JPH0724423Y2 - マンホール蓋構造 - Google Patents

マンホール蓋構造

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JPH0724423Y2
JPH0724423Y2 JP1989078701U JP7870189U JPH0724423Y2 JP H0724423 Y2 JPH0724423 Y2 JP H0724423Y2 JP 1989078701 U JP1989078701 U JP 1989078701U JP 7870189 U JP7870189 U JP 7870189U JP H0724423 Y2 JPH0724423 Y2 JP H0724423Y2
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JP
Japan
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manhole
cushioning material
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manhole iron
asphalt mixture
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JP1989078701U
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勉 三品
良治 石塚
良悦 土門
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は道路等に設置するマンホール蓋構造に関するも
のである。
〈従来の技術〉 第3図に示すように、従来では、マンホール鉄蓋1と路
面舗装2が同一高さにあり、マンホール鉄蓋1は、第4
図に示すように地中に埋設された根巻ブロック3、蓋高
調整用ブロック4にて支持されていた。マンホール鉄蓋
1は、鋳物等から構成される堅牢なものであるため、車
輌通過による摩耗が路面舗装2であるアスファルト等に
比べて極めて小さい。このため、マンホール鉄蓋1と、
スパイクタイヤ等で大きく摩耗する周辺の路面との間に
段差が生じていた。そこで、路面と蓋面の高さを一致さ
せるために、繰り返し蓋高調整用ブロック4にて調整し
なければならなかった。またマンホール蓋周辺と路盤と
の支持力に違いがあるため、根巻ブロック3直上のアス
ファルトに亀裂が生じていた。このように従来ではマン
ホール蓋周辺は段差が生じたり、亀裂が発生し易い状態
にあった。
そこで段差を生じさせないようにした「マンホール蓋周
辺部の舗装方法」(特願昭62−238938,特開昭64−8372
5)が提案された。この提案された技術を、第5図及び
第6図を基に説明する。この技術ではマンホール本体20
上に設置されている蓋高調整用ブロック4のうちの一段
を取り除いて、マンホール鉄蓋1を路面より下げて設置
する。次に、蓋高調整用ブロック4及び根巻ブロック3
の直上に歴青安定処理材8を敷きつめて、路面からの圧
力がマンホール周辺と路盤上とで均一となるようにす
る。舗装材の亀裂を防ぐためである。一方、マンホール
鉄蓋1の上面周縁にはリング状の緩衝材5を密着して固
定する。緩衝材5としては特殊なゴム等、例えばクロロ
プレンゴム等から構成されるものであり、この上を車輌
が通過しても、振動を減衰させて、マンホール鉄蓋1の
蓋鳴りを防止する。また、緩衝材5としては舗装材2と
同程度に摩耗する特殊ゴム等から構成されるものであ
り、路面との間に段差を生じることがない。緩衝材5に
は2か所に鍵穴10が穿設され、この鍵穴10はマンホール
鉄蓋1のマンホール鍵穴に直通している。この鍵穴10
に、鍵の取り付けられたワイヤロープを挿入して吊り上
げることにより、マンホール鉄蓋1及び緩衝材5を移動
させることができる。通常時は、鍵穴10から泥や水が侵
入するのを防止するため、緩衝材5と同質の栓9を鍵穴
10に嵌合させておく。栓9は、例えばワインのコルク抜
にて抜き取ることができる。一方、緩衝材5の内側及び
外側には、緩衝材5よりも高さの低い鉄製リング6,7が
配置され、内,外周から緩衝材5を挾み付けて緩衝材5
のズレを防止している。鉄製リング6,7の下部はマンホ
ール鉄蓋1に溶接されており、また、外側の鉄製リング
7はマンホール鉄蓋1の最外周と同径である。鉄製リン
グ6,7の高さはオーバレイ時まで路面が摩耗しても、突
出しない高さとする。このように鉄製リング6,7により
緩衝材5はマンホール鉄蓋1に一体化され、蓋開閉作業
が容易である。
この後、緩衝材5の内側,外側に舗装材2′,2を路面と
同じ高さになるよう埋め込む。緩衝材5の内側は内径に
傾くテーパ面となっているので、緩衝材5の内側の舗装
材2′は緩衝材5と一体化する。尚、舗装材2′を緩衝
材5の内側に充填するのは、前もって行っていても良
い。
このようにしてマンホール周辺部を舗装すると、車輌の
通行による振動が緩衝材5によって吸収されるから、蓋
鳴りを防止できると共に路面からの圧力を歴青安定処理
材8によって均一化しているため、亀裂の発生を防止で
きる。更に、車輌通行による摩耗が、舗装材2,2′と緩
衝材5とで同程度であるので、これらの間に段差が生じ
ない。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで第5図及び第6図に示す技術では次のような問
題が残っていた。
(i)マンホール鉄蓋1の上面に充填する舗装材2′は
ストレートアスファルト混合物(アスファルト舗装要綱
で定義されている)であり、夏期などにおいて熱射され
ると流動性が出てくる。そこでストレートアスファルト
混合物(舗装材)2′の移動を防止すべく、鉄製リング
6,7をマンホール鉄蓋1に溶接していた。この結果、溶
接熱によりマンホール鉄蓋1の品質が劣化するおそれが
あった。
(ii)ストレートアスファルト混合物(舗装材)2′の
保護及び鍵穴10の確保を目的として環状の緩衝材5を設
置しているが、この内周形状が真円であるため、自動車
の車輪荷重による回転力に対する抵抗が不充分であっ
た。このため周方向の車輪荷重により緩衝材5が周方向
にズレることがあり、このような回転ズレが生ずると鍵
穴10を閉塞してしまうおそれがあった。
本考案は、上記従来技術に鑑み、マンホール鉄蓋を熱劣
化させることなく、しかも鍵穴の確保のできるマンホー
ル蓋構造を提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成する本考案の構成は、路面よりも下方位
置に配置されてマンホールを閉じる円板状のマンホール
鉄蓋と、 マンホール鉄蓋の上面周縁に設置され、しかも内周形状
が楕円形となっているリング状の緩衝材と、 マンホール鉄蓋の上面で且つ緩衝材の内周面で囲まれた
部分に充填された改質アスファルト混合物と、 を有することを特徴とする。
〈実施例〉 以下に本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
第1図は本考案の実施例の平面図であり、第2図はその
断面図である。本実施例に係るマンホール蓋構造のマン
ホール鉄蓋11は、路面12よりも下方位置に設置されてマ
ンホール13を閉じる。マンホール鉄蓋11は、鋳物などで
構成された円板状部材であり、2つのマンホール鍵穴11
aを有している。
マンホール鉄蓋11の上面周縁には、リング状の緩衝材14
が設置されている。緩衝材14は、舗装材と同程度に摩耗
するゴム材等で形成されており、その内周面は楕円形状
になっている。緩衝材14は2つの鍵穴14aを有してお
り、鍵穴14aがマンホール鍵穴11aに一致するように位置
合せして設置される。
マンホール鉄蓋11の上面で且つ緩衝材12の内周面(楕円
状内周面)で囲まれた部分には、改質アスファルト混合
物15が充填されている。改質アスファルト混合物は、ア
スファルト舗装要綱で定義されたものであり、この例で
は、夏期の日中に到達する最高温度においても、自動車
の車輪荷重に対し十分な耐流動性を有するものを採用し
た。
なお、マンホール13内の最高温度は、真夏でも30℃位で
あるから、マンホール鉄蓋11上面に設置した改質アスフ
ァルト混合物15の基層は、真夏の日中に到達する表層の
温度(60℃)よりも低くなる。つまりマンホール内空が
冷却器として作用する。
かかる構成となっている実施例のマンホール蓋構造では
次のような作用・効果を得る。
改質アスファルト混合物15は、アスファルト舗装要綱に
示す動的安定度(DS)=3000回/mm程度の性能を有する
ものを使用すると、従来使用したストレートアスファル
ト混合物と比較して弾性度が高い。よって、気温60℃の
環境の下での室内実験の結果では、自動車車輪荷重によ
る影響として表層部分(上部)15aの流動はあるもの
の、基層部分(マンホール鉄蓋側:下部)15bの流動
は、発生しないことが判明した。さらに実際のマンホー
ル鉄蓋11上面に設置するという環境条件では、マンホー
ル内空が冷却器として作用することから基層部分15bの
アスファルト混合物の温度は、表層部分15aよりも低く
なり、ホイールトラッキング試験(DS値を求める試験)
に関する文献によれば、基層部分15bのDS値は10000回/m
m以上となる。この状態では基層部分15bの流動は真夏の
日中下においても発生しないため、改質アスファルト混
合物15自体が緩衝材14のずれ止めとして作用する。
このことから、本構造は、自動車車輪荷重に対し抵抗可
能であり、マンホール鉄蓋11上面の被覆材となる改質ア
スファルト混合物15は、自動車車輪荷重方向へ移動しな
い。
更に、緩衝材14の内周形状が楕円形であるため緩衝材14
は改質アスファルト混合物15により回転移動が拘束され
ている。よって緩衝材14は自動車車輪荷重が緩衝材14の
表面に載荷される時(自動車の加速または減速する時)
に作用する水平方向の回転力に対し抵抗できるため、緩
衝材14の回転は防止されることになる。
このように本実施例のマンホール蓋構造は、改質アスフ
ァルト混合物と、内周を楕円形とした緩衝材とが一体と
なって外力である自動車車輪荷重に抵抗するものであ
り、その効果としてマンホール鉄蓋上面の被覆材(改質
アスファルト混合物)の移動(回転を含む)が発生しな
い。従ってマンホール鉄蓋の開閉に必要な鍵穴の閉塞と
いう事象も発生しない。
〈考案の効果〉 以上説明したように本考案によれば、既に道路上に設置
してあるマンホール鉄蓋を取り替えることも、また溶接
等の加工も必要なく、マンホール鉄蓋上に内周面形状が
楕円となっている緩衝材を設置して改質アスファルト混
合物を充填するという簡単な構成とするだけで、自動車
車輪荷重に抵抗できることから適用する範囲が広く、か
つ経済的に実施できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す平面図、第2図は実施例
を示す断面図、第3図〜第6図は各種従来技術を示す構
成図である。 図面中、 11はマンホール鉄蓋、14は緩衝材、15は改質アスファル
ト混合物である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】路面よりも下方位置に配置されてマンホー
    ルを閉じる円板状のマンホール鉄蓋と、 マンホール鉄蓋の上面周縁に設置され、しかも内周形状
    が楕円形となっているリング状の緩衝材と、 マンホール鉄蓋の上面で且つ緩衝材の内周面で囲まれた
    部分に充填された改質アスファルト混合物と、 を有することを特徴とするマンホール蓋構造。
JP1989078701U 1989-07-05 1989-07-05 マンホール蓋構造 Expired - Lifetime JPH0724423Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989078701U JPH0724423Y2 (ja) 1989-07-05 1989-07-05 マンホール蓋構造

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JP1989078701U JPH0724423Y2 (ja) 1989-07-05 1989-07-05 マンホール蓋構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0318253U JPH0318253U (ja) 1991-02-22
JPH0724423Y2 true JPH0724423Y2 (ja) 1995-06-05

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ID=31622201

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989078701U Expired - Lifetime JPH0724423Y2 (ja) 1989-07-05 1989-07-05 マンホール蓋構造

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5428440A (en) * 1977-08-04 1979-03-03 Hinode Suidou Kiki Kk Manhole cover structure
JPS60195343U (ja) * 1984-06-02 1985-12-26 尾見 昭良 アスファルト舗装道路用マンホール

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Publication number Publication date
JPH0318253U (ja) 1991-02-22

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