JPH07249356A - ガス断路器 - Google Patents

ガス断路器

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JPH07249356A
JPH07249356A JP3893894A JP3893894A JPH07249356A JP H07249356 A JPH07249356 A JP H07249356A JP 3893894 A JP3893894 A JP 3893894A JP 3893894 A JP3893894 A JP 3893894A JP H07249356 A JPH07249356 A JP H07249356A
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JP
Japan
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contact
arc
movable contact
tip
teflon
Prior art date
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Pending
Application number
JP3893894A
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English (en)
Inventor
Masayuki Sakaki
正幸 榊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07249356A publication Critical patent/JPH07249356A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が極めて簡単且つ廉価で、電流開閉能力
を有するガス断路器の提供。 【構成】 固定コンタクト9が取り付けられた固定側ベ
ース4の軸心位置にアーキングコンタクト22を設け、
該アーキングコンタクト22の挿出入が可能な中空部2
4aを設けた可動コンタクト24の前記中空部24aに
ばね26により可動コンタクト24の先端に向けて付勢
されるとともに、先端部が可動コンタクト24の先端に
露出するテフロン部材25を移動自在に収容し、アーク
発生時にテフロン部材をアーク熱で気化してこの気化熱
でアークを冷却して消弧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス断路器に関し、特
に、テフロンの気化熱によりアークを消弧するガス断路
器に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス絶縁開閉装置は、遮断器,断路器,
接地開閉器等で構成され、断路器は一般的に電流を切る
事なく、無電流の状態で入・切りされるが、しかし実際
にはある程度の充電電流,ループ電流などを開閉する開
閉能力を備えている。
【0003】図3はこの電流開閉能力を備えた断路器
で、絶縁ガス中に設けた固定側ユニット1と、可動側ユ
ニット2とで構成され、固定側ユニット1は次のように
構成されている。
【0004】3は図示を省略した固定部に固定された導
体,4は導体3に固着された固定側ベース,5はアーキ
ングコンタクトで、先端を球状大径部5aとして固定側
ベース4の軸心位置にゆるく貫通して設けられ、他端は
ストッパならびに通電接触面用鍔部5bにとして固定側
ベース4の嵌入部4aに嵌入され、コイルばね6により
嵌入部4aの底部に圧接されている。7は接触片で固定
側ベース4の鍔付円柱部の鍔4bの外周に放射状に設け
た多数の溝にそれぞれ嵌入し、固定側ベース4に取り付
けるとともに挿入された可動コンタクト12(後述)と
の間の接触圧力を保持する2個のリング状コイルばね8
により固定コンタクト9を構成している。10は電界集
中を防止するために固定コンタクト9を覆って設けられ
た固定側シールドである。
【0005】また、可動ユニット2は以下のように構成
されている。
【0006】11はパッファシリンダで、先端部は固定
側ベース4と対向して設けられ、基端部は図示を省略し
た固定部に固着されている。12はパッファシリンダ1
1の軸心位置に摺動部材13を介して往復移動自在に設
けられた中空の可動コンタクトで、中空部12aは先端
部にアーキングコンタクト5の球状大径部5aを挿出入
することができ、他端には後述のパッファ室18との連
通孔12bを複数個備え、連結ロッド14を介して図示
を省略した駆動手段に連動連結されている。15はパッ
ファシリンダの先端部に埋設され可動コンタクト12と
摺動接触するリング状の通電コンタクト、16は通電コ
ンタクト15を覆う可動側シールド、17は可動コンタ
クト12と連結ロッド14の間に挟着されたピストン
で、パッファシリンダ11の中空部の内周面に摺動自在
に設けられ、図中のピストン17の左側にパッファ室1
8を形成し、右側の空間は複数の連通孔19を介してパ
ッファシリンダ11の外部と連通している。
【0007】次に以上に述べたガス断路器の作用を説明
する。
【0008】閉路する際に可動コンタクト12を図中の
左方へ移動すると、パッファ室18内の絶縁ガスは連通
孔12b,中空部12aを通って外部へ放出される一
方、ピストン17の右側へは連通孔19を介してパッフ
ァシリンダ11の外部から絶縁ガスを吸入する。そして
固体側導体3が固体側ベース4,固定コンタクト9,可
動コンタクト12,通電コンタクト15を介してパッフ
ァシリンダ11と導通する。
【0009】この閉路状態から可動コンタクト12を右
方へ移動させ、可動コンタクト12がアーキングコンタ
クト5の先端の球状大径部5aを離れるとアーク20を
発生するが、中空部12a,連通孔12bを介してパッ
ファ室18に吸入される絶縁ガス21によってアーク2
0は冷却され消滅する。ピストン17の右側の絶縁ガス
は流通孔19を介してパッファシリンダ11の外へ放出
される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】パッファシリンダを用
いたガス断路器は構造が複雑であり、パッファ室への絶
縁ガスの急激な吸入と排出を要するため操作機構も出力
の大きなものが必要となって小形化が困難で、かつ高価
なものとなっている。
【0011】本発明は構造が極めて簡単且つ廉価で、電
流開閉能力を有するガス断路器を提供するこを目的とし
ている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明において、上記の
課題を解決するための手段は、固定側のアーキングコン
タクトと、このアーキングコンタクトを挿出入する中空
部を有する可動コンタクトを備え、可動コンタクトの移
動によりアーキングコンタクトと接続・断路を行うガス
断路器において、前記可動コンタクト中空部内にアーキ
ングコンタクト側に付勢されたテフロン部材を挿入し、
可動コンタクトがアーキングコンタクトと開離してアー
クが発生したときにテフロン部材を可動コンタクトの先
端でアークに晒し、アーク熱によりテフロン蒸気を発生
させてこの気化熱によりアークを冷却して消弧するよう
にする。
【0013】更には、固定コンタクトが取り付けられた
固定側ベースの軸心位置にアーキングコンタクトを設
け、該アーキングコンタクトの挿抜が可能な中空部を設
けた可動コンタクトの前記中空部に、ばねにより前記可
動コンタクトの先端に向けて付勢されるとともに、先端
部が前記可動コンタクトの先端に露出するテフロン部材
を移動自在に収容し、該テフロン部材の前記可動コンタ
クト先端からの脱出を防止する手段を設けるものであ
る。
【0014】
【作用】可動コンタクトを移動して開路するとき、フッ
素樹脂よりなる耐熱性の絶縁部材(以下、テフロン部材
と称す)は、球状大径部に接した状態で左側に移動す
る。そして、アーキングコンタクトと可動コンタクトが
離れたとき、可動コンタクトの先端部に露出し、アーク
に晒される。このアークの熱によりテフロン部材は気化
してテフロン蒸気を発生し、この気化熱等によりアーク
は冷却され、消弧される。この場合、テフロン(−C2
4−)nは、アークにより熱解離し、F原子を発生する
が、F原子には負特性があり、F-となり電子を吸着す
る性質があり、アーク空間の電子密度を増加させること
なく、テフロンの気化熱3350KJ/kgによりアー
クを効率よく冷却し消弧能力を高める。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
説明する。なお、本発明は従来のガス断路器の一部を改
良したものなので、従来と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0016】図1は本発明の一実施例の閉路状態の断面
図、図2は開路途中の状態の断面図を示している。
【0017】図1,および図2において、22は固定側
ベース4の軸心位置に設けられたアーキングコンタクト
で後述のフッ素樹脂よりなる対熱性のテフロン部材25
の移動行程を短くするために球状大径部22aの先端を
ほぼ固定コンタクト9の先端位置に合わせて、図3に示
した従来のアーキングコンタクト5より短くしてある。
23は筒状であって固定側ベース4と同一軸心の状態で
図示省略の固定部に固定されたシリンダ,24はシリン
ダ23の軸心位置に摺動部材13を介して摺動移動自在
に設けられた中空の可動コンタクトで、中空部24aは
先端の小内径部とそれに続く大内径部とからなり、小内
径部にはアーキングコンタクト22の球状大径部22a
を挿出入することができるとともに、段付のテフロン部
材25の小径部が、また大内径部には同テフロン部材2
5の大径部が摺動移動自在に収容されている。このテフ
ロン部材は棒状又は円筒状に形成されている。26はテ
フロン部材25を可動コンタクト24の先端に向かって
付勢するコイルばねである。可動コンタクト24の中空
部24aに設けられた小内径部と大内径部との段差部2
4bは、テフロン部材25が可動コンタクト24の先端
から外へ脱出するのを防止するストッパとなっている。
また、可動コンタクト24は連結ロッド27を介して図
示を省略した駆動手段に連動連結されている。
【0018】次に以上のように構成したガス断路器の作
用について説明する。
【0019】開路するために可動コンタクト24を図1
の右方へ移動させ、可動コンタクト24がアーキングコ
ンタクト22の先端を離れると、図2に示すようにアー
ク28を発生する。
【0020】その際、ばね26により押圧されて可動コ
ンタクト24の先端に露出しているテフロン部材のテフ
ロン(C24nはアーク28によりF(フッ素)原子
にまで熱解離する。
【0021】すなわち
【0022】
【数1】
【0023】熱解離したF原子は負特性となり電子を吸
着する。
【0024】F+e-→F- このためアーク空間の電子密度は増加せず、テフロンの
気化熱3350KJ/kgによりアーク28を効率よく
冷却して消弧する。
【0025】従って、従来のガス断路器のようにパッフ
ァ室に吸入され、あるいはパッファ室から排出される絶
縁ガスをアークに吹きつけて消弧する必要はなくなる。
図3におけるパッファ室18が不要となれば、パッファ
シリンダ11の中空部,該中空部の内周部に摺動自在に
設けられたピストン17,パッファ室18の右側の空間
とパッファシリンダ11の外部との間の複数の連通孔1
9は不要となるため図1に示す構造が簡単で廉価なシリ
ンダ23となる。
【0026】また、パッファ室18への絶縁ガスの急激
な吸入と排出の必要がなくなるために操作機構も出力の
小さな小型廉価なものとすることができる。
【0027】以上に述べたガス断路器を閉路するには、
可動コンタクト24を固定コンタクト9に向かって移動
させる。可動コンタクト24の先端に露出しているテフ
ロン部材25はアーキングコンタクト22の先端に当た
って止められるが、可動コンタクト24はばね26を圧
縮して固定コンタクト9に挿入され、固定側導体3が固
定側ベース4,固定コンタクト9,可動コンタクト2
4,通電コンタクト15を介してシリンダ23と導通す
る。
【0028】
【発明の効果】以上の説明からわかるように本発明に係
るガス断路器は、開路時にアーキングコンタクトと可動
コンタクトとの間に発生したアークを、先端部が可動コ
ンタクトの先端でアークに晒されるテフロン部材のテフ
ロンの熱解離による電子の吸着と、テフロンの気化熱に
より消弧するものであるから、パッファシリンダを使用
する必要はなく、単なる筒状のシリンダとすることがで
きて構造は極めて簡単なものとなり、また操作機構もパ
ッファ室が不要となるために出力の小さな小形のもので
済み、構造が極めて簡単で小形廉価なガス断路器となる
という効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の閉路状態の断面図。
【図2】本発明の一実施例の開路時の断面図。
【図3】従来例の説明図。
【符号の説明】
4…固定ベース 9…固定コンタクト 22…アーキングコンタクト 24…可動コンタクト 24b…ストッパ 25…テフロン部材 26…コイルばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側のアーキングコンタクトと、この
    アーキングコンタクトを挿出入する中空部を有する可動
    コンタクトとを備え、可動コンタクトの移動によりアー
    キングコンタクトと接続・断路を行うガス断路器におい
    て、 前記可動コンタクトの中空部内にアーキングコンタクト
    側に付勢されたテフロン部材を挿入し、可動コンタクト
    がアーキングコンタクトと開離してアークが発生したと
    きにテフロン部材を可動コンタクトの先端でアークに晒
    し、アーク熱によりテフロン蒸気を発生させてこの気化
    熱によりアークを冷却して消弧するようにしたことを特
    徴とするガス断路器。
  2. 【請求項2】 固定コンタクトが取り付けられた固定側
    ベースの軸心位置にアーキングコンタクトを設け、該ア
    ーキングコンタクトの挿抜が可能な中空部を設けた可動
    コンタクトの前記中空部に、ばねにより前記可動コンタ
    クトの先端に向けて付勢されるとともに、先端部が前記
    可動コンタクトの先端に露出するテフロン部材を移動自
    在に収容し、該テフロン部材の前記可動コンタクト先端
    からの脱出を防止する手段を設けたことを特徴とするガ
    ス断路器。
JP3893894A 1994-03-10 1994-03-10 ガス断路器 Pending JPH07249356A (ja)

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JP3893894A JPH07249356A (ja) 1994-03-10 1994-03-10 ガス断路器

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JP3893894A JPH07249356A (ja) 1994-03-10 1994-03-10 ガス断路器

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JP (1) JPH07249356A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101996828A (zh) * 2009-08-17 2011-03-30 Ls产电株式会社 具有用于减少摩擦的结构的气体绝缘断路器
US10566155B2 (en) 2016-04-06 2020-02-18 Mitsubishi Electric Corporation Switch
US10923302B2 (en) 2017-09-28 2021-02-16 Mitsubishi Electric Corporation Switchgear
US11031192B2 (en) 2017-09-28 2021-06-08 Mitsubishi Electric Corporation Switchgear

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