JPH0724532Y2 - 補修用注入器 - Google Patents
補修用注入器Info
- Publication number
- JPH0724532Y2 JPH0724532Y2 JP3013388U JP3013388U JPH0724532Y2 JP H0724532 Y2 JPH0724532 Y2 JP H0724532Y2 JP 3013388 U JP3013388 U JP 3013388U JP 3013388 U JP3013388 U JP 3013388U JP H0724532 Y2 JPH0724532 Y2 JP H0724532Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil spring
- injector
- sealing material
- repair
- shape memory
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンクリート等の構造物に発生したヒビ割れ
を補修する場合に用いる補修用注入器に関する。
を補修する場合に用いる補修用注入器に関する。
一般に、コンクリート等の構造物にあっては、ヒビ割れ
の発生は宿命的なものであり、これを放置しておくと漏
水の原因となったり、あるいは建物本来の目的を損なう
ことになる。従って、ヒビ割れの補修を行なう必要があ
るが、従来は、専門的な技術と高価な専用機器が必要と
されていた。
の発生は宿命的なものであり、これを放置しておくと漏
水の原因となったり、あるいは建物本来の目的を損なう
ことになる。従って、ヒビ割れの補修を行なう必要があ
るが、従来は、専門的な技術と高価な専用機器が必要と
されていた。
例えば、コンクリートの止水工事等では、通常1Kg〜30K
gの圧縮力を持った鋼製のコイルスプリングを使用して
シーリング材を注入する小型の補修用注入器が知られて
いたが、大型のビルやヒビ割れが大きい場合には、この
補修用注入器を数本〜数百本設置する必要があり、スプ
リングのセットに多大な労力を要するという問題があっ
た。
gの圧縮力を持った鋼製のコイルスプリングを使用して
シーリング材を注入する小型の補修用注入器が知られて
いたが、大型のビルやヒビ割れが大きい場合には、この
補修用注入器を数本〜数百本設置する必要があり、スプ
リングのセットに多大な労力を要するという問題があっ
た。
本考案が解決しようとする課題は、ヒビ割れを補修する
場合において、ヒビ割れ部にシーリング材を充填する補
修用注入器の操作性及び充填作業の作業性の悪さの問題
である。
場合において、ヒビ割れ部にシーリング材を充填する補
修用注入器の操作性及び充填作業の作業性の悪さの問題
である。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、操作性及び作業性を大幅に向上させる
ことができ、補修工事を迅速に行なうことができる補修
用注入器を提供することにある。
とするところは、操作性及び作業性を大幅に向上させる
ことができ、補修工事を迅速に行なうことができる補修
用注入器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案は、注入器本体内に
注入ピストンを摺動自在に嵌め込み、かつ上記注入器本
体の先端にシーリング材出口を形成すると共に、上記注
入器本体内に、加熱されることによって上記注入ピスト
ンを上記シーリング材出口側に押圧する2方向形状記憶
特性を備えたコイルバネを設ける一方、上記注入器本体
に、上記コイルバネを加熱する瞬間発熱材を付設したも
のである。
注入ピストンを摺動自在に嵌め込み、かつ上記注入器本
体の先端にシーリング材出口を形成すると共に、上記注
入器本体内に、加熱されることによって上記注入ピスト
ンを上記シーリング材出口側に押圧する2方向形状記憶
特性を備えたコイルバネを設ける一方、上記注入器本体
に、上記コイルバネを加熱する瞬間発熱材を付設したも
のである。
また、上記2方向形状記憶特性を備えたコイルバネに瞬
間発熱材を内装、または外装するのが望ましい。
間発熱材を内装、または外装するのが望ましい。
本考案の補修用注入器にあっては、2方向形状記憶特性
を備えたコイルバネを瞬間発熱材によって加熱すること
によって、このコイルバネの付勢力により、注入器本体
内の注入ピストンをシーリング材出口側に移動させて、
注入器本体内のシーリング材をシーリング材出口から補
修ケ所に注入する。
を備えたコイルバネを瞬間発熱材によって加熱すること
によって、このコイルバネの付勢力により、注入器本体
内の注入ピストンをシーリング材出口側に移動させて、
注入器本体内のシーリング材をシーリング材出口から補
修ケ所に注入する。
以下、第1図ないし第4図に基づいて本考案の実施例を
説明する。
説明する。
第1図と第2図は本考案の第1実施例を示すもので、第
1図は2方向形状記憶特性を有するコイルバネが縮退し
ている状態を説明する断面図、第2図は2方向形状記憶
特性を有するコイルバネが伸長している状態を説明する
断面図である。これらの図において符号1は、プラスチ
ック,あるいは金属製の円筒状の注入器本体であり、こ
の注入器本体1の先端部は縮径してシーリング材出口2
が形成されている。また、注入器本体1の基端部にはプ
ラスチック,あるいは金属製の蓋3がねじ込まれている
と共に、この蓋3には発熱作動ピン4挿入用の貫通孔5
が形成されている。。そして、上記注入器本体1内に
は、ゴム製の注入ピストン6が摺動自在に設けられてお
り、この注入ピストン6で仕切られた注入器本体1内の
先端側の空間はシーリング材室7とされていると共に、
注入器本体1内の基端側の空間には、設定温度以上にな
ると伸長して付勢力を発揮する2方向性の形状記憶合金
製のコイルバネ8が収納されている。さらに、コイルバ
ネ8の内部には化学反応発熱材9を内蔵した発熱体カプ
セル10が配置されており、この化学反応発熱材9は、上
記発熱作動ピン4が挿入されることにより、例えば、生
石灰(CaO)と水(H2O)とを混合して消石灰 (Ca(OH)2)が生成される際に発生する反応熱を利用す
るものである。
1図は2方向形状記憶特性を有するコイルバネが縮退し
ている状態を説明する断面図、第2図は2方向形状記憶
特性を有するコイルバネが伸長している状態を説明する
断面図である。これらの図において符号1は、プラスチ
ック,あるいは金属製の円筒状の注入器本体であり、こ
の注入器本体1の先端部は縮径してシーリング材出口2
が形成されている。また、注入器本体1の基端部にはプ
ラスチック,あるいは金属製の蓋3がねじ込まれている
と共に、この蓋3には発熱作動ピン4挿入用の貫通孔5
が形成されている。。そして、上記注入器本体1内に
は、ゴム製の注入ピストン6が摺動自在に設けられてお
り、この注入ピストン6で仕切られた注入器本体1内の
先端側の空間はシーリング材室7とされていると共に、
注入器本体1内の基端側の空間には、設定温度以上にな
ると伸長して付勢力を発揮する2方向性の形状記憶合金
製のコイルバネ8が収納されている。さらに、コイルバ
ネ8の内部には化学反応発熱材9を内蔵した発熱体カプ
セル10が配置されており、この化学反応発熱材9は、上
記発熱作動ピン4が挿入されることにより、例えば、生
石灰(CaO)と水(H2O)とを混合して消石灰 (Ca(OH)2)が生成される際に発生する反応熱を利用す
るものである。
上記のように構成された補修用注入器を用いて、ヒビ割
れ部の補修を行なう場合には、まず、第1図において、
注入器本体1のシーリング材室7内にシーリング材を充
填する。この場合、発熱体カプセル10内の化学反応発熱
材9は反応しておらず、従って、コイルバネ8は設定温
度以下のため縮退している。この状態において、注入器
本体1のシーリング材出口2をヒビ割れ部にセットした
後に、発熱体カプセル10内に発熱作動ピン4を挿入する
ことにより、化学反応発熱材9を反応させて発熱させ
る。これにより、上記コイルバネ8が上記化学反応発熱
材9の反応熱によって加熱されて設定温度以上に上昇す
る。この結果、上記コイルバネ8が伸長して、その付勢
力によって、第2図に示すように、注入ピストン6をシ
ーリング材出口2側に移動させる。これにより、上記注
入ピストン6がシーリング材室7内のシーリング材をシ
ーリング材出口2から押し出すので、ヒビ割れ部にシー
リング材が確実に注入される。
れ部の補修を行なう場合には、まず、第1図において、
注入器本体1のシーリング材室7内にシーリング材を充
填する。この場合、発熱体カプセル10内の化学反応発熱
材9は反応しておらず、従って、コイルバネ8は設定温
度以下のため縮退している。この状態において、注入器
本体1のシーリング材出口2をヒビ割れ部にセットした
後に、発熱体カプセル10内に発熱作動ピン4を挿入する
ことにより、化学反応発熱材9を反応させて発熱させ
る。これにより、上記コイルバネ8が上記化学反応発熱
材9の反応熱によって加熱されて設定温度以上に上昇す
る。この結果、上記コイルバネ8が伸長して、その付勢
力によって、第2図に示すように、注入ピストン6をシ
ーリング材出口2側に移動させる。これにより、上記注
入ピストン6がシーリング材室7内のシーリング材をシ
ーリング材出口2から押し出すので、ヒビ割れ部にシー
リング材が確実に注入される。
また、第3図と第4図は本考案の第2実施例を示すもの
で、本実施例においては、化学反応発熱材9を内蔵した
筒状の発熱体カプセル11が上記注入器本体1の外周に設
置されている。そして、このような構成により、上記第
1実施例と同様の効果を有する上に、発熱体カプセル11
の長さを注入器本体1の先端側に延長することができ、
伸長中のコイルバネ8あるいは伸長後のコイルバネ8を
その先端部まで十分に加熱することができる。
で、本実施例においては、化学反応発熱材9を内蔵した
筒状の発熱体カプセル11が上記注入器本体1の外周に設
置されている。そして、このような構成により、上記第
1実施例と同様の効果を有する上に、発熱体カプセル11
の長さを注入器本体1の先端側に延長することができ、
伸長中のコイルバネ8あるいは伸長後のコイルバネ8を
その先端部まで十分に加熱することができる。
以上説明したように、本考案は、注入器本体内に注入ピ
ストンを摺動自在に嵌め込み、かつ上記注入器本体の先
端にシーリング材出口を形成すると共に、上記注入器本
体内に、加熱されることによって上記注入ピストンを上
記シーリング材出口側に押圧する2方向形状記憶特性を
備えたコイルバネを設ける一方、上記注入器本体に、上
記コイルバネを加熱する瞬間発熱材を付設したものであ
るから、上記2方向形状記憶特性を備えたコイルバネを
瞬間発熱材により加熱することによって、このコイルバ
ネの付勢力により、注入器本体内の注入ピストンをシー
リング材出口側に移動させて、注入器本体内のシーリン
グ材をシーリング材出口から補修ケ所に注入することに
より、補修作業の作業性を大幅に向上させることができ
て、従来多大の労力及び熟練を要していたコイルスプリ
ングのセット作業から作業者を解放でき、従って、迅速
にかつ確実に工事を行なうことができる。
ストンを摺動自在に嵌め込み、かつ上記注入器本体の先
端にシーリング材出口を形成すると共に、上記注入器本
体内に、加熱されることによって上記注入ピストンを上
記シーリング材出口側に押圧する2方向形状記憶特性を
備えたコイルバネを設ける一方、上記注入器本体に、上
記コイルバネを加熱する瞬間発熱材を付設したものであ
るから、上記2方向形状記憶特性を備えたコイルバネを
瞬間発熱材により加熱することによって、このコイルバ
ネの付勢力により、注入器本体内の注入ピストンをシー
リング材出口側に移動させて、注入器本体内のシーリン
グ材をシーリング材出口から補修ケ所に注入することに
より、補修作業の作業性を大幅に向上させることができ
て、従来多大の労力及び熟練を要していたコイルスプリ
ングのセット作業から作業者を解放でき、従って、迅速
にかつ確実に工事を行なうことができる。
また、2方向形状記憶特性を備えたコイルバネの内側あ
るいは外側に瞬間発熱材を設置することにより、ビルの
地下等の比較的低温の場所であっても、2方向形状記憶
コイルバネの機能を円滑に発揮させることができ、かつ
所定時間に所望の伸びを得ることができて、所要量のシ
ーリング材を確実に注入することができる。
るいは外側に瞬間発熱材を設置することにより、ビルの
地下等の比較的低温の場所であっても、2方向形状記憶
コイルバネの機能を円滑に発揮させることができ、かつ
所定時間に所望の伸びを得ることができて、所要量のシ
ーリング材を確実に注入することができる。
第1図と第2図は本考案の第1実施例を示すもので、第
1図は形状記憶特性を有するコイルバネが縮退している
状態を説明する断面図、第2図は形状記憶特性を有する
コイルバネが伸長している状態を説明する断面図、第3
図と第4図は本考案の第2実施例を示すもので、第3図
は形状記憶特性を有するコイルバネが縮退している状態
を説明する断面図、第4図は形状記憶特性を有するコイ
ルバネが伸長している状態を説明する断面図である。 1……注入器本体、2……シーリング材出口、6……注
入ピストン、8……コイルバネ、9……化学反応発熱材
(瞬間発熱材)。
1図は形状記憶特性を有するコイルバネが縮退している
状態を説明する断面図、第2図は形状記憶特性を有する
コイルバネが伸長している状態を説明する断面図、第3
図と第4図は本考案の第2実施例を示すもので、第3図
は形状記憶特性を有するコイルバネが縮退している状態
を説明する断面図、第4図は形状記憶特性を有するコイ
ルバネが伸長している状態を説明する断面図である。 1……注入器本体、2……シーリング材出口、6……注
入ピストン、8……コイルバネ、9……化学反応発熱材
(瞬間発熱材)。
Claims (3)
- 【請求項1】注入器本体内に注入ピストンが摺動自在に
嵌め込まれ、かつ上記注入器本体の先端にシーリング材
出口が形成されてなる補修用注入器において、上記注入
器本体内に、加熱されることによって上記注入ピストン
を上記シーリング材出口側に押圧する2方向形状記憶特
性を備えたコイルバネが設けられると共に、上記注入器
本体に、上記コイルバネを加熱する瞬間発熱材が付設さ
れたことを特徴とする補修用注入器。 - 【請求項2】瞬間発熱材が2方向形状記憶特性を備えた
コイルバネに内装されたことを特徴とする請求項1記載
の補修用注入器。 - 【請求項3】瞬間発熱材が2方向形状記憶特性を備えた
コイルバネに外装されたことを特徴とする請求項1記載
の補修用注入器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3013388U JPH0724532Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 | 補修用注入器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3013388U JPH0724532Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 | 補修用注入器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01134147U JPH01134147U (ja) | 1989-09-13 |
JPH0724532Y2 true JPH0724532Y2 (ja) | 1995-06-05 |
Family
ID=31254926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3013388U Expired - Lifetime JPH0724532Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 | 補修用注入器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0724532Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-03-07 JP JP3013388U patent/JPH0724532Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01134147U (ja) | 1989-09-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4899910A (en) | Sealant injector | |
US5225121A (en) | Method for repairing a pipe | |
US4409030A (en) | Material for destroying concrete structures | |
CN106948816B (zh) | 自动储能高压注液co2相变脉冲煤岩体致裂方法 | |
US20080110640A1 (en) | Process for Setting Anchors and Anchor Which Can Be Used in This Process | |
US4966237A (en) | Method of effecting expanding chemical anchor/seals for rock cavities | |
JPH0724532Y2 (ja) | 補修用注入器 | |
RU2289013C1 (ru) | Способ восстановления герметичности обсадных колонн в скважине и устройство для его осуществления | |
WO1982001489A1 (en) | Method for repairing and/or reinforcing a pipe system,and a device for utilization of the method | |
JPS591955B2 (ja) | 爆発式プラグ | |
CN103351173A (zh) | 抗渗混凝土试验过程中所用密封剂 | |
US5765969A (en) | Tubeformed rock bolt | |
CN112832552A (zh) | 水泥基材料修复构件及修复方法 | |
JP2993844B2 (ja) | 被破壊物の破壊装置および破壊方法 | |
JPH0376980B2 (ja) | ||
KR100889756B1 (ko) | 제강 슬래그가 함유된 콘크리트의 안정화 처리 장치 및 그방법 | |
JP2993843B2 (ja) | 被破壊物の破壊装置および破壊方法 | |
JPH03233075A (ja) | コンクリート構造物の止水方法及び止水材等の注入材注入装置 | |
CN110905456B (zh) | 加压延时投球装置 | |
WO1998039592A3 (en) | Apparatus and methods for lining of pipes | |
JPS61212743A (ja) | 鋼管試験方法 | |
JPS6126709A (ja) | 出銑孔の閉塞方法 | |
JPH01169057A (ja) | 接着剤の注入装置 | |
JP2592505B2 (ja) | 杭打設工法 | |
CN214942705U (zh) | 水泥基材料修复构件 |