JPH0724360U - 卓球競技用ラケットのラバー部材及びこれを用いた卓球ラケット - Google Patents

卓球競技用ラケットのラバー部材及びこれを用いた卓球ラケット

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JPH0724360U
JPH0724360U JP061511U JP6151193U JPH0724360U JP H0724360 U JPH0724360 U JP H0724360U JP 061511 U JP061511 U JP 061511U JP 6151193 U JP6151193 U JP 6151193U JP H0724360 U JPH0724360 U JP H0724360U
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rubber
table tennis
competition
adhesive layer
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JP061511U
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一晃 梅原
光樹 玉野
Original Assignee
株式会社ウメハラ
高圧ガス工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラケットの打球面に貼合されたラバーシート
の部分が従来と同様な反発力を示し、ラバーシートとラ
ケット木質部材との貼合に際しては揮発性溶剤を用いた
接着剤を使用することなく、しかも、一度貼合されたラ
ケット木質部材とラバーシートとを剥離し、さらに貼
合、剥離を重ねることが自由にできるラバー部材と、こ
のラバー部材を利用して卓球競技用ラケットの木質部材
にラバーシートを貼合した卓球競技用ラケットとを提供
する。 【構成】 ラバーシートと、このラバーシートの一面に
ゴム系のホットメルト型粘着剤の塗布処理により構成さ
れた粘着剤層と、粘着剤層の耐用性を確保するために粘
着剤層の外気接触面に重ねられた剥離シートとから成る
卓球競技用ラケットのラバー部材。木質部材から成るラ
ケット本体と、このラケット本体の競技用面にゴム系の
ホットメルト型粘着剤層を介して接合されたラバー部材
とより成る卓球ラケット。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、卓球競技を行うに際して必要とされる卓球競技用ラケットのラバー 部材及びこれを用いた卓球ラケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
卓球競技を行うに際して必要とされる卓球競技用ラケットのラバーシートとし ては各種のものが提示されている。 卓球競技用の各種部材の利用方法については、卓球競技規則として詳細に規定 されている。 例えば、ラケットの形状や寸法については規定がないが、卓球競技用ラケット にラバーシートを用いる場合には、ラバーシートの厚さは接着剤塗布層を含めて 2mmを限度とされている。
【0003】 また同様にして、ソフトラバーシートを用いる場合には,ソフトラバーシート の厚さは接着剤塗布層を含めて4mmを限度とされている。 さらに、卓球競技用ラケットの部材に付いては事前に協会の認定を得たことを 証明する認定印と、用具のメーカーを明示する商標が同時に確認され得るもので なくてはならないと規定されている。
【0004】 一方、競技者が卓球競技に臨んだ際に、自らの技術、体力、体型に最も適合す る卓球競技用ラケットを、規定された規則の範囲内において、いかに適格に選択 出来ているかということが競技において勝利者となるための必要条件となってき ている。 卓球界では、競技技術が近年において特に進歩向上して来たのに合わせて、打 球の強度と行方を決定する要因の一端を担っているラケットの反発力を調整する ため、ラバーシートの選択に力が注がれている。
【0005】 ラケットの反発面を構成する用具素材としてラバーシートを選択した場合、ラ バーシートは卓球競技中における競技用球との衝突、摩擦、それに、使用期間の 長期化につれて発生する素材特性の劣化等によってその更新が余儀無くされてく るものである。 この場合、ラケット全体を新品と交換することもあるが、その多くは、単にラ バーシートを張り替えるだけで済ませているのが実情である。
【0006】 上記のような事態を予測して、競技者は、常に、予備のラバーシートと、揮発 性溶剤により調整された接着剤とを控え用具として手元に準備している。 これらの用具は、市中のスポーツ用具店で容易に調達出来る。
【0007】 卓球競技の実施に際して、ラケットの打球面を交換することが必要となった場 合、競技者は競技場の片隅、若しくは競技者の控え室にて、ラケットの打球面か ら使用済みのラバーシートを剥離してラケットの木質部材にあるラバー被覆箇所 を露出する。 その後、この露出した木質部材にあるラバー被覆箇所の清浄度を充分に保つ様 にして処理した後、基盤面に揮発性溶剤により調整された接着剤を塗布する。
【0008】 接着剤を塗布したのち、接着剤塗布面の上部に、さらに、新しいラバーシート を重ね、ラケットの木質部材とラバーシートとを接着操作により一体化し、その 後、しばらくの間、自然放置乾燥処理を施してラバーシートの交換を終了してい る。 競技者は、以上のようにしてラバーシートの交換を終了させたラケットをもっ て競技に臨んでいる。
【0009】 また、一部には、ラケットの木質部材にあるラバー被覆箇所とラバーシートと を両面接着テープにより接着させて利用している。 なお、競技の開始に先だって、競技審判は試合を行う選手にラケットの提示を 求め、各部材が適正なものであることを確認して後競技を開始させることが規定 されている。 同様に、試合の途中で、競技者よりラケットの交換を行う旨申出があった場合 にも、交換された部材が適正なものであることを審判が確認して後、始めて競技 が再開されるものと規定されている。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
従来から、競技に用いるラケットの打球面の整備は以上のようにして行われて 来ている。 しかしながら、ラケットの打球面を整備するためにラバー部材を交換するに際 しては、揮発性溶剤を使用している接着剤の利用が必須であることは言うまでも ない。
【0011】 接着剤に利用されている揮発性溶剤は、その特性からして、刺激臭が強烈であ るところから、狭い空間では特に環境汚染を引き起こし易い性質を有している。 また、この場合に利用されている揮発性溶剤は、幻覚症状を招くとして法的に 規制されているシンナーに類いしたものである。 そこで、現行ではその入手が容易である接着剤の購入がかえって仇になり、犯 罪防止のために、揮発性溶剤を用いた接着剤の入手の規制若しくは使用停止の動 きが見られるようになってきている。 一方、ラケットに使用されている各部材の管理確認を徹底させようとする動き が見られる。
【0012】 この場合、ラバーシートと、木質部材とを夫々別途に競技会場に持参し、審判 の認定を取り付けた後に、両者を接合し、競技に臨まなくてはならない。 以上のような事態にあって、もしも、接着剤の利用が停止されることになれば 、卓球競技を実施するに際しては、卓球競技に携わる当事者に相当の不便さを招 くことは必至である。 このことは、卓球競技の在り方にも問題を投掛けることにもなり兼ねないと言 われている。
【0013】 また、両面接着テープや揮発性溶剤により調整されたゴム系の接着剤によって ラケットの木質部材とラバーシートとを接着する場合には、その都度、新たに接 着剤を塗布する必要が生じて来ると共に、下地操作として再三実施しなければな らない木質部材からラバーシートを剥離する操作に際しても、木質部材の表面に 接着剤の硬化部分が残存する率の高くなることが欠点とされて来た。 さらに、両面接着テープ利用する場合には、このテーブの持つ本質的な宿命か ら、接着時に接着層内部に芯材が介在して来ることが避けらず、このため、従来 のゴム系接着剤と異なって、打球の反応が劣って来る欠陥をもっている。
【0014】 本考案は、ラケットの打球面に貼合されたラバーシートの部分が従来と同様な 反発力を示し、ラバーシートとラケット木質部材との貼合に際しては、揮発性溶 剤を用いた接着剤を使用することが無く、しかも、一度貼合されたラケット木質 部材とラバーシートとを剥離し、さらに貼合、剥離を重ねることが自由にできる ラバー部材と、このラバー部材を利用して卓球競技用ラケットの木質部材にラバ ーシートを貼合した卓球競技用ラケットとを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本考案者等は、以上に述べた課題を解決しようと、研究開発を重ねた。 その結果、ラバーシートと、このラバーシートの一面にゴム系のホットメルト 型粘着剤の塗布処理により構成された粘着剤層と、この粘着剤層の外気接触面に 貼り合わせて粘着剤層の耐用性を確保するために用いる剥離シートとからなるラ バー部材を提供することによって課題が解決されることを見出だして本考案を開 示するに至った。
【0016】 本考案者等は、また、本考案になるラバー部材を構成する場合に、粘着剤層と して、ベースポリマーとしてのスチレンーイソプレンースチレンブロック共重合 体と、スチレンーエチレンーブチレンースチレンブロック共重合体、若しくは、 スチレンーエチレンープロピレンースチレンブロック共重合体の20〜40重量 %と、残部が粘着付与剤としての石油系樹脂と、軟化剤としてのプロセスオイル と、老化防止用安定剤とによりなるホットメルト型粘着剤を塗布処理して構成し た粘着剤層を採用することによって、卓球競技用粘着剤被覆用具として、より好 ましい用具が提供出来ることを見出だした。
【0017】 ここで、石油系樹脂とは、石油類の熱分解により生成する分解油留分を、混合 物のままフリーデルクラブ型触媒を用いてカチオン的に重合して得られる熱可塑 性樹脂をいう。 また、プロセスオイルとは、ゴムに可塑性を与えて、配合剤の分散を良くし、 さらに、ゴムの加工性を増す為に用いられる石油系ゴム用軟化剤をいう。
【0018】 本考案者等は、さらに、上記の粘着剤層を構成するために用いる粘着剤の塗布 量を30〜100g/m2 と規定することによってより好ましい結果の得られる ことを見出だした。
【0019】 また、このようなラバー部材を用いた卓球ラケットの構成は、木質部材からな るラケット本体と、このラケット本体の競技用面にゴム系のホットメルト型粘着 剤層を介して接合された競技用ラバー部材とより成る。
【0020】 さらに、この場合、ホットメルト型粘着剤層は、指圧程度の軽圧によって、ラ バー部材をラケット本体に対して粘着し、競技中はラケット本体とラバー部材と が剥離することはないが、手先にて強制剥離すれば両者は容易に引き離し得る粘 着性を備え、かつ、ドライヤーによるような弱熱を加えることにより、その粘着 活性が復元できるものとした。
【0021】
【作用】
本考案にては、卓球競技用ラケットのラバー部材を従来利用のラバーシートの 一面に、そのラバーシートの特性を損なわないゴム系のホットメルト型粘着剤層 を設け、このゴム系のホットメルト型粘着剤層の外気接触面に粘着剤層の耐用性 を確保する目的で剥離シートを貼り合わせたものとした。
【0022】 そのため、ラバー部材から剥離シートを剥離してのち、直ちに粘着剤層をラケ ットの木質部材に指圧程度の軽圧で押し付けるだけでラバー部材の交換が自由に なると共に、その使用に際して何等の障害を招く事がない。
【0023】 本考案は、ラバー部材と木質部材とを積層するまでは、粘着剤層の外気接触面 に剥離シートを一体にして貼り合わせておくため、粘着剤層の耐用性が常に確保 できる。 その上、この剥離シートを剥離する操作だけで、新鮮な粘着剤塗布面を簡単に 露出させることが出来るので、ラバー部材の交換が必要となった場合には何時で も直ぐにラバー部材の交換が出来る。
【0024】 また、本考案の前記粘着性を保証する粘着剤としては、望ましくは、ベースポ リマーとしてのスチレンーイソプレンースチレンブロック共重合体、スチレンー エチレンーブチレンースチレンブロック共重合体、若しくはスチレンーエチレン ープロピレンースチレンブロック共重合体の20〜40重量%と、残部が粘着付 与剤としての石油系樹脂と、軟化剤としてのプロセスオイルと、老化防止用安定 剤とからなる。このゴム系ホットメルト型粘着剤を予め塗布処理によりラバーシ ートの片面に粘着剤層を一体にして設けた構成としたので、従来の如く、接着剤 の塗布に伴う処理時間を短縮出来ると共に、ラバーシートをラケット本体に固定 するに際して、管理が厳しくなった揮発性溶剤により調整された接着剤を利用し た場合のように揮発性溶剤の揮発を心配しなくて済む。
【0025】 このことは、ラバー部材の交換に際して、疑似毒性物品の入手並びに所持につ いて一切管理する必要性を無くして、揮発性溶剤によって、刺激性の強い臭気が 会場や控え室の内部にたちこもるのを完全に防止する。
【0026】 さらに、本考案は、ラバー部材を製造する際に粘着剤の塗布量により、ラバー シートの反発弾性を調整可能にしているため、例えば、塗布量が30〜50g/ m2 のものは防御主体用として、塗布量が50〜100g/m2 のものは攻撃主 体用として利用する如く、競技者が競技に適合したラケットを選択構成すること が出来る。 また、これらの粘着剤層はドライヤーを用いて加熱処理する程度の弱加熱によ って、ラバー部材における粘着剤層の外気接触面を再三に亘って活性化し、その 粘着性を復元させ得る状態にしたことにより、結果として、ラバー部材のより頻 繁な交換を可能にする。
【0027】 本考案のゴム系のホットメルト型粘着剤は、指圧程度の圧力でラバーシートを 卓球競技用ラケットの木質部材のラバー被覆箇所に対して圧着するだけでも利用 できるので、ラバーシートの交換も容易に行える。 また、この場合、傾斜式ボールタックNoが15〜32であるゴム系のホット メルト型粘着剤を利用すると、ラケットの使用時にラバーシートが剥離すること も、ラバーシートに性能の劣化を起こさせることも、硬化した粘着剤が卓球競技 用ラケットの木質部材のラバー被覆箇所に残存することも無くて済ませられる。
【0028】 この場合、傾斜式ボールタックNoとは、日本粘着テープ工業会指定の粘着性 測定方法であって、JIS Z 0237に粘着テープ、粘着シート試験方法と して規格化されて居り、テープを被着体に貼り付ける瞬間の付着力を求める方法 である。
【0029】 この方法は日本で最も普及しているもので、30度の傾斜をもった磨板ガラス 上に粘着剤を塗布したテープを固定し、助走距離10cmで1/32インチの倍 数で表示された直径の鋼球を転がし、助走距離に続く長さ10cmの接着剤塗布 部分に前記の鋼球が止まった場合に、止まったその鋼球の最大径の大きさを32 倍した数字をボールナンバーとして表記する方法である。
【0030】 なお、この方法を用いて粘着剤の特性を測定する場合、使用するボールはアル コールで洗浄し、充分に乾燥させてから良く乾いた清浄なガーゼで表面を拭いた 後、スタート位置にボールを置き、スターターをゆっくり開いてボールを転がす 。 この様なボールを転がす一連の動作を、ボールの大きさを変えながら繰り返し 、測定部位内にて、5秒間以上ボールに動きが認められない状態を選んで、その 内のボールの大きさが最大な条件を見出だす。
【0031】 本考案のゴム系のホットメルト型粘着剤は、ラバー材上の塗布量を30〜10 0g/m2 とすることにより、従来の揮発性溶剤により調整されたゴム系接着剤 で施工したラバーシートとほぼ同様の反発力を示す。 ここで、既述した如く、防御に主体を置く競技者の場合には粘着剤の塗布量を 30〜50g/m2 と少なくし、攻撃に主体を置く競技者の場合には粘着剤の塗 布量を50〜100g/m2 と多めに加減して、別途に何本かのラケットを準備 しておくことにより、夫々好みに合わせた反発力のラケットを入手出来る。
【0032】 本考案になるラケットは、ラバー部材より剥離シートを剥がして、木質部材か ら成るラケット本体にゴム系のホットメルト型粘着剤層を軽度に圧着することに より即時に入手可能であり、また、木質部材より強制的に剥脱することにより、 別に用意したラバー部材との貼替えが自在であるため、競技者にとって、その利 便は大きい。
【0033】
【実施例】
[実施例1] 本考案の実施例に付いて、その詳細を図1と図2により述べる。 天然ゴムシート7に天然ゴム・スポンジ8を張り合わせた厚さ3.8mmのラ バーシート1を用意し、その一面に、ベースポリマーとしてのスチレンーイソプ レンースチレンブロック共重合体が30重量%と、粘着付与剤としての石油系樹 脂が55重量%と、軟化剤としてのプロセスオイルが15重量%と、老化防止用 安定剤が微量に添加されているゴム系のホットメルト型粘着剤(高圧ガス工業株 式会社製のペガールP−7123)を70g/m2 の割合で塗布した粘着剤層2 を設け、さらに、この粘着剤層2の上面に、シリコーンを塗布した剥離シート3 を重ねたラバー部材4を用意した。
【0034】 一方、卓球競技用ラケットの木質部材5のラバー被覆箇所6を充分に清浄化し たのち、その上面に、剥離シート3を剥離した上記の卓球競技用粘着剤被覆ラバ ー材4の剥離シート剥離面を重ね、両者を摂氏23度、湿度60%RHにて、重 さ1kg〜3kgのゴムローラを1〜2往復して押さえ付けてラバー材1の木質 部材5への接着作業を終了した。
【0035】 別途に、この粘着剤塗布したテープを準備し、粘着剤の特性を測定した結果は 、傾斜式ボールタックNoが28であり、剪断接着破壊温度は摂氏64度であっ た。 木質部材5へラバー部材4から剥離シート3を剥離して、その粘着剤層2を木 質部材5へ貼り付けて得た上記の卓球競技用ラケット9を用いて直ちに卓球競技 を開始したが、何等の不都合を見出だし得なかったばかりか、従来はラバーシー ト1の交換の度に非常に刺激的な雰囲気を出現していた環境汚染については全く 認められなかった。
【0036】 実施例の他、本考案に利用する粘着剤の組成として、粘着付与剤としてはアル ファ・ピネンの重合体、テルペンーフェノール等のテルペン系、松脂等のロジン 系、1−3ペンタジェンを主成分とした石油系の利用によっても、軟化剤として はポリブテン、ポリイソプレン、ナフテン系プロセスオイル等の利用によっても 実施例と同様の効果が得られる。 また、老化防止剤としては、ビスフェノール誘導体やハイドロキノン誘導体が 利用できる。
【0037】 [実施例2] 粘着剤の塗布量を45g/m2 とした以外は、実施例1と同様にして得た卓球 競技用ラケット9を用いて競技をしたが、実施例1に比較してなんら劣るところ 無く、むしろ、より防御的なラケットとして充分に利用出来た。
【0038】 [実施例3] 粘着剤のベースポリマーとして、スチレンーイソプレンースチレンブロック共 重合体に替えて、スチレンーエチレンーブチレンースチレンブロック共重合体を 用いた他は、実施例1と同様にして処理した場合、出来上がったラケットを利用 した競技に際しては何等の不都合も認められなかった。
【0039】 [実施例4] 粘着剤のベースポリマーとして、スチレンーイソプレンースチレンブロック共 重合体に替えて、スチレンーエチレンープロピレンースチレンブロック共重合体 を用いた他は、実施例1と同様にして処理して得たラケットも、競技に際しては 何等の不都合も認められなかった。
【0040】
【考案の効果】
本考案の実施により、ラケットの打球面に貼合されたラバーシートの反発力が 従来品と同等の力を示しながら、ラケットの木質部分にラバーシートを貼合する 際に揮発性溶剤を用いた接着剤は利用しなくて済む。 また、一度貼合されたラケット木質部とラバーシートとを剥離し、その後に、 貼合、剥離を重ねることを可能にした。 さらに、同一のラバーシートを用いながら、ラバー部材を構成する粘着層の厚 さを調整することによって攻撃を主体にする競技に適したラケットから守勢を主 体にする競技に適したラケットに振り替えられるラバー部材を提供できる。
【0041】 また、このラバー部材を用いてラケットを製作した場合、貼合時間の短縮と環 境の清浄化が併せて進められるとともに、ラバー部材の粘着剤塗布面にドライヤ ーを当てる程度の加熱操作を加えるだけで、ラバー部材における木質部材との接 合面を活性化出来ることから、ラバー部材の数次に亘る交換利用を可能にする。 以上に述べた如く、この考案によって得られる利益は、競技者にとっても、審 判にとっても、さらには観衆にとっても大きいものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のラバー部材の縦断面図。
【図2】本考案のラバー部材を用いた卓球ラケットの縦
断面図。
【図3】本考案のラバー部材を用いた卓球ラケットの部
分切欠斜視図。
【符号の説明】
1:ラバーシート 2:粘着剤層 3:剥離シート 4:卓球競技用ラケットのラバー部材 5:卓球競技用ラケットの木質部材 6:木質部材のラバー被覆箇所 7:天然ゴムシート 8:天然ゴムスポンジ 9:卓球用ラケット

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 卓球競技用ラケットの競技用球反発面を
    構成するラバーシートと、このラバーシートの一面にゴ
    ム系のホットメルト型粘着剤の塗布処理により構成され
    た粘着剤層と、この粘着剤層の外気接触面に貼合され、
    粘着剤層の耐用性を確保するための剥離シートとから成
    る卓球競技用ラケットのラバー部材。
  2. 【請求項2】 粘着剤層が、ベースポリマーとしてのス
    チレンーイソプレンースチレンブロック共重合体、スチ
    レンーエチレンーブチレンースチレンブロック共重合
    体、若しくはスチレンーエチレンープロピレンースチレ
    ンブロック共重合体の20〜40重量%と、残部が粘着
    付与剤としての石油系樹脂と、軟化剤としてのプロセス
    オイルと、老化防止用安定剤とからなるホットメルト型
    粘着剤の塗布処理により構成された粘着剤層である請求
    項1記載の卓球競技用ラケットのラバー部材。
  3. 【請求項3】 粘着剤層を構成する粘着剤の塗布量が3
    0g/m2 乃至100g/m2 であることを特徴とする
    請求項1及び請求項2記載の卓球競技用ラケットのラバ
    ー部材。
  4. 【請求項4】木質部材から成るラケット本体と、このラ
    ケット本体の競技用面にゴム系のホットメルト型粘着剤
    層を介して接合された競技用ラバー部材とより成る卓球
    ラケット。
  5. 【請求項5】ホットメルト型粘着剤層は、指圧程度の軽
    圧によって、ラバー部材をラケット本体に対して粘着
    し、競技中はラケット本体とラバー部材とが剥離するこ
    とはないが、手先にて強制剥離すれば両者は容易に引き
    離し得る粘着性を備え、かつ、ドライヤーによるような
    弱熱を加えることにより、その粘着活性が復元できる層
    である請求項4記載の卓球ラケット。
  6. 【請求項6】ホットメルト型粘着剤層が請求項2より成
    る請求項4又は5記載の卓球ラケット。
JP061511U 1993-10-19 1993-10-19 卓球競技用ラケットのラバー部材及びこれを用いた卓球ラケット Pending JPH0724360U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007111497A (ja) * 2005-09-22 2007-05-10 Adoko Koki Kk 卓球用ラケット、ラケット本体並びにラバー
KR200487188Y1 (ko) * 2018-02-08 2018-08-17 성윤재 셔틀콕용 양손 듀오콕 라켓

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