JPH07250293A - 眼鏡型ディスプレイ装置 - Google Patents

眼鏡型ディスプレイ装置

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JPH07250293A
JPH07250293A JP6039620A JP3962094A JPH07250293A JP H07250293 A JPH07250293 A JP H07250293A JP 6039620 A JP6039620 A JP 6039620A JP 3962094 A JP3962094 A JP 3962094A JP H07250293 A JPH07250293 A JP H07250293A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】両眼方式頭部装着型ディスプレイにおける左右
の虚像の位置を両眼の動きに合わせた最適な場所に配置
すること、及び一致した虚像を任意に移動させる等させ
るようにして目の疲労を少なくすることを目的とする。 【構成】両眼に対応する左右のレンズ及び左右の映像か
らなる光学系ブロックの配設を、両眼の間及びその外側
に存在する無限の平行線上に一致させるようにした虚像
中心位置を実現させること、及び一致した虚像中心位置
をレンズの移動、映像側の移動をして両眼で見える範囲
を広くしたり、虚像が見えている方向を変化させたりす
る構造にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼鏡型ディスプレイ装
置に関し、例えば仮想現実、所謂ヴァーチャル・リアリ
ティ等に使用されるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術における眼鏡型ディスプレイ装
置は、図27に示すように、左右目に対応した左右レン
ズ2,3の光軸37,38上にLCDである左右表示パ
ネル5,6を配置し、両レンズ2,3の光軸37,38
が所定距離の位置で交差するような配置構造となってい
る。
【0003】このような構造において左右表示パネル
5,6に写し出される映像の虚像7E,8Eは、本来左
右レンズ2,3の光軸37,38が交差する位置Kが理
想的な位置となる。しかしながら、この理想的な位置K
に虚像を結ぶことは困難であり、実際は左右の虚像7
E,8Eの位置は別々となり、左右表示パネル5,6の
前後A,B方向を調整して両目で見る虚像7E,8Eの
位置を調整していた。
【0004】又、図28に示すように、虚像7E(8
E)の位置は顔面99の正面位置に写し出されるような
構造となっており、虚像7E(8E)の上下位置を変え
る場合は、例えばディスプレイに手を添えて動かしてい
た。
【0005】更に、図29に示すように、眼鏡型ディス
プレイ装置31Aの場合は、頭部にベルト33で装着し
た状態、即ち、顔面99前方にレンズ2(3)及び左右
表示パネル5(6)からなる光学系ブロックを搭載した
筐体34Aを設けた構造においては、周囲を見る場合に
はその都度、筐体34A本体を持ち上げていた。
【0006】また、図30に示すように、ハーフミラー
9を介して虚像7E(8E)を見る構成の場合は、ハー
フミラー9に虚像7E(8E)を反射させて見るように
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記説
明した従来技術における眼鏡型ディスプレ装置は、 (1)前記図27に示したように、レンズ2,3の光軸
37,38を固定してクロスさせる方法であり、LCD
である表示パネル5,6を動かして虚像7E,8Eの位
置を動かすと、虚像7E,8Eが理想位置Kから離れて
しまい、眼球の向きと水晶体の調節が一致しなくなりこ
れが目の疲労につながっているという問題点があった。
【0008】(2)前記図28に示したように、虚像7
E(8E)の表示位置が顔面99の正面であった為、虚
像7E(8E)を横にずらして目を休息する事ができず
緊張感から目が疲労するという問題点があった。
【0009】(3)又、虚像7E(8E)の上下位置を
変える場合、図29に示したように、ディスプレイであ
る筐体34Aに手を添えて動かす必要があり、わずらわ
しいという問題点があった。
【0010】(4)更に、顔面99前方に筐体34Aが
ある為、周囲が確認できず不安であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る眼鏡型ディスプレイ装置は、光学系を
介して得られた左右の映像の夫々の虚像中心位置を、前
期光学系の中で両眼の前方に存在する平行線上に一致さ
せたことである。
【0012】又、上記左右の映像位置を調整して、前記
虚像位置を移動させるようにしたこと;上記光学系を構
成する左右のレンズの光軸を平行に配設したこと;上記
光学系を構成する左右のレンズの光軸を所定距離におい
て交差させるように配設したこと;上記左右の映像位置
の移動を、機械的機構で行うこと;上記左右の映像位置
の移動を、電気的機構で行うこと;上記左右の虚像位置
は、前後にのみ移動できるようにしたこと;上記左右の
虚像位置は、前記左右のレンズの位置調整で行うように
したこと;上記左右のレンズの位置は、左右対称の曲線
状態で移動すること;上記左右の虚像位置は、前記左右
のレンズの位置調整、及び又は左右の映像の位置調整で
行うようにしたこと;上記左右の虚像を、ハーフミラー
を介して観察するようにしたこと;上記ハーフミラーの
前方に液晶シャッター等の減光フィルターを設けたこ
と;上記左右のレンズ位置調整を機械的機構により行う
こと;上記光学系を構成する左右のレンズの代わりに凹
面鏡で構成したこと;上記左右の虚像を一致させた状態
で、上下方向に移動できるようにしたこと;上記左右の
虚像を一致させた状態で、左右方向に移動できるように
したこと;上記虚像を一致させた状態で、前後方向に移
動できるようにしたこと;上記虚像を一致させた状態
で、任意の位置に移動できるようにしたこと;上記光学
系を介して得られた虚像の背景の外界を暗くするように
した眼鏡型ディスプレイ装置である。
【0013】
【作用】上記構成にした本発明に係る眼鏡型ディスプレ
イ装置は、下記に示すような作用を奏する。 (1)虚像の位置を動かしても左右の虚像を光学的に同
じ位置におくようにしたことにより、左右目でみる虚像
の不一致を防止して眼球の向きと水晶体のピント調整の
アンバランスを回避することができる。
【0014】(2)左右の映像位置を調整して、左右の
虚像を移動させるようにしたことにより、眼球の移動に
応じた虚像の移動を行うことができるようになる。
【0015】(3)光学系を構成する左右のレンズの光
軸を平行に配設したこと、左右のレンズの光軸を所定距
離において交差させるように配設したことにより、眼鏡
型ディスプレイの構成に対応させた構造を任意に設定す
ることができるようになる。
【0016】(4)左右の映像位置の移動は、機械的、
及び又は電気的な機構で行うようにしたことにより、一
致した虚像の移動を確実且つ高精度に行うことができる
ようになる。
【0017】(5)左右の虚像位置の移動は、左右のレ
ンズの位置調整で行うようにしたこと、又は、左右のレ
ンズの位置調整、及び又は左右の映像位置の調整で行う
ようにしたことにより、正確な位置調整を具現化できる
ようになる。
【0018】(6)左右の虚像位置は、前後にのみ移動
できるようにしたことにより、視度調整により左右の映
像位置及び左右レンズの距離が変化しても、観視する左
右の虚像を一致することができるようになる。
【0019】(7)左右の虚像は、ハーフミラーに反射
させて観察するようにしたこと、又はハーフミラーの前
方に液晶シャッターを設けたことにより、映像されてい
る部分以外を透視させるようにすることができるように
なり、又、機械的機構による駆動を採用することにより
高精度な動きを実現することができる。
【0020】(8)光学系で拡大するのは、凹面鏡にし
たことにより、レンズに限定されることなく利用できる
ようになる。
【0021】(9)左右の虚像を一致させた状態で、上
下方向、左右方向、前後方向、適宜自由な位置に移動で
きるようにしたことにより、疲労感の少ない自然な見え
方の虚像を空間上の自由な位置において見ることができ
るようになる。
【0022】(10)光学系で拡大した虚像の背景の外
界を暗くするようにしたことにより、明るいところでも
明瞭な映像をみることが容易になる。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係るディスプレイの実施例に
ついて図面を参照にして以下の項目、[1]光学系、
[2]メカ機構、[3]装着システム、[4]具体例、
の順に説明する。
【0024】[1]光学系 (1)光学系の構成 光学系ブロック1の構成は、図1に示すように、両眼に
対応する左右レンズ2,3と、左右表示パネル5,6と
から構成されている。左右レンズ2,3は、両眼で覗け
る両眼の間隔に対応された距離Δ分隔離された状態で配
設し、夫々のレンズ2,3の主点O1,O2からなる主平
面4を形成する。この主平面4上に移動可能なO点と、
左レンズ2の焦点距離fの焦点位置F1とからなる線分
OF1上、及び、右レンズ3の焦点距離fの焦点位置F2
とからなる線分OF2上を移動可能にし、且つ左右レン
ズ2,3と平行して左右表示パネル5,6を配設した構
造となっている。尚、左右レンズ2,3の焦点距離fは
夫々等しい。
【0025】(2)左右目に写る虚像の前後左右への移
動 このような構成からなる光学系ブロック1は、左レンズ
2で左表示パネル5の映像を拡大した虚像を左目で覗
き、右レンズ3で右表示パネル6の映像を拡大した虚像
を右目で覗く、例えばヴァーチャル・リアリティ等に使
用されるディスプレイ装置に実施されており、左目で覗
く虚像と右目で覗く虚像とが、光学的に同一位置であり
ながら、この虚像を前後及び左右に動かすことが可能で
ある。
【0026】即ち、左表示パネル5の中央位置G1及び
右表示パネル6の中央位置G2を、各々の線分OF1及び
OF2を移動させることで左右目に写る虚像を前後に移
動させることができるのである。
【0027】又、左表示パネル5の中央位置G1及び右
表示パネル6の中央位置G2を、各々の線分OF1及びO
2上の所定位置に置いた状態で主点O1,O2で形成さ
れている主平面4のO点を移動させることにより、左右
目に写る虚像を左右方向に移動させることができる。
【0028】このようにして平行線分OH上は、両眼で
形成された平行線L,Rの間に光学系ブロック1の中で
無限に存在するものであり、その中の一つの平行線OH
が選択された時に、その平行線OHの線上に左右の映像
の虚像中心位置H1,H2が夫々存在すれば良いのであ
る。
【0029】又、O点を直線O1、O2上の線分O1O2の
範囲外に設定した場合は、平行線分OHは、左右レンズ
2(3)の光軸37(38)で囲まれた範囲外にも存在
しうる。
【0030】(3)左右目に写る虚像を前後左右に移動
させることができる理由 このように左右目に写る虚像を一致させながら、前後左
右に移動させる理由は下記に示す通りである。
【0031】即ち、主平面4のO点を固定した場合、左
右表示パネル5,6の中央位置G1,G2が線分OF1
OF2上を動くと、左右表示パネル5,6と左右レンズ
2,3の主平面4との距離Sが変化すると左右目に写る
左右虚像位置7,8の距離S′が変化して左右虚像中心
位置H1,H2が前後に動く。
【0032】又、左右表示パネル5,6の中心位置
1,G2を線分OF1,OF2の所定位置に置いた状態、
即ち、主平面4と左右表示パネル5,6との距離Sを一
定に維持した状態で主平面4上の線分O1,O2上のO点
を適宜左右移動させると、左右表示パネル5,6の中央
位置G1,G2はO点の左右移動に同期して左右虚像中心
位置H1,H2も左右に動いて左右目に写る虚像は左右方
向に動く。
【0033】従って、左右目に写る虚像を前後及び左右
に適宜移動させて、左右目に写る虚像を一致させるには
どうすればよいかを示せばよい。
【0034】(3)左右目に写る虚像を前後左右に移動
させて虚像を一致させることができる位置関係 結論からいえば、左右目に写る虚像を一致させる為に
は、左右虚像中心位置H 1,H2の両者とも虚像中心位置
Hに配置させればよい。ここで、虚像中心位置Hは、主
平面4と左右表示パネル5,6との距離Sによって決定
された虚像距離S′であり、且つ Δ=Δ1+Δ2・・・・(1) を満足すればよい。
【0035】即ち、左右表示パネル5,6の中央位置G
1,G2と、左右レンズ2,3の主平面4との距離Sは、
夫々等しいので、主平面4からの左右虚像位置7,8の
虚像中心位置H1,H2も虚像距離S′となる。そこで、
左右虚像中心位置H1,H2が線分OH上にあることをい
えば、左右目に写る虚像が一致することになる。
【0036】左右目に写る虚像が線分OH上に存在する
ことは下記のようにして証明される。先ず、左表示パネ
ル5の左レンズ2による横倍率mは、 m=f/(f−s)・・・・(2) ここで、”f”はレンズ2の主点O1から光軸上の焦点
距離であり、”s”はレンズ2の主平面4と左表示パネ
ル5の距離を表わしている。
【0037】そして左虚像中心位置H1が線分OH上に
あるためには、以下の条件を満たせばよい。 Δ1=md1・・・・(3) ここで、”Δ1”は主平面4上のレンズ2の主点O1とO
点間の距離であり、”m”はレンズ2の横倍率、”
1”は左表示パネル5が左レンズ2の光軸上から直交
する方向に離れている距離である。
【0038】上記の式(3)に式(2)を代入して整理
すると、 d1=Δ1−Δ1・s/f・・・・(4) これは線分OF1上に左表示パネル5の中央位置G1が存
在していることにほかならない。
【0039】同様に、右表示パネル6に関しても、右表
示パネル6の中央位置G2が線分OH上にある条件は、 d2=Δ2−Δ2・s/f・・・・(5) ここで、”d2”は右表示パネル6が右レンズ3の光軸
上から直交する方向に離れている距離であり、”Δ2
は主平面4上のレンズ3の主点O2とO点間の距離であ
る。これは線分OF2上に左表示パネル6の中央位置G2
が存在していることにほかならない。
【0040】従って、上記の式(4)、(5)により左
右表示パネル5,6の中央位置G1、G2が線分OF1
OF2上にあり、各パネル5(6)と主平面4との距離
が等しければ、左右虚像中心位置H1,H2は、線分OH
上にあり、左右目に写る虚像は一致する。
【0041】このようにして、先ず左右目に写る虚像を
適宜位置に一致させた状態にすることができる。そして
虚像を一致させた状態で左右表示パネル5,6を矢印
A,B方向に移動させれば左右虚像位置7,8は矢印C
方向、即ち、前後方向に移動させることができ、O点を
矢印D方向に移動させれば、虚像は、矢印E方向、即ち
左右方向に移動させることができることになる。従っ
て、このような構造にすることにより、観察者が自然な
見え方の虚像を自然な位置で見ることが実現できるので
ある。
【0042】又、図1に示したように、レンズ2,3と
左右表示パネル5,6の位置関係を保った光学系ブロッ
ク1を直接観察者が覗いてもよいが、例えば図2に示す
ように光学系ブロック1にハーフミラー9を使用した構
成にしてもよい。
【0043】即ち、図2に示すように、ハーフミラー9
をレンズ2(3)と45度傾斜させた状態で配設するこ
とにより光学系ブロック1に対して直角方向から覗き込
む構造となる。そして、目で覗き込んだハーフミラー9
の反対側の位置に、減光フィルターである液晶シャッタ
ー10を配設した構造にしてもよい。
【0044】このような構造にすることにより、観察者
は虚像をハーフミラー9に反射させて見ることができる
と共に、ハーフミラー9を通して外界を確認することも
可能である。
【0045】更に、図2に示すようにハーフミラー9の
前方に液晶シャッター10等の減光フィルターを設置す
れば、外界が明るい場合でも虚像を確認しやすくなる。
ここで、図2の説明上、ハーフミラー9の角度を45度
としたが、それ以外の角度でも実現できることは勿論で
ある。
【0046】[2]メカ機構 上記説明した[1]光学系の原理を実現したメカ機構、
即ち機械的機構11は、図3及び図4に示すように、レ
ンズホルダー部12と、ピアノ線28A,28B,28
C,28Dを係止する軸受部23と、表示パネルホルダ
ー部26とから構成される。
【0047】レンズホルダー部12は、略四角形状に形
成したホルダー本体13と、該ホルダー本体13の両側
面に設けた固定台14A,14Bと、該固定台14A,
14B間に緊張されたピアノ線16A、16Bを介して
左右動する左右スライド軸17A,17Bとから構成さ
れている。
【0048】ホルダー本体13は、適宜間隔を有して左
右の位置に左レンズ2及び右レンズ3を配設した構造と
なっており、夫々のレンズ2,3の焦点距離Fは等しい
ものを使用している。そして、各レンズ2,3の主点と
軸受部23との距離は焦点距離Fと同距離になるように
設定されている。
【0049】固定台14A,14Bは、ホルダー本体1
3の両側面に係合係止されているものであり、ホルダー
本体13の上下の大きさよりも突出した上部及び下部に
ピアノ線係合部15A,15B,15C,15Dを設け
た構造となっている。
【0050】ピアノ線係合部15A及び15Bの間、1
5C及び15Dの間には、レンズ2,3の主点位置にな
るようにピアノ線16A,16Bを緊張させて張った構
造となっている。
【0051】左右スライド軸17A,17Bは、固定台
14A,14Bの上下位置に張ったピアノ線16A,1
6Bの夫々に係合し、且つ連結部18に連結され、一体
として左右動できる構造となっている。
【0052】この左右スライド軸17A,17Bは、固
定台14A,14Bに張ったピアノ線16A,16Bと
係合する左右動軸受部19A,19Bと、前後に移動す
るためのピアノ線20A,20B,20C,20Dを係
合係止する前後動係合部21A,21Bとから構成され
ている。尚、左右スライド軸17Aには、上部に突出し
た棒状の左右動摘み22を設けた構造になっている。
【0053】軸受部23は、筐体内壁24に設けられて
おり、夫々の左右スライド軸17A,17Bの前後動係
合部21A,21Bに係止されたピアノ線20A,20
B,20C,20Dの他端を緊張した状態で張った第
1、第2の基点25A,25B、及び第3、第4の基点
25C,25Dとから構成されている。
【0054】この軸受部23とレンズホルダー部12と
の距離関係は、レンズホルダー部12に搭載されている
レンズ2,3の焦点距離F1、F2の位置、即ち、左レン
ズ2の主点の位置から焦点距離F1の位置に第1、第3
の基点25A,25Cを、右レンズ3の主点の位置から
焦点距離F2の位置に第2、第4の基点25B,25D
を設けた構造となっている。
【0055】表示パネルホルダー部26は、左右目に対
応した2個のLCDからなる左右表示パネル5,6を搭
載した左右パネル部26A,26Bで構成されている。
【0056】左右パネル部26A,26Bは,パネル本
体27A,27Bと、該パネル本体27A,27Bの上
部及び下部中央に設けた前後用ピアノ線20A,20
B,20C,20Dを係合する前後スライド軸係合部2
8A,28B,28C,28Dを設けた構造となってい
る。
【0057】パネル本体27A,27Bは、略四角形状
の枠で形成された中央の位置にLCDである表示パネル
5,6を搭載し、枠の上部及び下部の中央の位置に突出
して形成した前後スライド軸係合部28A,28B,2
8C,28Dを設けた構造になっている。又、左パネル
部26Aには、上部に突出した棒状の前後動摘み29を
備え、左右パネル部26A,26Bの夫々はピアノ線3
0を介して係合された構造となっている。
【0058】このような構造をした表示パネルホルダー
部26は、前後スライド軸係合部28A,28B,28
C,28Dの夫々にピアノ線20A,20B,20C,
20Dを介在させ、且つレンズホルダー部12と平行に
なるように配置され、前後動摘み29の操作によりピア
ノ線20A,20B,20C,20Dを介して前後に摺
動自在に動ける。
【0059】尚、上記説明した機械的機構11は、原理
的な説明にとどめてある。従って、ピアノ線20A,2
0B,20C,20Dで配置された表示パネルホルダー
部26とレンズホルダー部12との平行関係の維持、及
び左右パネル部26A,26Bが一体として移動させる
ための手段、その他の詳細は省略してある。
【0060】又、実施例においてはピアノ線16A,1
6B,20A,20B,20C,20D,30を利用し
たが、これに限定されることなく、例えば炭素繊維、ガ
ラス繊維、自然毛繊維等でもよいことは勿論のことであ
る。
【0061】[3]装着システム、 上記説明した光学系の原理、及びメカ機構の原理は、眼
鏡型ディスプレイ装置に代表される装着システムにその
まま採用できる。即ち、装着システム31は、例えば図
5に示すように、頭部装着機構32と、筐体34と、制
御装置35とで構成されている。
【0062】頭部装着機構32は、頭部に装着できるバ
ンド33を形成し、該バンド33の両眼に位置する前面
方向に筐体34を配設した構造である。
【0063】筐体34は、光学系ブロック1を収容固定
している他に、光学系ブロック1内での虚像を一致させ
るための摘み22A,29Aを備えている。この摘み2
2Aは、虚像を左右方向に移動させ、摘み29Aは虚像
を前後方向に移動させる。これら摘み22A,29A
は、左右動摘み22、前後動摘み29に連結されてい
る。
【0064】又、映像を反射させるハーフミラー9又は
ビームスプリッターを備えた構造になっており、光学系
ブロック1の表示パネルからの映像を反射させた虚像を
見ることができると共に、適宜外界を確認できるように
なっている。
【0065】更に、筐体34の下部側面には液晶シャッ
ター10を備えた構造となっており、表示パネルでの映
像範囲の外界の光を適当に減光させ、外界が明るい状態
であっても映像を見やすくすることができる構造となっ
ている。
【0066】制御装置35は、筐体34に収容されてい
る光学系ブロック1の表示パネル及び液晶シャッター1
0を制御するコントロール回路36を内蔵し、画像のオ
ン/オフをするスイッチ35aと、液晶シャッター10
の透過率を制御するボリューム35bを設けた構造にな
っている。
【0067】このような構造をした制御装置35は、使
用者の身体の一部に適宜取り付けて可搬できるようにな
っており、例えば歩行中であっても適宜光学系ブロック
1の制御ができる。
【0068】[4]具体例 上記説明した光学系の原理及び機械的機構、即ち左右目
に写る虚像を一致させた状態で、虚像を左右方向、前後
方向、上下方向へ移動させるためには、下記に示すよう
な種々の構成が考えられる。
【0069】(1)第1の具体例 第1の具体例は、図6に示すように、その光学系ブロッ
ク1Aは、左右レンズ2,3の光軸37,38を所定距
離の位置Iで交差するようにして、左右表示パネル5,
6を左右レンズ2,3の光軸37,38上の適宜位置に
直交するように配設し、且つ左右レンズ2,3と左右表
示パネル5,6との距離を等しくしながら動かす手法で
ある。
【0070】このような手法によれば、仮に、表示パネ
ル5、6の全範囲に映像を表示させると左右表示パネル
5、6の矢印A,B方向への移動により、左右の目に写
る虚像の位置は異なってしまう。
【0071】例えば、表示パネル5,6が37a,38
aの位置の場合は、交差位置Iよりも手前の位置P1に
左右虚像7A,7Bを結ぶ。
【0072】表示パネル5,6が37b、38bの位置
の場合は、交差位置Iと同じくする位置P2に左右虚像
7B,8Bを結ぶ。
【0073】表示パネル5,6が37c,38cの位置
の場合は、交差位置Iよりも遠ざかる位置P3に左右虚
像7C,8Cを結ぶ。
【0074】そこで、図7において、右目表示パネル5
の表示可能範囲内39´で7A´のように右よりの範囲
に映像をずらして表示させる。又、左目表示パネル6で
は反対側に表示させる。
【0075】このようにすれば、図6において左右表示
パネル5,6を光軸上の37a,38aの位置、即ち、
虚像をP1の位置で得た左右虚像7A,8Aは、左表示
パネル5では図7に示すように、左目範囲39の右側の
位置に虚像7Aが得られ、右表示パネル6では図8に示
すように、右目範囲40の左側の位置に虚像7Bが得ら
れる。
【0076】従って、両目に写し出される左右虚像7
A,7Bは、図9に示すように、左右目範囲39,40
の中央位置に虚像7A,8Aを得ることができる。これ
は左右目範囲39,40全体の広さではなくその左右目
の中央の部分に虚像を一致させた状態となっている。
【0077】次に、図6において左右表示パネル5,6
を光軸37,38上の位置37b,38bの位置、即
ち、丁度光軸37,38が交差する位置Iに左右虚像7
B,8Bを得た場合は、図10に示すように、左右目範
囲39,40の全体範囲に写し出されて、左右の虚像7
B(8B)は一致している。
【0078】更に、図6において左右表示パネル5,6
を光軸37,38上の37c,38cの位置、即ち、虚
像をP3の位置で得た左右虚像7C,8Cは、図11に
示すように、右目範囲39の左側に虚像7Cを、左目範
囲40の右側に虚像8Cを得ることができる。
【0079】従って、両目で得られた虚像7C,8C
は、左右目の範囲を重ねた部分であり、位置37a,3
8aでの虚像7A,8Aと同様に左右目範囲39,40
の中央の位置で見ることになる。これは上記した虚像の
位置P1と略同一の結果となり、両者の虚像は一致して
いる。
【0080】このようにして、虚像の位置を前後に移動
させても、左右の虚像を一致させることが可能であり、
長時間見ても疲労感の少ない自然な虚像表示ができる。
又、虚像の位置を左右に移動させる場合は、各パネルに
おける表示位置を表示可能範囲内で、左目用、右目用と
も同時に左右に移動させればよい。上下の場合も同様で
ある。この際、表示範囲の移動量は、左右の虚像が一致
したまま移動させることが必要である。
【0081】従って、前記図1で説明したように、両眼
で形成された平行線L,Rに対して内側方向に傾斜させ
た光学系ブロック1Aであっても、両眼で形成された平
行線L,Rの間に光学系ブロック1の中で無限に存在す
る平行線OH上の一つの平行線OHが選択された時に、
その平行線OHの線上に左右の映像の虚像中心位置
1,H2が夫々存在すれば良いのである。
【0082】又、この平行線OHを、両眼で形成された
平行線L、Rの外側におくことも、映像表示範囲を調整
すれば可能である。尚、図7〜図11は虚像の図として
説明したが、これは表示パネルに写し出される映像とし
てもよい。
【0083】この左右レンズ2,3を固定した状態で左
右表示パネル5,6を動かす機械的機構は、図12に示
すように、左右表示パネル5,6を矢印A,B方向に移
動させる駆動手段41により構成される。
【0084】駆動手段41は、筐体42内に左右レンズ
2,3の光軸37,38を所定距離で交差させるように
配設し、該配設された左右レンズ2、3の光軸37,3
8上の夫々適宜同一位置を移動できるように設けた左右
表示パネル5,6と、該左右表示パネル5,6に連結さ
れたボールネジ43A,43Bと、該ボールネジ43
A,43Bを適宜回転させる左右ステッピングモータ4
4A,44Bとから構成されている。
【0085】このように構成された駆動手段41は、所
定の制御に基づいてステッピングモータ44A,44B
を駆動させ、ボールネジ43A,43Bを回転させて左
右レンズ2,3と左右表示パネル5,6との距離を一定
に維持させながら移動させることができる。尚、ステッ
ピングモータ44A,44Bに限らずパルスモータでも
よく、上記説明した駆動手段に限定されないことは勿論
のことである。
【0086】このように左右表示パネル5,6を移動さ
せる駆動手段41を制御する制御回路45は、例えば図
13に示すように、左目用ディスプレイ表示回路系46
と、右目用ディスプレイ表示回路系58と、左右移動用
回路60と、上下移動用回路61と、前後移動用回路6
2と、ステッピングモーターコントローラ65とから構
成される。
【0087】左目用ディスプレイ表示回路系46は、R
GBデコーダ47と、A/D変換器48と、入力用セレ
クター49と、2個のフィールドメモリ50,51と、
出力用セレクター52と、D/A変換器53と、ディス
プレイコントローラ54とから構成されている。
【0088】RGBデコータ47は、NTSC信号又は
ビデオ信号等をRGBの色信号として抽出するものであ
り、その入力側は信号入力端子に接続され、その出力側
はA/D変換器48の入力側に接続されている。
【0089】A/D変換器48の出力側は、入力用セレ
クター49の入力端子に接続されている。
【0090】入力用セレクター49は、タイミングコン
トローラ57の制御により切り替わるセレクターであ
り、その一方の出力側は第1のフィールドメモリ50の
入力側に接続し、他方の出力側は第2のフィールドメモ
リ51の入力側に接続されている。
【0091】第1のフィールドメモリ50は、ディジタ
ル化された色信号の1フレーム分を格納できる記憶容量
を備えたメモリであり、タイミングコントローラ57に
より制御され、その出力側は出力用セレクター52の一
方の入力端子に接続されている。
【0092】第2のフィールドメモリ51は、第1のフ
ィールドメモリ50と同様にディジタル化された色信号
の1フレーム分を格納できる記憶容量を備えたメモリで
あり、タイミングコントローラ57により制御され、そ
の出力側は出力用セレクター52の他方の入力端子に接
続されている。
【0093】出力用セレクター52は、タイミングコン
トローラ57により制御され、その出力側はD/A変換
器53の入力側に接続されている。
【0094】D/A変換器53は、デジタル化されてい
るRGBの色信号をアナログ信号に変換するものであ
り、その出力側はディジタルコントローラ57に接続さ
れている。
【0095】ディスプレイコントローラ54は、左目用
の液晶パネルである左表示パネル5に映像信号を送出す
るものであり、タイミングコントローラ57により制御
され、その出力側は左表示パネル5に接続されている。
【0096】この左表示パネル5及び右表示パネル6
は、所謂LCDであり、左目に直接対峙した構造でもよ
いし、ハーフミラー等を使用して映像を反射させた状態
で左目に写し出される状態にしてもよい。
【0097】シンクセパレータ56は、受信したNTS
C信号、又はビデオ信号を入力してSYNC信号をセパ
レートするものであり、その入力側はNTSC信号、又
はビデオ信号の端子に接続し、その出力側はタイミング
コントローラ57の入力側に接続されている。
【0098】タイミングコントローラ57は、シンクセ
パレータ56からのSYNC信号に基づいて入出力セレ
クター48,52の制御、フィールドメモリー50,5
1の切換え制御、ディスプレイコントローラ54の制御
を行う。
【0099】右目用ディスプレイ表示回路系58は、上
記説明した左目用ディスプレイ表示回路系46と同一回
路から構成され、左表示パネル6に映像を表示する。
【0100】左右移動用回路60、上下移動用回路6
1、前後移動用回路62は、手回しボリューム63a,
63b,63cとA/D変換器64a,64b,64c
とから構成されており、その出力側はタイミングコント
ローラ57の入力側に接続されている。タイミングコン
トローラ57は、手回しボリューム63a,63b,6
3cで得られた左右移動、上下移動、前後移動量に基づ
いて左右、上下、前後に一致した虚像を移動させる制御
を行う。
【0101】ステッピングモーターコントローラ65
は、左右表示パネル5,6に写された虚像を一致させて
前後に移動させてるために左右ステッピングモータ44
A,44Bを制御するものであり、右ステッピングモー
タ44A、左ステッピングモータ44Bに接続されてい
る。
【0102】このような構成からなる制御回路45は、
左表示パネル5、右表示パネル6に写し出される映像の
虚像を一致させて、虚像を左右、上下、前後の移動を自
由自在に行うことができる。
【0103】又、明度コントロールボリューム200の
信号を減光フィルターコントロール回路201に入力
し、液晶シャッター等の減光フィルター202の透過率
をコントロールする。
【0104】(2)第2の具体例 第2の具体例は、図14に示すように、左右表示パネル
5,6を同一パネルホルダ66内に入れ、このパネルホ
ルダ66は左右レンズ2,3の光軸37,38上の線分
11、O22上(矢印F方向)を移動させる。
【0105】この表示パネル5,6内において、表示画
像5a,6aの中心がそれぞれ線分OF1,OF2上にあ
るように、表示画像5a,6aを設定すると左右の虚像
が一致する。
【0106】すると、パネルホルダ66に搭載されてい
る左右表示パネル5,6内における表示範囲5a、6a
の中心が線分OF1及びOF2上(矢印A,B方向)を移
動することになるので、前記図1で示した左右の虚像を
一致させたまま、虚像を前後、左右、上下に移動させる
ことができる。
【0107】パネルホルダ66は、図15に示すよう
に、パネルホルダ66の一端に取り付けたボールネジ6
7に係合している回転棒68のステッピングモータ69
を制御して光軸37,38上を移動する。
【0108】このパネルホルダ66の光軸37,38上
の移動は、図16に示すように、筐体70に溝71a,
71b,71c,71dを設け、この溝71a、71
b,71c,71dにパネルホルダ66のガイド片72
a,72b,72c,72dを係合させて移動させる。
【0109】ここで、虚像の左右上下への移動は、ボリ
ューム63a,63b,63cの回転位置情報から図1
3のブロック図の電気系で左右表示パネル5,6内にお
ける表示範囲5a,6aを移動させて行う。
【0110】又、制御回路は、前記図13に示した回路
を使用するのでその説明は省略する。即ち、一致した虚
像の前後、上下、左右方向への移動は、各手回しボリュ
ーム63a,63b,63cを動かすことにより得るこ
とができるのである。
【0111】(3)第3の具体例 第3の具体例の光学系ブロック73は、基準線Jを対象
位置に左右表示パネル5,6と、該左右表示パネル5,
6に平行になるように配設した左右レンズ2,3とから
構成され、該左右レンズ2,3は所定の曲線の軌跡上を
移動できる構成である。
【0112】例えば、右レンズ3の主点O2の描く曲線
dは、 d=Δ・f/(2s)・・・・(6) の関係を有するものであり、左レンズ2は右レンズ3の
曲線Gに対して基準線Jに対象な曲線G′上を、それぞ
れのレンズ2,3の主点O1,O2を曲線G,G′で描か
れる軌跡上を同一条件下において動かす。
【0113】このような構造にすることによって、左右
の虚像を一致させながら虚像を前後C方向に移動でき
る。又、虚像を左右に動かす場合は、左右レンズ2,3
が点線で囲まれた相対関係を保ちながら点線内を紙面上
下D方向に移動すればよい。更に、虚像を上下に動かす
場合は、左右レンズ2,3が点線で囲まれた相対関係を
保ちながら点線内を紙面に対して垂直方向に動かせばよ
い。
【0114】このように右目レンズ2,3を所定の曲線
G,G′で描かれた軌跡上を移動させると左右の虚像が
一致しながら移動する理由は以下のように説明できる。
【0115】即ち、図17において、曲線G,G′上を
レンズ2,3が動くと、左右表示パネル5,6とレンズ
2,3の主平面4との距離Sが変化し、左右虚像位置
7,8の距離が変化する。但し、ここで左右レンズ2,
3の主平面4は一致させることとする。
【0116】従って、この曲線G,G′上に左右表示パ
ネル5,6の主点O1,O2があるときに左右の虚像が一
致することを示せば、虚像を一致させながら、前後に移
動するといえる。
【0117】ところで、各パネル5,6のレンズ主平面
4までの距離は等しいので、主平面4と虚像7,8の距
離は等しく、虚像7,8は同一平面上にある。その為、
左右の虚像の中心が直線J上にあることを示せば、左右
の虚像が一致することとなる。以下にこの理由を示す。
【0118】先ず、右目系に関して、曲線G上にレンズ
3があるときの虚像の横倍率mは、以下の式になる。 m=f/(f−s)・・・・・・・・・・・・(7) 式(7)より虚像中心軸J1と光軸38との距離Lは、 L=m・d′=d′・f/(f−s) =d′+d′・s/(f−s)・・・・(8) となる。
【0119】式(8)に式(6)を代入すると、 L=(Δ・f/(2s′)−Δ/2) =d′+Δ/2・・・・・・・・・・・・・(9) となる。
【0120】従って、右虚像中心軸J1が基準線Jと一
致する。同様にして左虚像中心軸J2も基準線Jと一致
することが示せる。このことは左右の虚像が一致するこ
とを意味する。左目系も同一の手法により証明される。
【0121】この第3の具体例に係る光学系ブロック7
3のメカ機構73Aは、図18及び図19に示すよう
に、左右レンズ2,3を搭載した左右ホルダ74A,7
4Bと、金具75とから構成され、筐体70には曲線
G,G′の形状に形成した左右ガイド溝76A,76B
と、金具75を基準線Jに沿って案内する直線ガイド溝
76Cとを設けた構造となっている。
【0122】左右ホルダ74A,74Bは、左右スライ
ド軸77A,77Bとガイド78A、78Bとから構成
され、左右スライド軸77A,77Bにはピアノ線79
A(79B)を通して自由自在にスライドできる構造に
なっている。ガイド78A,78Bは、筐体70に設け
た曲線G,G′の形状に形成された左右ガイド溝76
A,76Bに係合して矢印H1,H2方向に案内され
る。
【0123】金具75は、所定位置に突出した摘み80
と、ピアノ線79A,79Bを係止する係止部81とガ
イド82とから構成されている。ガイド82は、筐体7
0に設けられている直線ガイド溝76Cに案内されて矢
印C方向に動くことができる。
【0124】このような構成からなるメカ機構73A
は、金具75のガイド82を直線ガイド溝76Cに係合
させ、且つ左右ホルダ74A,74Bのガイド78A,
78Bを左右ガイド溝76A,76Bに係合させてピア
ノ線79A,79Bで連結することにより組立は完了す
る。
【0125】そして、金具75は、摘み80を動かして
直線ガイド溝76Cに係合されているガイド82に案内
されて動くと同時に、ピアノ線79A,79Bで連結さ
れている左右ホルダ74A、74Bは、摘み80を矢印
C方向に動かすことにより曲線形状に形成されている左
右ガイド溝76A,76Bに係合しているガイド78
A,78Bに案内されて動くことができる。
【0126】このようなメカ機構73Aにおいて、虚像
を観察者に対して左右に動かす場合は、図20及び図2
1に示すように、メカ機構73A全体を両目に対して左
右D方向に動かせばよい。
【0127】即ち、前記説明した図18及び図19に示
したように、左右スライド軸77A,77Bと、金具7
5と、この左右スライド軸77A,77Bと金具75を
案内するガイド溝76A,76B,76Cを一緒に左右
D方向に動かすようにすればよいのである。この場合パ
ネル5,6は移動しないように固定されている。
【0128】そのためには、例えば、図20及び図21
に示すように、筐体70内であって、摘み80を設けた
光学系ブロック73と平行な両端の適宜位置に左右ピア
ノ線係合部83a,83bを設けたメカ機構係止部83
を配設する。
【0129】このメカ機構係止部83は、左右表示パネ
ル5,6と平行な状態でメカ機構73Aを、左右ピアノ
線係合部83a,83bで上下2本のピアノ線84A
(84C),84B(84D)を緊張状態で張り、且つ
この上下2本のピアノ線84A(84C),84B(8
4D)にメカ機構73Aのスライド軸85A,85B,
86A,86Bを係合した構造である。
【0130】このような構造にすることにより、左右表
示パネル5,6に対して左右D方向に摘み80を持って
メカ機構73Aを移動させることができる。
【0131】又、虚像を観察者に対して上下方向に動か
す場合は、図21に示すように、筐体70の適宜位置に
配設されたメカ機構係止部83全体を、つまみ80をH
方向に動かすことで上下H方向に動かせばよい。この場
合もパネル5,6は移動しない。
【0132】(4)第4の具体例 第4の具体例に係る光学系ブロック1Aは、図22に示
すように、左右レンズ2,3の光軸37,38がK点で
交差し、左右表示パネル5,6を光軸37,38上に各
レンズ2,3と平行に配設し、左レンズ2(又は右レン
ズ3)と右表示パネル5(又は左表示パネル6)からな
る右光学系1a(又は左光学系1b)のいずれか一方
(実施例においては右光学系1a)を、レンズ3の光軸
38上の主点O2を中心にして回転(J方向)させて虚
像位置K点を前後C方向に移動させると同時に、左右虚
像7D,8Dを一致させるために左右表示パネル5,6
をレンズ2,3に対して前後A,B方向に移動させる構
造にする。
【0133】このような光学系ブロック1Aのメカ機構
87は、図23に示すように、筒形状に形成した左右鏡
筒88A,88Bに左右光学系1a,1bを配設した構
造にする。
【0134】右鏡筒88Aは、その中心軸(光軸38に
相当)を中心にしてレンズ3及び右表示パネル5を配設
した構造とし、該右表示パネル5は、ステッピングモー
タ90Aで駆動されるボールネジ89Aに係合されてい
る構造である。さらに、右鏡筒88Aには、右鏡筒88
A全体を回転させて、K点を前後に移動させるボールネ
ジ89Cとステッピングモータ90Cを設けた構造とな
っている。
【0135】又、左鏡筒88Bは、その中心軸(光軸3
7に相当)を中心にしてレンズ2及び左表示パネル6を
配設した構造とし、該左表示パネル6は、ステッピング
モータ90Bで駆動されるボールネジ89Bに係合され
ている構造である。
【0136】このような構造からなるメカ機構87は、
右鏡筒88Aをステッピングモータ90Cの駆動により
中心軸O2を中心にして回転J方向させて、K点を前後
C方向に移動させることにより虚像の位置を変化させる
ことができる。
【0137】そして、回転による前後C方向への移動と
共に、左右鏡筒88A,88Bのステッピングモータ9
0A,90Bの駆動により左右表示パネル5,6を前後
A,B方向に移動させて変化した左右の虚像を一致させ
ることができる。
【0138】このメカ機構87による虚像位置の制御に
関する電気制御系91は、図24に示すように、手回し
ボリューム92の出力側がA/D変換器93に接続さ
れ、該A/D変換器93の出力側がマイコン94に接続
され、該マイコン94からの制御信号が、適宜モーター
コントローラ95A,95B,95Cに入力され、ステ
ッピングモータ90A,90B,90Cを駆動させる。
【0139】このような接続状態を有する電気制御系に
おいては、先ず手回しボリューム92で回した値をデジ
タル信号にしてマイコン94で処理した後に、適宜モー
ターコントローラ95A,95B,95Cを介してステ
ッピングモータ90A,90B,90Cを駆動させて右
鏡筒88Aの回転及び左右表示パネル5,6の前後A,
B方向に移動させて一致した虚像を得ることができる。
【0140】(5)第5の具体例 第5の具体例に係る光学系ブロック96は、図25及び
図26に示すように、レンズの代わりに左右凹面鏡97
A(97B)を使って実現したものである。
【0141】即ち、光学系ブロック96は、目の前方位
置にハーフミラー9と左右凹面鏡97A(97B)を配
置し、該左右凹面鏡97A(97B)と直交する位置に
左右表示パネル5,6を配置した構造である。
【0142】このような構造をした光学系ブロック96
の左右表示パネル5,6を眼球で見ると左右表示パネル
5,6の映像をハーフミラー9に反射後、左右凹面鏡9
7A,97Bで拡大した虚像をハーフミラー9を通して
眼球で覗く。このとき、左右凹面鏡97A,97Bの主
点O1’、O2’は、光学的にはO1、O2であると考えら
れる。
【0143】又、光学系ブロック96で得られた虚像を
前後に動かす場合は、図26に示すように、光学的な左
右凹面鏡97A,97Bの主点O1、O2の線上にO点を
設け、該O点と焦点位置F1、F2とをピアノ線98A,
98Bで連結する。
【0144】そして、例えばピアノ線98A、98B上
に左右表示パネル5,6の中央位置G1,G2がくるよう
にする。そして線分F1O、F2O上を同一距離だけ前後
A,B方向に左右表示パネル5,6の中心位置G1、G2
を動かして虚像を前後に動かすことができる。
【0145】又、光学系ブロック96による虚像を左右
に動かす場合は、線分O1、O2上のO点をD方向に動か
して左右表示パネル5,6を左右に動かすことにより得
られる。尚、この動きをするためのメカ機構は、前記図
3に示す機械的機構11と組み合わせてもよい。
【0146】このように、図25及び図26に示した凹
面鏡97,97とハーフミラー9を使用する光学系ブロ
ックは、前記説明した図6、図17、図22等で示した
レンズを凹面鏡とハーフミラーに置き換えてもよい。こ
の場合には、ハーフミラーに反射された凹面鏡の仮想的
な主点O1、O2を各レンズの交点に一致させて、レンズ
の光軸を凹面鏡の光軸に置き換えて設計すればよい。
【0147】上記種々の具体例は、VTRを接続するこ
とを前提として説明したが、NTSC信号の出るコンピ
ューターを接続するようにしてもよい。又、画像表示回
路を左右別々に用意して、両眼視差を考慮した映像を入
力すれば、立体画像を表示することも可能である。
【0148】又、実施例に於いては、虚像を動かして左
右両眼の虚像が一致する実施例を示したが、両眼の虚像
が一致する状態で、左右の虚像を固定した光学系でも充
分効力がある。上記実施例を参照にすれば、容易に虚像
を固定した光学系の実現は可能である。
【0149】例えば、レンズ、凹面鏡、ハーフミラー、
表示パネル等の光学部品を、その光学部品の周囲を光線
を遮らないように、適当な固定台で筐体に固定すればよ
い。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る眼鏡
型ディスプレイ装置は、下記に示すような効果を奏す
る。
【0151】(1)左右の虚像の光学的な位置を一致さ
せることにより、眼球の向きと水晶体のピント調整のア
ンバランスがなくなり、目の疲労が少なくなると云う極
めて優れた効果を奏する。
【0152】(2)虚像の表示位置を変化できるので、
眼前の圧迫感がなくなり、目の疲労が少なくなると云う
極めて優れた効果を奏する。
【0153】(3)光学系ブロックは、電気的、又は及
び機械的に駆動させて虚像の位置を変化させることによ
り、例えばディスプレイ部本体を手を添えることなく自
動的に眼球の移動に追従した虚像の移動を達成すること
ができると云う極めて優れた効果を奏する。
【0154】(4)虚像位置の外界だけを隠すようにし
たことにより、虚像位置周囲の外界を確認しながら映像
を見ることができるようになり、眼前が外界から遮蔽さ
れた状態から回避するするようにして圧迫感がなくなる
と云う極めて優れた効果を奏する。
【0155】(5)又、虚像位置の裏側の明るさを減光
フィルターで暗くできるので、明るいところでも明瞭な
虚像を得ることができると云う極めて優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学系の原理を左右レンズの光軸
を平行にした構造にして虚像を一致させる略示的説明図
である。
【図2】図1に示す光学系ブロックにハーフミラーを搭
載した説明図である。
【図3】図1に示す光学系ブロックの機械的機構を示し
た説明図である。
【図4】図3の機械的機構の略示的平面図である。
【図5】図1に示す光学系の原理を装着システムに採用
した説明図である。
【図6】図1の光学系の原理を左右レンズの光軸が所定
距離で交差させる構造にして虚像を一致させるようにし
た第1の具体例の略示的説明図である。
【図7】図6の虚像が光軸の交差する手前で結像した時
の右目範囲の虚像を示した説明図である。
【図8】図6の虚像が光軸の交差する手前で結像した時
の左目範囲の虚像を示した説明図である。
【図9】図6の虚像が光軸の交差する手前で結像した時
の左右目範囲の虚像を示した説明図である。
【図10】図6の虚像が光軸の交差する位置で結像した
時の左右目範囲の虚像を示した説明図である。
【図11】図6の虚像が光軸の交差する位置より遠い位
置で結像した時の左右目範囲の虚像を示した説明図であ
る。
【図12】図6の光学系の原理を機械的機構で実現した
略示的説明図である。
【図13】図1及び図6の光学系の原理を電気的機構で
実現した略示的説明図である。
【図14】図1の光学系の原理の虚像を観察者に対して
左右上下に動かす機械的機構を示した第2の具体例の略
示的説明図である。
【図15】図14の機械的機構の要部を示した略示的説
明図である。
【図16】図14の機械的機構の要部を示した略示的説
明図である。
【図17】本発明に係る光学系の原理をレンズを曲線の
軌跡上を移動させるようにした第3の具体例の略示的説
明図であ
【図18】図17の光学系の原理の機械的機構の要部を
示した略示的説明図である。
【図19】図17の光学系の原理の機械的機構の要部を
示した略示的説明図である。
【図20】図17の光学系の原理の機械的機構の要部を
示した略示的説明図である。
【図21】図17の光学系の原理の機械的機構の要部を
示した略示的説明図である。
【図22】図6の光学系の原理を光学系ブロックを回転
させる構造にした第4の具体例の略示的説明図である。
【図23】図22の光学系ブロックを機械的機構で実現
した要部の略示的説明図である。
【図24】図22の光学系ブロックを電気的機構で実現
した要部の略示的説明図である。
【図25】図1及び図6の光学系の原理を凹面鏡により
実現した略示的要部説明図である。
【図26】図25の眼球方向からみた略示的正面図であ
る。
【図27】従来技術における虚像を移動させる光学系の
原理を示した説明図である。
【図28】従来技術における固定された虚像を見ている
状態を示す説明図である。
【図29】従来技術における頭部に装着されたディスプ
レイを見ている状態を示す説明図である。
【図30】従来技術におけるハーフミラーを利用して虚
像を見る説明図である。
【符号の説明】
1 光学系ブロック 1a 右光学系 1b 左光学系 2 左レンズ 3 右レンズ 4 主平面 5 左表示パネル 6 右表示パネル 7 左虚像位置 7A,7B,7C 左虚像 8 右虚像位置 8A,8B,8C 右虚像 9 ハーフミラー 10 液晶シャッター 11 機械的機構 12 レンズホルダー部 13 ホルダー本体 14A,14B 固定台 15A,15B,15C,15D ピアノ線係合部 16A,16B ピアノ線 17A,17B 左右スライド軸 18 連結部 19A,19B 左右動軸受部 20A,20B,20C、20D ピアノ線 21A,21B 前後動係合部 22 左右動摘み 23 軸受部 24 筐体内壁 25A,25B,25C,25D 第1〜第4の基点 26A 左パネル部 26B 右パネル部 27A,27B パネル本体 28A,28B,28C,28D 前後スライド軸係合
部 29 前後動摘み 30 ピアノ線 31 装着システム 32 頭部装着機構 33 バンド 34 筐体 35 制御装置 35a スイッチ 35b ボリューム 36 コントロール回路 37,38 光軸 37a,37b,37c 左表示パネル位置 38a,38b,38c 右表示パネル位置 39 右目範囲 40 左目範囲 41 駆動手段 43A 左ボールネジ 43B 右ボールネジ 44A 左ステッピングモータ 44B 右ステッピングモータ 45 制御回路 46 左目用ディスプレイ表示回路系 47 RGBデコーダ 48 A/D変換器 49 セレクター 50 第1のフィールドメモリ 51 第2のフィールドメモリ 52 セレクター 53 D/A変換器 54 ディスプレイコントローラ 56 シンクセパレータ 57 タイミングコントローラ 58 右目用ディスプレイ表示回路系 60 左右移動用回路 61 上下移動用回路 62 前後移動用回路 63a,63b,63c 手回しボリューム 64a,64b,64c A/D変換器 65 ステッピングモーターコントローラ 66 パネルホルダ 67 ボールネジ 68 回転棒 69 ステッピングモータ 70 筐体 71a,71b,71c,71d 溝 72a,72b,72c,72d ガイド片 73 光学系ブロック 73A メカ機構 74A,74B 左右ホルダ 75 金具 76A,76B 左右ガイド溝 76C 直線ガイド溝 77A,77B 左右スライド軸 78A,78B ガイド 79A,79B ピアノ線 80 摘み 81 係止部 82 ガイド 83 メカ機構係止部 84A,84B,84C,84D ピアノ線 85A,85B,85C,85D スライド軸 86A,86B,86C,86D スライド軸 87 メカ機構 88A 右鏡筒 88B 左鏡筒 89A,89B,89C ボールネジ 90A,90B,90C ステッピングモータ 91 電気制御系 92 手回しボリューム 93 A/D変換器 94 マイコン 95A,95B,95C モーターコントローラ 96 光学系ブロック 97A 左凹面鏡 97B 右凹面鏡 98A,98B ピアノ線 99 減光フィルター明度コントロール用ボリューム 100 減光フィルターコントロール用回路 101 減光フィルター G,G′曲線 G1,G2 中央位置 O1,O2 主点 F1,F2 焦点位置 H1,H2 左右虚像中心位置 H 虚像中心位置 m 横倍率

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系を介して得られた左右の映像の夫
    々の虚像中心位置を、前記光学系の中で両眼の前方に存
    在する平行線上に一致させたことを特徴とする眼鏡型デ
    ィスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 上記左右の映像位置を調整して、前記虚
    像位置を移動させるようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の眼鏡型ディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 上記光学系を構成する左右のレンズの光
    軸を平行に配設したことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の眼鏡型ディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 上記光学系を構成する左右のレンズの光
    軸を所定距離において交差させるように配設したことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の眼鏡型ディスプレイ
    装置。
  5. 【請求項5】 上記左右の映像位置の移動を、機械的機
    構で行うことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記
    載の眼鏡型ディスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 上記左右の映像位置の移動を、電気的機
    構で行うことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5
    に記載の眼鏡型ディスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 上記左右の虚像位置は、前後にのみ移動
    できるようにしたことを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5又は6に記載の眼鏡型ディスプレイ装置。
  8. 【請求項8】 上記左右の虚像位置は、前記左右のレン
    ズの位置調整で行うようにしたことを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5又は6に記載の眼鏡型ディスプレイ
    装置。
  9. 【請求項9】 上記左右のレンズの位置は、左右対称の
    曲線状態で移動することを特徴とする請求項8に記載の
    眼鏡型ディスプレイ装置。
  10. 【請求項10】 上記左右の虚像位置は、前記左右のレ
    ンズの位置調整、及び又は左右の映像の位置調整で行う
    ようにしたことを特徴とする請求項1、3、4、5、
    6、7、8又は9に記載の眼鏡型ディスプレイ装置。
  11. 【請求項11】 上記左右の虚像を、ハーフミラーを介
    して観察するようにしたことを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載の眼鏡
    型ディスプレイ装置。
  12. 【請求項12】 上記ハーフミラーの前方に液晶シャッ
    ター等の減光フィルターを設けたことを特徴とする請求
    項11に記載の眼鏡型ディスプレイ装置。
  13. 【請求項13】 上記左右のレンズ位置調整を機械的機
    構により行うことを特徴とする請求項8、9、10、1
    1又は12に記載の眼鏡型ディスプレイ装置。
  14. 【請求項14】 上記光学系を構成する左右のレンズの
    代わりに凹面鏡で構成したことを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又
    は13に記載の眼鏡型ディスプレイ装置。
  15. 【請求項15】 上記左右の虚像を一致させた状態で、
    上下方向に移動できるようにしたことを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、
    12、13又は14に記載の眼鏡型ディスプレイ装置。
  16. 【請求項16】 上記左右の虚像を一致させた状態で、
    左右方向に移動できるようにしたことを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、
    12、13、14又は15に記載の眼鏡型ディスプレイ
    装置。
  17. 【請求項17】 上記虚像を一致させた状態で、前後方
    向に移動できるようにしたことを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、
    13、14、15又は16に記載の眼鏡型ディスプレイ
    装置。
  18. 【請求項18】 上記虚像を一致させた状態で、任意の
    位置に移動できるようにしたことを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、1
    2、13、14、15、16又は17に記載の眼鏡型デ
    ィスプレイ装置。
  19. 【請求項19】 上記光学系を介して得られた虚像の背
    景の外界を暗くするようにしたことを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、1
    2、13、14、15、16、17又は18に記載の眼
    鏡型ディスプレイ装置。
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