JPH07245759A - 画像符号化方法及び画像符号化装置 - Google Patents
画像符号化方法及び画像符号化装置Info
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- JPH07245759A JPH07245759A JP3565894A JP3565894A JPH07245759A JP H07245759 A JPH07245759 A JP H07245759A JP 3565894 A JP3565894 A JP 3565894A JP 3565894 A JP3565894 A JP 3565894A JP H07245759 A JPH07245759 A JP H07245759A
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- Japan
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- signal
- circuit
- smoothing
- scanning line
- line direction
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 入力画像のエッジ成分は保存し、ノイズ成分
を取り除いた信号に対して符号化を行い、符号化効率を
上げる。 【構成】 入力画像信号を平滑化回路102にて平滑化す
る。この平滑化された信号をもとに差分抑圧制御回路10
5によって差分抑圧制御信号を作成する。入力画像信号
と前記平滑化された信号との差分を差分回路104により
求める。求められた差分値に対して、前記差分抑圧制御
信号により決まる差分抑圧を行い、差分抑圧された信号
と平滑化された信号とを加算器107にて加算し、加算さ
れた信号に対して符号化回路108により符号化を行う。
を取り除いた信号に対して符号化を行い、符号化効率を
上げる。 【構成】 入力画像信号を平滑化回路102にて平滑化す
る。この平滑化された信号をもとに差分抑圧制御回路10
5によって差分抑圧制御信号を作成する。入力画像信号
と前記平滑化された信号との差分を差分回路104により
求める。求められた差分値に対して、前記差分抑圧制御
信号により決まる差分抑圧を行い、差分抑圧された信号
と平滑化された信号とを加算器107にて加算し、加算さ
れた信号に対して符号化回路108により符号化を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像信号に前処理を施
して符号化を行う画像符号化方法及び画像符号化装置に
関するものである。
して符号化を行う画像符号化方法及び画像符号化装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、符号化効率を上げるための前処理
を使用した符号化装置が数々提案されている。以下に、
前処理としてノイズを除去して符号化効率を上げようと
した符号化装置の従来例について説明する。
を使用した符号化装置が数々提案されている。以下に、
前処理としてノイズを除去して符号化効率を上げようと
した符号化装置の従来例について説明する。
【0003】図6は、従来の画像符号化装置を示すブロ
ック図である。図6において、 601は信号入力端子、60
2,603は1ライン時間遅延回路、604は平滑化演算回路、
605は減算回路、606は差分値抑圧回路、607は加算回
路、608は信号出力端子である。以上の様に構成された
画像符号化装置について、図6を用いて動作を説明す
る。
ック図である。図6において、 601は信号入力端子、60
2,603は1ライン時間遅延回路、604は平滑化演算回路、
605は減算回路、606は差分値抑圧回路、607は加算回
路、608は信号出力端子である。以上の様に構成された
画像符号化装置について、図6を用いて動作を説明す
る。
【0004】信号入力端子601より入力される画像信号
は、1ライン時間遅延回路602と平滑化演算回路604に供
給される。1ライン時間遅延回路602に供給された画像
信号を1ライン時間遅延し、1ライン時間遅延回路603
と平滑化回路604に出力する。1ライン時間遅延回路603
は更に1ライン時間遅延させて画像信号を平滑化演算回
路604 に出力する。これらの信号を使用して平滑化演算
回路604は、対象処理画素、およびその走査線方向の隣
接2画素、その垂直方向の隣接2画素の計5画素の平均
を求めて減算回路605に出力する。減算回路605は、1ラ
イン時間遅延回路602からの信号から平滑化演算回路604
からの信号を減算した差分値を差分値抑圧回路606に出
力する。差分値抑圧回路606は、図7に示す入出力特性
にて差分値を抑圧して加算回路607に出力する。加算回
路607は差分値抑圧回路606からの信号と、平滑化演算回
路604からの信号を加算して信号出力端子608に出力す
る。
は、1ライン時間遅延回路602と平滑化演算回路604に供
給される。1ライン時間遅延回路602に供給された画像
信号を1ライン時間遅延し、1ライン時間遅延回路603
と平滑化回路604に出力する。1ライン時間遅延回路603
は更に1ライン時間遅延させて画像信号を平滑化演算回
路604 に出力する。これらの信号を使用して平滑化演算
回路604は、対象処理画素、およびその走査線方向の隣
接2画素、その垂直方向の隣接2画素の計5画素の平均
を求めて減算回路605に出力する。減算回路605は、1ラ
イン時間遅延回路602からの信号から平滑化演算回路604
からの信号を減算した差分値を差分値抑圧回路606に出
力する。差分値抑圧回路606は、図7に示す入出力特性
にて差分値を抑圧して加算回路607に出力する。加算回
路607は差分値抑圧回路606からの信号と、平滑化演算回
路604からの信号を加算して信号出力端子608に出力す
る。
【0005】更にこの従来例では、フレーム間の差分の
大きさによって図7の入出力特性を変更することも提案
している(例えば、特開昭62-13167号公報)。
大きさによって図7の入出力特性を変更することも提案
している(例えば、特開昭62-13167号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の様
な構成では、差分値の大きさのみでノイズを判定してい
るので、平坦部等に存在する振幅の大きなノイズを取り
除くことはできない。そのため、平坦部のちらつきが視
覚的に目だち、かつ符号化効率が上がらない、という問
題点を有していた。
な構成では、差分値の大きさのみでノイズを判定してい
るので、平坦部等に存在する振幅の大きなノイズを取り
除くことはできない。そのため、平坦部のちらつきが視
覚的に目だち、かつ符号化効率が上がらない、という問
題点を有していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の画像符号化方法は、画像信号を入力して、
走査線方向または前記走査線方向の垂直方向またはフィ
ールド方向の何れか少なくとも1方向の対象処理画素の
近傍の画素を用いて前記対象処理画素に対して平滑化を
行い、前記平滑化された信号から差分抑圧制御信号を作
成し、前記差分抑圧制御信号により決まる特性に基づい
て、前記入力画像信号を遅延させた信号と前記平滑化さ
れた信号との差分を抑圧し、前記平滑化された信号と前
記抑圧された信号を加算し、前記加算された信号に対し
て符号化を行うようにしたものである。
に、本発明の画像符号化方法は、画像信号を入力して、
走査線方向または前記走査線方向の垂直方向またはフィ
ールド方向の何れか少なくとも1方向の対象処理画素の
近傍の画素を用いて前記対象処理画素に対して平滑化を
行い、前記平滑化された信号から差分抑圧制御信号を作
成し、前記差分抑圧制御信号により決まる特性に基づい
て、前記入力画像信号を遅延させた信号と前記平滑化さ
れた信号との差分を抑圧し、前記平滑化された信号と前
記抑圧された信号を加算し、前記加算された信号に対し
て符号化を行うようにしたものである。
【0008】また、本発明の画像符号化装置は、画像信
号に前処理を施して符号化を行う画像符号化装置であっ
て、入力画像信号を蓄えるメモリを保有して、走査線方
向または前記走査線方向の垂直方向またはフィールド方
向の何れか少なくとも1方向の対象処理画素の近傍の画
素を用いて、前記対象処理画素に対して平滑化を行い平
滑化信号として出力する平滑化回路と、前記入力画像信
号を遅延させる遅延回路と、前記平滑化信号と前記遅延
回路からの信号との差分を差分信号として出力する減算
回路と、前記平滑化信号から差分抑圧制御信号を作成す
る差分抑圧制御回路と、前記差分信号に対して前記差分
抑圧制御信号により決まる差分抑圧を行う差分抑圧回路
と、前記フィルタ回路からの信号と前記差分抑圧回路か
らの信号を加算する加算回路と、前記加算回路からの信
号に対して符号化を行う符号化回路を具備することを特
徴とするものである。
号に前処理を施して符号化を行う画像符号化装置であっ
て、入力画像信号を蓄えるメモリを保有して、走査線方
向または前記走査線方向の垂直方向またはフィールド方
向の何れか少なくとも1方向の対象処理画素の近傍の画
素を用いて、前記対象処理画素に対して平滑化を行い平
滑化信号として出力する平滑化回路と、前記入力画像信
号を遅延させる遅延回路と、前記平滑化信号と前記遅延
回路からの信号との差分を差分信号として出力する減算
回路と、前記平滑化信号から差分抑圧制御信号を作成す
る差分抑圧制御回路と、前記差分信号に対して前記差分
抑圧制御信号により決まる差分抑圧を行う差分抑圧回路
と、前記フィルタ回路からの信号と前記差分抑圧回路か
らの信号を加算する加算回路と、前記加算回路からの信
号に対して符号化を行う符号化回路を具備することを特
徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明は、上記した構成により、入力画像を平
坦部、エッジ部等と予め判定してから差分値を抑圧する
ので、ノイズ成分は、その振幅の大きさに関係なく取り
除くことができ、かつエッジ部や精細な絵柄部分は忠実
に再生できる。また、視覚的に不要な成分が取り除かれ
ているため、符号化効率を上げることができる。
坦部、エッジ部等と予め判定してから差分値を抑圧する
ので、ノイズ成分は、その振幅の大きさに関係なく取り
除くことができ、かつエッジ部や精細な絵柄部分は忠実
に再生できる。また、視覚的に不要な成分が取り除かれ
ているため、符号化効率を上げることができる。
【0010】このように、本発明は、入力される画像信
号にノイズ成分が多く含まれている場合に符号化効率が
上がるよう作用する。特に、振幅の大きなノイズ成分が
入力画像信号に含まれている場合の作用効果が高い。
号にノイズ成分が多く含まれている場合に符号化効率が
上がるよう作用する。特に、振幅の大きなノイズ成分が
入力画像信号に含まれている場合の作用効果が高い。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例の画像符号化装置お
よび画像符号化方法について、図面を参照しながら説明
する。
よび画像符号化方法について、図面を参照しながら説明
する。
【0012】図1は、本発明の画像符号化装置の一実施
例を示すブロック図である。本発明の画像符号化方法
は、この実施例の項にて述べる画像符号化装置の動作を
実現するための符号化方法である。図1において、101
は入力端子、102は平滑化回路、103は遅延回路、104は
減算回路、105は差分抑圧制御回路、106は差分抑圧回
路、107は加算回路、108は符号化回路、109は出力端子
である。
例を示すブロック図である。本発明の画像符号化方法
は、この実施例の項にて述べる画像符号化装置の動作を
実現するための符号化方法である。図1において、101
は入力端子、102は平滑化回路、103は遅延回路、104は
減算回路、105は差分抑圧制御回路、106は差分抑圧回
路、107は加算回路、108は符号化回路、109は出力端子
である。
【0013】本実施例では、平滑化の方法を以下の様に
定める。対象処理画素に対して走査線方向にフィルタリ
ングを行い、その画素が両側の画素より振幅が大きい、
または小さいとき、更にフィルタリングを行う。そのた
め、平滑化回路102内部のメモリは、フィルタのタップ
数分だけの小さなメモリ量になる。メモリの容量は、平
滑化の方法に依存する。従って、平滑化の方法にライン
間の信号を使用する場合には、ラインメモリが必要とな
り、フレーム間の信号を使用する場合には、フレームメ
モリが必要となる。また、差分抑圧制御信号を平滑化さ
れた対象処理画素の隣接画素の絶対値差分の最大値と
し、画像入力信号の振幅を0〜255とするが、いずれもこ
れらにのみ限定される訳ではない。
定める。対象処理画素に対して走査線方向にフィルタリ
ングを行い、その画素が両側の画素より振幅が大きい、
または小さいとき、更にフィルタリングを行う。そのた
め、平滑化回路102内部のメモリは、フィルタのタップ
数分だけの小さなメモリ量になる。メモリの容量は、平
滑化の方法に依存する。従って、平滑化の方法にライン
間の信号を使用する場合には、ラインメモリが必要とな
り、フレーム間の信号を使用する場合には、フレームメ
モリが必要となる。また、差分抑圧制御信号を平滑化さ
れた対象処理画素の隣接画素の絶対値差分の最大値と
し、画像入力信号の振幅を0〜255とするが、いずれもこ
れらにのみ限定される訳ではない。
【0014】図1において、入力端子101から入力され
る画像信号は、平滑化回路102と遅延回路103に供給され
る。供給された画像信号に対して平滑化回路102が行う
処理を、図2を用いて説明する。
る画像信号は、平滑化回路102と遅延回路103に供給され
る。供給された画像信号に対して平滑化回路102が行う
処理を、図2を用いて説明する。
【0015】図2は、本実施例の画像符号化装置に使用
される平滑化回路102の一実施例を示すブロック図であ
る。図2において、201は入力端子、202は第1フィルタ
回路、203は判定回路、204は第2フィルタ回路、205は
出力端子である。入力端子201から入力される画像信号
は、第1フィルタ回路202によってフィルタリングされ
る。判定回路203は、フィルタリングされた3画素の中
心画素がその両側の画素より振幅が大きい、または小さ
いとき、第2フィルタ回路204によって更にフィルタリ
ングされた信号を出力端子205に出力し、それ以外の場
合は第1フィルタ回路202の出力を出力端子205に出力す
る。
される平滑化回路102の一実施例を示すブロック図であ
る。図2において、201は入力端子、202は第1フィルタ
回路、203は判定回路、204は第2フィルタ回路、205は
出力端子である。入力端子201から入力される画像信号
は、第1フィルタ回路202によってフィルタリングされ
る。判定回路203は、フィルタリングされた3画素の中
心画素がその両側の画素より振幅が大きい、または小さ
いとき、第2フィルタ回路204によって更にフィルタリ
ングされた信号を出力端子205に出力し、それ以外の場
合は第1フィルタ回路202の出力を出力端子205に出力す
る。
【0016】出力端子205が出力する信号は平滑化信号
として減算回路104、差分抑圧制御回路105、加算回路10
7に供給される。遅延回路103は、平滑化回路102が平滑
化処理に伴う時間を遅延させて減算回路104に出力す
る。減算回路104は、遅延回路103が出力する信号から平
滑化信号を減算した差分信号を差分抑圧回路106に出力
する。差分抑圧制御回路105は、差分信号に同期してい
る信号の隣接2信号との絶対値差分の最大値を、差分抑
圧制御信号として差分抑圧回路106に出力する。差分抑
圧回路106は、差分抑圧制御信号yを入力すると図3の
入出力特性に従って関数F(y)の値を求める。図3は、本
発明に係る差分抑圧制御信号を変数とする関数Fの入出
力を示す一実施例の説明図である。
として減算回路104、差分抑圧制御回路105、加算回路10
7に供給される。遅延回路103は、平滑化回路102が平滑
化処理に伴う時間を遅延させて減算回路104に出力す
る。減算回路104は、遅延回路103が出力する信号から平
滑化信号を減算した差分信号を差分抑圧回路106に出力
する。差分抑圧制御回路105は、差分信号に同期してい
る信号の隣接2信号との絶対値差分の最大値を、差分抑
圧制御信号として差分抑圧回路106に出力する。差分抑
圧回路106は、差分抑圧制御信号yを入力すると図3の
入出力特性に従って関数F(y)の値を求める。図3は、本
発明に係る差分抑圧制御信号を変数とする関数Fの入出
力を示す一実施例の説明図である。
【0017】この値と減算回路105 からの信号を乗算し
た差分抑圧信号を加算回路107に出力する。差分抑圧信
号と平滑化信号は、加算回路107で加算され、符号化回
路108に出力される。加算回路107からの信号に対して符
号化回路108が符号化を行い、符号化後の信号を出力端
子109に出力する。
た差分抑圧信号を加算回路107に出力する。差分抑圧信
号と平滑化信号は、加算回路107で加算され、符号化回
路108に出力される。加算回路107からの信号に対して符
号化回路108が符号化を行い、符号化後の信号を出力端
子109に出力する。
【0018】ここで、符号化回路108のバッファ容量が
一定範囲内に収まっている場合には、符号化回路108
は、同一の切り替え信号を平滑化回路102に出力する。
平滑化回路102は前記切り替え信号が切り替わらない限
り、同一のフィルタを使用して平滑化を繰り返す。しか
し、バッファ容量がオーバーフローしそうになった場合
には、符号化回路108はその状態を示す切り替え信号を
平滑化回路102に出力する。平滑化回路102は前記切り替
え信号を入力すると、入力画像信号の通過帯域を更に狭
める特性をもつフィルタを使用して平滑化を行う。これ
により、符号化回路108が発生させる情報量を減少さ
せ、オーバーフローを回避させる。また、バッファ容量
がアンダーフローしそうになった場合には、その状態を
示す切り替え信号を平滑化回路102に出力する。平滑化
回路102 は前記切り替え信号を入力すると、入力画像信
号の通過帯域の制限を緩める特性をもつフィルタを使用
して平滑化を行う。これにより、符号化回路108が発生
させる情報量を増加させ、アンダーフローを回避させ
る。この符号化回路108が出力する切り替え信号を制御
することにより、画像符号化装置を安定に動作させるこ
とができる。
一定範囲内に収まっている場合には、符号化回路108
は、同一の切り替え信号を平滑化回路102に出力する。
平滑化回路102は前記切り替え信号が切り替わらない限
り、同一のフィルタを使用して平滑化を繰り返す。しか
し、バッファ容量がオーバーフローしそうになった場合
には、符号化回路108はその状態を示す切り替え信号を
平滑化回路102に出力する。平滑化回路102は前記切り替
え信号を入力すると、入力画像信号の通過帯域を更に狭
める特性をもつフィルタを使用して平滑化を行う。これ
により、符号化回路108が発生させる情報量を減少さ
せ、オーバーフローを回避させる。また、バッファ容量
がアンダーフローしそうになった場合には、その状態を
示す切り替え信号を平滑化回路102に出力する。平滑化
回路102 は前記切り替え信号を入力すると、入力画像信
号の通過帯域の制限を緩める特性をもつフィルタを使用
して平滑化を行う。これにより、符号化回路108が発生
させる情報量を増加させ、アンダーフローを回避させ
る。この符号化回路108が出力する切り替え信号を制御
することにより、画像符号化装置を安定に動作させるこ
とができる。
【0019】この例では、上記のように切り替え信号を
3種類に限定しているが、更に細かくバッファ容量の残
量を監視し、切り替え信号の種類を増加させることも可
能である。また、切り替え信号により平滑化回路102が
変更するのはフィルタの特性のみに限定しているが、走
査線方向にフィルタリングを行った後でDPCMを行
い、走査線方向の垂直方向に更にフィルタリングを行
う、といった平滑化の方法を変更することも可能であ
る。
3種類に限定しているが、更に細かくバッファ容量の残
量を監視し、切り替え信号の種類を増加させることも可
能である。また、切り替え信号により平滑化回路102が
変更するのはフィルタの特性のみに限定しているが、走
査線方向にフィルタリングを行った後でDPCMを行
い、走査線方向の垂直方向に更にフィルタリングを行
う、といった平滑化の方法を変更することも可能であ
る。
【0020】この方法の一実施例を図4を用いて説明す
る。図4は、本実施例の画像符号化装置に使用される平
滑化回路の他の実施例を示すブロック図である。図4に
おいて、401は入力端子、402は第1フィルタ回路、403
は判定回路、404は第2フィルタ回路、405は減算回路、
406は差分制御回路、407は加算回路、408はラッチ回
路、409,410は1ライン遅延回路、411は第3フィルタ回
路、412は切り替え信号入力端子、413は切替回路、414
は出力端子である。
る。図4は、本実施例の画像符号化装置に使用される平
滑化回路の他の実施例を示すブロック図である。図4に
おいて、401は入力端子、402は第1フィルタ回路、403
は判定回路、404は第2フィルタ回路、405は減算回路、
406は差分制御回路、407は加算回路、408はラッチ回
路、409,410は1ライン遅延回路、411は第3フィルタ回
路、412は切り替え信号入力端子、413は切替回路、414
は出力端子である。
【0021】入力端子401 から入力される画像信号は、
第1フィルタ回路402 によってフィルタリングされ、判
定回路403と第2フィルタ回路404と差分回路405に供給
される。判定回路403は、フィルタリングされた3画素
の中心画素がその両側の画素より振幅が大きい、または
小さいとき、第2フィルタ回路404によって更にフィル
タリングされた信号を切替回路413に出力し、それ以外
の場合は第1フィルタ回路402の出力を切替回路413 に
出力する。一方、差分回路405は、第1フィルタ回路402
が出力する信号からラッチ回路408が出力する信号を減
算し、差分制御回路406に出力する。差分制御回路406
は、入力した信号に対して図5の入出力特性に従って出
力信号を求め、加算回路407 に出力する。図5は、本発
明の一実施例における画像符号化装置の平滑化回路に使
用されている差分制御回路の入出力を示す説明図であ
る。
第1フィルタ回路402 によってフィルタリングされ、判
定回路403と第2フィルタ回路404と差分回路405に供給
される。判定回路403は、フィルタリングされた3画素
の中心画素がその両側の画素より振幅が大きい、または
小さいとき、第2フィルタ回路404によって更にフィル
タリングされた信号を切替回路413に出力し、それ以外
の場合は第1フィルタ回路402の出力を切替回路413 に
出力する。一方、差分回路405は、第1フィルタ回路402
が出力する信号からラッチ回路408が出力する信号を減
算し、差分制御回路406に出力する。差分制御回路406
は、入力した信号に対して図5の入出力特性に従って出
力信号を求め、加算回路407 に出力する。図5は、本発
明の一実施例における画像符号化装置の平滑化回路に使
用されている差分制御回路の入出力を示す説明図であ
る。
【0022】加算回路407は、差分制御回路406が出力す
る信号とラッチ回路408が出力する信号を加算し、ラッ
チ回路408と1ライン遅延回路409と第3フィルタ回路41
1に出力する。1ライン遅延回路409は入力された信号を
1ライン時間遅延し、1ライン遅延回路410と第3フィ
ルタ回路411に出力する。1ライン遅延回路410は更に1
ライン時間遅延させた信号を第3フィルタ回路411に出
力する。これらの信号を使用して第3フィルタ回路411
は、対象処理画素に対して走査線方向の垂直方向の隣接
2画素とフィルタリングを行い切替回路413に出力す
る。切り替え信号入力端子412から入力される切り替え
信号によって、判定回路403が選択した信号か、または
第3フィルタ回路411が出力した信号かを選択し、平滑
信号として出力端子414に出力する。
る信号とラッチ回路408が出力する信号を加算し、ラッ
チ回路408と1ライン遅延回路409と第3フィルタ回路41
1に出力する。1ライン遅延回路409は入力された信号を
1ライン時間遅延し、1ライン遅延回路410と第3フィ
ルタ回路411に出力する。1ライン遅延回路410は更に1
ライン時間遅延させた信号を第3フィルタ回路411に出
力する。これらの信号を使用して第3フィルタ回路411
は、対象処理画素に対して走査線方向の垂直方向の隣接
2画素とフィルタリングを行い切替回路413に出力す
る。切り替え信号入力端子412から入力される切り替え
信号によって、判定回路403が選択した信号か、または
第3フィルタ回路411が出力した信号かを選択し、平滑
信号として出力端子414に出力する。
【0023】なお、差分抑圧特性を示す関数F(y)を図3
のように規定し、差分制御回路406が行う差分制御を図
5のように規定したが、これに限定されるものではな
い。また、差分抑圧回路106の処理の一部または全てを
ROMにて実現することもでき、減算回路104からの信
号を予め抑圧してから関数F(y)と乗算することも考えら
れる。更に、差分抑圧信号が所定の大きさ以下にするよ
うにしてもかまわない。
のように規定し、差分制御回路406が行う差分制御を図
5のように規定したが、これに限定されるものではな
い。また、差分抑圧回路106の処理の一部または全てを
ROMにて実現することもでき、減算回路104からの信
号を予め抑圧してから関数F(y)と乗算することも考えら
れる。更に、差分抑圧信号が所定の大きさ以下にするよ
うにしてもかまわない。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、符号化
の前処理によりノイズ成分を除去し、かつエッジ成分は
保存できるようにして入力信号を視覚特性上に良好な信
号に変換できる。また、差分抑圧制御信号によって平坦
部分に出現する振幅の大きなノイズを復元することはな
く、非線形処理による画面上に歪を発生させることも防
ぐことができる。更に、符号化回路だけでは制御しきれ
ない発生情報量を、入力信号に施す前処理を変更するこ
とによって、制御することが可能となる。
の前処理によりノイズ成分を除去し、かつエッジ成分は
保存できるようにして入力信号を視覚特性上に良好な信
号に変換できる。また、差分抑圧制御信号によって平坦
部分に出現する振幅の大きなノイズを復元することはな
く、非線形処理による画面上に歪を発生させることも防
ぐことができる。更に、符号化回路だけでは制御しきれ
ない発生情報量を、入力信号に施す前処理を変更するこ
とによって、制御することが可能となる。
【図1】本発明の一実施例における画像符号化装置の構
成を示すブロック図
成を示すブロック図
【図2】本発明の一実施例における画像符号化装置の平
滑化回路の構成を示すブロック図
滑化回路の構成を示すブロック図
【図3】本発明の一実施例に係る差分抑圧制御信号を変
数とする関数Fの入出力を示す説明図
数とする関数Fの入出力を示す説明図
【図4】本発明の一実施例における画像符号化装置の平
滑化回路の構成を示すブロック図
滑化回路の構成を示すブロック図
【図5】図4に示した平滑化回路の差分制御回路の入出
力特性の一例を示す説明図
力特性の一例を示す説明図
【図6】従来の画像符号化装置の構成を示すブロック図
【図7】従来例の一実施例の差分抑圧特性を示す説明図
102 平滑化回路 103 遅延回路 105 差分抑圧制御回路 106 差分抑圧回路 108 符号化回路
Claims (16)
- 【請求項1】画像信号に前処理を施して符号化を行う画
像符号化方法であって、画像信号を入力して、走査線方
向または前記走査線方向の垂直方向またはフィールド方
向のいずれか少なくとも1方向の対象処理画素の近傍の
画素を用いて前記対象処理画素に対して平滑化を行い、
前記平滑化された信号から差分抑圧制御信号を作成し、
前記差分抑圧制御信号により決定される特性に基づい
て、前記入力画像信号を遅延させた信号と前記平滑化さ
れた信号との差分を抑圧し、前記平滑化された信号と前
記抑圧された信号とを加算し、前記加算された信号に対
して符号化を行うことを特徴とする画像符号化方法。 - 【請求項2】平滑化は、走査線方向にフィルタリングを
行うことにより実現することを特徴とする請求項1記載
の画像符号化方法。 - 【請求項3】符号化にて発生した情報量を蓄えるバッフ
ァ容量の残量によって、平滑化の方法または前記平滑化
を行うパラメータを変更することを特徴とする請求項1
記載の画像符号化方法。 - 【請求項4】差分抑圧制御信号は、平滑化された対象処
理画素の隣接画素の絶対値差分の最大値であることを特
徴とする請求項1記載の画像符号化方法。 - 【請求項5】平滑化は、走査線方向にフィルタリングを
行った後にDPCMを行うことにより実現することを特
徴とする請求項2記載の画像符号化方法。 - 【請求項6】平滑化は、走査線方向にフィルタリングを
行った後に、前記走査線方向の垂直方向にフィルタリン
グを行うことにより実現することを特徴とする請求項2
記載の画像符号化方法。 - 【請求項7】平滑化は、走査線方向にフィルタリングを
行った後に、対象処理画素が前記走査線方向の両側の画
素より振幅が大きい、または小さいときに、更に前記対
象処理画素に対してフィルタリングを行うことにより実
現することを特徴とする請求項2記載の画像符号化方
法。 - 【請求項8】抑圧方法は、差分抑圧制御信号の大きさy
を変数とした関数F(y)を抑圧すべき信号と乗算する
ことを特徴とする請求項4記載の画像符号化方法。 - 【請求項9】画像信号に前処理を施して符号化を行う画
像符号化装置であって、入力画像信号を蓄えるメモリを
保有して、走査線方向または前記走査線方向の垂直方向
またはフィールド方向の何れか少なくとも1方向の対象
処理画素の近傍の画素を用いて、前記対象処理画素に対
して平滑化を行い平滑化信号として出力する平滑化回路
と、前記入力画像信号を遅延させる遅延回路と、前記平
滑化信号と前記遅延回路からの信号との差分を差分信号
として出力する減算回路と、前記平滑化信号から差分抑
圧制御信号を作成する差分抑圧制御回路と、前記差分信
号に対して前記差分抑圧制御信号により決定される差分
抑圧を行う差分抑圧回路と、前記平滑化回路からの信号
と前記差分抑圧回路からの信号とを加算する加算回路
と、前記加算回路からの信号に対して符号化を行う符号
化回路とを具備することを特徴とする画像符号化装置。 - 【請求項10】符号化回路は、符号化により発生した情
報を蓄えるバッファ容量を制御し、前記バッファ容量の
残量に応じた切り替え信号を出力する回路であり、平滑
化回路は、前記切り替え信号によって決定される平滑化
の方法または前記平滑化回路内のパラメータを変更する
回路であり、遅延回路は、前記切り替え信号にて決定さ
れる遅延を行う回路であることを特徴とする請求項9記
載の画像符号化装置。 - 【請求項11】平滑化回路は、走査線方向にフィルタリ
ングを行うことにより平滑化を行うことを特徴とする請
求項9記載の画像符号化装置。 - 【請求項12】平滑化回路は、走査線方向にフィルタリ
ングを行った後にDPCMを行うことによって平滑化を
行うことを特徴とする請求項11記載の画像符号化装
置。 - 【請求項13】平滑化回路は、走査線方向にフィルタリ
ングを行った後に、前記走査線方向の垂直方向にフィル
タリングを行うことにより平滑化を行うことを特徴とす
る請求項11記載の画像符号化装置。 - 【請求項14】平滑化回路は、走査線方向にフィルタリ
ングを行った後に、対象処理画素が前記走査線方向の両
側の画素より振幅が大きい、または小さいときに、更に
前記対象処理画素に対してフィルタリングを行うことに
よって平滑化を行うことを特徴とする請求項11記載の
画像符号化装置。 - 【請求項15】差分抑圧制御回路が作成する差分抑圧制
御信号を、平滑化された対象処理画素の隣接画素の絶対
値差分の最大値とすることを特徴とする請求項9記載の
画像符号化装置。 - 【請求項16】差分抑圧回路は、差分抑圧制御信号の大
きさyを変数とした関数F(y)を、差分抑圧すべき信
号と乗算した結果を出力することを特徴とする請求項1
5記載の画像符号化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3565894A JPH07245759A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 画像符号化方法及び画像符号化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3565894A JPH07245759A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 画像符号化方法及び画像符号化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07245759A true JPH07245759A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=12447980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3565894A Pending JPH07245759A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 画像符号化方法及び画像符号化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07245759A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007129436A1 (ja) * | 2006-04-18 | 2007-11-15 | Monolith Co., Ltd. | 画像圧縮方法、画像圧縮装置、および動画符号化方法 |
-
1994
- 1994-03-07 JP JP3565894A patent/JPH07245759A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007129436A1 (ja) * | 2006-04-18 | 2007-11-15 | Monolith Co., Ltd. | 画像圧縮方法、画像圧縮装置、および動画符号化方法 |
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