JPH0725042Y2 - 衣服用アタッチメント - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、主として女性用衣服の打合わせ部に取り付
け、優美さを付与する衣服用アタッチメントに係るもの
である。

〔従来の技術〕

従来女性用衣服の打合わせ部には、ボタンが使用されて
きた。

〔考案が解決しようとする課題〕

従来のボタンでは優美さに限界があり、また柔軟な生地
では取り付けが難かしく、ボタンの掛け外しで生地を痛
め、ボタンの大きさや形状が制約されるという問題点を
有していた。

本考案は、従来のこのような問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは任意の大きさに構成し
て美的効果をあげ、柔軟な生地に取り付けても掛け外し
によつて生地を痛めることのない、外観的にも優美な衣
服用アタッチメントを提供しようとするものである。

実公昭40-18333号及び実公昭40-18593号公報において
は、２組のワニ口クリップを使用して、一方の服地と他
方の服地をそれぞれ一方のワニ口クリップと他方のワニ
口クリップに咬持し、これらのクリップを背中合せにし
て滑り止め突条を設けた磁板で互いに吸着させた組合せ
式釦が開示されている。これらのワニ口クリップはバネ
の弾力を利用して服地を咬持するものであるから、服地
に大きな力が加わると服地がワニ口クリップより脱落す
るおそれがあると共に、服地がずれてしまう欠点があ
る。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本考案における衣服アタッ
チメントは、平板１の表面に、塔体２の下端を固着し、
この塔体２の中心に雌螺子３を刻設するとともに外周に
凹溝４を設け、先端部に輝体５を取り付け、摘子板６に
螺杆７を設け、この螺杆７を雌螺子３に螺入して、平板
１と摘子板６との間に衣服ａを挟定するように構成し、
表美装板11に支筒12の下端を固着し、この支筒12にて弾
性体13を保持し、支筒12に椀状体14を覆せ、その周縁を
表美装板11に固着し、椀状体14の透孔15から輝体５を露
出させ、上記表美装板11の裏面に数本の棒体17を突設
し、裏美装板18を表美装板11と相似型に形成し、この裏
美装板18に棒体17の挿入孔19を穿ち、表美装板11と裏美
装板18との間に衣服ｂを挟み、棒体17を挿入孔19に挿入
し、棒体17をかしめるよう構成し、平板１の塔体２を裏
美装板18の透孔に挿通し、更に表美装板11の透孔に挿通
して塔体２を表美装板11に係止し、下合せ衣服ａと上合
せ衣服ｂとを打合せにし、椀状体14の外側から輝体５を
押して塔体２を表美装板11から後退させ、下合せ衣服ａ
と上合せ衣服ｂとを離すように構成してなる衣服用アタ
ッチメントである。

〔作用〕

摘子板に設けた螺杆を下合せ衣服ａに裏から差し込み、
この螺杆を平板の塔体に刻設した雌螺子に螺入すると、
衣服ａは平板と摘子板の間に挟定される。

また、表美装板に突設した棒体を上合せ衣服ｂの表から
差し込み、この棒体を裏美装板の挿入孔に挿入して棒体
をかしめると上合せ衣服ｂは表美装板と裏美装板との間
に挟定される。

そして、平板の塔体を裏美装板の透孔に挿通し、更に表
美装板の透孔に挿通すると、塔体の凹溝に支筒の弾性体
が嵌合し、塔体は表美装板に係止して、下合せ衣服ａと
上合せ衣服ｂは打合せになる。

椀状体の外側から輝体を押すと、塔体は支筒の弾性体の
弾性に抗して後退し、塔体は支筒から抜けるので、下合
せ衣服ａと上合せ衣服ｂとは離れる。

〔実施例〕

平板１の表面に、塔体２の下端を固着し、この塔体２の
中心に雌螺子３を刻設するとともに外周に凹溝４を設
け、先端部に輝体５を取り付け、摘子板６に螺杆７を設
け、この螺杆７を雌螺子３に螺入して、平板１と摘子板
６との間に衣服ａを挟定するよう構成される。

表美装板11に支筒12の下端を固着し、この支筒12に弾性
体13を保持し、支筒12に椀状体14を覆せ、その周縁を表
美装板11に固着し、椀状体14の上頂部に透孔15を穿つと
ともに環状の爪16を設け、透孔15から輝体５を露出さ
せ、この輝体５を爪16にて固定し、上記表美装板11の裏
面に、数本の棒体17を突設してある。

裏美装板18を表美装板11と相似型に形成し、この裏美装
板18に棒体17の挿入孔19を穿ち、表美装板11と裏美装板
18との間に衣服ｂを挟み、棒体17を挿入孔19に挿入し、
棒体17をかしめるように構成される。

平板１の塔体２を裏美装板18の透孔に挿通し、更に表美
装板11の透孔に挿通すると、塔体２の凹溝４に支筒12の
弾性体13が嵌合し、塔体２が表美装板11に係止して下合
せ衣服ａと上合せ衣服ｂは打合せになり、椀状体14の外
側から輝体５を押すと、塔体２は支筒12の弾性体13の弾
性に抗して後退し、塔体２が支筒12から抜け、下合せ衣
服ａと上合せ衣服ｂとは離れるよう構成される。

〔考案の効果〕

本考案は上記のとおり構成されているので、次に記載す
る効果を奏する。

摘子板に設けた螺杆を下合せ衣服ａに裏から差し込み、
この螺杆を平板の塔体に刻設した雌螺子に螺入すると、
衣服ａは平板と摘子板の間に挟定されるので、その取り
付けが極めて容易である。

また、表美装板に突設した棒体を上合せ衣服ｂに差し込
み、この棒体を裏美装板の挿入孔に挿入して棒体をかし
めると、上合せ衣服ｂは表美装板と裏美装板との間に挟
定される。従って、その取り付けが極めて容易である。

そして、平板の塔体を裏美装板の透孔に挿通し、更に表
美装板の透孔に挿通すると、塔体の凹溝に支筒の弾性体
が嵌合し、塔体は表美装板に係止するので、下合せ衣服
ａと上合せ衣服ｂは簡単に打合せになり、ボタン穴を必
要としない。

椀状体の外側から輝体を押すと、塔体は支筒の弾性体に
抗して後退し、塔体は支筒から抜け、下合せ衣服ａと上
合せ衣服ｂとは離れるので、柔軟な生地の衣服の打合せ
用として最適である。

従来のボタンではボタン穴を通す必要があるため、ボタ
ンの大きさや形状が制約され、優美さに限界があつた。
また、柔軟な生地では取り付け難かしく、ボタンの掛け
外しで生地を痛めたが、本考案は柔軟な生地に取り付け
ても生地を痛めることがなく、かつ任意の大きさに構成
して美的効果をあげることができ、生地に形崩れや痛み
を生じさせないなどの効果がある。かつ、表美装板と裏
美装板及び輝体が輝いて優れた美的効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の組立て状態を示す斜視図、第２図は各
部を分離した状態の斜視図、第３図は衣服ａの挟定部と
衣服ｂの挟定部との関係を示す側面図、第４図は同上の
縦断面図、第５図は衣服ａ及び衣服ｂとの挟定状態を示
す実施例図である。 １……平板、２……塔体、３……雌螺子 ４……凹溝、５……輝体、６……摘子板 ７……螺杆、11……表美装板、12……支筒 13……弾性体、14……椀状体、15……透孔 17……棒体、18……裏美装板、19……挿入孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】平板１の表面に、塔体２の下端を固着し、
   この塔体２の中心に雌螺子３を刻設するとともに外周に
   凹溝４を設け、先端部に輝体５を取り付け、摘子板６に
   螺杆７を設け、この螺杆７を雌螺子３に螺入して、平板
   １と摘子板６との間に衣服ａを挟定するように構成し、
   表美装板11に支筒12の下端を固着し、この支筒12にて弾
   性体13を保持し、支筒12に椀状体14を覆せ、その周縁を
   表美装板11に固着し、椀状体14の透孔15から輝体５を露
   出させ、上記表美装板11の裏面に数本の棒体17を突設
   し、裏美装板18を表美装板11と相似型に形成し、この裏
   美装板18に棒体17の挿入孔19を穿ち、表美装板11と裏美
   装板18との間に衣服ｂを挟み、棒体17を挿入孔19に挿入
   し、棒体17をかしめるよう構成し、平板１の塔体２を裏
   美装板18の透孔に挿通し、更に表美装板11の透孔に挿通
   して塔体２を表美装板11に係止し、下合せ衣服ａと上合
   せ衣服ｂとを打合せにし、椀状体14の外側から輝体５を
   押して塔体２を表美装板11から後退させ、下合せ衣服ａ
   と上合せ衣服ｂとを離すように構成してなる衣服用アタ
   ッチメント。