JPH0724343B2 - 外装体 - Google Patents

外装体

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JPH0724343B2
JPH0724343B2 JP1259057A JP25905789A JPH0724343B2 JP H0724343 B2 JPH0724343 B2 JP H0724343B2 JP 1259057 A JP1259057 A JP 1259057A JP 25905789 A JP25905789 A JP 25905789A JP H0724343 B2 JPH0724343 B2 JP H0724343B2
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JP
Japan
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exterior body
mica
synthetic resin
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polypropylene
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利光 津久井
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は合成樹脂材料で成形された外装体に関する。
(ロ) 従来の技術 近年、空気調和機の外装体は実公昭62−38180号公報で
示されるよう合成樹脂材料で成形することが提案されて
いる。特にこの外装体を単なる合成樹脂(例えばポリプ
ロピレン等)で成形したのでは、その強度が比較的弱
い。このため強度が弱くても事足りる風向変更羽根等の
小部品はポリプロピレン等の単一物質で成形しても、さ
ほど支障はない。しかしながら、外装体等の比較的大き
な部品や、荷重のかかる部品を合成樹脂で成形する場合
は、合成樹脂材料に炭酸カルシウムを混合させてその強
度(剛性)や耐熱性を向上させることが試みられてい
る。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 しかしながら、炭酸カルシウムを多く(例えば合成樹脂
材料の25%程度)合成樹脂材料に混合すると外装体の成
形時のひけやそり(変形)が大きく(例えば20〜25/100
0)なり、比較的大きな外装体を成形すると、その変形
量が大きくなって、外装体としての寸法管理がむずかし
くなることがあった。又、外装体の成形時のひけを少な
くするために、合成樹脂材料(ポリプロピレン等)にマ
イカ(雲母)やガラス繊維を混合することを試みた。こ
の試みによって確かに外装体の成形時のひけは少なくな
ったものの、マイカを混合させた外装体は衝撃強度が弱
く(脆く)なることがある。
又、ガラス繊維を混合させた外装体は、そのガラス繊維
の走っている方向に対してはある程度衝撃強度の低下を
抑えることができるものの、ガラス繊維の走っていない
方向に対しては衝撃強度が極めて低くなり、外装体の全
体的な衝撃強度のバランスが悪くなることがあった。
本発明は合成樹脂で成形される比較的大きな外装体の成
形時のひけやそり等の変形並びにこの外装体の衝撃強度
の低下をできるだけ小さく抑えることを目的としたもの
である。
(ニ) 課題を解決するための手段 この目的を解決するために、本発明はマイカ(雲母)20
〜30%と炭酸カルシウム9〜15%とを混合させた合成樹
脂材を用いて外装体を一体成形したものである。
(ホ) 作用 マイカによって合成樹脂の成形時のひけやそり等の変形
や衝撃強度の低下ができるだけ小さく抑えられ、又、炭
酸カルシウムによって外装体の強度が向上し、比較的大
きな外装体を成形することができる。
(ヘ) 実施例 第1図ないし第3図において、1は分離型空気調和機の
室内ユニットで、前面の中央に吸込口2、この吸込口2
の上方並びに下方に夫々吹出口3,4が形成されている。
5は合成樹脂製のフレームで、上下にクロスフローファ
ン6,7が収納されている。8はこのフレーム5の裏面に
貼付された主断熱材で、この断熱材8の一部9はフレー
ム5の裏面10よりも突出している。11は外装体(以下
「底板」という。)で、後片12がフレーム5の後縁13に
係止され、前片14がフレーム5の前縁15に第1のタッピ
ンネジ16で固定される。又、17は第2のタッピンネジ
で、前パネル18を底板11の前片14に固定するためのもの
である。この底板11は合成樹脂製であり、その詳細は後
述する。19は熱交換器、20はこの熱交換器19の上部に載
置された上吹出枠で、上水平羽根21と、上垂直羽根22と
が回動自在に固定されている。23は熱交換器19の下部に
配置された下吹出枠で、ドレンバン24を兼用している。
この下吹出枠23にも下水平羽根25と下垂直羽根26とが回
動自在に固定されている。27はこの吸込口2の後方に設
けられたフィルタガイドで、その下片28は上片29よりも
前方に位置している。30はプレフィルタ、31はこのプレ
フィルタ30の裏側に配置された空気清浄フィルタであ
る。この空気清浄フィルタ31並びにプレフィルタ30が室
内ユニット1に装着された状態で、この室内ユニット1
を運転(上下両クロスフローファン6,7を回転)させる
と、室内空気は第2図の実線矢印のように流れる。
ここで前述の底板11は第4図,第5図で示すよう縦寸法
Aが160mm、横寸法Bが750mm、高さ寸法Cが20mmの比較
的大きな部材で、その前片には第1並びに第2のタッピ
ンネジ16,17(第2図参照)が挿入される固定穴32,33が
形成されている。34は補強リブ、35は冷媒管の取出穴で
ある。
そして、この底板11はポリプロピレン(合成樹脂)に、
マイカ(雲母)と炭酸カルシウムとを混合させたもの
で、具体的にはマイカ40%入りのポリプロピレンと炭酸
カルシウム30%入りのポリプロピレンとを7:3の割合で
混合させて成形したものである。従ってこの底板の材質
の成分割合はポリプロピレンが63%、マイカが28、炭酸
カルシウムが9%となる。この底板11の物性と、マイカ
40%入りのポリプロピレン(イ)の物性と、マイカ30%
入りのポリプロピレン(ロ)の物性と、炭酸カルシウム
30%入りのポリプロピレン(ハ)の物性を比較すると下
表のようになる。
このような結果から前頁の表(イ)で示した材質で底板
を成形すると、アイゾット衝撃が小さいため、輸送時の
落下等によって底板が破損するおそれがあり、又(ロ)
で示した材質で底板を成形すると人間が手でタッピンネ
ジを回す力(約18kg cm)よりもタッピン特性が低いた
め、ネジ止めを行なうことができず、更に(ハ)で示し
た材質で底板を成形すると成形時のひけやそり(変形)
が大きすぎて、成形後の底板の寸法を設計通りにする
(寸法管理)ことがむずかしかった。
その点、上述した材質の成分割合で底板11を成形する
と、成形時の変形寸法をできるだけ小さく抑えつつ、マ
イゾット衝撃やタッピン特性の低下をできるだけ小さく
することができ、比較的大きな部品を合成樹脂で成形す
ることができた。尚、上述したポリプロピレンと、マイ
カと、炭酸カルシウムの割合を次頁の表(ニ)(ホ)に
示す(ポリプロピレン:マイカ:炭酸カルシウム=6:3:
1=60%:30%:10%、ポリプロピレン:マイカ:炭酸カ
ルシウム=13:4:3=65%:20%:15%)値、すなわちマイ
カを20〜30%、炭酸カルシウムを9(実施例の値)〜15
%の範囲でポリプロピレンに混合させるようにしても、
上述した実施例の底板と略同等の物性特性が得られると
考える。
<以下余白> (ト) 発明の効果 以上述べたようにマイカ(雲母)20〜30%と炭酸カルシ
ウム9〜15%とを混合させた合成樹脂材を用いて外装体
を一体成形したので、この外装体の寸法を比較的大きく
しても、成形時のひけやそり等の発生を小さく抑え且つ
衝撃強度並びにタッピン特性の低下を小さくすることが
できた。これによって外装体の大型化を図ることが可能
となり部品点数並びに軽量化を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は空気調和
機の斜視図、第2図は同機の縦断面図、第3図は同機の
分解斜視図、第4図は同機に組み込まれる外装体(底
板)の平面図、第5図はこの外装体の立面図である。 11……外装体(底板)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイカ20〜30%と炭酸カルシウム9〜15%
    とを混合させた合成樹脂材を用いて一体成形したことを
    特徴とする外装体。
JP1259057A 1989-10-04 1989-10-04 外装体 Expired - Fee Related JPH0724343B2 (ja)

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JPH03120893A JPH03120893A (ja) 1991-05-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61188452A (ja) * 1985-02-18 1986-08-22 Idemitsu Kosan Co Ltd 樹脂組成物
JPS62146744A (ja) * 1985-12-20 1987-06-30 Suminoe Orimono Kk 自動車用成型内装材

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