JPH07244111A - 漏れ電流検出センサ - Google Patents

漏れ電流検出センサ

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JPH07244111A
JPH07244111A JP6034782A JP3478294A JPH07244111A JP H07244111 A JPH07244111 A JP H07244111A JP 6034782 A JP6034782 A JP 6034782A JP 3478294 A JP3478294 A JP 3478294A JP H07244111 A JPH07244111 A JP H07244111A
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直弘 金万
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宗敬 斉藤
Hideto Oki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アレスタや絶縁材料に流れる漏れ電流の検出
のための電流変成器の製造を容易とし、電流変成器を小
型化し、低コスト化を図る。 【構成】 電流検出用の電流変成器3の一次巻線をアレ
スタ(または碍子、絶縁スペーサ等の絶縁材料)2と直
列に設けている。電流変成器3の二次巻線の両端間に
は、直流遮断用コンデンサ5を介して発光ダイオード,
レーザーダイオード等の発光素子6を接続し、発光素子
6の両端間に限流抵抗7を介してバイアス電流供給用の
直流電源8を接続している。また、電流変成器3の二次
巻線の両端間には、放電サージ電圧から発光素子6を保
護する2個の保護ダイオード9,10が逆並列に接続さ
れている。発光素子6には、光伝送用の光ファイバ11
の一端を光結合し、光ファイバ11の他端を光−電気変
換器12の光信号入力部に光結合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば3相の受変電
設備あるいはガス絶縁電気設備(GIS)等において、
各相の系統母線とグラウンドの間に接続された過電圧保
護用のアレスタや絶縁材料(例えば、碍子、絶縁スペー
サ等がある)の劣化による漏れ電流を検出し、その漏れ
電流の値からアレスタや絶縁材料の劣化の程度を診断さ
せるための漏れ電流検出センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17にアレスタの漏れ電流の検出に使
用される従来の漏れ電流検出センサの一例を示す。な
お、図17では1相分のみ示しているが、3相分のアレ
スタに対応して漏れ電流検出センサがそれぞれ設けられ
ている。図17において、60は大地、61は受変電設
備における1相の系統母線、62は過電圧保護用のアレ
スタ、63は一次巻線をアレスタ62と直列に設けた漏
れ電流検出用の電流変成器、64は絶縁増幅器、65は
増幅器、66は電気信号を光信号に変換する電気−光変
換器、67は光ファイバ、68は光信号を電気信号に変
換する光−電気変換器、69は漏れ電流の大きさを判定
する信号判定回路、70は漏れ電流が所定のしきい値を
超えて過大となったときに警報出力を発生する警報出力
端子である。
【0003】以上のような構成の漏れ電流検出センサ
は、系統母線61からアレスタ62を通して大地60に
流れる電流、つまりアレスタ62の漏れ電流を電流変成
器63を介して絶縁増幅器64に供給し、絶縁増幅器6
4の入力部で電圧信号に変換して増幅し、絶縁増幅器6
4の出力信号(電気信号)をさらに増幅器65で増幅し
た後、電気−光変換器66で光信号に変換し、光ファイ
バ67を通して例えば受変電設備から離れた管理室等ま
で伝送し、管理室等において光信号を光−電気変換器6
8により電気信号に変換し、そのレベルを信号判定回路
69にて所定のしきい値と比較することで良否判定を行
い、電気信号のレベル、つまり漏れ電流のレベルが所定
のしきい値を超えたときには、アレスタ62が故障であ
るとして警報出力端子70より警報出力を発生させ、例
えば警報ブザー等を鳴動させたり、警報ランプを点灯あ
るいは点滅させたりして、アレスタ62の漏れ電流が過
大になったこと、つまりアレスタ62の特性が劣化して
交換が必要な時期であることを知らせる。
【0004】なお、増幅器65の出力を信号を遠方へ送
る必要がない場合の従来例として、増幅器65の出力を
直接信号判定回路69へ入力して、そのレベルを信号判
定回路69にて所定のしきい値と比較し、電気信号のレ
ベル、つまり漏れ電流のレベルが所定のしきい値を超え
たときに警報出力端子70より警報出力を発生させ、以
下上記と同様に処理するものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】アレスタ62の劣化を
検出する、つまりアレスタ62に流れる漏れ電流を検出
する漏れ電流検出センサは、一般に10μAオーダーの
電流を測定する必要があり、通常二次側を例えば二千な
いし数千ターン程度巻回した巻線とコアからなる電流変
成器63の微小な二次電流を、入力抵抗の比較的大きい
絶縁増幅器64および増幅器65で増幅し、必要な場合
は電気−光変換器65で光信号に変換し、光ファイバ6
7を通して受変電設備から離れた管理室等まで伝送し、
管理室等において光信号を光−電気変換器68により電
気信号に変換する。
【0006】このような従来の漏れ電流検出センサで
は、入力抵抗の比較的高い絶縁増幅器64に電流変成器
63の二次電流を供給して、二次電流により絶縁増幅器
64の入力端に生じた電圧を増幅するという構成であ
り、マイクロアンペアオーダーでの誤差を少なくするた
めに計測時の電流変成器63の磁束密度を下げて鉄心を
励磁するための励磁電流を下げることが必要であり、そ
のため、電流変成器63として二次巻線を二千ないし数
千ターン程度巻回しており、電流変成器63の製造が困
難で、形状的にも大型で、そのコストも高くつくという
問題があった。
【0007】また、この漏れ電流検出センサでは、漏れ
電流を検出するために、電流変成器63の出力を絶縁増
幅器64および増幅器65で増幅していたので、部品点
数が多く、電流変成器63が大型であることと相まって
全体として大型化するとともに高価になるという問題が
あった。さらに、絶縁増幅器64を設けてサージが増幅
器65以降の回路に伝播するのを防止してはいるが、絶
縁増幅器64の能力を超えるサージ電圧が加わると、そ
のサージ電圧は絶縁増幅器64を通して増幅器65に伝
播することになり、特に光信号で伝送を行わず増幅器6
5の出力信号を直接信号判定回路69へ供給するものに
おいては、信号判定回路69までサージ電圧が伝播する
ことになり、増幅器65あるいは信号判定回路69を構
成する集積回路等を損傷する可能性が高いという問題が
ある。
【0008】また、せっかく電流変成器63や絶縁増幅
器64および増幅器65を設けて、アレスタ62に流れ
る電流を検出する構成としているにもかかわらず、アレ
スタ62における放電サージ回数や数kAの放電サージ
電流を測定することができなかった。また、絶縁増幅器
64や増幅器65を用いているので、バイポーラトラン
ジスタや電界効果トランジスタ等の能動素子が多く、こ
れらの部品はサージ電圧等の印加によって破壊されやす
く、漏れ電流検出センサの故障確率が高いという問題が
あった。
【0009】この発明の目的は、アレスタに流れる漏れ
電流の検出のための電流変成器の製造を容易とし、電流
変成器を小型化し、低コスト化することができる漏れ電
流検出センサを提供することである。この発明の他の目
的は、絶縁増幅器および増幅器を必要とせずにアレスタ
の漏れ電流を検出することができて部品点数を削減で
き、電流変成器の小型化と相まって全体として小型化す
ることができるとともに低コスト化することができる漏
れ電流検出センサを提供することである。
【0010】この発明のさらに他の目的は、サージの伝
播を確実に阻止することができて、信号判定回路等を構
成する回路素子の保護を確実に行うことができる漏れ電
流検出センサを提供することである。この発明のさらに
他の目的は、漏れ電流の測定の他にアレスタの放電サー
ジ回数や放電サージ電流を測定することが可能な漏れ電
流検出センサを提供することである。
【0011】この発明のさらに他の目的は、バイポーラ
トランジスタや電界効果トランジスタ等の能動素子を少
なくし、故障確率を低くすることができる漏れ電流検出
センサを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の漏れ電流
検出センサは、アレスタや絶縁材料に流れる漏れ電流を
検出する電流変成器を設け、この電流変成器の二次巻線
の両端間に直流遮断用コンデンサを介して発光素子を接
続して電流変成器の二次電流を発光素子に供給するとと
もに、この発光素子に直流電源を接続して発光素子に所
定のバイアス電流を供給し、発光素子の光出力を伝送す
る光ファイバを設け、この光ファイバの出射光を電気信
号に変換する光−電気変換器を設けている。
【0013】請求項2記載の漏れ電流検出センサは、請
求項1記載の漏れ電流検出センサにおいて、電流変成器
の二次巻線の両端間に一対の過電圧保護用ダイオードを
逆並列状態に接続している。請求項3記載の漏れ電流検
出センサは、請求項1または請求項2記載の漏れ電流検
出センサにおいて、電流変成器の二次巻線の両端間にサ
ージバイパス用コンデンサを接続するとともに電流変成
器の二次巻線から発光素子へ至る経路中にサージバイパ
ス用コンデンサとでローパスフィルタを構成する抵抗を
直流遮断用コンデンサと直列に挿入接続している。
【0014】請求項4記載の漏れ電流検出センサは、請
求項1または請求項2記載の漏れ電流検出センサにおい
て、電流変成器の二次巻線の両端間にサージバイパス用
コンデンサを接続するとともに電流変成器の二次巻線か
ら発光素子へ至る経路中にサージバイパス用コンデンサ
とでローパスフィルタを構成するサージ阻止用コイルを
直流遮断用コンデンサと直列に挿入接続している。
【0015】請求項5記載の漏れ電流検出センサは、請
求項1記載の漏れ電流検出センサにおいて、電流変成器
の二次巻線から発光素子へ至る経路中にサージ阻止用コ
イルを挿入接続し、サージ阻止用コイルより電流変成器
側において電流変成器の二次巻線の両端間に放電サージ
電流をバイパスして整流する整流器を接続し、この整流
器を通して流れる放電サージ電流を分流手段により適切
な値に分流して発光素子に流すようにしている。
【0016】請求項6記載の漏れ電流検出センサは、請
求項1記載の漏れ電流検出センサにおいて、電流変成器
の二次巻線を中間タップ付とし、電流変成器の二次巻線
の一端および中間タップ間から発光素子へ至る経路中に
サージ阻止用コイルを挿入接続し、電流変成器の二次巻
線の両端間に放電サージをバイパスして整流する整流器
を設け、この整流器を通して流れる放電サージ電流を分
流手段により適切な値に分流して電流変成器の二次巻線
の一端および中間タップ間の電流と加算して発光素子に
流すようにしている。
【0017】請求項7記載の漏れ電流検出センサは、請
求項1記載の漏れ電流検出センサにおいて、電流変成器
の二次巻線から発光素子へ至る経路中にサージ阻止用コ
イルを挿入接続し、アレスタや絶縁材料に流れる放電サ
ージ電流も検出できる放電サージ検出用電流変成器を設
け、この放電サージ検出用電流変成器の二次巻線に放電
サージをバイパスして整流する整流器を設け、この整流
器を通して流れる放電サージ電流を分流手段により適切
な値に分流して電流変成器の二次巻線の電流と加算して
発光素子に流すようにしている。
【0018】請求項8記載の漏れ電流検出センサは、請
求項1または請求項2記載の漏れ電流検出センサにおい
て、直流電源として蓄電池を使用し、この蓄電池を充電
する太陽電池を蓄電池と並列に接続している。請求項9
記載の漏れ電流検出センサは、請求項1または請求項2
記載の漏れ電流検出センサにおいて、直流電源として蓄
電器または蓄電池等の蓄電手段を使用し、この蓄電手段
を充電する太陽電池を蓄電手段と並列に接続し、蓄電手
段の充電量が所定値に達したときに一定時間のみ蓄電手
段を発光素子に接続して蓄電手段から発光素子に所定の
バイアス電流を供給するスイッチ手段を設けている。
【0019】請求項10記載の漏れ電流検出センサは、
請求項1または請求項2記載の漏れ電流検出センサにお
いて、電流変成器を複数設け、複数の電流変成器の二次
巻線を並列接続し、この複数の電流変成器の二次巻線の
両端間に直流遮断用コンデンサを介して発光素子を接続
している。
【0020】
【作用】以下では、主としてアレスタの漏れ電流検出に
例をおいて、作用を説明するが、絶縁材料の場合でも同
じである。請求項1記載の構成によれば、発光素子に直
流電源から所定のバイアス電流が供給されるとともに、
アレスタに流れる電流が電流変成器を介して発光素子に
供給されるので、発光素子には、所定のバイアス電流に
アレスタに流れる電流を電流変成器を巻数比で除した電
流を重畳した電流が流れることになり、発光素子の発光
量が所定のバイアス電流に対応した光量を中心としてア
レスタに流れる電流の周期的変化に応じて変化すること
になる。この発光素子の出射光を光ファイバを通して光
−電気変換器に伝送し、この光−電気変換器で電気信号
に変換して発光量の変化幅を検出することで、アレスタ
に流れる漏れ電流を検出することができる。この漏れ電
流の値を従来例と同様に信号判定回路で比較判定すれ
ば、アレスタの良否判定を行うことができる。
【0021】ここで、電流変成器の二次巻線と発光素子
の間には、直流遮断用コンデンサを挿入しているので、
直流電源から電流変成器の二次巻線に直流電流が流れて
電流変成器が飽和することはない。また、電流変成器の
二次巻線の巻数を少なくして発光素子に流す電流を大き
くして、電流変成器から発光素子へアレスタに流れる電
流に対応した電流信号を供給するようにしているが、発
光素子に直流のバイアス電流を流して電流変成器から見
た発光素子の抵抗を小さくしているので、計測時におけ
る電流変成器の磁束密度を従来例と同程度に小さくして
電流変成器の鉄心を励磁する励磁電流を小さくすること
ができ、電流変成器における電流検出精度としては従来
例と同等のものが得られる。ただ、発光素子の発光量の
変化分は正確ではあるが、その値は小さいので光−電気
変換器の後段の回路を高精度にして発光素子の発光量の
変化分を正確に電気信号に変換することが必要である。
【0022】請求項2記載の構成によれば、アレスタが
動作して大きな放電サージ電流が流れ、電流変成器の二
次巻線の誘起電圧が過大になろうとしても、その電圧は
電流変成器の二次巻線の両端間に逆並列状態に接続した
一対の過電圧保護用ダイオードにより制限されることに
なり、発光素子に過大な放電サージ電圧が加わるのが防
止され、発光素子が保護される。
【0023】請求項3記載の構成によれば、アレスタが
動作して大きな放電サージ電流が流れたときに電流変成
器の二次巻線に過大な放電サージ電流が流れるが、その
放電サージ電流は大部分が電流変成器の二次巻線の両端
間に接続したサージバイパス用コンデンサを通して流
れ、発光素子に過大な放電サージ電流が流れるのが防止
され、発光素子が保護される。
【0024】請求項4記載の構成によれば、アレスタが
動作して大きな放電サージ電流が流れたときに電流変成
器の二次巻線に過大な放電サージ電流が流れるが、その
放電サージ電流は大部分が電流変成器の二次巻線の両端
間に接続したサージバイパス用コンデンサを通して流
れ、発光素子に過大なサージ電流が流れるのが防止さ
れ、発光素子が保護される。
【0025】請求項5記載の構成によれば、電流変成器
の二次巻線から整流器を通して流れる放電サージ電流が
分流手段により適切な値に分流されて発光素子に流れる
ことになり、アレスタの放電サージ回数や放電サージ電
流などを測定することも可能となる。また、アレスタの
放電サージ電流は、サージ阻止用コイルによって直接発
光素子に流れ込むことはなく、発光素子は保護される。
【0026】請求項6記載の構成によれば、電流変成器
の二次巻線の一端および中間タップ間から発光素子に漏
れ電流が供給されるとともに、電流変成器の二次巻線の
両端間から整流器を通して流れる放電サージ電流が分流
手段により適切な値に分流されて発光素子に流れること
になり、アレスタの放電サージ回数や放電サージ電流な
どを測定することも可能となる。また、アレスタの放電
サージ電流は、サージ阻止用コイルによって直接発光素
子に流れ込むことはなく、発光素子は保護される。
【0027】請求項7記載の構成によれば、電流変成器
の二次巻線から発光素子に漏れ電流が供給されるととも
に、放電サージ検出用電流変成器の二次巻線から整流器
を通して流れる放電サージ電流が分流手段により適切な
値に分流されて発光素子に流れることになり、アレスタ
の放電サージ回数や放電サージ電流などを測定すること
も可能となる。また、アレスタの放電サージ電流は、サ
ージ阻止用コイルによって直接発光素子に流れ込むこと
はなく、発光素子は保護される。
【0028】請求項8記載の構成によれば、直流電源で
ある蓄電池を太陽電池のエネルギーで充電するので、蓄
電池の充電回路は太陽電池によって絶縁が確保される。
なお、太陽電池へは、光源の光を例えば光ファイバ等を
通して導くことができる。請求項9記載の構成によれ
ば、太陽電池により蓄電手段を充電し、蓄電手段の充電
量が所定値に達したときに一定時間のみ蓄電手段から発
光素子へ所定のバイアス電流を供給し、この期間に発光
素子の出射光の発光量の変化幅を検出することで、アレ
スタに流れる漏れ電流を検出する。つまり、発光素子の
出射光の光量の変化幅を間欠的に検出することになり、
蓄電手段および太陽電池の容量は小さいものでよくな
る。また、蓄電手段を太陽電池のエネルギーで充電する
ので、蓄電手段の充電回路は太陽電池によって絶縁が確
保される。なお、太陽電池へは、光源の光を例えば光フ
ァイバ等を通して導くことができる。
【0029】請求項10記載の構成によれば、複数の電
流変成器の二次巻線出力を加算合成して発光素子に供給
するので、電流検出の感度が向上する。
【0030】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。 〔第1の実施例〕図1にこの発明の第1の実施例の漏れ
電流検出センサの回路図を示す。この漏れ電流検出セン
サは、図1に示すように、例えば3相の受変電設備にお
ける1相の系統母線1と大地4との間に接続した過電圧
保護用のアレスタ2の劣化を検出するためのものであ
り、電流検出用の電流変成器3の一次巻線をアレスタ2
と直列に設けている。
【0031】この電流変成器3の二次巻線の両端間に
は、直流遮断用コンデンサ5を介して発光ダイオード,
レーザーダイオード等の発光素子6を接続し、発光素子
6の両端間に限流抵抗7を介してバイアス電流供給用の
蓄電池等の直流電源8を接続している。また、電流変成
器3の二次巻線の両端間には、放電サージ電圧から発光
素子6を保護する2個の保護ダイオード9,10が逆並
列に接続されている。
【0032】発光素子6には、光伝送用の光ファイバ1
1の一端を光結合し、光ファイバ11の他端を光−電気
変換器12の光信号入力部に光接合している。この光−
電気変換器12の電気信号出力部には、直流遮断用のコ
ンデンサ13を介して第1の端子14が設けられ、ま
た、抵抗15,16およびコンデンサ17,18からな
るローパスフィルタを介して第2の端子19が設けられ
ている。そして、上記の端子14,19が高精度の信号
判定回路(図示せず)に接続される。端子14からは漏
れ電流に対応した信号が出力され、端子19からはバイ
アス電流に対応した信号が出力される。
【0033】つぎに、この漏れ電流検出センサの動作を
説明する。発光素子6は、例えば1.5〜2V程度のし
きい値電圧を有し、両端間にしきい値電圧を超える電圧
が加えられて初めて電流が流れて発光するので、発光素
子6に単に電流変成器3の二次巻線を接続しても発光素
子6は発光しない。そのため、発光素子6のしきい値電
圧より高い電圧を有する直流電源8から限流抵抗7を通
して発光素子6に所定のバイアス電流を流し、一定光量
(低いレベル)で発光させておく。この際、直流電源8
から流出する電流は、直流遮断用コンデンサ5で遮断さ
れて電流変成器3の二次巻線に流れ込むことはなく、発
光素子6にバイアス電流を流すことに起因して電流変成
器3が飽和することはない。
【0034】このような状態で、アレスタ2に数μない
し数百μA程度の漏れ電流が流れると、電流変成器3の
二次巻線に一次二次の巻線に逆比例した電流が流れ、こ
の電流が直流遮断用コンデンサ5を通して発光素子6に
流れ込むことになる。この結果、発光素子6に流れる電
流iは、直流電源8から流れ込む一定のバイアス電流i
0 と電流変成器3の二次巻線から流れ込む微少な漏れ電
流Δi0 (本来は、電流変成器3の一次電流のことであ
るが、便宜上電流変成器3の二次電流を漏れ電流といっ
ている)との和となる。この微少漏れ電流Δi0 は系統
母線1の電源周波数と同じ周波数、例えば50/60H
zの正弦波となる(歪のない場合)。
【0035】発光素子6に電流i(=i0 +Δi0 )が
流入することにより、発光素子6は電流iに応じて発光
する。その発光量Iは、バイアス電流i0 に対応した一
定の光量I0 と漏れ電流Δi0 に対応して周期的に変化
する光量ΔI0 の和となる。つまり、アレスタ2に漏れ
電流が流れているときの発光素子6の発光量Iは、図2
(a)に示すように、光量I0 を中心として光量ΔI0
だけ正弦波状に変化することになる。
【0036】この発光素子6の出射光を光ファイバ11
を通して光−電気変換器12に伝送し、この光−電気変
換器12で電気信号に変換して発光量の変化幅を検出す
ることで、アレスタ2に流れる漏れ電流を検出すること
ができ、この漏れ電流の値を従来例と同様に信号判定回
路で比較判定すれば、アレスタ2の良否判定を行うこと
ができる。
【0037】具体的に説明すると、発光素子6から出射
した光は、光ファイバ11を通して光−電気変換器12
に伝送され、光−電気変換器12からは図2(a)の波
形と相似な波形の電気信号が出力される。光−電気変換
器12の出力信号は、コンデンサ13を通して第1の端
子14へ送られ、また抵抗15,16,コンデンサ1
7,18を介して第2の端子19へ送られる。この結
果、第1の端子14から光量ΔI0 、つまり電流Δi0
に対応した図2(b)に示すような電圧信号Δj0が出
力される。また、第2の端子19からは、光量I0 、つ
まり電流i0 に対応した図2(c)に示すような電圧信
号j0 が出力される。そして、両電圧信号が信号判定回
路(図示せず)に送られ、漏れ電流のレベルが判定され
る。この漏れ電流のレベルの判定については後述する。
【0038】一方、アレスタ2が動作して過大な放電サ
ージ電流が流れると、電流変成器3の二次巻線にも巻数
比に対応して放電サージ電流が流れることになるが、こ
のときに、放電サージ電流が一対の過電圧保護用ダイオ
ード9,10を通して流れ、電流変成器3の二次巻線の
両端間の電圧の上昇が一対の過電圧保護用ダイオード
9,10によって抑制されることになり、発光素子6が
保護され、過大な放電サージ電圧によって発光素子6が
破壊されることがない。
【0039】ここで、漏れ電流のレベルの判定の仕方に
ついて説明する。発光素子6は、バイアス電流i0 と微
少な漏れ電流Δi0 により発光し、各々に対応して光量
0 ,ΔI0 が得られる。これを光−電気変換器12に
より電圧信号j0 ,Δj0 に変換し、図2(b),
(c)のように分けて、両者の比j0/Δj0 を求める
ことから漏れ電流Δi0 を計測することができる。な
お、実際の漏れ電流は、漏れ電流Δi0 に電流変成器3
の巻数を乗じた値となる。
【0040】電流j0 ,Δj0 の比で漏れ電流Δi0
求まるのは以下の理由からである。つまり、発光素子6
に流す電流iと発光量Iとは、図3に示すように、ある
電流値以下では比例関係、つまりΔi0 ∝ΔI0 ,i0
∝I0 の関係にあり、それを超えると熱により発光量が
低下するような特性であり、最終的には破壊することに
なる。図3において、上記のような非直線領域を除外し
て直線領域で発光素子6を動作させるようにバイアス電
流i0 を設定すると、バイアス電流i0 は既知であるた
め、漏れ電流Δi0 は、 Δi0 =(ΔI0 ×i0 )/I0 で求まる。ここで、上式の発光量の比ΔI0 /I0 は、
電圧信号の比Δj0 /j 0 と置き換えることができ、漏
れ電流Δi0 は、 Δi0 =(Δj0 ×i0 )/j0 と表すことができる。したがって、信号判定回路におい
て、電圧信号の比Δj0/j0 を求め、それに既知のバ
イアス電流i0 を乗じることで、漏れ電流Δi0が求ま
り、実際の漏れ電流はさらに電流変成器3の巻数を乗じ
ることにより求めることができる。また、発光素子6が
壊れると、発光しなくなるので、その故障の判定も可能
である。
【0041】ここで、電流変成器3の二次巻線の巻数を
少なくして発光素子6に流す漏れ電流Δi0 を大きくし
ているが、発光素子6に直流のバイアス電流を流して電
流変成器3から見た発光素子6の抵抗を小さくしている
ので、計測時における電流変成器3の磁束を従来例と同
程度に小さくして電流変成器3の鉄心を励磁する励磁電
流を小さくすることができ、電流変成器3における電流
検出精度としては従来例と同等のものが得られる。上記
において、漏れ電流Δi0 は、発光素子6の発光量Iの
変化に正確に対応するが、光−電気変換器12およびそ
の後段の回路の変換精度あるいはレベル検出精度が低い
と、数μA以下の電流変化に伴う発光量Iの変化を正確
に計測することができなくなるので、光−電気変換器1
2より後段の回路には高精度の回路を使用することが必
要である。
【0042】図4にA,B,Cの3相の系統母線の各々
にアレスタ2A,2B,2Cの一端を接続し、アレスタ
2A,2B,2Cの他端を共通接続して接地した回路を
示している。電流変成器3Aは例えばA相のアレスタ2
Aに流れる電流を検出し、電流変成器3Dは、A,B,
Cの3相のアレスタ2A,2B,2Cに流れる漏れ電流
の合成電流を検出する構成となっている。
【0043】図5はA相のアレスタ2Aに流れる電流が
300μAであるときに、電流変成器3Aで実際に検出
される漏れ電流の波形を示し、図6は各相の漏れ電流が
20μAであるときに、電流変成器3Dで実際に検出さ
れる漏れ電流の波形を示している。ここで、電流変成器
の巻数と検出誤差について説明する。
【0044】数μA〜数十μAの漏れ電流は、nターン
巻いた電流変成器により、絶縁して信号変換され、1/
nのさらに微少な電流(数十nA〜数百nA)に変換さ
れる。このような微少電流の電流変成器の場合は、計測
時の電流変成器の磁束密度を下げることにより、鉄心を
励磁するための励磁電流を下げて、微少電流でも誤差の
ない電流変成器を作ることができる。電流変成器の磁束
密度を下げるには、一般に鉄心の断面積を大きくする
か、電流変成器の二次側の巻数を多くするか、電流
変成器の負荷を小さくすることで達成できる。その理由
は、磁束密度Bが、Kを定数、fを周波数、i1 を一次
電流、SC を鉄心断面積、nを二次側の巻数、Rを抵抗
としたときに、次式で表されるからである。
【0045】B=K×i1 ×R/(n2 ×f×SC ) 上記〜の方法の中で、の方法はサイズが大となる
ため、一般には、との方法のバランスで電流変成器
が製作される。例えば、n=2000ターンとすると、
一次電流が10μAのときには、二次側電流は10/2
000=5nAとなり、1kΩの負荷を用いた場合の端
子電圧は、 10×10-6/2000(A)×1000(Ω)=5μ
V となり、一般の計測器で増幅検出できるぎりぎりの値と
なる。このように、通常は、増幅器の入力電圧を得るた
めに、巻数を多くして磁束密度を下げ、負荷抵抗をある
程度大きくして、電圧を得ている。
【0046】本実施例では、nを小さくして増大した磁
束密度を、抵抗Rを小さくすることで相殺して従来例と
同程度の誤差としている。つまり、従来方式が電圧出力
を得るのに対し、本実施例は電流出力を得るものであ
る。したがって、例えば従来方式が2000ターン、2
000Ωであれば、本実施例では50ターンで同じ磁束
密度を得るには、 B∝2000Ω/20002 =xΩ/502 であるので、 x=1.25Ω となる。つまり、本実施例を実現するには、負荷抵抗値
を例えば1Ω前後にする必要がある。鉄心断面積SC
大きければ、その分抵抗Rを大きくできるが、便宜上1
オームとする。しかし、発光素子6である例えば発光ダ
イオードは、しきい値電圧(1〜2V前後)以下では、
数百kΩないし数MΩオーダーの高抵抗となるため、そ
のままでは、磁束密度が増大し、電流はそのほとんどが
励磁電流として消費されてしまう。本実施例では、発光
ダイオードに直流バイアス電流を加え、発光ダイオード
の交流負荷を数Ω以下にすることにより対応している。
なお、発光ダイオードのしきい値電圧があるため、並列
に設けられた電流変成器側に直流電流が流入し、電流変
成器3の鉄心が飽和することを防止する目的で直流阻止
用コンデンサ5を設けている。
【0047】この実施例の漏れ電流検出センサによれ
ば、アレスタ2に流れる電流を電流変成器3で検出し、
それを直流遮断用コンデンサ5を介して電流信号として
発光素子6に供給するとともに、この発光素子6に直流
電源8から所定のバイアス電流を供給し、発光素子6の
光出力をバイアス電流に対応した光量を中心としてアレ
スタ2に流れる電流に応じて変化させるようにして電流
変成器3から見た負荷を小さくし、発光素子6の光の出
力の変化からアレスタ2に流れる電流を検出するように
したので、電流変成器3の二次巻線の巻数を小さくして
も精度よくアレスタ2に流れる漏れ電流の検出が可能
で、アレスタ2に流れる漏れ電流の検出のための電流変
成器3の製造を容易として組立時間を短くし、、電流変
成器3を小型化し、低コスト化することができる。
【0048】また、絶縁増幅器および増幅器を必要とせ
ずにアレスタ2の漏れ電流を検出することができて部品
点数を削減でき、電流変成器3の小型化と相まって全体
として小型化することができるとともに低コスト化する
ことができる。さらに、電流変成器3の二次出力で直接
発光素子6の光出力を変化させているので、サージの伝
播を確実に阻止することができて、信号判定回路等を構
成する回路素子の保護を確実に行うことができる。
【0049】さらに、絶縁増幅器および増幅器等を使用
しないことから、バイポーラトランジスタや電界効果ト
ランジスタ等の能動素子を少なくでき、漏れ電流検出セ
ンサの故障確率を低くすることができる。また、過電圧
保護用ダイオード9,10を設けたので、放電サージ電
圧から発光阻止6を保護できる。
【0050】なお、発光素子6が放電サージに十分に耐
えられるものであれば、過電圧保護用ダイオード9,1
0は省くこともできる。 〔第2の実施例〕図7にこの発明の第2の実施例の漏れ
電流検出センサを示す。この漏れ電流検出センサは、電
流変成器3の二次巻線の両端間にサージバイパス用コン
デンサ20を接続するとともに電流変成器3の二次巻線
から発光素子6へ至る経路中にサージバイパス用コンデ
ンサ20とでローパスフィルタを構成する限流用の抵抗
21を直流遮断用コンデンサ5と直列に挿入接続してい
る。その他の構成は図1の漏れ電流検出センサと同様で
ある。
【0051】この漏れ電流検出センサは、アレスタ2が
動作して大きな放電サージ電流が流れたときに電流変成
器3の二次巻線に過大な放電サージ電流が流れるが、そ
の放電サージ電流は大部分が電流変成器3の二次巻線の
両端間に接続したサージバイパス用コンデンサ20を通
して流れ、発光素子6に過大な放電サージ電流が流れる
のが防止され、発光素子6が保護される。
【0052】この実施例の漏れ電流検出センサによれ
ば、電流変成器3の二次巻線の両端間にサージバイパス
用コンデンサ20を接続するとともに、電流変成器3の
二次巻線から発光素子6へ至る経路にサージバイパス用
コンデンサ20とでローパスフィルタを構成する抵抗2
1を直流遮断用コンデンサ5と直列に挿入したので、ア
レスタ2が動作したときの放電サージ電流に対して発光
素子6を保護することができ、信頼性を高めることがで
きる。その他の効果は、第1の実施例と同様である。
【0053】〔第3の実施例〕図8にこの発明の第3の
実施例の漏れ電流検出センサを示す。この漏れ電流検出
センサは、電流変成器3の二次巻線の両端間にサージバ
イパス用コンデンサ20を接続するとともに電流変成器
3の二次巻線から発光素子6へ至る経路中にサージバイ
パス用コンデンサ20とでローパスフィルタを構成する
サージ阻止用コイル22を直流遮断用コンデンサ5と直
列に挿入接続している。その他の構成は図1の漏れ電流
検出センサと同様である。
【0054】この漏れ電流検出センサは、アレスタ2が
動作して大きな放電サージ電流が流れたときに電流変成
器3の二次巻線に過大な放電サージ電流が流れるが、そ
の放電サージ電流は大部分が電流変成器3の二次巻線の
両端間に接続したサージバイパス用コンデンサ20を通
して流れ、発光素子6に過大なサージ電流が流れるのが
防止され、発光素子6が保護される。
【0055】この実施例の漏れ電流検出センサによれ
ば、電流変成器3の二次巻線の両端間にサージバイパス
用コンデンサ20を接続するとともに、電流変成器3の
二次巻線から発光素子6へ至る経路中にサージバイパス
用コンデンサ20とでローパスフィルタを構成するサー
ジ阻止用コイル22を直流遮断用コンデンサ5と直列に
挿入接続したので、アレスタ2が動作したときの放電サ
ージ電流に対して発光素子6を保護することができ、信
頼性を高めることができる。その他の効果は、第1の実
施例と同様である。
【0056】〔第4の実施例〕図9にこの発明の第4の
実施例の漏れ電流検出センサの回路図を示す。この漏れ
電流検出センサは、図9に示すように、例えば3相の受
変電設備における1相の系統母線1と大地4との間に接
続した過電圧保護用のアレスタ2の劣化を検出するとと
もにアレスタ2の放電サージ回数や放電サージ電流等を
検出するためのものであり、電流検出用の電流変成器3
の一次巻線をアレスタ2と直列に設けている。
【0057】この電流変成器3の二次巻線の両端間に
は、サージ阻止用コイル23,限流用の抵抗25および
直流遮断用コンデンサ5を介して発光ダイオード,レー
ザーダイオード等の発光素子6を接続し、発光素子6の
両端間にコイル26および限流抵抗7を介してバイアス
電流供給用の直流電源8を接続している。また、電流変
成器3の二次巻線の両端間には放電サージ電圧をバイパ
スして整流するブリッジ型の整流器24が接続され、電
流変成器3の二次巻線とサージ阻止用コイル23の直列
回路の両端間には放電サージ電圧から発光素子6を保護
する2個の保護ダイオード9,10が逆並列に接続され
ている。整流器24の出力端は、抵抗27〜30よりな
る分流手段を介して発光素子6に接続され、放電サージ
電流を適切な値に分流した電流が発光素子6に流れるよ
うになっている。この分流手段についても、その中の抵
抗30と発光素子6の直列回路に放電サージ電圧から発
光素子6を保護する2個の過電圧保護用ダイオード3
1,32を逆並列に接続している。
【0058】発光素子6には、光伝送用の光ファイバ1
1の一端を光結合し、光ファイバ11の他端を光−電気
変換器12の光信号入力部に光接合している。この光−
電気変換器12の電気信号出力部には、直流遮断用のコ
ンデンサ13およびコイル33を介して第1の端子14
が設けられ、また、コイル34と抵抗15,16および
コンデンサ17,18からなるローパスフィルタを介し
て第2の端子19が設けられ、また、コンデンサ13お
よびコンデンサ35を介して第3の端子36が設けられ
ている。そして、上記の端子14,19,36が高精度
の信号判定回路(図示せず)に接続される。端子14か
らは漏れ電流に対応した信号が出力され、端子19から
はバイアス電流に対応した信号が出力され、端子36か
らは放電サージに対応した信号が出力される。
【0059】つぎに、この漏れ電流検出センサの動作を
説明する。発光素子6は、例えば1.5〜2V程度のし
きい値電圧を有し、両端間にしきい値電圧を超える電圧
が加えられて初めて電流が流れて発光するので、発光素
子6に単に電流変成器3の二次巻線を接続しても発光素
子6は発光しない。そのため、発光素子6のしきい値電
圧より高い電圧を有する直流電源8から限流抵抗7およ
びコイル26を通して発光素子6に所定のバイアス電流
を流し、一定光量(低いレベル)で発光させておく。こ
の際、直流電源8から流出する電流は、直流遮断用コン
デンサ5で遮断されて電流変成器3の二次巻線に流れ込
むことはなく、発光素子6にバイアス電流を流すことに
起因して電流変成器3が飽和することはない。
【0060】このような状態で、アレスタ2に数μない
し数百μA程度の漏れ電流が流れると、電流変成器3の
二次巻線に一次二次の巻線に逆比例した電流が流れ、こ
の電流がサージ阻止用コイル23,抵抗25および直流
遮断用コンデンサ5を通して発光素子6に流れ込むこと
になる。この結果、発光素子6に流れる電流iは、直流
電源8から流れ込む一定のバイアス電流i0 と電流変成
器3の二次巻線から流れ込む微少な漏れ電流Δi0 (本
来は、電流変成器3の一次電流のことであるが、便宜上
電流変成器3の二次電流を漏れ電流といっている)との
和となる。この微少漏れ電流Δi0 は系統母線1の電源
周波数と同じ周波数、例えば50/60Hzの正弦波と
なる(歪のない場合)。
【0061】発光素子6に電流i(=i0 +Δi0 )が
流入することにより、発光素子6は電流iに応じて発光
する。その発光量Iは、バイアス電流i0 に対応した一
定の光量I0 と漏れ電流Δi0 に対応して周期的に変化
する光量ΔI0 の和となる。つまり、アレスタ2に漏れ
電流が流れているときの発光素子6の発光量Iは、図1
0(a)に示すように、光量I0 を中心として光量ΔI
0 だけ正弦波状に変化することになる。
【0062】この発光素子6の出射光を光ファイバ11
を通して光−電気変換器12に伝送し、この光−電気変
換器12で電気信号に変換して発光量の変化幅を検出す
ることで、アレスタ2に流れる漏れ電流を検出すること
ができ、この漏れ電流の値を従来例と同様に信号判定回
路で比較判定すれば、アレスタ2の良否判定を行うこと
ができる。
【0063】具体的に説明すると、発光素子6から出射
した光は、光ファイバ11を通して光−電気変換器12
に伝送され、光−電気変換器12からは図10(a)の
波形と相似な波形の電気信号が出力される。光−電気変
換器12の出力信号は、コンデンサ13およびコイル3
3を通して第1の端子14へ送られ、またコイル34と
抵抗15,16,コンデンサ17,18を介して第2の
端子19へ送られ、コンデンサ13およびコンデンサ3
5を介して第3の端子36へ送られる。この結果、第1
の端子14から光量ΔI0 、つまり電流Δi0 に対応し
た図10(b)に示すような電圧信号Δj0 が出力され
る。また、第2の端子19からは、光量I0 、つまり電
流i0 に対応した図10(c)に示すような電圧信号j
0 が出力される。第3の端子36の電圧信号jS は零で
ある。そして、3つの電圧信号が信号判定回路(図示せ
ず)に送られ、漏れ電流のレベルが判定される。この漏
れ電流のレベルの判定については後述する。
【0064】一方、アレスタ2が動作して過大な放電サ
ージ電流が流れると、電流変成器3の二次巻線にも巻数
比に対応して放電サージ電流が流れることになるが、サ
ージ阻止用コイル23のため、その大部分は整流器24
を通して流れて整流され、さらに抵抗27〜30からな
る分流手段で分流された後発光素子6に流入して、放電
サージ電流に対応して発光素子6の発光量Iが変化する
ことになる。この発光量Iの変化分が図10(a)に示
した放電サージ電流による発光量IS であり、その周波
数は漏れ電流に対応した発光量ΔI0 に比べて極めて高
い。このときも、光−電気変換器12からは図10
(a)の波形と相似な波形の電気信号が出力される。光
−電気変換器12の出力信号は、上記と同様に、コンデ
ンサ13およびコイル33を通して第1の端子14へ送
られ、またコイル34と抵抗15,16,コンデンサ1
7,18を介して第2の端子19へ送られ、コンデンサ
13およびコンデンサ35を通して第3の端子36へ供
給される。この結果、第1および第2の端子14,19
の出力は上記と同じであるが、第3の端子36からは光
量IS 、つまり放電サージ電流iS に対応した図10
(d)に示すような電圧信号jS が出力されることにな
る。このとき、過電圧保護用ダイオード9,10,3
1,32の作用で、アレスタ2が動作して放電サージが
発生したときに発光素子6は保護され、過大な放電サー
ジ電圧によって発光素子6が破壊されることがない。
【0065】ここで、漏れ電流のレベルの判定の仕方に
ついては第1の実施例で説明した通りであるので、説明
を省略する。また、放電サージ電流についても、分流手
段による分流比等を考慮することにより、漏れ電流と同
様にして検出することができる。以上述べたように、こ
の漏れ電流検出センサは、電流変成器3の二次巻線から
整流器24を通して流れる放電サージ電流が抵抗27〜
30からなる分流手段により適切な値に分流されて発光
素子6に流れることになり、アレスタ2の放電サージ回
数や放電サージ電流などを測定することも可能となる。
また、アレスタ2の放電サージ電流は、サージ阻止用コ
イル23によって直接発光素子6に流れ込むことはな
く、発光素子6は保護される。
【0066】この実施例の漏れ電流検出センサによれ
ば、電流変成器3の二次巻線から発光素子6へ放電サー
ジ電流が流れ込むのをサージ阻止用コイル23によって
阻止するとともに、サージ阻止用コイル23よりも電流
変成器3側において電流変成器3の二次巻線の両端間に
放電サージ電流を整流する整流器24を設け、この整流
器24を通して流れる放電サージ電流を抵抗27〜30
からなる分流手段により適切な値に分流して発光素子6
に流すようにしたので、アレスタ2の放電回数や放電電
流などを測定することも可能となり、しかも発光素子6
を放電サージから保護することもできる。その他の効果
は第1の実施例と同様である。
【0067】〔第5の実施例〕図11にこの発明の第5
の実施例の漏れ電流検出センサの回路図を示す。この漏
れ電流検出センサは、図11に示すように、電流変成器
42の二次巻線の一端と中間タップ間には、サージ阻止
用コイル23,38,限流用の抵抗25および直流遮断
用コンデンサ5を介して発光ダイオード,レーザーダイ
オード等の発光素子6を接続し、発光素子6の両端間に
限流抵抗7を介してバイアス電流供給用の直流電源8を
接続している。
【0068】また、電流変成器42の二次巻線の両端間
には放電サージ電圧をバイパスして整流するブリッジ型
の整流器37が接続されている。整流器24の出力端
は、抵抗39〜41よりなる分流手段を介して発光素子
6に接続され、放電サージ電流を適切な値に分流した電
流が発光素子6に流れるようになっている。発光素子6
には、光伝送用の光ファイバ11の一端を光結合し、光
ファイバ11の他端を光−電気変換器12の光信号入力
部に光接合している。この光−電気変換器12の電気信
号出力部には、図9と同様の回路が接続されている。
【0069】この実施例では、放電サージを検出するに
当たって、第1の実施例の電流変成器3に比べて電流変
成器42の二次巻線の巻数を増加し、漏れ電流について
は、電流変成器42の一端と中間タップとの間(電流変
成器3と同等の巻数)から発光素子へ電流供給する構成
とし、放電サージ電流については、電流変成器42の両
端間から電流供給する構成として放電サージ電流につい
て変成比を大きくとって、二次側の電流を小さくし、抵
抗39〜41よりなる分流手段による分流比を図9のも
のに比べて小さくできるようにしている。その他の動作
は図9のものと同様である。
【0070】この実施例の漏れ電流検出センサによれ
ば、電流変成器42の二次巻線の一端および中間タップ
間から発光素子6へ放電サージ電流が流れ込むのをサー
ジ阻止用コイル23,38によって阻止するとともに、
電流変成器42の二次巻線の両端間に放電サージ電流を
整流する整流器37を設け、この整流器37を通して流
れる放電サージ電流を抵抗39〜41からなる分流手段
により適切な値に分流して発光素子6に流すようにした
ので、アレスタ2の放電回数や放電電流などを測定する
ことも可能となり、しかも発光素子6を放電サージから
保護することもできる。
【0071】〔第6の実施例〕図12にこの発明の第6
の実施例の漏れ電流検出センサの回路図を示す。この漏
れ電流検出センサは、図12に示すように、電流変成器
3の二次巻線の両端間には、サージ阻止用コイル23お
よび直流遮断用コンデンサ5を介して発光ダイオード,
レーザーダイオード等の発光素子6を接続し、発光素子
6の両端間に限流抵抗7およびコイル26を介してバイ
アス電流供給用の直流電源8を接続している。
【0072】また、他の電流変成器43(フェライトコ
ア等を有する高周波用で、電流変成器3よりは巻数が多
いものが好ましい)の二次巻線の両端間には放電サージ
電圧をバイパスして整流するブリッジ型の整流器44が
接続されている。整流器44の出力端は、抵抗45,4
6よりなる分流手段と直流遮断用コンデンサ47とを介
して発光素子6に接続され、放電サージ電流を適切な値
に分流した電流が発光素子6に流れるようになってい
る。この際、バイアス電流が直流遮断用コンデンサ47
で遮断されて、電流変成器43が飽和することはない。
【0073】発光素子6には、光伝送用の光ファイバ1
1の一端を光結合し、光ファイバ11の他端を光−電気
変換器12の光信号入力部に光接合している。この光−
電気変換器12の電気信号出力部には、図9と同様の回
路が接続されている。この実施例では、放電サージを検
出するに当たって、第1の実施例と同様の電流変成器3
の他に、放電サージ電流の検出のために、電流変成器4
3を追加し、放電サージ電流については、電流変成器4
3の両端間から電流供給する構成としている。この場
合、電流変成器43の二次巻数を大きくとって、二次側
の電流を小さくし、抵抗45,46よりなる分流手段に
よる分流比を図9のものに比べて小さくすることが望ま
しい。その他の動作は図9のものと同様である。
【0074】この実施例の漏れ電流検出センサによれ
ば、電流変成器3の二次巻線の両端間から発光素子6へ
放電サージ電流が流れ込むのをサージ阻止用コイル23
によって阻止するとともに、電流変成器43の二次巻線
の両端間に放電サージ電流を整流する整流器44を設
け、この整流器44を通して流れる放電サージ電流を抵
抗45,46からなる分流手段により適切な値に分流し
て発光素子6に流すようにしたので、アレスタ2の放電
回数や放電電流などを測定することも可能となり、しか
も発光素子6を放電サージから保護することもできる。
また、直流遮断用コンデンサ47を設けているので、電
流変成器43が飽和することもない。その他の効果は図
9のものと同様である。
【0075】なお、電流変成器3の二次巻線の両端間に
は、図1と同様に2個の過電圧保護用ダイオードを逆並
列に設けて、発光素子6を保護するようにしてもよい。 〔第7の実施例〕図13にこの発明の第7の実施例の漏
れ電流検出センサの回路図を示す。この漏れ電流検出セ
ンサは、図13に示すように、直流電源8として蓄電池
を用い、直流電源8に太陽電池48を並列接続し、この
太陽電池48に光ファイバ49を介して光源50から光
を導くようにしたものである。その他の構成は、過電圧
保護用ダイオード9,10が省かれている点を除き、図
1の実施例と同様である。
【0076】この実施例では、光源50の光を光ファイ
バ49を通して太陽電池48に照射することにより、太
陽電池48から電力を発生させて直流電源8である蓄電
池を充電するようにしている。なお、光源50として
は、ランプに限らず、太陽そのものでもよい。ここで、
発光素子6に供給するバイアス電流を一定にする方法に
ついて説明する。バイアス電流を一定にするには、例え
ば、ツェナーダイオードを用いた定電流回路もしくはレ
ギュレータを用いた定電流回路を発光素子6への電流供
給経路に設けるか、または光エネルギー受光側(太陽電
池48)で整流した平均受光パワーが一定となるよう
に、光エネルギー供給側(光源50側)の光量をフィー
ドバック制御することが考えられる。この点はつぎの実
施例でも同様である。
【0077】この実施例における漏れ電流の検出動作は
図1の実施例と同様である。この実施例の漏れ電流検出
センサによれば、直流電源8として蓄電池を使用し、こ
の蓄電池を充電する太陽電池48を蓄電池と並列に接続
したので、直流電源8である蓄電池の充電回路の絶縁を
容易に行うことができる。その他の効果は、過電圧保護
用ダイオードによる効果がないことを除き、第1の実施
例と同様である。
【0078】なお、この実施例でも、図1の実施例と同
様に過電圧保護用ダイオードを設けてもよいのは当然で
ある。 〔第8の実施例〕図14にこの発明の第8の実施例の漏
れ電流検出センサの回路図を示す。この漏れ電流検出セ
ンサは、図14に示すように、直流電源として蓄電器
(電気二重層コンデンサ等の大容量コンデンサ)または
蓄電池等の蓄電手段を内蔵した充電部51を設け、この
充電部51に充電用電力を供給する太陽電池48を充電
部51と並列に接続している。また、充電部51から発
光素子6へ至る経路中にスイッチ手段52を設けてい
る。
【0079】充電部51は、具体的には図15に示すよ
うに、太陽電池48に対してダイオード53を介して並
列的に接続した蓄電池または蓄電池等の蓄電手段54を
接続し、蓄電手段54に、発光素子6に定電流を供給す
るための定電圧回路(またはレギュレータ)57とスイ
ッチ手段52を介して発光素子6を接続している。ま
た、蓄電手段54と並列的に蓄電手段54の端子電圧を
検出する電圧検出回路55が設けられ、蓄電手段54の
端子電圧が所定値に達したときの電圧検出回路55から
の出力信号に基づいてタイマ56を起動し、一定時間
(数十msないし数百ms)スイッチ手段52をオンに
して、蓄電手段54から定電圧回路57を介して発光素
子6に一定のバイアス電流を供給するようにし、このバ
イアス電流を供給している期間に、図1の実施例と同様
に漏れ電流の検出を行うようにしている。その他の構成
は、過電圧保護用ダイオード9,10が省かれている点
を除き、図1の実施例と同様である。
【0080】なお、蓄電手段54から電圧検出回路55
に動作電力が供給される。また、図15では光ファイバ
49の図示は省いている。以上述べたように、この実施
例では、太陽電池48により蓄電手段54を充電し、蓄
電手段54の充電量が所定値に達したときに一定時間の
み蓄電手段54から発光素子6へ所定のバイアス電流を
供給し、この期間に発光素子6の出射光の発光量の変化
幅を検出することで、アレスタ2に流れる漏れ電流を検
出する。つまり、発光素子6の出射光の光量の変化幅を
間欠的に検出することになり、蓄電手段54および太陽
電池48の容量は小さいものでよくなる。また、蓄電手
段54を太陽電池48の電力で充電するので、蓄電手段
54の充電回路は太陽電池48によって絶縁が確保され
る。
【0081】この実施例では、光源50の光を直接(光
ファイバを通してもよい)太陽電池48に照射すること
により、太陽電池48から電力を発生させて蓄電手段5
4を充電するようにしている。なお、光源50として
は、ランプに限らず、太陽そのものでもよい。この実施
例の漏れ電流検出センサによれば、直流電源として蓄電
器または蓄電池等の蓄電手段54を使用し、この蓄電手
段54を充電する太陽電池48を蓄電手段54と並列に
接続し、太陽電池48のエネルギーで蓄電手段54を充
電し、蓄電手段54の充電量が所定値に達したときに一
定時間のみ蓄電手段54を発光素子6に接続して蓄電手
段54から発光素子6に所定のバイアス電流を供給する
スイッチ手段52を設けたので、発光素子6の出射光の
光量の変化幅を間欠的に検出することになり、蓄電手段
54および太陽電池48の容量は小さいものでよくな
り、小型化,低コスト化を達成できるとともに、直流電
源である蓄電手段54の充電回路の絶縁を容易に行うこ
とができる。
【0082】その他の効果は、過電圧保護用ダイオード
による効果がないことを除き、第1の実施例と同様であ
る。なお、この実施例でも、図1の実施例と同様に過電
圧保護用ダイオードを設けてもよいのは当然である。 〔第9の実施例〕図16にこの発明の第9の実施例の漏
れ電流検出センサの回路図を示す。この漏れ電流検出セ
ンサは、図16に示すように、例えば3個(何個でもよ
い)の電流変成器58A,58B,58Cを設け、3個
の電流変成器58A,58B,58Cの二次巻線を並列
接続し、この3個の電流変成器58A,58B,58C
の二次巻線の両端間に直流遮断用コンデンサ5を介して
発光素子6を接続している。その他の構成は、過電圧保
護用ダイオード9,10が省かれている点を除き、図1
の実施例と同様である。
【0083】この実施例の構成によれば、3個の電流変
成器58A,58B,58Cの二次巻線の二次巻線出力
を加算合成して発光素子6に供給するので、例えば3個
の電流変成器58A,58B,58Cが同一構成で、そ
れぞれ漏れ電流Δi0 が流れたとすると、発光素子6に
は3Δi0 が流れることになり、電流検出の感度が向上
する。
【0084】上記以外の動作は図1の実施例と同様であ
る。この実施例の漏れ電流検出センサによれば、例えば
3個の電流変成器58A,58B,58Cの二次巻線出
力を加算合成して発光素子6に供給するので、電流検出
の感度を向上させることができる。なお、この実施例で
も、図1の実施例と同様に過電圧保護用ダイオードを設
けてもよいのは当然である。
【0085】また、上記各実施例では、アレスタの漏れ
電流を検出するものについて説明したが、これに限ら
ず、碍子、絶縁スペーサ等の漏れ電流を測定して、それ
らの劣化の程度を検出することも同様に行うことができ
る。
【0086】
【発明の効果】請求項1記載の漏れ電流検出センサによ
れば、アレスタに流れる電流を電流変成器で検出し、そ
れを直流遮断用コンデンサを介して電流信号として発光
素子に供給するとともに、この発光素子に直流電源から
所定のバイアス電流を供給し、発光素子の光出力をバイ
アス電流に対応した光量を中心としてアレスタに流れる
電流に応じて変化させるようにして電流変成器から見た
負荷を小さくし、発光素子の光の出力の変化からアレス
タに流れる電流を検出するようにしたので、電流変成器
の二次巻線の巻数を小さくしても精度よくアレスタに流
れる漏れ電流の検出が可能で、アレスタに流れる漏れ電
流の検出のための電流変成器の製造を容易とし、電流変
成器を小型化し、低コスト化することができる。
【0087】また、絶縁増幅器および増幅器を必要とせ
ずにアレスタの漏れ電流を検出することができて部品点
数を削減でき、電流変成器の小型化と相まって全体とし
て小型化することができるとともに低コスト化すること
ができる。さらに、電流変成器の二次出力で直接発光素
子の光出力を変化させているので、サージの伝播を確実
に阻止することができて、信号判定回路等を構成する回
路素子の保護を確実に行うことができる。
【0088】さらに、絶縁増幅器および増幅器等を使用
しないことから、バイポーラトランジスタや電界効果ト
ランジスタ等の能動素子を少なくでき、漏れ電流検出セ
ンサの故障確率を低くすることができる。請求項2記載
の漏れ電流検出センサによれば、電流変成器の二次巻線
の両端間に一対の過電圧保護用ダイオードを逆並列状態
に接続したことにより、アレスタが動作したときの放電
サージ電圧に対して発光素子を保護することができ、信
頼性を高めることができる。
【0089】請求項3記載の漏れ電流検出センサによれ
ば、電流変成器の二次巻線の両端間にサージバイパス用
コンデンサを接続するとともに、電流変成器の二次巻線
から発光素子へ至る経路にサージバイパス用コンデンサ
とでローパスフィルタを構成する抵抗を直流遮断用コン
デンサと直列に挿入したので、アレスタが動作したとき
の放電サージ電流に対して発光素子を保護することがで
き、信頼性を高めることができる。
【0090】請求項4記載の漏れ電流検出センサによれ
ば、電流変成器の二次巻線の両端間にサージバイパス用
コンデンサを接続するとともに、電流変成器の二次巻線
から発光素子へ至る経路中にサージバイパス用コンデン
サとでローパスフィルタを構成するサージ阻止用コイル
を直流遮断用コンデンサと直列に挿入接続したので、ア
レスタが動作したときの放電サージ電流に対して発光素
子を保護することができ、信頼性を高めることができ
る。
【0091】請求項5記載の漏れ電流検出センサによれ
ば、電流変成器の二次巻線から発光素子へ放電サージ電
流が流れ込むのをサージ阻止用コイルによって阻止する
とともに、サージ阻止用コイルよりも電流変成器側にお
いて電流変成器の二次巻線の両端間に放電サージ電流を
整流する整流器を設け、この整流器を通して流れる放電
サージ電流を分流手段により適切な値に分流して発光素
子に流すようにしたので、アレスタの放電回数や放電電
流などを測定することも可能となり、しかも発光素子を
放電サージから保護することもできる。
【0092】請求項6記載の漏れ電流検出センサによれ
ば、電流変成器の二次巻線の一端および中間タップ間か
ら発光素子へ放電サージ電流が流れ込むのをサージ阻止
用コイルによって阻止するとともに、この電流変成器の
二次巻線の両端間に放電サージ電流を整流する整流器を
設け、この整流器を通して流れる放電サージ電流を分流
手段により適切な値に分流して発光素子に流すようにし
たので、アレスタの放電回数や放電電流などを測定する
ことも可能となり、しかも発光素子を放電サージから保
護することもできる。
【0093】請求項7記載の漏れ電流検出センサによれ
ば、電流変成器の二次巻線から発光素子へ放電サージ電
流が流れ込むのをサージ阻止用コイルによって阻止する
とともに、放電サージ検出用電流変成器を設け、この放
電サージ検出用電流変成器の二次巻線に放電サージ電流
を整流する整流器を設け、この整流器を通して流れる放
電サージ電流を分流手段により適切な値に分流して発光
素子に流すようにしたので、アレスタの放電回数や放電
電流などを測定することも可能となり、しかも発光素子
を放電サージから保護することもできる。
【0094】請求項8記載の漏れ電流検出センサによれ
ば、直流電源として蓄電池を使用し、この蓄電池を充電
する太陽電池を蓄電池と並列に接続したので、直流電源
である蓄電池の充電回路の絶縁を容易に行うことができ
る。請求項9記載の漏れ電流検出センサによれば、直流
電源として蓄電器または蓄電池等の蓄電手段を使用し、
この蓄電手段を充電する太陽電池を蓄電手段と並列に接
続し、太陽電池のエネルギーで蓄電手段を充電し、蓄電
手段の充電量が所定値に達したときに一定時間のみ蓄電
手段を発光素子に接続して蓄電手段から発光素子に所定
のバイアス電流を供給するスイッチ手段を設けたので、
発光素子の出射光の光量の変化幅を間欠的に検出するこ
とになり、蓄電手段および太陽電池の容量は小さいもの
でよくなり、小型化,低コスト化を達成できるととも
に、直流電源である蓄電手段の充電回路の絶縁を容易に
行うことができる。
【0095】請求項10記載の漏れ電流検出センサによ
れば、複数の電流変成器の二次巻線出力を加算合成して
発光素子に供給するので、電流検出の感度を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の漏れ電流検出センサ
の構成を示す回路図である。
【図2】図1の漏れ電流検出センサの各部の波形を示す
波形図である。
【図3】発光素子の電流−発光量の特性図である。
【図4】アレスタを系統母線に接続した状態を示す回路
図である。
【図5】アレスタの漏れ電流(大電流)の波形を示す波
形図である。
【図6】アレスタの漏れ電流(小電流)の波形を示す波
形図である。
【図7】この発明の第2の実施例の漏れ電流検出センサ
の構成を示す回路図である。
【図8】この発明の第3の実施例の漏れ電流検出センサ
の構成を示す回路図である。
【図9】この発明の第4の実施例の漏れ電流検出センサ
の構成を示す回路図である。
【図10】図9の漏れ電流検出センサの各部の波形を示
す波形図である。
【図11】この発明の第5の実施例の漏れ電流検出セン
サの構成を示す回路図である。
【図12】この発明の第6の実施例の漏れ電流検出セン
サの構成を示す回路図である。
【図13】この発明の第7の実施例の漏れ電流検出セン
サの構成を示す回路図である。
【図14】この発明の第8の実施例の漏れ電流検出セン
サの構成を示す回路図である。
【図15】図14の漏れ電流検出センサの具体構成を示
す回路図である。
【図16】この発明の第9の実施例の漏れ電流検出セン
サの構成を示す回路図である。
【図17】従来の漏れ電流検出センサの一例の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 系統母線 2 アレスタ 3 電流変成器 4 大地 5 直流遮断用コンデンサ 6 発光素子 7 限流抵抗 8 直流電源 9,10 過電圧保護用ダイオード 11 光ファイバ 12 光−電気変換器 13 コンデンサ 14 第1の端子 15,16 抵抗 17,18 コンデンサ 19 第2の端子 20 サージバイパス用コンデンサ 21 抵抗 22 サージ阻止用コイル 23 サージ阻止用コイル 24 整流器 25 抵抗 26 コイル 27〜30 抵抗 31,32 過電圧保護用ダイオード 33,34 コイル 35 コンデンサ 36 第3の端子 37 整流器 38 コイル 39〜41 抵抗 42 電流変成器 43 電流変成器 44 整流器 45,46 抵抗 47 コンデンサ 48 太陽電池 49 光ファイバ 50 光源 51 充電部 52 スイッチ手段 53 ダイオード 54 蓄電手段 55 電圧検出回路 56 タイマ 57 定電圧回路 58A,58B,58C 電流変成器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01R 31/02 H01F 30/00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アレスタや絶縁材料に流れる漏れ電流を
    検出する電流変成器と、この電流変成器の二次巻線の両
    端間に直流遮断用コンデンサを介して接続されて前記電
    流変成器の二次巻線の電流が供給される発光素子と、こ
    の発光素子に接続され前記発光素子に所定のバイアス電
    流を供給する直流電源と、前記発光素子の光出力を伝送
    する光ファイバと、この光ファイバの出射光を電気信号
    に変換する光−電気変換器とを備えた漏れ電流検出セン
    サ。
  2. 【請求項2】 電流変成器の二次巻線の両端間に一対の
    過電圧保護用ダイオードを逆並列状態に接続した請求項
    1記載の漏れ電流検出センサ。
  3. 【請求項3】 電流変成器の二次巻線の両端間にサージ
    バイパス用コンデンサを接続するとともに前記電流変成
    器の二次巻線から発光素子へ至る経路中に前記サージバ
    イパス用コンデンサとでローパスフィルタを構成する抵
    抗を直流遮断用コンデンサと直列に挿入接続した請求項
    1または請求項2記載の漏れ電流検出センサ。
  4. 【請求項4】 電流変成器の二次巻線の両端間にサージ
    バイパス用コンデンサを接続するとともに前記電流変成
    器の二次巻線から発光素子へ至る経路中に前記サージバ
    イパス用コンデンサとでローパスフィルタを構成するサ
    ージ阻止用コイルを直流遮断用コンデンサと直列に挿入
    接続した請求項1または請求項2記載の漏れ電流検出セ
    ンサ。
  5. 【請求項5】 電流変成器の二次巻線から発光素子へ至
    る経路中にサージ阻止用コイルを挿入接続し、前記サー
    ジ阻止用コイルより前記電流変成器側において前記電流
    変成器の二次巻線の両端間に放電サージ電流をバイパス
    して整流する整流器を接続し、この整流器を通して流れ
    る放電サージ電流を分流手段により適切な値に分流して
    前記発光素子に流すようにした請求項1記載の漏れ電流
    検出センサ。
  6. 【請求項6】 電流変成器の二次巻線を中間タップ付と
    し、前記電流変成器の二次巻線の一端および中間タップ
    間から発光素子へ至る経路中にサージ阻止用コイルを挿
    入接続し、前記電流変成器の二次巻線の両端間に放電サ
    ージをバイパスして整流する整流器を設け、この整流器
    を通して流れる放電サージ電流を分流手段により適切な
    値に分流して前記電流変成器の二次巻線の一端および中
    間タップ間の電流と加算して前記発光素子に流すように
    した請求項1記載の漏れ電流検出センサ。
  7. 【請求項7】 電流変成器の二次巻線から発光素子へ至
    る経路中にサージ阻止用コイルを挿入接続し、アレスタ
    や絶縁材料に流れる放電サージ電流も検出できる放電サ
    ージ検出用電流変成器を設け、この放電サージ検出用電
    流変成器の二次巻線に放電サージをバイパスして整流す
    る整流器を設け、この整流器を通して流れる放電サージ
    電流を分流手段により適切な値に分流して前記電流変成
    器の二次巻線の電流と加算して前記発光素子に流すよう
    にした請求項1記載の漏れ電流検出センサ。
  8. 【請求項8】 直流電源として蓄電池を使用し、この蓄
    電池を充電する太陽電池を前記蓄電池と並列に接続した
    請求項1または請求項2記載の漏れ電流検出センサ。
  9. 【請求項9】 直流電源として蓄電器または蓄電池等の
    蓄電手段を使用し、この蓄電手段を充電する太陽電池を
    前記蓄電手段と並列に接続し、前記蓄電手段の充電量が
    所定値に達したときに一定時間のみ前記蓄電手段を発光
    素子に接続して前記蓄電手段から前記発光素子に所定の
    バイアス電流を供給するスイッチ手段を設けた請求項1
    または請求項2記載の漏れ電流検出センサ。
  10. 【請求項10】 電流変成器を複数設け、複数の電流変
    成器の二次巻線を並列接続し、この複数の電流変成器の
    二次巻線の両端間に直流遮断用コンデンサを介して発光
    素子を接続した請求項1または請求項2記載の漏れ電流
    検出センサ。
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