A JPH07251031A JP7915394A JP7915394A JPH07251031A JP H07251031 A JPH07251031 A JP H07251031A JP 7915394 A JP7915394 A JP 7915394A JP 7915394 A JP7915394 A JP 7915394A JP H07251031 A JPH07251031 A JP H07251031A
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- JP
- Japan
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- uranium
- ionized
- isotope
- laser light
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 回収ウランより235Uの分離。
【構成】 回収ウランより235Uを濃縮する原子レー
ザー同位体分離において、235Uをパルスレーザーで
イオン化する前に、イオン化しようとする準位にある
232Uまたは236Uを光学的ポンピングによって別
の準位に移しておくことを特徴とする回収ウラン同位体
の分離法。
ザー同位体分離において、235Uをパルスレーザーで
イオン化する前に、イオン化しようとする準位にある
232Uまたは236Uを光学的ポンピングによって別
の準位に移しておくことを特徴とする回収ウラン同位体
の分離法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回収ウラン同位体の分離
法に関する。
法に関する。
【0002】
【従来の技術】使用済燃料の再処理により回収されるウ
ランは、一般に天然ウランより235Uの含有率が高い
ので、これを再濃縮して再利用することが望ましい。し
かしながら、回収ウランを利用する上では、236Uに
よる中性子吸収の問題及び232Uによる放射線の問題
がある。而して、原子法レーザー同位体分離で235U
を再濃縮する時、天然ウランの場合と同様に235Uの
みをパルスレーザー光でイオン化することは可能であ
る。例えば、図1において235Uと238Uのエネル
ギー準位には同位体シフトがあるので、線巾の狭い波長
λ1のレーザー光をウラン原子に照射すれば、235U
のみを励起することができる。励起した235Uに波長
λ2の電磁レーザー光を照射すれば235Uのみがイオ
ン化する。これを電磁場で回収すればウラン235Uの
濃縮ができる。本願発明者は、先に、イオン化しようと
する準位にある非目的同位体原子を、連続発振のレーザ
ー光で、光学的ポンピングによって別の準位に移した
後、パルスレーザー光により目的同位体原子をイオン化
することから成る同位体の分離方法を発明し特許出願し
た(特許平2−218150号)。この方法は、ウラン
235Uと238Uのように目的同位体が超微細構造を
もち、非目的同位体には超微細構造がないのときに、特
に有効である。しかし、235Uの超微細構造の広がり
は同位体シフト程度もあり、236U及び232Uは核
スピンが0のため超微細構造はないが、その吸収線は
235Uの超微細構造の中に入ってしまったりその近傍
にあることが多い。このため、235Uのイオン化の時
に236U、232Uも同時にイオン化されてしまう。
ランは、一般に天然ウランより235Uの含有率が高い
ので、これを再濃縮して再利用することが望ましい。し
かしながら、回収ウランを利用する上では、236Uに
よる中性子吸収の問題及び232Uによる放射線の問題
がある。而して、原子法レーザー同位体分離で235U
を再濃縮する時、天然ウランの場合と同様に235Uの
みをパルスレーザー光でイオン化することは可能であ
る。例えば、図1において235Uと238Uのエネル
ギー準位には同位体シフトがあるので、線巾の狭い波長
λ1のレーザー光をウラン原子に照射すれば、235U
のみを励起することができる。励起した235Uに波長
λ2の電磁レーザー光を照射すれば235Uのみがイオ
ン化する。これを電磁場で回収すればウラン235Uの
濃縮ができる。本願発明者は、先に、イオン化しようと
する準位にある非目的同位体原子を、連続発振のレーザ
ー光で、光学的ポンピングによって別の準位に移した
後、パルスレーザー光により目的同位体原子をイオン化
することから成る同位体の分離方法を発明し特許出願し
た(特許平2−218150号)。この方法は、ウラン
235Uと238Uのように目的同位体が超微細構造を
もち、非目的同位体には超微細構造がないのときに、特
に有効である。しかし、235Uの超微細構造の広がり
は同位体シフト程度もあり、236U及び232Uは核
スピンが0のため超微細構造はないが、その吸収線は
235Uの超微細構造の中に入ってしまったりその近傍
にあることが多い。このため、235Uのイオン化の時
に236U、232Uも同時にイオン化されてしまう。
【発明が解決しようとする課題】本願発明の目的は、上
記の問題点を解決し、回収ウランより236Uまたは
232Uの含有量の少ない235Uを濃縮分離する方法
を提供することにある。
記の問題点を解決し、回収ウランより236Uまたは
232Uの含有量の少ない235Uを濃縮分離する方法
を提供することにある。
【課題を解決するための手段】本願発明者は、この目的
達成のため鋭意研究の結果、236Uまたは232Uを
光学的ポンピングによってイオン化に用いない準位に移
した後235Uをイオン化することに想到し、回収ウラ
ンより235Uを濃縮する原子レーザー同位体分離にお
いて、235Uをパルスレーザーでイオン化する前に、
イオン化しようとする準位にある232Uまたは236
Uを光学的ポンピングによって別の準位に移しておくこ
とを特徴とする回収ウラン同位体の分離法を発明するに
至った。図2において、連続発振のレーザー光(波長λ
0)でイオン化しようとする準位(多くの場合、基底準
位)11にある236Uまたは232Uを、光学的ポン
ピングによって別の準位(多くの場合、準安定準位)1
2に移す。その後、235Uをパルスレーザー光(波長
λ1、λ2)でイオン化を行えば、イオン化しようとす
る準位にある236Uまたは232Uは減少しているの
で、235Uの同位体分離ができる。すなわち、236
Uまたは232Uを光学的ポンピングによりイオン化に
用いない別の準位に移した後、235Uをイオン化すれ
ば、236Uまたは232Uはその吸収線が235Uの
超微細構造の中やその近傍にあっても、236Uまたは
232Uはイオン化されない。本発明の方法におけるレ
ーザー照射は、図3に示すように、パルスレーザー光
を、連続発振レーザー光で照射された原子ビームに照射
する。このようにして分離回収された濃縮ウランは、
236Uまたは232Uの含有量が少なく、原子燃料と
して容易に再利用することができる。
達成のため鋭意研究の結果、236Uまたは232Uを
光学的ポンピングによってイオン化に用いない準位に移
した後235Uをイオン化することに想到し、回収ウラ
ンより235Uを濃縮する原子レーザー同位体分離にお
いて、235Uをパルスレーザーでイオン化する前に、
イオン化しようとする準位にある232Uまたは236
Uを光学的ポンピングによって別の準位に移しておくこ
とを特徴とする回収ウラン同位体の分離法を発明するに
至った。図2において、連続発振のレーザー光(波長λ
0)でイオン化しようとする準位(多くの場合、基底準
位)11にある236Uまたは232Uを、光学的ポン
ピングによって別の準位(多くの場合、準安定準位)1
2に移す。その後、235Uをパルスレーザー光(波長
λ1、λ2)でイオン化を行えば、イオン化しようとす
る準位にある236Uまたは232Uは減少しているの
で、235Uの同位体分離ができる。すなわち、236
Uまたは232Uを光学的ポンピングによりイオン化に
用いない別の準位に移した後、235Uをイオン化すれ
ば、236Uまたは232Uはその吸収線が235Uの
超微細構造の中やその近傍にあっても、236Uまたは
232Uはイオン化されない。本発明の方法におけるレ
ーザー照射は、図3に示すように、パルスレーザー光
を、連続発振レーザー光で照射された原子ビームに照射
する。このようにして分離回収された濃縮ウランは、
236Uまたは232Uの含有量が少なく、原子燃料と
して容易に再利用することができる。
【図1】ウラン同位体分離の原理を示す図。
【図2】本発明の方法におけるウラン同位体分離の原理
を示す図。
を示す図。
【図3】本発明の同位体分離の方法におけるレーザー照
射の態様を示す図。
射の態様を示す図。
1 原子ビーム 2 連続発振レーザー光断面(λ0) 3 パルスレーザー光断面(λ1、λ2) 4 同位体イオン 5 回収電極 11 基底準位 12 準安定準位 13 イオン化状態 14 光の放出 15 同位体シフト
Claims (1)
- 【請求項1】回収ウランより235Uを濃縮する原子レ
ーザー同位体分離において、235Uをパルスレーザー
でイオン化する前に、イオン化しようとする準位にある
232Uまたは236Uを光学的ポンピングによって別
の準位に移しておくことを特徴とする回収ウラン同位体
の分離法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7915394A JPH07251031A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 回収ウラン同位体の分離法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7915394A JPH07251031A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 回収ウラン同位体の分離法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07251031A true JPH07251031A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=13682025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7915394A Pending JPH07251031A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 回収ウラン同位体の分離法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07251031A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9799414B2 (en) | 2010-09-03 | 2017-10-24 | Atomic Energy Of Canada Limited | Nuclear fuel bundle containing thorium and nuclear reactor comprising same |
US10176898B2 (en) | 2010-11-15 | 2019-01-08 | Atomic Energy Of Canada Limited | Nuclear fuel containing a neutron absorber |
US10950356B2 (en) | 2010-11-15 | 2021-03-16 | Atomic Energy Of Canada Limited | Nuclear fuel containing recycled and depleted uranium, and nuclear fuel bundle and nuclear reactor comprising same |
-
1994
- 1994-03-11 JP JP7915394A patent/JPH07251031A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9799414B2 (en) | 2010-09-03 | 2017-10-24 | Atomic Energy Of Canada Limited | Nuclear fuel bundle containing thorium and nuclear reactor comprising same |
US10176898B2 (en) | 2010-11-15 | 2019-01-08 | Atomic Energy Of Canada Limited | Nuclear fuel containing a neutron absorber |
US10950356B2 (en) | 2010-11-15 | 2021-03-16 | Atomic Energy Of Canada Limited | Nuclear fuel containing recycled and depleted uranium, and nuclear fuel bundle and nuclear reactor comprising same |
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