JPH0724278A - 粒状又は粉状の水溶性固体水溶液自動調製装置 - Google Patents

粒状又は粉状の水溶性固体水溶液自動調製装置

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JPH0724278A
JPH0724278A JP19166093A JP19166093A JPH0724278A JP H0724278 A JPH0724278 A JP H0724278A JP 19166093 A JP19166093 A JP 19166093A JP 19166093 A JP19166093 A JP 19166093A JP H0724278 A JPH0724278 A JP H0724278A
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靖史 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水溶性固体水溶液供給系及び混合、処理水の
供給系中において、予め水溶性固体中の脱気を行うこと
により、水溶液中の気泡の発生を防止し、水溶液の密度
を正確に計測可能にする。 【構成】 水溶液自動調装置は、水溶性固体の定量フ
ィーダ36、溶解機37の内部を真空に保つ真空ポンプ
35を備えている。また水溶性固体水溶液供給系により
供給された水溶液と、デェアレータ47において脱気さ
れた混合処理水供給系の処理水とを、決められた製品濃
度に混合する定比率混合装置67を備えている。混合液
は濃度指示調節計68によって液の濃度が計測され混合
比率が調節される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粒状又は粉状の水溶性固
体、例えば砂糖、果糖、食塩などを水に溶解し、一定濃
度に調整した水溶液を連続的に得る為の水溶性固体水溶
液自動調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、水溶性固体である砂
糖を例にとり、炭酸飲料の原料の砂糖液を製造する工程
の1例を図2により説明する。図において溶解された砂
糖液は、タンクローリ等で運搬されて液糖タンク51に
貯溜される。そしてその液は、次のタンクであるロード
セルを備えたシンプルシロップタンク52に、同ロード
セルで計量された処理水と砂糖水と共に投入され、攪拌
機で攪拌される。更にこの攪拌混合液はフィルタ53を
介してミキシングタンク54,55で原料と混合され
る。そして所定温度に冷却された後、炭酸ガスを吸収し
てフィラ56に送られ、ここで容器に充填される。前述
で明らかなように、砂糖の溶解液は、砂糖と処理水及び
液糖タンクの液をロードセルで計量した後、攪拌されて
得られる。即ち、バッチ方式で溶解を行い、しかも溶解
回数を減らすため、1回で1日使用する量の攪拌混合を
行っていた。このようにバッチ方式で砂糖の溶解を行う
と、溶解が完了するために長時間がかかり、また1日分
を1度に溶解するため大きな溶解タンクを設置する必要
があった。さらに砂糖等を投入する人員が必要であると
共に、飲料の種類を変えたい時に砂糖濃度を容易に変更
できない等の問題があった。これらの問題点を解決する
ために連続で処理水と砂糖を一定比率で送りながら温度
と圧力を上げ混合する装置が考えられ出願されている
(特願平3−202158号)。以下、その内容を従来
技術の第2例として図3及び図4により説明する。
【0003】図3及び図4に砂糖の連続溶解装置を示
す。処理水1は、熱交換機20で温水装置21からの温
水(熱水)で熱交換されて昇温し、流量調節機構22で
流量調節されながら、一定流量でホッパ7に供給され
る。一方砂糖ホッパ27に貯溜された砂糖も、定量フィ
ーダ24でホッパ7に供給される。即ち、所定濃度の砂
糖液を取得するため、原料としての砂糖と処理水が所定
量連続して供給される。なお、ダイ12から排出されて
取得した砂糖液は高温であるため、前記熱交換機20で
処理水1と熱交換することにより熱回収する。スクリュ
フィーダは、図3に示したようにシリンダバレル8内に
2本のスクリュ9が平行に挿入されている2軸を使用す
る。スクリュ9には、バレル8との間で原料(砂糖と処
理水)を圧縮して搬送するネジ山9Aと、バレル8への
挿入端部へ逆ネジに形成された逆ネジ山9Bが形成され
ている。10は攪拌部材で、スクリュ9の先端に取付け
てあり、3段の半円状に歯車10A(図4)が各々形成
された構造である。なお、11はダイ12をバレル8へ
取付けためのアダプタ、13は冷却ジャケット、14は
ヒータである。ホッパ7に投入された原料は、スクリュ
9の回転によってバレル8の先端に向けて送られる間
に、圧縮力を受けて混合溶解される。またスクリュ9の
先端部に形成された逆ネジ山9Bまで搬送された原料
は、逆戻りさせられながら引続き搬送される原料との間
で、一層強力な混合溶解が行われる。逆ネジ山9Bを通
過した原料は、必ずしも必要ではないが、より溶解を効
率よくするために設けられた攪拌部材10で攪拌され、
ダイ12から押し出される。この様に溶解された液は、
熱回収を図るために、熱交換機20を介して処理水1の
昇温を行っている。なお、前記スクリュフィーダは2軸
であるが単軸であってもよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した砂糖の連
続溶解装置は、簡単な構造で設置場所も小さくて済み、
連続溶解であるため、砂糖濃度の変更が容易にでき、第
1例のバッチ方式に比べて生産始動まで準備時間が短く
て済むが、なお、以下のような問題点を抱えている。即
ち、砂糖及び処理水が大気中でホッパ溶解装置に供給さ
れるため、砂糖結晶粒の間に空気を巻き込み、砂糖溶解
後の砂糖水に大量に気泡が含まれる。このため砂糖液の
真の密度の計測値が不正確となるため、溶解砂糖液より
気泡を除くための大きなタンクと液を薄い膜状にしてゆ
っくり流す脱機装置を経た後に砂糖液の密度を計測する
必要があり、これでは調整した砂糖水をインラインで飲
料の生産に使用することが難しくなる、という不具合が
あった。そこで本発明は砂糖等の粒状又は粉状の水溶性
固体の供給系及び混合、処理水の供給系において予め同
固体内の脱気を行い、水溶性固体溶解後の脱気処理を不
用にすることにより前記従来の問題を解決しようとする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、粒状
又は粉状の水溶性固体を水に溶解し、一定濃度に調整す
る水溶液自動調整装置において、同装置は水溶性固体供
給の為の定量フィーダ及び溶解機の内部を真空にする真
空ポンプを備え、同ポンプによって真空にされた雰囲気
中で可溶性固体の供給をすると共に、同固体を水溶液に
溶解することを特徴とするものであり、また粒状又は粉
状の水溶性固体を水に溶解し、一定濃度に調整する水溶
液自動調整装置において、同装置は溶解前用水及び混合
処理水系に、共通又は個々に備えられたデェアレータ
と、水溶性固体供給系の定量フィーダ及び溶解機の内部
を真空に保つ真空ポンプと、複数の切換弁とを有し、溶
解前用水及び混合処理水を事前に脱気すると共に、真空
の雰囲気中で水溶性固体を供給し、水溶液中に溶解する
ことを特徴とするものであり、これらを課題解決のため
の手段とするものである。
【0006】
【作用】本発明の水溶液自動調整装置は、水溶性固体濃
度を一定比率に調整するために水溶性固体の定量フィー
ダ及び溶解機の内部を真空に保つ真空ポンプ及び複数の
切換弁とを備えており、さらに水溶性固体水溶液供給系
により供給された水溶液と、デェアレータにおいて脱気
された混合処理水供給系の処理水とを決められた製品液
濃度に混合する定比率混合装置を備えているため、この
水溶液調整装置では、一番気体の巻き込みが多い水溶性
固体供給系の定量フィーダ及び溶解機を真空ポンプによ
って真空に保つことができ、その雰囲気で水溶性固体を
供給、溶解することにより、水溶液への気泡の巻き込み
をなくすことができる。また水溶液固体溶解前用水を溶
解機に供給する前に脱気することにより、水溶性固体溶
解後の脱気処理を不要にできる。さらに空気混入を防い
だ水溶性固体水溶液と、デェアレータにおいて脱気され
た混合処理水供給系の処理水とを同時に定比率混合装置
に送ることにより、決められた製品液濃度に混合して次
工程におくることができる。
【0007】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1は本発明の実施例に係る水溶液自動調整装置全
体の系統図を示し、粒状又は粉状の水溶性固体供給系統
(破線でその配管を示す可水溶性固体ライン)の始め
に、水溶性固体を貯溜するサイロ31が設置され、水溶
性固体はサイロ31の下側にあるフィーダ32によりホ
ッパ34に送られる。フィーダ32とその下流に置かれ
たホッパ34の間には空気圧作動弁33が設けられてい
る。またホッパ34の下には定量フィーダ36が設置さ
れ、両者を繋ぐ配管の途中に空気圧作動弁33″が設け
られている。定量フィーダ36から送られた水溶性固体
は溶解機37に入り、ここで脱気されて温められた処理
水と混合溶解されて水溶性固体水溶液となり、ブースタ
ポンプ38により次工程に送られる。溶解機37は、例
えば前記図4で説明したような2軸スクリュフィーダを
使用しているが、もちろん単軸であってもかまわない。
【0008】ホッパ34、定量フィーダ36及び溶解機
37には、真空ポンプ35と繋がる真空引き配管が連結
してある。またホッパ34の真空引き配管には空気圧作
動弁33′が設けられている。サイロ31に貯蔵されて
いる水溶性固体は、先ず茎圧作動弁33′、空気圧作動
弁33″が閉じ、空気圧作動弁33が開いた状況でホッ
パ34に供給される。ホッパ34に水溶性固体が満たさ
れた後、空気圧作動弁33を閉じ、次いで空気圧作動弁
33′を開いてホッパ34内を真空引きする。ホッパ3
4内が真空になった後、空気圧作動弁33″を開いてホ
ッパ34内の水溶性固体を定量フィーダ36に送り込
む。ホッパ34が水溶性固体送り出しの上流側の間欠供
給のクッションの役割をしているので、定量フィーダ3
6が水溶性固体を連続的に、水溶性固体の粒子間の空気
を除き真空を保ったままの状態で溶解機37に送り込む
ことができる。水溶性固体溶解用処理水及び混合処理水
供給系に共通にデェアレータ47が備えられている。デ
ェアレータ47は公知の構造のものであり、ここで脱気
した気体はセパレータ48で水分を分離され、真空ポン
プ35で外気に放出される。デェアレータ47で脱気さ
れた水溶性固体用処理水は水溶性固体が混ざらない処理
水の配管、即ち、2本の平行実線で示す処理水ラインを
介してブースタポンプ38により送られ、流量指示調節
計62と流量調整弁45により一定の流量に調整され、
熱交換機41を通過する間に溶解機37からブースタポ
ンプ38によって供給されるできたての水溶性固体水溶
液から熱量を回収して温められる。次いで熱交換機40
において熱水により加熱され、弁39を経て前述のよう
に溶解機37に入り、ここで水溶性固体と混合してこれ
を溶解する。
【0009】次に熱交換機40の加熱用熱水系を説明す
ると、蒸気は実線で示された配管を通って流量調整弁4
5を通過し、蒸気混合ノズル44より熱水配管(実線と
破線の平行2線で表す)に吹込まれる。なお、46は手
動弁、63はスチームトラップである。熱水配管に設け
られた温度調節指示計61により熱水配管内の熱交換機
40へ供給する熱水温度が一定になるよう流量調整弁4
5に指示し、ノズル44より吹込む蒸気の流量を調整す
る。熱水配管のループにブースタポンプ38とクッショ
ン用の熱水タンク43と、オーバフロー弁を兼ねた圧力
調整弁42が配設されている。また溶解機37において
混合溶解された水溶性固体水溶液(水溶性固体水溶液の
配管を実線とこれに平行な1点鎖線で示す)は、水溶性
固体溶解処理水と熱交換を行った後、フィルタ65を経
て一旦クッションタンク66に入り、再びブースタポン
プ38により定比率混合装置67に送られる。この定比
率混合装置67は公知の流量計測手段と流量調整手段を
使ったもの(例えば、流量指示調整計と流量調整弁によ
るもの、或いは一定時間毎に弁を閉じて計量タンク内の
液量を調整するもの等)である。
【0010】この定比率混合装置67には前記水溶性固
体水溶液に加え、デェアレータ47において脱気された
混合処理水供給系の処理水と、別系統いおいて処理され
て他の物質の水溶液タンク73に貯蔵された製品液に混
合される他の物質の水溶液(他の物質の水溶液用配管も
実線とこれに平行な1点鎖線で示す)が、ブースタポン
プ38により送られてくる。これら水溶性固体水溶液、
他の物質の水溶液及び処理水は一定の比率に送られ、ミ
キサ71で混合される。ミキサ71で混合された後の液
は、配管上に設けられた水溶液固体水溶液と他の物質の
水溶液の濃度指示調節計72においてそれぞれの濃度が
検出され、決められた製品液濃度の値を外れている場合
は、濃度指示調節計72の指令により、処理水の供給量
を流量調整弁69で調整して決められた濃度値内に納め
ることができる。更にここでは、溶解機としてスクリュ
式溶解機37を使用したが、真空度を保ち、連続して均
等に溶解できるものであれば、他の様式のものでもよい
のはいうまでもない。
【0011】
【発明の効果】水溶性固体の結晶粒間の空気を真空ポン
プにより除去し、予め脱気してある処理水と混合、溶解
するため気泡及び溶存空気の少ない水溶性固体水溶液を
得ることができる。生産された水溶性固体水溶液は気泡
及び溶存空気が少なく、密度が安定しているため、イン
ラインで定比率混合装置に送り、処理水、製品液に混合
される他の物質の水溶液と混合して決められたとおりの
製品濃度に調整することができる等の優れた効果を奏す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る全体の系統図である。
【図2】従来の炭酸飲料の原料製造ライン(バッチ式)
の工程図である。
【図3】従来の砂糖の連続溶解装置を示す系統図であ
る。
【図4】図3のA〜A断面図である。
【符号の説明】
33,33′,33″ 空気圧作動弁 34 ホッパ 35 真空ポンプ 36 定量フィーダ 37 溶解機 47 デェアレータ 67 定比率混合装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 粒状又は粉状の水溶性固体水溶液自動
調装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粒状又は粉状の水溶性固
体、例えば砂糖、果糖、食塩などを水に溶解し、一定濃
度に調した水溶液を連続的に得る為の水溶性固体水溶
液自動調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、水溶性固体である砂
糖を例にとり、炭酸飲料の原料の砂糖液を製造する工程
の1例を図2により説明する。図において溶解された砂
糖液は、タンクローリ等で運搬されて液糖タンク51に
貯溜される。そしてその液は、次のタンクであるロード
セルを備えたシンプルシロップタンク52に、同ロード
セルで計量された処理水と砂糖水と共に投入され、攪拌
機で攪拌される。更にこの攪拌混合液はフィルタ53を
介してミキシングタンク54,55で原料と混合され
る。そして所定温度に冷却された後、炭酸ガスを吸収し
てフィラ56に送られ、ここで容器に充填される。前述
で明らかなように、砂糖の溶解液は、砂糖と処理水及び
液糖タンクの液をロードセルで計量した後、攪拌されて
得られる。即ち、バッチ方式で溶解を行い、しかも溶解
回数を減らすため、1回で1日使用する量の攪拌混合を
行っていた。このようにバッチ方式で砂糖の溶解を行う
と、溶解が完了するために長時間がかかり、また1日分
を1度に溶解するため大きな溶解タンクを設置する必要
があった。さらに砂糖等を投入する人員が必要であると
共に、飲料の種類を変えたい時に砂糖濃度を容易に変更
できない等の問題があった。これらの問題点を解決する
ために連続で処理水と砂糖を一定比率で送りながら温度
と圧力を上げ混合する装置が考えられ出願されている
(特願平3−202158号)。以下、その内容を従来
技術の第2例として図3及び図4により説明する。
【0003】図3及び図4に砂糖の連続溶解装置を示
す。処理水1は、熱交換機20で温水装置21からの温
水(熱水)で熱交換されて昇温し、流量調節機構22で
流量調節されながら、一定流量でホッパ7に供給され
る。一方砂糖ホッパ27に貯溜された砂糖も、定量フィ
ーダ24でホッパ7に供給される。即ち、所定濃度の砂
糖液を取得するため、原料としての砂糖と処理水が所定
量連続して供給される。なお、ダイ12から排出されて
取得した砂糖液は高温であるため、前記熱交換機20で
処理水1と熱交換することにより熱回収する。スクリュ
フィーダは、図3に示したようにシリンダバレル8内に
2本のスクリュ9が平行に挿入されている2軸を使用す
る。スクリュ9には、バレル8との間で原料(砂糖と処
理水)を圧縮して搬送するネジ山9Aと、バレル8への
挿入端部へ逆ネジに形成された逆ネジ山9Bが形成され
ている。10は攪拌部材で、スクリュ9の先端に取付け
てあり、3段の半円状に歯車10A(図4)が各々形成
された構造である。なお、11はダイ12をバレル8へ
取付けためのアダプタ、13は冷却ジャケット、14は
ヒータである。ホッパ7に投入された原料は、スクリュ
9の回転によってバレル8の先端に向けて送られる間
に、圧縮力を受けて混合溶解される。またスクリュ9の
先端部に形成された逆ネジ山9Bまで搬送された原料
は、逆戻りさせられながら引続き搬送される原料との間
で、一層強力な混合溶解が行われる。逆ネジ山9Bを通
過した原料は、必ずしも必要ではないが、より溶解を効
率よくするために設けられた攪拌部材10で攪拌され、
ダイ12から押し出される。この様に溶解された液は、
熱回収を図るために、熱交換機20を介して処理水1の
昇温を行っている。なお、前記スクリュフィーダは2軸
であるが単軸であってもよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した砂糖の連
続溶解装置は、簡単な構造で設置場所も小さくて済み、
連続溶解であるため、砂糖濃度の変更が容易にでき、第
1例のバッチ方式に比べて生産始動まで準備時間が短く
て済むが、なお、以下のような問題点を抱えている。即
ち、砂糖及び処理水が大気中でホッパ溶解装置に供給さ
れるため、砂糖結晶粒の間に空気を巻き込み、砂糖溶解
後の砂糖水に大量に気泡が含まれる。このため砂糖液の
真の密度の計測値が不正確となるため、溶解砂糖液より
気泡を除くための大きなタンクと液を薄い膜状にしてゆ
っくり流す脱機装置を経た後に砂糖液の密度を計測する
必要があり、これでは調した砂糖水をインラインで飲
料の生産に使用することが難しくなる、という不具合が
あった。そこで本発明は砂糖等の粒状又は粉状の水溶性
固体の供給系及び混合、処理水の供給系において予め同
固体内の脱気を行い、水溶性固体溶解後の脱気処理を不
用にすることにより前記従来の問題を解決しようとする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、粒状
又は粉状の水溶性固体を水に溶解し、一定濃度に調
る水溶液自動調装置において、同装置は水溶性固体供
給の為の定量フィーダ及び溶解機の内部を真空にする真
空ポンプを備え、同ポンプによって真空にされた雰囲気
中で可溶性固体の供給をすると共に、同固体を水溶液に
溶解することを特徴とするものであり、また粒状又は粉
状の水溶性固体を水に溶解し、一定濃度に調する水溶
液自動調装置において、同装置は溶解前用水及び混合
処理水系に、共通又は個々に備えられたデェアレータ
と、水溶性固体供給系の定量フィーダ及び溶解機の内部
を真空に保つ真空ポンプと、複数の切換弁とを有し、溶
解前用水及び混合処理水を事前に脱気すると共に、真空
の雰囲気中で水溶性固体を供給し、水溶液中に溶解する
ことを特徴とするものであり、これらを課題解決のため
の手段とするものである。
【0006】
【作用】本発明の水溶液自動調装置は、水溶性固体濃
度を一定比率に調するために水溶性固体の定量フィー
ダ及び溶解機の内部を真空に保つ真空ポンプ及び複数の
切換弁とを備えており、さらに水溶性固体水溶液供給系
により供給された水溶液と、デェアレータにおいて脱気
された混合処理水供給系の処理水とを決められた製品液
濃度に混合する定比率混合装置を備えているため、この
水溶液調装置では、一番気体の巻き込みが多い水溶性
固体供給系の定量フィーダ及び溶解機を真空ポンプによ
って真空に保つことができ、その雰囲気で水溶性固体を
供給、溶解することにより、水溶液への気泡の巻き込み
をなくすことができる。また水溶液固体溶解前用水を溶
解機に供給する前に脱気することにより、水溶性固体溶
解後の脱気処理を不要にできる。さらに空気混入を防い
だ水溶性固体水溶液と、デェアレータにおいて脱気され
た混合処理水供給系の処理水とを同時に定比率混合装置
に送ることにより、決められた製品液濃度に混合して次
工程におくることができる。
【0007】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1は本発明の実施例に係る水溶液自動調装置全
体の系統図を示し、粒状又は粉状の水溶性固体供給系統
(破線でその配管を示す可水溶性固体ライン)の始め
に、水溶性固体を貯溜するサイロ31が設置され、水溶
性固体はサイロ31の下側にあるフィーダ32によりホ
ッパ34に送られる。フィーダ32とその下流に置かれ
たホッパ34の間には空気圧作動弁33が設けられてい
る。またホッパ34の下には定量フィーダ36が設置さ
れ、両者を繋ぐ配管の途中に空気圧作動弁33″が設け
られている。定量フィーダ36から送られた水溶性固体
は溶解機37に入り、ここで脱気されて温められた処理
水と混合溶解されて水溶性固体水溶液となり、ブースタ
ポンプ38により次工程に送られる。溶解機37は、例
えば前記図4で説明したような2軸スクリュフィーダを
使用しているが、もちろん単軸であってもかまわない。
【0008】ホッパ34、定量フィーダ36及び溶解機
37には、真空ポンプ35と繋がる真空引き配管が連結
してある。またホッパ34の真空引き配管には空気圧作
動弁33′が設けられている。サイロ31に貯蔵されて
いる水溶性固体は、先ず圧作動弁33′、空気圧作動
弁33″が閉じ、空気圧作動弁33が開いた状況でホッ
パ34に供給される。ホッパ34に水溶性固体が満たさ
れた後、空気圧作動弁33を閉じ、次いで空気圧作動弁
33″を開いてホッパ34内を真空引きする。ホッパ3
4内が真空になった後、空気圧作動弁33′を開いてホ
ッパ34内の水溶性固体を定量フィーダ36に送り込
む。ホッパ34が水溶性固体送り出しの上流側の間欠供
給のクッションの役割をしているので、定量フィーダ3
6が水溶性固体を連続的に、水溶性固体の粒子間の空気
を除き真空を保ったままの状態で溶解機37に送り込む
ことができる。水溶性固体溶解用処理水及び混合処理水
供給系に共通にデェアレータ47が備えられている。デ
ェアレータ47は公知の構造のものであり、ここで脱気
した気体はセパレータ48で水分を分離され、真空ポン
プ35で外気に放出される。デェアレータ47で脱気さ
れた水溶性固体用処理水は水溶性固体が混ざらない処理
水の配管、即ち、2本の平行実線で示す処理水ラインを
介してブースタポンプ38により送られ、流量指示調節
計62と流量調整弁45により一定の流量に調され、
熱交換機41を通過する間に溶解機37からブースタポ
ンプ38によって供給されるできたての水溶性固体水溶
液から熱量を回収して温められる。次いで熱交換機40
において熱水により加熱され、弁39を経て前述のよう
に溶解機37に入り、ここで水溶性固体と混合してこれ
を溶解する。
【0009】次に熱交換機40の加熱用熱水系を説明す
ると、蒸気は実線で示された配管を通って流量調整弁4
5を通過し、蒸気混合ノズル44より熱水配管(実線と
破線の平行2線で表す)に吹込まれる。なお、46は手
動弁、63はスチームトラップである。熱水配管に設け
られた温度調節指示計61により熱水配管内の熱交換機
40へ供給する熱水温度が一定になるよう流量調整弁4
5に指示し、ノズル44より吹込む蒸気の流量を調
る。熱水配管のループにブースタポンプ38とクッショ
ン用の熱水タンク43と、オーバフロー弁を兼ねた圧力
調整弁42が配設されている。また溶解機37において
混合溶解された水溶性固体水溶液(水溶性固体水溶液の
配管を実線とこれに平行な1点鎖線で示す)は、水溶性
固体溶解処理水と熱交換を行った後、フィルタ65を経
て一旦クッションタンク66に入り、再びブースタポン
プ38により定比率混合装置67に送られる。この定比
率混合装置67は公知の流量計測手段と流量調手段を
使ったもの(例えば、流量指示調整計と流量調整弁によ
るもの、或いは一定時間毎に弁を閉じて計量タンク内の
液量を調するもの等)である。
【0010】この定比率混合装置67には前記水溶性固
体水溶液に加え、デェアレータ47において脱気された
混合処理水供給系の処理水と、別系統いおいて処理され
て他の物質の水溶液タンク73に貯蔵された製品液に混
合される他の物質の水溶液(他の物質の水溶液用配管も
実線とこれに平行な1点鎖線で示す)が、ブースタポン
プ38により送られてくる。これら水溶性固体水溶液、
他の物質の水溶液及び処理水は一定の比率に送られ、ミ
キサ71で混合される。ミキサ71で混合された後の液
は、配管上に設けられた水溶液固体水溶液と他の物質の
水溶液の濃度指示調節計68においてそれぞれの濃度が
検出され、決められた製品液濃度の値を外れている場合
は、濃度指示調節計68の指令により、処理水の供給量
を流量調整弁69で調して決められた濃度値内に納め
ることができる。更にここでは、溶解機としてスクリュ
式溶解機37を使用したが、真空度を保ち、連続して均
等に溶解できるものであれば、他の様式のものでもよい
のはいうまでもない。
【0011】
【発明の効果】水溶性固体の結晶粒間の空気を真空ポン
プにより除去し、予め脱気してある処理水と混合、溶解
するため気泡及び溶存空気の少ない水溶性固体水溶液を
得ることができる。生産された水溶性固体水溶液は気泡
及び溶存空気が少なく、密度が安定しているため、イン
ラインで定比率混合装置に送り、処理水、製品液に混合
される他の物質の水溶液と混合して決められたとおりの
製品濃度に調することができる等の優れた効果を奏す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る全体の系統図である。
【図2】従来の炭酸飲料の原料製造ライン(バッチ式)
の工程図である。
【図3】従来の砂糖の連続溶解装置を示す系統図であ
る。
【図4】図3のA〜A断面図である。
【符号の説明】 33,33′,33″ 空気圧作動弁 34 ホッパ 35 真空ポンプ 36 定量フィーダ 37 溶解機 47 デェアレータ 67 定比率混合装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状又は粉状の水溶性固体を水に溶解
    し、一定濃度に調整する水溶液自動調整装置において、
    同装置は水溶性固体供給の為の定量フィーダ及び溶解機
    の内部を真空にする真空ポンプを備え、同ポンプによっ
    て真空にされた雰囲気中で可溶性固体の供給をすると共
    に、同固体を水溶液に溶解することを特徴とする粒状又
    は粉状の水溶性固体水溶液自動調整装置。
  2. 【請求項2】 粒状又は粉状の水溶性固体を水に溶解
    し、一定濃度に調整する水溶液自動調整装置において、
    同装置は溶解前用水及び混合処理水系に、共通又は個々
    に備えられたデェアレータと、水溶性固体供給系の定量
    フィーダ及び溶解機の内部を真空に保つ真空ポンプと、
    複数の切換弁とを有し、溶解前用水及び混合処理水を事
    前に脱気すると共に、真空の雰囲気中で水溶性固体を供
    給し、水溶液中に溶解することを特徴とする粒状又は粉
    状の水溶性固体水溶液自動調整装置。
  3. 【請求項3】 前記溶解機より供給された一定濃度の水
    溶液と、デェアレータにおいて脱気された混合処理水系
    の処理水とを決められた製品液濃度に混合する定比率混
    合装置を備えてなることを特徴とする請求項2記載の水
    溶性固体水溶液自動調整装置。
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