JPH07245912A - 回転界磁形同期電動機駆動巻揚機 - Google Patents

回転界磁形同期電動機駆動巻揚機

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JPH07245912A
JPH07245912A JP14133294A JP14133294A JPH07245912A JP H07245912 A JPH07245912 A JP H07245912A JP 14133294 A JP14133294 A JP 14133294A JP 14133294 A JP14133294 A JP 14133294A JP H07245912 A JPH07245912 A JP H07245912A
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JP
Japan
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synchronous motor
support rod
field type
type synchronous
rotating field
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JP14133294A
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English (en)
Inventor
Fusao Tetsu
房夫 鉄
Yoshiaki Ugawa
義昭 鵜川
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】摺動接触部がなく、構成が簡素で小型化,軽量
化でき、メンテナンスが容易で安全性に優れた回転界磁
形同期電動機駆動巻揚機を提供する。 【構成】巻揚ドラム8を直接駆動する回転界磁形同期電
動機が、永久磁石回転界磁磁極12を固定子3の外側に
有する永久磁石回転界磁形同期電動機10からなり、例
えば、一対の支持台7と、この一対の支持台から同心状
に対向して突設された一対の支持棒6と、この支持棒に
軸受5および軸受シ−ルド4を介して回転自在に支持さ
れた巻揚ドラム8と、一対の支持棒間に巻揚ドラムと同
心状に支持された固定子3,およびこの固定子を包囲す
る巻揚ドラムの内壁面に支持された永久磁石回転界磁磁
極12からなる永久磁石回転界磁形同期電動機10とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、炭鉱用車両の巻揚
機,ビル用エレベータの巻揚機などの内、駆動電動機と
巻揚ドラムとが一体化した回転界磁形同期電動機駆動巻
揚機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば炭鉱では、斜坑内から石炭を積載
した鉱車をドラムに巻いたワイヤーで巻揚げ、空の鉱車
を坑道内に巻降ろしするために巻揚機が用いられる。従
来、炭鉱用巻揚機の駆動装置には速度制御が可能な直流
電動機が用いられていたが、可変周波数の静止電源とし
てのインバータの技術的進歩に伴い、インバータによっ
て速度制御される回転界磁形同期電動機により直接駆動
される回転界磁形同期電動機駆動巻揚機が提案されてい
る。
【0003】図7は従来の回転界磁形同期電動機駆動巻
揚機を模式化して示す断面図、図8は従来の回転界磁形
同期電動機駆動巻揚機の要部を示す拡大断面図であり、
互いに対向する平行面を有する一対の支持台7は所定の
間隔を保持して基礎に固定され、この一対の支持台7の
平行面から同心状に対向して一対の円柱状の支持棒6が
突設され、この支持棒6に軸受5および軸受シ−ルド4
を介して巻揚ドラム8が回転自在に支持される。また、
一対の支持棒6間には固定子3が巻揚ドラムと同心状に
支持され、この固定子3を包囲する巻揚ドラム8の内壁
面には固定子との間に間隙長Gを保持して回転子磁極2
が固定されることにより回転界磁形同期電動機1が構成
される。
【0004】固定子3は固定子鉄心のスロットに固定子
コイル3Aを巻装したものからなり、その運転時には図
示しないインバータから可変周波数の例えば三相交流電
力が供給されることにより、周波数に対応した回転磁界
を発生する。また、回転子磁極2は図8に示すように、
磁極鉄心2Bに界磁巻線2Aを巻装した複数対の回転子
磁極からなり、界磁巻線3Aは回転子リ−ド15を介し
てスリップリング18に接続され、ブラシ17を介して
外部の直流電源から界磁電流を供給することにより、回
転磁界と界磁電流との間にトルクが発生し、巻揚ドラム
8を回転子磁極2とともに回転磁界に比例し,回転子磁
極2の磁極数に逆比例した同期速度で駆動する。
【0005】図9は従来の回転界磁形同期電動機駆動巻
揚機における支持台と支持棒との連結構造および荷重方
向を示す図であり、 (a) はフランジ結合部を示す側面
図、(b) はフランジ面を示す平面図である。図におい
て、円柱状の支持棒6はその支持台側にフランジ6Aを
備え、このフランジ6Aを箱状の支持台7の側板に複数
のボルト6Bを用いて連結することにより、固定子3お
よび巻揚ドラム8を支持するよう構成される。また、こ
のように構成された連結部には図中矢印で荷重の種類お
よびその荷重方向を示すように、駆動電動機と巻揚ドラ
ムの自重による鉛直方向の荷重W、駆動電動機の反抗ト
ルクによる接線方向荷重T、および巻揚ドラムのワイヤ
ー張力による特定方向の荷重Pの3種類の荷重が加わ
り、その結果として複数の取り付けボルト6Bには曲げ
モーメントMが発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転界磁形同期
電動機駆動巻揚機においては、界磁巻線2Bに界磁電力
を供給するためのスリップリング18およびブラシ17
からなる摺動接触部を必要とし、両者の接触状態を良好
に保持するためのブラシの磨り合わせ作業,ブラシの交
換作業などの保守管理を必要とし、メンテナンスに多大
な費用と労力を必要とする。また、回転子が磁極鉄心を
有するために回転子重量が重くなるとともに、励磁電源
などの付帯設備を必要とするため巻揚機が大型化すると
いう問題がある。さらに、スリップリングとブラシの接
触状況によって火花が発生するため、巻揚機を坑道内に
設置する場合にはその防爆対策が必要となり、巻揚機の
大型化およびコストアップを招くという問題が発生す
る。
【0007】また、支持台7と支持棒6の連結部に加わ
る荷重W,T,Pの内、接線方向の荷重Tおよび特定方
向の荷重Pは繰り返し荷重であり、この2種類の荷重に
よって複数の取り付けボルト6Bには曲げモーメントが
繰り返し加わることになり、これが原因で取り付けボル
トに緩みを生じ、甚だしい場合には取り付けボルトが疲
労破壊するという問題があり、絶対的な安全性が求めら
れる炭鉱用車両用巻揚機,ビル用エレベータ用巻揚機な
どの信頼性を著しく阻害することからその改善が求めら
れている。
【0008】この発明の目的は、摺動接触部がなく、構
成が簡素で小型化,軽量化でき、メンテナンスが容易で
安全性に優れた回転界磁形同期電動機駆動巻揚機を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明によれば、回転界磁磁極が巻揚ドラムに固
定された回転界磁形同期電動機により巻揚ドラムを直接
駆動するものにおいて、回転界磁形同期電動機が永久磁
石回転界磁磁極を固定子の外側に有する永久磁石回転界
磁形同期電動機からなるものとする。
【0010】永久磁石回転界磁磁極は筒状の巻揚ドラム
の内壁面に固定されると良い。互いに対向する平行面を
有する一対の支持台と、この一対の支持台の平行面から
同心状に対向して突設された一対の支持棒と、この支持
棒に軸受および軸受シールドを介して回転自在に支持さ
れた巻揚ドラムとを有するものにおいて、前記一対の支
持棒間に前記巻揚ドラムと同心状に支持された固定子,
およびこの固定子を包囲する前記巻揚ドラムの内壁面に
固定子との間に間隙を保持して支持された永久磁石回転
界磁磁極からなる永久磁石回転界磁形同期電動機を備え
るよう構成されると良い。
【0011】一対の支持台がそれぞれ円柱状の支持棒の
端部に嵌合して固定子および巻揚ドラムを支持する上下
に分割された受け座を箱状のケーシング内に備え、この
受け座と支持棒の端部との間に支持棒の回転方向および
軸方向の移動を阻止する拘束手段を備えるよう構成され
ると良い。拘束手段は円柱状の支持棒の端部とこれに嵌
合する受け座の貫通孔との間に介装されたキー溝および
キーからなる回転方向の拘束手段と、ケーシングの内壁
面に当接した支持棒の端面からなる軸方向の拘束手段と
で構成されると良い。
【0012】拘束手段は支持棒の端部とこれに嵌合する
受け座の貫通孔との間に形成された球面からなる軸方向
の拘束手段と、この軸方向の拘束手段に植え込まれたピ
ンからなる回転方向の拘束手段とで構成されると良い。
拘束手段は円柱状の支持棒とこれに嵌合する受け座の貫
通孔との間に形成された接線方向の平面部からなる回転
方向の拘束手段と、この平面部の縁と円柱状の支持棒の
外周面との間に形成されて受け座の端面に当接する段差
面からなる軸方向の拘束手段とで構成されると良い。
【0013】拘束手段は支持棒の端部の一部を偏心させ
ることにより受け座との間に形成される回転方向の拘束
手段と、この偏心部分の段差面と受け座との間に形成さ
れる軸方向の拘束手段とで構成されると良い。拘束手段
は支持棒の端部の一部を多角形状とすることにより受け
座との間に形成される回転方向の拘束手段と、この多角
形部分の段差面と受け座との間に形成される軸方向の拘
束手段とで構成されると良い。
【0014】
【作用】この発明において、回転界磁形同期電動機を、
永久磁石回転界磁磁極を固定子の外側に備えた永久磁石
回転界磁形同期電動機としたことにより、回転子磁極に
界磁電力を供給する必要がなくなり、これに伴ってスリ
ップリング,ブラシなどの電気的摺動接触部,および励
磁電源が不要になるので、回転界磁形同期電動機駆動巻
揚機の構成を簡素化し,小型化,軽量化できるととも
に、摺動接触部の保守管理も不要になり、メンテナンス
フリー化する機能が得られる。さらに、摺動接触部の排
除により火花発生の危険性が無くなるので、例えば炭鉱
用巻揚機への適用を容易化する機能が得られる。
【0015】また、永久磁石回転界磁磁極を筒状の巻揚
ドラムの内壁面に固定するよう構成すれば、永久磁石回
転界磁形同期電動機により巻揚ドラムを容易に直接駆動
する機能が得られるとともに、磁極鉄心および界磁巻線
を用いた従来の回転子磁極に比べて回転子の軽量化,低
慣性化が可能になるので、これに伴って巻揚ドラムの速
度制御を円滑化する機能が得られる。
【0016】具体的には、永久磁石回転界磁形同期電動
機駆動巻揚機を互いに対向する平行面を有する一対の支
持台の平行面から同心状に対向して突設された一対の支
持棒に軸受および軸受シールドを介して回転自在に支持
された巻揚ドラムの駆動電動機として、一対の支持棒間
に巻揚ドラムと同心状に支持された固定子と、固定子を
包囲する巻揚ドラムの内壁面に固定子との間に間隙を保
持して支持された永久磁石回転界磁磁極とからなる永久
磁石回転界磁形同期電動機を備えるよう構成すれば、従
来の回転界磁形同期電動機の回転子磁極を永久磁石回転
界磁磁極に置き換えるだけの簡単な構造変更により、回
転子の軽量化による巻揚ドラムの速度制御の円滑化機
能、電気的摺動接触部および励磁電源の排除による構成
の簡素化,小型化,軽量化機能、およびメンテナンスフ
リー化機能が得られる。
【0017】一方、一対の支持台がそれぞれ円柱状の支
持棒の端部に嵌合して固定子および巻揚ドラムを支持す
る上下に分割された受け座を箱状のケーシング内に備え
るよう構成すれば、支持棒の両端が受け座に嵌め込み支
持されて単純支持構造の梁となり、支持棒が曲げモーメ
ントをその長手方向に分散支持するので、従来のフラン
ジ結合で必要とした取り付けボルトが不要になり、取り
付けボルトが繰り返し荷重によって破断するという問題
点を排除する機能が得られる。また、この受け座と支持
棒の端部との間の嵌め込み部に支持棒の回転方向および
軸方向の移動を阻止する拘束手段を設けるよう構成すれ
ば、嵌め込み支持した支持棒に駆動電動機の反抗トルク
による接線方向荷重T、および巻揚ドラムのワイヤー張
力による特定方向の荷重Pが作用することによって生ず
る回転力、および支持棒の軸方向の移動を拘束手段が阻
止し、永久磁石回転界磁磁極と固定子の相対位置を好適
に保持して駆動力を巻揚ドラムに効率よく伝達する機能
が得られる。
【0018】支持棒の回転方向および軸方向の移動を阻
止する拘束手段としては、円柱状の支持棒の端部とこれ
に嵌合する受け座の貫通孔との間に介装されたキー溝お
よびキーからなる回転方向の拘束手段と、ケーシングの
内壁面に当接した支持棒の端面からなる軸方向の拘束手
段とを設ける構造。嵌め込み部に球面からなる軸方向の
拘束手段と、この軸方向の拘束手段に植え込まれたピン
とを設ける構造。円柱状の嵌め込み部に設けた接線方向
の平面部からなる回転方向の拘束手段と、この平面部の
縁と円柱状の支持棒の外周面との間に形成されて受け座
の端面に当接する段差面からなる軸方向の拘束手段とを
設ける構造。支持棒の端部の一部を偏心させることによ
り受け座との間に形成される回転方向の拘束手段と、こ
の偏心部分の段差面と受け座との間に形成される軸方向
の拘束手段とを設ける構造。支持棒の端部の一部を多角
形状とすることにより受け座との間に形成される回転方
向の拘束手段と、この多角形部分の段差面と受け座との
間に形成される軸方向の拘束手段とを設ける構造のいず
れを用いても、目的とする支持棒の回転方向および軸方
向の移動を阻止する機能が得られる。
【0019】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて説明す
る。図1はこの発明の実施例になる回転界磁形同期電動
機駆動巻揚機を模式化して示す断面図であり、従来技術
と同じ構成部分には同一参照符号を付すことにより、重
複した説明を省略する。図において、駆動電動機には永
久磁石回転界磁磁極12を固定子3の外側に備えた永久
磁石回転界磁形同期電動機10が用いられ、固定子コイ
ル3Aを有する固定子3は一対の支持棒6間に支持さ
れ、その外周側に間隙長Gを保持して巻揚ドラム8の内
壁面に固定された永久磁石回転界磁磁極12が設けら
れ、永久磁石回転界磁磁極12を支持する巻揚ドラム8
は軸受5および軸受シールド4を介して支持棒6に回転
自在に支持される。
【0020】このように構成された永久磁石回転界磁形
同期電動機10は、その固定子コイル3Aに多相交流電
流を流して回転磁界を発生させることにより、永久磁石
回転界磁磁極12を回転磁界に同期して回転させるトル
クが発生し、永久磁石回転界磁磁極12を支持する巻揚
ドラム8が同期速度で駆動される。従って、回転子磁極
に界磁電力を供給する必要がなくなり、これに伴って従
来の回転界磁形同期電動機1で必要とした回転子リード
15,スリップリング18,ブラシ17,および励磁電
源も不要になるので、回転界磁形同期電動機駆動巻揚機
を摺動接触部がなく,構成が簡素で小型化,軽量化で
き、かつメンテナンスフリー化できる利点が得られる。
【0021】また、N極とS極が交互に隣接するよう永
久磁石回転界磁磁極12を筒状の巻揚ドラム8の内壁面
に固定するよう構成したことにより、磁極鉄心および界
磁巻線からなる従来の回転子磁極2に比べて軽量化でき
るとともに、永久磁石回転界磁形同期電動機10により
巻揚ドラム8を優れた応答速度を保持して円滑に直接駆
動できる利点が得られる。
【0022】図2はこの発明の異なる実施例になる回転
界磁形同期電動機駆動巻揚機の要部を示す断面図であ
り、(a)は支持棒の軸線に沿った方向の断面図、
(b)は支持棒の軸線に垂直な方向の断面図である。図
において、一対の支持台7がそれぞれ円柱状の支持棒6
の端部16に嵌合して図示しない固定子および巻揚ドラ
ムを支持する上下に分割された受け座22を箱状のケー
シング21内に備え、この受け座22の貫通孔23に支
持棒の円柱状の端部16を挿入した状態で支持すること
により、支持棒6の両端が受け座22に嵌め込み支持さ
れた単純支持構造となり、支持棒6が曲げモーメントを
その長手方向に分散支持するので、従来のフランジ結合
で必要とした取り付けボルトが不要になり、取り付けボ
ルトが繰り返し荷重によって破断するという問題点を排
除し、絶対的な安全性が求められる炭鉱用車両用巻揚
機,ビル用エレベータ用巻揚機などの信頼性を大幅に向
上する効果が得られる。
【0023】また、支持棒6の円柱状の端部16を嵌め
込み支持したことにより、前述の駆動電動機の反抗トル
クによる接線方向荷重T,および巻揚ドラムのワイヤー
張力による特定方向の荷重Pによって支持棒に回転力が
発生するが、支持棒の端部16とこれに嵌合する受け座
の貫通孔23との間に対向して形成されたキー溝に打ち
込まれたキーからなる回転方向の拘束手段24を設けて
支持棒6の回転を阻止するとともに、支持棒6の端面を
ケーシング21の内壁面に軽く接触させて軸方向の拘束
手段12を形成し、支持棒6の軸方向の移動を阻止する
ことにより、永久磁石回転界磁磁極と固定子の軸方向の
ずれを阻止して駆動電動機の発生トルクを巻揚ドラムに
効率よく伝達する効果が得られる。
【0024】図3はこの発明の異なる拘束手段を示す断
面図であり、受け座22に嵌め込み支持される支持棒6
の端部26に球面状の膨らみを持たせ、受け座22の貫
通孔との間に球面からなる軸方向の拘束手段27を形成
するとともに、この軸方向の拘束手段27の球面部分に
植え込まれたピンによる回転方向の拘束手段28を設け
た点が前述の拘束手段と異なっており、ピンからなる回
転方向の拘束手段28によって駆動電動機の反抗トルク
および巻揚ドラムのワイヤー張力によって支持棒6に作
用する回転力を拘束し、球面からなる軸方向の拘束手段
21によって支持棒6の軸方向の位置ずれを阻止するこ
とにより、永久磁石回転界磁磁極と固定子の相対位置を
好適に保持して駆動力を巻揚ドラムに効率よく伝達する
効果が得られる。
【0025】図4はこの発明のさらに異なる拘束手段を
示す断面図であり、受け座22に嵌め込み支持される円
柱状の支持棒6の端部36をその接線方向に切り欠いて
蒲鉾状とし、受け座22の貫通孔との間に平面部からな
る回転方向の拘束手段31を形成するとともに、端部3
6をその接線方向に切り欠くことによって平面部の縁と
円柱状の支持棒の外周面との間に形成される段差面を受
け座の端面に当接させて軸方向の拘束手段32を形成し
た点が前述の拘束手段と異なっており、平面部からなる
回転方向の拘束手段31がキーやピンに代わる高い拘束
力を発揮して支持棒に作用する回転力を拘束し、受け座
の端面に段差面を当接させた軸方向の拘束手段32によ
って支持棒6の軸方向の位置ずれを阻止するので、前述
の拘束手段に劣らぬ作用・効果が得られる。
【0026】図5はこの発明の他の拘束手段を示す断面
図であり、(a)は支持棒の軸線に垂直な方向の断面
図、(b)は支持棒の軸線に沿った方向の断面図であ
る。図において、受け座22に嵌め込み支持される支持
棒6の円柱状の端部46の先端部分に円柱状の端部46
より小さい径の偏心した円柱部47を設け、この偏心し
た円柱部47および円柱状の端部46と受け座22との
間に回転方向の拘束手段41を構成するとともに、この
偏心部分の段差面と受け座との間に軸方向の拘束手段4
2を形成した点が前述の各実施例と異なっている。拘束
手段をこのように構成しても前述の各拘束手段に劣らぬ
作用・効果が得られる。
【0027】図6はこの発明の異なる他の拘束手段を示
す断面図であり、(a)は支持棒の軸線に垂直な方向の
断面図、(b)は支持棒の軸線に沿った方向の断面図で
ある。図において、受け座22に嵌め込み支持される円
柱状の支持棒6の端部は多角形の柱状(図の場合四角
形)に形成されて回転方向の拘束手段51を形成すると
ともに、端部を多角形に切り欠くことによって円柱状の
支持棒の外周面との間に形成される段差面を受け座22
の側壁面に当接させることにより軸方向の拘束手段52
を形成した点が前述の各拘束手段と異なっている。拘束
手段をこのように構成しても前述の各拘束手段に劣らぬ
作用・効果が得られる。
【0028】
【発明の効果】この発明は前述のように、永久磁石回転
界磁磁極を固定子の外側に有する永久磁石回転界磁形同
期電動機を駆動用電動機に用いて巻揚ドラムを直接駆動
するよう構成した。その結果、従来界磁巻線に界磁電力
を供給するために必要としたスリップリング,ブラシな
どの摺動接触部,さらには界磁電源も不要になり、その
保守管理のための多大な費用と労力を節減できるので、
構成が簡素で小型化,軽量化された回転界磁形同期電動
機駆動巻揚機を経済的にも有利に提供できる利点が得ら
れる。また、摺動接触部が排除されて火花発生の危険性
が排除されるので、特別に厳重な防爆構造を必要とせず
に例えば坑道内への設置を可能にするなどの利点が得ら
れる。
【0029】また、支持台のケーシング内に受け座を設
けて支持棒の端部を嵌め込み支持するとともに、受け座
と支持棒との間に回転方向および軸方向の拘束手段を設
けるよう構成した。その結果、嵌め込み支持されて単純
支持構造となった支持棒がこれに作用する曲げモーメン
トをその長手方向に分散支持するので、従来のフランジ
結合で必要とした取り付けボルトが不要になり、取り付
けボルトが繰り返し荷重によって破断するという問題点
を排除し、安全性を重視する炭鉱用車両用巻揚機,ビル
用エレベータ用巻揚機などの信頼性を大幅に向上する効
果が得られる。さらに、嵌め込み支持により回転方向お
よび軸方向に自由度が増す支持棒を回転方向および軸方
向の拘束手段により拘束して定位置を保持し、駆動力を
巻揚ドラムに効率よく伝達できる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例になる回転界磁形同期電動機
駆動巻揚機を模式化して示す断面図
【図2】この発明の異なる実施例になる回転界磁形同期
電動機駆動巻揚機の要部を示す断面図であり、(a)は
支持棒の軸線に沿った方向の断面図、(b)は支持棒の
軸線に垂直な方向の断面図
【図3】この発明の異なる拘束手段を示す断面図
【図4】この発明のさらに異なる拘束手段を示す断面図
【図5】この発明の他の拘束手段を示す断面図であり、
(a)は支持棒の軸線に垂直な方向の断面図、(b)は
支持棒の軸線に沿った方向の断面図
【図6】この発明の異なる他の拘束手段を示す断面図で
あり、(a)は支持棒の軸線に垂直な方向の断面図、
(b)は支持棒の軸線に沿った方向の断面図
【図7】従来の回転界磁形同期電動機駆動巻揚機を模式
化して示す断面図
【図8】従来の回転界磁形同期電動機駆動巻揚機の要部
を示す拡大断面図
【図9】従来の回転界磁形同期電動機駆動巻揚機におけ
る支持台と支持棒との連結構造および荷重方向を示す図
であり、 (a) はフランジ結合部を示す側面図、 (b)
はフランジ面を示す平面図
【符号の説明】
1 回転界磁形同期電動機 2 回転子磁極 2A 界磁巻線 2B 磁極鉄心 3 固定子 3A 固定子コイル 4 軸受シールド 5 軸受 6 支持棒 7 支持台 8 巻揚ドラム 9 ワイヤー 10 永久磁石回転界磁型同期電動機 12 永久磁石回転界磁磁極 15 回転子リード 16 支持棒の端部 17 ブラシ 18 スリップリング 21 ケーシング 22 受け座 23 貫通孔 24 キーからなる回転方向の拘束手段 25 軸方向の拘束手段 26 球面状の膨らみを有する支持棒の端部 27 球面からなる軸方向の拘束手段 28 ピンからなる回転方向の拘束手段 31 切り欠平面からなる回転方向の拘束手段 32 段差面からなる軸方向の拘束手段 36 切り欠平面を有する支持棒の端部 41 偏心した円柱部を有する回転方向の拘束手段 42 段差面からなる軸方向の拘束手段 46 変心した円柱部を有する支持棒の端部 47 偏心した円柱部 51 多角柱状の回転方向の拘束手段 52 段差面からなる軸方向の拘束手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転界磁磁極が巻揚ドラムに固定された回
    転界磁形同期電動機により巻揚ドラムを直接駆動するも
    のにおいて、回転界磁形同期電動機が永久磁石回転界磁
    磁極を固定子の外側に有する永久磁石回転界磁形同期電
    動機からなることを特徴とする回転界磁形同期電動機駆
    動巻揚機。
  2. 【請求項2】永久磁石回転界磁磁極が筒状の巻揚ドラム
    の内壁面に固定されてなることを特徴とする請求項1記
    載の回転界磁形同期電動機駆動巻揚機。
  3. 【請求項3】互いに対向する平行面を有する一対の支持
    台と、この一対の支持台の平行面から同心状に対向して
    突設された一対の支持棒と、この支持棒に軸受および軸
    受シールドを介して回転自在に支持された巻揚ドラムと
    を有するものにおいて、前記一対の支持棒間に前記巻揚
    ドラムと同心状に支持された固定子,およびこの固定子
    を包囲する前記巻揚ドラムの内壁面に固定子との間に間
    隙を保持して支持された永久磁石回転界磁磁極からなる
    永久磁石回転界磁形同期電動機を備えてなることを特徴
    とする回転界磁形同期電動機駆動巻揚機。
  4. 【請求項4】一対の支持台がそれぞれ円柱状の支持棒の
    端部に嵌合して固定子および巻揚ドラムを支持する上下
    に分割された受け座を箱状のケーシング内に備え、この
    受け座と支持棒の端部との間に支持棒の回転方向および
    軸方向の移動を阻止する拘束手段を備えてなることを特
    徴とする請求項3記載の回転界磁形同期電動機駆動巻揚
    機。
  5. 【請求項5】拘束手段が円柱状の支持棒の端部とこれに
    嵌合する受け座の貫通孔との間に介装されたキー溝およ
    びキーからなる回転方向の拘束手段と、ケーシングの内
    壁面に当接した支持棒の端面からなる軸方向の拘束手段
    とを有することを特徴とする請求項4記載の回転界磁形
    同期電動機駆動巻揚機。
  6. 【請求項6】拘束手段が支持棒の端部とこれに嵌合する
    受け座の貫通孔との間に形成された球面からなる軸方向
    の拘束手段と、この軸方向の拘束手段に植え込まれたピ
    ンからなる回転方向の拘束手段とを有することを特徴と
    する請求項4記載の回転界磁形同期電動機駆動巻揚機。
  7. 【請求項7】拘束手段が円柱状の支持棒とこれに嵌合す
    る受け座の貫通孔との間に形成された接線方向の平面部
    からなる回転方向の拘束手段と、この平面部の縁と円柱
    状の支持棒の外周面との間に形成されて受け座の端面に
    当接する段差面からなる軸方向の拘束手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項4記載の回転界磁形同期電動機駆
    動巻揚機。
  8. 【請求項8】拘束手段が支持棒の端部の一部を偏心させ
    ることにより受け座との間に形成される回転方向の拘束
    手段と、この偏心部分の段差面と受け座との間に形成さ
    れる軸方向の拘束手段とを有することを特徴とする請求
    項4記載の回転界磁形同期電動機駆動巻揚機。
  9. 【請求項9】拘束手段が支持棒の端部の一部を多角形状
    とすることにより受け座との間に形成される回転方向の
    拘束手段と、この多角形部分の段差面と受け座との間に
    形成される軸方向の拘束手段とを有することを特徴とす
    る請求項4記載の回転界磁形同期電動機駆動巻揚機。
JP14133294A 1994-01-17 1994-06-23 回転界磁形同期電動機駆動巻揚機 Pending JPH07245912A (ja)

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Cited By (3)

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