JPH07250263A - 雑音除去装置 - Google Patents

雑音除去装置

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JPH07250263A
JPH07250263A JP3974294A JP3974294A JPH07250263A JP H07250263 A JPH07250263 A JP H07250263A JP 3974294 A JP3974294 A JP 3974294A JP 3974294 A JP3974294 A JP 3974294A JP H07250263 A JPH07250263 A JP H07250263A
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JP
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noise
orthogonal
subtraction
delay
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JP3974294A
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Hidekazu Suzuki
秀和 鈴木
Tadashi Kubota
正 久保田
Kazuo Furuyasu
和男 古保
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 映像信号の動き量を検出し、雑音の帰還量を
動き量で制御することで、動画像に対する劣化を抑えな
がら、静止画像、動画像の双方の雑音を効果的に除去す
る雑音除去装置を提供することを目的とする。 【構成】 適応制御手段21において、映像信号のフレ
ーム差分信号と、直交逆変換により抽出された雑音から
動き量を検出し、その動き量に応じて、直交変換後のデ
ータに対して非線形処理を行う非線形処理手段15_1
〜15_kでのいき値、及び直交逆変換後のデータを減
衰させる減衰手段18の帰還係数のうち少なくとも一方
を制御するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号に含まれる雑
音を効果的に除去する雑音除去装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】昨今の半導体メモリの進展に伴ってフレ
ームメモリが安価で使えることもあり、映像信号の3次
元処理が盛んに行われるようになってきている。家庭用
VTRやTV受像機に用いられる雑音除去装置に関して
も、フレームメモリを用いたものが数多く考案されてい
る。その中で映像信号と不規則雑音の3次元的な統計的
性質の違いを利用した雑音除去装置として、直交変換の
一方式であるアダマール変換(Hadamard Tr
ansform)を用いたフレーム巡回型の雑音除去装
置が提案されている(テレビジョン学会誌、Vol.3
7、No.12 、1983、pp56−62)。
【0003】雑音を含まない映像信号は水平、垂直、時
間軸のいずれの方向に関しても相関が大きく、一方不規
則雑音は水平、垂直、時間軸にいずれの方向に関しても
相関が小さいという性質がある。アダマール変換を用い
た雑音除去装置は、このような映像信号と不規則雑音の
3次元相関の相違を、より有効に用いて雑音を除去しよ
うとする手法である。アダマール変換を用いたフレーム
巡回型の雑音除去装置は、S/N比の改善量が同じとい
う条件下で、アダマール変換を用いない単なるフレーム
巡回型の雑音除去装置よりは、動画部分の画質劣化が少
ないという利点がある。
【0004】ここで、従来のアダマール変換を用いたフ
レーム巡回型の雑音除去装置について説明する。図25
に従来のアダマール変換を用いた雑音除去装置のブロッ
ク図を示す。図25において、1は第一の減算器で、入
力映像信号と入力映像信号から雑音除去した出力信号を
1ないし数フレーム遅延させた信号との減算を行い、フ
レーム差分信号を得る。2はフレームメモリで雑音が除
去された出力信号を1ないし数フレーム遅延させる。3
は直列・並列変換器で時間的に直列なデータ列を、アダ
マール変換の次数に合うように、時間的に並列なデータ
列に変換するものである。4はアダマール変換器で並列
なデータ列に対してアダマール変換を施すものである。
5_1〜5_kは非線形処理部でアダマール変換器4で
アダマール変換されたデータに対して非線形処理を施し
て雑音成分を抽出するものである。6はアダマール逆変
換器で非線形処理を施されたデータに対して、アダマー
ル変換器4での変換操作とは逆の操作、すなわちアダマ
ール逆変換を施すものである。7は並列・直列変換器で
アダマール逆変換された並列なデータ列を直列なデータ
列に変換するものである。8は第二の減算器で入力映像
信号から並列・直列変換器7の出力を減算し、雑音が除
去された出力信号を得るものである。
【0005】以上のように構成された雑音除去装置の動
作を以下に説明する。まず第一の減算器1で、フレーム
メモリ2によってN(N=1,2,・・・)フレーム遅
延させた雑音除去された出力信号と入力信号との差分を
とる。不規則雑音及び映像信号中の動き成分は時間軸方
向に相関が小さいので雑音及び信号の振幅に応じてフレ
ーム差分信号として取り出される。直列・並列変換器3
は、第一の減算器1が出力する時間的に直列なフレーム
差分データを水平方向mサンプル点、垂直方向nライン
(m、nは自然数)の時間的に並列なデータに変換す
る。直列・並列変換器3は(n−1)個のラインメモリ
と(m−1)×n個のラッチで構成される。今、例とし
てm=4サンプル、n=2ラインとして説明する。直列
・並列変換器3で生成される時間的に並列なブロックを
行列の形で(数1)に示す。
【0006】
【数1】
【0007】ここで、x00〜x13で構成されるブロック
データについて説明する。x00を基準にすると、x01
02、x03は画面上で右へそれぞれ1サンプル、2サン
プル、3サンプル右へ位置するデータであり、x10を基
準にすると、x11、x12、x 13は画面上で右へそれぞれ
1サンプル、2サンプル、3サンプル右へ位置するデー
タである。また、x10〜x13はx00〜x03に対して画面
上で1ライン下へ位置するデータである。
【0008】アダマール変換器4では、水平方向4サン
プル点、垂直方向2ラインの時間的に並列なブロックデ
ータに対して(数2)で示されるアダマール変換操作を
行い、4×2=8個の周波数成分に展開する。ただし、
ij(0≦i≦1,0≦j≦3)はアダマール変換後の
データである。
【0009】
【数2】
【0010】ここで、不規則雑音は相関が小さいので、
(数2)のyijの各周波数成分に均等に分布している。
非線形処理部5_1〜5_kでは、アダマール変換で各
周波数成分に均等に分布した雑音を抽出する。非線形処
理部5の入出力関係を図26に示す。図26において、
横軸は入力で縦軸は出力である。図26からも明らかな
ように、絶対値がA以上のyijが入力された場合、出力
はゼロとなる。
【0011】その後、非線形処理部5_1〜5_kで抽
出された雑音成分を、アダマール逆変換器6において
(数3)で示される演算を行い、データを再び実空間領
域成分に戻す。
【0012】
【数3】
【0013】さらに、実空間領域に戻された雑音成分
x’ijを、並列・直列変換器7で時間的に直列なデータ
に変換した後、第二の減算器8で雑音を含んだ入力信号
から減算することで、従来のアダマール変換を用いた雑
音除去装置は、雑音除去作用を実現している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図26に示す通り、A
の値は固定されており、映像信号の動き成分がA以下の
値のときには、非線形処理部は動き成分を抽出して入力
映像信号に帰還するので、動画部分に残像や尾引きとい
った画質劣化を引き起こしてしまうという問題点があっ
た。また、雑音の振幅が大きい場合には、非線形処理部
の抽出する雑音がもとの雑音に比べて小さくなり、雑音
除去効果が小さくなってしまう。一方、雑音の振幅が小
さい場合には、非線形処理部は信号の動き成分を抽出
し、残像や尾引きといった現象が、雑音が少ない分余計
に目立ってしまうという問題点があった。
【0015】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、映像信号の動き量に応じて適応的に帰還量を調整す
ることで、動画部分に残像や尾引き等の画質劣化を生じ
ない雑音除去装置を提供することを目的とする。また、
雑音の振幅に応じて適応的に帰還量を調整することで、
雑音の大きさに応じた雑音除去を行う雑音除去装置を提
供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の雑音除去装置は、第一の遅延手段と、第一
の減算手段と、直交変換手段と、非線形処理手段と、直
交逆変換手段と、第二の遅延手段と、減衰手段と、適応
制御手段と、第二の減算手段とを具備し、前記第一の遅
延手段は入力映像信号に応動した信号を遅延し、前記第
一の減算手段は前記入力映像信号から前記第一の遅延手
段の出力を減算し、前記直交変換手段は前記第一の減算
手段の出力と前記第二の遅延手段の出力とを直交変換
し、前記非線形処理手段は前記直交変換手段の出力に対
して非線形処理を施し、前記直交逆変換手段は前記非線
形処理手段の出力を直交逆変換し、前記第二の遅延手段
は前記直交逆変換の出力を遅延し、前記減衰手段は前記
直交逆変換手段の出力を減衰し、前記適応制御手段は前
記第一の減算手段の出力と前記第二の遅延手段の出力と
に基づいて、前記非線形処理手段におけるいき値と前記
減衰手段における減衰量との少なくとも一方を適応制御
し、前記第二の減算手段は前記入力映像信号から前記減
衰手段の出力を減算し、前記第二の減算手段の出力は前
記第一の遅延手段に供給され、前記第二の減算手段の出
力を雑音除去信号として取り出すことを特徴とする。
【0017】また、同目的を達成するために、本発明の
雑音除去装置は、第一の遅延手段と、第一の減算手段
と、直交変換手段と、非線形処理手段と、直交逆変換手
段と、第二の遅延手段と、減衰手段と、適応制御手段
と、第二の減算手段とを具備し、前記第一の遅延手段は
入力映像信号に応動した信号を遅延し、前記第一の減算
手段は前記入力映像信号から前記第一の遅延手段の出力
を減算し、前記直交変換手段は前記第一の減算手段の出
力と前記第二の遅延手段の一方の出力とを直交変換し、
前記非線形処理手段は前記直交変換手段の出力に対して
非線形処理を施し、前記直交逆変換手段は前記非線形処
理手段の出力を直交逆変換し、前記第二の遅延手段は前
記直交逆変換手段の出力と遅延し、前記減衰手段は前記
直交逆変換手段の出力を減衰し、前記適応制御手段は前
記直交変換手段の出力に基づいて、前記非線形処理手段
におけるいき値と前記減衰手段における減衰量の少なく
とも一方を適応制御し、前記第二の減算手段は前記入力
映像信号から前記減衰手段の出力を減算し、前記第二の
減算手段の出力は前記第一の遅延手段に供給され、前記
第二の減算手段の出力を雑音除去信号として取り出すこ
とを特徴とする。
【0018】また、同目的を達成するために、本発明の
雑音除去装置は、第一の遅延手段と、第一の減算手段
と、直交変換手段と、非線形処理手段と、直交逆変換手
段と、第二の遅延手段と、減衰手段と、雑音振幅検出手
段と、適応制御手段と、第二の減算手段とを具備し、前
記第一の遅延手段は入力映像信号に応動した信号を遅延
し、前記第一の減算手段は前記入力映像信号から前記第
一の遅延手段の出力を減算し、前記直交変換手段は前記
第一の減算手段の出力と前記第二の遅延手段の出力とを
直交変換し、前記非線形処理手段は前記直交変換手段の
出力に対して非線形処理を施し、前記直交逆変換手段は
前記非線形処理手段の出力を直交逆変換し、前記減衰手
段は前記直交逆変換手段の出力を減衰し、前記雑音振幅
検出手段は前記第一の減算手段の出力と前記直交逆変換
手段の出力とから雑音の振幅を検出し、前記適応制御手
段は前記第一の減算手段の出力と前記第二の遅延手段の
出力と前記雑音振幅検出手段の出力とに基づいて、前記
非線形処理手段におけるいき値と前記減衰手段における
減衰量の少なくとも一方を適応制御し、前記第二の減算
手段は前記入力映像信号から前記減衰手段の出力を減算
し、前記第二の減算手段の出力は前記第一の遅延手段に
供給され、前記第二の減算手段の出力を雑音除去信号と
して取り出すことを特徴とする。
【0019】また同目的を達成するために、本発明の雑
音除去装置は、第一の遅延手段と、第一の減算手段と、
直交変換手段と、非線形処理手段と、直交逆変換手段
と、第二の遅延手段と、減衰手段と、雑音振幅検出手段
と、適応制御手段と、第二の減算手段とを具備し、前記
第一の遅延手段は入力映像信号に応動した信号を遅延
し、前記第一の減算手段は前記入力映像信号から前記第
一の遅延手段の出力を減算し、前記直交変換手段は前記
第一の減算手段の出力と前記第二の遅延手段の出力とを
直交変換し、前記非線形処理手段は前記直交変換手段の
出力に対して非線形処理を施し、前記直交逆変換手段は
前記非線形処理手段の出力を直交逆変換し、前記第二の
遅延手段は前記直交逆変換手段の出力を遅延し、前記減
衰手段は前記直交逆変換手段の出力を減衰し、前記雑音
振幅検出手段は前記第一の減算手段の出力と前記第二の
遅延手段の出力とから雑音の振幅を検出し、前記適応制
御手段は前記直交変換手段の出力と前記雑音振幅検出手
段の出力とに基づいて、前記非線形処理手段におけるい
き値と前記減衰手段における減衰量の少なくとも一方を
適応制御し、前記第二の減算手段は前記入力映像信号か
ら前記減衰手段の出力を減算し、前記第二の減算手段の
出力は前記第一の遅延手段に供給され、前記第二の減算
手段の出力を雑音除去信号として取り出すことを特徴と
する。
【0020】
【作用】本発明は上記構成によって、非線形処理手段の
非線形処理のいき値及び減衰手段の減衰量の少なくとも
一方を適応制御手段で制御することにより、動領域画像
の画質劣化を抑えて、動領域、静止領域の双方における
雑音を、効率良く除去するように作用する。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の雑音除
去装置の実施例について詳細に述べる。
【0022】図1は本発明の雑音除去装置の第1の実施
例のブロック図を示すものである。図1において、10
は入力端子で、雑音を含んだ映像信号が加えられる。1
1は第一の遅延手段で、後述する第二の減算手段19に
接続され、第二の減算手段19が出力する、入力映像信
号から雑音成分を除いた出力信号をNフレーム(N=
1,2,・・・)遅延させるものである。12は第一の
減算手段で、入力端子10と第一の遅延手段11に接続
され、入力映像信号と第一の遅延手段11が出力するN
フレーム分遅延された信号との差分信号を得るためのも
のである。
【0023】13は直列・並列変換手段で、第一の減算
手段12と後述する並列・直列変換手段17に接続さ
れ、時間的に直列なデータ列を、直交変換する前段階に
時間的に並列なデータ列に変換し、後述する直交変換す
るための画素ブロックのデータを生成するものである。
ここで、画素ブロックのサイズを水平方向にmサンプ
ル、垂直方向にnライン(m、nは自然数)とする。本
実施例では例としてm=4(サンプル)、n=2(ライ
ン)とする。ここで直列・並列変換手段13の構成例に
ついて説明する。図2は直列・並列変換手段13の構成
図であり、直列・並列変換手段13は(n−1)個のラ
イン遅延手段107と(m−1)×n個の1サンプル遅
延手段101〜106から構成される。
【0024】図1において、14は直交変換手段で、直
列・並列変換手段13に接続され、直列・並列変換手段
13で生成された画素ブロックのデータに対して、直交
変換を施して周波数成分に展開するものである。本実施
例では直交変換手段14での直交変換をアダマール変換
とする。アダマール変換は回路構成が簡単で、変換、逆
変換で回路を共通に用いることができるという利点があ
る。15_1〜15_kはk個(k=m×n)の非線形
処理手段で、直交変換手段14に接続され、直交変換さ
れた後のデータに対して非線形処理を施して雑音成分を
抽出するものである。16は直交逆変換手段で、非線形
処理手段15_1〜15_kに接続され、雑音成分とし
て抽出されたデータを直交逆変換して実空間成分に戻す
ものである。
【0025】17は並列・直列変換手段で、直交逆変換
手段16に接続され、直交逆変換された水平方向にmサ
ンプル、垂直方向にnラインの時間的に並列なデータ
(画素ブロックのデータ)を、異なるブロック間で重な
りあうサンプル点同士でその平均値をとる(積分操作)
ことで、時間的に直列なデータに変換する。ここで、並
列・直列変換手段17の構成例について説明する。図3
は並列・直列変換手段17の構成図で、並列・直列変換
手段17は(n−1)個のライン遅延手段207と(m
−1)×n個の1サンプル遅延手段201〜206と
(m×n−1)個の加算手段208〜214と1/(m
×n)の利得を有する平均手段215からなる。
【0026】図1において、18は減衰手段で、並列・
直列変換手段17に接続され、並列・直列変換手段17
で積分されたデータの利得を下げるものである。19は
第二の減算手段で、入力端子10、減衰手段18及び第
一の遅延手段11に接続され、入力映像信号から、減衰
手段18の出力データ、すなわち雑音成分を減算し、入
力映像信号から雑音成分を除去するものである。20は
第二の遅延手段で、並列・直列変換手段17と直列・並
列変換手段13に接続され、並列・直列変換手段17の
出力の一部を遅延させて、画素ブロックを生成する際の
直列・並列変換手段13への入力のタイミングを調整す
るものである。21は適応制御手段で、直列・並列変換
手段13、非線形処理手段15_1〜15_k、減衰手
段18に接続される。ここで、適応制御手段21の構成
例について説明する。
【0027】図4は適応制御手段21の構成図で、図4
において301は絶対値算出手段で、直列・並列変換手
段13に接続され、直列・並列変換されたk個(k=m
×n)の画素ブロックのデータの絶対値を算出するもの
である。302はk個の絶対値の平均値算出手段で、絶
対値算出手段301に接続され、絶対値算出手段301
で算出された画素ブロックのk個のデータの絶対値の平
均値を算出するものである。303は第一の制御手段
で、平均値算出手段302、非線形処理手段15_1〜
15_kに接続され、平均値算出手段302が出力する
絶対値平均値をもとに、非線形処理手段15_1〜15
_kの非線形処理のいき値を制御するものである。30
4は第二の制御手段で平均値算出手段302と減衰手段
18に接続され、平均値算出手段302が出力する絶対
値平均値をもとに、減衰手段18での帰還係数aを制御
するものである。
【0028】22は制御切替信号線で、適応制御手段2
1の第一の制御手段303及び第二の制御手段304に
接続され、2種類以上の多重信号が入力映像信号として
加えられた場合、第一の制御手段303及び第二の制御
手段304における適応制御のパラメータを、多重信号
の信号の種類によって切り替えるためのものである。多
重信号の方式としては、例えば日本のHDTV(Hig
h−Definition Television)の
MUSE方式や、欧州のMAC方式におけるTCI(T
ime−Compressed Integratio
n)方式がある。TCI方式とは1ライン中の輝度
(Y)信号と色(C)信号を時間圧縮して、時間領域多
重する方式のことである。23は出力端子で第二の減算
手段19に接続され、雑音が除去された映像信号を出力
する。
【0029】以上のように構成された第一の実施例の雑
音除去装置について以下その動作を説明する。入力端子
10からは、雑音を含んだ映像信号が入力される。第一
の減算手段12では、第一の遅延手段11が出力するN
フレーム(N=1,2,・・・)遅延された信号と入力
映像信号との差分をとり、フレーム差分データを出力す
る。第一の減算手段12では、フレーム間で相関の小さ
い不規則な雑音及び映像信号の動き成分が検出される。
雑音を含まない静止領域では、第一の減算手段12の出
力は0である。
【0030】第一の減算手段12で検出された雑音成分
及び動き成分の時間的に直列なデータ、及び後述する並
列・直列変換手段17で抽出された雑音成分は、直列・
並列変換手段13で、(n−1)個のラインメモリと
(m−1)×n個のラッチにより、水平方向にmサンプ
ル、垂直方向にnラインの時間的に並列なデータに変換
される。今、例としてm=4(サンプル)、n=2(ラ
イン)として説明する。直列・並列変換手段13で生成
される時間的に並列なブロックを行列の形で(数4)に
示す。
【0031】
【数4】
【0032】ここで図5を用いて、x00〜x03、x10
13で構成される画素ブロックについて説明する。図5
は4×2の画素ブロックの構成図である。画素ブロック
のデータの上半分x00〜x03は、1ライン前の画素ブロ
ックで直交逆変換手段16でアダマール逆変換されて並
列・直列変換手段17で抽出された雑音成分x''10のサ
ンプルタイミングの古いものから新しいものへ右方向に
4サンプル点分並べたものである。並列・直列変換手段
で得られる雑音成分x''10に関しては後ほど詳しく述べ
る。
【0033】一方、画素ブロックのデータの下半分は、
10〜x13は第一の減算手段12で得られたフレーム差
分信号である。x10を基準にすると、x11、x12、x13
は画面上で右へそれぞれ1サンプル、2サンプル、3サ
ンプル右へ位置するデータである。このように、画素ブ
ロックの上半分を1ライン前のブロックで直交逆変換さ
れて雑音として抽出されたデータとし、下半分をフレー
ム差分データとすることで画素ブロックの上半分は一度
雑音成分として抽出されているデータなので信号の動き
成分の混入が少なく、入力映像信号に雑音成分を減算す
る時の画質劣化が小さくなる。
【0034】直列・並列変換された4×2の画素ブロッ
クのデータxij(0≦i≦1,0≦j≦3)は直交変換
手段14でアダマール変換される。アダマール変換後の
データをyij(0≦i≦1,0≦j≦3)として、変換
式を(数5)に示す。
【0035】
【数5】
【0036】xijにアダマール変換を施すことで、水平
方向及び垂直方向の相関が小さい不規則な雑音成分は、
例えば周波数特性の平坦な白色雑音であるから、(数
5)のy00〜y13のそれぞれにアダマール変換前の1/
8のレベルでほぼ均等に分配される。一方、映像信号の
動き成分は周波数特性を持っており、これをアダマール
変換すると、(数5)のy00〜y13の8成分のうちのあ
る特定の成分に集中する。
【0037】次に、適応制御手段21、非線形処理手段
15_1〜15_kにおける動作を図4を用いて述べ
る。前述したように、適応制御手段21は絶対値算出手
段301と平均値算出手段302と第一の制御手段30
3と第二の制御手段304から構成される。まず、絶対
値算出手段301では、時間的に並列化された4×2の
画素ブロックのデータの絶対値を算出する。次に、算出
された絶対値について、平均値算出手段302で、その
平均値を算出して、この平均値を画面上の画素ブロック
部分の動き量とみなす。次に、第一の制御手段303は
平均値算出手段302の出力に基づいて、非線形処理手
段15_1〜15_kにおける、y00〜y 13の8成分か
らなる画素ブロックのデータに対する非線形処理のいき
値を生成する。非線形処理手段15_1〜15_kの入
出力特性の例を示す。図6は非線形処理手段15_1〜
15_kの入出力特性図で、入力がいき値以下の場合は
線形特性で、入力がいき値以上の場合は出力をいき値に
設定するという、いわゆるいき値をリミタ値とするリミ
タ操作を行う。ここで、平均値算出手段302の出力が
大きいものは、フレーム差分データを映像信号の動き成
分とみなして、非線形処理手段15_1〜15_kでの
いき値を小さくすることで、動き成分の信号の帰還量を
小さくして動画像の画質劣化を抑える。一方、平均値算
出手段302の出力が小さいものは、フレーム差分デー
タを雑音成分とみなして非線形処理手段15_1〜15
_kでのいき値を大きくして、即ち雑音の帰還量を大き
くして、雑音除去効果を大きくする。
【0038】ここで、第一の制御手段303における入
出力関係の一例を図7に示す。図7は、平均値算出手段
302の出力値即ち8画素絶対値平均値と非線形処理手
段15_1〜15_kでのいき値との関係を示した図で
ある。ここで、映像信号が例えばTCI方式の場合、図
7に示すように、制御切替信号22でY信号領域とC信
号領域で、平均値算出手段302と非線形処理手段15
_1〜15_kのいき値との関係を異なるものとするこ
ともできる。
【0039】非線形処理手段15_1〜15_kにおい
て非線形処理された出力を、入力yijに対応させてy’
ijとする。直交逆変換手段16ではy’ijに対して(数
7)に示す4×2次のアダマール逆変換を施す。ここで
x’ijは直交逆変換手段16の出力である。
【0040】
【数6】
【0041】(数6)からも分かるように、係数1/8
の有無を除けばアダマール逆変換式はアダマール変換式
と同一である。
【0042】次に、直交逆変換手段16でアダマール逆
変換されたデータは図3に示す並列・直列変換手段17
で4×2個の時間的に並列な画素ブロックのデータx’
ij(0≦i≦1,0≦j≦3)を時間的に直列な8個の
データに変換し、更に水平方向に、異なる画素ブロック
が重なりあうサンプル点では、ブロック同士でその平均
をとってx''00とx''10を得る。異なるブロック同士で
重なりあうデータの平均操作を図8に示すが、この図で
は画素ブロックの上半分にあるx''00を例にとって示し
ている。
【0043】ここで、各サンプルタイミングにおいて重
なり合うブロック同士で水平方向に平均して得られた4
個のx''10を遅延手段20で遅延させて、次のラインの
画素ブロックの上半分のデータx00〜x13として用い
る。即ち、あるサンプルタイミングで得られたx''10
1ライン下の画素ブロックのx00とし、次のサンプルタ
イミングで得られたx''10を1ライン下の画素ブロック
のx01とし、その次のサンプルタイミングで得られた
x''10を1ライン下の画素ブロックのx02とし、またそ
の次のタイミングで得られたx''10を1ライン下の画素
ブロックのx03とする。こうして得られたx00〜x03
次のラインのフレーム差分信号x10〜x13とで、1ライ
ン下の画素ブロックを生成する。この様子を図9に示
す。図9で画素ブロックの上半分は一度雑音として抽出
されたものなので、信号の動き成分の混入している割合
が小さく、画素ブロックの上半分をもフレーム差分デー
タから生成した場合に比べて、入力映像信号から雑音成
分を減算したときの動画像の画質劣化の度合は小さくな
る。
【0044】次いで、並列・直列変換されたデータのう
ちx''00に対して、減衰手段18において、適応制御手
段21が生成する帰還係数を乗じる。適応制御手段21
と減衰手段18の動作を図4を用いて説明する。絶対値
算出手段301及び平均値算出手段302の動作は先程
述べたものと全く共通である。第二の制御手段304
は、平均値算出手段302の出力に応じて減衰手段18
で利得、即ち帰還係数a(0≦a<1)を制御する。こ
こで、平均値算出手段302の出力、フレーム差分デー
タを映像信号の動き成分とみなして減衰手段18での帰
還係数aを小さくして動画像の画質劣化を抑える。一
方、平均値算出手段302の出力が小さいものは、雑音
成分とみなして減衰手段18で帰還係数aを大きくし
て、雑音除去効果を大きくする。
【0045】第二の制御手段304における入出力関係
の一例を図10に示す。図10は第二の制御手段304
の入出力特性図で、平均値算出手段302の出力値と減
衰手段18での帰還係数との関係を一例を示した図であ
る。ここで、図4に示すように、映像信号がTCI方式
の場合、制御切替信号22でY信号領域とC信号領域
で、8画素絶対値平均値と減衰手段の帰還係数いき値の
関係を異なるものとすることもできる。
【0046】最後に、第二の減算手段19で、減衰手段
において雑音として抽出されたデータを入力映像信号か
ら減算することで、出力端子23に動画像の劣化の少な
い、雑音除去された映像信号を得ることができる。
【0047】以上のように本実施例によれば、映像信号
が加えられる入力端子10と、第二の減算手段の出力を
Nフレーム(N=1,2・・・)遅延させる第一の遅延
手段11と、入力映像信号と第一の遅延手段11からの
出力信号の差分をとる第一の減算手段12と、第一の減
算手段12の出力である時間的に直列なフレーム差分信
号と並列・直列変換手段17の出力とを時間的に並列な
画素ブロックのデータに変換する直列・並列変換手段1
3と、直交変換を行う直交変換手段14と、直交変換さ
れたデータに対して非線形処理を施す非線形処理手段1
5_1〜15_kと、非線形処理されたデータに対して
直交逆変換を施す直交逆変換手段16と、直交逆変換さ
れたデータに対して、時間的に並列な画素ブロックのデ
ータを時間的に直列なデータに変換した後、複数のブロ
ック間で重なり合うデータの平均をとる並列・直列変換
手段17と、時間的に直列化されたデータに対して帰還
係数を乗じる減衰手段18と、入力映像信号から、抽出
された雑音成分を差し引く第二の減算手段19と、並列
・直列変換手段17の一方の出力を遅延させて直列・並
列変換手段13での画素ブロック生成の際のタイミング
を調整する第二の遅延手段20と、非線形処理手段15
_1〜15_kのいき値及び減衰手段18での帰還係数
をフレーム差分信号に応じて制御する適応制御手段21
とを有して構成することにより、動画像の画質劣化が少
ない状態で、動領域、静止領域の双方における雑音成分
を効果的に除去できる。
【0048】なお、第一の制御手段303における入出
力関係、第二の制御手段304における入出力関係は、
図7及び図10に示すものに限定されるものではない。
【0049】次に、本発明の第2の実施例について述べ
る。図11は本発明の雑音除去装置の第2の実施例のブ
ロック図を示すものである。
【0050】まず、本第2の実施例の構成について、図
1に示した第1の実施例と比較して述べる。図11にお
いて、30は入力端子で、図1の10と同一のものであ
る。31は第一の遅延手段で、図1の11と同一のもの
である。32は第一の減算手段で、図1の12と同一の
ものである。33は直列・並列変換手段で図1の13と
同一のものである。34は直交変換手段で図1の14と
同一のものである。35_1〜35_kは非線形処理手
段で図1の15_1〜15_kと同一のものである。3
6は直交逆変換手段で、図1の16と同一のものであ
る。37は並列・直列変換手段で、図1の17と同一の
ものである。38は減衰手段で、図1の18と同一のも
のである。39は第二の減算手段で、図1の19と同一
のものである。40は第二の遅延手段で図1の20と同
一のものである。43は出力端子で図1の23と同一の
ものである。以上の構成は図1の第1の実施例と全く同
一である。
【0051】41は適応制御手段であり、直交変換手段
34のk個(k=m×n)の出力に接続され、非線形処
理手段35_1〜35_kでのいき値及び減衰手段38
での帰還係数(減衰量)の制御を行う。適応制御手段4
1の構成を図12を用いて説明する。
【0052】図12は適応制御手段41の構成図であ
り、401は分散値算出手段で、直交変換手段34に接
続され、直交変換手段34でアダマール変換されたデー
タの分散値を算出する。402は第一の制御手段で分散
値算出手段401と非線形処理手段35_1〜35_k
に接続され、分散値算出手段401で算出された分散値
に基づいて、非線形処理手段35_1〜35_kでのい
き値を制御する。403は第二の制御手段で、分散値算
出手段401と減衰手段38に接続され、分散値算出手
段401で算出された分散値に基づいて、減衰手段38
での帰還係数を制御する。42は制御切替信号線で、適
応制御手段41の第一の制御手段403及び第二の制御
手段404に接続され、図1における第1の実施例の制
御切替信号線と同一のものである。
【0053】以上のように構成された本実施例の雑音除
去装置について、以下その動作を第1の実施例と比較し
ながら述べる。雑音を含んだ入力映像信号を入力端子3
0に加え、第一の減算手段32で、入力映像信号と第一
の遅延手段31の出力信号との差分をとり、第一の減算
手段32の出力と第二の遅延手段40の出力とから、直
列・並列変換手段33で時間的に並列なm×n個のデー
タからなる画素ブロックを生成し、直交変換手段34で
m×n次のアダマール変換を行うところまでの動作は、
第1の実施例と同一である。
【0054】第1の実施例では適応制御手段21の入力
は直列・並列変換手段13の出力に接続されていたが、
本第2の実施例では、適応変換手段41の入力は直交変
換手段34の出力に接続されているのが特徴である。適
応制御手段41の動作を図12を用いて以下に説明す
る。
【0055】分散値算出手段401にて、直交変換手段
34でアダマール変換されたデータから、(数7)に示
す式で分散値を算出する。
【0056】
【数7】
【0057】入力信号が映像信号の動き成分の場合には
水平垂直方向の2次元相関が大きいので、アダマール変
換後のデータはk個の成分のうちのある特定の成分に集
中する。このとき、k個のデータ同士を比較すると値の
バラツキ度合いが大きいので分散値は大きくなる。一
方、入力信号が不規則な雑音成分の場合には、アダマー
ル変換後のデータはk個の成分にほぼ均等に分配され
る。このとき、k個のデータ同士の値のバラツキ度合い
は小さいので分散値は小さくなる。
【0058】従って、分散値が大きい場合には、第一の
減算手段32の出力即ちフレーム差分信号と並列・直列
変換手段37の出力とを映像信号の動き成分と見なし
て、第一の制御手段402で非線形処理手段35_1〜
35_kでのいき値を小さくすることで、動き成分の帰
還量を小さくするよう制御して、動画像の画質劣化が起
こらないようにする。更に、分散値が大きい場合には第
二の制御手段403で減衰手段38での帰還係数を小さ
くするように制御して、動画像の画質劣化が起こらない
ようにする。
【0059】一方、分散値が小さい場合には、フレーム
差分信号と並列・直列変換手段37の出力を雑音と見な
して、第一の制御手段402で非線形処理手段35_1
〜35_kでのいき値を大きくすることで、雑音の帰還
量を大きくするように制御して、雑音成分を有効に除去
するようにする。更に、分散値が小さい場合には第二の
制御手段403で減衰手段38での帰還係数を大きくす
るように制御することで、雑音成分を有効に除去するよ
うにする。
【0060】第2の実施例でも、第1の実施例と同様
に、例えばTCI方式の場合に、制御切替信号42を用
いて、輝度(Y)信号領域と色(C)信号領域で、分散
値と非線形処理手段35_1〜35_kのいき値との関
係を2種類の特性の間で変えてもよいし、分散値と減衰
手段38での帰還係数との関係を2種類の特性の間で変
えてもよい。
【0061】図13に第一の制御手段402の入出力特
性、即ち分散値算出手段401で算出された分散値と非
線形処理手段35_1〜35_kのいき値との関係の一
例を示す。また、図14に第二の制御手段の入出力特
性、即ち分散値算出手段401で算出された分散値と減
衰手段38の帰還係数との関係の一例を示す。
【0062】直交変換手段36、並列・直列変換手段3
7の動作、および第二の遅延手段40の動作は第1の実
施例と同一である。また、減衰手段38の帰還係数の制
御は前述した通りである。また、第二の減算手段39の
動作も第1の実施例と同一である。
【0063】以上のように本実施例によれば、入力映像
信号が加えられる入力端子30と、第二の減算手段の出
力をNフレーム(N=1,2・・・)遅延させる第一の
遅延手段31と、入力映像信号と第一の遅延手段31か
らの出力信号の差分をとる第一の減算手段32と、第一
の減算手段32の出力である時間的に直列なフレーム差
分信号と並列・直列変換手段37の出力とを時間的に並
列な画素ブロックのデータに変換する直列・並列変換手
段33と、直交変換を行う直交変換手段34と、直交変
換されたデータに対して非線形処理を施す非線形処理手
段35_1〜35_kと、非線形処理されたデータに対
して直交逆変換を施す直交逆変換手段36と、直交逆変
換されたデータに対して、時間的に並列なブロックデー
タを時間的に直列なデータに変換したあと複数のブロッ
ク間で重なり合うデータの平均をとる並列・直列変換手
段37と、時間的に直列化されたデータに対して帰還係
数を乗じる減衰手段38と、入力映像信号から、抽出さ
れた雑音成分を差し引く第二の減算手段39と、並列・
直列変換手段37の一方の出力を遅延させて直列・並列
変換手段33での画素ブロック生成の際のタイミングを
調整する第二の遅延手段40と、非線形処理手段35_
1〜35_kのいき値及び減衰手段38での帰還係数を
直交変換後のデータに応じて制御する適応制御手段41
とを有して構成することにより、動領域画像の劣化が少
ない状態で、動領域、静止領域の双方における雑音成分
を効果的に除去できる。
【0064】なお、第一の制御手段403における入出
力関係、第二の制御手段404における入出力関係は、
図13及び図14に示すものに限定されるものではな
い。
【0065】次に、本発明の第3の実施例について述べ
る。図15は本発明の雑音除去装置の第3の実施例にお
けるブロック図を示すものである。
【0066】まず、本第3の実施例の構成について、図
1に示した第1の実施例と比較して述べる。図15にお
いて、50は入力端子で、図1の10と同一のものであ
る。51は第一の遅延手段で、図1の11と同一のもの
である。52は第一の減算手段で、図1の12と同一の
ものである。53は直列・並列変換手段で図1の13と
同一のものである。54は直交変換手段で図1の14と
同一のものである。55_1〜55_kは非線形処理手
段で図1の15_1〜15_kと同一のものである。5
6は直交逆変換手段で、図1の16と同一のものであ
る。57は並列・直列変換手段で、図1の17と同一の
ものである。58は減衰手段で、図1の18と同一のも
のである。59は第二の減算手段で、図1の19と同一
のものである。60は第二の遅延手段で図1の20と同
一のものである。64は出力端子で図1の22と同一の
ものである。以上の構成は第1の実施例と全く同一であ
る。
【0067】63は雑音振幅検出手段であり、直列・並
列変換手段53の出力に接続され、雑音成分の振幅を検
出するものである。図17に雑音振幅検出手段63のブ
ロック図を示す。図17において、601はハイパスフ
ィルタで、フレーム差分信号の高域成分の雑音を抽出す
る。602は絶対値算出手段で、ハイパスフィルタ60
1の出力の絶対値をとる。603は平滑化手段で絶対値
算出手段602の出力波形を平滑化して、雑音成分の振
幅を検出するものである。
【0068】61は適応制御手段である。図16に適応
制御手段61のブロック図を示す。第1の実施例で述べ
た図1では、適応制御手段21は、直列・並列変換手段
13の出力だけを用いて非線形処理手段15_1〜15
_kのいき値と減衰手段18の帰還係数を適応制御して
いた。しかし、この第3の実施例では、図16に示すよ
うに、適応制御手段61は、直列・並列変換手段53の
出力と雑音振幅検出手段63の検出値とに基づいて、非
線形処理手段55_1〜55_kのいき値と減衰手段5
8の帰還係数を適応制御する。
【0069】62は制御切替信号線であり、図1に示し
た第1の実施例における制御切替信号線22と同一のも
のである。
【0070】以上のように構成された雑音除去装置につ
いて、以下にその動作を述べる。雑音を含む入力映像信
号を入力端子50に加え、第一の減算手段52で、入力
映像信号と第一の遅延手段51の出力信号との差分をと
り、第一の減算手段52の出力と第二の遅延手段60の
出力とから、直列・並列変換手段53で時間的に並列な
m×n個のデータからなる画素ブロックを生成し、直交
変換手段54でm×n次のアダマール変換を行うところ
までの動作は、第1の実施例と同一である。
【0071】本第3の実施例では、雑音振幅検出手段6
3でフレーム差分信号及び並列・直列変換手段57の出
力に含まれる雑音成分の振幅を検出し、この検出値をも
適応制御手段61における適応制御のパラメータとして
用いることが特徴である。ここで、雑音振幅検出手段6
3と適応制御手段61の動作を図16、図17、図1
8、図19、図20を用いて詳しく説明する。
【0072】図18(a)にハイパスフィルタ601の
入力波形、図18(b)にハイパスフィルタ601の出
力波形、図18(c)に絶対値算出手段602の出力波
形、図18(d)に平滑化手段603の出力波形を示
す。ハイパスフィルタ601ではフレーム差分信号に含
まれる高域成分の雑音成分を抽出する(図18
(b))。図18(a)に示すように、フレーム差分信
号に含まれる、雑音ではない信号成分Sは一般的に、時
間的に緩慢な変化をし、雑音成分Nは時間的に急激な変
化をするので、ハイパスフィルタにより雑音成分だけを
取り出すことが可能である。絶対値算出手段602で
は、ハイパスフィルタ601で抽出された雑音成分の絶
対値をとる(図18(c))。次いで、絶対値算出手段
602の出力を平滑化手段に通すと図18(d)に示す
ような波形が得られる。そこで、図18(d)に示す波
高値hを雑音成分の振幅とする。平滑化手段603とし
ては、例えば周波数的に直流成分に近い部分に通過帯域
をもったローパスフィルタを用いれば良い。
【0073】適応制御手段61において、絶対値算出手
段501でフレーム差分信号の絶対値をとって、平均値
算出手段502でm×nブロックデータの平均をとると
いうところまでは第1の実施例と同一の動作である。こ
の第3の実施例の特徴は、第一の制御手段503が、平
均値算出手段502の出力と雑音振幅検出手段63の出
力とを用いて、非線形処理手段55_1〜55_kのい
き値を決定するということ、及び第二の制御手段504
が、平均値算出手段504の出力と雑音振幅検出手段6
3の出力とから、減衰手段58の帰還係数を決定すると
いうことである。図19に、第一の制御手段503の入
出力特性の一例を示す。雑音振幅検出手段63の検出値
hが大きい時には、いき値を大きくして雑音除去効果を
大きくし、検出値hが小さい時には、いき値を小さくし
て雑音除去効果を小さくする。また、図20に第二の制
御手段504の入出力特性の一例を示す。雑音振幅検出
手段63の検出値hが大きい場合には、帰還係数を大き
くして、雑音除去効果を大きくし、検出値hが小さい場
合には、帰還係数を小さくして、雑音除去効果を小さく
する。
【0074】第3の実施例でも、第1の実施例と同様
に、例えばTCI方式の場合に、制御切替信号62を用
いて、輝度(Y)信号領域と色(C)信号領域で、画素
ブロックのデータの絶対値平均値と非線形処理手段55
_1〜55_kのいき値との関係を2種類の特性の間で
変えてもよいし、上記絶対値平均値と減衰手段58での
帰還係数との関係を2種類の特性の間で変えてもよい。
【0075】直交逆変換手段56、並列・直列変換手段
57の動作、第二の遅延手段60の動作は第1の実施例
と同一である。減衰手段58の帰還係数の制御は前述し
た通りである。また、第二の減算手段59の動作も第1
の実施例と同一である。
【0076】以上のように本実施例によれば、入力映像
信号が加えられる入力端子50と、第二の減算手段59
の出力をNフレーム(N=1,2・・・)遅延させる第
一の遅延手段51と、入力映像信号と第一の遅延手段5
1からの出力信号の差分をとる第一の減算手段52と、
第一の減算手段52の出力である時間的に直列なフレー
ム差分信号と並列・直列変換手段57の出力とを時間的
に並列な画素ブロックのデータに変換する直列・並列変
換手段53と、直交変換を行う直交変換手段54と、直
交変換されたデータに対して非線形処理を施す非線形処
理手段55_1〜55_kと、非線形処理されたデータ
に対して直交逆変換を施す直交逆変換手段56と、直交
逆変換されたデータに対して、時間的に並列な画素ブロ
ックのデータを時間的に直列なデータに変換したあと複
数の画素ブロック間で重なり合うデータの平均をとる並
列・直列変換手段57と、時間的に直列化されたデータ
に対して帰還係数を乗じる減衰手段58と、入力映像信
号から、抽出された雑音成分を差し引く第二の減算手段
59と、並列・直列変換手段57の一方の出力を遅延さ
せて直列・並列変換手段53での画素ブロック生成の際
のタイミングを調整する第二の遅延手段60と、フレー
ム差分信号に含まれる雑音成分の振幅を検出する雑音振
幅検出手段63と、非線形処理手段55_1〜55_k
のいき値及び減衰手段58での帰還係数を、雑音振幅検
出手段63での検出値とフレーム差分信号とに応じて制
御する適応制御手段61とを有して構成することによ
り、動領域画像の画質劣化が少ない状態で、動領域、静
止領域の双方における雑音を効果的に除去できる。
【0077】なお、第一の制御手段503における入出
力関係、第二の制御手段504における入出力関係は、
図19及び図20に示すものに限定されるものではな
い。
【0078】次に、本発明の第4の実施例について述べ
る。図21は本発明の雑音除去装置の第4の実施例にお
けるブロック図を示すものである。
【0079】まず、本第4の実施例の構成について、図
1に示した第1の実施例、及び図11に示した第2の実
施例と比較して述べる。図21において、70は入力端
子で、図1の10と同一のものある。71は第一の遅延
手段で、図1の11と同一のものである。72は第一の
減算手段で、図1の12と同一のものである。73は直
列・並列変換手段で図1の13と同一のものである。7
4は直交変換手段で図1の14と同一のものである。7
5_1〜75_kは非線形処理手段で図1の75_1〜
75_kと同一のものである。76は直交逆変換手段
で、図1の16と同一のものである。77は並列・直列
変換手段で、図1の77と同一のものである。78は減
衰手段で、図1の18と同一のものである。79は第二
の減算手段で、図1の19と同一のものである。80は
第二の遅延手段で図1の20と同一のものである。84
は出力端子で図1の23と同一のものである。
【0080】83は雑音振幅検出手段であり、直列・並
列変換手段73の出力に接続され、雑音成分の振幅を検
出する。雑音振幅検出手段83の内部構成は第3の実施
例の図17と同一である。81は適応制御手段であり、
直交変換手段74と雑音振幅検出手段83の出力に接続
されている。
【0081】図22に第4の実施例の適応制御手段81
のブロック図を示す。図22において、701は分散値
算出手段で、図12の401と同一のものである。70
2は第一の制御手段で、分散値算出手段701の出力と
雑音振幅検出手段83の検出値から、非線形処理手段7
5_1〜75_kでのいき値を制御するものである。7
03は第二の制御手段で、分散値702の出力と雑音振
幅検出手段83の出力とを用いて、減衰手段78での帰
還係数を制御するものである。82は制御切替信号線で
あり、図1の第1の実施例における制御切替信号線22
と同一のものである。
【0082】以上のように構成された雑音除去装置につ
いて、以下にその動作を述べる。雑音を含む入力映像信
号を入力端子70に加え、第一の減算手段72で、入力
映像信号と第一の遅延手段71の出力信号との差分をと
り、第一の減算手段72の出力と第二の遅延手段80の
出力とから、直列・並列変換手段73で時間的に並列な
m×n個のデータからなる画素ブロックを生成し、直交
変換手段74でm×n次のアダマール変換を行うところ
までの動作は、第2の実施例と同一である。
【0083】また、雑音振幅検出手段83の動作は第3
の実施例で雑音振幅検出手段63の動作で述べたものと
同一である。本第4の実施例では、適応制御手段81
が、雑音振幅検出手段83の出力と直交変換手段74の
出力とを用いて、非線形処理手段75_1〜75_kの
いき値と減衰手段78の帰還係数を制御しているのが特
徴である。
【0084】適応制御手段81の動作を詳しく述べる。
図22において、分散値算出手段701が直交変換手段
74の出力の分散値を算出するところまでは、第2の実
施例の適応制御手段41の動作と同一である。第4の実
施例では、第一の制御手段702及び第二の制御手段7
03の入出力特性は、雑音振幅検出手段82の検出値h
と分散値算出手段701との出力で決定されるのが特徴
である。
【0085】図23に第一の制御手段の入出力特性の一
例を、図24に第二の制御手段の入出力特性の一例を示
す。雑音振幅検出手段83の検出値hが大きい場合に
は、帰還係数を大きくして雑音除去効果を大きくし、検
出値hが小さい場合には、帰還係数を小さくして雑音除
去効果を小さくする。
【0086】本第4の実施例においても、図1に示した
第1の実施例と同様に、例えばTCI方式の場合に、制
御切替信号82を用いて、輝度(Y)信号領域と色
(C)信号領域で、分散値と非線形処理手段75_1〜
75_kのいき値との関係を2種類の特性の間で変えて
もよいし、分散値と減衰手段78での帰還係数との関係
を2種類の特性の間で変えてもよい。直交変換手段7
4、並列・直列変換手段77の動作は第1の実施例と同
一である。減衰手段78の帰還係数の制御は前述した通
りである。また、第二の減算手段79の動作は第1の実
施例と同一である。
【0087】以上のように本実施例によれば、入力映像
信号が加えられる入力端子70と、第二の減算手段79
の出力をNフレーム(N=1,2・・・)遅延させる第
一の遅延手段71と、入力映像信号と第一の遅延手段7
1からの出力信号の差分をとる第一の減算手段72と、
第一の減算手段72の出力である時間的に直列なフレー
ム差分信号と並列・直列変換手段77の出力とを時間的
に並列な画素ブロックのデータに変換する直列・並列変
換手段73と、直交変換を行う直交変換手段74と、直
交変換されたデータに対して非線形処理を施す非線形処
理手段75_1〜75_kと、非線形処理されたデータ
に対して直交逆変換を施す直交逆変換手段76と、直交
逆変換されたデータに対して、時間的に並列な画素ブロ
ックのデータを時間的に直列なデータに変換したあと複
数のブロック間で重なり合うデータの平均をとる並列・
直列変換手段77と、時間的に直列化されたデータに対
して帰還係数を乗じる減衰手段78と、入力映像信号か
ら、抽出された雑音成分を差し引く第二の減算手段79
と、並列・直列変換手段77の一部の出力を遅延させて
直列・並列変換手段73での画素ブロック生成の際のタ
イミングを調整する第二の遅延手段80と、フレーム差
分信号に含まれる雑音成分の振幅を検出する雑音振幅検
出手段83と、非線形処理手段75_1〜75_kのい
き値及び減衰手段78での帰還係数を、雑音振幅検出手
段83での検出値と直交変換手段74の出力とに応じて
制御する適応制御手段81とを有して構成することによ
り、動領域画像の画質劣化が少ない状態で、動領域、静
止領域の双方における雑音を効果的に除去できる。
【0088】なお、第一の制御手段702における入出
力関係、第二の制御手段703における入出力関係は、
図23及び図24に示すものに限定されるものではな
い。
【0089】また、第1〜第4の実施例では、入力映像
信号の多重信号としてTCI方式の信号を例にとって説
明したが、TCI方式以外の多重方式の映像信号が入力
された場合でも、制御切替信号により適応制御手段での
処理を切り替えることができる。
【0090】さらに、第1〜第4の実施例では、画素ブ
ロックのデータとして隣合うサンプル点を用いたが、n
サンプル点おき(nは2以上の自然数)のデータをとっ
て画素ブロックを構成しても構わない。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の雑音除去
装置は、非線形処理のいき値および帰還係数といった雑
音成分抽出のためのパラメータを、映像信号の動き量に
応じて適応制御するので、動領域画像の画質劣化が少な
い状態で、動領域、静止領域の双方における雑音成分を
効果的に除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の雑音除去装置の第1の実施例の構成を
示すブロック図
【図2】直列・並列変換手段の一例を示すブロック図
【図3】並列・直列変換手段の一例を示すブロック図
【図4】本発明の第1の実施例に係る適応制御手段のブ
ロック図
【図5】画面上での画素ブロックの概念を表す図
【図6】本発明の非線形処理手段の入出力特性の一例を
示す図
【図7】本発明の第1の実施例に係る平均値算出手段の
出力と、いき値との関係を表す図
【図8】異なる画素ブロック同士での平均操作の概念を
表す図
【図9】画素ブロックの生成の概念図
【図10】本発明の第1の実施例に係る平均値算出手段
出力と帰還係数との関係を表す図
【図11】本発明の雑音除去装置の第2の実施例の構成
を示すブロック図
【図12】本発明の第2の実施例に係る適応制御手段の
ブロック図
【図13】本発明の第2の実施例に係る分散値算出手段
の出力と、いき値との関係を表す図
【図14】本発明の第2の実施例に係る分散値算出手段
の出力と、帰還係数との関係を表す図
【図15】本発明の雑音除去装置の第3の実施例の構成
を示すブロック図
【図16】本発明の第3の実施例に係る適応制御手段の
ブロック図
【図17】本発明の第3及び第4の実施例に係る雑音振
幅検出手段のブロック図
【図18】本発明の実施例における雑音振幅検出手段の
各部位における信号波形図
【図19】本発明の第3の実施例に係る平均値算出手段
の出力と、いき値との関係を表す図
【図20】本発明の第3の実施例に係る平均値算出手段
の出力と帰還係数との関係を表す図
【図21】本発明の雑音除去装置の第4の実施例の構成
を示すブロック図
【図22】本発明の第4の実施例に係る適応制御手段の
ブロック図
【図23】本発明の第4の実施例に係る分散値算出手段
の出力と、いき値との関係を表す図
【図24】本発明の第4の実施例の分散値算出手段の出
力と帰還係数との関係を表す図
【図25】従来の雑音除去装置の構成を示すブロック図
【図26】従来例の非線形処理部の入出力特性を示す図
【符号の説明】
10 入力端子 11 第一の遅延手段 12 第一の減算手段 13 直列・並列変換手段 14 直交変換手段 15_1〜15_k 非線形処理手段 16 直交逆変換手段 17 並列・直列変換手段 18 減衰手段 19 第二の減算手段 20 第二の遅延手段 21 適応制御手段 22 制御切替信号 23 出力端子 30 入力端子 31 第一の遅延手段 32 第一の減算手段 33 直列・並列変換手段 34 直交変換手段 35_1〜35_k 非線形処理手段 36 直交逆変換手段 37 並列・直列変換手段 38 減衰手段 39 第二の減算手段 40 第二の遅延手段 41 適応制御手段 42 制御切替信号 43 出力端子 50 入力端子 51 第一の遅延手段 52 第一の減算手段 53 直列・並列変換手段 54 直交変換手段 55_1〜55_k 非線形処理手段 56 直交逆変換手段 57 並列・直列変換手段 58 減衰手段 59 第二の減算手段 60 第二の遅延手段 61 適応制御手段 62 制御切替信号 63 雑音振幅検出手段 64 出力端子 70 入力端子 71 第一の遅延手段 72 第一の減算手段 73 直列・並列変換手段 74 直交変換手段 75_1〜75_k 非線形処理手段 76 直交逆変換手段 77 並列・直列変換手段 78 減衰手段 79 第二の減算手段 80 第二の遅延手段 81 適応制御手段 82 制御切替信号 83 雑音振幅検出手段 84 出力端子 101〜106 1サンプル遅延手段 107 ライン遅延手段 201〜206 1サンプル遅延手段 207 ライン遅延手段 208〜214 加算手段 215 平均手段 301 絶対値算出手段 302 平均値算出手段 303 第一の制御手段 304 第二の制御手段 401 分散値算出手段 402 第一の制御手段 403 第二の制御手段 501 絶対値算出手段 502 平均値算出手段 503 第一の制御手段 504 第二の制御手段 601 ハイパスフィルタ 602 絶対値算出手段 603 平滑化手段 701 分散値算出手段 702 第一の制御手段 703 第二の制御手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一の遅延手段と、第一の減算手段と、直
    交変換手段と、非線形処理手段と、直交逆変換手段と、
    第二の遅延手段と、減衰手段と、適応制御手段と、第二
    の減算手段とを具備し、前記第一の遅延手段は入力映像
    信号に応動した信号を遅延し、前記第一の減算手段は前
    記入力映像信号と前記第一の遅延手段の出力との差分を
    とり、前記直交変換手段は前記第一の減算手段の出力と
    前記第二の遅延手段の出力とを直交変換し、前記非線形
    処理手段は前記直交変換手段の出力に対して非線形処理
    を施し、前記直交逆変換手段は前記非線形処理手段の出
    力を直交逆変換し、前記第二の遅延手段は前記直交逆変
    換の出力を遅延し、前記減衰手段は前記直交逆変換手段
    の出力を減衰し、前記適応制御手段は前記第一の減算手
    段の出力と前記第二の遅延手段の出力とに基づいて前記
    非線形処理手段におけるいき値と前記減衰手段における
    減衰量との少なくとも一方を適応制御し、前記第二の減
    算手段は前記入力映像信号から前記減衰手段の出力を減
    算し、前記第二の減算手段の出力は前記第一の遅延手段
    に供給され、前記第二の減算手段の出力を雑音除去信号
    として取り出すことを特徴とする雑音除去装置。
  2. 【請求項2】適応制御手段は、絶対値算出手段と、平均
    値算出手段と、第一の制御手段と、第二の制御手段とを
    具備し、前記絶対値算出手段と前記平均値算出手段は水
    平方向mサンプル点、垂直方向nライン(m,nは自然
    数)からなる画素ブロックのデータの絶対値平均値を算
    出し、前記第一の制御手段は前記平均値算出手段の出力
    に基づいて非線形処理手段における非線形処理のいき値
    を制御し、前記第二の制御手段は前記平均値算出手段の
    出力に基づいて減衰手段における減衰量を制御すること
    を特徴とする請求項1記載の雑音除去装置。
  3. 【請求項3】第一の遅延手段と、第一の減算手段と、直
    交変換手段と、非線形処理手段と、直交逆変換手段と、
    第二の遅延手段と、減衰手段と、適応制御手段と、第二
    の減算手段とを具備し、前記第一の遅延手段は入力映像
    信号に応動した信号を遅延し、前記第一の減算手段は前
    記入力映像信号と前記第一の遅延手段の出力との差分を
    とり、前記直交変換手段は前記第一の減算手段の出力と
    前記第二の遅延手段の一方の出力とを直交変換し、前記
    非線形処理手段は前記直交変換手段の出力に対して非線
    形処理を施し、前記直交逆変換手段は前記非線形処理手
    段の出力を直交逆変換し、前記第二の遅延手段は前記直
    交逆変換手段の出力を遅延し、前記減衰手段は前記直交
    逆変換手段の出力を減衰し、前記適応制御手段は前記直
    交変換手段の出力に基づいて前記非線形処理手段におけ
    るいき値と前記減衰手段における減衰量の少なくとも一
    方を適応制御し、前記第二の減算手段は前記入力映像信
    号から前記減衰手段の出力を減算し、前記第二の減算手
    段の出力は前記第一の遅延手段に供給され、前記第二の
    減算手段の出力を雑音除去信号として取り出すことを特
    徴とする雑音除去装置。
  4. 【請求項4】適応制御手段は、分散値算出手段と、第一
    の制御手段と、第二の制御手段とを具備し、前記分散値
    算出手段は直交変換手段の出力の分散値を算出し、前記
    第一の制御手段は前記分散値算出手段の出力に基づいて
    非線形処理手段における非線形処理のいき値を制御し、
    前記第二の制御手段は前記分散値算出手段の出力に基づ
    いて減衰手段における減衰量を制御することを特徴とす
    る請求項3記載の雑音除去装置。
  5. 【請求項5】第一の遅延手段と、第一の減算手段と、直
    交変換手段と、非線形処理手段と、直交逆変換手段と、
    第二の遅延手段と、減衰手段と、雑音振幅検出手段と、
    適応制御手段と、第二の減算手段とを具備し、前記第一
    の遅延手段は入力映像信号に応動した信号を遅延し、前
    記第一の減算手段は前記入力映像信号と前記第一の遅延
    手段の出力との差分をとり、前記直交変換手段は前記第
    一の減算手段の出力と前記第二の遅延手段の出力とを直
    交変換し、前記非線形処理手段は前記直交変換手段の出
    力に対して非線形処理を施し、前記直交逆変換手段は前
    記非線形処理手段の出力を直交逆変換し、前記第二の遅
    延手段は前記直交逆変換手段の出力を遅延し、前記減衰
    手段は前記直交逆変換手段の出力を減衰し、前記雑音振
    幅検出手段は前記第一の減算手段の出力と前記第二の遅
    延手段の出力とから雑音の振幅を検出し、前記適応制御
    手段は前記第一の減算手段の出力と前記第二の遅延手段
    の出力と前記雑音振幅検出手段の出力とに基づいて前記
    非線形処理手段におけるいき値と前記減衰手段における
    減衰量の少なくとも一方を適応制御し、前記第二の減算
    手段は前記入力映像信号から前記減衰手段の出力を減算
    し、前記第二の減算手段の出力は前記第一の遅延手段に
    供給され、前記第二の減算手段の出力を雑音除去信号と
    して取り出すことを特徴とする雑音除去装置。
  6. 【請求項6】適応制御手段は、絶対値算出手段と、平均
    値算出手段と、第一の制御手段と、第二の制御手段とを
    具備し、前記絶対値算出手段と前記平均値算出手段は水
    平方向mサンプル点、垂直方向nライン(m,nは自然
    数)からなる画素ブロックのデータの絶対値平均値を算
    出し、前記第一の制御手段は前記平均値算出手段の出力
    と雑音振幅検出手段の出力に基づいて非線形処理手段に
    おける非線形処理のいき値を制御し、前記第二の制御手
    段は前記平均値算出手段の出力に基づいて減衰手段にお
    ける減衰量を制御することを特徴とする請求項5記載の
    雑音除去装置。
  7. 【請求項7】第一の遅延手段と、第一の減算手段と、直
    交変換手段と、非線形処理手段と、直交逆変換手段と、
    第二の遅延手段と、減衰手段と、雑音振幅検出手段と、
    適応制御手段と、第二の減算手段とを具備し、前記第一
    の遅延手段は入力映像信号に応動した信号を遅延し、前
    記第一の減算手段は前記入力映像信号と前記第一の遅延
    手段の出力との差分をとり、前記直交変換手段は前記第
    一の減算手段の出力と前記第二の遅延手段の出力とを直
    交変換し、前記非線形処理手段は前記直交変換手段の出
    力に対して非線形処理を施し、前記直交逆変換手段は前
    記非線形処理手段の出力を直交逆変換し、前記第二の遅
    延手段は前記直交逆変換手段の出力を遅延し、前記減衰
    手段は前記直交逆変換手段の出力を減衰し、前記雑音振
    幅検出手段は前記第一の減算手段の出力と前記第二の遅
    延手段の出力とから雑音の振幅を検出し、前記適応制御
    手段は前記直交変換手段の出力と前記雑音振幅検出手段
    の出力とに基づいて前記非線形処理手段におけるいき値
    と前記減衰手段における減衰量の少なくとも一方を適応
    制御し、前記第二の減算手段は前記入力映像信号から前
    記減衰手段の出力を減算し、前記第二の減算手段の出力
    は前記第一の遅延手段に供給され、前記第二の減算手段
    の出力を雑音除去信号として取り出すことを特徴とする
    雑音除去装置。
  8. 【請求項8】適応制御手段は、分散値算出手段と、第一
    の制御手段と、第二の制御手段とを具備し、前記分散値
    算出手段は直交変換手段の出力の分散値を算出し、前記
    第一の制御手段は前記分散値算出手段の出力と雑音振幅
    検出手段の出力とに基づいて非線形処理手段における非
    線形処理のいき値を制御し、前記第二の制御手段は前記
    分散値算出手段の出力と前記雑音振幅検出手段の出力と
    に基づいて減衰手段における減衰量を制御することを特
    徴とする請求項7記載の雑音除去装置。
  9. 【請求項9】雑音振幅検出手段は、第一の減算手段の出
    力の高域成分の雑音とと直交逆変換の出力の高域成分の
    雑音を取り出すハイパスフィルタと、前記ハイパスフィ
    ルタの出力の絶対値をとる絶対値算出手段と、前記絶対
    値算出手段の出力を平滑化する平滑化手段を有すること
    を特徴とする請求項5または請求項7記載の雑音除去装
    置。
  10. 【請求項10】適応制御手段での処理は、異種の信号が
    多重されている場合に、前記異種の信号の間で、非線形
    処理手段でのいき値と減衰手段での減衰量との少なくと
    も一方を切り替えることを特徴とする請求項1または請
    求項3または請求項5または請求項7記載の雑音除去装
    置。
JP3974294A 1993-12-20 1994-03-10 雑音除去装置 Pending JPH07250263A (ja)

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DE69423449T DE69423449T2 (de) 1993-12-20 1994-12-15 Vorrichtung zur Rauschverminderung
EP94119819A EP0660595B1 (en) 1993-12-20 1994-12-15 A noise reducer
US08/359,924 US5495299A (en) 1993-12-20 1994-12-20 Noise reducer

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100404216B1 (ko) * 2001-12-18 2003-11-05 엘지전자 주식회사 영상표시기기의 화면 보상장치 및 그 방법

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